JP2002279886A - 陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子 - Google Patents

陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子

Info

Publication number
JP2002279886A
JP2002279886A JP2001083166A JP2001083166A JP2002279886A JP 2002279886 A JP2002279886 A JP 2002279886A JP 2001083166 A JP2001083166 A JP 2001083166A JP 2001083166 A JP2001083166 A JP 2001083166A JP 2002279886 A JP2002279886 A JP 2002279886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
electron source
gate electrode
cathode electron
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001083166A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozaburo Shibayama
耕三郎 柴山
Zenichiro Hara
善一郎 原
Masaaki Kai
政明 開
Akihiko Hosono
彰彦 細野
Shuji Iwata
修司 岩田
Noritsuna Hashimoto
典綱 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001083166A priority Critical patent/JP2002279886A/ja
Publication of JP2002279886A publication Critical patent/JP2002279886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出特性が良好で、簡便に製造できる陰
極電子源、およびその製造方法、並びにそれを用いた、
十分なエミッション電流が得られ、かつ低い駆動電圧で
動作する発光素子を提供する。 【解決手段】 背面パネル2上に印刷等により所定の形
状に陰極電極を形成し、この陰極電極上にCNTなどの
炭素系材料からなる電子放出物質層を印刷またはCVD
で作製する。その後、各陰極電極上毎に電子放出物質層
に鋭利な金属の先でケガキを施し、上層の電子放出物質
層の形状が短冊状または島状に形成されたCNT陰極電
子源6aを得る。背面パネル2上にこのCNT陰極電子
源6aを形成し、陰極部との間に空隙部が形成されるよ
うに陰極部との対向部毎に凹部を形成し、CNT陰極電
子源6aとの対向部に電子引き出し用の開口部を形成し
た平板状のゲート電極を背面パネル2上に直に載置して
発光素子を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極、ゲート電極
及び陽極を有する発光素子の陰極電子源、印刷またはC
VD(Chemical Vapor Deposit
ion)により作製する陰極電子源の製造方法、並びに
その陰極電子源を用いた平板型表示装置(フラット・パ
ネル・ディスプレイ)、特にその中でも大画面の表示装
置に用いられる配列型の発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極電子源としては、従来から熱電子を
用いた陰極線管(CRT)用の電子源などが有名である
が、近年、フラット・パネル・デイスプレイの開発が盛
んに行われるに伴い、ヒータが要らない冷陰極の電子源
の開発が進んでいる。とりわけ平面状に配置された電界
放出型陰極、即ち冷陰極(Cold Cathode)
からなる電子源を備えた電界放出型表示装置(FED:
FieldEmission Display)は、高
輝度および広視野角、高速応答、低消費電力の実現が可
能な自発光型表示装置として注目されている。この中で
も特に注目されているのが、半導体プロセスを必要とせ
ず印刷やCVDで作成可能なCNT(Carbon N
ano−Tube)を用いた電子源であり、学会や研究
会で盛んに発表されている。
【0003】図10は背面パネル上に印刷・焼成により
形成された従来例の冷陰極電子源を示す平面図であり、
図11は従来例の冷陰極電子源を用いた発光素子を示す
模式断面図である。ここでは冷陰極電子源の代表として
CNT陰極電子源を用いて従来の技術の説明をするが、
もちろん、炭素系材料を用いた冷陰極電子源であればそ
の種類はCNTに限定されるものではない。また、簡単
のため、印刷法で作製したCNT電子源を例に説明する
が、CVD法で作製したCNT電子源でも本質的には同
じであり、同様に適用できる。
【0004】図において、1はガラスなどでできた真空
容器の前面パネルであり、2は前面パネル1から約5〜
30mm隔てて対向配置されたガラスなどで出来た真空
容器の背面パネルで、その内表面には印刷によりCNT
陰極電子源6が四角や丸の所定の形に多数マトリクス状
に形成されている。CNT陰極電子源6は、銀系の金属
膜からなる陰極電極とその上層のCNT電子放出物質層
とからなり、この場合は矩形に印刷され、その厚さは印
刷・焼成後10〜20μm程度である。なお、簡略化の
