JP2002278140A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2002278140A
JP2002278140A JP2001082001A JP2001082001A JP2002278140A JP 2002278140 A JP2002278140 A JP 2002278140A JP 2001082001 A JP2001082001 A JP 2001082001A JP 2001082001 A JP2001082001 A JP 2001082001A JP 2002278140 A JP2002278140 A JP 2002278140A
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toner
transparent powder
roller
developing device
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JP2001082001A
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English (en)
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Tomoaki Hattori
智章 服部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により低コストで、現像剤の掻取
ブレードによる確実な掻き取りを確保することのでき
る、現像装置および画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 プロセス部12に、感光ドラム17と、
感光ドラム17に担持される可視像をエンドレスベルト
30に転写した後に、その感光ドラム17上に残存する
現像剤を掻き取るための掻取ブレード27とを備えると
ともに、現像剤を、略球形の重合トナーに、非球形の透
明粉体を配合することにより調製する。これにより、現
像剤中の透明粉体が掻取ブレード27と感光ドラム17
との間に詰まるので、重合トナーを良好に掻き取ること
ができる。また、透明粉体であれば、画像には現れない
ため、その帯電特性を厳密に調製および管理しなくても
よく、1種類の透明粉体を種々のトナーに配合すること
ができ、現像剤の開発、製造等の工数等を低減すること
ができ、コストの低減化を格段に図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーレーザプリ
ンタなどの現像装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、非磁性1成分現像方式のレー
ザプリンタなどの画像形成装置では、感光ドラムと、そ
の感光ドラムの周りに、帯電器、スキャナ装置、現像ロ
ーラおよび転写ローラとが、感光ドラムの回転方向に従
って順次設けられている。感光ドラムの表面は、その感
光ドラムの回転に伴なって、まず、帯電器により一様に
帯電された後、スキャナ装置からのレーザービームの高
速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電
潜像が形成される。
【0003】一方、現像ローラには、非磁性1成分のト
ナーの薄層が担持されており、感光ドラムの回転に伴な
って、現像ローラ上に担持されているトナーが、感光ド
ラムの表面上に形成されている静電潜像に対向した時
に、そのトナーが静電潜像に選択的に担持されることに
よって可視像が形成される。その後、感光ドラムの表面
上に担持された可視像は、転写ローラと対向して、用紙
が感光ドラムと転写ローラとの間を通る間に、その用紙
に転写される。
【0004】また、このような画像形成装置において、
たとえば、現像ローラ、感光ドラムおよび転写ローラな
どを各色ごとに備える、いわゆるタンデム方式のカラー
レーザプリンタが知られている。このようなタンデム方
式のカラーレーザプリンタでは、各感光ドラムの回転方
向における各転写ローラの下流側に、各感光ドラムの表
面に接触する掻取ブレードがそれぞれ設けられており、
各掻取ブレードによって、用紙に転写された後に各感光
ドラム上に残存する各色のトナーを除去することによ
り、順次転写される前の色の各色のトナーが、転写後の
各感光ドラムに付着して、残存トナー中に混入すること
を防止するようにしている。
【0005】また、近年、トナーとして、重合性単量体
を懸濁重合させる重合法によって得られる重合トナーが
使用されつつある。この重合トナーは、球形で流動性が
良く、きわめて高画質の画像を形成することができるの
で、カラーレーザプリンタに用いれば、きわめて高画質
のカラー画像を形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重合トナー
は、球形で流動性が良好であるがゆえに、上記したタン
デム方式のカラーレーザプリンタなどにおいて、用紙に
転写された後に感光ドラム上に残存しているものは、掻
取ブレードによって良好に掻き取ることができず、その
まま掻取ブレードをすり抜けてしまうという不具合を生
じる。
【0007】そのため、たとえば、特開平8−6289
3号公報では、重合トナーに不定形の粉砕トナーを適量
混合して、掻取ブレードと感光ドラムとの間に、その粉
砕トナーを詰めることにより、重合トナーを併せて掻き
取るようにすることが提案されている。
【0008】しかし、上記したカラーレーザプリンタな
どでは、たとえば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックなどの各色ごとにトナーを調製する必要があるの
で、重合トナーを各色ごとに調製するのみならず、混合
するための粉砕トナーも、それら各色に応じて、それぞ
れ、各色ごとの重合トナーとの混合時の帯電特性などを
調整しながら調製する必要があり、開発、製造および管
理の工数や手間が非常にかかり、コストの大幅な上昇を
招くという不具合を生じる。
【0009】本発明は、このような不具合に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、簡易な構成により
低コストで、現像剤の掻取ブレードによる確実な掻き取
りを確保することのできる、現像装置および画像形成装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、可視像を転写媒体に転写
するための転写手段に対向配置され、可視像を担持する
像担持体を備える現像装置において、前記像担持体の移
動方向における前記転写手段の下流側に、前記像担持体
上の現像剤を掻き取るための掻取ブレードを備えるとと
もに、前記現像剤が、略球形のトナーに、非球形の透明
粉体が配合されたものであることを特徴としている。
【0011】このような構成によると、現像剤が、略球
形のトナーに非球形の透明粉体が配合されてなるので、
その現像剤が転写された後に像担持体上に残存している
と、その現像剤中の非球形の透明粉体が掻取ブレードと
像担持体との間に詰まるので、その詰まりに起因して、
略球形のトナーのすり抜けが阻止される。そのため、そ
の略球形のトナーを良好に掻き取ることができる。
【0012】しかも、透明粉体であれば、画像形成時に
かぶりが生じても画像には現れないため、現像剤の帯電
特性を厳密に調製および管理しなくてもよい。そのた
め、トナーの種類にかからわず、たとえば、1種類の透
明粉体を調製して、種々のトナーに配合することにより
現像剤を調製することができる。したがって、現像剤の
開発、製造および管理の工数や手間を大幅に低減するこ
とができ、コストの低減化を格段に図ることができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、可視像を
転写媒体に転写するための転写手段に対向配置され、可
視像を担持する像担持体を備える現像装置において、前
記像担持体の移動方向における前記転写手段の下流側
に、前記像担持体上の現像剤を掻き取るための掻取ブレ
ードを備えるとともに、前記現像剤が、重合法によって
得られる重合トナーに、粉砕法によって得られる透明粉
