JP2002277643A - 導光体及びこれを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置 - Google Patents

導光体及びこれを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置

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JP2002277643A
JP2002277643A JP2001081328A JP2001081328A JP2002277643A JP 2002277643 A JP2002277643 A JP 2002277643A JP 2001081328 A JP2001081328 A JP 2001081328A JP 2001081328 A JP2001081328 A JP 2001081328A JP 2002277643 A JP2002277643 A JP 2002277643A
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Yoshinori Suga
義訓 菅
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Yuka Denshi Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Yuka Denshi Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的効率に優れ、構造が簡単で且つ組立て
性に優れた安価な導光体及びこれを用いた面光源装置と
液晶ディスプレイ装置を提供すること。 【解決手段】 面光源装置に用いられ且つ一表面を光出
射面とする導光体21に、照明光線を選択的に光出射面
21bと対向する面21cの側に出射する光取り出し機
構290が設けられ、且つ光出射面21b内の各場所に
おける出射方向選択率がほぼ一定であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導光体及びこれを用
いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置に関し、更に詳
細には、例えばパーソナルコンピュータ向けモニターや
薄型TV等の表示装置に利用するのに適する面光源装置
及びこれに用いられる導光体、並びにこの面光源装置を
バックライト光学系として用いた液晶ディスプレイ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、パーソナルコンピュータ向けモニ
ターや薄型TV等の表示装置として透過型の液晶表示
(ディスプレイ)装置が多用されており、このような液
晶表示装置では、通常、液晶素子の背面に面状の照明装
置即ちバックライト(面光源装置)が配設されている。
この面光源装置は、例えば冷陰極放電管等の線状光源を
面状の光に変換する機構とされている。
【0003】具体的には、液晶素子の背面直下に光源を
配設する方法や、側面に光源を設置し、アクリル板等の
透光性の導光体を用いて面状に光を変換して面光源を得
る方法(サイドライト方式)が代表的であり、光出射面
にはプリズムアレー等からなる光学素子を配設して所望
の光学特性を得る機構とされている。
【0004】従来のサイドライト方式の面光源装置は、
図22に示されるように透光性の平板からなる基板即ち
導光体1の一側端1aに当該側端面に沿うように線状光
源2を配設し、この線状光源2を覆うようにリフレクタ
3が取り付けられ、線状光源2による直接光とリフレク
タ3で反射された反射光とが導光体1に、光入射端面で
ある一側端1aから内部に入射する機構とされている。
【0005】導光体1の一表面は光出射面1bとされ、
この光出射面1bの上方にはほぼ三角プリズム状のアレ
ー4を形成した調光シート5が頂角を観察者側に向けて
配設され、他方、導光体1における光出射面1bとは反
対側の面1cには光散乱性インキにより多数のドット6
aを所定のパターンで印刷形成してなる光取り出し機構
6が設けられている。
【0006】このような光取り出し機構6が形成されて
いる導光体1における光出射面1bとは反対側の面1c
側には、この面1cに近接して反射シート7が配設され
ている。また、従来のこの種の面光源装置の別な代表例
としては、図23に示されるようにほぼ三角プリズム状
のアレー4を形成した調光シート5が頂角を導光体1の
光出射面1b側に向けて光出射面1bの上方に配設され
ている。
【0007】そして、導光体1の光出射面1bとは反対
側の面1cに設けられる光取り出し機構6は、各表面が
粗面に形成されている多数のドット6bで形成される粗
面パターンから構成されている。このようなサイドライ
ト方式の面光源装置は、軽量、薄型という液晶表示装置
の一般的特徴をより有効に引き出すことができることか
ら、携帯用パーソナルコンピュータ等の液晶表示装置の
バックライトとして多く使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の透過型液晶ディスプレイ装置は、構造が依然とし
て複雑であるという問題があった。その理由は、特に面
光源装置において所望の光学特性を得ることのできる構
造簡素で光の利用効率に優れた照明光学系が得られてい
なかったために当該面光源装置の構造を複雑化せざるを
得ず、その結果コストが高くなる等、この種の液晶ディ
スプレイ装置の普及の妨げになっている。
【0009】すなわち、図22及び図23に示される、
例えば透過型液晶ディスプレイ装置のバックライト光学
系として用いる従来の面光源装置では、面光源装置から
の照明光を可能な限り有効に利用するためプリズムシー
ト等の光学シート類を多用していた。そのため、照明光
学系の構造が複雑となり、その結果組立て性が悪く、し
かも歩留まりも低いことから、高コスト化を招いていた
のである。
【0010】そこで、本発明者は上記の問題を解決する
方策として、図24に示されるような面光源装置を10
を提案した。この面光源装置10は、一表面である光出
射面に例えばプリズムアレー等からなる集光素子12を
一体的に形成した導光体11を用い、この導光体11の
一側端11aにはリフレクタ3で覆われた線状光源2を
従来と同様に配設し、さらに光出射面11bとは反対側
の面11c側には、傾斜した光反射面13aからなるほ
ぼ同一形状の基本ユニット13を多数配設した光反射シ
ート14を配設して構成されたものである。
【0011】この面光源装置10によると、導光体11
からの出射光線の大部分が一旦は光反射シート14の側
に選択的に向かうように導光体11の構造設計がなさ
れ、尚かつ傾斜した光反射面13aからなるほぼ同一形
状の基本ユニット13を光反射シート14の表面に多数
配設した光学系を構成することにより、プリズムシート
等の効果で構造を複雑化する調光シートを用いずとも、
光学的な効率に優れた面光源装置を得ることが可能であ
ることを見出した。
【0012】特に、導光体11の面11cに、図25に
示されるように幅に対して十分に大きな高さを有した平
滑面からなる凸状突起15aからなる光取り出し機構1
5を形成し、この光取り出し機構15を用いて光の出射
方向をコントロールすることで、導光体11からの出射
光線を集中的に光反射シート14側に向かわせることが
容易となり、尚かつ、大型化した場合にも金型制作等が
容易であるため、極めて実用性に富んだ面光源装置が得
られることを見出した。
【0013】また、同時に、前述したように導光体11
の光出射面11bに三角プリズムアレー等に代表される
集光素子12を設けることで、より集光性に優れた極め
て効率的な光学系を得ることが可能であることを見出し
た。すなわち、導光体11から出射する照明光は、図2
4及び図25(b)に符号16で示されるように、一
旦、光反射シート14の側に集中的に出射され、光反射
シート14で反射した後に導光体11に再入射して照明
光17(図24)として利用されることとなるため、導
光体自身がプリズムシートとしての作用を果たすことが
可能となり、従来型の面光源装置に見られる光路8(図
22)とは本質的に異なる、極めて優れた集光特性を実
現することが可能となるのである。
【0014】しかしながら、このように、上記の光学系
