JP2002258022A - 光反射シート及びこれを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置 - Google Patents

光反射シート及びこれを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置

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JP2002258022A
JP2002258022A JP2001052650A JP2001052650A JP2002258022A JP 2002258022 A JP2002258022 A JP 2002258022A JP 2001052650 A JP2001052650 A JP 2001052650A JP 2001052650 A JP2001052650 A JP 2001052650A JP 2002258022 A JP2002258022 A JP 2002258022A
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sheet
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JP2001052650A
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Yoshinori Suga
義訓 菅
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Yuka Denshi Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Yuka Denshi Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な光制御部材である光反射シートを用い
ることで光の有効利用と構造の単純化を図ると共に面光
源装置に関して実用的な光学特性を賦与し、液晶ディス
プレイ装置のバックライト光源手段として極めて好適な
性能を賦与する光反射シート及びこれを用いた面光源装
置と液晶ディスプレイ装置を提供すること。 【解決手段】 光反射面16aからなるほぼ相似形の基
本ユニット16がピッチ5000μm以下にて多数配列
し、且つ基本ユニット16の主反射方向はほぼ一定とさ
れ、光反射面16aは反射率70%以上であり、更に光
反射面16a上には光透過性物質によるコーティング層
25が設けられ、このコーティング層25の表面は平滑
面とされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光反射シート及びこ
れを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置に関し、
更に詳細には新規な光制御部材であり、例えば透過型液
晶ディスプレイ装置のバックライトとして好適に用いら
れる光反射シート及びこの光反射シートを用いた面光源
装置と液晶ディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、パーソナルコンピュータ向けモニ
ターや薄型TV等の表示装置として透過型の液晶表示
(ディスプレイ)装置が多用されており、このような液
晶表示装置では、通常、液晶素子の背面に面状の照明装
置即ちバックライト(面光源装置)が配設されている。
この面光源装置は、例えば冷陰極放電管等の線状光源を
面状の光に変換する機構とされている。
【0003】具体的には、液晶素子の背面直下に光源を
配設する方法や、側面に光源を設置し、アクリル板等の
透光性の導光体を用いて面状に光を変換して面光源を得
る方法(サイドライト方式)が代表的であり、光出射面
にはプリズムアレー等からなる光学素子を配設して所望
の光学特性を得る機構とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の透過型液晶ディスプレイ装置は、構造が依然とし
て複雑であるという問題があった。その理由は、特に面
光源装置において所望の光学特性を得ることのできる構
造簡素な照明光学系が得られていなかったために当該面
光源装置の構造を複雑化せざるを得ず、その結果コスト
が高くなる等、この種の液晶ディスプレイ装置(LC
D)の普及の妨げになっている。
【0005】LCDバックライト光学系の構成を単純化
するための構造として、本発明者は図23及び図24に
示されるような面光源装置の構造を既に提案した。図2
3及び図24に示される面光源装置は、基本的には、一
表面を光出射面1bとし、その光出射面に三角プリズム
アレー2(図23)やレンチキュラーレンズアレー3
(図24)等の集光素子を形成した導光体1を備え、こ
の導光体1の一側部1aに光源4を配設すると共に当該
光源4からの光を一側部である光入射面1aから無駄な
く導光体1内に入射させるためにランプリフレクタ5が
配設され、導光体1の光出射面1bとは反対側の面1c
には、平滑な凸状突起6a等に代表される出射方向の選
択性を有する光取り出し機構6が設けられ、更にこの導
光体1の光出射面1bとは反対側の面1c側には、断面
凹状の反射面7a等からなるほぼ相似形の基本ユニット
(傾斜面アレー)7を備える光反射シート8が配置され
て構成されている。
【0006】本発明者が提案したこの面光源装置による
と、出射方向の選択性を有する光取り出し機構6を用い
ることによって、選択的に導光体1からの出射光線の大
部分を光反射シート8の側に出射させ、該光反射シート
8によって、選択的に導光体1からの出射光線の大部分
を光反射シート8の側に出射させ、該光反射シート8に
よって、照明光線を正面方向に変角し、断面凹状の反射
面7a等からなるほぼ相似形の基本ユニット7によって
集光を果たす光学設計が有効であることを見出した。
【0007】これは、従来型の粗面や微粒子の分散した
インキによる単純な光散乱過程を光取り出し機構とする
導光体では、出射光線が選択的に光反射シートの側に向
かうようにさせることができないため、決して実現する
ことのできない効果である。
【0008】しかしながら、光反射シート8に設けられ
る実質的な反射面であるほぼ相似形の基本ユニット7の
光反射面7aが直接、露出した構造では、光反射面7a
が酸化劣化等の経時変化によって容易に光学特性を変え
てしまうことが起こる可能性があるため、照明光の品質
を保持することが極めて困難になることが予想され、実
用的な面光源装置が得られないという問題がある。すな
わち、集光性等の光学特性の制御性の観点からは正反射
性を有する銀やアルミニウムに代表される金属材質を用
いることが好適であるが、これらは極めて経時変化を起
こしやすいため、簡単に光学的な反射特性が変わってし
まうのである。
【0009】また、本発明者が既に提案した図23及び
図24に示されるような構造の面光源装置を液晶ディス
プレイ装置のバックライト光源として実用に供しようと
すれば、光反射シート8上に部分的に白色(光拡散性)
や黒色(光吸収性)等の微細な印刷パターンを形成し、
きめ細かく面光源エリア内での照明光分布をコントロー
ルすることが実用的な照明光特性を得るために極めて重
要となる。
【0010】しかしながら、傾斜面からなるほぼ相似形
の基本ユニット7が形成された光反射シート8表面にこ
れらの印刷を精度良く施すことは極めて困難であり、上
述した面光源装置では光学系は簡略化されるものの照明
光の品質が劣る問題があった。さらに、本発明者が既に
提案した図23及び図24に示されるような構造の面光
源装置は光学系の構成が極めて簡素であるという利点が
ある反面、正反射性を有する銀やアルミニウムに代表さ
れる金属材質を反射材質として用いているため、導光体
が大型化した際に発光面内での色ムラが現れやすい問題
があり、大型の液晶ディスプレイ装置に適用することが
実質的に困難であるという問題もあった。
