JP2002277655A - 光導波路デバイスモジュールの実装方法および実装装置 - Google Patents

光導波路デバイスモジュールの実装方法および実装装置

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JP2002277655A
JP2002277655A JP2001074585A JP2001074585A JP2002277655A JP 2002277655 A JP2002277655 A JP 2002277655A JP 2001074585 A JP2001074585 A JP 2001074585A JP 2001074585 A JP2001074585 A JP 2001074585A JP 2002277655 A JP2002277655 A JP 2002277655A
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waveguide device
submount
collet
mounting
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JP2001074585A
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Toshifumi Yokoyama
敏史 横山
Yasuo Kitaoka
康夫 北岡
Kazuhisa Yamamoto
和久 山本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光導波路デバイス実装時の光導波路の高さ方
向位置制御を高精度に行うことを可能とし、高効率な光
結合を安定して実現することのできる光導波路デバイス
モジュールの実装方法を提供する。 【解決手段】 光導波路デバイス5をコレット28によ
り保持しながらサブマウント19上の所望の位置へ搬送
する工程と、光導波路デバイスがサブマウントに接触す
るように光導波路デバイスをサブマウント上へ降下させ
る工程と、コレットによる光導波路デバイスの保持を停
止した後、光導波路デバイスをサブマウントに対して加
圧し、光導波路デバイスをサブマウントへ固定する工程
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光源と光導
波路デバイスをサブマウント上に実装して光導波路デバ
イスモジュールを作製するための実装方法および実装装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路デバイスを用いた光導波路デバ
イスモジュールとして、半導体レーザと、擬似位相整合
(以下、QPMと記す。)方式の光導波路型波長変換
(山本他、Optics Letters Vol.16, No.15, 1156 (199
1))デバイスを用いた第2高調波発生(以下、SHGと
記す。)モジュールがある。光ディスクの高密度化およ
びディスプレイの高繊細化を実現するため、小型の短波
長光源が必要とされている。
【0003】光導波路型波長変換デバイスを用いた光導
波路デバイスモジュールの概略構成図を図8に示す。半
導体レーザ44として、波長可変半導体レーザが用いら
れている。半導体レーザ44は、活性領域45、位相領
域46、DBR領域47より構成されている。波長変換
素子である光導波路型波長変換デバイス48は、X板M
gドープLiNbO3基板49上に形成された、光導波
路50と周期的な分極反転領域51より構成されてい
る。半導体レーザ44と光導波路型波長変換デバイス4
8は、活性層および光導波路50が形成された面がサブ
マウント52に接するように固定され、半導体レーザ4
4の出射面より得られたレーザ光は、光導波路型波長変
換デバイス48の光導波路50に直接結合される。例え
ば半導体レーザ44の出力100mWに対して、70m
Wのレーザ光が光導波路50に結合される。半導体レー
ザ44の発振波長を光導波路型波長変換デバイス48の
位相整合波長に固定することで、波長425nmのブル
ー光が得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光導波路デバイスとし