ため陰極電子源が4×4として図示している。7は複数
個のCNT陰極電子源6を連結して冷陰極部列60を構
成し、後述の金属ゲート電極とでCNT陰極電子源6を
マトリクス駆動するための陰極配線層で、一般にAgペ
ーストの印刷やITO(Indium Tin Oxi
de)の蒸着膜などにより作製される導電体である。3
は前面パネル1の内面に多数マトリクス状に塗布された
赤R、緑G、青Bの略正方形の蛍光体で、蛍光面を形成
している。4は矩形枠状のガラス製のスペーサで、これ
ら前面パネル1と背面パネル2とスペーサ4とが低融点
ガラスにより気密に封止されて真空容器を形成してい
る。蛍光面全体には、発光効率を高めること及び電子加
速用の陽極として機能させることを目的としたアルミバ
ックを施している。すなわち前面パネル1内面の蛍光体
3は10kV程度の陽極電位に保てるようになってい
る。5は良く知られた折り曲げ式の金属ゲート電極で、
CNT陰極電子源6から約1〜2mm離して冷陰極部列
60と交差して複数列設置されており、電圧を印加する
ことによりCNT陰極電子源6から電子を引き出す作用
をもっている。8はゲート電極5に開けられた電子を通
過させるメッシュ開口部である。
【0005】ここで示したもの以外にも実際には発光素
子の内部を真空に引くための孔や排気管、外部への信号
取り出し電極などが背面パネル2の中央部に、また内部
ガスを吸着するためのゲッタがスペーサガラス4側面な
どに設置されているが、本願発明の要旨とは本質的に無
関係であるので、簡明のために略している。
【0006】このように構成された発光素子は、縦横に
マトリクス状に所定個ずつ配列され、大画面の表示装置
を構成する。ここで、隣接する発光素子間の間隙が大き
い場合、画面全体を見たときに、その境界部分(継目、
シーム)が目立つという問題がある。従って隣接する発
光素子間の間隔はできるだけ小さいことが望ましく、そ
のために、スペーサガラス4をできるだけ薄くしたり、
外部電極(図示せず)や排気管(図示せず)を背面側に
設けている。
【0007】次に、このように構成された個々の発光素
子や大画面表示装置の動作について説明する。図11に
おいて、CNT陰極電子源6とゲート電極5との間に適
当な電圧を印加してゲート電極5のメッシュ開口部8を
通してCNT陰極電子源6からエミッション電流を取り
出す。一般に、このときのゲート電圧は点灯位置を制御
するためパルス電圧が加えられるが、この値は、入手し
やすい市販の安い駆動用ICを使うためには200V以
下程度が望ましい。このようにしてゲート電極5から取
り出されたエミッション電流は、陽極として機能する蛍
光体3に印加された約10kV程度の高電圧により加速
され、蛍光体を励起して発光させ、個々の発光素子に所
定のカラー画像を出す。そしてその結果、全体として大
画面表示装置にカラー画像を表示できることになる。ま
た、個々の発光素子においては、エミッション電流が蛍
光体3に当ったときに出るガスは、ゲッタ(図示せず)
により吸着され、発光素子本体、真空容器の内部を高真
空に保つことにより劣化が起こりにくくなるようにして
ある。
【0008】この従来の陰極電子源においては、電子放
出物質層はCNTやカーボンナノファイバーなどの炭素
系材料を適当な溶剤に混ぜてペースト化し、矩形などの
適当な形状に印刷・焼成するか、CVDにより所定の形
状に形成するだけのものであったので、単位面積あたり
の電子放出量が少なく、またこれを用いた発光素子にお
いては十分なエミッション電流を得ることが困難であっ
た。そのため、陰極電子源の電子放出量を飛躍的に増大
させる陰極電子源の製造方法が種々検討されている。例
えば特開平11−260249号公報、特開2000−
36243号公報、特開2000−90809号公報や
特開2000−90813号公報などでは、CNT陰極
電子源から良好な電子放出特性を得るために、印刷した
CNT電子源表面に機械的な研磨やエッチングなどを施
したり、レーザ照射やプラズマに晒すなどの処理を行う
ことが開示されている。これらの方法は、印刷したCN
T電子源からの電子放出特性をそれなりに改善する効果
があるとは推定できるが、いずれの方法もかなりの装置
を必要とし、特にレーザ照射などは新たに多大な装置・
費用を必要とするので、これらは新たな欠点となる。
【0009】また、図11に示す従来の発光素子の場
合、電子放出量が少ない陰極電子源を用いる上に、ゲー
ト電極に0.1〜0.3mm程度の薄い折り曲げ式の金
属電極を用いていたので、低い駆動電圧で動作させるた
めに、陰極電子源とゲート電極間を近づけようとして
も、折り曲げ式のゲート電極のため曲がりや反りなども
あり精度が出せず、陰極電子源とゲート電極間のギャッ
プを0.5〜1.0mm程度にしか短縮できない。その
結果、ゲート電極5にかける電圧を低くできないという
問題点があった。
【0010】しかし、この点に関しては、すでに本願発
明者らによる先願発明(特願2001−14049号明
細書)において解決されており、下記の新ゲート電極を
用いることにより発光素子の駆動電圧を低くできること
を明らかにしている。即ち、ゲート電極を折り曲げ式に
せず、薄いl枚の金属平板をハーフエッチングして陰極
電子源との間に空隙部ができるように陰極電子源との対
向部毎に凹部を形成するとともに、陰極電子源との対向
部に適当な大きさの電子通過用のメッシュ孔を形成した
平板状とし、この平板状の新ゲート電極をCNT陰極電
子源が形成されている背面パネル2の上に直に載置する
ものである。このようにすることにより、CNT陰極電