【0011】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、上述の光学設計に基づく
面光源装置に関して実用的な光学特性を賦与し、液晶デ
ィスプレイ装置のバックライト光源手段として極めて好
適な性能を賦与する光反射シート及びこれを用いた面光
源装置と液晶ディスプレイ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は光反射シートで
あり、前述した技術的課題を解決するために以下のよう
に構成されている。すなわち、本発明の光反射シート
は、光反射面からなるほぼ相似形の基本ユニットがピッ
チ5000μm以下にて多数配列し、かつ前記基本ユニ
ットの主反射方向はほぼ一定とされ、光反射面は反射率
70%以上であり、かつ光反射面上には光透過性物質に
よるコーティング層が設けられ、コーティング層の表面
は平滑面であることを特徴とする。
【0013】〈発明の具体的な構成〉本発明の光反射シ
ートは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成
要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。
その具体的構成要素とは、平滑なコート層の表面につい
て、10mmの長さでサンプリングして行った表面荒さ
測定の結果は、十点平均粗さRzが0.01μm〜3
5.0μmの範囲とされていることを特徴とする。
【0014】また、本発明の光反射シートでは、平滑な
コーティング層の表面に印刷パターンを設けることも好
ましい。その場合、印刷パターンは光拡散反射性若しく
は光吸収性の印刷パターンからなり、かつ光拡散反射性
若しくは光吸収性の印刷パターンは光反射シートの少な
くとも一つの側端近傍領域に主に設けられていることが
好ましい。
【0015】また、印刷パターンは半透光性の印刷パタ
ーンからなり、かつ半透光性の印刷パターンは色調を有
し、かつ色調を有する印刷パターンの配置密度は光反射
シート面内で変化していることが好ましい。そして、光
透過性物質による平滑なコーティング層としては、アク
リル系の光硬化性もしくは熱硬化性樹脂材質で形成する
ことができる。
【0016】更に、本発明の光反射シートでは、光反射
面からなるほぼ相似形の基本ユニットの主反射方向と光
反射シートの法線方向は15度以上の角度をなしている
ことが好ましい。更にまた、光透過性物質によるコーテ
ィング層は、2種類以上の屈折率が異なる物質から構成
された、光散乱性を有する材質よりなることが好まし
い。
【0017】また、本発明の光反射シートでは、反射面
からなるほぼ相似形の基本ユニットは、稜線が多数並列
した態様とされ、かつ稜線に垂直な方向への断面は凹状
若しくは凸状であることが好ましい。そして、光反射面
からなるほぼ相似形の基本ユニットは最大径5000μ
m以下の凹面鏡若しくは凸面鏡が多数配列したものであ
ることが好ましい。
【0018】本発明は面光源装置でもあり、前述した各
特徴を備える光反射シートを照明光学系中に構成要素と
して用いることを特徴とする。その際、この面光源装置
は、反射面形成側の光反射シート上に導光体が配設さ
れ、この導光体の少なくとも一側端部には光源が配設さ
れていると共に出射光線の少なくとも65%以上が光反
射シート側に出射する機構が導光体に設けられているこ
とが好ましい。
【0019】また、本発明の面光源装置では、出射光線
の少なくとも65%以上が光反射シート側に出射する機
構が、平滑な表面からなる凸状突起を多数配置したもの
であることが好ましい。更に、この面光源装置では、平
滑な表面からなる凸状突起を構成する表面が算術平均粗
さRaの値が0.01〜10μmなる表面とされ、か
つ、平滑な表面からなる凸状突起の深さhと最小開口幅
Wminで定義されるh/Wminが0.5以上とされ
ていることを特徴とする。また、本発明は前述した特徴
を備える面光源装置をバックライト光学系に用いて従来
の技術的課題を解決した液晶ディスプレイ装置でもあ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光反射シート及び
これを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装置を図に
示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は
本発明の一実施形態に係る光反射シート10を用いた面
光源装置11の主要部を概略的に示している。
【0021】この実施形態の面光源装置11は、透光性
の平板からなる基板即ち導光体12を備え、この導光体
12の一側端部12aには当該側端部の端面に沿うよう
に線状の光源13が配設されている。この光源13は、
蛍光管又はLEDアレー等を用いることができるが、特
にこれに限定されるものではない。光源13としては、
発光効率に優れ、小型化容易な冷陰極管の利用が最も好
適である。
【0022】また、光源13の配置形態としては、この
態様に限定されるものではなく、この他にも、一側端部
にのみ冷陰極管が配設された1灯式の態様、一側端部に
2本の冷陰極管が配管された2灯式の態様、1灯又は2
灯の冷陰極管が一側端部に配設され、これが対向する側
端部にも設けられ、合計2灯式又は4灯となっている態
様等が代表的である。
【0023】また、光源の態様として、本発明ではなに
も線状の光源に限定されるものではなく、例えば小型の
面光源装置ではLED等の点光源を光学ロッド等と共に
用いることもできる。この導光体12の一側端部12a
には、光源13を覆うようにランプリフレクタ14が取
り付けられ、光源13による直接光とリフレクタ14で
反射された反射光とが無駄なく導光体12の内部に光入
射面である一側端部12aから入射する機構とされてい
る。
【0024】導光体12は、一例を挙げれば板厚が約4
mm程度のほぼ四角形状をした透光性の薄板であり、図
1で見て上面である一方の表面が光を出射する光出射面
12bであり、これとは反対側の他方の表面12c(図
1で見て下面)は光出射面と対向する面である。
【0025】導光体12の光出射面12bには、光入射
面12aに対する法線方向にほぼ平行な稜線15aを備
える三角プリズムアレー15が集光素子150として形
成され、集光作用を高める構造とされている。本発明で
は導光体12の光出射面12bに形成される集光素子1
50として三角プリズムアレー15に限定されるもので
はなく、プリズムアレー、レンチキュラーレンズアレ
ー、マイクロレンズアレー等、各種の形状が実施可能で
あるが、これらの集光素子150によって導光体12内
における照明光線の伝搬が妨げられることがないように
しなければならない。特に大型の面光源装置ではこの点
を考慮することが極めて重要であり、具体的には、集光
素子150として稜線を光源13の配設される側端部1
2aにほぼ垂直とする、波板状の凹凸形状を形成するこ
とが好ましい。
【0026】また、これら三角プリズムアレー15の各
プリズム部15bやレンチキュラーレンズアレーの各レ
ンズ部の配列ピッチP1は、視認できない程度に微細化
されていることが望ましい。より具体的には、図1に示
されるようにピッチP1が1〜500μmなる三角プリ
ズムアレー15、或いは図示してはいないがレンチキュ
ラレンズアレー等の波板状の凹凸を用いることが好まし
く、照明光線の集光性の観点では、頂角を70〜150
度の範囲とし、ピッチを5〜300μmの範囲とする三
角プリズムアレー15を用いることが好適であり、より
好適にはピッチ10〜150μm、頂角80〜110度
の範囲とする三角プリズムアレー15を用いることであ
る。
【0027】更に、導光体12の光出射面12bとは反
対側の面12c側には、当該面12cに近接して図2に
示されるような光反射シート10が配設されている。光
反射シート10は、傾斜した反射面16aを備える多数
の基本ユニット16が微細なピッチP2で基材17の表
面に形成されて構成されている。ここで、基本ユニット
16とは、図3〜図10に示されるようにほぼ相似形状