体が配合されたものであることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、現像剤が、重合
法によって得られる略球形の重合トナーに、粉砕法によ
って得られる非球形の透明粉体が配合されてなるので、
その現像剤が、転写された後に像担持体上に残存してい
ると、その現像剤中の非球形の透明粉体が掻取ブレード
と像担持体との間に詰まるので、その詰まりに起因し
て、略球形の重合トナーのすり抜けが阻止される。その
ため、その重合トナーを良好に掻き取ることができる。
【0015】しかも、透明粉体であれば、画像形成時に
かぶりが生じても画像には現れないため、現像剤の帯電
特性を厳密に調製および管理しなくてもよい。そのた
め、重合トナーの種類にかからわず、たとえば、1種類
の透明粉体を調製して、種々の重合トナーに配合するこ
とにより現像剤を調製することができる。したがって、
現像剤の開発、製造および管理の工数や手間を大幅に低
減することができ、コストの低減化を格段に図ることが
できる。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記透明粉体の記録媒
体定着後のヘイズ度が、60以下であることを特徴とし
ている。
【0017】記録媒体定着後のヘイズ度が60以下であ
れば、透明粉体の透明性を確実に確保することができ
る。そのため、画像形成時にかぶりが生じても、確実
に、良好な画像形成を確保することができる。したがっ
て、現像剤の帯電特性をより簡易に調製および管理する
ことができ、現像剤の開発、製造および管理の工数や手
間をより一層低減することができ、コストの低減化をよ
り一層図ることができる。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記透明粉
体の平均粒径が、前記トナーの平均粒径よりも小さいこ
とを特徴としている。
【0019】透明粉体の平均粒子径が、トナーの平均粒
径よりも小さければ、より確実に、掻取ブレードと像担
持体との間に透明粉体を隙間なく詰めることができる。
そのため、より一層良好にトナーを掻き取ることができ
る。
【0020】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記透明粉
体のガラス転移点(Tg)が、前記トナーに対して±8
℃以内であり、軟化点(Tm)が、前記トナーに対して
±20℃以内であることを特徴としている。
【0021】透明粉体のガラス転移点(Tg)が、トナ
ーに対して±8℃以内であり、軟化点(Tm)が、トナ
ーに対して±20℃以内であると、トナーと透明粉体と
の熱特性を揃えることができる。そのため、記録媒体に
転写された後の現像剤を、たとえば、定着手段にオフセ
ットなどを生じさせることなく、良好に熱定着させるこ
とができる。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記現像装
置は、非磁性1成分の現像方式が採用されていることを
特徴としている。
【0023】非磁性1成分の現像方式が採用されている
場合には、現像時においては、現像剤に流動性が必要と
されるが、本発明においては、現像剤として略球形のト
ナーが配合されているので、良好な現像を行なうことが
でき、しかも、転写後の現像剤を掻取ブレードによって
良好に掻き取ることできるので、高画質の画像を形成す
ることができる。
【0024】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記トナー
および前記透明粉体の帯電特性が同極性であることを特
徴としている。
【0025】トナーおよび透明粉体の帯電特性が同極性
であると、これらを帯電させれば、同極性に帯電するの
で、たとえば、逆極性の透明粉体が生じることによる画
像の形成不良を生じることがなく、良好な画像形成を達
成することができる。
【0026】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記透明粉
体への外添剤の外添量が、前記トナーへの外添剤の外添
量よりも多いことを特徴としている。
【0027】透明粉体は非球形であるため、そのままで
は略球形のトナーよりも流動性がよくないが、このよう
に、透明粉体への外添剤の外添量をトナーへの外添剤の
外添量よりも多くすることで、透明粉体の流動性を高め
れば、現像剤全体の良好な流動性を確保することができ
る。そのため、良好な画像形成を達成することができ
る。
【0028】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
ないし8のいずれかに記載の発明において、前記透明粉
体が、前記現像剤中に2〜20重量%配合されているこ
とを特徴としている。
【0029】透明粉体が現像剤中に2〜20重量%の範
囲で配合されていれば、掻取ブレードの良好な掻取性を
確保しながらも、重合トナーの流動性を担保して、良好
な現像特性を発現させることができる。
【0030】また、請求項10に記載の発明は、画像形
成装置であって、請求項1ないし9のいずれかに記載の
現像装置を備えていることを特徴としている。
【0031】このような現像装置を備えていると、流動
性の良好な略球形のトナーによって良好な現像特性およ
び転写特性を確保することができるにもかかわらず、現
像剤を掻取ブレードによって確実に掻き取ることができ
る。したがって、高画質の画像を形成することができ
る。
【0032】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の発明において、前記現像装置を、各色毎に
複数備えていることを特徴している。
【0033】現像装置を、各色毎に複数備えていると、
各色ごとに現像することができるので、迅速なカラー画
像の形成を達成することができる。しかも、この構成で
は、流動性の良好な略球形のトナーが用いられているに
もかかわらず、現像剤を掻取ブレードによって確実に掻
き取ることができるので、順次形成される前の色の各現
像剤が転写後の各像担持体に付着して残存トナー中に混
入するということを確実に防止することができる。その
ため、より一層高画質のカラー画像を形成することがで
きる。
【0034】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の発明において、各現像装置に用いられる前
記現像剤が、各色毎に調製されるトナーに、同一の透明
粉体が配合されていることを特徴としている。
【0035】各色毎に調製されるトナーに、同一の透明
粉体を配合して各現像剤を調製すれば、現像剤の開発、
製造および管理の工数や手間を、格段に低減することが
できるとともに、コストの低減化を格段に図ることがで
きる。
【0036】また、請求項13に記載の発明は、請求項
10に記載の発明において、前記像担持体に現像剤を供
給するための現像剤供給手段を各色毎に複数備え、少な
くとも黒色の現像剤に透明粉体が配合されていることを
特徴としている。
【0037】たとえば、現像装置が、像担持体に現像剤
を供給するための現像剤供給手段が各色毎に複数備えら
れているものにあっては、その像担持体に各現像剤供給
手段から各色毎の現像剤が順次供給されるため、少なく
とも透明粉体が配合されている黒色の現像剤が像担持体
上に残存した時には、その黒色の現像剤中の非球形の透
明粉体が掻取ブレードと像担持体との間に詰まるので、
その詰まりに起因して、その黒色の現像剤のみならず、
その後に像担持体上に残存するその他の色の現像剤の略
球形のトナーをも良好に掻き取ることができる。しか
も、透明粉体は少なくとも黒色の現像剤に配合されてい
ればよいので、他の色の現像剤に配合した場合に比べ
て、画像の色調を損なうことが少なく、高画質のカラー
画像を形成することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側
断面図である。図1において、このカラーレーザプリン
タ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙
3を給紙するためのフィーダ部4、給紙された用紙3に
所定の画像を形成するための画像形成部5、用紙3の両
