JP2002280397A - 面合わせ機構および面合わせ方法 - Google Patents

面合わせ機構および面合わせ方法

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JP2002280397A
JP2002280397A JP2001078605A JP2001078605A JP2002280397A JP 2002280397 A JP2002280397 A JP 2002280397A JP 2001078605 A JP2001078605 A JP 2001078605A JP 2001078605 A JP2001078605 A JP 2001078605A JP 2002280397 A JP2002280397 A JP 2002280397A
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grip
mount
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fixing
spherical
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JP2001078605A
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Shinsuke Terada
真介 寺田
Shinichiro Iizuka
晋一郎 飯塚
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定部材の上面にマウント部材の底面を平行
な状態で接続する。 【解決手段】 マウント部材6の把持部21は把持部支
持手段22に弾性部材23を介して吊り下げられる構成
とする。把持部21には球面部27を形成し、把持部支
持手段22には球面部27が嵌まる凹曲面部32を形成
する。把持部21は把持部支持手段22に対して傾動自
在と成す。把持部21はマウント部材6を挟持して下側
に移動し固定部材5の上面に押し付ける。マウント部材
6の底面が固定部材5の上面に一致するように把持部2
1は把持部支持手段22に対して馴染み傾動する。吸気
口34から球面部27と凹曲面部32間の真空排気を行
い、球面部27を凹曲面部32に密着固定して把持部2
1の傾動を固定する。その後、マウント部材6を一旦退
避させた後に、再び、マウント部材6を下側に移動させ
てマウント部材6を接合材料を介して固定部材5に接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部材の上面
に、マウント部材の底面を接合させて固定部材の上側に
マウント部材を接続する面合わせ機構およびそれを利用
した面合わせ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9には半導体レーザモジュールの一構
造例が断面により模式的に示されている。この図9に示
す半導体レーザモジュール1は、半導体レーザ素子2と
光ファイバ3を光学的に結合させてモジュール化したも
のであり、半導体レーザ素子2と、光ファイバ3と、パ
ッケージ4と、温度制御モジュール5と、ベース6と、
ヒートシンク7と、支持部材8と、レンズ9と、サーミ
スタ10と、フォトダイオード11と、スリーブ12
と、フェルール13と、レンズ14とを有して構成され
ている。
【0003】前記パッケージ4は箱形状を有し、このパ
ッケージ4の内底壁面4aには温度制御モジュール5が
固定されている。この温度制御モジュール5の上側には
ベース6が半田(例えば、InPbAg共晶半田)を利用して
固定されている。このベース6の上側にはヒートシンク
7と支持部材8とレンズ9が取り付けられている。さら
に、ヒートシンク7の上側には半導体レーザ素子2およ
びサーミスタ10が取り付けられ、支持部材8にはフォ
トダイオード11が固定されている。
【0004】前記パッケージ4の側壁4bには貫通孔4
cが形成されており、この貫通孔4cには筒状のスリー
ブ12が嵌合装着されている。このスリーブ12の内部
12aには光ファイバ3の端部がフェルール13に固定
された状態で挿通固定されている。また、スリーブ12
の内部12aには、光ファイバ3の先端と間隔を介して
レンズ14が配設されている。
【0005】このような半導体レーザモジュール1で
は、半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光はレン