は極めて優れた利点を有するものの、大型液晶ディスプ
レイのバックライトとして実用化しようとすると、光取
り出し機構15として従来型の面光源装置では一般的と
なっている、光源2から離れるにしたがって多数の凸状
突起15aからなるパターンの面積が増大する単純なパ
ターン設計(図25(a)及び図26参照)では光出射
面内での照明ムラを均一化することが極めて困難とな
り、また、光出射面11b内の場所によって出射角度特
性が異なることから、斜めから見た場合に照明ムラが極
めて目立ち易くなるため、画像の品質が劣るという問題
があった。
【0015】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、本発明者が提案したシン
プルな構造で且つ照明効率の優れた面光源装置につい
て、大型液晶ディスプレイ装置のバックライトとして用
いるに十分な光学特性を賦与すべく光学的効率に優れ且
つ組立て性に優れた安価な導光体及びこれを用いた面光
源装置とこれをバックライト光学系として用いる液晶デ
ィスプレイ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は導光体であり、
前述した技術的課題を解決するために以下のように構成
されている。すなわち、本発明は、面光源装置に用いら
れ且つ一表面を光出射面とする導光体であって、この導
光体には照明光線を選択的に光出射面と対向する面の側
に出射する光取り出し機構が設けられ、且つ光出射面内
の各場所における出射方向選択率がほぼ一定であること
を特徴とする。
【0017】<本発明における具体的構成>本発明の導
光体は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成
要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。
その具体的構成要素とは、光出射面内の各場所における
出射方向選択率が60%〜100%であり、且つ出射方
向選択率の変動範囲が平均値に対して±30%以内であ
ることを特徴とする。
【0018】また、本発明の導光体では、選択的に照明
光線を出射する光取り出し機構として、光出射面と対向
する面に設けられた平滑面からなる凸状突起で構成され
ていることが好ましい。この場合、平滑面からなる凸状
突起は、突起量が300μm以下、また深さhと有効開
口幅Wで定義される値h/Wが0.3〜1.5の範囲と
され、且つ光源から離れるにしたがって一軸方向に長さ
が増加して多数配列され、長さが増加する一軸方向と
は、光源が配設された導光体の側端部にほぼ平行な方向
であることを特徴とする。
【0019】また、本発明は面光源装置であり、前述し
た技術的課題を解決するために以下のように構成されて
いる。すなわち、本発明は、一表面を光出射面とする導
光体と、この導光体に設けられた光取り出し機構と、導
光体の側端部に配設された光源と、導光体の光出射面と
対向する面側に配置された光反射シートとを含み、この
光反射シートの表面には傾斜した光反射面からなるほぼ
同一及び/又はほぼ相似形の基本ユニットがピッチ50
00μm以下にて多数配列して形成されてなる面光源装
置において、光取り出し機構は光反射シートの側に選択
的に照明光線を出射する機構とされ、且つ光出射面内の
各場所における出射方向選択率はほぼ一定であることを
特徴とする。
【0020】本発明の面光源装置は前述した必須の構成
要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような
場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、光
出射面内の各場所における出射方向選択率が60%〜1
00%であり、且つ出射方向選択率の変動範囲がは平均
値に対して±30%以内であることを特徴とする。ま
た、選択的に照明光線を出射する光取り出し機構として
は、光出射面と対向する面に設けられた平滑面からなる
凸状突起であることが好ましい。
【0021】この場合、平滑面からなる凸状突起は、突
起量が300μm以下、また深さhと有効開口幅Wで定
義される値h/Wが0.3〜1.5の範囲とされ、且つ
光源から離れるにしたがって一軸方向に長さが増加して
多数配列され、長さが増加する一軸方向とは、光源が配
設された導光体の側端部にほぼ平行な方向とされている
ことを特徴とする。
【0022】更に、本発明の面光源装置では、平滑面か
らなる凸状突起は、突起量が300μm以下及び深さh
と有効開口幅Wで定義される値h/Wが0.3〜1.5
の範囲とされ、且つほぼ同一形状の凸状突起を光源から
離れるにしたがって分布密度が増加するように多数配列
することも好ましい。
【0023】更にまた、本発明の面光源装置において
は、稜線を光源の配設された側端部にほぼ垂直な方向と
した、ピッチ1〜500μm、頂角150〜60度の範
囲とする三角プリズムアレーを導光体の光出射面に設け
ることも好ましい。本発明は、前述した各特徴を備える
面光源装置をバックライト光学系に用いて従来の技術的
課題を解決した液晶ディスプレイ装置でもある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の導光体及びこれを
用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置を図に示され
る実施形態について更に詳細に説明する。図1及び図2
はそれぞれ本発明の好適な2つの実施形態に係る面光源
装置20の主要部を概略的に示している。
【0025】これらの実施形態に係る面光源装置20
は、ほぼ透明な平板からなる基板即ち導光体21を含ん
でいる。この導光体21は、例えば、板厚が約2〜4m
m程度の四角形状をした透光性の薄板であり、その一側
端部が光入射面21aとされ、この一側端部に沿って光
源22が配設されている。
【0026】また、この導光体21の一表面(図1又は
図2で見て上面)は光出射面21bであり、これとは反
対側の他表面(図1又は図2で見て下面)は光出射面と
対向する面21cである。図1又は図2において、符号
23は導光体11の光出射面21bに垂直な線即ち導光
体21の法線を示している。
【0027】本発明の面光源装置20における導光体2
1としては、図1に示される実施形態のように導光体2
1の光入射面21aに対する法線方向にほぼ平行な稜線
24aを備える三角プリズムアレー24が集光素子24
0として光出射面21bに形成され、また図2に示され
る実施形態ように導光体21の光入射面21aに対する
法線方向にほぼ平行な稜線25aを備えるレンチキュラ
ーレンズアレー25が集光素子240として光出射面2
1bに形成され、集光作用を高める構造とされている。
これら三角プリズムアレー24における各プリズム部2
4bの配列ピッチP1やレンチキュラーレンズアレー2
5における各レンズ部25bの配列ピッチP1は、視認
できない程度に微細化されていることが望ましい。
【0028】この導光体21の一側端には当該側端面2
1aに沿うように光源22が配置されている。この光源
22としては、蛍光管又はLEDアレー等の線状光源を
用いることができるが、特にこれらに限定されるもので
はない。光源22としては、発光効率に優れ、小型化の
容易な冷陰極管の利用が最も好適である。
【0029】また、光源22の配置形態としては、この
態様に限定されるものではなく、この他にも、一側端部
にのみ冷陰極管が配設された1灯式の態様、一側端部に
2本の冷陰極管が配設された2灯式の態様、1灯又は2
灯の冷陰極管が一側端部に配設され、これが対向する側
端部にも設けられ、合計2灯又は4灯となっている態様
等が代表的である。
【0030】また、光源22の態様として、本発明にお
いてはなにも線状光源に限定されるものではなく、例え
ば小型の面光源装置では図3に示されるようにLED等
の点光源を用いることもできる。すなわち、図3(a)
は、導光体21のコーナー部を平面で見て三角形状にカ
ットして形成されたコーナーカット面21dに、点光源
であるLED22aを配置した例を示している。また、
図3(b)は、導光体21の一側端部に光学ロッド22
bを近接配置し、この光学ロッド22bの端面に点光源
であるLED22aを配置した例を示している。
【0031】この導光体21の一側端には、光源22を
覆うようにランプリフレクタ26が取り付けられ、光源