て光導波路型波長変換デバイスを用い、光導波路型波長
変換デバイスと半導体レーザとをサブマウント上に配置
することによって作製される光導波路デバイスモジュー
ルでは、半導体レーザは、半田材料を用いて活性層がサ
ブマウント側に位置するように固定され、光導波路型波
長変換デバイスは、接着剤を用いて光導波路がサブマウ
ント側に位置するように固定される。
【0005】光導波路デバイスモジュールの実装方法
を、図9を用いて説明する。はじめに半導体レーザ11
が、レーザ光導波部36側の面がサブマウント19に接
するように、半田24を用いてサブマウント19へ実装
される。次に、光導波路型波長変換デバイス5がサブマ
ウント19へ実装される。まず、サブマウント19上
に、接着剤として紫外線硬化剤35が塗布される。次
に、光導波路型波長変換デバイス5が、コレット28を
用いてサブマウント19上へ移動させられる。光導波路
型波長変換デバイス5は、光導波路9が下面になるよう
に運ばれる。光導波路型波長変換デバイス5は、真空吸
着によりコレット28に保持される。
【0006】位置合わせが完了すると、コレット28を
降下させ、サブマウント19へ光導波路型波長変換デバ
イス5を押し当てた後、紫外線を照射して紫外線硬化剤
35を硬化させ、サブマウント19上へ光導波路型波長
変換デバイス5を固定する。以上の工程を経て光導波路
型波長変換デバイスモジュールは完成する。高効率な光
結合を実現するには、光導波路型波長変換デバイス5の
光導波路入射端位置40と、半導体レーザ11のレーザ
光出射位置41の位置とを、非常に高精度に一致させる
必要がある。特に高さ方向であるZ方向の位置制御は、
結合効率の変化に大きな影響を及ぼすため最も重要であ
り、位置ずれ幅は±0.2μm以内に収める必要があ
る。
【0007】従来、光導波路型波長変換デバイス5をサ
ブマウント19に固定する際には、図10のように、光
導波路型波長変換デバイス5をコレット28に吸着した
ままの状態で位置決めを行い、光導波路型波長変換デバ
イス5をサブマウント19上へ降下させ、紫外線硬化剤
35を硬化して実装を行っていた。しかしながら、この
ような実装方法ではZ方向の位置制御が困難であった。
図10中のサンプルA、Bのように、光導波路型波長変
換デバイス5の厚みおよびXY方向の傾斜はサンプルご
とに異なっており、光導波路入射端位置40で0〜10
μm程度のばらつきを持っている。
【0008】光導波路型波長変換デバイス5を傾斜や厚
みのばらつきが無いように作製することは、光導波路型
波長変換デバイス5の作製プロセス上非常に困難であ
る。結果として、光導波路型波長変換デバイス5の光導
波路入射端位置40のサブマウント19からの距離dが
0〜10μmの間でばらつき、高効率な光結合を安定し
て得ることは非常に困難であった。
【0009】本発明は、Z方向の高精度な位置制御を行
うことを可能とし、高効率な光結合を安定して実現する
ことのできる光導波路デバイスモジュールの実装方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の光導波路デバイスモジュールの実装
方法は、光導波路デバイスをコレットにより保持しなが
らサブマウント上の所望の位置へ搬送する工程と、光導
波路デバイスがサブマウントに接触するように光導波路
デバイスをサブマウント上へ降下させる工程と、コレッ
トによる光導波路デバイスの保持を停止した後、光導波
路デバイスをサブマウントに対して加圧し、光導波路デ
バイスをサブマウントへ固定する工程とを有する。
【0011】上記の方法において、光導波路デバイスへ
の加圧により、光導波路デバイス表面をサブマウント表
面に対して水平とすることが好ましい。また、上記の方
法において、コレットによる光導波路デバイスの保持を
停止するために、コレットより押圧部材を突出させるこ
とが好ましい。
【0012】本発明の第2の光導波路デバイスモジュー
ルの実装方法は、光導波路デバイスをコレットにより保
持しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する工程
と、サブマウント表面と光導波路デバイスの距離を測定