ズ9,14により光ファイバ3に光結合する。半導体レ
ーザ素子2の発光状態はフォトダイオード11によって
モニタされている。また、温度制御モジュール5は半導
体レーザ素子2の温度制御を行うものである。サーミス
タ10は半導体レーザ素子2の温度を検知するための温
度センサであり、このサーミスタ10の検出温度に基づ
いて、半導体レーザ素子2が一定の温度となるように温
度制御モジュール5の制御が成される構成と成してい
る。これにより、半導体レーザ素子2の温度変動に起因
したレーザ光の強度変動および波長変動を抑制して、半
導体レーザ素子2から出射されるレーザ光の強度および
波長をほぼ一定に維持することができる。
【0006】このような半導体レーザモジュール1を作
製する場合には、例えば、図10(a)に示すように、
まず、パッケージ4の内底壁面4aに温度制御モジュー
ル5を固定する。また、図10(b)に示すように、ベ
ース6の上部にヒートシンク7を介して半導体レーザ素
子2およびサーミスタ10を固定する。
【0007】そして、図10(c)に示すように、温度
制御モジュール5の上側に半田を利用して上記ベース6
を接続する。然る後に、半導体レーザ素子2から出射さ
れたレーザ光がスリーブ12の中心を通るように光軸合
わせを行って、スリーブ12をパッケージ4に固定す
る。
【0008】その後に、ベース6上に支持部材8を介し
てフォトダイオード11を、また、レンズ9をそれぞれ
固定し、さらに、スリーブ12の内部12aに、光ファ
イバ3が固定されたフェルール13や、レンズ14を挿
通固定する。然る後に、真空排気が行われている真空空
間でパッケージ4を気密封止する。このようにして、図
9に示されるような半導体レーザモジュール1を作製す
ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体レー
ザモジュール1の製造工程において、温度制御モジュー
ル5の上側にベース6を半田付けする際に、温度制御モ
ジュール5に対してベース6が傾いて固定されてしまう
場合がある。このように、温度制御モジュール5に対し
てベース6が傾いて固定されてしまうと、半田の厚みが
場所によって異なってしまうので、半導体レーザ素子2
からヒートシンク7とベース6を介して温度制御モジュ
ール5への放熱効率(温度特性)が悪くなる。また、半
導体レーザ素子2から出射される光の光軸方向が製品毎
に異なってしまい、半導体レーザモジュール1の光学特
性を安定化させることが困難であった。
【0010】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、例えば温度制御モジュール
等の固定部材の上側に、例えば半導体レーザ素子搭載用
のベース等のマウント部材を接合材料を介して平行な状
態で接合することができる面合わせ機構および面合わせ
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、固定部材
の上面とマウント部材の底面との面合わせ機構であっ
て、上記マウント部材を上面側から把持する把持部と;
この把持部を上下方向に移動させる駆動手段と;上記把
持部に把持されたマウント部材の底面が固定部材の上面
に面で当接するように傾動自在に上記把持部を支持する
把持部支持手段と;この把持部支持手段に対する上記把
持部の傾動状態を固定する傾動固定手段と;を有してい
る構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0012】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
把持部は把持部支持手段の下方側に弾性部材によって吊
り下げられる構成と成していることを特徴として構成さ
れている。
【0013】第3の発明は、第2の発明の構成を備え、
把持部の上部と把持部支持手段の底部とのうちの一方側
には球面部が形成され、他方側にはその球面部が嵌まる
凹曲面部が形成されており、それら球面部と凹曲面部に
よって上記把持部は上記把持部支持手段に対して傾動す
る構成と成していることを特徴として構成されている。
【0014】第4の発明は、第3の発明の構成を備え、
球面部の中心軸上に、把持部に把持されるマウント部材
が配置される構成としたことを特徴としている。
【0015】第5の発明は、第3又は第4の発明の構成
を備え、傾動固定手段は、球面部と凹曲面部間の真空排
気を行って球面部と凹曲面部を密着固定させる真空排気
手段により構成されていることを特徴として構成されて
いる。
【0016】第6の発明は、第3又は第4又は第5の発
