JP2002277212A - 侵入者検出装置 - Google Patents

侵入者検出装置

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JP2002277212A
JP2002277212A JP2001075988A JP2001075988A JP2002277212A JP 2002277212 A JP2002277212 A JP 2002277212A JP 2001075988 A JP2001075988 A JP 2001075988A JP 2001075988 A JP2001075988 A JP 2001075988A JP 2002277212 A JP2002277212 A JP 2002277212A
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distance
optical sensor
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array
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JP2001075988A
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Takehide Hirabayashi
丈英 平林
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 侵入者を正確に検出する侵入者検出装置を提
供する。 【解決手段】一対の結像レンズ11a,11bの結像に
応じた位置のアレイから像信号を出力する光センサアレ
イ12a,12bと、この像信号を像データに変換する
信号処理部13と、像データから侵入者までの距離デー
タを算出する距離検出回路14と、距離データに基づい
て対象物の検出高さを算出する算出手段21と、検出高
さに基づいて対象物は侵入者か否か判定する侵入者判定
手段22と、を備える侵入者検出装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施設や室内などへ
の侵入者を検出する侵入者検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、施設・室内へ侵入した侵入者
を検出する侵入者検出装置の開発がなされているが、侵
入者を検出する原理は各種採用されている。例えば、
(A)人から発せられる赤外線を検出する焦電センサを
用いる検出方法、(B)発光手段から発せられた光を受
光手段にて検出する対向型赤外線センサを用いる検出方
法、などを従来技術として挙げることができる。
【0003】さらに、(C)侵入者へ向けて光ビームを
投光し、侵入者からの反射光をPSD(Position Sen
sitive Device )よりなる位置センサで検出して三角
測量の原理によって侵入者までの距離情報を求め、この
距離情報を用いて侵入者の判定を行う測距式侵入者検知
器についての発明が出願公開(特開平5−81575
号,特開平5−172515号)されている。
【0004】さらにまた、侵入者を検知するものではな
いが上記(A)〜(C)と異なる検出原理が開示されて
いる例として、(D)乗車席に着座する乗員の結像を得
て、三角測量の原理によって乗員の複数の部位(胸部・
腰部・腿部など)の距離情報を求め、この距離情報を用
いて乗員の姿勢の判定を行う姿勢判別装置についての発
明が出願公開(特開平11−217056号)されてい
る。
【0005】この姿勢判別装置における、三角測量を用
いる測距演算処理装置による距離の測定原理について、
図12の測距原理説明図を参照してその原理を説明す
る。図12に示すように、結像レンズ201,202の
中心を原点Oとして横軸X,縦軸Yを設定し、それぞれ
のレンズによる結像位置をL1 ,R1 とする。また、結
像レンズ201の中心点OL の座標は(−B/2,0)
で、結像レンズ202の中心点OR の座標は(B/2,
0)である。対象物(被写体)の点Mの座標を(−x,
y)とし、点OL を通り直線MOに平行な直線が光セン
サアレイ211と交わる位置をL0 、点OR を通り直線
MOに平行な直線が光センサアレイ212と交わる位置
をR0 とする。
【0006】ここで、aL は点L0 と点L1 との間の距
離を表わし、aR は点R0 と点R1との間の距離を表わ
す。L0 ,R0 はaL ,aR を求める際の基準位置とな
る。このとき、△MOL Oと△OL10 、△MOR
Oと△OR10 はそれぞれ相似であることから、 (−x+B/2)f=aL ・y ・・・・(1) (x+B/2)f=aR ・y ・・・・(2) が成立する。これら(1),(2)式からxを消去する
ように整理すると、 y=B・f/(aL +aR ) ・・・・(3) となる。
【0007】また、センサピッチをp、センサ数をNと
すると、 aL +aR =p・N ・・・・・(4) となることから、 y=B・f/(p・N) ・・・・・(5) とも表現される。つまり、左の光センサアレイ211の
結像位置L1 と点L0 との距離aL 、および、右の光セ