する工程と、サブマウント表面と光導波路デバイスの距
離の測定結果に基づき、光導波路デバイス表面がサブマ
ウント表面に対して水平となるように光導波路デバイス
またはサブマウントの傾斜角を調整する工程と、光導波
路デバイスをサブマウント上へ固定する工程とを有す
る。
【0013】上記の方法において、サブマウント表面と
光導波路デバイスの距離を、3点以上で測定することが
望ましい。その場合、サブマウント表面と光導波路デバ
イスとの距離を3点以上で測定する手段として、光学的
手段を用いることが望ましい。光学的手段としては、C
CDカメラまたは干渉光学系と、画像処理装置とを用い
ることが好ましい。
【0014】本発明の第3の光導波路デバイスモジュー
ルの実装方法は、光導波路デバイスをコレットにより保
持しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する工程
と、光導波路デバイスをコレットにより保持しながらサ
ブマウントへ接触するまで降下させて光導波路デバイス
表面をサブマウント表面に対して水平にする工程と、光
導波路デバイス表面がサブマウント表面に対して水平で
ある状態を保ったまま光導波路デバイスをサブマウント
上へ固定する工程とを有する。
【0015】上記の方法において、光導波路デバイス表
面がサブマウント表面に対して水平である状態を保った
まま光導波路デバイスの位置決めを再度行うことが望ま
しい。
【0016】本発明の第1の光導波路デバイスモジュー
ルの実装装置は、光導波路デバイスをコレットにより保
持しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送し、光導
波路デバイスがサブマウントに接触するように光導波路
デバイスをサブマウント上へ降下させる手段と、コレッ
トによる光導波路デバイスの保持を停止させる手段と、
光導波路デバイスをサブマウントに対して加圧する手段
とを備える。光導波路デバイスの保持を停止させる手段
は、コレットより押圧部材を突出させる機構により構成
されている。
【0017】本発明の第2の光導波路デバイスモジュー
ルの実装装置は、光導波路デバイスをコレットにより保
持しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する手段
と、サブマウント表面と光導波路デバイスの距離を測定
する距離計測装置と、距離計測装置による測定結果に基
づき光導波路デバイス表面をサブマウント表面に対して
水平にする角度調整機構とを備える。
【0018】上記の装置において、距離計測装置が、光
学的手段を用いた光学計測装置および画像処理装置から
構成されていることが好ましい。光学計測装置は、CC
Dカメラまたは干渉光学系であることが望ましい。ま
た、上記の装置において、角度調整機構が、前記コレッ
トまたは前記サブマウントが載置されるステージに取り
付けられていることが望ましい。
【0019】本発明の第3の光導波路デバイスモジュー
ルの実装装置は、光導波路デバイスをコレットにより保
持しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する手段
と、光導波路デバイスをコレットにより保持しながらサ
ブマウントへ接触するまで降下させた時に光導波路デバ
イス表面をサブマウント表面に対して水平にする可動部
と、可動部の状態を維持する維持機構とを備える。
【0020】上記の装置において、維持機構が電磁ロッ
クを用いていることが望ましい。また、可動部が、前記
コレット、もしくは前記サブマウントが載置されたステ
ージに取り付けられていることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下の各実施の形態では、光導波
路デバイスとレーザ光源をサブマウント上に配置して光
導波路デバイスモジュールを作製する際に、高効率な光
結合を安定して得るための実装方法および実装装置が開
示される。各実施の形態では、光導波路デバイスとして
光導波路型波長変換デバイスを用いる場合について説明
する。光導波路型波長変換デバイスは、基本波である赤
外光から高調波である青色光への変換効率が高く、モジ
ュールの小型化、簡素化を容易に実現できるため、短波