面に画像を形成するための反転搬送部6などを備えてい
る。
【0039】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ7と、その給紙
トレイ7の一端部上方に配置される給紙ローラ8と、用
紙3の搬送方向において、その給紙ローラ8の下流側に
配置される搬送ローラ9と、その搬送ローラ9の下流側
に配置されるレジストローラ10とを備えている。給紙
トレイ7内には、給紙ローラ8に対向する端部が上下方
向に移動可能な用紙押圧板11が設けられており、その
用紙押圧板11上に、用紙3が積層状にスタックされて
いる。用紙押圧板11は、図示しないばねによって裏面
から付勢されており、用紙押圧板11上の最上位にある
用紙3は、そのばねによって給紙ローラ8に向かって押
圧され、その給紙ローラ8の回転によって1枚毎に給紙
される。給紙ローラ8によって給紙された用紙3は、搬
送ローラ9によってレジストローラ10に送られ、この
レジストローラ10によって、所定のレジスト後に、画
像形成部5に送られる。
【0040】画像形成部5は、現像装置としてのプロセ
ス部12、中間転写機構13、2次転写ローラ14、定
着部15などを備えている。
【0041】プロセス部12は、各色毎に複数(4つ)
設けられており、現像カートリッジ16、像担持体とし
ての感光ドラム17、スコロトロン型帯電器18、LE
Dアレイ19、転写手段としての1次転写ローラ20、
および、ドラムクリーナ21などを備えている。また、
各プロセス部12は、それぞれ所定の間隔を隔てて上下
方向に並列状に設けられている。
【0042】現像カートリッジ16は、各プロセス部1
2に対して着脱自在に装着される、イエロー現像カート
リッジ16Y、マゼンタ現像カートリッジ16M、シア
ン現像カートリッジ16Cおよびブラック現像カートリ
ッジ16Kの4つの現像カートリッジ16からなり、そ
れぞれ、現像剤収容部22、供給ローラ23、現像剤供
給手段としての現像ローラ24、層厚規制ブレード25
などを備えている。また、これら各現像カートリッジ1
6は、図示しない離間用ソレノイドによって、各プロセ
ス部12に対して前後方向(接離方向)にスライド移動
可能に構成されている。
【0043】現像剤収容部22内には、各現像カートリ
ッジ16毎に、イエロー現像カートリッジ16Yにはイ
エロー、マゼンタ現像カートリッジ16Mにはマゼン
タ、シアン現像カートリッジ16Cにはシアンおよびブ
ラック現像カートリッジ16Kにはブラックの色を有す
る正帯電性の非磁性1成分の現像剤がそれぞれ充填され
ている。
【0044】より具体的には、各色毎の現像剤は、重合
法により得られた略球形の重合トナーに、粉砕法により
得られた非球形の透明粉体が、配合されたものが用いら
れている。
【0045】重合トナーは、スチレンなどのスチレン系
単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリ
レート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなど
のアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法
によって共重合させることにより得られる樹脂を主成分
とし、これに、着色剤、荷電制御剤、ワックスなどが配
合されることによりトナー母粒子が形成され、さらにこ
れに、流動性の向上を図るべく外添剤が添加されてなる
ものである。
【0046】着色剤としては、上記した、イエロー、マ
ゼンタ、シアンおよびブラックの各着色剤が用いられ
る。また、荷電制御剤としては、たとえば、アンモニウ
ム塩などのイオン性官能基を有するイオン性単量体と、
スチレン系単量体やアクリル系単量体などのイオン性単
量体と共重合可能な単量体との共重合によって得られる
荷電制御樹脂が用いられる。また、外添剤としては、た
とえば、酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸スト
ロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウムなどの金
属酸化物の粉末や、炭化物の粉末、金属塩の粉末などの
無機粉末が用いられており、その外添量は一般的には重
合トナー中0.3〜2重量%とされている。
【0047】このような重合トナーは、重合法によって
得られているため、粒子径が均一な球状をなし、流動性
が極めて良好である。また、このような重合トナーは、
その平均粒径が6〜10μmで、そのガラス転移点(T
g)が56〜64℃、その軟化点(Tm)が100〜1
40℃であり、荷電制御剤によって帯電特性が正極性と
されている。
【0048】また、透明粉体は、ポリエステル樹脂、ス
チレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、
あるいは、これらのブレンド樹脂などの樹脂に、上記し
た、荷電制御剤、ワックスなどを練り込んだ後に、公知
の粉砕方法により粉砕されることにより母粒子が形成さ
れ、さらにこれに、上記した外添剤が添加されてなるも
のである。
【0049】このような透明粉体は、粉砕法によって得
られているため、その形状が、球形ではなく、角形状、
楕円状などの非球形状をなし、その平均粒径が、重合ト
ナーの平均粒径よりも小さく、8μm未満、通常、3μ
m以上8μm未満とされている。また、このような透明
粉体は、そのヘイズ度が60以下、好ましくは40以下
とされ、そのガラス転移点(Tg)が、重合トナーに対
して±8℃、好ましくは±5℃、より具体的には56〜
64℃、その軟化点(Tm)が、重合トナーに対して±
20℃以内、より具体的には100〜140℃であり、
荷電制御剤によって帯電特性が正極性とされている。
【0050】このような透明粉体は、着色剤の配合を除
き、粉砕トナーの製造方法に準じて製造することができ
るが、外添剤の外添量は、重合トナーへの外添量より多
いことが好ましく、透明粉体中0.5〜3重量%とされ
ている。
【0051】また、透明粉体を配合する割合は、現像剤
中2〜20重量%であることが好ましい。2重量%より
少ないと、後述する掻取ブレード27で現像剤を良好に
掻き取ることができない場合があり、一方、20重量%
より多いと、流動性が低下して、現像特性の劣化が促進
されたり、あるいは、感光ドラム17の駆動トルクが上
昇する場合がある。そのため、2〜20重量%の範囲で
配合することにより、掻取ブレード27の良好な掻取性
を確保しながらも、重合トナーの流動性を担保し、さら
には、各現像剤の良好な発色を発現させることができ
る。なお、ブラックの現像剤を除く、イエロー、マゼン
タ、シアンの現像剤では、その良好な発色を発現させる
べく、現像剤中10重量%以下であることが好ましい。
【0052】そして、このカラーレーザプリンタ1で
は、重合トナーが、イエロー、マゼンタ、シアンおよび
ブラックの各着色剤がそれぞれ配合されることにより、
各色毎にそれぞれ調製される一方、透明粉体は1種類の
みしか調製されず、その各色毎の重合トナーに、同一の
透明粉体が配合されることにより、各色毎の非磁性1成
分の正帯電性の現像剤が調製され、それら各現像剤が各
現像カートリッジ16に充填されている。
【0053】そして、現像剤収容部22内の現像剤は、
アジテータ26の撹拌によって、現像剤収容部22の側
方に開口された現像剤供給口から供給ローラ23に向け
て放出される。
【0054】現像剤供給口の側方には、供給ローラ23
が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ2
3に対向して、現像ローラ24が回転可能に配設されて
いる。そして、これら供給ローラ23と現像ローラ24
とは、供給ローラ23がある程度圧縮するような状態で
互いに当接されている。
【0055】供給ローラ23は、金属製のローラ軸に、
導電性のスポンジ部材からなるローラが被覆されてい
る。
【0056】現像ローラ24は、金属製のローラ軸に、
導電性のゴム材料である弾性部材からなるローラが被覆
されている。より具体的には、現像ローラ24のローラ
は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、
シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなる弾性体
のローラ部分と、そのローラ部分の表面に被覆される、
ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが主
成分とされる、コート層との2層構造によって形成され
ている。
【0057】また、この現像ローラ24には、感光ドラ
ム17に対して、所定の現像バイアスが印加されてい
る。
【0058】また、現像ローラ24の近傍には、層厚規
制ブレード25が配設されている。この層厚規制ブレー
ド25は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端
部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の
押圧部を備えており、ブレード本体の一端部が、現像ロ
ーラ24の近くにおいて現像カートリッジ16に支持さ
れるとともに、押圧部がブレード本体の弾性力によって
現像ローラ24上に圧接されるように構成されている。
【0059】そして、現像剤供給口から放出される現像
剤は、供給ローラ23の回転により、現像ローラ24に
供給され、この時、供給ローラ23と現像ローラ24と
の間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ24上に
供給された現像剤は、現像ローラ24の回転に伴って、
層厚規制ブレード25の押圧部と現像ローラ24との間
に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚
さの薄層として現像ローラ24上に担持される。
【0060】感光ドラム17は、現像ローラ24の側方
において、その現像ローラ24に接触するような状態で
回転可能に配設されている。この感光ドラム17は、ド
ラム本体が接地されるとともに、その表面が、ポリカー
ボネートを主成分とする、有機感光体の感光層によって
形成されている。
【0061】スコロトロン型帯電器18は、各感光ドラ
ム17の側方に、各感光ドラム17に接触しないよう
に、所定の間隔を隔ててそれぞれ配設されている。この
スコロトロン型帯電器18は、タングステンなどの帯電
用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロ
トロン型の帯電器であり、感光ドラム17の表面を一様
に正極性に帯電させるように構成されている。
【0062】LEDアレイ19は、各感光ドラム17の
側方であって、各感光ドラム17の回転方向において、
各スコロトロン型帯電器18と、各現像ローラ24との
間にそれぞれ設けられている。このLEDアレイ19
は、多数のLEDが配列されることにより構成されてお
り、所定の画像データに基づくLEDの発光により、感
光ドラム17の表面を露光照射するようにしている。
【0063】そして、各色毎の現像剤は、次のように露
光および現像される。すなわち、まず、感光ドラム17
の回転によって、その感光ドラム17の表面が、スコロ
トロン型帯電器18により一様に正帯電された後、LE
Dアレイ19からの発光により露光され、所定の画像デ
ータに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ロー
ラ24の回転により、現像ローラ24上に担持されかつ
正帯電されている現像剤が、感光ドラム17に対向して
接触する時に、感光ドラム17の表面上に形成されてい
る静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ド
ラム17の表面のうち、LEDアレイ19によって露光
され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持
されることによって可視像化され、これによって反転現
像が達成される。
【0064】1次転写ローラ20は、各感光ドラム17
の回転方向において、各現像ローラ24の下流側であっ
て、後述する転写媒体としてのエンドレスベルト30を
挟んで、各感光ドラム17と対向するようにそれぞれ配
設されている。この1次転写ローラ20は、金属製のロ
ーラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆され
ており、感光ドラム17の駆動に従動して回転し、感光
ドラム17に対して所定の転写バイアスが印加されてい
る。そして、感光ドラム17上に担持された可視像は、
エンドレスベルト30が感光ドラム17と1次転写ロー
ラ20との間を通る間にエンドレスベルト30に転写さ
れる。
【0065】ドラムクリーナ21は、感光ドラム17の
回転方向における1次転写ローラ20とスコロトロン型
帯電器18との間に配置され、残存する現像剤を回収す
るためにボックス状をなし、感光ドラム17に対向する
部分が開口されており、その開口部分に、その先端部が
感光ドラム17の表面上に接触する掻取ブレード27が
設けられている。そして、転写後に感光ドラム17の表
面上に残存する残存現像剤は、この掻取ブレード27に
よって掻き取られ、ドラムクリーナ21内に回収され
る。
【0066】中間転写機構13は、本体ケーシング2内
において、各感光ドラム17と対向するように上下方向
に配置されており、下側に設けられる第1ローラ28
と、上側に設けられる第2ローラ29と、これら第1ロ
ーラ28および第2ローラ29の外周に巻回されるエン
ドレスベルト30とによって構成されており、転写され
る面を、矢印方向に上から下に移動可能とされている。
【0067】そして、第1ローラ28および第2ローラ
29の回転により、エンドレスベルト30を各感光ドラ
ム17と順次対向させることによって、各感光ドラム1
7上に形成された各色毎の可視像を、順次エンドレスベ
ルト30上に重ねていくことによってカラー画像が形成
される。すなわち、たとえば、イエロー現像カートリッ
ジ16Yに充填されるイエローの現像剤によって感光ド
ラム17上に形成されたイエローの可視像が、エンドレ
スベルト30上に転写されると、次いで、マゼンタ現像
カートリッジ16Mに充填されるマゼンタの現像剤によ
って感光ドラム17上に形成されたマゼンタの可視像
が、既にイエローの現像剤の画像が転写されているエン
ドレスベルト30上に重ねて転写され、同様の操作によ
り、シアン現像カートリッジ16Cによって形成される
シアンの可視像、ブラック現像カートリッジ16Kによ
って形成されるブラックの可視像が重ねて転写されて、
これによって、エンドレスベルト30上にカラー画像が
形成される。
【0068】2次転写ローラ14は、中間転写機構13
の第1ローラ28と用紙3を挟んで対向する位置に回転
可能に配設されている。2次転写ローラ14は、金属製
のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆
されており、所定の転写バイアスが印加されている。そ
して、エンドレスベルト30上に形成されたカラー画像
は、用紙3がエンドレスベルト30と2次転写ローラ1
4との間を通る間に用紙3に一括転写される。
【0069】定着部15は、2次転写ローラ14に対し
て、用紙3の搬送方向下流側に配置されており、互いに
圧接されている定着手段としての1対の加熱ローラ31
および32、および、これら1対の加熱ローラ31およ
び32に対して用紙3の搬送方向下流側に設けられる1
対の搬送ローラ33を備えている。加熱ローラ31およ
び32は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備え
ており、2次転写ローラ14によって用紙3上に転写さ
れたカラー画像を、用紙3が1対の加熱ローラ31およ
び32との間を通過する間に熱定着させ、その後、その
用紙3を搬送ローラ33によって、排紙パス34に搬送
するようにしている。
【0070】排紙パス34は、本体ケーシング2の上下
方向に沿って設けられており、1対の搬送ローラ35お
よび36が、それぞれ排紙パス34に臨むように設けら
れるとともに、排紙パス34の排紙口には、1対の排紙
ローラ37が配設されている。