ンサアレイ212の結像位置R1 と点R0 との距離aR
が分かれば、上記(3)式から対象物までの距離yを求
められることになる。なお、かかる測距原理自体は周知
である。
【0008】以上のような2つのイメージの相対的な位
置を決定するためには、測距演算処理装置により、例え
ば次に述べるような相関演算を行なう。両光センサアレ
イ211,212の各素子の出力は、例えば8ビットの
ディジタル信号に変換された後、図示しないメモリとし
てのレジスタに記憶され、この記憶されたデータから、
図13の相関演算説明図に示すような、1対の計算領域
221,222が図示しない部分データ抽出部によって
選択される。この計算領域221,222は、図13に
示すようにn個の素子からなり、それぞれA 〜A
,B 〜Bの量子化データからなるものとする。
【0009】ここで、センサ正面から所定の角度(図1
2でY軸と対象物座標Mと原点Oとを結ぶ直線MOとの
なす角度)にある対象物までの距離指標(aL +aR
を求めるには、上記量子化データについて図示しない相
関検出・距離演算部により、図13の如き所定大きさの
ウインドウW 〜Wm+1 を設定して、1アレイ単位
(1ビット)ずつ交互にずらした(m+1)組の部分集
合C 〜Cを考え、この部分集合毎に量子化データ
の差の絶対値の和からなる評価関数f(C)〜f(C
)を計算し、この評価関数値が最小となる組み合わせ
Ck を求めることで、添字kの値から左右の像のずれ具
合が分かり、上記(3)式で示されるような(aL +a
R )に比例する距離指標が求められることが知られてい
る(例えば、特許第2676985号,対応米国特許第
5602944号明細書または対応ドイツ特許第412
1145号公報参照)。そこで、例えば図14の多点の
測距原理説明図に示すような計算領域221,222を
1ビット(1ピッチ:p)ずつ順次ずらして行きなが
ら、各計算領域221,222について上述のような距
離指標を求める処理を行なえば、第1番目〜第s番目の
計算領域からs個の離散的な距離データが得られるとい
うものである。従来技術としては、以上(A)〜(D)
で挙げたようなものが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような侵入者の検出方法は各種の問題点を有している。
(A)の焦電センサを用いる方法では、人以外にも赤外
線を発する小動物(例えば猫、ねずみなど)を検出する
ため、誤検出が多いという問題があった。(B)の対向
型赤外線センサを用いる検出方法では、赤外線の遮断を
検出するため、侵入者が赤外線をくぐり抜けたり飛び越
えたりするような場合には、侵入を検出できないという
問題があった。
【0011】(C)特開平5−81575号,特開平5
−172515号で開示された測距式侵入者検知器で
は、光ビームを侵入者に投光し、侵入者からの反射光を
検出するため、侵入者までの距離が遠い場合、または、
侵入者の反射率が低いような場合、侵入者から反射した
反射光の光量が不足し、侵入者までの距離が求められな
いという問題があった。
【0012】また、(D)特開平11−217056号
で開示された乗員の姿勢判別装置においては、三角測量
の測距原理を用いて検出性能を向上させた大変優れたも
のではあるが、侵入者を測定するためには、この測距原
理では人以外の小動物を検出すると予想されるため、単
純に適用できないという問題があった。侵入者を確実に
検出できるような新たな測距原理を用いる侵入者検出装
置が求められている。本発明は上述の(A)〜(D)の
問題を解決するためになされたものであり、その目的は
侵入者を正確に検出する侵入者検出装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、光軸が平行で互いに同一結像平
面上に対象物を結像させるように配置される一対の結像
レンズと、前記一対の結像レンズの結像平面上に配置さ
れ、前記一対の結像レンズそれぞれによる結像に応じた
位置のアレイから像信号を出力する光センサアレイと、
前記光センサアレイから出力される像信号に基づいて侵
入者までの距離を測距して距離データを出力する測距手
段と、前記測距手段からの距離データ、光センサアレイ
の視野方向と地面に対する鉛直方向との交差角である視
野方向角度、および、光センサアレイの取り付け高さを
それぞれ用いて対象物の検出高さを算出する算出手段
と、前記算出手段により算出した検出高さに基づいて前
記対象物は侵入者であるか否かを判定する侵入者判定手
段と、を備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の侵入者検出装置において、前記侵入者判定手段は、前
記対象物の検出高さが予め定められた判定高さよりも高
い場合には前記対象物が侵入者であると判定することを
特徴とする。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載の侵入者検出装置において、前記光セン
サアレイは、視野方向角度が異なるように高さをそれぞ
れ相違させて結像平面上に配置される複数対の光センサ
アレイであって、複数対の光センサアレイはそれぞれ異
なる視野方向角度による対象物の像信号を検出し、前記
