JPH05322562A - 電子レベルと電子レベル用標尺 - Google Patents

電子レベルと電子レベル用標尺

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JPH05322562A
JPH05322562A JP15598292A JP15598292A JPH05322562A JP H05322562 A JPH05322562 A JP H05322562A JP 15598292 A JP15598292 A JP 15598292A JP 15598292 A JP15598292 A JP 15598292A JP H05322562 A JPH05322562 A JP H05322562A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は電子レベルと電子レベル用標尺に係
わり、特に、電子レベルが、電子レベル用標尺に形成さ
れた距離測定用パターンから距離を演算し、この演算距
離に基づき、電子レベル用標尺に形成されたランダムな
パターンである近距離測定用パターン及び遠距離測定用
パターンの何れかを選択することにより、高低差を算出
する電子レベルを提供することを目的とする。 [構成] 本発明は対物レンズ部が、近距離測定用パタ
ーンと、遠距離測定用パターン及び距離測定用パターン
の像を形成し、エリアセンサ部が、対物レンズ部によっ
て形成された近距離測定用パターンと、遠距離測定用パ
ターン及び距離測定用パターンの像を電気信号に変換
し、距離算出部が距離測定用パターンの所定間隔を検出
し、この検出値から、電子レベルと電子レベル用標尺と
の距離を演算する。更に高低差算出部が近距離の場合に
は、近距離測定用パターンに対応する電気信号から高低
差を求め、また遠距離の場合には、遠距離測定用パター
ンに対応する電気信号から高低差を求める様になってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レベルと、これに
使用する電子レベル用標尺に係わり、特に、電子レベル
が、電子レベル用標尺に形成された距離測定用パターン
から、電子レベルと標尺との距離を演算し、この演算距
離に基づき、電子レベル用標尺に形成されたランダムな
パターンである近距離測定用パターン及び遠距離測定用
パターンの何れかを選択することにより、高低差を算出
する電子レベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から直接水準測量等を行う場合に
は、レベル(水準儀)と標尺が使用されていた。即ち、
測量者が、標尺の目盛りをレベルを使用して目視するこ
とにより高低差を測定していた。この古典的なレベルに
よる測量は、測量者による読み誤りが発生していた。こ
の読み誤りを解消するために、標尺の目盛り作業を電子
的に行う電子レベルが開発された。この電子レベルは例
えば、標尺側から所定信号を包含させた光を発光させ、
この光を電子レベル側で受光して識別し、標尺の目盛り
を読み取る様に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら画像処理
技術が進歩した今日では、距離に応じて倍率が変化する
標尺の目盛りを画像処理することにより、電子的に標尺
の目盛りを読み取ることも可能であるが、膨大な処理時
間を必要とし、実用性に乏しいという問題点があった。
従って、距離に応じて標尺の目盛りの倍率が変化して
も、簡易な信号処理により、電子的に標尺の目盛りを読
み取ることのできる電子レベルの出現が強く望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、測定を行う際に鉛直方向に配置さ
れ、ランダムなパターンである近距離測定用パターンを
形成した近距離測定用パターン部と、この近距離測定用
パターンよりも大きなピッチの遠距離測定用パターンを
形成した遠距離測定用パターン部と、前記近距離測定用
パターン部及び前記遠距離測定用パターン部を挟み、そ
のパターン方向と略直交する方向に、所定の間隔で形成
される距離測定用パターンを形成した距離測定用パター
ン部とからなる電子レベル用標尺を使用して測定を行う
電子レベルであって、前記近距離測定用パターンと、前
記遠距離測定用パターン及び距離測定用パターンの像を
形成するための対物レンズ部と、この対物レンズ部によ
って形成された前記近距離測定用パターンと、前記遠距
離測定用パターン及び距離測定用パターンの像を電気信
号に変換するためのエリアセンサ部と、このエリアセン
サ部から得られた電気信号の内、前記距離測定用パター
ンに対応する電気信号から該距離測定用パターンの所定