22による直接光とランプリフレクタ26で反射された
反射光とが導光体21に、光入射端面である一側端面2
1aから内部に入射する機構とされている。このランプ
リフレクタ26に用いられる材質としては光線反射率の
高いものであれば特に限定はされないが、例えば、Ag
蒸着層を有する金属板、白色のプラスチックフィルム等
が好適に用いられる。
【0032】更に、本発明における面光源装置20の特
徴として、導光体21の光出射面21bとは反対側の面
21c側に近接して光反射シート27が配設されてい
る。光反射シート27は、尾根線28bを導光体21の
光入射面21aと略平行に且つ傾斜した反射面(傾斜
面)28aからなる略相似形の多数の基本ユニット28
が微細なピッチP2で基材の表面に形成されて構成され
ている。
【0033】ここで、基本ユニット28とは、図1及び
図4〜図10に示されるようにほぼ同一及び/又はほぼ
相似形状の傾斜した傾斜面28aの集合体として得られ
る光反射シート27の基本形状単位を意味する。すなわ
ち、基本ユニット28とは、それ以上分割すると同一性
もしくは相似性が消失してしまう最少の形状単位、所謂
ユニットセルである。また、ピッチP2とは、図4〜図
10に示されるように、これら基本ユニット28の配列
によって作られる基本周期の内、最小の長さとして定め
られる。
【0034】ところで、このような光学系では、導光体
21からの出射光線はできる限り光反射シート27の方
向に向かうようにしなければならない。そのために、導
光体21の光出射面21bに対向する面21cには、不
要な光拡散(散乱)現象を発生しない平滑面から構成さ
れた多数の方向性光出射素子29を適切な形状に制御し
てなる光取り出し機構290が配設されている。
【0035】この光取り出し機構290は、導光体21
に入射した光線を選択的に光反射シート27の側に出射
させるように構成され、照明光線を集中的に、一旦、光
反射シート27の側に出射させる構造とされている。す
なわち、導光体21に設けられる光取り出し機構290
は方向選択性光出射素子として機能するものであり、従
来型の面光源装置に見られる粗面パターンやインキ印刷
パターンによる単純な光散乱によって光を取り出す態様
とは本質的に異なるものである。
【0036】より具体的には、出射方向の選択性を示す
指標(出射方向選択率)を用いて定義した、光反射シー
ト27方向に照明光線が選択的に出射する割合が、好ま
しくは60〜100%、より好ましくは70〜100
%、さらに好ましくは75〜100%とされ、照明光線
が光反射シート27による光学作用を十分に受けるよ
う、選択的に光反射シート27の側に出射する構造とさ
れるのである。
【0037】ここで、出射方向選択率の測定方法は次の
通りである。先ず、図12に示されるように光反射シー
ト27の代わりに植毛紙等のほぼ完全に光を吸収する黒
色のシート30を配設し、導光体21を通常の向きにセ
ットして光源22の配設される側端部21aに直角に交
わり且つ法線23に平行な仮想の平面内における任意の
方向101への出射角度分布を輝度計を用いて測定す
る。
【0038】そして、この時に得られた出射角度に対す
る輝度変化を示すグラフの積分値(図13(a)に斜線
で示される部分の面積)をLaとする。次に、導光体2
1を通常の向きとは裏返しに(本来、光出射面21bと
なるべき面が黒色シート30の側に来る向き)にセット
して、同様に、方向101への出射角度分布を輝度計を
用いて測定する。この時に得られた出射角度に対する輝
度変化を示すグラフの積分値Lb(図13(b)に斜線
で示される部分の面積)を求め、これらから算出される
Lb/(La+Lb)の値が前述の出射方向選択率(光
反射シート方向へ選択的に光線を出射する割合)となる
のである。
【0039】このようにして得られた出射方向選択率の
値が、前述したように好ましくは60〜100%、より
好ましくは70〜100%、さらに好ましくは75〜1
00%とされ、光反射シート27の方向へ選択的に照明
光線を出射することによって、光反射シート27表面に
設けられた基本ユニット28の効果によって、光学的集
光作用や光学的変角作用を果たし、好ましい光学特性を
得ることが出来るのである。なお、出射方向選択率の測
定位置は光出射面21bのほぼ中心付近とされる。
【0040】上述したように、一旦、集中的に光反射シ
ート27の側に照明光線を出射させる光学設計を行った
ことの効果は、特に、導光体21の光出射面21aにプ
リズムアレー等の集光素子240が設けられた場合に発
揮されるものである。すなわち、図14に示されるよう
な光路16、31、32を経ることが可能となるため、
導光体自体がプリズムシートとして機能することができ
るようになるのであり、光出射面21bにプリズムを賦
形した従来型の面光源装置に見られる光線経路8(図2
2)とは本質的に異なった、極めて優れた集光特性を実
現することが可能となるのである。
【0041】ここで、出射方向選択率を好ましくは60
%以上に保ち、集中的に光反射シート17側へ照明光線
を出射させる光取り出し機構290の具体的構造は、各
種の態様が考えられ特に限定はされない。しかしなが
ら、最も好適な態様としては、導光体21における光出
射面21bとは反対側の面21c(光出射シート側の
面)に、図25に示される凸状突起15aと同じような
平滑な表面からなる凸状突起29aを多数形成してなる
光取り出し機構290を挙げることができる。
【0042】この他にも、図15〜図17に示されるよ
うに、各種の表面形状設計によって、導光体21から出
射する大部分の出射光線が光反射シート27の方向に向
かうように設計することが可能となるのである。すなわ
ち、図15に示される態様は、導光体21における光出
射面21bとは反対側に断面三角形状の多数の突起29
bを所定のパターンで形成して光取り出し機構290と
したものである。
【0043】また、図16に示される態様は、導光体2
1における光反射シート27側の面21cに凹状のへこ
みを形成することで相対的に突出部29cを形成して光
取り出し機構290としたものである。更に、図17に
示される態様は、導光体21における光反射シート27
側の面21cに断面V字状の多数の溝部29dを所定の
間隔で形成し、これにより光取り出し機構290とした
ものである。
【0044】これら各種態様の他にも、特定方向に対し
て前方散乱性を有する散乱体を導光体21内に設ける態
様、ホログラム素子、表面レリーフ素子等の回折光学素
子を導光体21の表面に設ける態様等、前述したように
出射方向選択率を好ましくは60%以上を保ち、集中的
に光反射シートの側へ照明光線を出射することができる
光取り出し機構であれば、特に限定されるものではな
い。
【0045】ところで、大型液晶ディスプレイ装置のバ
ックライト光源手段として十分な照明光線を得るために
は、単純に出射方向選択率を上記に示される範囲に留め
たのみでは、不十分であることが明らかとなった。すな
わち、上述したタイプの光学系では、正面から見たとき
に十分に実用的な輝度ムラを得ていたとしても、斜め方
向から見たときに輝度ムラが極めて悪化する現象が発生
するのである。
【0046】これは、図24に示される光線成分121
のように光反射シート14の側に出射せず、導光体11
の光出射面11bから斜め前方に直接出射してしまう光
線成分が存在するためである。すなわち、このような光
線成分121の分量が発光エリア内の場所の違いによっ
て変化してしまっている場合には、図24に示される如
く、発光エリア内の場所によって面光源装置全体として
見た出射光の角度分布特性が異なってしまうため、こう
した状況では、たとえ発光エリアを正面から見た場合に
十分に均一な照明強度が得られている状態であっても、
斜め方向から面光源装置を見た場合には輝度ムラが劣悪
な状態となり、実用に支障をきたすのである。
【0047】これは本質的には、照明光束が、一旦、光
反射シート27の方向へ集中的に出射するようにした光
学系であるため必然的に発生する問題なのであり、従来
型の単純な粗面やインキを光取り出し機構(図22や図
23に符号6で示される光取り出し機構)とした面光源
装置では問題にならなかった現象である。
【0048】従って、本発明においては、導光体21の
光出射面21b内の各場所において前述した出射方向選
択率を測定した際に、該出射方向選択率はほぼ一定の値
となるように導光体21の光取り出し機構290は工夫
