JP2002279873A - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JP2002279873A
JP2002279873A JP2001077538A JP2001077538A JP2002279873A JP 2002279873 A JP2002279873 A JP 2002279873A JP 2001077538 A JP2001077538 A JP 2001077538A JP 2001077538 A JP2001077538 A JP 2001077538A JP 2002279873 A JP2002279873 A JP 2002279873A
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Japan
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pressure
base electrode
terminal
base
pressure switch
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JP2001077538A
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Hideji Tanaka
秀次 田中
Yoshihiko Mikawa
佳彦 見川
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Texas Instruments Japan Ltd
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Texas Instruments Japan Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H35/00Switches operated by change of a physical condition
    • H01H35/24Switches operated by change of fluid pressure, by fluid pressure waves, or by change of fluid flow
    • H01H35/34Switches operated by change of fluid pressure, by fluid pressure waves, or by change of fluid flow actuated by diaphragm
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H5/00Snap-action arrangements, i.e. in which during a single opening operation or a single closing operation energy is first stored and then released to produce or assist the contact movement
    • H01H5/04Energy stored by deformation of elastic members
    • H01H5/30Energy stored by deformation of elastic members by buckling of disc springs

Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチ室にオイルの侵入を防ぎ、安定した圧
力信号を送信しうる信頼性の高い圧力スイッチを提供す
ること。 【解決手段】本発明に係る圧力スイッチ1は、所定の貫
通した空間部分を有するベース電極2と、ベース電極2
の一方の開口部分を絶縁部材によって封止した状態で設
けられ、ベース電極2の内部に接点部3aを有するター
ミナル3と、ベース電極2と接続した状態でターミナル
3の接点部3aと当接可能に設けられ、所定の大きさの
圧力下で反転可能に構成されたディスク4と、ベース電
極2に当該他方の開口部分を封止することによってター
ミナル3の接点部3a及びディスク4を含む空間部分を
真空を保った状態で固着された金属製のダイアフラム5
とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