の傾斜した反射面16aの集合体として得られる光反射
シート10の基本形状単位を意味する。
【0028】すなわち、基本ユニット16とは、それ以
上分割すると同一性若しくは相似性が消失してしまう最
少の形状単位、所謂ユニットセルである。また、ピッチ
P2とは、図3〜図10に示されるように、これら基本
ユニット16の配列によって作られる基本周期の内、最
小の長さとして定められる。
【0029】ところで、このような光学系では、導光体
12からの出射光線はできる限り光反射シート10の方
向に向かうようにしなければならない。そのため、導光
体12の光出射面12bに対向する面12cには、不要
な光拡散(散乱)現象を発生しない平滑面から構成され
た多数の方向性光出射素子18を適切な形状にし制御し
てなる光取り出し機構180が設けられている。
【0030】すなわち、導光体12からの出射光線を光
取り出し機構180により光反射シート10の方向に選
択的に出射させ、該光反射シート10の表面に設けられ
た傾斜面16aからなる略相似形の基本ユニット16に
よって変角、集光することで照明光線の特性をコントロ
ールする。
【0031】本発明の面光源装置において、照明光線の
経る光路は、通常のサイドライト型面光源装置とは異な
り、導光体12の光出射面12bと対向する面12c側
に設けられた平滑面からなる方向性光出射素子18の効
果によって、大部分の光束が、一旦、選択的に光反射シ
ート10の側に出射し、その後に、該光反射シート10
で光束方向を変換され正面方向に出射する光学系とされ
ている。
【0032】すなわち、このような光路をとることによ
って、導光体12の光出射面12bに三角プリズムアレ
ー15やレンチキュラーレンズアレー等の集光素子15
0を設けた場合に、導光体12自体がレンズアレーシー
トとしての光学的機能を果たすことが出来るようになる
ため、従来型の単純に導光体に集光素子を設けたのみの
面光源装置に比較してはるかに優れた集光性を得ること
が出来るようになるのである。
【0033】本発明が、前提としている照明光の光路、
即ち一旦、光反射シート10の側に選択的に照明光を出
射させ、光反射シート10で方向変換された光束が再び
導光体12を貫通する光路を通ることを実現するために
は、導光体12中を伝搬する光束を取り出す機構180
として、図11〜図14に例示される如く、平滑面で形
成され且つ光反射シート10の方向へ選択的に光を出射
できる断面形状を有した素子構造、即ち方向性光出射素
子18が光出射面12bと対向する面12cに設けられ
る必要があるのである。
【0034】この方向性光出射素子18について、より
詳細に述べれば、まず、出射光線の光出射方向を光反射
シート10方向に選択的に絞り込むため、最低限、これ
らの素子は平滑面で形成されている必要がある。これ
は、粗面が僅かでも存在することによって、必ずランダ
ムな方向への光の散乱(拡散)現象が発生するためであ
り、光の出射方向を選択的コントロールするためには甚
だ芳しくない影響を与えるからである。
【0035】より具体的には、方向性光出射素子18を
構成する平滑面は、JIS−B0601に定める算術平
均粗さRaの値が、好ましくは0.01〜10μmの範
囲、より好ましくは0.02〜4μmの範囲、さらに好
ましくは0.05〜2μmの範囲の表面とされ、方向性
光出射素子18に入射した光束が粗面によって生起され
る意図しない光拡散(散乱)現象によって散乱され、光
反射シート10の方向へ選択的に照明光線を出射すると
いう本来の機能を損なうことのないようにしなければな
らない。
【0036】ここで、方向性光出射素子18は画面上で
のパターン見えを防止するため、極めて微細化されるこ
とが多いが、この場合に余りにも広いサンプリングエリ
アをとって十点平均粗さを測定すると、元来、方向性光
出射素子18が有する形状の効果が測定値に反映されて
しまい正しい測定が出来なくなる。すなわち、極めて微
小な領域、具体的には50μm2程度の領域をサンプリ
ングエリアとして方向性光出射素子表面の平滑度を定め
る必要がある。
【0037】さらに詳しくは、本発明の面光源装置おけ
る導光体12に用いられる方向性光出射素子18によっ
て導光体12から出射する全光束に対して、好ましくは
65%以上、より好ましくは70%以上、さらに好まし
くは75%以上の光束が光反射シート10の側に出射す
るように、方向性光出射素子の平滑度や形状を調整する
ことが好ましい。
【0038】ここで、導光体12からの光束が出射する
方向についての選択性を測定する測定手段は概略下記の
通りである。すなわち、先ず通常光反射シートが配設さ
れる位置にほぼ完全に光を吸収する黒色のシート19
(植毛紙等)を配設し、図22に示される如く、導光体
12を通常の向きにセットして積分球20中で点灯さ
せ、この時に得られた導光体12の光出射面12b側か
ら発せられる全光束量をΣaとする。
【0039】次に、導光体12の向きを通常とは裏返し
にセットし(本来、光反射シートの側に向く面が光出射
面側に来るようにセットする。)、同様に積分球20中
で点灯させ、この時に得られた導光体12の光出射面と
反対側の面から発せられる全光束量をΣbとする。この
際に、得られる数値、Σb/(Σa+Σb)×100が
光反射シート10の側に選択的に出射する光束の割合
(%)となるのであり、この値が好ましくは65%以
上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは75
%以上とされるのである。
【0040】さらに好適には、この方向性光出射素子1
8の形状は平滑な面から構成される凸状突起となってい
ることが望ましい。すなわち、図11及び図16〜図1
8に示される如く、平滑な表面を有しながら導光体12
の面12cから突出した凸状突起形状であれば、開口幅
Wに対して深さhを大きくとることによって、図11に
示すような光路をとる光線21を増大させ、容易に光反
射シート10方向へ選択的に照明光線を取り出すことが
できるようになるのであり、尚かつ、導光体12の成型
時に該形状を導光体12に転写した際にも金型から取り
外し易く、生産性も高いからである。
【0041】また、凸状突起形状であれば該形状を作成
するための金型も製造が容易であり、ドライフィルムレ
ジスト等を用いたフォトリソグラフィーと電鋳法等を組
み合わせることによって、比較的、簡単に所望の凸状突
起形状を有したパターンを得ることが出来るのである。
【0042】凸状突起の形状についてさらに詳細に述べ
れば、凸状突起の表面は算術平均粗さをRa(JIS
B0605)の値が0.01〜10μmとされ、深さh
と最小開口幅Wminで定義される値h/Wminが好
ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、さら
に好ましくは0.7以上とされる。このようにすること
で、突起部に入射した光線は大部分が反射シートの側に
選択的に出射するようになるのである。様々な凸状突起
に対する深さh、最小開口幅Wminは図16、図17
及び図18に示される如く定義される。
【0043】さらに、突起部に入射した光線を十分に光
反射シート10側に出射させるためには、最大開口幅W
maxと前記凸状突起の深さhによって定義される値h
/Wmaxが好ましくは0.3以上、より好ましくは
0.4以上、さらに好ましくは0.5以上とされことが
より望ましい。ここで、凸状突起に対する最大開口幅W
maxは図16〜図18に示される如く定義される。
【0044】ここで、方向性光出射素子18の構成要素
として、図11〜図14に具体的に示される方向性光出
射素子の形状について簡単に説明すると、図11に示さ
れる態様は、導光体12における光反射シート10側の
面12cに断面四角形状の多数の凸状突起18aを所定
のパターンで形成して光取り出し機構180としたもの
である。また、図12に示される態様は、導光体12に
おける光反射シート10側の面12cに断面三角形状の
多数の凸状突起18bを所定のパターンで形成して光取