間隔を検出し、この検出値から、前記電子レベルと前記
電子レベル用標尺との距離を演算するための距離算出部
と、この距離算出部により演算された演算距離が所定距
離以下である場合には、前記エリアセンサ部から得られ
た電気信号の内、前記近距離測定用パターンに対応する
電気信号から高低差を求め、前記距離算出部により演算
された演算距離が所定距離を越える場合には、前記エリ
アセンサ部から得られた電気信号の内、前記遠距離測定
用パターンに対応する電気信号から高低差を求めるため
の高低差算出部とから構成されている。
【0005】また本発明は、遠距離測定用パターン部
が、近距離測定用パターン部を挟み込む様に左右に配置
されており、前記エリアセンサ部から得られた電気信号
の内、前記左右の遠距離測定用パターンに対応する電気
信号から、前記電子レベル用標尺の傾斜を求めるための
傾斜演算手段と、この傾斜演算手段により得られた前記
電子レベル用標尺の傾斜を考慮して、前記高低差算出部
が高低差を算出する様に構成することもできる。
【0006】更に本発明は、高低差算出部が、前記近距
離測定用パターンに対応する電気信号と、遠距離測定用
パターンに対応する電気信号とに相関処理を施し、高低
差を算出する様に構成することもできる。
【0007】そして本発明の電子レベル用標尺は、測定
を行う際の鉛直方向に形成され、ランダムなパターンで
ある近距離測定用パターンを形成した近距離測定用パタ
ーン部と、この近距離測定用パターンよりも大きなピッ
チの遠距離測定用パターンを形成した遠距離測定用パタ
ーン部と、前記近距離測定用パターン部及び前記遠距離
測定用パターン部を挟み、そのパターン方向と略直交す
る方向に、所定の幅で形成される距離測定用パターンを
形成した距離測定用パターン部とからなっている。
【0008】
【作用】以上の様に構成された本発明は、ランダムなパ
ターンである近距離測定用パターンを形成した近距離測
定用パターン部を測定を行う際に鉛直方向に配置し、こ
の近距離測定用パターンよりも大きなピッチの遠距離測
定用パターンを形成した遠距離測定用パターン部を測定
を行う際に鉛直方向に配置する。更に、距離測定用パタ
ーンが形成された距離測定用パターン部が、近距離測定
用パターン部及び遠距離測定用パターン部を挟み、その
パターン方向と略直交する方向に、所定の間隔で配置さ
れる。そして対物レンズ部が、近距離測定用パターン
と、遠距離測定用パターン及び距離測定用パターンの像
を形成し、エリアセンサ部が、対物レンズ部によって形
成された近距離測定用パターンと、遠距離測定用パター
ン及び距離測定用パターンの像を電気信号に変換し、距
離算出部が、エリアセンサ部から得られた電気信号の
内、距離測定用パターンに対応する電気信号から距離測
定用パターンの所定間隔を検出し、この検出値から、電
子レベルと電子レベル用標尺との距離を演算する。更に
高低差算出部が、距離算出部により演算された演算距離
が所定距離以下である場合には、エリアセンサ部から得
られた電気信号の内、近距離測定用パターンに対応する
電気信号から高低差を求め、距離算出部により演算され
た演算距離が所定距離を越える場合には、エリアセンサ
部から得られた電気信号の内、遠距離測定用パターンに
対応する電気信号から高低差を求める様になっている。
【0010】また本発明は、遠距離測定用パターン部
を、近距離測定用パターン部を挟み込む様に左右に配置
し、傾斜演算手段が、エリアセンサ部から得られた電気
信号の内、左右の遠距離測定用パターンに対応する電気
信号から電子レベル用標尺の傾斜を求め、高低差算出部
が、傾斜演算手段により得られた電子レベル用標尺の傾
斜を考慮して高低差を算出することもできる。
【0011】更に本発明は、高低差算出部が、前記近距
離測定用パターンに対応する電気信号と、遠距離測定用
パターンに対応する電気信号とに相関処理を施し、高低
差を算出することもできる。
【0012】そして本発明の電子レベル用標尺は、ラン
ダムなパターンである近距離測定用パターンを形成した
近距離測定用パターン部を測定を行う際に鉛直方向に配
置し、この近距離測定用パターンよりも大きなピッチの
遠距離測定用パターンを形成した遠距離測定用パターン
部を測定を行う際に鉛直方向に配置する。更に、距離測
定用パターンが形成された距離測定用パターン部が、近
距離測定用パターン部及び遠距離測定用パターン部を挟
み、そのパターン方向と略直交する方向に、所定の幅で
配置する様になっている。
【0013】
【実施例】
【0014】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0015】図1〜図3に示す様に、本実施例の測量装
置は、電子レベル1と、電子レベル用標尺2とからなっ
