JPH11260217A - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JPH11260217A
JPH11260217A JP8264198A JP8264198A JPH11260217A JP H11260217 A JPH11260217 A JP H11260217A JP 8264198 A JP8264198 A JP 8264198A JP 8264198 A JP8264198 A JP 8264198A JP H11260217 A JPH11260217 A JP H11260217A
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JP
Japan
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diaphragm
pressure
chamber
switch
closed chamber
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Application number
JP8264198A
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English (en)
Inventor
Tomio Yamada
富雄 山田
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイアフラムが作動を開始する圧力値の安定
化を図ることができる圧力スイッチを提供する。 【解決手段】 合成樹脂製の内嵌部材6を外嵌部材7に
挿入し、内嵌部材6と外嵌部材7の段差9の間に、ダイ
アフラム11、第1の電極12、及びシールリング13
を挟持固定する。ダイアフラム11を、下方へ突出した
湾曲形状に形成し、下方より加えられる圧力Pが予め設
定された圧力値に達した際に、上方へ湾曲するように構
成する。ダイアフラム11に対向する対向板21を内嵌
部材6に設け、対向板21とダイアフラム11との間に
密室23を形成する。内嵌部材6にタンク41を設けて
連通室42を形成し、連通室42を連通路43を介して
密室23に連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
オートマチックトランスミッションの油圧回路におい
て、油圧検知用に用いられる圧力スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オートマチックトランスミッショ
ンのバルブボディに形成された油圧回路には、図6に示
すように、油圧を検出する圧力スイッチとしての油圧ス
イッチ201が設けられており、該油圧スイッチ201
により油圧回路における油圧が検出され、クラッチの締
結状態や、油圧アクチュエータの動作状態の確認が行わ
れている。
【0003】この油圧スイッチ201を形成するスイッ
チ本体205は、合成樹脂により形成されており、縦穴
206を有する筒状に形成されている。このスイッチ本
体205には、前記縦穴206を上部室207と下部室
208とに隔てるとともに、スイッチ本体205の側方
へ突出する第1の電極209に接続されたダイアフラム
210が、シールリング211を介して固定されてい
る。該ダイアフラム210は、下方へ突出した湾曲形状
に形成されており、前記下部室208の圧力が所定の圧
力に達した際に、図7に示すように、上方へ突出した湾
曲形状となるように構成されている。
【0004】前記上部室207には、前記ダイアフラム
120に対向した対向板221が設けられており、該対
向板221と前記ダイアフラム210との間には、密室
222が形成されている。また、前記対向板221に
は、前記スイッチ本体205を挿通して側方へ突出する
第2の電極223が形成されており、前記対向板221
には、前記ダイアフラム210へ向けて突出した凸状部
224が中央部に形成されている。これにより、前記下
部室208の圧力が所定の圧力値に達し、前記ダイアフ
ラム210が上方へ湾曲変形した際に、前記密室222
において、前記ダイアフラム210が前記凸状部224
に当接することにより、前記ダイアフラム210に接続
された第1の電極209と、前記対向板221に形成さ
れた第2の電極223とが導通するように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記油
圧スイッチ201にあっては、ダイアフラム210と対
向板221との間への異物の混入やオイルの浸入を防止
するために、前記ダイアフラム210と前記対向板22