長光源の実現に非常に適した光導波路デバイスである。
【0022】図1に、本実施の形態で用いた光導波路型
波長変換デバイスの構成図を示す。光導波路型波長変換
デバイス5は、MgをドープしたLiNbO3基板6を
用いて作製される。LiNbO3基板6には、プロトン
交換を行い、アニール処理により光導波路9が形成さ
れ、さらに周期的分極反領域10が形成されて、第2高
調波が発生するようになっている。それらの上面には、
SiO2を用いた保護膜8が付加されている。
【0023】(実施の形態1)光導波路デバイスモジュ
ールを作製するための実装装置について図2を参照して
説明する。この装置は、光導波路型波長変換デバイス5
の位置決めを行い所望の位置へ搬送する搬送機構1と、
光導波路型波長変換デバイス5を保持するためのコレッ
ト28と、光導波路型波長変換デバイス5をサブマウン
ト19上へ降下させる降下機構2と、サブマウント19
を固定するためのステージ3を備えている。光導波路型
波長変換デバイス5は、真空吸着によりコレット28に
保持される。この装置はさらに、光導波路型波長変換デ
バイス5がサブマウント19上へ降下され、光導波路型
波長変換デバイス5がサブマウント19へ接触した後、
コレット28による光導波路型波長変換デバイス5の保
持を停止させる機能、および光導波路型波長変換デバイ
ス5を加圧する機能を有している。
【0024】本実施の形態における実装方法について、
図3を用いて説明する。図3(a)に示すように、ま
ず、光導波路型波長変換デバイス5をコレット28によ
り、光導波路面を下側にして真空吸着してサブマウント
19上の所望の位置へ搬送し、サブマウント19上へ降
下させる。光導波路型波長変換デバイス5がサブマウン
ト19に接触した後、図3(b)に示すように、コレッ
ト28による吸着を解除して、コレット28による保持
を停止する。光導波路型波長変換デバイス5の光導波路
面は平面形状であるため、光導波路型波長変換デバイス
5がサブマウント19に接触した後、コレット28によ
る保持を停止することで、光導波路型波長変換デバイス
5の光導波路面とサブマウント19表面は自動的に平行
になる。
【0025】このようにして光導波路型波長変換デバイ
ス5の光導波路面とサブマウント19表面が平行になっ
た後、コレット28を用いて光導波路型波長変換デバイ
ス5を加圧してサブマウント19へ押さえつける。それ
により、光導波路型波長変換デバイス5の光導波路面と
サブマウント19表面の平行状態が維持されたまま、光
導波路型波長変換デバイス5の位置ずれが調整される。
結果として光導波路入射端位置40は、光導波路型波長
変換デバイス5の厚みばらつきや傾斜の影響を受けず、
サブマウント19表面から一定の距離に設置され、Z方
向において非常に高い位置精度が得られる。
【0026】光導波路型波長変換デバイス5の光導波路
面とサブマウント19表面を平行にして配置する手段と
しては、吸着を解除する他に、コレット28から気体を
噴出させたり、図4のように、上下方向に摺動するピン
からなる保持停止機構20をコレット28に付加した構
成を用いることができる。光導波路型波長変換デバイス
5がサブマウント19表面に接触した後、保持停止機構
20を作動させて、光導波路型波長変換デバイス5をサ
ブマウント19の表面に向かって押圧する。それにより
コレット28による光導波路型波長変換デバイス5の保
持が停止され、光導波路型波長変換デバイス5の光導波
路面とサブマウント19表面を平行にすることができ
る。
【0027】従来、光導波路デバイスモジュールの作製
に用いられていた実装装置及び実装方法では、光導波路
型波長変換デバイス5をサブマウント19に固定する際
に、光導波路型波長変換デバイス5をコレット28に吸
着したままの状態で光導波路型波長変換デバイス5へ加
圧しながら、サブマウント19上への実装を行ってい
た。そのため、光導波路型波長変換デバイス5の厚みお
よびXY方向の傾斜の影響を受け、サブマウント19表
面と光導波路入射端位置40との距離が0〜10μm程
度ばらついていた。一方、本実施の形態の実装装置およ
び実装方法を用いた実施例では、従来0〜10μmであ
った光導波路入射端位置のZ方向位置制御精度は、0.