されているのである。より具体的には、光出射面21b
内の各ポイントで測定した出射方向選択率は、光出射面
21b内各場所における平均値を基準として、変動範囲
が±30%以内、好ましくは±25%以内、さらに好ま
しくは±20%以内とされるのである。
【0049】ここで、光出射面21b内の各ポイントと
は、光出射面21b内を一様にサンプリングするように
定められる5〜50点程度の測定点を意味するが、代表
的には、図18に示される如く、光出射面21b内の領
域を均等に分割した25点が測定ポイントとして用いら
れる。すなわち、この25点の各点について上述の出射
方向選択率を測定し、該25点分の測定値について変動
範囲を求めた値が前記範囲となっていることが好ましい
のである。
【0050】上記要件を満たすのに好適であり且つ実用
性に富んだ光取り出し機構290の態様として、図1に
示される如く突起量300μm以下程度の平滑面からな
る凸状突起29aが多数配列し且つ該凸状突起29aは
図19(a)に示されるように光源22から離れるにし
たがって光源22が配設された側端部11aにほぼ平行
な方向のみに一軸的に長さが変化するパターン形状とさ
れている態様が挙げられる。
【0051】この状況について説明する。まず、凸状突
起29aを光取り出し機構290とする導光体21にお
いて、光反射シート27の側に出射する光線の割合を主
として決定しているのは、図20(a)や図20(b)
に示される如く、光源22が配された側端部21aに垂
直な方向に対する断面で見た凸状突起29aの幅W(有
効開口幅)に対する深さhの比である。すなわち、深さ
hが有効開口幅Wに対して深くなればなるほど、図25
(b)の光線経路16に見られるように、光反射シート
27の側に出射する光線量が多くなり、図24に光線経
路121として見られるような突起底面での全反射を経
て光反射シートの側に向かうことのない光線量が減少す
るのである。
【0052】したがって、図25(a)及び図26に示
されるように、従来型の導光体に良く見られるような光
源から離れるにしたがってドット直径が徐々に増大する
ようにした単純なパターンでは、光源から離れるにした
がって凸状突起の有効開口幅Wに対する深さhの比(h
/W)が変化してしまうため、光源に近い領域と光源か
ら遠い領域とで光反射シートの方向に出射する光線量の
比率が大きく異なり、その結果出射光の角度分布特性が
場所によって異なってしまう状況に陥り、外観に悪影響
を及ぼすこととなるのである。
【0053】ゆえに、本発明の面光源装置において好ま
しい外観を得るためには、光源22が配設された側端部
21aに垂直な方向(図20に矢印33で示される方
向)に対する断面で見た凸状突起29aの有効開口幅W
に対する深さhの比(h/W)が光源22からの距離に
関わらず―定となるように凸状突起29aのパターン形
状を定めるべきであり、これには、図19(a)に示さ
れるような、光源22が配設された側端部21aにほぼ
平行な方向のみに一軸的に長さが変化するパターン形状
が有効になるのである。
【0054】また、図19(b)に示されるようなほぼ
同一形状の凸状突起29aが光源22から離れるにした
がって分布密度が増加して多数配列している態様であっ
ても、同様にh/Wを―定に保つことが出来るため、こ
のようなパターンも本発明には好適である。
【0055】加えて、凸状突起29aの表面は、不要な
光散乱を発生して光反射シート27の側に出射光を光反
射シート27方向に絞り込めなくなってしまうことのな
いように、出来る限り平滑な表面から形成されているこ
とが好ましい。具体的には、凸状突起29aの表面はJ
IS B0601に定める算術平均粗さRaの値が好ま
しくは0.01〜10μmの範囲、より好ましくは0.
02〜4μmの範囲、さらに好ましくは0.05〜2μ
mの範囲とされる。ここで、凸状突起29aの表面の粗
面を計測する際には凸状突起29aのサイズに対して十
分に小さなサンプリング領域をもって測定を行わなけれ
ばならないことは言うまでもない。
【0056】ところで、本発明の面光源装置では前述し
たように光反射シート27の側に選択的に出射させた光
線を、光反射シート27に設けられた傾斜した反射面2
8aからなるほぼ同―及び/又はほぼ相似形の基本ユニ
ット28により所望の光学特性を有する照明光線に変換
するのであるが、しかしながら、集光性という観点で
は、これだけの過程ではまだ不十分である場合も多い。
特に、ノート型パーソナルコンピュータに用いられる液
晶ディスプレイパネルでは、パネルに正対して使用して
いる使用者の方向にのみ強い出射光線が出力として得ら
れれば良いのであり、更に集光性を高める必要性が出て
くるのである。
【0057】そのため、本発明では、図1及び図2に示
される各実施形態の面光源装置20のように導光体21
の少なくとも一方の面には、三角プリズムアレー24又
はレンチキュラーレンズアレー25等に代表される波板
状の凹凸かなる集光素子240が集光性等の光学特性を
高めるべく形成されるのであり、前述した光反射シート
27に設けられた傾斜した反射面28aからなるほぼ同
一及び/又はほぼ相似形の基本ユニット28の効果と複
合して、極めて高い集光性を実現することが可能となる
のである。
【0058】この状況についてさらに詳細に説明する
と、本発明においては、平滑面からなる凸状突起29a
に代表されるような光取り出し機構290の効果によっ
て、図24に示されるように、―旦、導光体21からの
出射光線の大部分16が光反射シート27の側に出射さ
れる。そして、光反射シート27に設けられた傾斜した
反射面28aからなるほぼ同―/又はほぼ相似形の基本
ユニット28の効果によって、出射光線の方向は導光体
21の法線23方向に変角され、再度、導光体21に入
射して導光体21に設けられた、三角プリズムアレー等
の波板状の凹凸からなる集光素子240によって集光さ
れるのである。
【0059】そのため、図22や図23に示されるよう
な従来型の面光源装置においても三角プリズムアレー等
を導光体1に―体的に形成して集光性を向上させるとの
提案(図27)はあったが、これらと比べて、本発明の
面光源装置は、光学的観点からみた状況が全く異なるの
であり、集光性という点で本質的に有利な光学系を得る
ことができるのである。この状況は、図14に示されて
いる。
【0060】すなわち、図27に示される面光源装置で
は導光体1から直接的に導光体1の光出射面1bに向か
おうとする光線成分8が多かったため、図27に示す光
線の軌跡に見られるように、導光体1と空気層との界面
を一回しか経由しないため、十分な集光を呆たすことが
できなかったのである。
【0061】しかしながら、本発明の面光源装置では、
図14に示されるように導光体21からの出射光線の大
部分16が、一旦、光反射シート27の側に出射される
ため、図14に示す光線の軌跡に見られるように、導光
体21と空気層との界面を2度も経ることが可能となる
ため、導光体21自体が厚みの厚いレンズアレーシート
として機能することになり、集光性という観点で格段に
優れた性能を得ることが可能となるのである。
【0062】波板状の凹凸からなる集光素子240とし
ては、集光性を増大させる等の光学的機能を実現させる
という観点で、適宜、形状設計されるものであり、表面
構造は特段限定されるものではない。しかしながら、導
光体21に本来必要とされる、側端から入射した光線を
全反射条件に基づいて損失なく伝搬させるという機能を
損なってしまっては、面光源装置として機能を果たさな
くなる。
【0063】そのため、少なくとも、波板状の凹凸から
なる集光素子240の尾根線24b、25bは入射光線
が主として伝搬する方向に対してほば平行になるように
設けられる。このようにすることで、波板状の凹凸から
なる集光素子240によって全反射条件が乱され、導光
体21中を光線が伝搬しなくなることはなくなるのであ
る。すなわち、図1に示されるように、波板状の凹凸か
らなる集光素子240は光源22の配設された側端部2
1aにほぼ垂直な方向とされる。
【0064】また、導光体21に設けられる、三角プリ
ズムアレー24又はレンチキュラーレンズアレー25等
に代表される波板状の凹凸のピッチP1は、前述したよ
うに視認できない程度にできる限り微細化されているの
が望ましく、少なくとも500μm以下、好ましくは3