1との間に密室222が形成されており、密閉状態が保
たれている。また、前記ダイアフラム210は、その周
縁部がスイッチ本体205に固定されており、前記ダイ
アフラム210により隔成された下部室208の圧力を
受けて、前記ダイアフラム210が上方へ湾曲変形した
際には、前記周縁部より内側の部分が前記対向板221
に当接するまで上方へ変位するため、前記密室222に
おける体積変化率が非常に大きくなってしまう。このた
め、前記密室222内における圧力は、前記ダイアフラ
ム210が下方へ湾曲した非作動状態と、上方へ湾曲変
形された作動状態とにおいて大きく変化するため、前記
ダイアフラム210が凸部224に当接する圧力値が、
温度変化等の影響を受け、安定しにくいという問題点が
あった。なお、自動車用オートマチックトランスミッシ
ョン内では、温度変化が大きいので、この影響が大き
い。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、接点が閉じる圧力値の安定化を図
ることができる圧力スイッチを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1の圧力スイッチにあっては、所定の
圧力を受けた際に変形するダイアフラムの変形方向側に
密室が形成され、前記変形方向側への前記ダイアフラム
の変形に伴い前記密室の容積が減少される圧力スイッチ
において、前記密室に連通する連通室を設けた。
【0008】すなわち、ダイアフラムの変形方向側に形
成された密室は、連通室に連通され、体積の増大が図ら
れるので、前記ダイアフラムの変形方向への変位に伴う
体積変化率が減少される。
【0009】また、請求項2の圧力スイッチにおいて
は、前記密室を、前記ダイアフラムと、該ダイアフラム
に対向した対向板との間に形成するとともに、前記圧力
を受けて変形した前記ダイアフラムが当接する当接部
を、前記対向板の一般部より前記ダイアフラム側へ向け
て突設し、前記変形方向への前記ダイアフラムの変位範
囲を規制する一方、前記連通室より前記密室へ連通する
連通路を、前記変位範囲より前記変形方向側の領域に連
通させた。
【0010】すなわち、連通室より密室へ連通する連通
路は、ダイアフラムの変位範囲より変形方向側の領域に
連通されているので、変位されるダイアフラムによる前
記連通路の不用意な閉鎖等を防止することができ、これ
により、前記体積変化率の変動が防止される。
【0011】さらに、請求項3の圧力スイッチにあって
は、所定の圧力を受けた際に変形するダイアフラムの変
形方向側に密室が形成され、前記変形方向側への前記ダ
イアフラムの変形に伴い前記密室の容積が減少される圧
力スイッチにおいて、前記ダイアフラム及び前記密室か
らなるスイッチ部を、複数設けるとともに、隣接したス
イッチ部における密室同士を連通させた。
【0012】すなわち、隣接した一方の密室が他方の密
室に連通されることにより、互いの密室の体積の増大が
図られるので、ダイアフラムの変形方向への変位に伴う
体積変化率が減少される。
【0013】また、請求項4の圧力スイッチにおいて
は、前記各密室の少なくともいずれか一つの密室に連通
する連通室を設けた。
【0014】これにより、複数設けられた総てのスイッ
チ部における密室は、直接、あるいは、他の密室を介し
て連通室に連通されるので、請求項3の作用に加えて、
請求項1と同様の作用が得られる。
【0015】さらに、請求項5の圧力スイッチでは、所
定の圧力を受けた際に変形するダイアフラムの変形方向
側に密室が形成され、前記変形方向側への前記ダイアフ
ラムの変形に伴い前記密室の容積が減少される圧力スイ
ッチにおいて、内圧の変化に伴い容積が変化する容積可
変室を、前記密室に連通するとともに、前記密室及び前
記容積可変室にオイルを封入した。
【0016】すなわち、ダイアフラムに圧力が加えら
れ、該ダイアフラムが変形方向へ変位した際には、ダイ
アフラムの変形方向側に形成された密室内のオイルが、
容積可変室へ移動し、該容積可変室は、内圧の上昇に伴
い容積が増大される。また、前記ダイアフラムへの圧力
が解除され、該ダイアフラムが変位した際には、前記容
積可変室内のオイルが前記密室へ移動し、前記容積可変
室の容積が減少される。このように、前記ダイアフラム
の変位に応じて、前記オイルが移動するとともに、前記
容積可変室の容積が変化することにより、前記密室の圧
力が該一定に保たれる。
【0017】
【実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明の第
1の実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は、