算出手段および前記侵入者判定手段により、それぞれ異
なる視野方向について侵入者判定されることを特徴とす
る。
【0016】また、請求項4の発明は、請求項1〜請求
項3の何れか1項に記載の侵入者検出装置において、前
記光センサアレイは、複数列に分割されるアレイであっ
て、全アレイのうち一部の複数アレイをもって定義され
る1のウィンドウから出力される像信号を用いることを
特徴とする。
【0017】また、請求項5の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか1項に記載の侵入者検出装置において、前
記侵入者判定手段は、前回の距離データから最新の距離
データを引いた差が予め定められた判定距離よりも大き
い場合のみ、前記対象物が侵入者であるか否かについて
の判定を行うことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の侵入者
検出装置の実施形態について説明する。なお、各図にお
いて同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。図1は
本発明の実施形態の概略構成図である。侵入者検出装置
は、距離センサ10、マイクロコンピュータ20を少な
くとも備えている。さらに、距離センサ10は、結像レ
ンズ11と、光センサアレイ12と、信号処理部13
と、距離検出回路14とを備えている。本実施形態で
は、本発明の測距手段は、信号処理部13と距離検出回
路14とが該当する。また、マイクロコンピュータ20
は、プログラムとして算出手段21と、侵入者判定手段
22とを備える。距離センサ10からマイクロコンピュ
ータ20へは距離データが送信されるようになされてい
る。
【0019】図2は、本実施形態の距離センサの詳細構
成図、図3は、光センサアレイの配置図である。結像レ
ンズ11は、図2で示すように一対の結像レンズ11
a,11bであり、光軸が平行であって、光軸の基線長
がBとなるように配置される。光センサアレイ12は、
たとえば、CCDリニアアレイセンサであり、本実施形
態では、図3で示すように上段ラインに一対の光センサ
アレイ12a,12bが、中段ラインに光センサアレイ
12c,12dが、下段ラインに光センサアレイ12
e,12fがそれぞれ配置されている。
【0020】これら上・中・下段ラインの光センサアレ
イ12a〜12fは、それぞれ結像レンズ11a,11
bに対して焦点距離fの位置となるように配置されてお
り、結像レンズ11a,11bによりおのおの結像され
た対象物100の像を像信号a,bに変換し信号処理部
13に出力する。なお、信号処理部13からは処理が同
じであるため、中段ラインの光センサアレイ12c,1
2d、下段ラインの光センサアレイ12e,12fにつ
いてはその説明を省略することとし、上段ラインの光セ
ンサアレイ12a,12bを代表として以下説明するこ
ととする。
【0021】信号処理部13は、増幅器15a,15
b、A/D変換器16a,16b、記憶装置17を備え
ている。光センサアレイ12a,12bからの像信号
a,bは、増幅器15a,15bで増幅され、A/D変
換器16a,16bでデジタルデータに変換され、像デ
ータa、bとして記憶装置17に出力される。
【0022】距離検出回路14は、マイクロコンピュー
タからなる回路で、記憶装置17に記憶された左右の像
データa、bを用いて、三角測量の原理により、対象物
100までの距離を算出し、距離データとして外部に出
力する。なお、図には示していないが、残りの2対の光
センサアレイ12c,12dおよび光センサアレイ12
e,12fも同様に信号処理部13に接続され、それぞ
れ同様に求められた距離データが、外部にあるマイクロ
コンピュータ20へ出力される。マイクロコンピュータ
20内の算出手段21および侵入者判定手段22は距離
データに基づき、後に詳述する原理により対象物が侵入
者であるか否かについて判定を行う。
【0023】続いて、侵入者検出装置の設置態様につい
て説明する。図4は室内に設置した侵入者検出装置の設
置を説明する斜視図、図5は同じく側面視図である。図
4,図5において、距離センサ10は室内1の壁1aな
どに取り付けられ対象物(侵入者)100を検出するよ
うに配置される。図4で示す水平方向A側から眺めた側
面視図である図5でも明らかなように、距離センサ10
は、基準となる地面に平行である水平方向Bに対しその
光軸方向が取付角度θとなる角度に傾けて下側を見下
ろすように、取付高さHの高さに配置されている。
【0024】先に説明した3対の光センサアレイはそれ
ぞれ図4,図5において測定視野3〜5に示されるそれ
ぞれの領域によって囲まれた部分を測定視野として持
つ。すなわち、光センサアレイ12のうち上段ラインに
ある光センサアレイ12a,12bの測定視野3は一点
鎖線により決定される領域であり、光センサアレイ12
のうち中段ラインにある光センサアレイ12c,12d
の測定視野4は実線にて囲まれる領域であり、また、光
センサアレイ12のうち下段ラインにある光センサアレ
イ12e,12fの測定視野5は点線にて囲まれる領域
である。これらは、いずれも対象物に対して上側から見