1μm以内という非常に高精度な値へ改善された。従っ
て、半導体レーザの出力100mWに対して、70mW
のレーザ光を光導波路に安定して結合することができ、
20mWの第2高調波を得ることができた。
【0028】(実施の形態2)実施の形態2で用いられ
る実装装置について、図5を参照して説明する。この実
装装置は、基本的な構造は実施の形態1で用いたものと
同様である。但し、図5の実装装置は、サブマウント1
9表面と光導波路波長変換デバイス5との距離を測定す
る距離計測装置12と、サブマウント表面と光導波路型
波長変換デバイスとの距離の測定結果に基き、光導波路
型波長変換デバイス5の表面がサブマウント19表面に
対して水平になるように、コレット28の角度を変化さ
せる角度調整機構(図示せず)を備えている。同様な機
構をステージ3に取り付けても良い。サブマウント19
表面と光導波路波長変換デバイス5との距離を計測する
には、光学的手段を用いた光学計測装置を用いるのが良
い。
【0029】光学的手段を用いると、光導波路型波長変
換デバイス5に非接触な状態で光導波路型波長変換デバ
イス5とサブマウント19表面との距離を計測できるた
め、高精度な実装が要求される光導波路デバイスの実装
においては有効である。本実施の形態においては、光学
計測装置としてCCDカメラを用いている。CCDカメ
ラにより写し出された画像を用いて、光導波路型波長変
換デバイス5とサブマウント19表面との距離を画像処
理によって測定することが可能である。
【0030】光学計測装置として、干渉光学系を使用し
ても良い。干渉光学系としては干渉膜厚計などが挙げら
れる。図6に干渉膜厚計の構成を示す。干渉膜厚計は、
光源57、ハーフミラー58、偏光板59および60、
ウォラストンプリズム61、CCDカメラ62、モニタ
ー63、対物レンズ64から構成される。ハーフミラー
58を介して対物レンズ64を通った光で照明された、
実厚dのギャップの上面(光導波路型波長変換デバイス
5の導波路側の表面)および下面(サブマウント19表
面)からの反射波面が、2dの位相差を持って戻ってく
る。これらの波面は、偏光板59により直線偏光となり
ウォラストンプリズム61に入射する。2dの位相差を
持った2波面は、ウォラストンプリズム61を通過する
と、2方向の互いに直交する偏光方向によってそれぞれ
+aと−aだけティルトする。これらの波面が偏光板6
0を通過すると、波面同志が交わったところに干渉縞が
生じる。この干渉縞をCCDカメラ62により観測し、
モニター63へ写し出す。モニター63に写された干渉
縞の間隔Yよりギャップdを求めることが可能である。
【0031】本実施の形態における実装方法について、
図5を参照して説明する。図5に示すように、コレット
28を用いて光導波路型波長変換デバイス5を保持し、
サブマウント19上の所望の位置へ搬送した後、光導波
路型波長変換デバイス5とサブマウント19表面との距
離を、距離計測装置12を用いて測定する。光導波路型
波長変換デバイス5とサブマウント19表面との距離を
3点以上測定することで、光導波路型波長変換デバイス
5とサブマウント19表面のXY方向の傾斜角を確実に
知ることが可能となるので、距離d1、d2、d3を、距
離計測装置12を用いて測定する。角度調整機構は、コ
レット28を、あらゆる方向の傾斜角へ変更可能な機能
を有する。角度調整機構としては、通常用いられるどの
ような機構を用いても良い。
【0032】距離d1、d2、d3の測定結果をもとに、
光導波路型波長変換デバイス5とサブマウント19との
なすXY方向の角度を算出し、光導波路型波長変換デバ
イス5とサブマウント19のなす角度がゼロとなるよう
に(光導波路型波長変換デバイス5とサブマウント19
との距離が一定となるように)、コレット28またはス
テージ3を動かし、光導波路型波長変換デバイス5をサ
ブマウント19に対して水平にする。光導波路型波長変
換デバイス5をサブマウント19に対して水平にした状
態で、光導波路型波長変換デバイス5をサブマウント1
9上へ降下して実装することで、光導波路型波長変換デ
バイス5の光導波路入射端位置とサブマウント19表面
との距離は、所定の値に対して非常に高精度に制御され
る。
【0033】従来光導波路デバイスモジュールの作製に
用いられていた実装装置及び実装方法では、光導波路型
波長変換デバイス5をサブマウント19に固定する際
に、光導波路型波長変換デバイス5の光導波路側の面が
サブマウント19表面に対して傾斜している場合であっ
ても、そのままの状態で実装が行われていた。そのた
め、光導波路型波長変換デバイス5の厚みおよびXY方