本実施の形態にかかる圧力スイッチとしての油圧スイッ
チ1を示すものであり、該油圧スイッチ1は、従来例と
同様に、オートマチックトランスミッションのバルブボ
ディに取り付けられ、該バルブボディーに形成された油
圧回路の各部における油圧を検出し、クラッチの締結状
態や、油圧アクチュエータの動作状態の確認を行うもの
である。
【0018】この油圧スイッチ1を形成するスイッチ本
体5は、合成樹脂により形成された内嵌部材6と外嵌部
材7とにより構成されており、前記内嵌部材6は、小径
穴8を中央部に有するとともに、前記外嵌部材7は、中
途部に段差9が形成された大径穴10を中央部に有して
いる。前記内嵌部材6は、その端部より前記外嵌部材7
の大径穴10に挿入された状態で固定されており、前記
内嵌部材6の端部と、該内嵌部材6が挿入された大径部
10の段差9との間には、ダイアフラム11の周縁部
と、該ダイアフラム11の周縁部に積層された第1の電
極12の端部と、シールリング13の舌片とが挟持され
た状態で固定されている。
【0019】前記第1の電極12の他方の端部は、前記
外嵌部材7を挿通して前記スイッチ本体5より側方へ突
出されており、この第1の電極12に接続された前記ダ
イアフラム11は、下方へ突出した湾曲形状に形成され
ている。該ダイアフラム11は、リン青銅、あるいは、
ステンレスにより形成されており、通常時において、下
方へ突出した湾曲形状が維持される一方、下方より圧力
Pが加えられ、この圧力Pが予め設定された圧力値に達
した際に、図1中破線で示すように、上方へ突出した湾
曲形状となるように構成されている。
【0020】一方、前記内嵌部材6の小径穴8には、前
記ダイアフラム11に対向する金属製の対向板21が設
けられており、該対向板21は、その周縁部が前記内嵌
部材6に挿入された状態で固定されている。これによ
り、前記対向板21と、前記ダイアフラム11と、両者
11,21を固定する内嵌部材6の内壁面22とにより
包囲され、密閉状態が確保された密室23が、前記スイ
ッチ本体5に形成されている。
【0021】前記対向板21の中央部には、一般部31
より前記ダイアフラム11側へ突出するとともに、上方
へ湾曲した状態の前記ダイアフラム11が当接する当接
部32が膨出形成されており、前記ダイアフラム11が
前記当接部32の当接面33に当接することにより、ダ
イアフラム11の上方への変位範囲が規制されるように
構成されている。また、前記対向板21には、前記内嵌
部材6及び前記外嵌部材7を挿通して、前記スイッチ本
体5より側方へ突出した第2の電極34が形成されてお
り、前記ダイアフラム11の下方より加わる圧力Pが予
め設定された圧力値に達し、前記ダイアフラム11が、
上方へ湾曲するとともに、前記対向板21の前記当接部
32に当接した際に、前記ダイアフラム11に接続され
た第1の電極12と、前記対向板21に形成された第2
の電極34とが導通するように構成されている。
【0022】そして、前記内嵌部材6の側方には、左方
へ突出したタンク41が一体的に形成されており、前記
密室23より大容量の連通室42が形成されている。該
連通室42は、前記内嵌部材6の内壁面22を貫通した
連通路43を介して、前記密室23に連通されており、
前記連通路43は、前記対向板21の当接部32におけ
る当接面33より上方の部位、すなわち、前記当接面3
3に当接した時点で上方への変位が規制されるダイアフ
ラム11の変位範囲より上方側の領域に連通されてい
る。
【0023】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、ダイアフラム11の上部に形成された密室23は、
連通路43を介してタンク41の連通室42に連通され
ており、体積の増大が図られているので、前記密室23
に連通する前記連通室42を有しない従来の油圧スイッ
チと比較して、前記ダイアフラム11の上方への変位に
伴う体積変化率を減少させることができる。これによ
り、前記ダイアフラム11が圧力Pを受けて上方へ変位
した作動状態と、圧力Pを受けずに変位しない非作動状
態とにおいて、前記密室23内の圧力変化を押さえるこ
とができる。したがって、前記ダイアフラム11が作動
を開始する圧力値の温度変化等の影響による変動を減少
させることができ、前記圧力値の安定化を図ることがで
きる。
【0024】また、本実施の形態における油圧スイッチ
1にあっては、前記連通室42より前記密室23へ連通
する連通路43が、対向板21の当接部32により上方
への変位が規制されたダイアフラム11の変位範囲より
上方側の領域に連通されているので、例えば、前記連通
路43が、上方へ変位するダイアフラム11に接する位