00ミクロン以下、更に好ましくは200μm以下とさ
れる。このような波板状の凹凸の具体的な形状として
は、図1に示されるような三角プリズムアレー24、図
2に示されるようなレンチキュラーレンズアレー25、
或いは図示してはいないが断面正弦波状の凹凸からなる
アレー状素子を挙げることができる。
【0065】特に、集光性、加工の容易性の観点から好
ましいのは図1に示されるような三角プリズムアレー2
4を用いる態様であり、図14に示されるように、導光
体21の光出射面側に登頂角δが60〜150度、好ま
しくは70度〜120度、さらに好ましくは80度〜1
10度なる三角プリズムアレー24が設けられ、光源2
2の配設された側端部21aに対してプリズムアレー2
4の尾根線24aがほぼ垂直となるようにした態様が用
いられる。
【0066】このように導光体21の光出射面21bに
三角プリズムアレー24を一体的に形成したことによ
り、前述したように導光体自体が厚みの厚いプリズムシ
ートとして機能することになるため、非常に単純な構成
でありながら、従来型の光学系に比較して格段に優れた
光学特性を実現することが可能となるのである。
【0067】本発明において用いられる光反射シート2
7は屈曲性を有した厚み50〜1000μm、好ましく
は70〜500μm、特に好ましくは100〜250μ
m程度の基材が好ましいが、厚み等の形態は応用対象に
よって適宜選択され、必ずしもこれに限定されるもので
はない。また、導光体21を収納する面光源装置のフレ
ーム部分に―体的に成型を行うことによって光反射シー
ト27の効果を得ることも可能である。
【0068】また、光反射シート27に設けられる光反
射面28aの反射率は、高効率化の観点から、言うまで
もなく高反射率であることが望ましく、好ましくは反射
率70%以上、より好ましくは75%以上、さらに好ま
しくは85%以上とされる。
【0069】ここで、本発明において反射率70%以上
とは、表示用途に用いられることから、可視光線スペク
トル領域において前述の反射率が達成されることを意味
することは言うまでもない。すなわち、JIS−Z81
20に定められる如く、可視光線スペクトル領域におい
て入射光束エネルギ―に対する反射光束エネルギ―の比
が前記の値となるのである。
【0070】また、本発明において、光反射シ―ト27
で色調が変化することは避けるべきであり、可視光線ス
ペクトルの範囲において出来る限りフラットな反射特性
を有することが好ましい。したがって、可視スペクトル
のほぼ中心に位置する550nmにおける分光反射率の
値を用いて反射率とし、好ましい値の範囲を規定するこ
とも出来る。
【0071】加えて、上述の反射率は反射を実質的に起
こす傾斜面の表面に位置する材質の反射率を意味するの
であり、具体的には傾斜面28aの表面部に銀やアルミ
ニウムに代表されるように、高い反射率を有し、色調変
化が少ない材質が設けられることが好ましい。また、反
射面の上にコ―ト層等を設ける場合があるが、ここで云
う反射率はコ―ト層等のない、金属材質等の反射に実質
的に寄与する材質自体の表面の反射率を意味するのであ
る。
【0072】また、基本ユニット28の配列が画面上で
認識できなくなるようにするため、ほぼ同一及び/又は
ほぼ相似形の基本ユニット28の配列ピッチP2はでき
る限り微細化されていることが重要であり、具体的には
5000μm以下、好ましくは1000μm以下、より
好ましくは500μm以下とされる。
【0073】光反射シート27の表面に設けられる反射
率70%以上の傾斜した反射面28aからなるほぼ同一
及び/又はほぼ相似形の基本ユニット28として、代表
的には図4(a)及び図4(b)に示されるように基本
ユニット28が断面鋸歯状とされるか、或いは図5
(a)及び図5(b)に示されるように基本ユニット2
8が山形状とされ、ピッチ3000μm以下、好ましく
は800μm以下、より好ましくは300μm以下で、
光反射シート27を上方から見た際に尾根線28bが平
行に配列した、平行直線状で且つ平坦な傾斜反射面28
aからなる基本ユニット28の配列が用いられている態
様が挙げられる。
【0074】これは、図4(a)及び図4(b)や図5
(a)及び、図5(b)に示されるように傾斜した平坦
な反射面28aの尾根線28bがほぼ平行配列した態様
では、ダイヤモンドバイトやエンドミルを用いた切削加
工が適用し易いため、賦形のための金型製作が容易であ
り、微細化が行い易く、量産性も極めて高いためであ
る。
【0075】このような平行直線状で且つ平坦な傾斜反
射面28aが多数配列した光反射シート27を用いるこ
とで、前述の凸状突起29からなるパターンを光取り出
し機構290とし且つ導光体21から出射する光束の大
部分が光反射シート27の配設側に向かうよう設計され
た導光体21からの出射光線が、平行直線状で且つ平坦
な傾斜反射面28aの効果によって導光体21の法線2
3方向に反射され、しかも導光体21の少なくとも一方
の表面には集光性等の光学特性を改良すべく設けられた
波板状の凹凸からなる集光素子240が存在するため、
非常に簡素な構成であるにもかかわらず、面光源装置2
0として極めて品質の高い照明光線を得ることができる
のである。
【0076】図11に示されるように、ほぼ同―及び/
又はほぼ相似形の基本ユニット28に用いられる傾斜面
28aの傾斜角度αとして好適な範囲は、用いる光取り
出し機構290の形態によって様々であり、導光体21
からの出射光線の方向を光出射面21bの法線23方向
に変換するという観点で、適宜決められるべきものであ
る。
【0077】例えば、本発明において好適に用いられる
平滑面からなる凸状突起29aを光取り出し機構290
とする態様では、傾斜した反射面28aの傾斜角度αが
好ましくは50度〜7度の範囲、より好ましくは40度
〜10度の範囲、さらに好ましくは34度〜15度の範
囲が好適に用いられる。
【0078】また、各基本ユニット28を構成する傾斜
した反射面28aの断面は、図11(b)に示されるよ
うに凹状となっていることが集光性の観点からは好まし
い。これは、本発明において好適に用いられる平行直線
状で且つ傾斜した反射面28aが多数配列した態様のみ
ならず、図6〜図10に示されるように凹面鏡状の基本
ユニット28を配列した態様等においても好適に用いら
れる。
【0079】この際にも、傾斜した反射面28aの傾斜
角度αとして好適に用いられる範囲は導光体21からの
出射光線の方向を光出射面21bの法線23方向に変換
するという観点で決定されるべきであり、例えば、前述
の平滑面からなる凸状突起29aを光取り出し機構29
0とする態様では、図11(b)に示されるように凹状
断面の中心部での接線の傾斜角度αが好ましくは50度
〜7度の範囲、より好ましくは40度〜10度の範囲、
さらに好ましくは34度〜15度の範囲とされる。
【0080】このような断面凹状の反射面28aからな
る基本ユニット28を反射素子として光反射シート27
に設けることによって、図14に示されるように導光体
21に設けられた光取り出し機構290から出射するブ
ロードな拡がりを有する光束16を、よりシャープな角
度特性を持つ光束31(より平行光束に近い光束)に変換
しながら、導光体21の法線23方向に出射させること
ができるようになるのであり、言い換えれば、凹面鏡ミ
ラーの集光効果によって導光体21からの出射光線をよ
りコリメートされた導光体21の法線23方向に対して
極めて輝度の高い出射光線に変換することができるので
ある。
【0081】従って、従来型の面光源装置では、プリズ
ムアレー等の製造が困難で高価な部材を用いて実現して
いた集光効果を、このような部材を用いずとも実現可能
になるのであり、ほぼ同等な光学特性を保ちながら、面
光源装置を極めて簡略化された構成にすることができる
ようになり、組立て工程数の低減、歩留まりの向上、ゴ
ミ混入確率の低減、低コスト化等、実用的な面光源装置
として極めて多くの利点を備えているのである。
【0082】また、従来型の面光源装置では、図22に
示されるように光源2が配設される導光体の側端部1a
において輝線9と呼ばれる外観を悪化させる現象が発生
していた。しかし、これは導光体1の側端部1a近傍で
導光体1の上下面に反射シート7を介して入射する光線
が最大の原因であり、この輝線9を除去するためにリフ
レクタ配置を変更したり、或いは反射シート7に光吸収
性の印刷を施す等して対策を施していたが、これがさら