向の傾斜の影響を受け、サブマウント19表面と光導波
路入射端位置40との距離が0〜10μm程度ばらつい
ていた。
【0034】一方、本実施の形態の実装装置および実装
方法を用いることで、従来0〜10μmであった光導波
路入射端位置のZ方向位置制御精度は、0.1μm以内
という非常に高精度な値へ改善された。その結果、半導
体レーザの出力100mWに対して70mWのレーザ光
を光導波路に安定して結合することができ、20mWの
第2高調波を得ることができた。
【0035】(実施の形態3)実施の形態3で用いられ
る実装装置について、図7を参照して説明する。この実
装装置も、基本的な構造は実施の形態1で用いたものと
同様である。但し、図7の実装装置では、コレット28
に、例えば半球状または球状の可動部55が付加されて
いる。可動部55は、光導波路型波長変換デバイス5を
サブマウント19上へ降下した際に、光導波路型波長変
換デバイス5表面とサブマウント19表面とが水平にな
るように、コレット28をあらゆる方向の角度に傾斜さ
せることが可能である。また、光導波路型波長変換デバ
イス5表面とサブマウント19表面とが水平になった状
態を維持するための維持機構が付加されている。
【0036】本実施の形態においては、維持機構として
電磁ロックを用いる。すなわち、コレット28として鉄
などの磁性体を用い、コレット28へ巻かれたコイル5
6に電流を流すことで、コレット28を電磁石とする。
磁石となったコレット28は、傾斜角を保ったまま、磁
気的な結合により降下機構2に固定される。電磁ロック
方式によれば、コレット28の可動または固定状態の切
り替えを、コイル56への通電で制御可能であり、機械
的な操作は不要であるため、光導波路型波長変換デバイ
ス5の角度を維持する方法として適している。同様な機
構をステージ3に取り付け、ステージ3があらゆる角度
に傾斜可能な状態とし、その傾斜角を保つような機構を
取り付けてもよい。
【0037】本実施の形態における実装方法を、図7を
参照して説明する。まず、あらゆる傾斜角へ変更可能な
コレット28を用いて、光導波路型波長変換デバイス5
を保持し、光導波路型波長変換デバイス5をサブマウン
ト19上へ降下させながら押し当て、光導波路型波長変
換デバイス5表面をサブマウント19表面に対して水平
にする。コレット28は、可動部55によりあらゆる角
度へ傾斜可能であるので、光導波路型波長変換デバイス
5表面の傾斜に応じてコレット28の傾斜角が変わり、
光導波路型波長変換デバイス5表面とサブマウント19
表面とは水平となる。その状態でコイル56へ電流を流
し、光導波路型波長変換デバイス5表面とサブマウント
19表面とが水平となったときのコレット28の傾斜角
を保持したまま、光導波路型波長変換デバイス5を上昇
させ、再度光導波路型波長変換デバイス5の位置調整を
行い、サブマウント19上へ実装する。
【0038】光導波路型波長変換デバイス5表面は上述
の工程によってサブマウント19表面に対して水平とな
っているため、光導波路型波長変換デバイス5の光導波
路入射端位置とサブマウント表面との距離は、非常に高
精度に制御される。また一旦、光導波路型波長変換デバ
イス5表面とサブマウント19表面とを水平にした後、
光導波路型波長変換デバイス5を上昇させ、再度光導波
路型波長変換デバイス5の位置調整を行いサブマウント
19上へ実装することで、光導波路型波長変換デバイス
5表面とサブマウント19表面とを水平にする際に生じ
た、光導波路型波長変換デバイスのXY方向の位置ずれ
を補正することができる。ステージ3に可動部を取り付
けた場合も同様である。
【0039】本実施の形態の実装装置および実装方法を
用いることで、従来0〜10μmであった光導波路入射
端位置のZ方向位置制御精度は、0.1μm以内という
非常に高精度な値へ改善された。その結果、半導体レー
ザの出力100mWに対して70mWのレーザ光を光導
波路に安定して結合することができ、20mWの第2高
調波を得ることができた。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光導波路
デバイスをサブマウントに対し水平に実装することが可
能となり、光導波路デバイスの光導波路入射端位置を高
精度に制御することができ、高効率な光結合が安定して
得られる。従って、光導波路型波長変換デバイスと半導
体レーザをサブマウント上に配置して光導波路デバイス
モジュールを作製する際の、歩留まり向上の効果が大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】光導波路型波長変換デバイスの構成図
