JP2002277510A - 半導体デバイス自動検査装置 - Google Patents

半導体デバイス自動検査装置

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JP2002277510A
JP2002277510A JP2001078362A JP2001078362A JP2002277510A JP 2002277510 A JP2002277510 A JP 2002277510A JP 2001078362 A JP2001078362 A JP 2001078362A JP 2001078362 A JP2001078362 A JP 2001078362A JP 2002277510 A JP2002277510 A JP 2002277510A
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JP2001078362A
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Inventor
Tsukasa Tauchi
司 田内
Yuji Yamamoto
勇二 山本
Masami Miyasako
雅己 宮迫
Tadashi Kinoshita
正 木下
Mitsuhiro Yoshihira
光宏 吉平
Masao Nakamura
征夫 中村
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルが接続された半導体デバイスを高精
度で効率良く検査することができる半導体デバイス自動
検査装置を提供する。 【解決手段】 半導体デバイス18を保持するトレイ2
2と、トレイ格納部24と、該トレイ格納部24から検
査エリア26に前記トレイ22を順次搬送する搬送装置
28と、前記検査エリア26において前記コネクタ16
に自動結合される検査用コネクタ30と、デバイス本体
14の端子部14Aに当接して信号を入出可能であるプ
ローブ32と、前記検査用コネクタ30及びプローブ3
2の一方から入力信号を入力して他方から出力信号を得
ることにより前記半導体デバイス18を検査する検査器
34と、を含んで半導体デバイス自動検査装置10を構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルを有する
半導体デバイスの各種特性を検査する半導体デバイス自
動検査装置及び半導体デバイス自動検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図13に示される半導体デ
バイス100のような、ケーブルが接続された半導体デ
バイスが知られている。
【0003】半導体デバイス100は、ケーブル102
の一端にデバイス本体104が接続され、他端にコネク
タ106が接続されて構成されている。
【0004】半導体デバイス100は、コネクタ106
及びケーブル102から入力された入力信号をデバイス
本体104内にて変換、増幅等して、デバイス本体10
4の端子部104Aより信号を出力するものである。
【0005】又、逆に端子部104Aより入力した信号
を変換等してコネクタ106から出力するものもある。
ケーブル102は一般に光ファイバや導電線であり、デ
バイス本体104内にはそれら信号を処理するための図
示しない半導体回路が設けられている。
【0006】ケーブルが接続されたこのような半導体デ
バイスを、デバイスパッケージ完成品状態で各種特性を
検査する方法としては、一般的な(ケーブルが接続され
ていない)半導体パッケージと同様に検査用のプローブ
をデバイス本体104の端子部104Aに接触させて検
査する方法がある。
【0007】図13は、半導体デバイス100の下から
基板状のプローブ108を接触させて検査を行った図で
ある。
【0008】図14は、半導体デバイス100の上から
ピン状のプローブ110を接触させて検査を行った図で
ある。
【0009】いずれの場合においても、検査器112の
ポート112Aからコネクタ106及びケーブル102
を介してデバイス本体104に入力信号を入力し、該デ
バイス本体104の端子部104Aに接触したプローブ
108又は110から検査器112のポート112Bに
出力信号を出力し、これら入出力信号を検査器112内
にて比較することで、半導体デバイス100の諸特性を
検査することができる。
【0010】検査器112のポート112A及び112
Bを入れ替えることで、その逆の検査も可能である。
【0011】精度の良い検査をするためには、デバイス
本体の端子部とプローブとを正確に接触させる必要があ
る。しかし、端子部の間隔が微小であるため、デバイス
本体とプローブとを人手により接触させると、端子部と
プローブとが誤接触して正確な検査結果が得られないこ
とがあるという問題点があった。
【0012】このため、半導体デバイスの検査の自動化
が求められていた。
【0013】又、近年、ケーブルが接続された半導体デ
バイスの生産量が増加しており、生産性という面でも検
査の自動化が求められていた。
【0014】半導体デバイスの検査を自動化するために
は半導体デバイスを自動搬送する必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体デバイ
スにケーブルが接続されている場合、可撓性のケーブル
が搬送中に不規則に変形し、ケーブルとデバイス本体と
の接続部に過度の応力を発生させて、半導体デバイスの
検査結果に影響を与えたり、半導体デバイスを破損させ
てしまうことがあるという問題があった。このため、ケ
ーブルが接続された半導体デバイスの自動搬送は困難で
あり、半導体デバイスの検査を自動化することができな
かった。
【0016】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであって、ケーブルが接続された半導体デバイス
を、高精度で自動的に検査することができる半導体デバ
イス自動検査装置及び半導体デバイス自動検査方法を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル、そ
の一端に接続されたデバイス本体、及び前記ケーブルの
他端に接続されたコネクタを有する半導体デバイスを保
持するとともに、保持状態で前記コネクタが相手コネク
タに直接的又は間接的に結合可能とされたトレイと、該
トレイを複数重ねて格納可能とされ、選択的に任意のト
レイを隣接する他のトレイから離間させて支持可能であ
るトレイ選択機構及び該トレイ選択機構に支持状態のト