子源とゲート電極との間のギャップを0.05〜0.l
mmと従来よりl桁程度短くすることを可能にし、低い
駆動電圧で動作する発光素子を提供することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の陰極電子源では電子放出量が少なく、良好な電子放
出特性が得られないという問題点があり、これを用いた
発光素子では十分なエミッション電流が得にくいという
問題点があった。また、陰極電子源の電子放出特性を改
善しようとする先行技術では大掛かりな装置が必要で、
多大の費用,エネルギーを要するという新たな問題点が
あった。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、電子放出特性が良好で、簡便に製造できる陰
極電子源、およびその製造方法、並びにそれを用いた、
十分なエミッション電流が得られ、かつ低い駆動電圧で
動作する発光素子を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる陰極電子
源の第1の構成は、陰極、ゲート電極及び陽極を有する
発光素子の陰極電子源において、カーボン系材料で構成
された電子放出物質層が各陰極電極上毎に短冊状または
島状に形成されているものである。
【0014】本発明に係わる陰極電子源の第2の構成
は、第1の構成において、カーボン系材料がCNTであ
るものである。
【0015】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
1の方法は、陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光素
子の陰極電子源の製造方法において、印刷またはCVD
法によりカーボン系材料で構成された電子放出物質層を
陰極電極上に形成した後、形成した電子放出物質層にケ
ガキを施して各陰極電極上毎の電子放出物質層を短冊状
または島状に形成するものである。
【0016】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
2の方法は第1の方法において、ケガキ線のピッチを5
0〜500μmとしたものである。
【0017】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
3の方法は、陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光素
子の陰極電子源の製造方法において、カーボン系材料で
構成された電子放出物質層を各陰極電極上毎に、印刷ま
たはCVD法により短冊状または島状に形成するもので
ある。
【0018】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
4の方法は、陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光素
子の陰極電子源の製造方法において、印刷またはCVD
法によりカーボン系材料で構成された電子放出物質層を
陰極電極上に形成した後、その表面にラビング(布の類
で軽くこすること)を施すものである。
【0019】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
5の方法は第4の方法において、ラビングをレーヨン布
や絹布、綿布で行うものである。
【0020】本発明に係わる発光素子の第1の構成は、
前面パネル及び背面パネルを有する真空容器と、上記前
面パネルの内面に形成された蛍光面と、上記背面パネル
の内面に形成され、複数個の冷陰極が配線により連結さ
れた複数列の冷陰極部列と、上記背面パネルの複数列の
冷陰極部列上にそれらと交差し、それらとでマトリクス
状に形成される複数列のゲート電極列とを備え、上記冷
陰極から放出された電子を上記蛍光面に衝突させること
によりこれを発光させるものであって、上記冷陰極の表
面部の陰極電子源を短冊状もしくは島状に形成するか、
または上記陰極電子源の表面にラビングを施し、かつ上
記ゲート電極列を、上記冷陰極部との間に空隙部が形成
されるように上記冷陰極部との対向部毎に凹部を形成す
るとともに、上記冷陰極との対向部に電子引き出し用の
開口部を形成した平板状とし、上記背面パネルに載置し
たものである。
【0021】本発明に係わる発光素子の第2の構成は第
1の構成において、ゲート電極列の開口部の孔が、多数
で不均一に配置されているものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、その実施の形態を示す図面
に基づき、本発明を具体的に説明する。 実施の形態1.図1(a)は本発明の実施の形態1によ
る背面パネル上にマトリクス状に形成され、それぞれ表
面の電子放出物質層が縦横のケガキ線により島状に形成
されたCNT陰極電子源を示す模式平面図であり、図1
(b)は図1(a)のb部分、1個のCNT陰極電子源
の模式拡大図である。なお、簡略化のため陰極電子源が
4×4の場合を図示している。図中、2はガラスなどで
できた真空容器の背面パネルで、6aは背面パネル2に
矩形状に形成された銀系の金属膜からなる陰極電極とそ
の上層の電子放出物質層からなるCNTの冷陰極電子源
で、各陰極電極上毎にケガキを施されて縦横に切削され
たV溝により電子放出物質層が島状に形成されている。
7はマトリクス駆動するための陰極配線層で、一般にA
gペーストの印刷やITOの蒸着膜などにより作製され
る導電体である。
【0023】まず、このCNT陰極電子源の製造方法に