なる構造の複雑化、高コスト化を招いていた。
【0083】しかしながら、本発明の面光源装置におい
ては、前述のように光反射シート27には傾斜した反射
面28aからなるほぼ同一及び/又はほぼ相似形の基本
ユニット28が用いられるため、従来型の面光源装置に
おいては輝線成分となるべく入射した光線も、図21に
示されるように傾斜した反射面28aからなる基本ユニ
ット28によって跳ね返され、輝線として導光体21上
に出射することはもはやないため、面光源としての外観
品質も極めて優れたものとなるのである。
【0084】ところで、本発明における面光源装置の集
光性の観点からは、断面凹状なる傾斜した反射面28a
が基本ユニット28に用いられる態様が好ましいこと
は、前述した通りであるが、傾斜した反射面28aから
なるほぼ同―及び/又はほぼ相似形の基本ユニット28
の別な態様として、図9及び図10に示されるように最
大径3000μm以下、好ましくは800μm以下、さら
に好ましくは300μm以下なる凹面鏡状の反射面19
aが配列した構造が用いられている態様を挙げることも
出来る。このような態様では、照明光の制御性をさらに
向上させることが可能となるため、高い集光性を得るこ
とが可能になるのである。
【0085】本発明において光反射シート27に用いら
れる反射材質については特に限定されるものではない
が、銀もしくはアルミニウムを表面にコーテイングして
反射面28aを形成するのが製造の容易性から最も好適
である。光反射率の面では銀を用いることが好ましく、
製造の容易性や低コストの面からはアルミニウムを用い
ることが好ましい。また、これらの光反射性金属物質の
コーティングには真空蒸着、スパッタリング、及びイオ
ンプレーティング等のドライプロセスを用いて薄膜形成
する方法が代表的である。
【0086】また、例えば銀による真空蒸着をする以前
に、傾斜した反射面28aからなるほぼ同―及び/又は
ほぼ相似形状の基本ユニット28が賦形された基材シー
ト表面をサンドブラスト加工する等して、マット処理を
施すこともできる。このように処理することで、正反射
性の反射面に適度の光拡散性を持たせることができるよ
うになり、出射光線の角度分布特性の拡大、照明光線の
ぎらつき抑制、或いは液晶セルのゲートアレーとの干渉
に由来するモアレ模様の発生防止等の効果を得ることが
可能となる。
【0087】また、銀反射層等の光沢性金属表面は非常
に傷つき易く、また酸化劣化等も発生しやすい状態にあ
るため、表面には保護層として紫外線硬化性アクリル樹
脂塗料を塗布する等して傷つき等による光学特性の悪化
を防止するのが好ましい。さらには、保護層としてガラ
スビーズ等に代表される光透過性ビーズのコーティング
層を設けることによって前述の傾斜した反射面からなる
ほぼ同―及び/又はほぼ相似形状の基本ユニットにマッ
ト処理を施したのと同―の効果を得ることもできるよう
になる。
【0088】加えてこの透明コート層(保護層)に光学薄
膜としての機能を持たせ、入射光線の制御性をさらに高
度化することもできる。例えば、λ/4板、λ/2板等
の光学薄膜を設けることもできるし、これらの光学薄膜
をさらに積層することによってビームスプリッター機能
や偏光変換機能等の入射光線の偏光状態を制御する機能
をも有した光反射シートを得ることも可能である。
【0089】また、反射層はなにも正反射性の金属材質
による反射層のみに制限されるものではなく、例えばチ
タニア等の白色顔料を混練したポリエステル樹脂による
拡散反射性の反射層を用いることもできる。この場合に
は入射光線は拡散反射性の反射面によって色々な方向に
散乱されるため、反射光の指向性を拡大することが可能
となり、照明光線の視野角度特性をAg薄膜等の正反射
性反射面を用いた場合よりもさらに拡大することが可能
となるのである。
【0090】拡散反射層の形成法としてはこの他にも、
発泡性ポリエステル樹脂、発泡性ポリオレフイン樹脂、
発泡性ABS樹脂等から拡散反射性の反射層を得る態
様、基材表面に白色顔料からなる塗料をコーテイングす
る態様等が挙げられる。
【0091】本発明の好ましい態様においては、光反射
シート27は樹脂材料によって形成される。特にポリエ
ステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、又は環状ポリオレフイン系樹脂が好適に用いられ、
凹状反射面アレーの形成には熱プレス成形による賦形、
もしくは光硬化性樹脂による賦形が好適に用いられる。
【0092】本発明において、液晶ディスプレイ装置と
は液晶分子の電気光学効果、即ち光学異方性(屈折率異
方性)、配向性等を利用し、任意の表示単位に電界印加
或いは通電して液晶の配向状態を変化させ、光線透過率
や反射率を変えることで駆動する、光シャッタの配列体
である液晶セルを用いて表示を行うものをいう。
【0093】具体的には、透過型単純マトリクス駆動ス
ーパーツイステッドネマチックモード、透過型アクティ
ブマトリクス駆動ツイステッドネマチックモード、透過
型アクティブマトリクス駆動インプレーンスイッチング
モード、透過型アクティブマトリクス駆動マルチドメイ
ンヴァーチカルアラインドモード等の液晶表示素子が挙
げられる。
【0094】本発明により、構造がシンプルで照明効率
が優れていながら、照明光線の実用的な品質(発光面内
での出射角度分布のバラツキ)の点で不十分であった前
述の面光源装置について、必要十分な特性を賦与するこ
とが可能となった。本面光源装置を液晶表示素子のバッ
クライト光源手段として液晶ディスプレイ装置を構成す
ることにより、光学的効率に優れ、構造が簡単で且つ組
立て性に優れた安価な液晶ディスプレイ装置を提供する
ことが可能となる。
【0095】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)導光体21として289.6×216.8m
m、厚みが厚肉部2.0mm、薄肉部0.6mmなる、
短辺方向に厚みが変化する、楔形状の環状ポリオレフィ
ン系樹脂(日本ゼオン製、ゼオノア)を使用し、厚肉側
の長辺部に管径1.8mmの冷陰極管(ハリソン東芝ラ
イティング製)からなる線状光源22を配設し、さらに
該冷陰極管の周囲をAg蒸着層を光反射面とするリフレ
クター板(三井化学製シルバーリフレクタープレート)
にて覆い、導光体21の光入射面21bに効率良く線状
光源22からの出射光線が入射するようにした。導光体
21の光出射面21bと対向する面21cには、線状光
源22から離れるにしたがって導光体21の光入射面2
1aに平行な方向への長さLが徐々に長くなり、有効開
口幅Wが略―定とされた、平滑面からなる凸状突起29
aをパターニングした。図20に示されるように、凸状
突起29aの深さhは50.0μmとし、凸状突起29
aの有効開口幅Wは72.0μmとされている。また、
長さLは85μmから270μmの間で変化している。
【0096】ここで、凸状突起29aの形成に用いる金
型は、厚さ50μmなるドライフィルムレジストをSU
S基板上にラミネートし、フォトリソグラフィーによっ
てパターンを形成し、該ドライフィルムレジストによる
パターニングを施したSUS基板上にNi電極を蒸着
し、これを母型としてニッケル電鋳法によって得てい
る。このようにして得た平滑面からなる凸状突起が多数
形成された金型を用いて、射出成型機(東芝機械製)を用
いて定法の射出成型を行い導光体を成型した。
【0097】また、図1に示されるように、導光体21
の光出射面21b側には頂角90度の三角プリズム状ア
レー24のような波板状の凹凸からなる集光素子240
が、その稜線24aを光入射面である導光体21の側端
部21aに垂直となるように設けられている。このよう
に平滑面の凸状突起29aからなるパターンを光取り出
し機構290とし、凸状突起29aの有効開口幅が―定
であるように光取り出し機構290の形状を定めたた
め、光反射シート27の方向に選択的に照明光線が出射
し、尚かつ、光出射面21b内の各位置で光反射シート
27方向ヘの照明光線の選択性が略―定に保たれた導光
体21を得ることが可能となった。
【0098】該導光体21の出射方向選択率を測定する
ため、図12に示される如く、光反射シート27が本来
配設される位置に光反射率2%以下なる黒色のシート3
0を配設し、光源22の配設される側端部21aに直角
に交わり且つ法線23に平行な仮想の面内における任意