下ろすような測定視野となる。
【0025】次に侵入者の検出原理について説明する。
まず、距離センサによる距離データの算出方法について
述べる。なお、光センサアレイは3対存在しているが3
対はそれぞれ同様な原理にて動作するため、ここではこ
のうち上段ラインにある光センサアレイ12a,12b
の対を例にして距離データの算出方法を説明する。
【0026】図6は距離検出の原理説明図である。各結
像レンズ11a、11bの基線長Bの中点を原点Oとし
て横軸X、縦軸Yを設定し、対象物100が位置する点
Mの座標は(−x,y)であるとする。この場合におい
て、結像位置L,Rの座標はそれぞれ(−B/2−
L1,−f),(B/2+aR1,−f)、結像レン
ズ11aの中心点Oの座標は(−B/2,0)、結像
レンズ11bの中心点Oの座標は(B/2,0)、点
MからX軸に下ろした垂線とX軸との交点Nの座標は
(−x,0)、点Oから光センサアレイ12aに降ろ
した垂線の位置L の座標は(−B/2,−f)、点O
から光センサアレイ12bに降ろした垂線の位置R
の座標は(B/2,−f)である。
【0027】このとき△MONと△O、△
MONと△Oはそれぞれ相似であるから、
以下の式が成立する。 (−x+B/2)f=(aL1)y ・・・(6) (x+B/2)f=(aR1)y ・・・(7) 数式(6)、(7)からxを消去するように整理する
と、 y=B・f/(aL1+aR1) ・・・・(8) となり、結像位置L、Rのx座標aL1、aR1
わかれば、対象物100までの距離Lが算出できる。
(三角測量の原理)
【0028】信号処理部13では、結像位置L、R
のx座標aL1、aR1を示す像データを計測する。具
体的には、光センサアレイ12a,12bからの像信号
a,bが、増幅器15a,15bで増幅され、A/D変
換器16a,16bでデジタルデータに変換された後、
像データa、bとして記憶装置17に出力される。この
記憶装置17に記憶された像データa,bは距離検出回
路14へ出力される。
【0029】続いて、像データa,bを用いる測距につ
いて説明する。図7は距離検出回路14の動作説明図で
ある。距離検出回路14は、図7の実線に示すような、
フォトセンサアレイ12a,12b上の像データa,b
のうち設定した測距範囲110にて検出された像データ
のみ比較する。この測距範囲110は、予め範囲の中心
が設定されている。
【0030】そして、像データが一致しなければ、同図
の破線のように、例えばフォトセンサアレイ12aの左
の像データaを右に、フォトセンサアレイ12bの右の
像データbを左に順次シフトして比較していき、像デー
タa、bが一致したときのシフト量を検出する。結像位
置L、RのX座標aL1、aR1はこのシフト量に
一致するので、距離検出回路14は、シフト量aL1
R1から、対象物までの距離yを、先に説明した数式
(8)により算出できる。
【0031】しかしながら、距離データの算出におい
て、像データを移動させることは困難であるため、現実
には、測距範囲110を移動させて像データが一致する
場合の測距範囲110のシフト量を算出することとな
る。図8は、距離センサ10側から対象物(侵入者)1
00を眺めたときの各センサアレイのライン状の視野を
表した図である。
【0032】図8では3対ある光センサアレイの左側で
ある光センサアレイ12a,12c,12eにおいて
は、列状にならぶ複数個のセンサアレイを有している。
このセンサアレイの中から連続する複数個のセンサアレ
イからなる測定ウィンドウを定める。そして、各測定ウ
ィンドウに対して当該測定ウィンドウを代表するセンサ
アレイを決定する。図8においては当該測定ウィンドウ
の中心のセンサアレイとなる。なお、この場合中心とな
り得ない光センサアレイの両端領域は代表するセンサア
レイの対象から除かれることとなる。
【0033】このようにして決定したウィンドウの配列
順に対応して測定ウィンドウ番号(以下、測定ウィンド
ウNo.と略記する)をつける。例えば、図8で水平に
置かれた光センサアレイ12aにおいて、左側のウィン
ドウから右側のウィンドウに向かって順に、0,1,
2,・・・(全ウィンドウ数−1)のようにウィンドウ
No.をつける。ここで、測定ウィンドウは上段ライン
(ラインNo.0)・中段ライン(ラインNo.1)・
下段ライン(ラインNo.2)の光センサアレイ毎に、
且つ光センサアレイ上に所定の等間隔(WP)に並ぶよ
うに定義されている。そして距離検出回路14は、この
ウィンドウNo.ごとに、対となる当該ウィンドウ内の
対象物の画像相互の相関を求めて上述の原理により、距
離を算出し、このウィンドウNo.ごとに求めた距離デ
ータを出力する。
【0034】次に距離データを用いる侵入者の判定原理
について説明を行う。図9,図10はマイクロコンピュ
ータ20の動作手順を示すフローチャートである。ま
ず、動作開始後、ステップS1で距離測定を行う。距離
測定は全てのラインの全てのウィンドウについて行われ
る。ラインがi、ウィンドウがjである測定箇所の距離
データd(i,j)で表される。次にステップS2で
は、ラインNo.の初期設定を行う。すなわちi=0と
設定される。
【0035】次にステップS3では、ウィンドウNo.