明の構成を備え、把持部の水平回動を抑制するための水
平回転抑制手段が設けられていることを特徴として構成
されている。
【0017】第7の発明は、第1〜第6の発明の何れか
1つの発明の構成を備え、マウント部材は半導体レーザ
モジュールを構成する半導体レーザ素子載置用のベース
であり、固定部材は半導体レーザ素子の温度制御を行う
温度制御モジュールであることを特徴として構成されて
いる。
【0018】第8の発明は、第1〜第7の発明の何れか
1つの発明の面合わせ機構を利用した固定部材の上面と
マウント部材の底面の面合わせ方法であって、把持部に
マウント部材を把持させ、また、そのマウント部材の下
方側に固定部材を配置固定して上記マウント部材の底面
と固定部材の上面とを間隔を介して向き合わせ、次に、
上記把持部が把持部支持手段に対して傾動自在な状態で
駆動手段を駆動して上記把持部を下向きに移動させて上
記マウント部材の底面を固定部材の上面に当接させ、上
記マウント部材の底面が固定部材の上面に一致する方向
に上記把持部を把持部支持手段に対して傾動させ、上記
マウント部材の底面が固定部材の上面に一致した状態
で、傾動固定手段によって上記把持部支持手段に対する
上記把持部の傾動を固定し、然る後に、その把持部の傾
動固定状態を保持したまま、上記マウント部材の底面と
固定部材の上面の間に接合材料を形成し、マウント部材
の底面と固定部材の上面を上記接合材料を介して接続す
ることを特徴として構成されている。
【0019】この発明の面合わせ機構を用いた面合わせ
方法でもって、マウント部材の底面を固定部材の上面に
接続することにより、マウント部材の底面と固定部材の
上面とが平行な状態で、つまり、固定部材に対してマウ
ント部材が傾くことなく固定部材にマウント部材を接続
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0021】図1には本実施形態例の面合わせ機構を模
式的に示す側面図が示され、また、図2にはその面合わ
せ機構を図1に示す左側から見た状態例が示されてい
る。本実施形態例の面合わせ機構20はマウント部材
(例えば半導体レーザモジュール1のベース6)を固定
部材(例えば温度制御モジュール5)に接合材料(例え
ば半田)を介して接続させるものである。この面合わせ
機構20は、図3(b)に示すような把持部21と、図
3(a)に示すような把持部支持手段22と、駆動手段
(例えばエアシリンダ(図示せず))とを有し、図1、
図2に示されるように、把持部支持手段22の下方側に
把持部21が弾性部材23によって吊り下げられて構成
されている。なお、把持部21には弾性部材23によっ
て把持部支持手段22に向けて引っ張り上げられる方向
の力が作用している。
【0022】上記把持部21は、本体部25と、挟持ハ
ンド部26と、球面部27と、取り付けピン28とを有
して構成されている。この把持部21において、本体部
25は円柱状と成し、この本体部25の下方側には挟持
ハンド部26が形成されている。この挟持ハンド部26
は、本体部25に内蔵されている開閉機構(図示せず)
に接続されており、この開閉機構による挟持ハンド部2
6の閉駆動によってマウント部材6が挟持固定され、ま
た、開閉機構による挟持ハンド部26の開駆動によって
マウント部材6の挟持解除が行われる。
【0023】本体部25の上方側には、上面が球面状と
成している球面部27が形成されている。この球面部2
7と挟持ハンド部26は、球面部27の中心軸上に、マ
ウント部材6が挟持固定される位置関係と成している。
また、本体部25の側面には4本の棒状の取り付けピン
28が十文字状に突出形成されている。それら取り付け
ピン28にはそれぞれ弾性部材23の一端側が接続され
る。
【0024】前記把持部支持手段22は上記弾性部材2
3の他端側が接続されて把持部21を吊り下げ支持する
支持本体部30を有する。この支持本体部30は連結部
材31を介して駆動手段に連結されており、その駆動手
段の駆動によって把持部21と共に上下方向に移動す
る。このような支持本体部30の底部には前記把持部2
1の球面部27に嵌まる凹曲面部32が形成されてお
り、把持部21はそれら球面部27と凹曲面部32がほ
ぼ嵌め合った状態で把持部支持手段22に支持されてい
る。
【0025】凹曲面部32には空気の吐出口33と、空
気の吸気口34とが少なくとも1個ずつ形成されてい
る。支持本体部30には、空気供給用の配管35を接続
するための配管接続口36と、空気排出用の配管37を
接続するための配管接続口38とが設けられている。空