レイを排出する排出装置が設けられたトレイ格納部と、
該トレイ格納部から排出されるトレイを検査エリアに、
前記半導体デバイスを保持した状態で順次搬送する搬送
装置と、該検査エリアにおいて、前記トレイに保持状態
の前記コネクタに自動結合される検査用コネクタと、前
記検査エリアに配置され、前記デバイス本体の端子部に
当接又は近接して該デバイス本体に信号を入出力可能で
あるプローブと、前記検査用コネクタ及び前記プローブ
の一方から入力信号を入力して他方から出力信号を得る
ことにより前記半導体デバイスを検査する検査器と、を
含んでなることを特徴とする半導体デバイス自動検査装
置により、上記目的を達成するものである。
【0018】又、前記検査エリアで前記トレイに保持状
態の前記デバイス本体を着脱し、前記プローブに移送し
て該プローブに当接又は近接させる着脱移送装置を設け
るとともに、前記トレイが、前記デバイス本体近傍のケ
ーブルを該デバイス本体への接続方向に沿わせて保持
し、且つ、該デバイス本体の前記接続方向の着脱によ
り、前記ケーブルを前記接続方向に案内して引出させる
ようにしてもよい。
【0019】更に、前記プローブと前記デバイス本体と
が当接又は近接した状態で、該デバイス本体の端子部を
前記プローブの方向に加圧する加圧装置を設けてもよ
い。
【0020】又、前記搬送装置は、検査済みの前記半導
体デバイスを保持するトレイを前記検査エリアから前記
トレイ格納部に返送可能とされると共に、該返送される
トレイを空状態の前記トレイ選択機構に搬入する搬入装
置を設けてもよい。
【0021】又、本発明は、ケーブルの一端にデバイス
本体が接続され、他端にコネクタが接続された半導体デ
バイスを、前記コネクタが相手コネクタに直接的又は間
接的に結合可能であるようにトレイに保持して、該トレ
イをトレイ格納部に複数格納し、該トレイ格納部から任
意のトレイを選択して、前記半導体デバイスを保持した
状態で検査エリアに順次搬送し、該検査エリアにおいて
検査用コネクタを前記コネクタに、前記トレイに保持状
態で自動結合するとともに、前記デバイス本体をプロー
ブに当接又は近接させて、前記検査用コネクタ及び前記
プローブの一方から入力信号を入力して他方から出力信
号を得ることにより、前記半導体デバイスを自動的、且
つ、連続的に検査し、検査終了後、該トレイ格納部の任
意の段位置へ返送することを特徴とする半導体デバイス
自動検査方法により上記目的を達成するものである。
【0022】本発明によれば、ケーブルが接続された半
導体デバイスを自動的に検査することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面を参照して詳細に説明する。
【0024】本実施の形態にかかる半導体デバイス自動
検査装置10は、図1〜図3に示されるように、ケーブ
ル12と、その一端に接続されたデバイス本体14及び
前記ケーブル12の他端に接続されたコネクタ16を有
する半導体デバイス18を保持するとともに、保持状態
で前記コネクタ16が相手コネクタに間接的に結合可能
とされたトレイ22と、該トレイ22を複数格納可能と
されたトレイ格納部24と、該トレイ格納部24から検
査エリア26に、前記トレイ22を、前記半導体デバイ
ス18を保持した状態で順次搬送する搬送装置28と、
該検査エリア26において、前記トレイ22に保持状態
の前記コネクタ16に自動結合される検査用コネクタ3
0と、前記検査エリア26に配置され、前記デバイス本
体14の端子部14Aに当接して該デバイス本体14に
信号を入出力可能であるプローブ32と、前記検査用コ
ネクタ30から入力信号を入力して前記プローブ32か
ら出力信号を得ることにより前記半導体デバイス18を
検査する検査器34と、を含んでなることを特徴として
いる。
【0025】また、前記半導体デバイス自動検査装置1
0には、前記検査エリア26で前記トレイ22に保持状
態の前記デバイス本体14を着脱し、前記プローブ32
に移送して該プローブ32に当接又は近接させる検査用
着脱移送装置36が設けられている。
【0026】前記トレイ22は、前記デバイス本体14
近傍のケーブル12を該デバイス本体14への接続方向
に沿わせて保持し、且つ、該デバイス本体14の前記接
続方向の着脱により、前記ケーブル12を前記接続方向
に案内して引出させるようにされている。
【0027】図4及び図5に示されるように、前記トレ
イ22の長手方向一端近傍には、前記コネクタ16に結
合される中継コネクタ(コネクタ保持部)22Aが、他
端近傍には前記デバイス本体14を着脱自在に保持する
本体保持部22Bが各々設けられている。更に、前記ト
レイ22の中央部には、上方に突出する突起形状で、前
記ケーブル12の中間部12Aを巻き付かせ、且つ、該
中間部12Aよりも前記デバイス本体14側の引出部1
2Bを、前記接続方向に沿わせて保持するようにされる
とともに、前記本体保持部22Bから離反する側が前記
本体保持部22Bの方向に上り傾斜する傾斜面とされた
ケーブル保持部22Cが設けられている。
【0028】又、前記トレイ22は、前記コネクタ保持
部22A、前記本体保持部22B、及びケーブル保持部
22Cを取囲む側壁部22Dと、この側壁部22Dの一
端側を閉塞する底面部22Eとを有し、複数重ねられる
ことにより前記側壁部22Dの内部が外部から隔離可能
とされている。
【0029】更に、前記トレイ22の長手方向の両端、
且つ、上端近傍には水平方向に突出する長方形板状体の
フランジ部22Fが設けられ、これらフランジ部22F
には各々切欠き22Gが設けられている。
【0030】尚、前記トレイ22の材質は、導電性の樹
脂とされている。
【0031】前記トレイ格納部24は、図2及び図6に
示されるように、前記トレイ22を重ねて格納するよう
にされるとともに、選択的に任意のトレイを隣接する他
のトレイから離間させて支持可能であるトレイ選択機構
38と、該トレイ選択機構38に支持状態のトレイを前
記搬送装置28に排出する排出装置40と、が設けられ
ている。
【0032】前記トレイ格納部24は、前記トレイ22
を下方から支持する支持台24Aと、この支持台24A
を下方から支持しつつ昇降させるアクチュエータ24B
と、前記トレイ22を上下方向に案内する上側ガイド2
4C及び下側ガイド24Dとを含んで構成されている。
【0033】これら上側ガイド24C及び下側ガイド2
4Dは、前記トレイ22のフランジ部22Fにおける前
記切欠き22Gと係合するように配置された上下方向の
棒状部材で、各々前記トレイ22を長手方向両側から挟
むように一対設置されている。
【0034】又、前記上側ガイド24Cの下端と下側ガ