ている。電子レベル1は、図3に示す様に整準装置10
0上に載置されており、図1に示す様に、対物レンズ部
11と、コンペンセータ12と、ビームスプリッタ13
と、接眼レンズ部14と、エリアセンサ15と、演算処
理手段16とから構成されている。
【0016】対物レンズ部11は、電子レベル用標尺2
のパターンの像を形成するためのものである。コンペン
セータ12は、電子レベル1の光軸が多少傾いても、視
準線を自動的に水平にするための自動補償機構であり、
水平光線を上下に変化させて結像させるものである。ビ
ームスプリッタ13は、光を接眼レンズ部14方向と、
エリアセンサ15方向に分割させるためのものである。
接眼レンズ部14は、測量者が、電子レベル用標尺2を
目視するためのものである。エリアセンサ15はエリア
センサ部に該当するもので、対物レンズ部によって形成
された電子レベル用標尺2のパターン像を電気信号に変
換するためのものである。本実施例では、CCDエリア
センサが使用されている。このエリアセンサ15は、ホ
トダイオードを2次元的に配置したエリアイメージセン
サであれば、何れのセンサを採用することができる。
【0017】演算処理手段16は、アンプ161と、サ
ンプルホールド162と、A/D変換器163と、RA
M164と、クロックドライバ165と、マイクロコン
ピュータ166と、表示器167とから構成されてい
る。
【0018】次に電子レベル用標尺2は、図2に示す様
に、近距離測定用パターン部21と、遠距離測定用パタ
ーン部22、22と、距離測定用パターン部23とが形
成されている。近距離測定用パターン部21と遠距離測
定用パターン部22、22とは、測定を行う際に鉛直方
向に配置される様になっており、近距離測定用パターン
部21には、ランダムなパターンである近距離測定用パ
ターンが形成されている。遠距離測定用パターン部2
2、22には、近距離測定用パターン部21の近距離測
定用パターンよりも大きなピッチの遠距離測定用パター
ンが形成されている。これは測定距離が長くなるため、
パターンのピッチを大きくする必要があるからである。
また遠距離測定用パターン部22、22は、近距離測定
用パターン部21の両側部に一対形成されている。即
ち、遠距離測定用パターン部22、22が、近距離測定
用パターン部21を挟み込む様に左右に配置されてい
る。更に、距離測定用パターンが形成された距離測定用
パターン部23が、近距離測定用パターン部21及び遠
距離測定用パターン部22、22を挟み、そのパターン
方向と略直交する方向に、所定の幅Wで配置されてい
る。
【0019】以上の様に構成された本測量装置の測定原
理を説明する。
【0020】まず、電子レベル1と電子レベル用標尺2
との距離を演算する方法を説明する。本実施例の電子レ
ベル用標尺2には、距離測定用パターン部23が形成さ
れているので、この距離測定用パターンである幅Wを使
用して電子レベル1と電子レベル用標尺2との距離を演
算する。
【0021】図5に示す様に、電子レベル1によるレン
ズの像をwとし、レンズから電子レベル用標尺2までの
距離をL、レンズから像までの距離をdとすれば、
【0022】L=d(W/w)となり、d≒fであるか
ら(fはレンズの焦点距離)
【0023】L=d(W/w)≒f(W/w)
【0024】となる。従って、距離測定用パターンであ
る幅Wの倍率(W/w)を演算すれば、電子レベル1と
電子レベル用標尺2との概略距離を求めることができ
る。
【0025】次に、高低差の測定原理を説明する。
【0026】まず電子レベル用標尺2のコードは既知と
する。エリアセンサ15上に現れた電子レベル用標尺2
のコードの一単位が、エリアセンサ15の何ビットに相
当するかは、電子レベル1と電子レベル用標尺2との距
離で変化する。
【0027】従って距離測定用パターンである幅Wが、
近距離測定用パターンでy1 単位であり、遠距離測定用
パターンでy2 単位であり、エリアセンサ15上で、距
離測定用パターンである幅WがXビットであったとすれ
ば、
【0028】近距離測定用パターンでは、(X/y1
を一単位としたコードに変換され、遠距離測定用パター
ンでは、(X/y2)を一単位としたコードに変換され
る。
【0029】次に、近距離測定用パターン部21と遠距
離測定用パターン部22、22を詳細に説明する。本実
施例の近距離測定用パターン部21と遠距離測定用パタ
ーン部22、22には、M系列のランダムパターンが採
用されている。
【0030】ここで、M系列について詳細に説明する。
【0031】 f(x)=1+c1x+c22+・・・・・cpp (cp=1)
【0032】の係数を用いたp次の線形漸化式
【0033】 at=c1t-1+c2t-2+・・・・・・cpt-p