置、具体的には、スイッチ本体5を形成する内嵌部材6
の下端面45に連通され、この連通路43が前記ダイア
フラム11により閉鎖される恐れがある場合と比較し
て、変位されるダイアフラム11による前記連通路43
の不用意な閉鎖等を防止することができる。これによ
り、ダイアフラム11作動中における前記連通路43の
不用意な閉鎖等に起因した前記体積変化率の変動を未然
に防止することができる。
【0025】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面にしたがって説明する。図2は、本
実施の形態にかかる圧力スイッチとしての油圧スイッチ
51を示すものであり、該油圧スイッチ51が、オート
マチックトランスミッションのバルブボディ52に取り
付けられた状態が示されている。
【0026】この油圧スイッチ51を形成する合成樹脂
製のスイッチ本体55には、第1〜第3のスイッチ部5
6〜58が近接して設けられており、各スイッチ部56
〜58は、第1の実施の形態と同様に、前記スイッチ本
体55に形成された互いに連通する小径穴59〜61及
び大径穴62〜64と、各大径穴62〜64にシールリ
ング65〜67を介して固定されたダイアフラム68〜
70と、該ダイアフラム68〜70に対向して前記小径
穴59〜61に設けられた対向板71〜73とにより構
成されている。前記各ダイアフラム68〜70には、第
1の電極74〜76の一端部が接続されており、各第1
の電極74〜76の他端部は、スイッチ本体55より露
出されている。
【0027】前記各ダイアフラム68〜70は、リン青
銅、あるいは、ステンレスにより下方へ突出した湾曲形
状に形成されており、通常時において、下方へ突出した
湾曲形状が維持される一方、下方より圧力が加えられ、
この圧力が、それぞれ設定された圧力値に達した際に、
上方へ突出した湾曲形状となるように構成されている。
これらダイアフラム68〜70と、各ダイアフラム68
〜70に対向したそれぞれの対向板71〜73との間に
は、密閉状態が確保された第1〜第3の密室81〜83
が形成されている。
【0028】また、前記各ダイアフラム68〜70に対
向した各対向板71〜73には、一般部より各ダイアフ
ラム68〜70側へ突出するとともに、上方へ湾曲した
状態のダイアフラム68〜70が当接する当接部91〜
93が膨出形成されており、前記ダイアフラム68〜7
0が前記当接部91〜93の当接面に当接することによ
り、ダイアフラム68〜70の上方への変位範囲が規制
されるように構成されている。前記各対向板71〜73
には、前記スイッチ本体55を挿通して、該スイッチ本
体55より上方へ突出した第2の電極94〜96が形成
されており、前記ダイアフラム68〜70の下方より加
わる圧力が予め設定された圧力値に達し、それぞれのダ
イアフラム68〜70が独立的に上方へ湾曲するととも
に、各対向板71〜73の前記当接部91〜93に当接
した際に、前記ダイアフラム68〜70に接続された第
1の電極74〜76と、前記対向板71〜73に形成さ
れた第2の電極94〜96とが導通するように構成され
ている。
【0029】前記各スイッチ部56〜58の間には、第
1及び第2の通流路101,102が形成されており、
隣接したスイッチ部56〜58における各密室81〜8
3同士が、これら通流路101,102を介して連通さ
れている。そして、各通流路101,102は、第1の
実施の形態と同様に、前記各対向板71〜73の当接部
91〜93における前記当接面より上方の部位、すなわ
ち、各当接部91〜93により上方への変位が規制され
た各ダイアフラム68〜70の変位範囲より上方側の領
域に連通するように設定されている。
【0030】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、スイッチ本体55に形成された隣接する一方のスイ
ッチ部56〜58における密室81〜83が、他方のス
イッチ部56〜58における密室81〜83に連通され
ることにより、互いの密室81〜83の体積の増大が図
られるので、各ダイアフラム68〜70の上方への変位
に伴う体積変化率の変動を、コスト増を招くことなく、
減少させることができる。これにより、各ダイアフラム
68〜70が圧力を受けて変位した作動状態と、圧力を
受けずに変位しない非作動状態とにおいて、各密室81
〜83内の圧力変化を押さえることができ、各ダイアフ
ラム68〜70が作動を開始する圧力値の温度変化等の
影響による変動を減少させることができるとともに、前
記圧力値の安定化を図ることができる。
【0031】また、各密室81〜83を連通する各通流