イド24Dの上端とは、前記トレイ22の1個分の高さ
よりも大きな隙間を有して離間し、この隙間は前記トレ
イ格納部24における隙間部24Eを構成している。
【0035】即ち、前記トレイ格納部24は、前記上側
ガイド24C及び下側ガイド24Dで前記トレイ22を
上下方向に案内して昇降させると共に、前記隙間部24
Eに位置するトレイ22のみが、前記上側ガイド24C
及び下側ガイド24Dから解放されるようにされてい
る。
【0036】前記トレイ選択機構38は、上側サポート
38Aと、下側サポート38Bとを有して構成されてい
る。
【0037】前記上側サポート38Aは、図7に示され
るように、棒状体をコ字形に曲折した形状で、前記トレ
イ22を長手方向両側から挟むように前記隙間部24E
の上方近傍に水平方向に一対配置されるとともに、アク
チュエータ38Cに駆動されて前記トレイ22側に突出
・引き込み自在とされいる。
【0038】該上側サポート38Aは、突出状態で前記
トレイ22のフランジ部22Fに下方から当接して、該
トレイ22を支持可能とされ、且つ、引き込み状態で該
トレイ22から離間するようにされている。
【0039】前記下側サポート38Bは、前記上側サポ
ート38Aと等しい形状で該上側サポート38Aから、
前記トレイ22の1個分の高さよりも若干大きく下方に
離間して一対配置されている。該下側サポート38Bも
前記上側サポート38Aと同様に、アクチュエータ38
Dにより前記トレイ22側に突出・引込み自在とされ、
突出状態で前記トレイ22を支持可能とされている。
【0040】該下側サポート38Bに支持されるトレイ
に隣接する上側の他のトレイが前記上側サポート38A
に支持され、下側の他のトレイが更に下降することによ
り、該下側サポート38Bに支持されるトレイが他のト
レイから選択的に離間するようにされている。
【0041】前記排出装置40は、前記トレイ格納部2
4における前記隙間部24Eの近傍、且つ、前記搬送装
置28から離反する側に配置され、前記下側サポート3
8Bに支持される前記トレイ22を前記搬送装置28側
に略水平方向に押し出すためのアクチュエータ40Aを
備えている。
【0042】前記搬送装置28は、検査済みの前記半導
体デバイス18を保持するトレイ22を前記検査エリア
26から前記トレイ格納部24に返送可能とされるとと
もに、該返送されるトレイ22を空状態の前記選択支持
機構38に搬入する搬入装置42が設けられている。
【0043】該搬入装置42は、前記隙間部24Eの近
傍、且つ、前記搬送装置28側に配置された一対のアク
チュエータ42A及び42Bを有して構成されている。
【0044】これらアクチュエータ42A及び42B
は、前記搬送装置28の両側に配置され、該搬送装置2
8上のトレイ22を押し込むことにより、該トレイ22
を前記トレイ選択機構38に搬入可能とされている。
【0045】前記搬送装置28は、前記トレイ格納部2
4及び前記検査エリア26の間に略水平に配置されたベ
ルトコンベア44と、このベルトコンベア44における
前記検査エリア26側に配置された回転テーブル46
と、を有して構成されている。
【0046】前記ベルトコンベア44は、前記トレイ2
2を両方向に搬送可能とされるとともに、搬送方向両端
部の下方に配置された上下方向のアクチュエータ44A
及び44Bにより昇降自在とされている。該ベルトコン
ベア44は上昇位置における上面が、前記回転テーブル
46の上面と合致するようにされている。更に上昇位置
における該ベルトコンベア44の搬送方向に沿って、前
記トレイ22のフランジ22Fを支持・案内する一対の
ガイドレール44C及び44Dが設けられている。
【0047】前記回転テーブル46は、円板の外周部に
コ字形の一対の切欠き46Aが対称的に形成された略H
形の板状体で、略水平に配置されるとともに、下方に設
けられたアクチュエータ48により回転自在に支持され
ている。
【0048】前記切欠き46Aの一方に、上昇位置の前
記ベルトコンベア40の端部が入り込むように、該ベル
トコンベア40と前記回転テーブル46とが配置されて
いる。
【0049】該回転テーブル46の上面側、且つ、一対
の前記切欠き46の間には直径方向に棒状のストッパ5
0が設けられている。このストッパ50は断面T字形状
で、T字のリブ50Aの下端において前記回転テーブル
46の上面に固着され、T字のフランジ50Bと前記回
転テーブル46の上面との上下方向の隙間は前記トレイ
22の高さよりも僅かに大きくされている。
【0050】又、前記切欠き46Aの開口部近傍には各
々、図8に示されるように、前記ストッパ50と平行な
ピン52を介して一対のクランプ54が枢支されてい
る。このクランプ54は、先端部54Aが前記ストッパ
50に接近する上昇位置と、該ストッパ50から離間し
つつ前記回転テーブル46の上面よりも僅かに下方まで
下降する下降位置との間で揺動自在とされるとともに、
ねじりコイルばね56により前記上昇位置の方向に付勢
されている。
【0051】前記先端部54Aは、前記上昇位置におい
て前記ストッパ50に対向する側壁54Bと、この側壁
54Bの先端から前記ストッパ50側に突出する突起5
4Cとを含んで構成されている。
【0052】上昇位置の前記側壁54Bと前記ストッパ
50のリブ50Aとの間の隙間は、前記トレイ22の非
長手方向の幅と等しくされている。又、前記突起54C
は前記回転テーブル42の上面との上昇位置における隙
間が、前記トレイ22の高さよりも僅かに大きくなるよ
うにされている。
【0053】なお、前記クランプ54の基端部54D
は、前記先端部54Aの上昇位置において前記回転テー
ブル46の下面よりも下方に突出し、鉛直下方よりも若
干該回転テーブル46の中心方向に傾斜するように設置
されている。
【0054】該基端部54Dの下方には、上端部56A
が上下方向に移動自在のアクチュエータ56が設けられ
ている。該上端部56Aは上昇しながら前記クランプ5
4の基端部54Dに当接・摺動して、前記ねじりコイル
ばね56の付勢力に抗して前記先端部54Aを前記スト
ッパ50から離間させると共に、下降しながら前記先端
部50Aを前記ストッパ50に接近させるようにされて
いる。
【0055】即ち、前記アクチュエータ56を駆動する
ことにより、前記クランプ54と前記ストッパ50との
間で前記トレイ22を保持・解放可能とされている。
【0056】なお、前記回転テーブル46の上面には前
記トレイ22の長手方向両側への動きを規制するための
一対の円柱状突起46Bが前記ストッパ50の両端近傍
に2組、合計4個設けられている。
【0057】前記回転テーブル46の前記ベルトコンベ