【0071】そして、定着部15の搬送ローラ33によ
って排紙パス34に送られた用紙3は、搬送ローラ35
および36によって搬送され、排紙ローラ37によって
排紙トレイ38上に排紙される。
【0072】反転搬送部6は、反転搬送パス39と、搬
送方向を切り換えるフラッパ40とを備えている。反転
搬送パス39は、その一端部が、排紙パス34の搬送ロ
ーラ35の近くに接続されるとともに、その他端部が、
搬送ローラ9とレジストローラ10との間の用紙パスに
接続されており、また、1対の反転搬送ローラ41およ
び42が、それぞれ反転搬送パス39に臨むように設け
られている。
【0073】フラッパ40は、排紙パス34と反転搬送
パス39との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けら
れており、図示しないパス切替用ソレノイドの励磁また
は非励磁により、一方の面に所定のカラー画像が形成さ
れた用紙3を、排紙パス34に向かう方向と、排紙パス
34から反転搬送パス39に向かう方向とに切り換える
ことができように構成されている。
【0074】そして、用紙3の両面に画像を形成する場
合には、一方の面に画像が形成された用紙3が排紙パス
34から排紙ローラ37に送られてくると、排紙ローラ
37が、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3
を一旦外側(排紙トレイ38側)に向けて搬送し、用紙
3の大部分が外側に送られ、用紙3の後端が排紙ローラ
37に挟まれた時に、その正回転が停止され、次いで、
排紙ローラ37が、逆回転されるとともに、フラッパ4
0が、用紙3を排紙パス34から反転搬送パス39に搬
送するように、搬送方向を切り換える。これによって、
用紙3は、前後逆向きの状態で、逆回転される搬送ロー
ラ35および36によって排紙パス34を逆方向(下方
向)に搬送され、フラッパ40の切り換えによって反転
搬送パス39に搬送される。なお、フラッパ40は、用
紙3の逆方向の搬送が終了すると、元の状態、すなわ
ち、搬送ローラ33から送られる用紙3を排紙パス34
に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス3
9に逆向きに搬送された用紙3は、反転搬送ローラ41
および42によって、レジストローラ10に搬送され
る。レジストローラ10に搬送された用紙3は、所定の
レジスト後に、裏返しの状態で、再び、画像形成部5に
向けて送られ、これによって、用紙3の両面に所定の画
像が形成される。
【0075】また、このカラーレーザプリンタ1には、
カラー画像が用紙3に一括転写された後に、エンドレス
ベルト30上に残存する現像剤を回収するためのベルト
クリーナ43が設けられている。このベルトクリーナ4
3は、中間転写機構13の側方であって、第1ローラ2
8から第2ローラ29に至る間に配置されるクリーナケ
ーシング44内に、クリーナブラシ45、回収ローラ4
6、回収ボックス47およびスクレーパ48を備えてい
る。
【0076】クリーナブラシ45は、円筒状の本体にブ
ラシが放射状に形成されており、エンドレスベルト30
にブラシが接触状に対向するような状態において、回転
可能に配設されている。円筒状の本体には、エンドレス
ベルト30との間に所定の電位差が与えられるようなバ
イアスが印加されている。
【0077】回収ローラ46は、金属製のローラからな
り、クリーナブラシ45の下方において、このクリーナ
ブラシ45のブラシに接触状に対向するような状態にお
いて、回転可能に配設されている。また、この回収ロー
ラ46は、クリーナブラシ45との間に所定の電位差が
与えられるようなバイアスが印加されている。
【0078】回収ボックス47は、回収ローラ46の下
方において、その回収ローラ46に対向する部分が開口
されており、その開口部分の近傍に、回収ローラ46上
に圧接されるスクレーパ48が設けられている。
【0079】そして、用紙3にカラー画像が一括転写さ
れた後に、エンドレスベルト30上に残存する現像剤
は、クリーナブラシ45と対向した時に、クリーナブラ
シ45によって掻き取られながらそのクリーナブラシ4
5に印加されるバイアスによってブラシに付着される。
その後、クリーナブラシ45に付着された残存現像剤
は、回収ローラ46と対向した時に、回収ローラ46に
印加されるバイアスによって回収ローラ46に付着さ
れ、次いで、スクレーパ48によって掻き取られて回収
ボックス47に回収される。
【0080】このようなカラーレーザプリンタ1は、各
色毎に、感光ドラム17を備える、いわゆるタンデム方
式のカラーレーザプリンタであるため、各色毎に形成さ
れた可視像を、その色毎に、順次転写して、モノクロ画
像を形成する速度とほぼ同じ速度でカラー画像を形成す
ることができる。とりわけ、このようなタンデム方式の
カラーレーザプリンタにおいて、このカラーレーザプリ
ンタ1では、現像剤に重合トナーが含有されているの
で、極めて高画質のカラー画像を形成することができ
る。
【0081】また、このようなタンデム方式のカラーレ
ーザプリンタ1では、各色毎に感光ドラム17を備える
プロセス部12が複数設けられているので、順次転写さ
れる前の色の各現像剤(たとえば、1色目の現像剤)
が、転写後の各感光ドラム17(たとえば、2色目の感
光ドラム)に付着して、残存する現像剤(たとえば、2
色目の現像剤)中に混入する場合がある。そのため、こ
れを各ドラムクリーナ21の掻取ブレード27によって
掻き取る構成が必須となるが、現像剤として重合トナー
のみが使用されていると、残存する現像剤を掻取ブレー
ド27によって掻き取る時に、球状で流動性が良好であ
るがゆえに、感光ドラム17と掻取ブレード27の間を
すり抜けてしまい、上記の不具合が発生する。
【0082】しかし、このカラーレーザプリンタ1で
は、各現像カートリッジ16には、上記したように、略
球形の重合トナーに非球形の透明粉体が配合された現像
剤が充填されているので、その現像剤が転写された後に
感光ドラム17上に残存していると、その現像剤中の非
球形の透明粉体が掻取ブレード27と感光ドラム17と
の間に詰まるので、その詰まりに起因して、略球形の重
合トナーのすり抜けが防止される。そのため、その重合
トナーを良好に掻き取ることができる。
【0083】しかも、重合トナーに配合される非球形の
透明粉体は、そのヘイズ度が60以下の透明であるの
で、画像形成時にかぶりが生じても画像には現れないた
め、現像剤の帯電特性を厳密に調製および管理しなくて
もよい。そのため、このカラーレーザプリンタ1では、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の重合ト
ナーの種類にかからわず、1種類の透明粉体を調製し
て、その各色の重合トナーに配合することにより現像剤
が調製されており、これによって、現像剤の開発、製造
および管理の工数や手間を大幅に低減して、コストの低
減化が格段に図られている。
【0084】すなわち、従来のように、重合トナーに粉
砕トナーを混合する場合には、たとえば、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に重合トナーを調製
するのみならず、混合するための粉砕トナーも、それら
の各色に応じて、それぞれ、各色毎の重合トナーとの混
合時の帯電特性などを調整しながら調製する必要があ
り、この場合には、重合トナーと粉砕トナーとの合計で
8種類ものトナーを製造する必要がある。しかし、この
カラーレーザプリンタ1では、上記したように4種類の
トナーと1種類の透明粉体のみを製造すればよいので、
従来に比べて、現像剤の開発、製造および管理の工数や
手間を大幅に低減して、コストの低減化が格段に図られ
ている。
【0085】また、各現像剤においては、透明粉体の平
均粒径が重合トナーの平均粒径よりも小さく形成されて
いるので、この透明粉体を、より確実に、掻取ブレード
27と感光ドラム17との間を隙間なく詰めることがで
きる。そのため、より一層良好に現像剤を掻き取ること
ができるようにされている。
【0086】さらに、各現像剤においては、透明粉体の
ガラス転移点(Tg)が、重合トナーに対して±8℃以
内であり、かつ、軟化点(Tm)が、重合トナーに対し