トランスミッションに用いられる圧力スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のトランスミッションに
は、変速機構を制御するためのコントローラが設けられ
ているが、このコントローラは、各変速機構に対して所
定の大きさの油圧が生じたか否かを圧力スイッチにより
判断して制御するように構成されている。
【0003】従来、この種の圧力スイッチとしては、以
下に示すものが知られている。図6に示すように、従来
の圧力スイッチ100は、ハウジング101内で樹脂製
のダイアフラム102により仕切られたスイッチ室10
3において、一定の圧力下で反転可能なディスク104
が、入力側のプラス電極105とディスクシート106
を介して接続する一方で、そのディスク104が、反転
した場合、接点ターミナル106と接触することによっ
て、圧力信号を出力側のマイナス電極107に送信する
構成になっている。
【0004】また、圧力スイッチ100は、トランスミ
ッション用のオイルを溜めたオイルパン108の内部で
オイルがダイアフラム102と連通した状態で使用され
るものであることから、ハウジング101には通油口1
09からのオイル孔110が設けられる。一方、ハウジ
ング101のそれ以外の部分は、樹脂カバー111やガ
スケット112等を用いて通油口109からハウジング
101内のダイアフラム102に至るまでのオイルの侵
入経路を入り組んだ構造(いわゆる迷路フィルタ構造)
にすることによって、スイッチ室103をオイルに含ま
れる塵等から遮断する対策が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の圧力スイッチ100においては、スイッチ室10
3内の圧力を安定させる観点から、スイッチ室103を
オイルパン108側(大気側)と連通した状態におく必
要があり、そのため、スイッチ室103にオイルが侵入
することがあった。
【0006】この場合、ディスク104と接点ターミナ
ル106との間に油膜が生じ、その粘度が低温運転の際
に増加することに起因して、ディスク104が反転する
値が設定された所期の値より大きくなったり、ディスク
104が接点ターミナル106に接触するまでに要する
時間が余分にかかったりすることがあった。その結果、
圧力スイッチ100は、油圧に基づく適正な圧力信号を
瞬時にコントローラに送信できず、圧力スイッチ100
のもつ信頼性が低温領域で低下するおそれがあった。
【0007】一方、圧力スイッチ100が、オイルパン
108を塞ぐプレート113上にコントローラから多岐
にわたった状態(マニホールド状態)で設置された場合
には、オイルパン108内のオイルがスイッチ室103
を介してプレート113上に漏れることを防ぐため、各
圧力スイッチ100をプレート113に取り付ける際に
その部分の強度や寸法精度について設計上の制約が別個
に生じ、さらにこれに伴うコストアップが生じるという
問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ス
イッチ室にオイルの侵入を防ぎ、安定した圧力信号を送
信しうる信頼性の高い圧力スイッチを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、貫通した空間部分を
有するベース電極と、ベース電極の当該貫通部分の一方
の開口側に絶縁封止部材を介して設けられ、ベース電極
の内部に接点部を配置したターミナルと、所定の大きさ
の圧力下で反転可能なディスクであって、ベース電極に
保持されることによってターミナルの接点部と当接可能
に構成されたディスクと、外部の圧力をディスクに伝達
するためのダイアフラムであって、ベース電極の当該貫
通部分の他方の開口側を封止することにより、ターミナ
ルの接点部及びディスクを含む空間部分をほぼ真空に保
持可能な金属製のダイアフラムとを備えたことを特徴と
する圧力スイッチである。
【0010】請求項1記載の発明の場合、ベース電極の
開口部分を封止することにより、圧力スイッチの空間部
分を密封状態にしてターミナルとディスクの接点部分に
塵やオイルが侵入しないようにすることによって、接点
間の異物や油膜に起因して生じる、接点不良、レスポン
スの遅れ、圧力信号の狂い等を防止して、安定した圧力
信号を送信しうる信頼性の高い圧力スイッチを得ること
ができる。
【0011】また、請求項1記載の発明の場合、圧力ス
イッチの空間部分を真空状態に保つことにより、たとえ
劣悪の環境下での使用であっても外部の温度やオイルの
温度に影響されず、圧力スイッチの空間部分の圧力をほ
ぼ一定にして、ディスクを一定の圧力下で作動しうる状