ア44側は前処理エリア58とされ、前記ベルトコンベ
ア44から離反する側が前記検査エリア26とされ、こ
れら2つのエリアで前記回転テーブル46は前記トレイ
22を保持可能であると共に、一方のエリアに保持した
トレイ22を他方のエリアに回転移送可能とされてい
る。
【0058】前記回転テーブル46の近傍、且つ、前記
前処理エリア58側には、前記半導体デバイス18のデ
バイス本体14を所定の温度に保温する保温処理、前記
デバイス本体14から異物を除去する異物除去処理及び
前記デバイス本体14から静電気を除去する除電処理を
行う前処理装置60と、前記前処理エリア58における
前記トレイ22に保持状態の前記デバイス本体14を着
脱し、前記前処理装置60に移送する前処理用着脱移送
装置62と、が設けられている。
【0059】前記前処理装置60は、前記前処理エリア
58側の前記トレイ22に保持状態の前記デバイス本体
14及び前記ケーブル12の接続方向に合致するように
配置されている。
【0060】前記前処理用着脱移送装置62は、前記デ
バイス本体14を真空吸着するための吸着部と、この吸
着部を上下方向及び水平方向に駆動する駆動部と、を有
して構成されている。
【0061】前記プローブ32は、前記回転テーブル4
6の中心軸を挟んで前記前処理装置60と対称な位置に
設置されている。
【0062】即ち、該プローブ32は前記検査エリア2
6側の前記トレイ22に保持状態の前記デバイス本体1
4及び前記ケーブル12の接続方向に合致するように配
置されている。
【0063】又、該プローブ32の近傍には、該プロー
ブ32と前記デバイス本体14とが当接した状態で、該
デバイス本体14の端子部14Aを該プローブ32の方
向に加圧する加圧装置58が設けられている。
【0064】この加圧装置58は、図9に示されるよう
に、前記デバイス本体14の端子部14Aに当接するパ
ッド58Aと、このパッド58Aを上下方向一定範囲で
摺動自在に支持する基部58Bと、この基部58Bに設
けられ、前記パッド58Aを下方に付勢する圧縮コイル
ばね58Cと、前記基部58Bを支持しつつ上下方向に
駆動するヘッド部58Dと、このヘッド部58Dを先端
において支持しつつ水平方向に回転駆動して前記プロー
ブ32に接近・離間させるアーム58Eと、を有して構
成されている。
【0065】更に、前記プローブ32の近傍には、CC
Dカメラを有してなり、前記検査用着脱移送装置36に
支持される前記デバイス本体14の支持姿勢を検出する
画像認識装置64が設けられている。
【0066】又、この画像認識装置64には、基準支持
姿勢を記憶し、該基準支持姿勢と前記該画像認識装置6
4により検出される支持姿勢との誤差を算出して、この
誤差を補正しつつ前記デバイス本体14を前記プローブ
32に移送するように、前記検査用着脱移送装置36を
制御する検査用制御手段66が結線されている。
【0067】前記前処理装置60、前記画像認識装置6
4及び前記プローブ32は、前記回転テーブル46と同
心的な円弧軌跡に沿うように配置されている。
【0068】前記画像認識装置64は、前記前処理エリ
ア58から右廻りに135°回転した位相のトレイ22
に保持状態の前記デバイス本体14及び前記ケーブル1
2の接続方向に合致するように配置されている。
【0069】前記デバイス本体14と前記ケーブル12
とが一定の相対位置を保持しつつ、前記画像認識装置6
4による支持姿勢の検出位置から前記プローブ32へ、
前記デバイス本体14が前記円弧軌跡に沿って回転移送
されるように、前記検査用制御手段66が前記アクチュ
エータ48及び前記検査用着脱移送装置36を同期制御
するようにされている。
【0070】前記検査用着脱移送装置36は、前記デバ
イス本体14を真空吸着するための吸着部36Aと、こ
の吸着部36Aを下端近傍において支持する上下方向筒
状体のスライドシャフト36Bと、このスライドシャフ
ト36Bを軸線廻り及び上下方向に駆動するヘッド36
Cと、このヘッド56Cを水平方向に駆動するX−Y駆
動部36Dと、を有して構成されている。
【0071】前記検査用コネクタ30は、前記検査エリ
ア26の前記トレイ22を挟んで前記プローブ32の反
対側に配置されている。
【0072】該検査用コネクタ30は、アクチュエータ
30Aにより前記検査エリア26のトレイ22に接近・
離間自在とされ、これにより前記中継コネクタ22Aに
自動結合可能とされている。
【0073】前記検査器34は、前記検査用コネクタ3
0及び前記プローブ32に結線されている。
【0074】なお、アクチュエータ等の電気部品には中
央制御装置68が結線され、この中央制御装置68には
入力部70及び表示部72が結線されている。
【0075】次に、前記半導体デバイス自動検査装置1
0の作用について説明する。
【0076】前記半導体デバイス検査装置10は、前記
半導体デバイス18を前記トレイ22に保持して、該ト
レイ22を前記トレイ格納部24に複数格納し、該トレ
イ格納部24から任意のトレイ22を選択して、前記半
導体デバイス18を保持した状態で前記検査エリア26
に順次搬送し、該検査エリア26において前記検査用コ
ネクタ30を前記コネクタ16に、前記トレイ22に保
持状態で自動結合するとともに、前記デバイス本体14
を前記プローブ32に当接させて、前記検査用コネクタ
30から入力信号を入力して前記プローブ32から出力
信号を得ることにより、前記半導体デバイス18を自動
的、且つ、連続的に検査し、検査終了後、該トレイ22
を前記トレイ格納部24の任意の段位置へ返送すること
を特徴とする半導体デバイス自動検査方法を実行するも
のである。
【0077】まず、オペレータが前記コネクタ16を前
記トレイ22の前記中継コネクタ22Aに結合し、前記
ケーブル12を前記ケーブル保持部22Cに巻き付ける
とともに、前記デバイス本体14を前記本体保持部22
Bに嵌合させて、前記半導体デバイス18を前記トレイ
22に保持させる。この作業は精密さが必要とされず、
容易である。
【0078】同様に、複数の前記トレイ22に前記半導
体デバイス18を保持させ、これらトレイ22を上下に
重ねて前記トレイ格納部24に格納する。
【0079】これにより、これらトレイ22の内部は外
部と遮蔽され、内部の前記半導体デバイス18への埃等
の付着が防止される。
【0080】次に、オペレータがこれら重ねて格納した
トレイ22における前記切欠き22Gに、前記トレイ格
納部24の前記上側ガイド24Cを手動で係合させる。
これにより重ねられたトレイ22の転倒が防止される。
【0081】以上の準備が完了したらオペレータが前記
入力部70を操作し、格納したトレイのうち検査の対象