の初期設定を行う。すなわちj=0と設定される。次に
ステップ4では、距離データd(i,j)と比較距離デ
ータの差dfを求める。比較距離データは前回の測定時
における距離データd(i,j)であり、これをd’
(i,j)で表すと、 df=d’(i,j)−d(i,j)・・・(9) として表せる。
【0036】次にステップS5では、判定距離と差df
とを比較し、差df>判定距離を満たす、すなわち同一
箇所の距離データが変化したならば、測定ステップS6
に進み、変化していないならば、ステップS10へジャ
ンプする。このステップS5では、移動物でないような
対象物は、室内に配置された家具・設置機器のような静
止物である、つまり小動物・人のような移動体ではない
と判断するものであり、このような場合は侵入者である
か否かという不要な処理を省くことができる。
【0037】ステップS5で距離データが変化した、つ
まり移動体であると判定されるならばステップS6で、
対象物100の検出高さhが次の式に基づいて計算され
る。 h=H−d(i,j)/tanθ ・・・(10) ここで、hは検出高さ、Hは取付高さ、θは鉛直方
向を基準としたときのラインiの視野方向角度(図11
参照)である。図11は、距離センサ2を図4で示す水
平方向Aから眺めた側面視図である。このうち、m
,mはそれぞれライン0〜2の光軸からの距離で
ある。m,m,mの符号は上向きが正、下向きが
負である。例えば図11においてはm,mの符号は
正、mの符号は負である。これら距離センサを取り付
けている壁1aの垂直方向は鉛直方向に一致するものと
考えて上記計算を行う。
【0038】θを取付角度とすると、θはライン0
〜2についてそれぞれ図11を基にして下記のように計
算される。 θ=90°−{tan−1(m/f)+θ} ・・・(11) θ=90°−{tan−1(m/f)+θ} ・・・(12) θ=90°−{tan−1(m/f)+θ} ・・・(13) これらθ 、θ 、θ を先に説明した(10)式
に代入して高さを求めることとなる。ステップS6で対
象物の高さhを計算した後に、次にステップS7に進
む。
【0039】ステップS7では上記の高さhが予め定め
られた判定高さよりも高いか否か判定を行う。ステップ
S7において、h>判定高さであれば、対象物100は
侵入者と判定してステップS8に進み、h>判定高さで
ないならば、対象物100は侵入者でないと判定してス
テップS9へジャンプする。上記の判定高さは対象物1
00が人かそうでないかを判定するために適切な値(例
えば成人のほとんどの人の身長を下回る1mなど)が設
定される。これにより、ステップS5で移動体であると
判定された対象物100がさらにステップS7で人であ
るか小動物であるかが判定され、誤検出が防止される。
【0040】次に、ステップS10では、前記ステップ
S4で用いられた比較距離データが次式により作成され
る。 d’(i,j)=d(i,j)・・・(14) この比較距離データd’(i,j)は次回の距離測定の
ステップS4で使用される。作成終了後はステップS1
1に進む。
【0041】ステップS11ではjが最大ウィンドウN
o.でないならば、ステップS12にてjを加算した
後、状態Cに戻り、状態Cから状態Dまでのステップを
繰り返す。ステップS11においてjが最大ウィンドウ
No.ならば、ステップS13に進む。ステップS13
において、iが最大ラインNo.でないならば、ステッ
プS14にてiを加算した後、状態Bに戻り、状態Bか
らステップ11までステップを繰り返す。ステップS1
3において、iが最大ラインNo.であれば、ステップ
S15に移る。ステップS15では待機時間を設定し、
ステップS16で一定時間待機し、待機終了後、状態A
に戻る。以降この動作を繰り返すことにより、常時、侵
入者の検出を行う。
【0042】以上、本実施形態によれば、3本の光セン
サアレイにより視野角度をそれぞれ異ならせているた
め、図4,図5でも明らかなように、侵入者が部屋内の
どこに位置していても、確実に検出することが可能とな
る。例えば、図5の点線で示した侵入者を検知すること
ができるようになる。また、光センサアレイ11は、室
内1が狭いような場合は少なくとも1本あれば検出が可
能であり、距離センサ10の配置および測定視野角度等
を適宜調節すれば充分使用に耐えうるものである。ま
た、本実施形態では3対の光センサアレイとしたが、3
対に限定するという趣旨ではなく、1対、または、2
対,4対という複数対の光センサアレイとすることがで
きる。光センサアレイ数が多ければ図4,図5でも明ら
かなように検出可能な領域が広がるため、広い室内1で