【図2】本発明の実装装置を示す図
【図3】本発明の実装装置および実装方法を示す図
【図4】本発明の実装装置および実装方法を示す図
【図5】本発明の実装装置および実装方法を示す図
【図6】干渉膜厚計の構成を示す図
【図7】本発明の実装装置および実装方法を示す図
【図8】光導波路型波長変換デバイスを用いた光導波路
デバイスモジュールの概略構成図
【図9】従来の実装方法を示す図
【図10】光導波路入射端位置のばらつきを示す図
【符号の説明】
1 搬送機構 2 降下機構 3 ステージ 5、48 光導波路型波長変換デバイス 6、49 X板MgドープLiNbO3基板 8 保護膜 9、50 光導波路 10、51 周期的分極反転領域 11 半導体レーザ 12 距離計測装置 19、52 サブマウント 20 保持停止機構 24 半田 28 コレット 35 紫外線硬化剤 36 レーザ光導波部 40、54 光導波路入射端位置 41、53 レーザ光出射位置 44 DBR半導体レーザ 45 活性領域 46 位相領域 47 DBR領域 55 可動部 56 コイル 57 光源 58 ハーフミラー 59、60 偏光板 61 ウォラストンプリズム 62 CCDカメラ 63 モニター 64 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 和久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H037 BA02 DA02 DA18 2H047 KA04 KA11 MA07 QA03 TA01 TA32 TA42 2K002 AB12 CA03 DA06 EA24 FA26 HA20 5F073 AA65 AB21 AB23 FA06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路デバイスをコレットにより保持
    しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する工程
    と、前記光導波路デバイスが前記サブマウントに接触す
    るように前記光導波路デバイスを前記サブマウント上へ
    降下させる工程と、前記コレットによる前記光導波路デ
    バイスの保持を停止した後、前記光導波路デバイスを前
    記サブマウントに対して加圧し、前記光導波路デバイス
    を前記サブマウントへ固定する工程とを有することを特
    徴とする光導波路デバイスモジュールの実装方法。
  2. 【請求項2】 前記光導波路デバイスへの加圧により、
    前記光導波路デバイス表面を前記サブマウント表面に対
    して水平とすることを特徴とする請求項1に記載の光導
    波路デバイスモジュールの実装方法。
  3. 【請求項3】 前記コレットによる前記光導波路デバイ
    スの保持を停止するために、前記コレットより押圧部材
    を突出させることを特徴とする請求項1に記載の光導波
    路デバイスモジュールの実装方法。
  4. 【請求項4】 光導波路デバイスをコレットにより保持
    しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する工程
    と、前記サブマウント表面と前記光導波路デバイスの距
    離を測定する工程と、前記サブマウント表面と前記光導
    波路デバイスの距離の測定結果に基づき、前記光導波路
    デバイス表面が前記サブマウント表面に対して水平とな
    るように前記光導波路デバイスまたは前記サブマウント
    の傾斜角を調整する工程と、前記光導波路デバイスを前
    記サブマウント上へ固定する工程とを有することを特徴
    とする光導波路デバイスモジュールの実装方法。
  5. 【請求項5】 前記サブマウント表面と前記光導波路デ
    バイスの距離を測定する工程において、前記サブマウン
    ト表面と前記光導波路デバイスの距離を3点以上で測定
    することを特徴とする請求項4に記載の光導波路デバイ
    スの実装方法。
  6. 【請求項6】 前記サブマウント表面と前記光導波路デ
    バイスの距離を測定する工程において、距離の測定手段
    が光学的手段であることを特徴とする請求項4に記載の
    光導波路デバイスモジュールの実装方法。
  7. 【請求項7】 前記光学的手段として、CCDカメラま
    たは干渉光学系と、画像処理装置とを用いることを特徴
    とする請求項6に記載の光導波路デバイスモジュールの
    実装方法。
  8. 【請求項8】 光導波路デバイスをコレットにより保持