路101,102が、各対向板71〜73の当接部91
〜93により上方への変位が規制されたダイアフラム6
8〜70の変位範囲より上方側の領域に連通されている
ので、第1の実施の形態と同様に、変位されるダイアフ
ラム68〜70による前記各通流路101,102の不
用意な閉鎖等に起因した前記体積変化率の変動を未然に
防止することができる。
【0032】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態にかかる圧力スイッチとしての油圧スイ
ッチ111を示す図であり、第2の実施の形態と異なる
部分のみを説明する。
【0033】すなわち、この油圧スイッチ111のスイ
ッチ本体55の左端部には、中空状のタンク112が形
成されており、左端に形成された第1のスイッチ部56
における密室81は、スイッチ本体55に形成された連
通路113を介して、前記タンク112内に形成された
連通室114に連通されている。
【0034】これにより、第1のスイッチ部56におけ
る密室81は直接、また、第2及び第3のスイッチ部5
7,58における密室82,83にあっては、他の密室
82,81を介して連通室114に連通されるので、第
3の実施の形態と同様の効果を得ることができるととも
に、第1の実施の形態と同様の効果をも得ることができ
る。
【0035】さらに、各スイッチ部56〜58における
密室81〜83のそれぞれに、連通室を設ける場合と比
較して、油圧スイッチ111の小型化及びコストダウン
を図ることができる。
【0036】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態にかかる圧力スイッチとしての油圧スイ
ッチ121を示す図であり、第3の実施の形態と異なる
部分のみを説明する。
【0037】すなわち、この油圧スイッチ121にあっ
ては、第1〜第3のスイッチ部56〜58における密室
81〜83と、各密室81〜83を連通する各通流路1
01,102と、第1の密室81に連通した連通路11
3と、タンク112内の連通室114とに、不活性オイ
ル122が充填されている。また、前記タンク112の
上面123には、空気穴124が設けられており、タン
ク112内のオイル面が、上昇できるように構成されて
いる。
【0038】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、前記各ダイアフラム68〜70に圧力が加えられ、
各ダイアフラム68〜70が上方へ変位した際には、各
ダイアフラム68〜70の上部に形成された密室81〜
83内の不活性オイル122が、タンク112内の連通
室114へ移動する。また、前記各ダイアフラム68〜
70への圧力が解除され、各ダイアフラム68〜70が
下方へ変位した際には、前記連通室114内の不活性オ
イル122が、前記各密室81〜83へ移動する。
【0039】このように、各ダイアフラム38〜70の
変位に応じて、前記不活性オイル122が移動すること
により、前記密室81〜83の圧力を一定に保つことが
できるので、ダイアフラム68〜70が、圧力を受けて
変位した作動状態と、圧力を受けずに変位しない非作動
状態とにおいて、各密室81〜83内の圧力が大きく変
化してしまう従来の油圧スイッチと比較して、前記ダイ
アフラム81〜83が作動を開始する圧力値の温度変化
等の影響による変動を減少させることができ、前記圧力
値の安定化を図ることができる。
【0040】そして、前記各密室81〜83に不活性オ
イル122を予め充填することにより、各密室81〜8
3の気密及び水密性を保つことができ、外部からの気体
や水の浸入によるダイアフラム68〜70、及び対向板
71〜73の当接部91〜93における接触部分の酸化
を防ぐことができる。また、鉄粉等の異物の不用意な混
入をも防止することができるので、接触不良による不具
合を未然に防止することができる。
【0041】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態にかかる圧力スイッチとしての油圧スイ
ッチ131を示す図であり、第4の実施の形態と異なる
部分のみを説明する。
【0042】すなわち、この油圧スイッチ131にあっ
ては、スイッチ本体55の左端に設けられたタンク11
2は、側壁132が蛇腹状に形成された弾性部材からな
り、タンク112内には、内圧の変化に伴い容積が変化
する密閉された容積可変室133が形成されている。そ
して、この容積可変室133と、前記第1〜第3のスイ
ッチ部56〜58における密室81〜83と、各密室8
1〜83を連通する各通流路101,102と、第1の
密室81に連通した連通路113とには、不活性オイル