も使用が可能となる。このように、光センサアレイ数、
測定視野角度、取り付け高さは部屋の大きさに応じて適
宜設定される。
【0043】また、本実施形態では左右2本の光センサ
アレイを以て一対としているが、例えば2本分の長さが
ある1本の光センサアレイとし、仮想的に一対あるよう
に取り扱っても良い。本発明では一対の光センサアレイ
というときは、このような長尺の1本の光センサアレイ
を用いて1対の光センサアレイとして用いてもよい。さ
らにまた、本実施形態では左右2本の光センサアレイを
以て一対とし、それらが上下方向に複数対本配置された
ものとしているが、例えばセンサアレイが複数行・複数
列にわたりマトリクス状に配置されたような平面上の光
センサアレイであっても、ウィンドウNo・ラインNo
が設定でき、測距手段により距離を算出することがで
き、本発明を実施することができる。これらはコスト等
が勘案されて適宜選択・設計される。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、距離センサおよび光センサアレイを用いて対象物
の像データを得て、信号処理部・距離検出回路が対象物
までの距離データを検出することにより、この距離デー
タと、距離センサの取り付け高さ、各光センサアレイの
視野方向と鉛直方向との交差角である傾き角度、とか
ら、対象物の高さを計算し、対象物が人間程度の身長を
持ち、かつ移動する場合にこの対象物を侵入者であると
判定するために、小動物を侵入者と誤って検出するとい
う事態は発生せず、信頼性の高い侵入者検出装置を提供
することが可能である。
【0045】また、この侵入者検出装置において距離セ
ンサは、光ビームを侵入者に投光するものではなく、侵
入者からの自然光の反射光によって得られる光センサア
レイ上の画像の比較によって侵入者までの距離を求める
ために、侵入者までの距離や、侵入者の反射率に左右さ
れず、侵入者までの距離を求めることが可能であり、侵
入者を確実に検出することができる。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、侵
入者検出装置は、対象物の高さが判定高さよりも高い場
合に対象物が侵入者であることを判定する侵入者判定手
段を備えているため、人より背が低いような小動物を侵
入者と判定することなく、精度の高い侵入者検出が可能
である。
【0047】また、請求項3に記載の発明によれば、こ
の侵入者検出装置において距離センサは複数対の光セン
サアレイを備えるものとした。これにより室内・施設な
どの広い範囲においても、侵入者の存在する場所に関わ
りなく、侵入者を確実に検出することができる。さらに
侵入者が検出領域を飛び越えたりくぐり抜けたりしたた
め侵入者が検出できないという事態を防止することが可
能である。
【0048】さらに請求項4に記載の発明によれば、複
数列に分割される全アレイのうち一部の複数アレイをも
って定義される1のウィンドウから出力される像信号を
用いることとした。これにより、プログラム処理により
シフト量を算出することが可能となる。
【0049】さらに請求項5記載の発明によれば、侵入
者検出装置は、侵入者判定手段において距離センサの各
ライン上の測定ウィンドウ別の距離データのうち、前回
の距離データから最新の距離データを引いた差が判定距
離よりも大きい距離データについてのみ、対象物が侵入
者か否かであるかの判定を行う。つまり、静止物は家具
・設備機器などであるとして侵入者判定の対象から外
し、侵入者などの移動体についてのみ判定することとな
る。これにより、精度の高い侵入者検出が可能である。
【0050】総じて、本発明によれば、侵入者を正確に
検出する侵入者検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態の距離センサの詳細構成図で
ある。
【図3】光センサアレイの配置図である。
【図4】室内に設置した侵入者検出装置の設置を説明す
る斜視図である。
【図5】室内に設置した侵入者検出装置の設置を説明す
る側面視図である。
【図6】距離検出の原理説明図である。
【図7】距離検出回路の動作説明図である。
【図8】距離センサ側から対象物(侵入者)を眺めたと
きの各光センサアレイのライン状の視野を表した図であ
る。
【図9】マイクロコンピュータ20の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図10】マイクロコンピュータ20の動作手順を示す
フローチャートである。
【図11】距離センサの側面視図である。
【図12】測距原理説明図である。