とするトレイを選択する。格納したトレイの全てを選択
して全数検査してもよく、一部を選択して抽出検査して
もよい。以後、前記半導体デバイス検査装置10は前記
中央制御装置68の制御の下で自動的に検査処理を実行
する。
【0082】なお、前記ベルトコンベア44は予め上昇
位置とされ、端部が前記回転テーブル46の切欠き46
Aに入り込んむとともに、前記アクチュエータ56は上
昇状態とされ、前記クランプ54の先端部54Aは下降
位置とされている。
【0083】前記中央制御装置68は、最初に検査する
トレイ(以後「検査トレイ」という)22のフランジ部
22Fと、該検査トレイ22に隣接する上側のトレイ2
2のフランジ部22Fとが各々前記トレイ選択機構38
の上側サポート38Aの下側と上側とに位置するよう
に、前記アクチュエータ24Bを駆動し、前記支持台2
4Aを上昇又は下降させた後、該上側サポート38Aを
前記トレイ22の方向に突出させる。
【0084】この状態で前記支持台24Aを若干下降さ
せると、図10に示されるように、前記検査トレイ22
に隣接する上側のトレイ22は、前記フランジ部22F
において前記上側サポート38Aに当接して支持され
る。
【0085】前記検査トレイ22は下降して、該検査ト
レイ22に隣接する上側のトレイ22から離間する。
【0086】次に、前記検査トレイ22のフランジ部2
2Fと、該検査トレイ22に隣接する下側のトレイ22
のフランジ部22Fとが各々下側サポート38Bの上側
と下側とに位置するように、前記支持台24Aを下降さ
せて該下側サポート38Bを前記トレイ22の方向に突
出させる。
【0087】この状態で前記支持台24Aを更に下降さ
せると、図11に示されるように、前記検査トレイ22
は前記フランジ部22Fにおいて前記下側サポート38
Bに支持されて前記隙間部24Eに留まり、該検査トレ
イ22に隣接する下側のトレイ22から離間する。これ
により、前記検査トレイ22は隣接する上下双方のトレ
イから離間する。
【0088】次に前記検査トレイ22側に前記排出装置
40のアクチュエータ40Aを突出させると、該検査ト
レイ22は前記下側サポート38B上を摺動しながら前
記トレイ格納部24から排出されて、前記搬送装置28
のベルトコンベア44上に載置される。
【0089】このベルトコンベア44は載置された前記
検査トレイ22を前記回転テーブル46に搬送する。こ
の際、前記一対のガイドレール44C及び44Dが該検
査トレイ22の長手方向の動きを規制して搬送方向に案
内する。該検査トレイ22は前記回転テーブル46上の
円柱状突起46Bの間を挿通して前記ストッパ50に当
接する。
【0090】この状態で前記アクチュエータ56を下降
側に駆動すると、前記クランプ54の先端部54Aが前
記ねじりコイルばね56に付勢されて前記検査トレイ2
2に当接する。
【0091】即ち、前記検査トレイ22は前記クランプ
54、前記ストッパ50及び前記円柱状突起46Bによ
り前記前処理エリア58側の前記回転テーブル46上に
保持される。
【0092】ここで前記アクチュエータ44A及び44
Bを駆動し、前記ベルトコンベア44を下降させて前記
回転テーブル46の切欠き46Aから離脱させ、前記回
転テーブル46を回転可能とする。
【0093】次に、前記前処理用着脱移送装置62が前
記デバイス本体14を真空吸着して前記検査トレイ22
から取脱し、前記ケーブル12を引出しつつ前記前処理
装置60に移送する。前記前記前処理装置60は前記前
処理エリア58の前記検査トレイ22に保持状態の前記
デバイス本体14及び前記ケーブル12の接続方向に合
致するように配置されているので、前記デバイス本体1
4の移送により、前記ケーブル12は前記接続方向に沿
って引き出され、該接続部近傍における前記ケーブル1
2の変形は微小に制限される。
【0094】即ち、前記ケーブル12と前記デバイス本
体14との接続部に過度の応力が発生することがない。
【0095】前記前処理装置60は、前記デバイス本体
14をエアブローして埃等の異物を除去すると共に、静
電気を除去し、更に該デバイス本体14を冷却又は加熱
して一定温度に保温する。
【0096】これら一連の前処理が終了したら、前記前
処理用着脱移送装置62は前記デバイス本体14を前記
検査トレイ22の前記本体保持部22Bに返却する。前
記ケーブル12は前記ケーブル保持部22Cの傾斜面に
案内されて元の湾曲形態で該ケーブル保持部22Cに再
装着される。前記トレイ22の材質が導電性の樹脂とさ
れているので、前記検査トレイ22への返却により前記
デバイス本体14に静電気が再帯電することはない。
【0097】次に前記アクチュエータ48で前記回転テ
ーブル46を右廻りに135°回転駆動して、前記前処
理エリア58側から前記検査エリア26側に前記検査ト
レイ22を回転移送する。
【0098】これにより前記検査トレイ22に保持状態
の前記デバイス本体14及び前記ケーブル12の接続方
向と前記画像認識装置64とが合致する。
【0099】この状態で前記検査用着脱移送装置36
は、前記検査エリア26の前記検査トレイ22から、前
記デバイス本体14を真空吸着して取脱し、前記ケーブ
ル12を引出しつつ前記画像認識装置64の上方に移送
する。
【0100】前記前処理時と同様に、前記ケーブル12
は、前記デバイス本体14への接続方向に沿って直線的
に引出されるので接続部近傍が破損等することがない。
更に、前記検査用着脱移送装置36による前記デバイス
本体14への支持姿勢も安定する。該画像認識装置64
は、前記検査用着脱移送装置36による該デバイス本体
14の支持姿勢を撮像して検出する。
【0101】前記検査用制御手段66は、前記画像認識
装置64により撮像された実際の支持姿勢と、自身が記
憶する基準支持姿勢とを比較して支持姿勢の誤差を算出
し、この算出した誤差を補正して前記デバイス本体14
が前記プローブ32上に移送されるように、前記検査用
着脱移送装置36を制御する。
【0102】又、前記検査用制御手段66は、前記デバ
イス本体14の前記端子部14Aの曲がり等の異状を検
出可能であることは明らかであり、所定の曲がり量以上
を検出した場合、オペレータに警報を発してもよい。
【0103】更に前記検査用制御手段66は、図12に
示されるように、前記デバイス本体14が前記画像認識
装置64から前記プローブ32に、前記回転テーブル4
2の中心軸と同心的な前記円弧軌跡で回転移送されるよ
うに、前記検査用着脱移送装置36を制御するととも
に、この回転移送の回転方向、回転速度と同じ回転方
向、回転速度で前記回転テーブル46が回転するよう