【0034】によって生成される数列atを考える。こ
の数列が周期的であり、その周期Tが、2p−1となる
ためには、f(x)が原始多項式であることが必要であ
る。この条件が成立するとき、数列atをp次の線形最
大周期列(Maximumーlength linea
rly recurring sequence)、略
してM系列と呼んでいる。
【0035】本実施例では8ビット構成となっているの
で、28−1(255)個で1周期となり、M系列は2
値の周期列であるので、255個のデータを白(1)と
黒(0)でパターン化することができる。
【0036】このパターンの配列は、フィードバック付
きのシフトレジスタで発生させることができる。図6に
示す様に、S1からS8までがシフトレジスタである。
これらは、1または0が取り得る様になっており、一定
時間間隔で、S1からS8までのシフトレジスタの保持
している値は、右隣のシフトレジスタに転送(シフト)
される。またS1のシフトレジスタには、各シフトレジ
スタの保持していた値の加重和が転送される。いま、時
刻tデルタにおけるS1のシフトレジスタの内容をat
とすれば、時刻(t−1)デルタにおけるSi(1≦i
≦8)のシフトレジスタの内容は、at-i となり、
【0037】 at=c1t-1+c2t-2+・・・・・・c8t-8
【0038】が成立する。
【0039】以上の様に、上述したシフト動作を255
回繰り返せば、M系列データを得ることができ、255
に至るまで、その組合せの同じものは一度も現れない。
従って、パターンの各ビット位置に検出器を置き、パタ
ーンを1ビットずつ8回移動させると、各検出器には異
なった符号の白黒信号が現れることを意味する。本実施
例は、この性質を利用したものである。即ち、本実施例
の近距離測定用パターン部21と遠距離測定用パターン
部22、22には、M系列のランダムパターンが、通常
の標尺の目盛りの代わりに表示されている。
【0040】なお本実施例ではM系列が採用されている
が、その他のランダムパターンを使用することも可能で
ある。
【0041】次に本実施例の電子レベル1に搭載された
演算処理手段16を詳細に説明する。アンプ161は、
エリアセンサ15からの電気信号を増幅するものであ
り、サンプルホールド162は、増幅された電気信号を
クロックドライバ165からのタイミング信号でサンプ
ルホールドするものである。A/D変換器163は、サ
ンプルホールドされた電気信号をA/D変換するための
ものである。そしてRAM164は、A/D変換された
デジタル信号を記憶するためのものである。またマイク
ロコンピュータ166は、各種演算処理を行うものであ
る。
【0042】ここでマイクロコンピュータ166が果た
す機能を図4に基づいて説明すると、演算処理手段16
は、距離算出部1661と、高低差算出部1662と、
傾斜演算手段1663とからなり、距離算出部1661
は、エリアセンサ15から得られた電気信号の内、距離
測定用パターンに対応する電気信号から距離測定用パタ
ーンの幅Wを検出し、この検出値から、電子レベル1と
電子レベル用標尺2との距離を演算するためのものであ
る。高低差算出部1662は、距離算出部1661によ
り演算された演算距離が所定距離以下である場合には、
エリアセンサ15から得られた電気信号の内、近距離測
定用パターンに対応する電気信号から高低差を求め、距
離算出部1661により演算された演算距離が所定距離
を越える場合には、エリアセンサ15から得られた電気
信号の内、遠距離測定用パターンに対応する電気信号か
ら高低差を求めるためのものである。傾斜演算手段16
63は、エリアセンサ15から得られた電気信号の内、
左右の遠距離測定用パターン22、22に対応する電気
信号から、電子レベル用標尺2の傾斜を求めるためのも
のである。
【0043】そして表示器167は、高低差算出部16
62で算出された高低差を表示するもので、液晶表示等
の表示手段を採用してもよく、更に、外部記憶手段等に
出力させる構成としてもよい。
【0044】以上の様に構成された本実施例の作用を図
7に基づいて説明する。
【0045】まず、ステップ1(以下、S1と略する)
で、被測定点に電子レベル用標尺2を設置し、電子レベ
ル1を起動させて測量を開始する。次にS2では、エリ
アセンサ15が、対物レンズ部11によって形成された
近距離測定用パターン部21と、遠距離測定用パターン
部22、22及び距離測定用パターン部23の像を電気
信号に変換する。更にS3では、エリアセンサ15から
取り込まれた電気信号をA/D変換し、S4で、変換さ
れたディジタル信号をRAM164に記憶させる。更に
S5では、エリアセンサ15から取り込まれた電気信号