て±20℃以内とされているので、重合トナーと透明粉
体との熱特性が揃えられている。そのため、用紙3に転
写された後の現像剤を、たとえば、加熱ローラ31にオ
フセットなどを生じさせることなく、定着部15におい
て、良好に熱定着させることができる。
【0087】また、このカラーレーザプリンタ1では、
非磁性1成分の現像方式が採用されており、その現像時
には、現像剤に流動性が必要とされるが、各現像剤に
は、流動性が良好な重合トナーが配合されているので、
良好な現像を行なうことができる。しかも、各現像剤に
おいては、配合される透明粉体の外添剤の外添量が、重
合トナーの外添剤の外添量よりも多く外添されているた
め、非球形で流動性のよくない透明粉体の流動性が高め
られており、これによって、現像剤全体の良好な流動性
を確保して、良好な画像形成を達成している。
【0088】なお、各現像剤では、荷電制御剤の調整に
より、重合トナーおよび透明粉体の帯電特性が同極性と
して調整されているので、帯電時において、たとえば、
逆極性の透明粉体が生じることによる画像の形成不良を
生じることがなく、良好な画像の形成を確保している。
【0089】また、以上の説明においては、いわゆるタ
ンデム方式のカラーレーザプリンタについて説明した
が、本発明は、たとえば、中間転写方式のカラーレーザ
プリンタなどに適用してもよく、さらには、モノクロ画
像を形成するためのレーザプリンタに適用してもよい。
【0090】図2は、そのような中間転写方式のカラー
レーザプリンタの要部側断面図である。図2において、
このカラーレーザプリンタ51は、本体ケーシング52
内に、記録媒体および転写媒体としての用紙53を給紙
するためのフィーダ部54や、給紙された用紙53に所
定の画像を形成するための画像形成部55などを備えて
いる。
【0091】フィーダ部54は、本体ケーシング52内
の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ95と、給紙
トレイ95内に設けられる用紙押圧板56と、給紙トレ
イ95の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ57
と、給紙ローラ57に対し用紙53の搬送方向の下流側
に設けられるレジストローラ58とを備えている。
【0092】用紙押圧板56は、用紙53を積層状にス
タック可能とされ、給紙ローラ57に対して遠い方の端
部が揺動可能に支持されるとともに、近い方の端部が上
下方向に回動可能とされており、また、その裏側からば
ね59によって上方向に付勢されている。そのため、用
紙押圧板56は、用紙53の積層量が増えるに従って、
給紙ローラ57に対して遠い方の端部を支点として、ば
ね59の付勢力に抗して下向きに回動される。用紙押圧
板56上の最上位にある用紙53は、用紙押圧板56の
裏側からばね59によって給紙ローラ57に向かって押
圧され、その給紙ローラ57の回転によって、1枚毎に
給紙される。レジストローラ58は、駆動側および従動
側の2つのローラから構成されており、給紙ローラ57
から送られてくる用紙53を、所定のレジスト後に、画
像形成部55に送るようにしている。
【0093】画像形成部55は、スキャナユニット6
0、現像装置としての現像部61、定着部62などを備
えている。
【0094】スキャナユニット60は、本体ケーシング
52内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せ
ず。)、回転駆動されるポリゴンミラー63、レンズ6
4および65、反射鏡66および67などを備えてお
り、レーザ発光部からの発光される所定の画像データに
基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミ
ラー63、レンズ65、反射鏡66、レンズ64、反射
鏡67の順に通過あるいは反射させて、後述する現像部
61の感光ドラム68の表面上に高速走査にて照射させ
ている。
【0095】現像部61は、スキャナユニット60の下
方に配設され、像担持体としての感光ドラム68、回転
現像部69、スコロトロン型帯電器70、転写手段とし
ての中間転写ドラム71、転写ローラ72などを備えて
いる。
【0096】回転現像部69は、中心部に駆動軸79を
有する円筒形状をなし、4つの現像カートリッジ74、
すなわち、シアン現像カートリッジ74C、マゼンタ現
像カートリッジ74M、イエロー現像カートリッジ74
Yおよびブラック現像カートリッジ74Kが、その駆動
軸79の周りに着脱自在に装着されている。各現像カー
トリッジ74には、それぞれ、現像剤担持体としての現
像ローラ75、層厚規制ブレード76、供給ローラ77
および現像剤収容室78が備えられている。そして、こ
の回転現像部69は、駆動軸79の矢印方向(時計方
向)への回転駆動により、各現像カートリッジ74に設
けられる現像ローラ75が周方向に移動して、感光ドラ
ム68と順次対向できるように構成されている。
【0097】現像剤収容室78内には、各現像カートリ
ッジ74毎に、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラ
ックの色を有する前述の現像剤と同様の現像剤がそれぞ
れ充填されている。
【0098】そして、現像剤収容室78内の現像剤は、
回転可能に設けられるアジテータ80により攪拌され
て、現像剤収容室78の側部に開口された現像剤供給口
81から放出される。
【0099】現像剤供給口81の側方位置には、供給ロ
ーラ77が回転可能に配設されており、また、この供給
ローラ77に対向して、現像ローラ75が回転可能に配
設されている。そして、これら供給ローラ77と現像ロ
ーラ75とは、そのそれぞれがある程度圧縮されるよう
な状態で互いに当接されている。
【0100】供給ローラ77は、金属製のローラ軸に、
導電性の発泡材料からなるローラ部分が被覆されてい
る。また、現像ローラ75は、金属製のローラ軸に、導
電性の弾性体からなるローラ部分が被覆されている。な
お、現像ローラ75には、感光ドラム68との間に所定
の電位差が与えられるような現像バイアスが印加されて
いる。
【0101】また、現像ローラ75の近傍には、層厚規
制ブレード76が、現像ローラ75上を押圧するような
状態で設けられている。
【0102】そして、現像剤供給口81から放出される
現像剤は、供給ローラ77の回転により、現像ローラ7
5に供給され、この時、供給ローラ77と現像ローラ7
5との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ75
上に供給された現像剤は、現像ローラ75の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード76と現像ローラ75との間に進
入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの
薄層として現像ローラ75上に担持される。
【0103】一方、感光ドラム68は、回転現像部69
の側方位置において、各現像カートリッジ74の現像ロ
ーラ75と対向した時に現像剤を介して接触するように
設けられており、矢印方向(時計方向)に回転可能とさ
れている。この感光ドラム68は、ドラム本体が接地さ
れるとともに、その表面が、ポリカーボネートを主成分
とする有機感光体の感光層によって形成されている。ま
た、スコロトロン型帯電器70は、感光ドラム68の上
方に、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロ
トロン型帯電器70は、タングステンなどの帯電用ワイ
ヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン
型の帯電器であり、感光ドラム68の表面を一様に正帯
電させることができるように構成されている。
【0104】さらに、中間転写ドラム71は、感光ドラ
ム68の下方において、この感光ドラム68に接触状に
対向し、矢印方向(反時計方向)に回転可能とされてお
り、感光ドラム68との間に所定の電位差が与えられる
ような転写バイアスが印加されている。
【0105】そして、感光ドラム68を回転させた状態