気供給用の配管接続口36は凹曲面部32の吐出口33
に連通接続され、また、空気排出用の配管接続口38は
凹曲面部32の吸気口34に連通接続されている。
【0026】上記空気供給用の配管35は空気供給用ポ
ンプ等の給気用駆動手段(図示せず)に接続されてお
り、その給気用駆動手段の駆動によって空気供給用の配
管35から配管接続口36に供給された空気は吐出口3
3から吐出する構成と成している。このように、吐出口
33から空気を供給することによって、球面部27が下
向きに押されて把持部21が下方側に僅かに移動して球
面部27と凹曲面部32間に微小かつ均一な隙間を形成
することができる。この隙間により、支持本体部30に
対して把持部21を自在に傾動させることができる。
【0027】また、空気排出用の配管37は真空ポンプ
等の排気用駆動手段(図示せず)に接続されており、そ
の排気用駆動手段の駆動によって吸気口34から空気が
吸い込まれ、この吸気は配管接続口38から空気排出用
の配管37を介して排出される構成と成している。この
構成により、球面部27と凹曲面部32間の真空排気が
行われて、球面部27が凹曲面部32に密着固定し、こ
れにより、支持本体部30に対して把持部21の傾動状
態を固定することができる。
【0028】すなわち、この実施形態例では、上記排気
用駆動手段と、空気排出用の配管37と、吐出口34か
ら配管接続口38に至る連通通路とによって、支持本体
部30に対して把持部21の傾動を固定する傾動固定手
段である真空排気手段が構成されている。
【0029】この実施形態例では、固定部材5に対する
マウント部材6の位置決めを容易にするために、把持部
21の水平回動を抑制するための水平回転抑制手段が形
成されている。図4には、その水平回転抑制手段を抜き
出して球面部27の上方側から見た状態例が模式的に示
されている。つまり、支持本体部30には2枚のブラケ
ット40a,40bが把持部21の球面部27を間隔を
介して挟み込むように下方側に突出形成されている。球
面部27には、それらブラケット40a,40bにそれ
ぞれ間隔を介して対向する位置に、平面部41a,41
bが形成されている。それらブラケット40a,40b
と平面部41a,41b間には圧縮状態の弾性部材42
が介設されており、その弾性部材42の押圧力によっ
て、球面部27(つまり、把持部21)の水平回動が抑
制されている。
【0030】さらに、この実施形態例では、把持部支持
手段22に対して把持部21が大きく傾動し過ぎないよ
うに、把持部21の最大傾動量を規制するための手段が
形成されている。つまり、球面部27から図1に示す左
右両側に棒状の突起部44a,44bが突き出し形成さ
れている。また、支持本体部30には突出片45a,4
5bが球面部27の図1に示す左右両側を間隔を介して
挟み込むように下方側に向けて突出形成されている。こ
れら突出片45a,45bにはそれぞれ上記突起部44
a,44bが挿通する挿通孔46(図2参照)が形成さ
れている。この挿通孔46は上下方向を長径とする長穴
形状と成している。この挿通孔46に球面部27の突起
部44a,44bが挿通されることにより、把持部21
の最大傾動量を規制することができる。
【0031】さらに、この実施形態例では、把持部21
に把持されているマウント部材の高さ位置を計測するた
めの高さ計測手段47が設けられている。この高さ計測
手段47は連結部材31の上下方向の移動に連動して変
位する可動部48を有し、この可動部48の変位位置に
基づいてマウント部材の高さ位置を計測するものであ
る。
【0032】この実施形態例に示す面合わせ機構20は
上記のように構成されている。以下に、この面合わせ機
構20を利用したマウント部材と固定部材の接続手法の
一例を図5〜図7に基づいて説明する。なお、ここで
は、半導体レーザモジュール1の製造工程において、マ
ウント部材であるベース6にヒートシンク7を介して半
導体レーザ素子2およびサーミスタ10が固定され、ま
た、固定部材である温度制御モジュール5がパッケージ
4の内部に固定された後に、ベース6を温度制御モジュ
ール5に半田固定する工程部分を例にして説明する。ま
た、図5〜図7では、面合わせ機構20を簡略化して表
している。
【0033】まず、図5(a)に示すように、パッケー
ジ4に固定された温度制御モジュール5を固定部材載置
台(図示せず)に配設する。なお、パッケージ4は下記
の全ての工程においてX、Y、Z軸の3方向全てに位置
決め固定されている。
【0034】また、把持部21の挟持ハンド部26によ
ってベース6を挟持固定し、このベース6の底面と、温