122が封入されている。
【0043】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、前記各ダイアフラム68〜70に圧力が加えられ、
各ダイアフラム68〜70が上方へ変位した際には、各
ダイアフラム68〜70の上部に形成された密室81〜
83内の不活性オイル122が、タンク112内の容積
可変室133へ移動する。すると、該容積可変室133
の内圧が上昇するので、これに伴い、蛇腹状の側壁13
2が伸張することにより、前記容積可変室133の容積
が増大される。また、前記各ダイアフラム68〜70へ
の圧力が解除され、各ダイアフラム68〜70が下方へ
変位した際には、前記容積可変室133内の不活性オイ
ル122が、前記各密室81〜83へ移動する。これに
より、前記容積可変室133の内圧が減少するので、こ
れに伴い、蛇腹状の側壁132が縮小することにより、
前記容積可変室133の容積が減少される。
【0044】このように、各ダイアフラム38〜70の
変位に応じて、前記不活性オイル122が移動するとと
もに、前記容積可変室133の容積が変化することによ
り、前記各密室81〜83の圧力を一定に保つことがで
きるので、ダイアフラム68〜70が、圧力を受けて変
位した作動状態と、圧力を受けずに変位しない非作動状
態とにおいて、各密室81〜83内の圧力が大きく変化
してしまう従来の油圧スイッチと比較して、前記ダイア
フラム81〜83が作動を開始する圧力値の温度変化等
の影響による変動を減少させることができ、前記圧力値
の安定化を図ることができる。
【0045】そして、前記各密室81〜83に不活性オ
イル予め充填することにより、各密室81〜83の気密
及び水密性を保つことができるので、第4の実施の形態
と同様に、接触不良による不具合を未然に防止すること
ができる。
【0046】なお、前記タンク112を下方へ付勢する
付勢手段を設け、前記容積可変室133内の不活性オイ
ル122に微弱な圧力を加えることにより、各スイッチ
部56〜58において、合成樹脂と金属との熱膨張率の
違いにより生じ得るスイッチ本体55と各電極74〜7
6,94〜96との隙間からの水あるいは異物の浸入に
よる不具合を確実に防止することができる。
【0047】以上の実施の形態にあっては、ダイアフラ
ムの材質を、リン青銅またはステンレスとしたが、その
他の電気導通性と弾性を有する金属でも良い。
【0048】また、電気導通性を有する金属(例えばア
ルミ箔)と、弾性を有する物質(例えばプラスチック
(ポリアミド)板)とを粘り合わせた構造でも良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
圧力スイッチにあっては、ダイアフラムの変形方向側に
形成された密室は連通室に連通され、体積の増大が図ら
れるので、前記密室に連通する前記連通室を有しない従
来の圧力スイッチと比較して、前記ダイアフラムの変形
方向への変位に伴う体積変化率を減少させることができ
る。これにより、前記ダイアフラムが圧力を受けて変位
した作動状態と、圧力を受けずに変位しない非作動状態
とにおいて、前記密室内の圧力変化を押さえることがで
きる。したがって、前記ダイアフラムが作動を開始する
圧力値の温度変化等の影響による変動を減少させること
ができ、前記圧力値の安定化を図ることができる。
【0050】また、請求項2の圧力スイッチにおいて
は、連通室より密室へ連通する連通路は、ダイアフラム
の変位範囲より変形方向側の領域に連通されているの
で、変位されるダイアフラムによる前記連通路の不用意
な閉鎖等を確実に防止することができる。これにより、
ダイアフラム作動中における前記連通路の不用意な閉鎖
等に起因した前記体積変化率の変動を未然に防止するこ
とができる。
【0051】さらに、請求項3の圧力スイッチにあって
は、隣接した一方の密室が他方の密室に連通されること
により、互いの密室の体積の増大を図ることができ、ダ
イアフラムの変形方向への変位に伴う体積変化率の変動
を、低コストにて減少させることができる。これによ
り、前記ダイアフラムが圧力を受けて変位した作動状態
と、圧力を受けずに変位しない非作動状態とにおいて、
前記密室内の圧力変化を押さえることができ、前記ダイ
アフラムが作動を開始する圧力値の温度変化等の影響に
よる変動を減少させることができる。
【0052】また、請求項4の圧力スイッチにおいて
は、複数設けられた総てのスイッチ部における密室は、
直接、あるいは、他の密室を介して連通室に連通される
ので、請求項3の効果に加えて、請求項1と同様の効果
を得ることができる。加えて、複数設けられたスイッチ
部におけるそれぞれの密室に連通室を設けた場合と比較