ついて述べる。背面パネル2上にAgペーストの印刷に
より所定の矩形状に陰極電極を形成する。CNTやカー
ボンナノファイバーなどの炭素系材料をブチルカルビト
ールなどの適当な溶剤(樹脂としてエチルセルロ―スが
入っている)に混ぜてペースト化した後、このペースト
を陰極電極上全面に印刷し、焼成する。ここまでは従来
の陰極電子源の場合と同様であるが、この実施の形態で
は、その後、電子放出物質層に鋭利な金属の先で縦横
(垂直と水平)にケガキを施してV溝を切削し、電子放
出物質層を島状に形成している。
【0024】図2はこの実施の形態1による陰極電子源
の電子放出特性の実験結果を従来例と比較して示すグラ
フである。実線の特性曲線がこの実施の形態1による陰
極電子源の電子放出特性、破線の特性曲線が従来例の陰
極電子源の電子放出特性を示す。図から明らかなよう
に、この実施の形態1の電子放出物質層をケガキにより
島状に形成した陰極電子源6aは100V以上の領域に
おいて適当なゲート電圧のところで、約1桁以上電子放
出特性が改善されている。
【0025】この実施の形態1では、印刷により矩形に
形成し、表面部の電子放出物質層に縦横にケガキを施し
島状に形成したCNT陰極電子源6aを例に説明してい
るが、CNT電子源6aの形状は当然ながら矩形に限定
する必要は無く、三角形を含む多角形や円形でも良い。
また電子放出物質層は、適当なマスクを用いたCVD装
置により所定の形状にCNTを成膜するCVD法で作製
したものでも良く、CNTに限らず他のカーボン系材料
を用いても良く、同様の効果を奏する。陰極電極も印刷
に限らずCVD法等で形成した金属膜でも良く、同様の
効果を奏する。さらに、電子放出物質層に形成されるケ
ガキ線は、図3のケガキ線の条痕例を示す平面図に示す
ように、水平と垂直の縦横に限らず、同図(a)の水平
ケガキ,(b)の垂直ケガキ,(c)の右上がり斜めケ
ガキ,(d)の右下がりケガキ,(e)の斜め縦横ケガ
キでも良く、電子放出物質層を島状に限らず短冊状に形
成するようにしても良い。
【0026】また、一般に鋭利な金属の先でCNT電子
源6aにケガキを施すと、その幅は約数10μmにな
る。ケガキピッチは細かいほど電子放出物質層のエッジ
や表面積が増加し電子放出量が増大するが、作業性が損
なわれので、一般に多用される数mm角程度の大きさの
CNT電子源において、ケガキピッチは50μm以上で
500μm以下が望ましく、100〜150μmが電子
放出量と作業性の両面を考慮して最も望ましい。
【0027】この本発明の陰極電子源の製造方法は、印
刷またはCVDで作製したCNT電子源に鋭利な金属を
用いてケガキを施すことにより、陰極電子源の上層、電
子放出物質層の形状を短冊状または島状などに形成する
ことを特徴にしている。上述の先行例と異なり、特別に
高価な装置を必要とせず、多大なエネルギーも要せず、
極めて簡単な作業で、簡便に作製できる。また、単なる
機械的研磨と異なり、ケガキにより陰極電子源表面の電
子放出物質層を短冊状や島状に形成することは電子放出
物質層のエッジ効果(鋭いエッジからは電子が出やすい
という効果)や電子放出物質層の表面積拡大効果などが
あり、飛躍的な電子放出量の増大、電子放出特性の改善
につながっているものと考えられる。
【0028】実施の形態2.図4(a)は本発明の実施
の形態2の陰極電子源の製造方法、ラビングの様子を示
す模式平面図で、同図(b)は同図(a)のA−A′線
模式断面図である。19はレーヨン布を巻回した回転機
構を備えたラビング具である。CNTなどの炭素系材料
を適当な溶剤に混ぜてペースト化した後、これを背面パ
ネル2に矩形状に形成された陰極電極上全面に印刷・焼
成して電子放出物質層を形成し、従来と同様の陰極電子
源6を形成する。その後、このCNT陰極電子源6に適
当なラビング具19を軽く当てラビングを施す。この実
施の形態2によるラビングを施したCNT陰極電子源
も、上記実施の形態1のCNT陰極電子源6aと同様
に、100V以上の領域において適当なゲート電圧のと
ころで、約1桁以上電子放出特性が改善されることが実
験により明らかになっている。飛躍的な電子放出量の増
大、電子放出特性の改善が見られた。
【0029】なお、ケガキをしていない印刷・焼成済み
のCNT電子源にラビングをする場合について示した
が、ケガキ済みのCNT電子源6aにさらにラビングを
しても良い。またラビングは、レーヨン布を巻いた回転
機構を備えたラビング具19を軽くCNT電子源の上に
当てる方法に限定されるものではなく、同等の効果をあ
げる他の方法であっても良い。またレーヨン布に限らず
絹布や綿布などでも良い。上記実施の形態1と同様、特
別に高価な装置を必要とせず、多大なエネルギーも要せ
ず、簡便に作製できる。ラビングを施すことにより、電
子放出物質層の表面積が拡大し、これが飛躍的な電子放
出量の増大につながっているものと考えられる。
【0030】実施の形態3.本発明の実施の形態3の陰
極電子源の製造方法は、CNT電子源の電子放出物質層
をケガキを施したのと同様の短冊状,島状の形状に、直
接印刷やCVDにより作製するものである。図1に示す
ようなCNT電子源6aを形成する場合は、まず背面パ
ネル2上に印刷またはCVD法により所定の矩形状に陰
極電極を形成する。その後、各陰極電極上毎に直に、C
NTやカーボンナノファイバーなどの炭素系材料をブチ
ルカルビトールなどの適当な溶剤に混ぜて作成したペー
ストを島状に印刷、焼成する、またはCVD法によりC
NTを島状に成膜して電子放出物質層を形成し、CNT
陰極電子源を作製する。