に、前記アクチュエータ48を制御する。
【0104】これにより前記画像認識装置64から前記
プローブ32へ、前記デバイス本体14が前記ケーブル
12に対して一定の相対位置関係を保持しつつ、移送さ
れる。
【0105】即ち、前記デバイス本体14に接続された
前記ケーブル12の姿勢が一定に保持されるので、前記
画像認識装置64による前記デバイス本体14の支持姿
勢の撮像後、前記ケーブル12の変形に伴う反力が前記
デバイス本体14に作用して該デバイス本体14の支持
姿勢を変化させることがない。
【0106】これにより、前記デバイス本体14は支持
姿勢が精密に補正されて、前記プローブ32上に移送さ
れる。
【0107】尚、この状態で前記アクチュエータ44A
及び44Bを駆動して、前記ベルトコンベア44を上昇
させ、上記手順と同様の手順で、次に検査するトレイを
前記前処理エリア58に搬送して前処理を行い検査のた
めに待機させておく。
【0108】次に図示しないブローにより前記検査用コ
ネクタ30及び前記中継コネクタ22Aに付着した埃等
の異物を除去してから、前記アクチュエータ30Aを駆
動して前記検査用コネクタ30を前記中継コネクタ22
Aに結合する。
【0109】次に前記プローブ32に前記デバイス本体
14を当接させた後、前記加圧装置58のパッド58A
を該デバイス本体14の端子部14Aの上方から下降さ
せて、該端子部14Aを前記プローブ32の方向に加圧
する。
【0110】この際、前記パッド58Aが前記端子部1
4Aに当接してから、前記基部58Bが更に下降する量
を適宜制御することにより、前記圧縮コイルばね58C
の短縮量を調節することができ、加圧力を適宜な値に制
御することができる。
【0111】以上により、前記デバイス本体14は前記
プローブ32上に精密に載置されて、適宜な加圧力で加
圧される。
【0112】この状態で前記検査器34が前記検査用コ
ネクタ30に入力信号を入力すると、この入力信号は、
前記中継コネクタ22A、前記コネクタ16及び前記ケ
ーブル12を介して前記デバイス本体14に入力されて
変換され、前記端子部14Aから出力信号として出力さ
れる。
【0113】この出力信号は、前記プローブ32を介し
て前記検査器32に出力され、この出力信号により該検
査器32が前記半導体デバイス18の各種特性を検査す
る。
【0114】前記半導体デバイス18の検査結果に異常
がある場合、前記加圧装置58のパッド58Aを一旦上
昇させて、前記デバイス本体14の端子部14Aから離
間させた後、再び下降させて該端子部14Aを再加圧し
てから、前記検査器32が前記半導体デバイス18を再
検査する。
【0115】前記半導体デバイス18の検査結果が正常
である場合、及び前記半導体デバイス18の再検査が完
了した場合、前記検査用着脱移送装置36は、前記デバ
イス本体14を前記検査トレイ22に再装着する。前記
ケーブル12は、前記ケーブル保持部22Cの傾斜面に
案内されて元の湾曲形態で該ケーブル保持部22Cに再
装着される。
【0116】次に前記アクチュエータ30Aを駆動し
て、前記検査用コネクタ30を前記中継コネクタ22A
から取脱すとともに、前記アクチュエータ44A及び4
4Bを駆動して前記ベルトコンベア40を下降させる。
更に、前記アクチュエータ48で前記回転テーブル46
を回転駆動して、前記検査エリア26の前記検査トレイ
22を前記前処理エリア58に回転移送すると、次の検
査のために該前処理エリア58で待機状態のトレイ22
は前記検査エリア26に回転移送される。
【0117】該検査エリア26に新たに移送されたトレ
イ22に保持状態の半導体デバイス18も、上記と同様
の手順で自動的に検査される。
【0118】前記前処理エリア58に回転移送された検
査済みのトレイ22は、以下の手順で前記トレイ格納部
24に返却される。
【0119】まず、前記アクチュエータ56を上昇方向
に駆動して前記クランプ54の先端部54Aを前記検査
済みのトレイ22から離間させ、該トレイ22を解放す
るとともに、前記アクチュエータ44A及び44Bを駆
動して前記ベルトコンベア44を上昇させ、該ベルトコ
ンベア44で該検査済みのトレイ22を前記トレイ格納
部24の近傍まで返送する。
【0120】次に、該トレイ格納部24に重ねられたト
レイ22のうち、前記検査済みのトレイ22を、該検査
済みのトレイ22に上側及び下側で隣接していた2つの
トレイ22の間に搬入するために、これら2つのトレイ
22における前記フランジ部22Fが各々前記上側サポ
ート38Aの上側と下側とに位置するように、前記アク
チュエータ24Bを駆動して、前記支持台24Aを上昇
又は下降させる。
【0121】更に、前記上側サポート38Aを前記トレ
イ22の方向に突出させ、前記支持台24Aを下降させ
ると、2つのトレイ22のうち上側のトレイ22は前記
上側サポート38Aに当接し、該上側サポート38Aに
支持される。
【0122】一方、2つのトレイ22のうち下側のトレ
イ22は更に下降し、該下側のトレイ22が、前記下側
サポート38Bよりも下方まで下降してから、前記下側
サポート38Bを前記トレイ22の方向に突出させる。
【0123】即ち、前記下側サポート38Bは空状態で
前記隙間部24Eに突出する。
【0124】この状態で、前記搬入装置42の前記アク
チュエータ42A及び42Bを前記トレイ格納部24の
方向に突出させる。
【0125】これにより、前記ベルトコンベア44上の
前記検査済みのトレイ22は、前記下側サポート38B
上を摺動して、空状態の前記トレイ選択機構38に搬入
される。
【0126】次に、前記アクチュエータ24Bを駆動し
て前記支持台24Aとともに、前記トレイ22を玉突き
状に上昇させて、前記下側サポート38B、前記上側サ
ポート38Aからトレイ22が上方に順次離間したとこ
ろで、これら下側サポート38B、上側サポート38A
を引込ませる。これにより前記トレイ格納部24への前
記検査済みトレイ22の搬入が完了する。
【0127】以上の手順で、前記トレイ格納部24と前
記検査エリア26との間で前記トレイ22を往復させ
て、前記半導体デバイス18の検査を順次実行する。一
連の検査が終了したら、オペレーターが前記トレイ格納
部24の前記上側ガイド24Cから前記トレイ22を開
放し、該トレイ22を重ねた状態で取脱する。検査の結
果は、重ねられた各トレイ22の順序に対応づけられ
て、前記表示部72に表示される。
【0128】以後同様に、前記トレイ格納部24に複数
のトレイ22を重ねて格納し、前記半導体デバイス18
の検査を繰り返す。
【0129】このように、前記半導体デバイス18を前
記トレイ22にセットして、前記トレイ格納部24に重