態におくことができるため、低温域を含めた広い温度範
囲において信頼性の高い圧力信号を得ることができる。
【0012】請求項2記載の発明のように、請求項1記
載の発明において、ダイアフラムを介してベース電極に
溶接される接合部材であって、その接合部材は、ベース
電極と同一の材料からなることも効果的である。
【0013】請求項2記載の発明によれば、ベース電極
と接合部材との間にダイアフラムを強固に固着すること
によって圧力スイッチの空間部分の真空状態を安定させ
ることができるとともに、ベース電極と接合部材を溶接
する際に双方にほぼ均等に熱を伝達させて均一な接合状
態にすることができる。
【0014】請求項3記載の発明のように、請求項1又
は2のいずれか1項記載の発明において、ディスクは、
その反転圧力がベース電極の空間部分の真空圧に応答す
るように構成されていることも効果的である。
【0015】請求項3記載の発明によれば、ディスクが
反転する値を、オイルの温度や圧力に影響されない一定
の真空の下で、検出すべき油圧に相当する大きさの圧力
のみを条件にして定めればよいため、従来技術のように
大気圧下で温度等の種々の環境要因を含んだオイルにつ
いての油圧を想定し、これに応じてディスクの反転値を
定めた場合よりも、圧力スイッチを所望の油圧値に敏感
に反応させて適正な圧力信号を得ることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、所定の空間部分を
有するベースと、ベースの内部に接点部を有するターミ
ナルと、ベースとターミナルとの間を密封状態に保つた
めの第1のシール部材と、ベースにターミナルの接点部
と当接可能に設けられ、所定の大きさの圧力下で反転可
能に構成されたディスクと、ベースの内部においてター
ミナルの接点部及びディスクを含む空間部分を塞ぐため
のダイアフラムと、ベースと第1のシール部材及びダイ
アフラムとの間を密封状態に保つための第2のシール部
材とを備えたことを特徴とする圧力スイッチである。
【0017】請求項4記載の発明によれば、圧力スイッ
チを外部電線と接続可能なターミナルを密封するととも
に、その密封した端部分を含めてベース自体を密封する
ことにより、従来技術のように、いわゆる迷路タイプの
構造にしなくてもスイッチ室から塵等を遮断できるた
め、圧力スイッチを簡素な構成にして部品点数の削減及
びコストダウンを図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧力スイッチ
の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態の圧力スイッチ
の概略構成を示す図である。図2(a)は、図1のP部
を拡大して示す図、図2(b)は、図1のQ部を拡大し
て示す図である。
【0019】図1に示すように、本実施の形態の圧力ス
イッチ1は、ベース電極2と、ターミナル3と、ディス
ク4と、ダイアフラム5とを有する。ベース電極2は、
例えばステンレス鋼等の金属を用いて略円柱状に形成さ
れている。ベース電極2の中央部分には、数種の異なる
外径で貫通孔が形成され、この貫通孔は、外径の小さい
ものから順に、ターミナル3の封止用孔2aと、スイッ
チ室用孔2bと、ディスク4の取付用孔2cとから中心
に沿った上下方向に段差状に並列されてなる。なお、ベ
ース電極2の側部には、Oリング装着用の溝2dが形成
されている。
【0020】ターミナル3は、例えば耐熱ステンレス鋼
板等の金属を用いて円柱状に形成されている。このター
ミナル3の外径は、ベース電極2の封止用孔2aの外径
より小さく定められている。ターミナル3の一端部分に
は、金めっきを施したコンタクト部3aが形成されてい
る。
【0021】そして、このようなターミナル3は、ベー
ス電極2の封止用孔2aとの間の隙間がガラス材6で完
全に密封されることによってベース電極2に絶縁された
状態で固定されている。また、ターミナル3は、コンタ
クト部3aがベース電極2のスイッチ室用孔2bの中央
部分を占めるように配置され、さらに、コンタクト部3
aの先端部分がベース電極2の取付用孔2cの一部に侵
入するようになっている。
【0022】ディスク4は、例えばステンレス鋼等の金
属を用いて略凹曲面状に形成され、その表面には金めっ
きが施されている。このディスク4は、それ自体がもつ
剛性や曲率等の条件により所定の大きさの圧力下で反転
可能に構成されている。ディスク4の外径は、ベース電
極2の取付用孔2cの外径とほぼ等しく、ディスク4の
厚さは、取付用孔2cの深さより小さく定められてい