【0031】この方法によれば、印刷の版やCVDのマ
スクをCNT電子源の電子放出物質層がケガキで形成す
るのと同様の短冊状,島状の形状になるように作製して
おきさえすれば、ケガキを施したのと同様の形状が印刷
により最初から得られる。印刷・焼成またはCVD成膜
後にケガキを施して所定の形状にした場合と、所定の形
状に印刷またはCVD法で成膜した場合とでは、印刷、
CVD法ではエッジがシャープに出ないので前者の方が
電子放出特性の改善率は高いが、後者の場合にも明らか
に電子放出特性の改善が見られ、さらに工程数の削減が
図れるという利点もある。この方法においても、CNT
電子源を縦横(垂直と水平)のケガキを施したような島
状の形状のみならず、図3に示すような斜めケガキを施
したような短冊状等、他の形状にも簡単に作製できるの
は言うまでも無い。さらに、CNT電子源の形状を矩形
にしているが、実施の形態1でも述べたように当然なが
ら矩形に限定する必要は無く、三角形を含む多角形や円
形でも良い。
【0032】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態
4の発光素子を示す模式断面図で、上記先願発明の平板
状の新ゲート電極を搭載した発光素子に実施の形態1の
ケガキを施し電子放出物質層を島状に形成したCNT陰
極電子源を適用したものである。図6は図5におけるゲ
ート電極の一製造過程を示す平面図、図7(a)は図5
における1列のゲート電極の詳細構造を示す平面図で、
同図(b)はそのA−A′線断面図、(c)はB−B′
線断面図、(d)はC−C′線断面図、図8は図5にお
ける背面パネル上にゲート電極を直置きする組立の様子
を示す模式平面図である。
【0033】図において、1はガラスなどでできた真空
容器の前面パネル、2は前面パネルから約5〜30mm
隔てて対向配置された前面パネルと同様の背面パネル
で、その内表面には実施の形態1の矩形CNT陰極電子
源6aが多数マトリクス状に形成されている。そして複
数個のCNT陰極電子源6aが陰極配線層7により連結
され冷陰極部列60を構成している(図10参照)。な
お、簡略化のため陰極電子源が4×4として図示してい
る。また、CNT陰極電子源6aの厚さは印刷・焼成後
10〜20μm程度であり、前面パネル1と背面パネル
2の厚さは2〜4mm、大きさは〜80mm角である。
3は前面パネル1の内面に塗布された赤R、緑G、青B
の略正方形の蛍光体で、蛍光面を形成している。
【0034】4は矩形枠状のガラス製のスペーサで、前
面パネル1と背面パネル2とスペーサ4とが低融点ガラ
スにより気密に封止されて真空容器を形成している。蛍
光面全体には、発光効率を高めるとともに電子加速用の
陽極として機能させるためにアルミバックを施している
ので、前面パネル1内面の蛍光体3は10kV程度の陽
極電位に保てるようになっている。5aは冷陰極部列6
0との間に空隙部が形成されるように凹部、すなわちC
NT陰極電子源6aとの対向部に陰極用開口部10と陰
極配線層7との対向部に接触防止用空隙11とが形成さ
れ、CNT陰極電子源6aを覆って背面パネル2に直置
きされたゲート電極、8はゲート電極5aの陰極用開口
部10に開けられた電子を通過させるメッシュ開口部で
ある。
【0035】まず、本実施の形態の主要部の折り曲げな
し平板状の直置きゲート電極5aについて説明する。こ
のゲート電極5aは図6に示すように1枚の薄い四角形
の金属平板からエッチングにより不要な部分を除去して
その骨格、複数列のゲート電極5a、陰極用開口部10
等の凹部を作る。なお、9は精度良く設置するために設
けられた、ハーフエッチングで切れ目を付け、設置後折
り曲げて分離除去する部分である。このハーフエッチン
グで特に重要なのは、陰極用開口部10の空隙の高さ
(すなわち凹部の深さ)であり、この空隙の高さがCN
T陰極電子源6aとのギャップを決める。図7では、そ
の値の一例として、金属板厚が0.1〜0.2mm、陰
極用開口部10が0.05〜0.1mmの場合を示して
いる。また、このゲート電極5aは図1で示したような
背面パネル2の上に形成されているCNT陰極電子源6
aの上に図8で示すように直に置かれるが、接触防止用
空隙11が設けられているので陰極配線層7との接触を
避けることができる。
【0036】また、このゲート電極5aは背面パネル2
の上に直置きされる。直置きしたゲート電極とCNT陰
極とのギャップを精度よく狙いどおり出そうとすれば、
ゲート電極を背面パネルの所定の位置に置いた後、適当
な治具を用いてゲート電極を押さえ、曲げやそりの影響
を受けにくくした状態で背面パネルとゲート電極を低融
点ガラスなどで固定する必要がある。もし背面パネルと
熱膨張率が異なる材料を使えば、発光素子を作る上で欠
かせない熱工程で、固定した部分にクラックが入るおそ
れがあるので、ゲート電極の材料としては、背面パネル
の―般的な材料である光学ガラスやソーダガラスの熱膨
張率と同程度の熱膨張率を持つ426合金や50−50
合金を使っている。
【0037】ゲート電極5aは、以上述べたようにCN
T陰極電子源の上に直に置かれているので、適当な治具
を用いて押さえることにより、薄い金属板であるが曲げ
や反りの影響を受けにくく、CNT陰極電子源とのギャ
ップをメッシュ開口部空隙において0.05〜0.lm
mと従来の折り曲げ式ゲート電極5の場合より1桁程度
短縮できる。これにより、この発光素子はゲート電極5
aにかける印加電圧も従来の数分の一以下の極めて低い
電圧ですむようになり、入手しやすい安い駆動用ICが