ねて格納するという、比較的容易で精密さを要求されな
い作業のみをオペレータが行い、その後の検査は人手に
よらず、自動的に行われるので前記半導体デバイス自動
検査装置10は高精度な検査を実現することができ、作
業効率が良い。
【0130】特に、自動的な検査が行われる間、前記半
導体デバイス18は前記トレイ22に保持状態で搬送さ
れるので、該半導体デバイス18が前記ケーブル12を
有しているにも拘らず、該半導体デバイス18は容易に
搬送され、且つ、破損等することがない。
【0131】又、前記トレイ22は、前記デバイス本体
14近傍で前記ケーブル12が接続方向に沿うように前
記半導体デバイス18を保持し、更に、該接続方向の前
記デバイス本体14の着脱の際に、前記ケーブル12を
該接続方向に案内して引き出させるので、前記デバイス
本体14を着脱しても前記ケーブル12と前記デバイス
本体14との接合部が破損することがない。
【0132】即ち、前記半導体デバイス自動検査装置1
0は信頼性が高い。
【0133】又、前記トレイ22は重ねられた状態で内
部が外部から遮蔽されるので前記半導体デバイス18へ
の埃等の異物の付着が制限されるとともに、前記デバイ
ス本体14に対する異物除去等の前処理、及び前記中継
コネクタ22Aに対するブロー等が行われるので異物等
の影響を最小限に抑えた検査を実現することができる。
【0134】更に、前記画像認識装置64が前記検査用
着脱移送装置36によるデバイス本体14の支持姿勢を
検出して前記検査用制御手段66が該支持姿勢を補正し
て前記プローブ32上に移送させるので、人手により検
査する場合のようにデバイス本体の端子部とプローブと
が誤接触することがない。
【0135】更に又、前記加圧装置58はデバイス本体
の端子部をプローブに適宜な加圧力で加圧することがで
きるので、これらの点でも前記半導体デバイス自動検査
装置10は高精度な検査を実現でき信頼性が高い。
【0136】又、前記回転テーブル46が2つのトレイ
22を保持し、一方を検査している間に他方を前処理す
ることができるので、前記半導体デバイス自動検査装置
10はこの点でも効率が良い。
【0137】尚、本実施の形態の例において前記画像認
識装置64が前記検査用着脱移送装置36による前記デ
バイス本体14の保持姿勢を検出して、保持姿勢の誤差
を補正しつつ、前記デバイス本体14が前記プローブに
移送されるようにされているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、半導体デバイス、プローブの種類に
より、特に精密な移送が要求されない場合には、画像認
識装置を設けることなく、トレイからプローブへ直接デ
バイス本体を移送する半導体デバイス自動検査装置とし
てもよい。
【0138】又、本実施の形態の例において前記加圧装
置58はデバイス本体の端子部をプローブに適宜な加圧
力で加圧するようにされているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、半導体デバイス、プローブの種類
により、検査の際の加圧力が問題とされない場合には加
圧装置を設けることなく、検査用着脱移送装置による移
送のみでデバイス本体の端子部とプローブとを当接させ
る半導体デバイス自動検査装置としてもよい。
【0139】更に、半導体デバイス、プローブの種類に
より端子部とプローブとが非接触で検査可能である場合
には、検査用着脱移送装置の移送によりデバイス本体の
端子部とプローブとを近接させる半導体デバイス自動検
査装置としてもよい。
【0140】又、本実施の形態の例において前記前処理
用着脱移送装置62が前記デバイス本体14を前記前処
理装置60へ移送するようにされているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、前記検査用着脱移送装置
36が前記デバイス本体14を前記前処理装置60へ移
送する半導体デバイス自動検査装置としてもよい。
【0141】このように着脱移送装置を兼用することで
半導体デバイス自動検査装置のコスト低減を図ることが
できる。尚、検査効率が特に重視される場合には、本実
施の形態の例のように、検査作業と前処理作業とを同時
実行可能とするために2つの着脱移送装置を設け、これ
ら2つの着脱移送装置を適宜使い分けるようにするとよ
い。
【0142】又、本実施の形態の例において前記前処理
装置60は、保温処理、異物除去処理及び除電処理を実
行可能とされているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、半導体デバイス、プローブの種類により、上
記処理のうち、一又は二の処理のみを実行可能である前
処理装置としてもよい。
【0143】更に、半導体デバイス、プローブの種類に
より、検査の際のデバイス本体の埃の付着、帯電、温度
等が問題とされない場合には前処理装置を設けることな
く、直接検査を実行する半導体デバイス自動検査装置と
してもよい。
【0144】又、本実施の形態の例において前記検査器
34は前記検査用コネクタ30から入力信号を入力し、
前記プローブ32から出力信号を得るようにされている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、前記プロ
ーブ32から入力信号を入力し、前記検査用コネクタ3
0から出力信号を得る検査器としてもよい。
【0145】又、本実施の形態の例において前記搬送装
置28は前記ベルトコンベア44を介して前記トレイ2
2を前記回転テーブル46へ搬送するようにされている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、回転テー
ブルをトレイ格納部に隣接して設置することができる場
合には、ベルトコンベアを備えることなく回転テーブル
のみの搬送装置としてもよい。
【0146】又、逆に、回転テーブルを備えることなく
ベルトコンベアのみが設けられ、直線往復搬送を行う搬
送装置としてもよい。
【0147】更に、本実施の形態の例において前記搬送
装置28は前記トレイ22を双方向に搬送可能とされ、
検査済みのトレイ22を前記格納部24に返却されるよ
うにされているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、前記トレイ格納部24から前記検査エリ
ア26へ一方向に前記トレイ22を搬送する搬送装置と
して、検査済みのトレイを検査エリアからトレイ格納部
と反対側に送り出す他の搬送装置を設けてもよい。