の方向101への出射角度分布を輝度計(トプコム製B
M−7)を用いて測定した。中心位置での測定結果を図
13(a)に示す。
【0099】次に、導光体21を前記とは逆の向きに
(本来、光出射面21bとなるべき面が黒色シート30
の側に来る向きに)セットして、同様に中心位置で光源
22の配設される側端部21aに直角に交わり且つ法線
23に平行な仮想の面内における任意の方向101への
出射角度分布を測定した。測定結果を図13(b)に示
す。これらの測定曲線34、35に関しそれぞれの0度
〜180度までの積分値を求め、前記La、Lb値を算
出し、これにより光出射面の中心位置での出射方向選択
率Lb/(La+Lb)を求めた結果、78%が得ら
れ、光反射シート27の方向に十分選択的に照明光線が
出射する光学系が得られていることが確認された。
【0100】さらに、図18に示される有効発光エリア
内の25点について同様の測定を行った結果を表1に示
す。
【表1】 上述の様に平滑面からなる凸状突起29aの形状を出射
方向選択率があまり変動しないようにに定めたことの効
果によって、光出射面21b内での変動範囲は平均値を
基準として−12.1〜11.1%となり、光反射シー
ト27方向への照明光線の選択性が場所に依らず安定し
た、本発明の面光源装置に用いるに極めて好適な導光体
が得られていることが確認された。
【0101】光反射シート27としては、図4に示され
る形状で且つ尾根線29bが略平行に配列した直線状で
断面鋸歯状の反射面29aを基本ユニット28とする光
反射シート27が用いられた。ピッチP2は100μm
とされ、反射層にはアルミニウムの蒸着層が用いられ、
このアルミニウム蒸着層表面にはシリカがスパッタリン
グによってコーテイングされている。
【0102】反射面28aの傾斜角度αは31度とさ
れ、導光体21から光反射シート27の側に選択的に出
射する光線が、光反射シート27の作用によって方向変
換され、さらには導光体21の光出射面21b側に設け
られた三角プリズムアレー24の効果によって集光を果
たしながら、導光体21の法線23方向に照明光線を出
射する光学系を得た。
【0103】インバーターを介して冷陰極管光源22を
高周波点灯し、面光源装置を得た。管電流5mAとし、
輝度測定装置(トプコム製、BM−7)を用いて面内5
点の平均輝度を測定した結果、平均輝度1873nit
が得られ、輝度性能及び輝度ムラとも、液晶ディスプレ
イパネルのバックライト光源として実用に十分な光学特
性であることが確認された。
【0104】また、照明光線の特性は、水平方向及び垂
直方向共に十分に集光が果たされているため、特にノー
ト型パーソナルコンピュータやハンドへルド型コンピュ
ータに用いる液晶ディスプレイ装置のバックライトとし
て極めて好適な特性を有していた。加えて、通常配設さ
れるプリズムシートを用いていないため、シート間への
ゴミの混入等による不良も極めて発生しづらく、組立て
性が高く、歩留まりも極めて良好であった。
【0105】さらに、従来型の面光源装置で発生してい
た光源近傍に現れる輝線の発生も少なく、画像品質に極
めて優れたものであり、尚かつ、平滑面からなる凸状突
起29aによる光取り出し機構290の配置パターンは
容易に修正可能であったため、外観の調整も短期間に成
し遂げることが出来るため実用性に優れていた。加え
て、光出射面21b内で光反射シート27方向に出射す
る照明光線の比率がほぼ―定に保たれていたため、発光
面を斜めから見た際にも輝度ムラが大きく変化せず、液
晶ディスプレイ装置の面光源装置として非常に有用であ
った。
【0106】(実施例2)実施例1記載の導光体と同一
の外形を有する導光体21を用い、平滑面からなる凸状
突起29aとして略同―形状の凸状突起が、線状光源2
2から離れるにしたがって、図19(b)に示される如
く、配置密度が徐々に増加して多数配列した光取り出し
機構290を用いた。該凸状突起29aの有効開口幅W
は略―定で75.0μmとされ、開口形状は図20
(b)の如く正方形であり、凸状突起29aの深さhは
50.0μmとされている。
【0107】その他、光出射面21bに配設される三角
プリズムアレー24は実施例1と同一とし、光出射面内
25点での出射方向選択率を測定した結果を表2に示
す。中心位置での出射方向選択率は81%であり、光出
射面内での変動範囲は平均値を基準として−9.6〜1
0.2%となり、光反射シート27向ヘの照明光線の選
択性が場所に依らず安定し、本発明の面光源装置に用い
るに極めて好適な導光体が得られていることが確認され
た。
【表2】
【0108】光反射シート27や冷陰極管等は実施例1
と同―として、インバーターを介して冷陰極管光源22
を高周波点灯し、面光源装置を得た。管電流5mAにお
いて輝度測定を行った結果、平均輝度1945nitが
得られ、輝度性能及び輝度ムラとも、液晶ディスプレイ
パネルのバックライト光源として十分に実用的な光学特
性であることが確認された。
【0109】実施例1と同様に、光出射面内で光反射シ
ート方向に出射する照明光線の比率がほぼ一定に保たれ
ていたため、発光面を斜めから見た際にも輝度ムラが大
きく変化せず、液晶ディスプレイ装置の面光源装置とし
て非常に有用であり、通常配設されるプリズムシートを
用いていないため、シート間へのゴミの混入等による不
良も極めて発生しづらく、組立て性が高く、歩留まりも
極めて良好であった。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の面光源装
置によれば、前述した優れた光学特性を備え、構造が簡
単で且つ組立て性に優れた安価な面光源装置を得ること
ができ、特に、本発明にかかる光学系では問題となり易
い、斜め方向から見た場合に輝度ムラが現れる現象を解
消し、大型液晶ディスプレイ装置のバックライトとして
用いるに十分な光学特性を賦与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る面光源装置の主要部
を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る面光源装置の主要
部を概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明の面光源装置において導光体の側端部に
配設される光源の構成例を概略的に示す平面図である。
【図4】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ傾
斜した平坦な反射面からなる基本ユニットが多数表面に
形成された光反射シートの部分的な平面図及び4b−4
b線で切断して示す断面図である。
【図5】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ傾
斜した平坦な反射面からなる基本ユニットが多数表面に
形成された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及
び5b−5b線で切断して示す断面図である。
【図6】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ凹
状の傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された更に他の態様の光反射シートの部分的な平面図及
び6b−6b線で切断して示す断面図である。
【図7】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、凹状の傾斜反射面からなる基本ユニットが多
数表面に形成された更に他の態様の光反射シートの部分
的な平面図及び7b−7b線で切断して示す断面図であ
る。
【図8】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、凹状の傾斜反射面からなる基本ユニットが多
数表面に形成された更に他の態様の光反射シートの部分
的な平面図及び8b−8b線で切断して示す断面図であ
る。
【図9】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、凹状の傾斜反射面からなる基本ユニットが多
数表面に形成された更に他の態様の光反射シートの部分
的な平面図及び9b−9b線で切断して示す断面図であ
る。
【図10】本発明の面光源装置に用いられる光反射シー