の内、水平方向のデータである距離測定用パターンを抽
出する。そしてS6では、S5で抽出された距離測定用
パターンの幅Wを検出し、S7で、S6で得られた距離
測定用パターンの幅Wから、距離算出部1661が、電
子レベル1と電子レベル用標尺2との概略距離を算出す
る。
【0046】そしてS8では、S7で算出された概略距
離が、所定距離以下であるか否かを判断する。所定距離
以下であり近距離と判断された場合には、S9に進み、
マイクロコンピュータ166が近距離参照パターンを形
成する。即ち、マイクロコンピュータ166のシフトレ
ジスタにより、M系列のランダムパターンのデータを作
成する。次にS10では、RAM164からエリアセン
サ15から取り込まれた電気信号の内、近距離測定用パ
ターンに該当する信号を抽出する。そしてS11に進
み、S11では、S9で作成した近距離参照パターン
と、S10で抽出された近距離測定用パターンとの相関
処理を行う。即ちS11は、M系列のランダムパターン
のデータを積分し、この積分データと、エリアセンサ1
5の鉛直方向の出力データとの相互相関を計算し、その
最大値となるデータを選択し、その最大値となった点に
対応する電子レベル用標尺2の鉛直位置を決定すること
ができる。
【0047】そしてS12では、S11で決定された鉛
直位置から高低差が演算され、演算値が表示器167に
表示される。更にS13に進み、S13では測定終了か
否かを判断し、測定終了の場合にはS14に進んで測量
を終了する。なおS13で、測定を終了しない場合に
は、S2に戻って測量を繰り返す様になっている。
【0048】なおS8で、S7で算出された概略距離
が、所定距離を越えて遠距離と判断された場合には、S
15に進み、マイクロコンピュータ166が遠距離参照
パターンを形成する。次にS16では、RAM164か
らエリアセンサ15から取り込まれた電気信号の内、遠
距離測定用パターンに該当する信号を抽出する。そして
そしてS11に進み、S11では、S15で作成した遠
距離参照パターンと、S16で抽出された遠距離測定用
パターンとの相関処理を行う。そしてS12で、高低差
を演算する様に構成されている。
【0049】なお本実施例では、遠距離測定用パターン
部22、22が、同一の高さで左右一対に形成されてい
るので、傾斜演算手段1663が、エリアセンサ15か
ら得られた電気信号の内、左右の遠距離測定用パターン
22、22に対応する電気信号から電子レベル用標尺2
の傾斜を求め、その平均化を行うことにより、電子レベ
ル用標尺2の倒れを補正することができる。そして本実
施例は、1回の測定で電子レベル用標尺2の倒れを補正
することができるという卓越した効果がある。
【0050】更に実施例は、距離データ及び高低差デー
タを電気的に出力できるので、データレコーダ等を使用
して作業の能率化を図ることができる。
【0051】またエリアセンサ15の出力信号をNTS
C信号とすることも可能であり、この場合には、電子レ
ベル1をテレビカメラとして使用することができる。
【0052】
【効果】以上の様に構成された本発明は、測定を行う際
に鉛直方向に配置され、ランダムなパターンである近距
離測定用パターンを形成した近距離測定用パターン部
と、この近距離測定用パターンよりも大きなピッチの遠
距離測定用パターンを形成した遠距離測定用パターン部
と、前記近距離測定用パターン部及び前記遠距離測定用
パターン部を挟み、そのパターン方向と略直交する方向
に、所定の間隔で形成される距離測定用パターンを形成
した距離測定用パターン部とからなる電子レベル用標尺
を使用して測定を行う電子レベルであって、前記近距離
測定用パターンと、前記遠距離測定用パターン及び距離
測定用パターンの像を形成するための対物レンズ部と、
この対物レンズ部によって形成された前記近距離測定用
パターンと、前記遠距離測定用パターン及び距離測定用
パターンの像を電気信号に変換するためのエリアセンサ
部と、このエリアセンサ部から得られた電気信号の内、
前記距離測定用パターンに対応する電気信号から該距離
測定用パターンの所定間隔を検出し、この検出値から、
前記電子レベルと前記電子レベル用標尺との距離を演算
するための距離算出部と、この距離算出部により演算さ
れた演算距離が所定距離以下である場合には、前記エリ
アセンサ部から得られた電気信号の内、前記近距離測定
用パターンに対応する電気信号から高低差を求め、前記
距離算出部により演算された演算距離が所定距離を越え
る場合には、前記エリアセンサ部から得られた電気信号
の内、前記遠距離測定用パターンに対応する電気信号か
ら高低差を求めるための高低差算出部とから構成されて
いるので、画像処理のみで、電子レベル用標尺までの距
離と高低差を測定することができ、読み取りミスもな