【図13】測距原理における相関演算説明図である。
【図14】多点の測距原理説明図である。
【符号の説明】
10 距離センサ 11 結像レンズ 11a,11b 結像レンズ 12 光センサアレイ 12a,12b,12c 光センサアレイ 12d,12e,12f 光センサアレイ 13 信号処理部 14 距離検出回路 15a、15b 増幅器 16a、16b A/D変換器 17 記憶装置 20 マイクロコンピュータ 21 算出手段 22 侵入者判定手段 1 室内 1a 壁 3 上段ライン(ラインNo0)の
測定視野 4 中段ライン(ラインNo1)の
測定視野 5 下段ライン(ラインNo2)の
測定視野 100 対象物(侵入者) 110 測距範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA24 CC16 FF09 GG09 JJ02 JJ05 JJ07 JJ25 LL04 UU05 UU07 2F112 AC03 BA01 CA12 FA03 FA07 FA21 FA45 5C084 AA02 AA07 AA08 AA13 BB05 CC16 CC19 DD11 DD57 EE01 EE02 GG21 GG42 GG43 GG56 GG57 GG78

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸が平行で互いに同一結像平面上に対象
    物を結像させるように配置される一対の結像レンズと、 前記一対の結像レンズの結像平面上に配置され、前記一
    対の結像レンズそれぞれによる結像に応じた位置のアレ
    イから像信号を出力する光センサアレイと、 前記光センサアレイから出力される像信号に基づいて侵
    入者までの距離を測距して距離データを出力する測距手
    段と、 前記測距手段からの距離データ、光センサアレイの視野
    方向と地面に対する鉛直方向との交差角である視野方向
    角度、および、光センサアレイの取り付け高さをそれぞ
    れ用いて対象物の検出高さを算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した検出高さに基づいて前記対
    象物は侵入者であるか否かを判定する侵入者判定手段
    と、 を備えることを特徴とする侵入者検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の侵入者検出装置におい
    て、 前記侵入者判定手段は、前記対象物の検出高さが予め定
    められた判定高さよりも高い場合には前記対象物が侵入
    者であると判定することを特徴とする侵入者検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の侵入者検
    出装置において、 前記光センサアレイは、視野方向角度が異なるように高
    さをそれぞれ相違させて結像平面上に配置される複数対
    の光センサアレイであって、 複数対の光センサアレイはそれぞれ異なる視野方向角度
    による対象物の像信号を検出し、前記算出手段および前
    記侵入者判定手段により、それぞれ異なる視野方向につ
    いて侵入者判定されることを特徴とする侵入者検出装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の
    侵入者検出装置において、 前記光センサアレイは、複数列に分割されるアレイであ
    って、 全アレイのうち一部の複数アレイをもって定義される1
    のウィンドウから出力される像信号を用いることを特徴
    とする侵入者検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の
    侵入者検出装置において、 前記侵入者判定手段は、前回の距離データから最新の距
    離データを引いた差が予め定められた判定距離よりも大
    きい場合のみ、前記対象物が侵入者であるか否かについ
    ての判定を行うことを特徴とする侵入者検出装置。
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Cited By (4)

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KR101536857B1 (ko) * 2014-01-24 2015-07-22 수원대학교산학협력단 침입자 신장 추정 시스템 및 방법

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