    しながらサブマウント上の所望の位置へ搬送する工程
    と、前記光導波路デバイスを前記コレットにより保持し
    ながら前記サブマウントへ接触するまで降下させて前記
    光導波路デバイス表面を前記サブマウント表面に対して
    水平にする工程と、前記光導波路デバイス表面が前記サ
    ブマウント表面に対して水平である状態を保ったまま前
    記光導波路デバイスを前記サブマウント上へ固定する工
    程とを有することを特徴とする光導波路デバイスモジュ
    ールの実装方法。
  9. 【請求項9】 前記光導波路デバイス表面が前記サブマ
    ウント表面に対して水平である状態を保ったまま、前記
    光導波路デバイスの位置決めを再度行うことを特徴とす
    る請求項8に記載の光導波路デバイスモジュールの実装
    方法。
  10. 【請求項10】 光導波路デバイスをサブマウント上へ
    実装する光導波路デバイスモジュールの実装装置であっ
    て、 前記光導波路デバイスをコレットにより保持しながら前
    記サブマウント上の所望の位置へ搬送し、前記光導波路
    デバイスが前記サブマウントに接触するように前記光導
    波路デバイスを前記サブマウント上へ降下させる手段
    と、前記コレットによる前記光導波路デバイスの保持を
    停止させる手段と、前記光導波路デバイスを前記サブマ
    ウントに対して加圧する手段とを備え、 前記光導波路デバイスの保持を停止させる手段が、前記
    コレットより押圧部材を突出させる機構により構成され
    ていることを特徴とする光導波路デバイスモジュールの
    実装装置。
  11. 【請求項11】 光導波路デバイスをサブマウント上へ
    実装する光導波路デバイスモジュールの実装装置であっ
    て、 前記光導波路デバイスをコレットにより保持しながら前
    記サブマウント上の所望の位置へ搬送する手段と、前記
    サブマウント表面と前記光導波路デバイスの距離を測定
    する距離計測装置と、前記距離計測装置による測定結果
    に基づき前記光導波路デバイス表面を前記サブマウント
    表面に対して水平にする角度調整機構とを備えたことを
    特徴とする光導波路デバイスモジュールの実装装置。
  12. 【請求項12】 前記距離計測装置が、光学的手段を用
    いた光学計測装置および画像処理装置から構成されてい
    ることを特徴とする請求項11に記載の光導波路デバイ
    スモジュールの実装装置。
  13. 【請求項13】 前記光学計測装置がCCDカメラまた
    は干渉光学系であることを特徴とする請求項12に記載
    の光導波路デバイスモジュールの実装装置。
  14. 【請求項14】 前記角度調整機構が、前記コレット、
    または前記サブマウントが載置されるステージに取り付
    けられていることを特徴とする請求項11に記載の光導
    波路デバイスモジュールの実装装置。
  15. 【請求項15】 光導波路デバイスをサブマウント上へ
    実装する光導波路デバイスモジュールの実装装置であっ
    て、 前記光導波路デバイスをコレットにより保持しながら前
    記サブマウント上の所望の位置へ搬送する手段と、前記
    光導波路デバイスを前記コレットにより保持しながら前
    記サブマウントへ接触するまで降下させた時に前記光導
    波路デバイス表面を前記サブマウント表面に対して水平
    にする可動部と、前記可動部の状態を維持する維持機構
    とを備えたことを特徴とする光導波路デバイスモジュー
    ルの実装装置。
  16. 【請求項16】 前記維持機構が電磁ロックを用いてい
    ることを特徴とする請求項15に記載の光導波路デバイ
    スモジュールの実装装置。
  17. 【請求項17】 前記可動部が、前記コレット、または
    前記サブマウントが載置されたステージに取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項16に記載の光導波路デ
    バイスモジュールの実装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017228718A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 ファナック株式会社 半導体レーザ素子のハンダ付けシステム

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