り出し機構180としたものである。
【0045】更に、図13に示される態様は、導光体1
2における光反射シート10側の面12cに凹状のへこ
みを形成することで相対的に突出部18cを形成して光
取り出し機構180としたものである。更にまた、図1
4に示される態様は、導光体12における光反射シート
10側の面12cに断面V字状の多数の溝部18dを所
定の間隔で形成し、これにより光取り出し機構180と
したものである。
【0046】また、面光源装置として、面内で照明強度
を一定に保つため、前記凸状突起や溝部からなるパター
ンの外形は、光源13が配設された部分から離れるにし
たがって光の取り出し効率が高められるようにパターン
形状が調整されている。すなわち、突起開口部の面積が
徐々に増加する態様、もしくは同一形状の突起が用いら
れ、光源から離れるにしたがって凸状突起部の配置密度
が増加する態様等によって、光源からの距離に依らずに
光の出射量がほぼ一定となるように調整されるのであ
る。
【0047】特に、調整が容易であるのは突起開口部の
面積が増加する態様であるが、本発明においては前述の
通り、凸状突起により実現される光取り出し機構180
は導光体内を伝搬する光線を光反射シート10の側にの
み選択的に出射する機能を果たす必要があり、深さhと
最小開口幅Wminで定義される値h/Wminが高い
値に保たれているのが好ましい。
【0048】このことから、単純に開口部の面積を増加
させてしまったのでは、光源13から離れた位置でh/
Wminの値が好ましい値から外れてしまうことも想定
される。したがって、h/Wmin値を一定に保ちなが
ら突起開口部の面積を増加させるパターン形状が最も好
ましいのであり、具体的には、図19に示される様に、
光源12が配設された位置から離れるにしたがって一軸
方向に突起開口部が拡大しているパターン形状が最も好
ましい。
【0049】本発明の面光源装置においては、前述した
ように光反射シート10側に導光体12からの出射光線
の大部分が出射する光学系とされるが、この出射光線
は、通常、図11や図15に示されるように光反射シー
ト10に対して斜めに入射する指向性を有する光線21
となる場合が多い。
【0050】そこで、本発明の面光源装置において、導
光体12から光反射シート10の側に選択的に出射した
光線21は、光反射シート10に設けられた傾斜した反
射面16aからなるほぼ相似形の基本ユニット16の効
果によって、導光体12の正面方向に方向が変角され、
その結果、面光源装置11を正面から見た際に、極めて
高い照明強度が得られるようになるのである。
【0051】このことは、従来型の面光源装置に比べて
照明光学系の構成を極めて単純化できるものであり、従
来型の面光源装置ではプリズムアレー等の屈折型の光学
系によって光線の集光機能や変角機能を果たしていたの
に対して、本発明においては、光反射シート10に設け
られた傾斜した反射面16aからなるほぼ相似形の基本
ユニット16を、例えば凹面鏡のような形状に設計する
等によって、集光機能や変角機能等の所望の光学的機能
を光反射シート10に持たせることが可能となり、同等
な光学的性能を保持しながら、極めて構造が簡素化され
た面光源装置を提供することができるのである。
【0052】ここで、本発明において用いられる光反射
シート10は屈曲性を有した厚み1000μm以下程度
の基材17が好ましいが、厚み等の形態は応用対象によ
って適宜選択され、必ずしもこれに限定されるものでは
ない。しかし、好ましい基材17としては、熱可塑性樹
脂フィルムを挙げることができる。また、反射率は高効
率化の観点から高反射率を有する材質からなることが望
ましい。
【0053】ここで、本発明における反射率とは、画像
表示用途に主として用いられることから、言うまでもな
く可視光線スペクトルの代表的な波長域における反射率
のことを意味する。すなわち、前述の傾斜した反射面か
らなる基本ユニットにおいて、光反射過程に実質的に寄
与する光反射シート表面付近に配設される材質(例えば
銀蒸着層)が可視スペクトル領域において高い反射率を
有することを意味し、より具体的には、波長550nm
において分光光度計を用いて測定した反射率の値が少な
くとも70%以上、好ましくは75%以上、さらに好ま
しくは85%以上、また、特に好ましくは88%以上、
極めて好ましくは91%以上の反射率を有することを意
味する。
【0054】すなわち、可視光波長域において、色調変
化をあまり起こさず、入射光エネルギーを出来る限り損
失なく反射する特性を有した材質とされていることが好
適なのであり、代表的には銀やアルミニウムの様な高い
反射率を有する金属材質を用いることが好ましい。ま
た、反射の指向性に関しては鏡面反射及び拡散反射は、
必要とする照明光の光学特性に応じて、適宜、選択され
るものであるが、一般的に高い指向性を得たい場合には
銀やアルミニウム等からなる鏡面反射層が好適に用いら
れ、広い出射角度分布を得たい場合には白色顔料を混練
した樹脂や発泡性樹脂等からなる拡散反射層が好適に用
いられる。
【0055】次に、ほぼ相似形の基本ユニット16の配
列ピッチP2は、基本ユニット16の配列が画面上で認
識できなくなるようにするため、できる限り微細化され
ていることが重要であり、具体的には5000μm以
下、好ましくは1000μm以下、より好ましくは50
0μm以下とされる。
【0056】光反射シート10の表面に設けられる表面
反射率85%以上の傾斜した反射面16aからなるほぼ
相似形の基本ユニット16として、代表的には図3
(a)、(b)に示されるように基本ユニット16が断
面鋸歯状とされるか、或いは図4(a)、(b)に示さ
れるように基本ユニット16が山形状とされ、基本ユニ
ット16が一軸方向にのみ周期性を有している構造で、
ピッチ3000μm以下、好ましくは800μm以下、
より好ましくは300μm以下で、光反射シート10を
上方から見た際に稜線16bが平行に配列した、平行直
線状で且つ平坦な傾斜反射面16aからなる基本ユニッ
ト16の配列が用いられている態様が挙げられる。
【0057】これは、図3(a)、(b)や図4
(a)、(b)に示されるように傾斜した平坦な反射面
16aの稜線16bがほぼ平行配列した態様では、ダイ
ヤモンドバイトやエンドミルを用いた切削加工が適用し
易いため、賦形のための金型製作が容易であり、微細化
が行い易く、量産性も極めて高いためである。
【0058】このような平行直線状で且つ平坦な傾斜反
射面15aが多数配列した光反射シート10を用いるこ
とで、前述の平滑面からなる凸状突起等を用いた方向性
光出射素子18からなるパターンを光取り出し機構18
0とし且つ導光体12から出射する光束の大部分が光反
射シート10の配設側に向かうよう設計された導光体1
2からの出射光線が、平行直線状で且つ平坦な傾斜反射
面16aの効果によって導光体12の法線22方向に反
射されるため、面光源装置11として極めて好適な特性
を備えた照明光線を得ることができるのである。
【0059】図20に示されるように、ほぼ相似形の基
本ユニット16に用いられる傾斜した反射面16aの傾
斜角度αとして好適な範囲は、用いる光取り出し機構1
80の形態によって様々であり、導光体12からの出射
光線の方向を光出射面11bの法線22方向に変換する
という観点で、適宜決められるべきものである。
【0060】例えば、光取り出し機構180として図1
1に示されるように凸状突起18aを用いる態様、或い
は図12に示されるように断面三角形状の突起18bを
用いる態様では、傾斜した反射面16aの傾斜角度αが
好ましくは50度〜7度の範囲、より好ましくは40度
〜10度の範囲、さらに好ましくは34度〜15度の範
囲が好適に用いられる。
【0061】また、各基本ユニット16を構成する傾斜
した反射面16aの断面は、図5及び図6に示されるよ
うに凹状となっていることが集光性の観点からは好まし
い。これは、本発明において好適に用いられる平行直線
状で且つ傾斜した反射面が多数配列した態様のみなら