る。このようなディスク4は、ベース電極2の取付用孔
2cの外側に位置する縁部分2eに接触した状態で取り
付け可能になっている。
【0023】そして、図2(a)に示すように、ディス
ク4は、ベース電極2に取り付けられた場合、凹曲面の
頂面4aがターミナル3のコンタクト部3aと一定の間
隔を保つとともに、凸曲面の底面4bがベース電極2の
下面から若干突き出すように配置される。
【0024】ダイアフラム5は、にベース電極2のスイ
ッチ室用穴2b及び取付用孔2cによって形成された空
間をガラス材6との間で密封するためのもので、例えば
ステンレス鋼等の金属を用いて薄板状に形成されてい
る。本実施の形態の場合、ダイアフラム5は、ベース電
極2に溶接(詳細後述)する観点から、ベース電極2に
用いた金属材料と同じものであることが好ましい。ダイ
アフラム5の大きさは、ベース電極2の取付用孔2cの
外径より大きく、ベース電極2自体の外径より小さい範
囲に収まるように定められる。
【0025】次に、このようなダイアフラム5をベース
電極2に固着する方法について説明する。まず、所定の
真空の圧力(例えば1000Pa以下)に保たれた真空
室(図示しない)において、ベース電極2内にディスク
4を取り付け、ダイアフラム5によりディスク4を若干
押し付けた状態で覆ったものを、この状態のまま接合部
材10上に配置する。
【0026】溶接の際に金属が溶融する温度を等しくし
て母材(ベース電極2)と接合部材10にほぼ均等に熱
を伝達させる観点から、接合部材10は、ベース電極2
と同じ金属材料、さらには、ダイアフラム5とも同じ金
属材料であることが好ましい。
【0027】また、接合部材10の形状及び大きさは、
溶接する部分を同一面上にするため、ベース電極2の底
面と同一であることが好ましく、さらに、接合部材10
の中央部分には、ダイアフラム5にオイルを連通するた
めの孔10aを設ける必要がある。本実施の形態の場合
は、例えば、ステンレス鋼からなるワッシャを用いて接
合部材10を構成することによって接合部材10に孔1
0aを設けるようにしている。
【0028】そして、ベース電極2と接合部材10に所
定の圧力を加えた状態で、ベース電極2と接合部材10
との境目部分にシーム溶接を施すことによって、ベース
電極2及び接合部材10の双方の一部を溶融してこれら
の隙間を埋めるとともに、ダイアフラム5の一部を溶融
してベース電極2及び接合部材10と一体化させる(図
1及び図2(b)参照)。これにより、ベース電極2の
スイッチ用孔2b及び取付用孔2cがダイアフラム5に
よって仕切られた部分がスイッチ室7として密封され真
空状態になる。
【0029】この場合、スイッチ室7の真空の圧力は、
100Pa以上から1000Pa以下の真空状態である
ことが好ましい。スイッチ室7の真空の圧力が1000
Paより大きいと温度変化による圧力シフトが生じると
いう不都合が生じるおそれがある。
【0030】そして、本実施の形態の場合、上述したデ
ィスク4の所定の圧力値に基づく反転値は、スイッチ室
7の真空の圧力に応じて定められている。すなわち、デ
ィスク4は、スイッチ室7内の一定の真空状態で所定の
大きさの圧力を受けて反転するようになっている。
【0031】図3は、本実施の形態の圧力スイッチの設
置状態の一例を示す図である。図3に示すように、圧力
スイッチ1は、多段変速用のトランスミッション21に
設けられたオイルパン22の内部にマニホールド状態で
複数設置されたものの一つであって、一の変速機構(図
示しない)で生じた油圧を通油口23を介してターミナ
ル3の接点部3aが受けるような位置に配置される。圧
力スイッチ1のターミナル3は、例えば入力用のプラス
電極として、オイルパン22上のバックアッププレート
24に絶縁された状態で固定される。ベース電極2自体
は、マイナス電極として、バックアッププレート24に
固定された出力用の接続端子25と電気的に接続されて
いる。
【0032】なお、図示しないが、圧力スイッチ1は、
単独で設置される場合、6角ボルト状のボディの内部に
おいて、そのボディに対してターミナル3が絶縁される
とともにベース電極2が電気的に接続された状態で、O
リングを介して取り付けられる。
【0033】このような構成を有する本実施の形態の場
合、圧力スイッチ1をオイルパン22中のオイルに浸し
た状態で取り付けても、圧力スイッチ1のスイッチ室7
がダイアフラム5によって密封された、いわゆるハーメ
チック構造になっているため、スイッチ室7に塵やオイ
ルが侵入しない。さらに、スイッチ室7が一定の真空状
態に保たれているため、外部の温度やオイルの温度が変