【0148】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれば
ケーブルが接続された半導体デバイスを、高精度で効率
良く自動的に検査することが可能となるという優れた効
果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る半導体デバイス
自動検査装置の概要を示す一部ブロック図を含む平面図
【図2】同正面図
【図3】同斜視図
【図4】同半導体デバイス自動検査装置のトレイの構造
を拡大して示す平面図
【図5】同側断面図
【図6】本発明の実施の形態の例に係る半導体デバイス
自動検査装置のトレイ格納部の構造を示す側面図
【図7】本発明の実施の形態の例に係る半導体デバイス
自動検査装置のトレイ選択機構の構造を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態の例に係る半導体デバイス
自動検査装置の回転テーブルの構造を示す側面図
【図9】本発明の実施の形態の例に係る半導体デバイス
自動検査装置の加圧装置の構造を示す斜視図
【図10】本発明の実施の形態の例に係るトレイ選択機
構の作用を示す側面図
【図11】本発明の実施の形態の例に係るトレイ選択機
構の作用を示す側面図
【図12】本発明の実施の形態の例に係る半導体デバイ
ス自動検査装置における画像認識による補正作業を示す
斜視図
【図13】従来の半導体デバイスの検査方法を示す斜視
【図14】従来の半導体デバイスの検査方法を示す斜視
【符号の説明】
10・・・半導体デバイス自動検査装置 12、102・・・ケーブル 14、104・・・デバイス本体 16、106・・・コネクタ 18、100・・・半導体デバイス 22・・・トレイ 24・・・トレイ格納部 26・・・検査エリア 28・・・搬送装置 30・・・検査用コネクタ 32、108、110・・・プローブ 34・・・検査器 36・・・検査用着脱移送装置 38・・・トレイ選択機構 40・・・排出装置 42・・・搬入装置 58・・・加圧装置 60・・・前処理装置 64・・・画像認識装置
フロントページの続き (72)発明者 宮迫 雅己 広島県広島市安佐北区深川3丁目21番10号 株式会社ジューキ広島製作所内 (72)発明者 木下 正 広島県広島市安佐北区深川3丁目21番10号 株式会社ジューキ広島製作所内 (72)発明者 吉平 光宏 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 中村 征夫 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA00 AD09 AF03 AG03 AG11 AG12 AG14 AG16 AG19 AH05 2G011 AA15 AC06 AC14 AF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル、その一端に接続されたデバイス
    本体、及び前記ケーブルの他端に接続されたコネクタを
    有する半導体デバイスを保持するとともに、保持状態で
    前記コネクタが相手コネクタに直接的又は間接的に結合
    可能とされたトレイと、該トレイを複数重ねて格納可能
    とされ、選択的に任意のトレイを隣接する他のトレイか
    ら離間させて支持可能であるトレイ選択機構及び該トレ
    イ選択機構に支持状態のトレイを排出する排出装置が設
    けられたトレイ格納部と、該トレイ格納部から排出され
    るトレイを検査エリアに、前記半導体デバイスを保持し
    た状態で順次搬送する搬送装置と、該検査エリアにおい
    て、前記トレイに保持状態の前記コネクタに自動結合さ
    れる検査用コネクタと、前記検査エリアに配置され、前
    記デバイス本体の端子部に当接又は近接して該デバイス
    本体に信号を入出力可能であるプローブと、前記検査用
    コネクタ及び前記プローブの一方から入力信号を入力し
    て他方から出力信号を得ることにより前記半導体デバイ
    スを検査する検査器と、を含んでなることを特徴とする
    半導体デバイス自動検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記検査エリアで前記トレイに保持状態の前記デバイス
    本体を着脱し、前記プローブに移送して該プローブに当
    接又は近接させる着脱移送装置が設けられるとともに、
    前記トレイは、前記デバイス本体近傍のケーブルを該デ
    バイス本体への接続方向に沿わせて保持し、且つ、該デ
    バイス本体の前記接続方向の着脱により、前記ケーブル
    を前記接続方向に案内して引出させるようにされたこと
    を特徴とする半導体デバイス自動検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記プローブと前記デバイス本体とが当接又は近接した
    状態で、該デバイス本体の端子部を前記プローブの方向
    に加圧する加圧装置が設けられたことを特徴とする半導
    体デバイス自動検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記搬送装置は、検査済みの前記半導体デバイスを保持
    するトレイを前記検査エリアから前記トレイ格納部に返
    送可能とされるとともに、該返送されるトレイを空状態
    の前記トレイ選択機構に搬入する搬入装置が設けられた
    ことを特徴とする半導体デバイス自動検査装置。
  5. 【請求項5】ケーブルの一端にデバイス本体が接続さ
    れ、他端にコネクタが接続された半導体デバイスを、前
    記コネクタが相手コネクタに直接的又は間接的に結合可
    能であるようにトレイに保持して、該トレイをトレイ格
    納部に複数格納し、該トレイ格納部から任意のトレイを
    選択して、前記半導体デバイスを保持した状態で検査エ
    リアに順次搬送し、該検査エリアにおいて検査用コネク
    タを前記コネクタに、前記トレイに保持状態で自動結合
    するとともに、前記デバイス本体をプローブに当接又は
    近接させて、前記検査用コネクタ及び前記プローブの一
    方から入力信号を入力して他方から出力信号を得ること
    により、前記半導体デバイスを自動的、且つ、連続的に
    検査し、検査終了後、該トレイを前記トレイ格納部の任
    意の段位置へ返送することを特徴とする半導体デバイス
    自動検査方法。
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