ず、図7〜図10に示されるように凹面鏡状の基本ユニ
ット16が配列した態様等においても好適に用いられ
る。
【0062】この際にも、傾斜した反射面16aの傾斜
角度αとして好適に用いられる範囲は導光体12からの
出射光線の方向を光出射面12bの法線22方向に変換
するという観点で決定されるべきであり、例えば、図1
1及び図12に示されるような光取り出し機構180と
して凸状突起18a或いは断面三角形状の突起18bを
用いる各態様では、図21に示されるように凹状断面の
中心部での接線の傾斜角度αが好ましくは50度〜7度
の範囲、より好ましくは40度〜10度の範囲、さらに
好ましくは34度〜15度の範囲とされる。
【0063】このような断面凹状の反射面16aからな
る基本ユニット16を反射素子として光反射シート10
に設けることによって、導光体12に設けられた光取り
出し機構180から出射するブロードな拡がりを有する
光束21を、よりシャープな角度特性を持つ光束23
(より平行光束に近い光束)に変換しながら、導光体1
2の法線22方向に出射させることができるようになる
のであり、言い換えれば、凹面鏡ミラーの集光効果によ
って導光体12からの出射光線をよりコリメートされた
導光体12の法線22方向に対してに極めて輝度の高い
出射光線に変換することができるのである。
【0064】従って、従来型の面光源装置では、プリズ
ムアレー等の製造が困難で高価な部材を用いて実現して
いた集光効果を、このような部材を用いずとも実現可能
になるのであり、ほぼ同等な光学特性を保ちながら、面
光源装置を極めて簡略化された構成にすることができる
ようになり、組立て工程数の低減、歩留まりの向上、ゴ
ミ混入確率の低減、低コスト化等、実用的な面光源装置
として極めて多くの利点を備えているのである。
【0065】ところで、本発明における面光源装置の集
光性の観点からは、断面凹状なる傾斜した反射面16a
が基本ユニット16に用いられる態様が好ましいこと
は、前述した通りであるが、傾斜した反射面16aから
なるほぼ相似形の基本ユニット16の別な態様として、
図7〜図10に示されるように最大径3000μm以
下、好ましくは800μm以下、さらに好ましくは30
0μm以下なる凹面鏡状の反射面16aが配列した構造
が用いられている態様が挙げられる。このような態様で
は、一方向のみではなく直交する2方向に集光を果たす
ことが可能となるため、前述した平行直線状で且つ傾斜
した反射面16aが多数配列した態様に比べて、更に集
光性を向上させることが可能になるのである。
【0066】なお、図1に示される実施形態の面光源装
置11のように、導光体12の一側部12aにのみ光源
13を配設する場合には、光出射面12bとは反対側の
面12cに図5に示される態様、即ち平行直線状で且つ
鋸歯状の凹状反射面16aの基本ユニット16を配列し
て形成された光反射シート10を配置することが好まし
いが、導光体12の対向する両側部12a、12aにそ
れぞれ光源13を配設する場合には、光反射シート10
として図6に示される態様、即ち平行直線状で且つ波形
状の凹状反射面16aの基本ユニット16を配列して形
成された光反射シート10を使用することが好ましい。
【0067】本発明において光反射シート10に用いら
れる反射材質については特に限定されるものではない
が、銀もしくはアルミニウムを表面にコーティングして
実質的な反射層24を形成するのが製造の容易性から最
も好適である。特に銀反射層24を真空蒸着、スパッタ
リング、及びイオンプレーティング等のドライプロセス
を用いて薄膜形成し、表面にコーティングする方法が最
も好ましい。
【0068】また、例えば銀による真空蒸着をする以前
に、傾斜した反射面16aからなるほぼ相似形状の基本
ユニット16が賦形された基材シート表面をサンドブラ
スト加工する等して、マット処理を施すこともできる。
このように処理することで、正反射性の反射面に適度の
光拡散性を持たせることができるようになり、出射光線
の角度分布特性の拡大、照明光線のぎらつき抑制、或い
は液晶セルのゲートアレーとの干渉に由来するモアレ模
様の発生防止等の効果を得ることが可能となる。
【0069】また、反射層24はなにも正反射性の金属
材質による反射層のみに制限されるものではなく、例え
ばチタニア等の白色顔料を混練したポリエステル樹脂に
よる拡散反射性の反射層を用いることもできる。この場
合には入射光線は拡散反射性の反射層24によって色々
な方向に散乱されるため、反射光の指向性を拡大するこ
とが可能となり、照明光線の視野角度特性をAg薄膜等
の正反射性反射面を用いた場合よりもさらに拡大するこ
とが可能となるのである。
【0070】拡散反射層の形成法としてはこの他にも、
発泡性ポリエステル樹脂、発泡性ポリオレフィン樹脂、
発泡性ABS樹脂等から拡散反射性の反射層を得る態
様、基材表面に白色顔料からなる塗料をコーティングす
る態様等が挙げられる。
【0071】ところで、集光性等の光学特性の制御性の
観点から正反射性を有するこのような銀やアルミニウム
に代表される金属材質で反射層24を形成した場合、極
めて経時変化を起こしやすいため、反射層24が酸化劣
化等の経時変化によって容易に光学特性を変えてしまう
ことが起こる可能性があり、もしこのような酸化劣化等
の経時変化が起これば、簡単に光学的な反射特性が変わ
ってしまい、照明光の品質を保持することが極めて困難
になることが予想され、実用的な面光源装置が得られな
くなる。
【0072】また、本発明者が提案した図23及び図2
4に示されるような構造の面光源装置を液晶ディスプレ
イ装置のバックライト光源として実用に供しようとする
場合には、きめ細かく面光源エリア内での照明光分布を
コントロールすることが実用的な照明光特性を得るため
に極めて重要となることが分かった。その方法としては
傾斜面からなるほぼ相似形の基本ユニット7が形成され
た光反射シート8表面に部分的に白色(光拡散性)や黒
色(光吸収性)等の微細な印刷パターンを施すことが考
えられるが、傾斜面からなるほぼ相似形の基本ユニット
7が形成された光反射シート8表面にこれらの印刷を精
度良く施すことは極めて困難であり、上述した面光源装
置では光学系は簡略化されるものの照明光の品質が劣る
ことにもなる。
【0073】更に、本発明者が提案した図23及び図2
4に示されるような構造の面光源装置は光学系の構成が
極めて簡素であるという利点がある反面、正反射性を有
する銀やアルミニウムに代表される金属材質を反射材質
として用いているため、導光体が大型化した際に発光面
内での色ムラが現れやすい問題があり、大型の液晶ディ
スプレイ装置に適用することが実質的に困難である。
【0074】そこで、本発明の光反射シートでは、ほぼ
相似形の基本ユニット16を光透過性物質によってコー
ティングし、尚かつ、このコーティング層25は、図2
に示されるように、該ほぼ相似形の基本ユニット16を
完全に埋め込んで、表面上に基本ユニット16の形状が
反映されないように、平滑にコーティングが施されてい
る。
【0075】これによって光反射シート10の表面、具
体的にはコーティング層25の表面に非常に微細なパタ
ーン26、27をスクリーン印刷法やオフセット印刷法
によって印刷することが出来るようになり、パターン見
えを起こさないように光反射シート10に印刷をして、
面光源装置11の光学特性をきめ細かく制御することが
出来るようになる。このような平滑なコーティング層2
5の形成には、アクリル系の光硬化性樹脂若しくは熱硬
化性樹脂を用いることが生産性や精度の観点から最も好
適である。
【0076】光反射シート10の表面平滑度、言い換え
ればコーティング層25の表面の好適な範囲は、接触式
の表面粗さ計を用いて10mmの範囲にわたってサンプ
リングした十点平均粗さ(JIS B0605)Rzの
値として、0.1〜15.0μm、好ましくは0.5〜
5.0μmの範囲である。コーティング層25の表面を
このような平滑面とすることで、微細なパターンの印刷
が可能になるのである。また、印刷パターンには、光源