化してもスイッチ室7内の圧力はほぼ一定に保たれる。
【0034】そして、大気圧下のオイルから圧力スイッ
チ1がダイアフラム5で圧力を受けても、ディスク4は
作動せず、ターミナル3と接続端子25との間に電流が
流れない。一方、トランスミッション21の一の変速機
構が作動してその油圧が上昇してある大きさの値に達す
ると、ディスク4が反転してターミナル3のコンタクト
部3aと接触し、ターミナル3とベース電極2との間で
電流経路が閉じられる。これにより、トランスミッショ
ン21を制御するコントローラが、圧力スイッチ1から
接続端子25及びバックアッププレート24を介して圧
力信号を得る。
【0035】以上述べたように本実施の形態によれば、
圧力スイッチ1のスイッチ室7をハーメチック構造にし
てスイッチ室7に塵やオイルが侵入しないようにしたこ
とから、接点間の異物や油膜に起因して生じる、接点不
良、レスポンスの遅れ、圧力信号値の狂い等を防止し
て、安定した圧力信号値を送信しうる信頼性の高い圧力
スイッチ1を得ることができる。
【0036】特に、本実施の形態の場合、圧力スイッチ
1のスイッチ室7を一定の真空状態に保つようにしたこ
とから、たとえ劣悪の環境下での使用であっても外部の
温度やオイルの温度に影響されず、圧力スイッチ1のス
イッチ室7の圧力をほぼ一定にしてディスク4を一定の
圧力下で作動しうる状態におくことができるため、低温
域を含めた広い温度範囲において信頼性の高い圧力信号
値を得ることができる。
【0037】さらに、ディスク4の反転値を、オイルの
温度や圧力に影響されない一定の真空の圧力下で、検出
すべき油圧に相当する大きさの圧力のみを条件にして定
めればよいため、従来技術のように大気圧下で温度等の
種々の環境要因を含んだオイルについての油圧を想定
し、これに応じてディスク4の反転値を定めた場合より
も、圧力スイッチ1を所望の油圧値に敏感に反応させて
適正な圧力信号を得ることができる。
【0038】また、本実施の形態によれば、圧力スイッ
チ1のスイッチ室7をハーメチック構造にしたことか
ら、多段変速に対応したマニホールド状態でバックアッ
ププレート24上に設置する場合にも、圧力スイッチ1
にオイル漏れ対策を施さずに済むため、圧力スイッチ1
の取り付け性を向上させることができる。
【0039】さらに、本実施の形態によれば、ターミナ
ル3をベース電極2に絶縁した状態で固定させることに
よってディスク4と直接接触しうるようにしたこととあ
わせて、ベース電極2を導通体としての機能を有するハ
ウジングにしたことから、圧力スイッチ1自体をコンパ
クト化するとともに、部品点数を削減してコストダウン
化を図ることができる。
【0040】図4は、本発明の第2の実施の形態の圧力
スイッチの概略構成を示す図である。図4に示すよう
に、本実施の形態の圧力スイッチ1Bは、上記実施の形
態と同様、ベース電極2、2Aに相当するベース2Cと
ダイアフラム5によって仕切られたスイッチ室7内でデ
ィスク4が反転することによってコンタクト3Cと接触
する構造を採るタイプのものであるが、このスイッチ室
7が大気圧下でほぼ密封されるように構成されている点
が上記実施の形態と異なる。
【0041】すなわち、圧力スイッチ1Bは、電線30
のコネクタ31をコンタクト3cとともに密封するため
のシールアダプタ(第1のシール部材)11と、ベース
2C及びシールアダプタ11の一部を密封するためのダ
イアフラムフィルム(第2のシール部材)12とを備え
ている。
【0042】シールアダプタ11は、例えば絶縁性ゴム
からなるもので、ベース2C上にコンタクト3Cと密着
した状態で設けられ、この先端部分がコンタクト3Cと
直列的に接続するコネクタ31を密封可能に構成されて
いる。
【0043】ダイアフラムフィルム12は、例えばポリ
イミドフィルムを用いて、Oリング13を介してベース
2Cと密着するとともに、シールアダプタ11の後端部
分とも密着した状態で、これらを覆うことが可能なケー
ス状に形成されている。ダイアフラムフィルム12の底
部分には、ダイアフラム5にオイルを連通するための孔
12aが形成され、その周囲には、ガスケット14が取
り付けられている。
【0044】このような構成を有する本実施の形態の場
合、圧力スイッチ1Bを電線30と直列的に接続した部
分を密封するとともに、その密封した端部分を含めてベ
ース2C自体を密封するようにしたことから、従来技術
のように、いわゆる迷路タイプの構造にしなくてもスイ
ッチ室7から塵等を遮断できるため、圧力スイッチ1B
を簡素な構成にして部品点数の削減及びコストダウンを
図ることができる。
【0045】