で、その表面を、スコロトロン型帯電器70により一様
に正帯電させた後、スキャナユニット60からのレーザ
ービームを高速走査することにより露光させ、これによ
って、所定の画像データに基づく静電潜像を感光ドラム
68上に形成させる。
【0106】次いで、回転現像部69を回転させて、各
現像カートリッジ74の現像ローラ75を感光ドラム6
8と対向させて、現像ローラ75と感光ドラム68とを
現像剤を介して接触させた状態において、各現像ローラ
75を回転させることにより、現像ローラ75上に担持
されかつ正帯電されている現像剤を感光ドラム68の表
面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電さ
れている感光ドラム68の表面のうち、レーザービーム
によって露光され電位が下がっている部分に、選択的に
転着させることによって可視像を形成し、これによって
反転現像が達成される。次いで、感光ドラム68上に形
成された可視像は、その感光ドラム68に対向する中間
転写ドラム71に転写される。
【0107】このような回転現像部69の回転により、
各現像カートリッジ74の現像ローラ75を、回転して
いる感光ドラム68と順次対向させることによって、感
光ドラム68上に各色毎の可視像を形成させ、その各色
毎の可視像を、順次中間転写ドラム71上に重ねていく
ことによって、カラー画像が形成される。
【0108】すなわち、たとえば、回転現像部69の回
転により、シアン現像カートリッジ74Cの現像ローラ
75を、感光ドラム68と接触させた時には、シアン現
像カートリッジ74Cに充填されるシアンの現像剤によ
って感光ドラム68上に可視像が形成され、これが中間
転写ドラム71に転写され、再び回転現像部69の回転
により、感光ドラム68からシアン現像カートリッジ7
4Cの現像ローラ75を離間させるとともにマゼンタ現
像カートリッジ74Mの現像ローラ75を接触させた時
には、マゼンタ現像カートリッジ74Mに充填されるマ
ゼンタの現像剤によって感光ドラム68上に可視像が形
成され、これが、既にシアンの現像剤の画像が転写され
ている中間転写ドラム71に重ねて転写され、同様の操
作が、イエロー現像カートリッジ74Yに充填されるイ
エローの現像剤、およびブラック現像カートリッジ74
Kに充填されるブラックの現像剤によって繰り返される
ことにより、中間転写ドラム71上にカラー画像が形成
される。
【0109】中間転写ドラム71の下方には、この中間
転写ドラム71に接触状に対向する転写ローラ72が回
転可能に配設されている。転写ローラ72は、金属製の
ローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラ部分が被
覆されており、中間転写ドラム71との間に所定の電位
差が与えられるような転写バイアスが印加されている。
そのため、中間転写ドラム71上に形成されたカラー画
像は、用紙53が中間転写ドラム71と転写ローラ72
との間を通る間に用紙53に一括転写される。一括転写
された用紙53は、転写ローラ72の下流側に配設され
る搬送ベルト84によって定着部62に搬送される。
【0110】定着部62は、回転現像部69の下方であ
って、転写ローラ72の下流側に配設され、加熱ローラ
82と、その加熱ローラ82を押圧する押圧ローラ83
とを備えている。加熱ローラ82は、金属製で加熱のた
めのハロゲンランプを備えており、現像部61において
用紙53上に転写されたカラー画像を、用紙53が加熱
ローラ82と押圧ローラ83の間を通過する間に熱定着
させるようにしている。熱定着された用紙53は、その
後、1対の排紙ローラ85、86および87により順次
搬送され、排紙トレイ88上に排紙される。
【0111】また、このカラーレーザプリンタ51に
は、感光ドラム68上の可視像が転写された後に、感光
ドラム68上に残存する現像剤を回収するためのドラム
クリーナ89が設けられている。
【0112】ドラムクリーナ89は、感光ドラム68の
回転方向における中間転写ドラム71とスコロトロン型
帯電器70との間に配置され、残存する現像剤を回収す
るためにボックス状をなし、感光ドラム68に対向する
部分が開口されており、その開口部分に、その先端部が
感光ドラム68の表面上に接触する掻取ブレード90が
設けられている。そして、転写後に感光ドラム68の表
面上に残存する現像剤は、この掻取ブレード90によっ
て掻き取られ、ドラムクリーナ89内に回収される。
【0113】また、このカラーレーザプリンタ51に
は、カラー画像が用紙53に一括転写された後に、中間
転写ドラム71上に残存する現像剤を回収するための中
間転写ドラムクリーナ91が設けられている。この中間
転写ドラムクリーナ91は、中間転写ドラム71の側方
であって、転写ローラ72から感光ドラム68に至る間
に配置され、残存する現像剤を回収するためにボックス
状をなし、中間転写ドラム71に対向する部分が開口さ
れており、その開口部分に、その先端部が中間転写ドラ
ム71の表面上に接触するスクレーパ93が設けられて
いる。そして、転写後に中間転写ドラム71の表面上に
残存する現像剤は、このスクレーパ93によって掻き取
られ、中間転写ドラムクリーナ91内に回収される。
【0114】このような中間転写方式のカラーレーザプ
リンタ51においては、1つの感光ドラム68上に各色
の可視像が順次重ねて形成されるため、転写後に感光ド
ラム68上に残存する現像剤が効率良く回収できない場
合には、次に現像される現像剤にその前に現像された現
像剤が混入してしまうおそれがある。しかし、このカラ
ーレーザプリンタ51においても、前述の現像剤と同様
の現像剤が用いられているので、現像剤が転写された後
に感光ドラム68上に残存していても、その現像剤中の
非球形の透明粉体が掻取ブレード90と感光ドラム68
との間に詰まるので、その詰まりに起因して、重合トナ
ーのすり抜けが阻止される。これによって、その重合ト
ナーを良好に掻き取ることができる。そのため、互いに
異なる色の現像剤の混入が有効に防止される。
【0115】また、このカラーレーザプリンタ51にお
いては、イエロー、マゼンタ、シアンの現像剤を重合ト
ナーのみによって調整し、ブラックの現像剤にのみ、上
記と同様に、重合トナーに透明粉体を配合するととも
に、画像形成前に、そのブラックの現像剤のみで、感光
ドラム68の全面にべたの可視像を形成するようにして
もよい。
【0116】すなわち、画像形成前にブラックの現像剤
で可視像を形成し、これを中間転写ドラム71に転写す
れば、ブラックの現像剤が感光ドラム68上に残存する
ので、そのブラックの現像剤中の非球形の透明粉体に起
因して、掻取ブレード90と感光ドラム68との間に透
明粉体の詰まりを発生させることができる。これによっ
て、その後の画像形成動作においては、ブラック以外の
各現像剤に透明粉体が配合されていなくても、すでに感
光ドラム68と掻取ブレード90の間に現像剤が詰まっ
ているので、各色全ての現像剤が良好に感光ドラム68
の表面から掻取ブレード90によって掻き取ることがで
きる。しかも、この場合には、透明粉体はブラックの現
像剤のみに配合されるので、他の色の現像剤に配合した
場合に比べて、画像の色調を損なうことが少なく、高画
質のカラー画像を形成することができる。また、ブラッ
クの現像剤よりもブラック以外の現像剤への透明粉体の
配合量を少なくしても、上記と同様の効果が得られる。
【0117】なお、以上の説明において、これらの実施
形態では、感光体として、感光ドラム17および68が
使用されているが、本発明では、感光ベルトであっても
よい。さらに、これらの実施形態においては、正帯電性
の現像剤を使用しているが、本発明では、負帯電性の現
像剤を使用してもよい。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、現像剤の開発、製造および管理の工数や手
間を大幅に低減することができ、コストの低減化を格段
に図ることができる。
【0119】請求項2に記載の発明によれば、現像剤の
開発、製造および管理の工数や手間を大幅に低減するこ
とができ、コストの低減化を格段に図ることができる。
【0120】請求項3に記載の発明によれば、現像剤の