使えるようにできる。加えて、飛躍的に電子放出量の増
大した、電子放出特性が改善されたCNT陰極電子源を
用いているので、発光素子のエミッション電流を増大さ
せることができ、十分なエミッション電流が得られる。
【0038】実施の形態5.図9は本発明の実施の形態
5の発光素子に係るゲート電極5aのメッシュ開口部を
従来のものとともに示す模式平面図である。同図(a)
はケガキピッチ、即ち電子放出物質層の形状との相関を
考えないで作製した従来のメッシュ孔の配置、(b)は
ケガキをどんなピッチで施してもケガキとメッシュ間で
相関が起きないようにランダム、又は不均一に開けた本
実施の形態5のメッシュ孔配置をそれぞれ示す。また、
メッシュの孔を簡単のため円形で示したが、もちろん6
角形などの多角形等でもかまわない。
【0039】図9(a)に示すように不均一な配置のメ
ッシュ孔位置を持つゲート電極を採用することにより、
ケガキ形状とメッシュ間で相関を持つCNT陰極電子源
が無くなり、全てのCNT電子源が均一に電子を放出す
る。CNT陰極電子源ごとの電子放出量のばらつきがな
くせる。1ドットの画素が1つの所定形状のCNT電子
源に対応するが、どの画素(ドット)においても均一な
電子放出特性の改善効果が得られる。この実施の形態5
の発光素子においては、上記実施の形態4の効果に加
え、エミッション電流のばらつきも減少させることがで
きる。十分なエミッション電流が得られるとともに、輝
度ばらつきが少なく制御電圧の低い発光素子が得られ
る。
【0040】以上、本発明の好ましい実施の形態を説明
したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0041】
【発明の効果】本発明の陰極電子源の第1の構成によれ
ば、陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光素子の陰極
電子源において、カーボン系材料で構成された電子放出
物質層が各陰極電極上毎に短冊状または島状に形成され
ているので、電子放出特性が改善され、電子放出量を増
大でき、しかも簡便に製造できる。
【0042】本発明に係わる陰極電子源の第2の構成に
よれば、第1の構成において、カーボン系材料がCNT
であるので、第1 の構成の効果に加え、印刷ないしCV
Dで簡便に精度良く作成できる。
【0043】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
1の方法によれば、陰極、ゲート電極及び陽極を有する
発光素子の陰極電子源の製造方法において、印刷または
CVD法によりカーボン系材料で構成された電子放出物
質層を陰極電極上に形成した後、形成した電子放出物質
層にケガキを施して各陰極電極上毎の電子放出物質層を
短冊状または島状に形成したので、簡単な作業で簡便に
陰極電子源の電子放出特性を改善でき、電子放出量を増
大できる。
【0044】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
2の方法によれば、第1の方法において、ケガキ線のピ
ッチが50〜500μmとしたので、第1 の方法の効果
に加え、電子放出特性の改善効果、作業性とも良好とな
る。
【0045】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
3の方法によれば、陰極、ゲート電極及び陽極を有する
発光素子の陰極電子源の製造方法において、カーボン系
材料で構成された電子放出物質層を各陰極電極上毎に、
印刷またはCVD法により短冊状または島状に形成する
ので、簡便に、電子放出物質層形成後にケガキ等の後処
理を施すことなく、陰極電子源の電子放出特性を改善、
電子放出量を増大できる。
【0046】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
4の方法によれば、陰極、ゲート電極及び陽極を有する
発光素子の陰極電子源の製造方法において、印刷または
CVD法によりカーボン系材料で構成された電子放出物
質層を陰極電極上に形成した後、その表面にラビングを
施すという、簡単な作業で簡便に陰極電子源の電子放出
特性を改善、電子放出量を増大できる。
【0047】本発明に係わる陰極電子源の製造方法の第
5の方法によれば、第4の方法において、ラビングをレ
ーヨン布や絹布、綿布で行うので、第4の方法の効果に
加え、汎用性に富み、作業性が良好となる。
【0048】本発明に係わる発光素子の第1の構成によ
れば、前面パネル及び背面パネルを有する真空容器と、
上記前面パネルの内面に形成された蛍光面と、上記背面
パネルの内面に形成され、複数個の冷陰極が配線により
連結された複数列の冷陰極部列と、上記背面パネルの複
数列の冷陰極部列上にそれらと交差し、それらとでマト
リクス状に形成される複数列のゲート電極列とを備え、
上記冷陰極から放出された電子を上記蛍光面に衝突させ
ることによりこれを発光させるものであって、上記冷陰
極の表面部の陰極電子源を短冊状もしくは島状に形成す
るか、または上記陰極電子源の表面にラビングを施し、
かつ上記ゲート電極列を、上記冷陰極部との間に空隙部
が形成されるように上記冷陰極部との対向部毎に凹部を
形成するとともに、上記冷陰極との対向部に電子引き出
し用の開口部を形成した平板状とし、上記背面パネルに
載置することにより、冷陰極電子源の電子放出特性を改
善でき、冷陰極電子源とゲート電極間のギャップを狭く
することができるので、十分なエミッション電流が得ら
れ、かつ低い駆動電圧で動作する発光素子が得られる。