トであって、凹状の傾斜反射面からなる基本ユニットが
多数表面に形成された更に他の態様の光反射シートの部
分的な平面図及び10b−10b線で切断して示す断面
図である。
【図11】図4に示される光反射シートに形成された基
本ユニットの傾斜した平坦な反射面を部分的に拡大し、
傾斜した平坦な反射面の傾斜角度を示す断面図、及び図
6に示される光反射シートに形成された基本ユニットの
凹状の傾斜反射面を部分的に拡大し、凹状の傾斜反射面
の傾斜角度を示す断面図である。
【図12】本発明における導光体の光束の方向選択性の
測定法示す構成説明図である。
【図13】図12に示される測定法で本発明における導
光体の光束の方向選択性を測定した際に、光源の配設さ
れる側端部に対向する方向への出射角度分布を示す導光
体の特性図である。
【図14】本発明の面光源装置において導光体から出射
して光反射シートで反射されて光出射面についての法線
方向に出射する光線の軌跡を示す構成説明図である。
【図15】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の凸状突起からなる
光取り出し機構の一態様を、導光体の一部を拡大して概
略的に示す断面図である。
【図16】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の凸状突起からなる
光取り出し機構の他の態様を、導光体の一部を拡大して
概略的に示す断面図である。
【図17】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の凸状突起からなる
光取り出し機構の更に他の態様を、導光体の一部を拡大
して概略的に示す断面図である。
【図18】本発明の導光体における出射方向選択率を測
定する場合の表面の25点の測定点を示す導光体の平面
図である。
【図19】導光体に設けられる光取り出し機構を構成す
る凸状突起の好適な配列パターン例を概略的に示す平面
図である。
【図20】導光体に設けられる光取り出し機構を構成す
る凸状突起について深さhと最小開口幅Wmin及び最
大開口幅Wmaxとの定義を示す概略的な構成説明図で
ある。
【図21】本発明の面光源装置の場合に光源配設近傍の
導光体に輝線が発生しづらいことを示す構成説明図であ
る。
【図22】従来の面光源装置の一例を概略的に示す断面
図である。
【図23】従来の面光源装置の他の例を概略的に示す断
面図である。
【図24】本発明者が以前に提案した面光源装置の一例
についてその主要部を概略的に示す斜視図である。
【図25】図24に示される面光源装置を構成する導光
体に光取り出し機構として設けられた凸状突起が光源か
ら離れるにしたがってその直径が大きくなる状態を概略
的に示す構成説明図である。
【図26】図24に示される面光源装置を構成する導光
体に光取り出し機構としてドット状に設けられた凸状突
起が光源から離れるにしたがってその直径が大きくなる
パターンを概略的に示す導光体の平面図である。
【図27】従来の面光源装置おける導光体の光出射面に
集光素子を一体的に形成した場合の光線の軌跡を概略的
に示す構成説明図である。
【符号の説明】
20 面光源装置 21 導光体 21a 光入射面 21b 光出射面 21c 光出射面とは反対側の面 22 光源 23 光出射面についての法線 24 三角プリズムアレー 25 レンチキュラーレンズアレー 26 ランプリフレクター 27 光反射シート 28 基本ユニット 28a 傾斜した反射面 28b 尾根線 29 方向性光出射素子 29a 凸状突起 30 黒色のシート 31,32、33 光線の軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 103:00 F21Y 103:00 Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06 2H091 FA11Z FA14Z FA21Z FA23Z FA28Z FA29Z FA41Z FB02 FB08 FC10 KA10 LA12 LA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面光源装置に用いられ且つ一表面を光出
    射面とする導光体であって、 前記導光体には照明光線を選択的に前記光出射面と対向
    する面の側に出射する光取り出し機構が設けられ、且つ
    前記光出射面内の各場所における出射方向選択率がほぼ
    一定であることを特徴とする導光体。
  2. 【請求項2】 前記光出射面内の各場所における出射方
    向選択率が60%〜100%であり、且つ出射方向選択
    率の変動範囲が平均値に対して±30%以内であること
    を特徴とする請求項1に記載の導光体。
  3. 【請求項3】 選択的に照明光線を出射する前記光取り
    出し機構が、前記光出射面と対向する前記面に設けられ
    た平滑面からなる凸状突起であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の導光体。
  4. 【請求項4】 平滑面からなる前記凸状突起は、突起量
    が300μm以下、また深さhと有効開口幅Wで定義さ
    れる値h/Wが0.3〜1.5の範囲とされ、且つ前記
    光源から離れるにしたがって一軸方向に長さが増加して
    多数配列され、長さが増加する前記一軸方向は、前記光
    源が配設された前記導光体の前記側端部にほぼ平行な方
    向とされていることを特徴とする請求項3に記載の導光
    体。
  5. 【請求項5】 一表面を光出射面とする導光体と、前記
    導光体に設けられた光取り出し機構と、前記導光体の側
    端部に配設された光源と、前記導光体の前記光出射面と
    対向する面側に配置された光反射シートとを含み、前記
    光反射シートの表面には傾斜した光反射面からなるほぼ
    同一及び/又はほぼ相似形の基本ユニットがピッチ50
    00μm以下にて多数配列して形成されてなる面光源装
    置において、 前記光取り出し機構は前記光反射シートの側に選択的に
    照明光線を出射する機構とされ、且つ前記光出射面内の
    各場所における出射方向選択率はほぼ一定であることを
    特徴とする面光源装置。
  6. 【請求項6】 前記光出射面内の各場所における出射方
    向選択率が60%〜100%であり、且つ出射方向選択
    率の変動範囲は平均値に対して±30%以内であること
    を特徴とする請求項5に記載の面光源装置。
  7. 【請求項7】 選択的に照明光線を出射する前記光取り
    出し機構が、前記光出射面と対向する面に設けられた平
    滑面からなる凸状突起であることを特徴とする請求項5
    又は6に記載の面光源装置。
  8. 【請求項8】 平滑面からなる前記凸状突起は、突起量
    が300μm以下、また深さhと有効開口幅Wで定義さ
    れる値h/Wが0.3〜1.5の範囲とされ、且つ前記
    光源から離れるにしたがって一軸方向に長さが増加して
    多数配列され、長さが増加する前記一軸方向は、前記光
    源が配設された前記導光体の前記側端部にほぼ平行な方
    向とされていることを特徴とする請求項7に記載の面光
    源装置。
  9. 【請求項9】 平滑面からなる前記凸状突起は、突起量
    が300μm以下及び深さhと有効開口幅Wで定義され
    る値h/Wが0.3〜1.5の範囲とされ、且つほぼ同
    一形状の前記凸状突起が前記光源から離れるにしたがっ
    て分布密度を増加させて多数配列されていることを特徴
    とする請求項7に記載の面光源装置。
  10. 【請求項10】 前記光出射面には、稜線を前記光源の
    配設された前記側端部にほぼ垂直な方向とした、ピッチ
    1〜500μm、頂角150〜60度の範囲とする三角
    プリズムアレーが設けられていることを特徴とする請求
    項8又は9に記載の面光源装置。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれかに記載の面
    光源装置がバックライト光学系に用いられた液晶ディス
    プレイ装置。
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