度制御モジュール5の上面とを間隔を介して向き合わせ
る。このとき、把持部支持手段22の凹曲面部32の吐
出口33から空気を吐出して凹曲面部32と球面部27
間に微小間隙を形成する。この実施形態例では、その凹
曲面部32と球面部27間の間隙をほぼ一定に保つため
に、吐出口33からの空気吐出と共に、凹曲面部32と
球面部27間の空気を僅かに吸気口34から排出してい
る。このような凹曲面部32と球面部27間の微小間隙
により、把持部支持手段22に対して把持部21が傾動
自在な状態と成している。
【0035】このような状態で、駆動手段を駆動させて
把持部支持手段22を把持部21と共に下向きに移動さ
せ、図5(b)に示すように、ベース6の底面を温度制
御モジュール5の上面に押し付ける。この際、ベース6
の底面が温度制御モジュール5の上面に一致する方向に
把持部21は把持部支持手段22に対して倣って傾動す
る。
【0036】そして、この把持部21の倣って傾動によ
ってベース6の底面が温度制御モジュール5の上面に面
で当接した状態で、吐出口33からの空気吐出を停止
し、吸気口34から凹曲面部32と球面部27間の空気
を排出して真空排気を強く行う。これにより、図6
(a)に示されるように、球面部27が凹曲面部32に
密着固定され、ベース6の底面と温度制御モジュール5
の上面とが平行となっている状態で、把持部支持手段2
2に対する把持部21の傾動状態が固定される。なお、
このときのベース6の高さ位置を零点位置とする高さ計
測手段47のオフセットを行う。
【0037】次に、把持部21の傾動固定の状態を維持
したまま、図6(b)に示すように、駆動手段を駆動し
て把持部支持手段22を把持部21と共に上方向に移動
させてベース6を退避させる。そして、ベース6の底面
と温度制御モジュール5の上面との間に作業用のスペー
スを作って、ベース6の底面と温度制御モジュール5の
上面の一方(図6(b)に示す例では、温度制御モジュ
ール5の上面)に接合材料である半田50を形成する。
【0038】然る後に、半田50を溶融させ、再び、駆
動手段によって把持部支持手段22を把持部21と共に
下方向に移動させる。そして、高さ計測手段47を利用
して、図7に示すように、ベース6の底面が温度制御モ
ジュール5の上面よりも所定の高さ分だけ上側となる位
置で把持部支持手段22および把持部21の下方移動を
停止する。然る後に、その状態のまま、半田50の加熱
を停止して、半田50を冷却凝固させる。
【0039】このように本実施形態例において特有な面
合わせ機構20を利用して、温度制御モジュール5の上
面とベース6の底面とが略平行な状態で、温度制御モジ
ュール5の上面に半田50を介してベース6の底面を接
続することができる。したがって、上記半田50の厚み
が均一となり、半導体レーザ素子2からヒートシンク7
とベース6を介して温度制御モジュール5への放熱効率
が良好となる。また、後工程での例えば半導体レーザ素
子2の光軸とスリーブ12の中心軸との光軸合わせを良
好に行うことができる。これにより、製品毎に半導体レ
ーザモジュール1の光学特性が異なるという問題を抑制
することができ、半導体レーザモジュール1の光学特性
を安定化させることができる。
【0040】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、半導体レーザモジュール1の
ベース6を温度制御モジュール5に接続する例を示した
が、本発明は、ベース6以外のマウント部材を温度制御
モジュール5以外の固定部材に接続する場合にも適用す
ることができるものである。また、上記実施形態例で
は、ベース6は温度制御モジュール5の上面に半田を介
して接合される構成であったが、マウント部材と固定部
材の種類に応じてマウント部材と固定部材の接合材料は
選定されるものであり、接合材料は半田に限定されるも
のではない。
【0041】また、上記実施形態例では、把持部21は
マウント部材を挟持固定する構成であったが、挟持固定
するのではなく、マウント部材を吸着して把持する構成
としてもよい。
【0042】さらに、上記実施形態例では、ブラケット
40a,40bと弾性部材42により把持部21の球面
部27を平面部41a,41bの形成位置で挟持して把
持部21の水平回動を抑制する構成であったが、例え
ば、ブラケット40a,40bと球面部27の平面部4
1a,41bとの間隔を非常に狭くし、弾性部材42を
用いずに、そのラケット40a,40bと球面部27の
平面部41a,41bとにより、把持部21の水平回動
を抑制する構成としてもよい。また、把持部21を挟持