【0049】本発明に係わる発光素子の第2の構成によ
れば、第1の構成において、ゲート電極列の開口部の孔
が、多数、不均一に配置されているので、第1の構成の
効果に加えエミッション電流のばらつきを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の表面部が島状に形成
された冷陰極電子源を示す模式平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の陰極電子源の電子放
出特性を従来例とともに示すグラフである。
【図3】 本発明に係る冷陰極電子源に形成されるケガ
キ線の条痕例を示す平面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の冷陰極電子源の製造
方法、ラビングの様子を示す模式平面図と断面図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態4の発光素子を示す模式
断面図である。
【図6】 図5の発光素子に係るゲート電極の一製造過
程を示す平面図である。
【図7】 図5のゲート電極の詳細を示す平面図と断面
図である。
【図8】 図5の発光素子に係る背面パネル上にゲート
電極を載置する組立の様子を示す模式平面図である。
【図9】 本発明の実施の形態5の発光素子に係るゲー
ト電極メッシュ開口部を示す模式平面図である。
【図10】 従来例の冷陰極電子源を示す平面図であ
る。
【図11】 従来例の冷陰極電子源を用いた発光素子を
示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 前面パネル 2 背面パネル 3 蛍光体 5 折り曲げ式ゲー
ト電極 5a ゲート電極 6 CNT陰極電
子源 6a ケガキ済みCNT陰極電子源 7 陰極配線層 8 メッシュ開口部 10 陰極用開口部 11 接触防止用空隙 19 ラビング具 60 冷陰極部列。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 開 政明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 細野 彰彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岩田 修司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 橋本 典綱 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C036 EF01 EF06 EG02 EG12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光
    素子の陰極電子源において、カーボン系材料で構成され
    た電子放出物質層が各陰極電極上毎に短冊状または島状
    に形成されていることを特徴とする陰極電子源。
  2. 【請求項2】 カーボン系材料がCNT(カーボンナノ
    チューブ)であることを特徴とする請求項1記載の陰極
    電子源。
  3. 【請求項3】 陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光
    素子の陰極電子源の製造方法において、印刷またはCV
    D法によりカーボン系材料で構成された電子放出物質層
    を陰極電極上に形成した後、形成した電子放出物質層に
    ケガキを施して各陰極電極上毎の電子放出物質層を短冊
    状または島状に形成したことを特徴とする陰極電子源の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 ケガキ線のピッチが50〜500μmで
    あることを特徴とする請求項3記載の陰極電子源の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光
    素子の陰極電子源の製造方法において、カーボン系材料
    で構成された電子放出物質層を各陰極電極上毎に、印刷
    またはCVD法により短冊状または島状に形成したこと
    を特徴とする陰極電子源の製造方法。
  6. 【請求項6】 陰極、ゲート電極及び陽極を有する発光
    素子の陰極電子源の製造方法において、印刷またはCV
    D法によりカーボン系材料で構成された電子放出物質層
    を陰極電極上に形成した後、その表面にラビングを施し
    たことを特徴とする陰極電子源の製造方法。
  7. 【請求項7】 ラビングをレーヨン布,絹布又は綿布で
    行うことを特徴とする請求項6記載の陰極電子源の製造
    方法。
  8. 【請求項8】前面パネル及び背面パネルを有する真空容
    器と、上記前面パネルの内面に形成された蛍光面と、上
    記背面パネルの内面に形成され、複数個の冷陰極が配線
    により連結された複数列の冷陰極部列と、上記背面パネ
    ルの複数列の冷陰極部列上にそれらと交差し、それらと
    でマトリクス状に形成される複数列のゲート電極列とを
    備え、上記冷陰極から放出された電子を上記蛍光面に衝
    突させることによりこれを発光させるものであって、上
    記冷陰極の表面部の陰極電子源を短冊状もしくは島状に
    形成するか、または上記陰極電子源の表面にラビングを
    施し、かつ上記ゲート電極列を、上記冷陰極部との間に
    空隙部が形成されるように上記冷陰極部との対向部毎に