近傍では明るい帯状の明部(輝線)等が発生して外観が
悪化することが良く起こるため、これを補正するために
設けられる光拡散反射性(白色)や光吸収性(黒色)の
多数のドット26aからなるパターン26、大型モジュ
ールでは面内で色ムラが発生し易いため、これを補正す
るために用いられる半透光性の多数のドット27aから
なるパターン27が代表的である。
【0077】光源近傍での帯状明部(輝線)等の発生に
よる外観悪化を補正するために設けられるパターン26
については輝線の補正能力としては黒色が優れている
が、輝度の低下が発生し易い。これに対して白色は輝度
低下が相対的に少ない。図2に示されるように、光源が
配設される光反射シート10の側端部付近に主として集
中的に設けられ、パターン26を形成するドット26a
のピッチP3は、好ましくは2〜400μm、より好ま
しくは5〜300μm、さらに好ましくは10〜200
μmが用いられ、パターンは一側端12aから30mm
以内、好ましくは25mm以内、さらに好ましくは20
mm以内の範囲に設けられ、配置密度が光源配設側端か
ら離れるにしたがって漸減するパターンとされている。
【0078】他方、大型モジュールでの面内色ムラを補
正するために用いられる半透光性の多数のドット27a
からなるパターン27については、光反射シート10の
広い範囲にわたって設けられ、その配置密度は光源配設
側端から離れるにしたがって徐々に増加するように形成
される。代表的には、光源付近がより青みが強くなりす
ぎる傾向が良く認められるため、若干青みのかかった光
透過性のインキを光源13から離れるにしたがって配置
密度が大きくなるように印刷する態様が挙げられる。こ
の際にも、パターン27を形成するドット27aのピッ
チP4は、好ましくは2〜400μm、より好ましくは
5〜300μm、さらに好ましくは10〜200μmの
ピッチにて配置される。
【0079】更に、光反射シート10に設けられる光透
過性物質によるコーティング層25は、屈折率が異なる
物質から構成された、光散乱性を有する材質を用いても
よい。例えば、光透過性物質によるコーティング層25
を形成する材料として好適に用いられるアクリル系光硬
化性樹脂中にチタニア等の無機系微粒子を分散させるこ
とによってこの様な効果を持たせることが可能であり、
光散乱を発生させ、該光反射シートに入射した光線が適
度に散乱される。これによって照明光線の制御性をさら
に高めることができる。
【0080】また、本発明による光反射シート10は、
傾斜面16aからなるほぼ相似形の基本ユニット16が
形成された層が熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂から形成さ
れるのが好適であるが、更に、この層のみでは剛性が不
足し、光学特性に悪影響が及ぶ場合が多いため、ポリエ
ステルやポリプロピレンの二軸延伸フィルムを背面支持
体28として用いることが好ましい。
【0081】このように本発明の面光源装置によれば、
ほぼ相似形の基本ユニット16を完全に埋め込むように
光透過性物質によってコーティングし、このコーティン
グ層25の表面に基本ユニット16の形状が反映されな
いように平滑にした光反射シート10を形成して、これ
を面光源装置11に用いることによって、光反射シート
10の表面に非常に微細なパターン26、27を印刷す
ることが出来るようになるため、実用上極めて重要な、
光学特性の改良、例えば光源近傍での明部の発生防止や
大型化した場合の色ムラの修正を行うことができる。
【0082】また、本発明では、このような光反射シー
トを用いた面光源装置を透過型液晶パネルの背面に配設
することで、薄型化で画像品質が優れ(輝線少ない)、
且つ構造が簡略で組立性に優れ、しかも歩留まりが高く
且つコストの低減化が可能な液晶ディスプレイ装置を得
ることができる。ここで、液晶パネルとは液晶分子の電
気光学効果、すなわち電界に伴う光学異方性、配向性等
を利用し、任意の表示単位に電界印加或いは通電して液
晶の配向状態を変化させ、光線透過率や反射率を変える
ことで駆動する、光シャッタの配列体である液晶セルを
用いて表示を行うものをいう。
【0083】具体的には、透過型単純マトリクス駆動ス
ーパーツイステッドネマッチクモード、透過型アクティ
ブマトリクス駆動ツイステッドネマチックモード、透過
型アクティブマトリクス駆動インプレーンスイッチング
モード、透過型アクティブマトリクス駆動マルチドメイ
ンヴァーチカルアラインドモード等の液晶素子が挙げら
れる。
【0084】以上の様に、導光体12の光出射面12b
と対向する面12c側に設けられた平滑面からなる方向
性光出射素子18の効果によって、大部分の光束が、一
旦、選択的に光反射シート10の側に出射し、その後
に、該光反射シート10で光束方向を変換され正面方向
に出射する光学系とされていることにより、導光体12
の光出射面12bに三角プリズムアレー15やレンチキ
ュラーレンズアレー等の集光素子150を設けた場合
に、導光体自体がレンズアレーシートとしての光学的機
能を果たすことができるようになるため、従来型の単純
に導光体に集光素子を設けたのみの面光源装置に比較し
てはるかに優れた集光性を得ることができ、もって構造
の簡素化、組立性の向上、及びコスト低減化に極めて大
きな効果を果たすものである。
【0085】また、光反射シート10の表面には、平滑
にコーティングが施されているため、微細な光学品質の
調整パターン26,27を設けることが可能となり、極
めて高い光学品質の要求される大型液晶ディスプレイの
バックライトとしても、十分に実用的な性能を得ること
が可能となるのである。
【0086】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。 (実施例)導光体としてアクリル樹脂(三菱レイヨン
製、アクリペットTF8)の射出成型によって得られ
た、サイズ285.0×215.0mm、厚みが光源付
近では2.4mm、光源から最も離れた位置では0.8
mmなる短辺方向に厚みの変化する楔形形状のアクリル
板を使用し、厚肉部に冷陰極管からなる線状光源(サン
ケン電気製、2.0φ管)を配設して、上方から見て長
方形の形状を有し、線状光源から離れるにしたがって長
さが一軸方向(線状光源と平行な方向)に相対的に大き
くなるようにパターニングした微細な凸状突起(方向性
選択性の光取り出し機構)を導光体上に形成した。
【0087】凸状突起の表面は不要な光散乱を起こさぬ
ように平滑な面とされている。図16に凸状突起部の拡
大図を示す。突起の深さhは27.0μmであり、線状
光源に垂直な方向に対する断面図で見た突起部分の最小
開口幅Wminは47.0μmとされ、また、最大開口
幅、すなわち、線状光源と平行な方向への突起部の長さ
は96μm〜310μmの範囲で、上述の様に、光源か
ら離れるにしたがって徐々に大きくされ、面内で輝度分
布が一定となるように調整されている。
【0088】ここで、凸状突起の形成に用いる金型は、
厚み25μm(ニチゴーモートン製)なるドライフィル
ムレジストを鏡面研磨したステンレス板上にラミネート
し、フォトリソグラフィーによってパターンを形成し、
該ドライフィルムレジストによるパターニングを施した
ガラス板上に電極となるニッケルを蒸着し、これをマス
ターとしたニッケル電鋳型によって得られている。
【0089】導光体の凸状突起からなる光取り出し機構
が設けられない側(導光体の光出射面側)には、導光体
の光集光性をさらに高めるべく、図1に示す如く、頂角
90度、ピッチ100μmなるプリズムアレー15から
なる集光素子150が形成され、該プリズムアレー15
の稜線15aは線状光源13が配される側端部12aに
ほぼ垂直となるように配置されている。
【0090】前記導光体の光取り出し機構180である
平滑面からなる凸状突起は光反射シート10が配設され
る側に設けられ、凸状突起が方向選択性光取り出し機構
180として作用し、光反射シート10の側に選択的に
光を出射する効果によって、導光体12から出射する光