して、圧力スイッチの小型化及びコストダウンを図るこ
とができる。
【0053】さらに、請求項5の圧力スイッチでは、ダ
イアフラムの変位に伴い、密室と該密室に連通した容積
可変室との間をオイルが移動するとともに、前記容積可
変室の容積が変化することにより、前記密室の圧力を一
定に保つことができるので、ダイアフラムが圧力を受け
て変位した作動状態と、圧力を受けずに変位しない非作
動状態とにおいて、前記密室内の圧力が大きく変化して
しまう従来の圧力スイッチと比較して、前記ダイアフラ
ムが作動を開始する圧力値の温度変化等の影響による変
動を減少させることができ、前記圧力値の安定化を図る
ことができる。
【0054】そして、前記密室にオイルを封入すること
で、該密室の気密性を保つことができ、外部からの気体
の浸入や鉄粉等の異物の混入を防止することができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】従来の油圧スイッチを示す断面図である。
【図7】同従来例の作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 油圧スイッチ(圧力スイッチ) 11 ダイアフラム 21 対向板 23 密室 31 一般部 32 当接部 42 連通室 43 連通路 51 油圧スイッチ(圧力スイッチ) 56 第1のスイッチ部 57 第2のスイッチ部 58 第3のスイッチ部 68 第1のダイアフラム 69 第2のダイアフラム 70 第3のダイアフラム 81 第1の密室 82 第2の密室 83 第3の密室 101 第1の通流路 102 第2の通流路 111 油圧スイッチ(圧力スイッチ) 113 連通路 114 連通室 121 油圧スイッチ(圧力スイッチ) 122 不活性オイル 131 油圧スイッチ(圧力スイッチ) 132 側壁 133 容積可変室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の圧力を受けた際に変形するダイア
    フラムの変形方向側に密室が形成され、前記変形方向側
    への前記ダイアフラムの変形に伴い前記密室の容積が減
    少される圧力スイッチにおいて、 前記密室に連通する連通室を設けたことを特徴とする圧
    力スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記密室を、前記ダイアフラムと、該ダ
    イアフラムに対向した対向板との間に形成するととも
    に、前記圧力を受けて変形した前記ダイアフラムが当接
    する当接部を、前記対向板の一般部より前記ダイアフラ
    ム側へ向けて突設し、前記変形方向への前記ダイアフラ
    ムの変位範囲を規制する一方、 前記連通室より前記密室へ連通する連通路を、前記変位
    範囲より前記変形方向側の領域に連通させたことを特徴
    とする請求項1記載の圧力スイッチ。
  3. 【請求項3】 所定の圧力を受けた際に変形するダイア
    フラムの変形方向側に密室が形成され、前記変形方向側
    への前記ダイアフラムの変形に伴い前記密室の容積が減
    少される圧力スイッチにおいて、 前記ダイアフラム及び前記密室からなるスイッチ部を、
    複数設けるとともに、隣接したスイッチ部における密室
    同士を連通させたことを特徴とする圧力スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記各密室の少なくともいずれか一つの
    密室に連通する連通室を設けたことを特徴とする請求項
    3記載の圧力スイッチ。
  5. 【請求項5】 所定の圧力を受けた際に変形するダイア
    フラムの変形方向側に密室が形成され、前記変形方向側
    への前記ダイアフラムの変形に伴い前記密室の容積が減
    少される圧力スイッチにおいて、 内圧の変化に伴い容積が変化する容積可変室を、前記密
    室に連通するとともに、前記密室及び前記容積可変室に
    オイルを封入したことを特徴とする圧力スイッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058800A1 (ja) * 2008-11-19 2010-05-27 本田技研工業株式会社 制御ユニットへの電子部品の取付構造
JP2017067089A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 油圧スイッチユニット及び自動変速機

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