することにより、把持部21の水平回動を抑制してもよ
い。このように、把持部21の水平回動を抑制する水平
回転抑制手段は上記実施形態例の構成に限定されるもの
ではない。
【0043】さらに、上記実施形態例では、把持部21
の上部に球面部27が形成され、把持部支持手段22の
底部に凹曲面部32が形成されていたが、例えば、把持
部支持手段22の底部に球面部を形成し、把持部21の
上部にその球面部が嵌まる凹曲面部を形成してもよい。
【0044】さらに、上記実施形態例では、球面部27
と凹曲面部32間に空気を吐出する吐出口33と、空気
を排出する吸気口34とは別々に設けられていたが、例
えば、球面部27と凹曲面部32間への空気供給と、球
面部27と凹曲面部32間からの空気排出とを同時に行
わない構成とする場合には、給排気共通の圧縮ポンプ等
を使用する構成とし、上記空気の吐出と排気を兼用する
給排気口を設ける構成としてもよい。
【0045】さらに、上記実施形態例では、図9に示す
ような、半導体レーザ素子2がレンズ9,14を介して
光ファイバ3に光結合するタイプの半導体レーザモジュ
ール1の温度制御モジュール5とベース6の接合工程を
例にして説明したが、半導体レーザモジュール1の構成
は図9に示す構成に限定されるものではなく、例えば、
図8に示すような構成の半導体レーザモジュール1の温
度制御モジュール5とベース6の接合工程にも本発明は
適用することができる。図8に示す半導体レーザモジュ
ール1では、先端部にレンズ3aが形成された光ファイ
バ3を利用したものである。
【0046】
【発明の効果】この発明の面合わせ機構によれば、把持
部支持手段はマウント部材の把持部を傾動自在に支持
し、また、把持部支持手段に対する把持部の傾動状態を
固定するための傾動固定手段が設けられているので、本
発明の面合わせ方法でもって、マウント部材を固定部材
に接合材料を介して接続することができる。つまり、把
持部に把持されているマウント部材を固定部材に押し付
けて、マウント部材の底面が固定部材の上面に一致する
方向に把持部を把持部支持手段に対して倣い傾動させ、
マウント部材の底面と固定部材の上面が一致している状
態で、把持部支持手段に対する把持部の傾動を固定す
る。その後、マウント部材を上方に退避させてマウント
部材の底面と固定部材の上面との間に接合材料を形成
し、再び、マウント部材を下方側に移動させて、マウン
ト部材の底面と固定部材の上面を接合材料を介して接続
することができる。
【0047】このようにマウント部材と固定部材を接続
できることから、マウント部材は固定部材に対して傾く
ことなく、接合することができる。このため、マウント
部材が半導体レーザモジュールの半導体レーザ素子載置
用のベースであり、固定部材が半導体レーザ素子の温度
制御手段である温度制御モジュールである場合には、半
導体半導体レーザモジュールの製造工程において、それ
らベースと温度制御モジュールを半田接合した後の工程
で、前述したような温度制御モジュールに対するベース
の傾き接合に起因した問題を回避することができる。ま
た、半導体レーザ素子からベースを介し温度制御モジュ
ールへの放熱効率を良好にすることができる。
【0048】球面部と凹曲面部によって把持部が把持部
支持手段に対して傾動する構成と成しているものや、そ
れら球面部と凹曲面部間の真空排気の手段によって把持
部の傾動固定手段が構成されているものにあっては、簡
単な構成でもって、把持部を傾動自在に支持することが
でき、また、把持部の傾動固定を行うことができる。
【0049】把持部の水平回動を抑制するための水平回
転抑制手段が設けられているものにあっては、把持部に
把持されるマウント部材をその下方側に配置される固定
部材に精度良く位置決めすることが容易となる。
【0050】マウント部材が半導体レーザモジュールを
構成する半導体レーザ素子載置用のベースであり、固定
部材が半導体レーザ素子の温度制御を行う温度制御モジ
ュールであるものにあっては、ベースの上部に配設され
る半導体レーザ素子は温度制御モジュールに対して精密
に平行な状態で配置することが要求されることから、上
記の如く、精度良く温度制御モジュールの上部に傾くこ
となくベースを配設することが可能な本発明の面合わせ
機構は非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面合わせ機構の一実施形態例を模
式的に示すモデル図である。
【図2】図1に示す面合わせ機構を左側から見た状態例
を表すモデル図である。
【図3】図1に示す面合わせ機構を把持部と把持部支持