束の72%が光反射シート10の側に出射する、本発明
に用いるのに極めて好適な導光体12が得られた。
【0091】光反射シート10には、断面形状が図5に
示される、稜線16bがほぼ平行に配列した平行直線状
で且つ傾斜した反射面即ち平行直線状傾斜面16aを基
本ユニット16とする、光反射シート10が用いられ
た。基本ユニット16のピッチは100μmとされ、反
射層24として銀のスパッタリング層が用いられ、銀ス
パッタリング層と基材17の密着性を向上させるためシ
リカがスパッタリングによってアンダーコートされた。
【0092】ここで、前記平行直線状傾斜面16aの傾
斜角度αは31度とされ、また該傾斜面の断面形状は凹
状とされた。この様な光学系を構成することによって、
導光体12に設けられた平滑面からなる凸状突起(方向
選択性を有する光取り出し機構)によって得られる、導
光体より光反射シート10の側に出射する光線を、平行
直線状傾斜面16aの効果によって方向変換ならびに集
光を果たし、導光体の正面方向に光線が出射する照明光
学系を得た。
【0093】光反射シート10の表面には光硬化性アク
リル樹脂が厚くコーティング(コーティング層25)さ
れ、平行直線状傾斜面部分が該アクリル樹脂によって埋
設されているため、光反射シート10の最表面は平行直
線状傾斜面16aの形状が反映されない平滑な表面とさ
れた。接触式の表面粗さ計(東京精密製)を用いて10
mmの範囲にわたってサンプリングした十点平均粗さ
(JIS B0605)Rzの値は1.4μmであっ
た。
【0094】また、該光反射シート10の線状光源近傍
には、光源13と平行に発生する帯状の明部(輝線)を
防止するため、黒色の光吸収性パターン26がピッチ1
50μm、幅6mmにわたってスクリーン印刷によって
設けられ、該パターン26は線状光源に接近する側端部
12aから離れるにしたがって徐々に消失するパターン
とされ、輝線を目立たなくさせる構造とされた。
【0095】さらに、色ムラを修正するため、該光反射
シート10上には僅かに青みのかかった光透過性のイン
キがドットパターン状に印刷され、該印刷パターン27
はピッチを200μmとして、光源近傍から遠ざかるに
したがってドット形状が大きくなる態様とされた。パタ
ーニングの詳細は面光源装置上での照明光の色ムラ(色
度ムラ)がなるべく小さくなるように決定されている。
【0096】冷陰極管はインバーターを介して高周波点
灯し、面光源装置を得た。管電流6mAとし、輝度測定
装置(トプコム製、BM−7)を用いて面内の平均輝度
および色度ムラを評価した結果、平均輝度1740ni
t、色度ムラはx=±0.004、y=±0.007が
得られ、輝度性能および色度ムラとも、液晶ディスプレ
イパネルのバックライト光源として実用するに十分な光
学特性であることが確認された。さらに、光源近傍での
輝線(明部)の発生も全く認められず、有効発光エリア
を極めて広く(導光体のの光入射側端部から2.4m
m)とることが可能となった。
【0097】(比較例)実施例記載の面光源装置におい
て、前記光反射シート表面にコーティング層が形成され
ず、かつ、前記光反射シート上への印刷も為されなかっ
たことの他には実施例1と同様にして面光源装置を得
た。
【0098】平均輝度1670nit、色度ムラはx=
±0.028、y=±0.017であり、極めて色ムラ
が目立ちやすい為、液晶ディスプレイ装置のバックライ
ト光源としては品質が低いものであった。また、線状光
源近傍にて輝線が強く発生するため、光源近傍域を有効
発光エリアとすることができず(導光体の光入射側端部
から7mm程度まで全く使用することができない)、実
施例に比べて液晶ディスプレイ装置の狭額縁化が困難で
あった。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光反射シ
ート及びこれを用いた面光源装置と液晶ディスプレイ装
置によれば、基材の表面に凹状反射面からなる多数の基
本ユニットを微小ピッチで多数配列し、各基本ユニット
の反射面による主反射方向をほぼ一定の方向となるよう
にすると共にその反射率を高効率としたことにより、入
射光を特定の方向に対して変角すると同時に強い光強度
を与えるように集光し、更には発光面内での輝度ムラ
(ばらつき)が極めて少なく、尚かつ色ムラも小さく押
さえ、簡単な構造で且つ安価な光制御部材を提供するこ
とができる。
【0100】更に、本発明によれば、この面光源装置を
例えば透過型液晶ディスプレイ装置の照明光学系として
用いることによって、より簡易な構成で品質に優れた液
晶ディスプレイ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る面光源装置の主要部
を概略的に示す構成説明図である。
【図2】図1に示される面光源装置に使用する光反射シ
ートを部分的に示す斜視図である。
【図3】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された光反射シートの部分的な平面図及び3b−3b線
で切断して示す断面図である。
【図4】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び4
b−4b線で切断して示す断面図である。
【図5】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び5
b−5b線で切断して示す断面図である。
【図6】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び6
b−6b線で切断して示す断面図である。
【図7】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び7
b−7b線で切断して示す断面図である。
【図8】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び8
b−8b線で切断して示す断面図である。
【図9】本発明の面光源装置に用いられる光反射シート
であって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ平
坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形成
された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び9
b−9b線で切断して示す断面図である。
【図10】本発明の面光源装置に用いられる光反射シー
トであって、稜線が平行に配列した、平行直線状で且つ
平坦な傾斜反射面からなる基本ユニットが多数表面に形
成された他の態様の光反射シートの部分的な平面図及び
10b−10b線で切断して示す断面図である。
【図11】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の凸状突起からなる
光取り出し機構の一態様を、導光体の一部を拡大して概
略的に示す断面図である。
【図12】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の断面三角形状突起
からなる光取り出し機構の他の態様を、導光体の一部を
拡大して概略的に示す断面図である。
【図13】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の凹状へこみからな
る光取り出し機構の更に他の態様を、導光体の一部を拡
大して概略的に示す断面図である。
【図14】本発明の面光源装置において導光体の光出射
面とは反対側の面に形成された多数の断面V字状溝部か
らなる光取り出し機構の更に他の態様を、導光体の一部
を拡大して概略的に示す断面図である。
【図15】図1に示される実施形態の面光源装置におい
て導光体に入射した光線が光反射シートで集光、変角面
されて導光体の光出射面から出射する状態を模式的に示
す構成説明図である。
【図16】導光体に設けられる光取り出し機構を構成す
る凸状突起の一例について深さhと最小開口幅Wmin