帯電特性をより簡易に調製および管理することができ、
現像剤の開発、製造および管理の工数や手間をより一層
低減することができ、コストの低減化をより一層図るこ
とができる。
【0121】請求項4に記載の発明によれば、透明粉体
を、より確実に掻取ブレードと像担持体との間に隙間な
く詰めることができ、より一層良好に重合トナーを掻き
取ることができる。
【0122】請求項5に記載の発明によれば、記録媒体
に転写された後の現像剤を、たとえば、定着手段にオフ
セットなどを生じさせることなく、良好に熱定着させる
ことができる。
【0123】請求項6に記載の発明によれば、良好な現
像を行なうことができ、しかも、転写後の現像剤を掻取
ブレードによって良好に掻き取ることできるので、高画
質の画像を形成することができる。
【0124】請求項7に記載の発明によれば、帯電時に
おいて、たとえば、逆極性の透明粉体が生じることによ
る画像の形成不良を生じることがなく、良好な画像形成
を達成することができる。
【0125】請求項8に記載の発明によれば、透明粉体
の流動性を高めて、現像剤全体の良好な流動性を確保す
ることにより、良好な画像形成を達成することができ
る。
【0126】請求項9に記載の発明によれば、掻取ブレ
ードの良好な掻取性を確保しながらも、重合トナーの流
動性を担保して、良好な現像特性を発現させることがで
きる。
【0127】請求項10に記載の発明によれば、流動性
の良好な略球形のトナーによって良好な現像特性および
転写特性を確保することができるにもかかわらず、現像
剤を掻取ブレードによって確実に掻き取ることができ
る。したがって、高画質の画像を形成することができ
る。
【0128】請求項11に記載の発明によれば、迅速な
カラー画像の形成を達成することができるとともに、順
次形成される前の色の各現像剤が転写後の各像担持体に
付着して残存トナー中に混入するということを確実に防
止して、より一層高画質のカラー画像を形成することが
できる。
【0129】請求項12に記載の発明によれば、現像剤
の開発、製造および管理の工数や手間を、格段に低減す
ることができるとともに、コストの低減化を格段に図る
ことができる。
【0130】請求項13に記載の発明によれば、少なく
とも透明粉体が配合されている黒色の現像剤が像担持体
上に残存した時には、その黒色の現像剤中の非球形の透
明粉体が掻取ブレードと像担持体との間に詰まるので、
その詰まりに起因して、その黒色の現像剤のみならず、
その後の像担持体上に残存するその他の色の現像剤の略
球形のトナーをも良好に掻き取ることができる。しか
も、透明粉体は少なくとも黒色の現像剤に配合されてい
ればよいので、他の色の現像剤に配合した場合に比べ
て、画像の色調を損なうことが少なく、高画質のカラー
画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態(タンデムタイプ)を示す要部側断面図
である。
【図2】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの他の実施形態(中間転写タイプ)を示す要部側断面
図である。
【符号の説明】
1 カラーレーザプリンタ 3 用紙 12 プロセス部 17 感光ドラム 20 1次転写ローラ 27 掻取ブレード 30 エンドレスベルト 51 カラーレーザプリンタ 53 用紙 61 現像部 68 感光ドラム 71 中間転写ドラム 90 掻取ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 9/08 381 21/10 384 21/00 318

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視像を転写媒体に転写するための転写
    手段に対向配置され、可視像を担持する像担持体を備え
    る現像装置において、 前記像担持体の移動方向における前記転写手段の下流側
    に、前記像担持体上の現像剤を掻き取るための掻取ブレ
    ードを備えるとともに、 前記現像剤が、略球形のトナーに、非球形の透明粉体が
    配合されたものであることを特徴とする、現像装置。
  2. 【請求項2】 可視像を転写媒体に転写するための転写
    手段に対向配置され、可視像を担持する像担持体を備え
    る現像装置において、 前記像担持体の移動方向における前記転写手段の下流側
    に、前記像担持体上の現像剤を掻き取るための掻取ブレ
    ードを備えるとともに、 前記現像剤が、重合法によって得られる重合トナーに、
    粉砕法によって得られる透明粉体が配合されたものであ
    ることを特徴とする、現像装置。
  3. 【請求項3】 前記透明粉体の記録媒体定着後のヘイズ
    度が、60以下であることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記透明粉体の平均粒径が、前記トナー
    の平均粒径よりも小さいことを特徴とする、請求項1な
    いし3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記透明粉体のガラス転移点(Tg)
    が、前記トナーに対して±8℃以内であり、軟化点(T
    m)が、前記トナーに対して±20℃以内であることを
    特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の現像
    装置。
  6. 【請求項6】 前記現像装置は、非磁性1成分の現像方
    式が採用されていることを特徴とする、請求項1ないし
    5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記トナーおよび前記透明粉体の帯電特
    性が同極性であることを特徴とする、請求項1ないし6
    のいずれかに記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記透明粉体への外添剤の外添量が、前
    記トナーへの外添剤の外添量よりも多いことを特徴とす
    る、請求項1ないし7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 前記透明粉体が、前記現像剤中に2〜2
    0重量%配合されていることを特徴とする、請求項1な
    いし8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    現像装置を備えていることを特徴とする、画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記現像装置を、各色毎に複数備えて
    いることを特徴する、請求項10に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 各現像装置に用いられる前記現像剤
    が、各色毎に調製されるトナーに、同一の透明粉体が配
    合されていることを特徴とする、請求項11に記載の画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記像担持体に現像剤を供給するため
    の現像剤供給手段を各色毎に複数備え、 少なくとも黒色の現像剤に透明粉体が配合されているこ
    とを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007256873A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Brother Ind Ltd 画像形成装置、及び現像剤供給カートリッジ
JP2011048402A (ja) * 2010-12-08 2011-03-10 Brother Industries Ltd 画像形成装置、及び現像剤供給カートリッジ
JP2012173412A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Sharp Corp 非磁性一成分現像用トナーおよびそれを備えた現像装置、画像形成装置

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