    凹部を形成するとともに、上記冷陰極との対向部に電子
    引き出し用の開口部を形成した平板状とし、上記背面パ
    ネルに載置したことを特徴とする発光素子。
  9. 【請求項9】 ゲート電極列の開口部の孔は、多数で不
    均一に配置されていることを特徴とする請求項8記載の
    発光素子。
JP2001083166A 2001-03-22 2001-03-22 陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子 Pending JP2002279886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001083166A JP2002279886A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001083166A JP2002279886A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002279886A true JP2002279886A (ja) 2002-09-27

Family

ID=18939021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001083166A Pending JP2002279886A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002279886A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010120A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Samsung Sdi Co Ltd 発光装置、およびこの発光装置を光源として用いる表示装置
KR20200039329A (ko) * 2018-10-05 2020-04-16 한국전기연구원 원형 관통홀에 의한 메시 게이트를 이용한 전계방출 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010120A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Samsung Sdi Co Ltd 発光装置、およびこの発光装置を光源として用いる表示装置
KR20200039329A (ko) * 2018-10-05 2020-04-16 한국전기연구원 원형 관통홀에 의한 메시 게이트를 이용한 전계방출 장치
KR102592733B1 (ko) 2018-10-05 2023-10-24 한국전기연구원 원형 관통홀에 의한 메시 게이트를 이용한 전계방출 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6359383B1 (en) Field emission display device equipped with nanotube emitters and method for fabricating
JP4854691B2 (ja) 電界放出ディスプレイの三極管構造の製法
US7105200B2 (en) Method of producing thick-film sheet member
US6515429B2 (en) Method of variable resolution on a flat panel display
JP4312937B2 (ja) 蛍光表示管
US20020187707A1 (en) Method for aligning field emission display components
JPH0316202Y2 (ja)
US6624590B2 (en) Method for driving a field emission display
US20020195960A1 (en) Method for controlling the electric field at a fed cathode sub-pixel
JP2002279886A (ja) 陰極電子源及びその製造方法並びに発光素子
KR100556747B1 (ko) 전계 방출 소자
JP3556919B2 (ja) 発光素子
JP4132502B2 (ja) 平面ディスプレイ及びその製造方法
JP3553505B2 (ja) 発光素子
TWI332228B (en) Field emission display device
KR100556745B1 (ko) 전계 방출 소자
KR100556744B1 (ko) 탄소 나노튜브 전계방출소자 및 제조 방법
JP2856672B2 (ja) 電界電子放出素子及びその製造方法
CN100521055C (zh) 电子发射装置及其制造方法
JP2000003664A (ja) 電界放出陰極とその駆動方法及び製造方法
KR940011723B1 (ko) Fed의 제조방법
US20070120455A1 (en) Spacer material for flat panel displays
JP2005093125A (ja) 画像表示装置及びその製造方法
JP2004178841A (ja) 冷陰極発光素子および画像表示装置
JP2005222891A (ja) 自発光型平面表示装置とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308