く、高速処理が行えるので、水準測量を行う時間の短縮
化を図ることができるという卓越した効果がある。
【0053】また本発明は、左右の遠距離測定用パター
ンに対応する電気信号から、前記電子レベル用標尺の傾
斜を求めるための傾斜演算手段が備えられているので、
1回の測定で、電子レベル用標尺の倒れ補正を行うこと
ができるという効果がある。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電子レベル1の構成を示す図
である。
【図2】本実施例の電子レベル用標尺2を説明する図で
ある。
【図3】本実施例の電子レベル1の外観を示す斜視図で
ある。
【図4】本実施例の演算処理手段16の構成を示す図で
ある。
【図5】本実施例の距離測定の原理を説明する図であ
る。
【図6】本実施例のM系列データの発生原理を説明する
図である。
【図7】本実施例の作用を説明する図である。
【符号の説明】
1 電子レベル 11 対物レンズ 12 コンペンセータ 13 ビームスプリッタ 14 接眼レンズ部14 15 エリアセンサ 16 演算処理手段 1661 距離算出部 1662 高低差算出部 1663 傾斜演算手段 2 電子レベル用標尺 21 近距離測定用パターン部 22 遠距離測定用パターン部 23 距離測定用パターン部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定を行う際に鉛直方向に配置され、ラ
    ンダムなパターンである近距離測定用パターンを形成し
    た近距離測定用パターン部と、この近距離測定用パター
    ンよりも大きなピッチの遠距離測定用パターンを形成し
    た遠距離測定用パターン部と、前記近距離測定用パター
    ン部及び前記遠距離測定用パターン部を挟み、そのパタ
    ーン方向と略直交する方向に、所定の間隔で形成される
    距離測定用パターンを形成した距離測定用パターン部と
    からなる電子レベル用標尺を使用して測定を行う電子レ
    ベルであって、前記近距離測定用パターンと、前記遠距
    離測定用パターン及び距離測定用パターンの像を形成す
    るための対物レンズ部と、この対物レンズ部によって形
    成された前記近距離測定用パターンと、前記遠距離測定
    用パターン及び距離測定用パターンの像を電気信号に変
    換するためのエリアセンサ部と、このエリアセンサ部か
    ら得られた電気信号の内、前記距離測定用パターンに対
    応する電気信号から該距離測定用パターンの所定間隔を
    検出し、この検出値から、前記電子レベルと前記電子レ
    ベル用標尺との距離を演算するための距離算出部と、こ
    の距離算出部により演算された演算距離が所定距離以下
    である場合には、前記エリアセンサ部から得られた電気
    信号の内、前記近距離測定用パターンに対応する電気信
    号から高低差を求め、前記距離算出部により演算された
    演算距離が所定距離を越える場合には、前記エリアセン
    サ部から得られた電気信号の内、前記遠距離測定用パタ
    ーンに対応する電気信号から高低差を求めるための高低
    差算出部とから構成されている電子レベル。
  2. 【請求項2】 遠距離測定用パターン部が、近距離測定
    用パターン部を挟み込む様に左右に配置されており、前
    記エリアセンサ部から得られた電気信号の内、前記左右
    の遠距離測定用パターンに対応する電気信号から、前記
    電子レベル用標尺の傾斜を求めるための傾斜演算手段
    と、この傾斜演算手段により得られた前記電子レベル用
    標尺の傾斜を考慮して、前記高低差算出部が高低差を算
    出する請求項1記載の電子レベル。
  3. 【請求項3】 高低差算出部が、前記近距離測定用パタ
    ーンに対応する電気信号と、遠距離測定用パターンに対
    応する電気信号とに相関処理を施し、高低差を算出する
    請求項1記載の電子レベル。
  4. 【請求項4】 測定を行う際の鉛直方向に形成され、ラ
    ンダムなパターンである近距離測定用パターンを形成し
    た近距離測定用パターン部と、この近距離測定用パター
    ンよりも大きなピッチの遠距離測定用パターンを形成し
    た遠距離測定用パターン部と、前記近距離測定用パター
    ン部及び前記遠距離測定用パターン部を挟み、そのパタ
    ーン方向と略直交する方向に、所定の幅で形成される距
    離測定用パターンを形成した距離測定用パターン部とか
    らなる電子レベル用標尺。
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