手段とに分解して示すモデル図である。
【図4】把持部の水平回転抑制手段を説明するための図
である。
【図5】図1に示す面合わせ機構を利用してマウント部
材を固定部材に接合する手法の一例を示す説明図であ
る。
【図6】図5に引き続き、マウント部材を固定部材に接
合する手法の一例を示す説明図である。
【図7】さらに、引き続き、マウント部材を固定部材に
接合する手法の一例を示す説明図である。
【図8】半導体レーザモジュールのその他の構成例を断
面により示す説明図である。
【図9】半導体レーザモジュールの一構成例を断面図に
より示すモデル図である。
【図10】半導体レーザモジュールの製造工程の一例を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザモジュール 2 半導体レーザ素子 3 光ファイバ 5 温度制御モジュール 6 ベース 20 面合わせ機構 21 把持部 22 把持部支持手段 27 球面部 32 凹曲面部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材の上面とマウント部材の底面と
    の面合わせ機構であって、上記マウント部材を上面側か
    ら把持する把持部と;この把持部を上下方向に移動させ
    る駆動手段と;上記把持部に把持されたマウント部材の
    底面が固定部材の上面に面で当接するように傾動自在に
    上記把持部を支持する把持部支持手段と;この把持部支
    持手段に対する上記把持部の傾動状態を固定する傾動固
    定手段と;を有していることを特徴とした面合わせ機
    構。
  2. 【請求項2】 把持部は把持部支持手段の下方側に弾性
    部材によって吊り下げられる構成と成していることを特
    徴とした請求項1記載の面合わせ機構。
  3. 【請求項3】 把持部の上部と把持部支持手段の底部と
    のうちの一方側には球面部が形成され、他方側にはその
    球面部が嵌まる凹曲面部が形成されており、それら球面
    部と凹曲面部によって上記把持部は上記把持部支持手段
    に対して傾動する構成と成していることを特徴とした請
    求項2記載の面合わせ機構。
  4. 【請求項4】 球面部の中心軸上に、把持部に把持され
    るマウント部材が配置される構成としたことを特徴とす
    る請求項3記載の面合わせ機構。
  5. 【請求項5】 傾動固定手段は、球面部と凹曲面部間の
    真空排気を行って球面部と凹曲面部を密着固定させる真
    空排気手段により構成されていることを特徴とした請求
    項3又は請求項4記載の面合わせ機構。
  6. 【請求項6】 把持部の水平回動を抑制するための水平
    回転抑制手段が設けられていることを特徴とした請求項
    3又は請求項4又は請求項5記載の面合わせ機構。
  7. 【請求項7】 マウント部材は半導体レーザモジュール
    を構成する半導体レーザ素子載置用のベースであり、固
    定部材は半導体レーザ素子の温度制御を行う温度制御モ
    ジュールであることを特徴とした請求項1乃至請求項6
    の何れか1つに記載の面合わせ機構。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れか1つに記
    載の面合わせ機構を利用した固定部材の上面とマウント
    部材の底面の面合わせ方法であって、把持部にマウント
    部材を把持させ、また、そのマウント部材の下方側に固
    定部材を配置固定して上記マウント部材の底面と固定部
    材の上面とを間隔を介して向き合わせ、次に、上記把持
    部が把持部支持手段に対して傾動自在な状態で駆動手段
    を駆動して上記把持部を下向きに移動させて上記マウン
    ト部材の底面を固定部材の上面に当接させ、上記マウン
    ト部材の底面が固定部材の上面に一致する方向に上記把
    持部を把持部支持手段に対して傾動させ、上記マウント
    部材の底面が固定部材の上面に一致した状態で、傾動固
    定手段によって上記把持部支持手段に対する上記把持部
    の傾動を固定し、然る後に、その把持部の傾動固定状態
    を保持したまま、上記マウント部材の底面と固定部材の
    上面の間に接合材料を形成し、マウント部材の底面と固
    定部材の上面を上記接合材料を介して接続することを特
    徴とした面合わせ方法。
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