及び最大開口幅Wmaxとの定義を示す概略的な構成説
明図である。
【図17】導光体に設けられる光取り出し機構を構成す
る凸状突起の他の例について深さhと最小開口幅Wmi
n及び最大開口幅Wmaxとの定義を示す概略的な構成
説明図である。
【図18】導光体に設けられる光取り出し機構を構成す
る凸状突起の更に他の例について深さhと最小開口幅W
min及び最大開口幅Wmaxとの定義を示す概略的な
構成説明図である。
【図19】導光体に設けられる光取り出し機構を構成す
る凸状突起の配列パターンの一例を概略的に示す平面図
である。
【図20】図3に示される光反射シートに形成された基
本ユニットの傾斜反射面を部分的に拡大し、傾斜反射面
の傾斜角度を示す断面図である。
【図21】図5に示される光反射シートに形成された基
本ユニットの凹状の反射面を部分的に拡大し、凹状の反
射面の傾斜角度を示す断面図である。
【図22】本発明の面光源装置で使用する導光体の光束
における方向選択性の測定法を示す説明図である。
【図23】本発明者が以前に提案した面光源装置の一例
についてその主要部を概略的に示す斜視図である。
【図24】本発明者が以前に提案した面光源装置の他の
例についてその主要部を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 一実施形態の光反射シート 11 面光源装置 12 導光体 12a 光源が配設される導光体の一側端部 12b 導光体の光出射面 12c 導光体の光出射面とは反対側の面 13 光源 14 リフレクタ 15 三角プリズムアレー 15a 三角プリズムアレーの各稜線 15b 三角プリズムアレーの各プリズム部 16 基本ユニット 16a 反射面 16b 稜線 17 基材 18 方向性光出射素子 18a 断面四角形状の凸状突起 18b 断面三角形状の凸状突起 19 黒色のシート 20 積分球 21 光線 22 光出射面についての法線 23 シャープな光線 24 反射層 25 コーティング層 26 印刷パターン 26a ドット 27 印刷パターン 27a ドット 28 二軸延伸フィルムからなる背面支持体 150 集光素子 180 光取り出し機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/10 G02B 5/10 A G02F 1/13357 G02F 1/13357 // F21Y 103:00 F21Y 103:00 Fターム(参考) 2H042 AA02 AA03 AA07 AA26 BA02 BA04 BA12 BA20 DA04 DA15 DA17 DC02 DD04 DD05 DE04 2H091 FA14Z FA16Z FA21Z FA23Z FA28Z FA29Z FA41Z FA42Z FA45Z FB02 FB08 FC01 GA13 HA10 KA10 LA12 LA16 LA18 LA30

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射面からなるほぼ相似形の基本ユニ
    ットがピッチ5000μm以下にて多数配列し、かつ前
    記基本ユニットの主反射方向はほぼ一定とされ、前記光
    反射面は反射率70%以上であり、かつ前記光反射面上
    には光透過性物質によるコーティング層が設けられ、前
    記コーティング層の表面は平滑面とされていることを特
    徴とする光反射シート。
  2. 【請求項2】 平滑な前記コーティング層の表面につい
    て、10mmの長さでサンプリングして行った表面荒さ
    測定の結果は、十点平均粗さRzが0.01μm〜3
    5.0μmの範囲とされていることを特徴とする請求項
    1に記載の光反射シート。
  3. 【請求項3】 平滑な前記コーティング層の表面には印
    刷パターンが設けられていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の光反射シート。
  4. 【請求項4】 前記印刷パターンは光拡散反射性若しく
    は光吸収性の印刷パターンからなり、かつ前記光拡散反
    射性若しくは光吸収性の印刷パターンは前記光反射シー
    トの少なくとも一つの側端近傍領域に主に設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の光反射シート。
  5. 【請求項5】 前記印刷パターンは半透光性の印刷パタ
    ーンからなり、且つ前記半透光性の印刷パターンは色調
    を有し、かつ前記色調を有する印刷パターンの配置密度
    は前記光反射シート面内で変化していることを特徴とす
    る請求項3に記載の光反射シート。
  6. 【請求項6】 前記光透過性物質による平滑なコーティ
    ング層はアクリル系の光硬化性もしくは熱硬化性樹脂材
    質よりなることを特徴とする請求項4又は5に記載の光
    反射シート。
  7. 【請求項7】 前記光反射面からなるほぼ相似形の基本
    ユニットの主反射方向と前記光反射シートの法線方向は
    15度以上の角度をなしていることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の光反射シート。
  8. 【請求項8】 前記光透過性物質によるコーティング層
    は、2種類以上の屈折率が異なる物質から構成された、
    光散乱性を有する材質よりなることを特徴とする請求項
    7に記載の光反射シート。
  9. 【請求項9】 前記反射面からなるほぼ相似形の基本ユ
    ニットは、稜線が多数並列した態様とされ、かつ前記稜
    線に垂直な方向への断面は凹状若しくは凸状であること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の光反射シ
    ート。
  10. 【請求項10】 前記光反射面からなるほぼ相似形の基
    本ユニットは最大径5000μm以下の凹面鏡若しくは
    凸面鏡が多数配列したものであることを特徴とする請求
    項6〜8のいずれかに記載の光反射シート。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の光
    反射シートを照明光学系中に用いていることを特徴とす
    る面光源装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の面光源装置であっ
    て、更に、前記反射面形成側の前記光反射シート上に導
    光体が配設され、この導光体の少なくとも一側端部には
    光源が配設されていると共に出射光線の少なくとも65
    %以上が前記光反射シート側に出射する機構が前記導光
    体に設けられていることを特徴とする面光源装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の面光源装置であっ
    て、前記出射光線の少なくとも65%以上が前記光反射
    シート側に出射する機構が、平滑な表面からなる凸状突
    起を多数配置したものであることを特徴とする面光源装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の面光源装置であっ
    て、前記平滑な表面からなる凸状突起を構成する表面が
    算術平均粗さRaの値が0.01〜10μmなる表面と
    され、かつ、前記平滑な表面からなる凸状突起の深さh
    と最小開口幅Wminで定義されるh/Wminが0.
    5以上とされていることを特徴とする面光源装置。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14のいずれかに記載の
    面光源装置をバックライト光源手段とする液晶ディスプ
    レイ装置。
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