【実施例】図6は、本発明の圧力スイッチと従来の圧力
スイッチとの比較において温度変化に伴う反転値の推移
状態を示す図である。
【0046】以下、第1の実施の形態の圧力スイッチ、
第2の実施の形態の圧力スイッチ、従来の圧力スイッチ
を用いて、トランスミッションのオイルの温度変化とデ
ィスクが実際に反転する値との関係について測定した。
【0047】[実施例1]第1の実施の形態の圧力スイ
ッチを用いて測定した結果、ディスクの実際の反転値
は、オイルの温度にかかわらず一定であった。
【0048】[実施例2]第2の実施の形態の圧力スイ
ッチを用いて測定した結果、ディスクの実際の反転値
は、オイルの温度が−40度〜0度の範囲で設定の値よ
り幾分大きくなった。
【0049】[実施例3]従来の圧力スイッチを用いて
測定した結果、ディスクの実際の反転値は、オイルの温
度が−40度〜0度の範囲で設定の値よりかなり大き
く、特に、―40度では設定値の約3倍であった。
【0050】以上の結果から、第1の実施の形態の圧力
スイッチを用いると、ディスクの反転値はオイルの温度
に影響されず安定することが明らかになった。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、スイ
ッチ室にオイルの侵入を防ぎ、安定した圧力信号を送信
しうる信頼性の高い圧力スイッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧力スイッチの概
略構成を示す図である。
【図2】(a):図1のP部を拡大して示す図である。 (b):図1のQ部を拡大して示す図である。
【図3】本実施の形態の圧力スイッチの設置状態の一例
を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の圧力スイッチの概
略構成を示す図である。
【図5】本発明の圧力スイッチと従来の圧力スイッチと
の比較において温度変化に伴う反転値の推移状態を示す
図である。
【図6】従来の圧力スイッチの概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
2、2A…ベース電極 2C…ベース 3、3A…ター
ミナル 4…ディスク 5ダイアフラム 10…接合部材 11…シールアダプ
タ(第1のシール部材) 12…ダイアフラムフィルム
(第2のシール部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通した空間部分を有するベース電極と、 前記ベース電極の当該貫通部分の一方の開口側に絶縁封
    止部材を介して設けられ、前記ベース電極の内部に接点
    部を配置したターミナルと、 所定の大きさの圧力下で反転可能なディスクであって、
    前記ベース電極に保持されることによって前記ターミナ
    ルの接点部と当接可能に構成されたディスクと、 外部の圧力を前記ディスクに伝達するためのダイアフラ
    ムであって、前記ベース電極の当該貫通部分の他方の開
    口側を封止することにより、前記ターミナルの接点部及
    び前記ディスクを含む空間部分をほぼ真空に保持可能な
    金属製のダイアフラムとを備えたことを特徴とする圧力
    スイッチ。
  2. 【請求項2】前記ダイアフラムを介して前記ベース電極
    に溶接される接合部材であって、当該接合部材は、前記
    ベース電極と同一の材料からなることを特徴とする請求
    項1記載の圧力スイッチ。
  3. 【請求項3】前記ディスクは、その反転圧力が前記ベー
    ス電極の空間部分の真空圧に応答するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記
    載の圧力スイッチ。
  4. 【請求項4】所定の空間部分を有するベースと前記ベー
    スの内部に接点部を有するターミナルと、 前記ベースと前記ターミナルとの間を密封状態に保つた
    めの第1のシール部材と、 前記ベースに前記ターミナルの接点部と当接可能に設け
    られ、所定の大きさの圧力下で反転可能に構成されたデ
    ィスクと、 前記ベースの内部において前記ターミナルの接点部及び
    前記ディスクを含む空間部分を塞ぐためのダイアフラム
    と、 前記ベースと前記第1のシール部材及び前記ダイアフラ
    ムとの間を密封状態に保つための第2のシール部材とを
    備えたことを特徴とする圧力スイッチ。
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