JP2002277059A - 瞬間式電気温水装置 - Google Patents

瞬間式電気温水装置

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JP2002277059A
JP2002277059A JP2001072147A JP2001072147A JP2002277059A JP 2002277059 A JP2002277059 A JP 2002277059A JP 2001072147 A JP2001072147 A JP 2001072147A JP 2001072147 A JP2001072147 A JP 2001072147A JP 2002277059 A JP2002277059 A JP 2002277059A
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JP
Japan
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heating
heating amount
flow rate
water heater
temperature
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JP2001072147A
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English (en)
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Hidefumi Mitsunaga
秀文 光長
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱制御の開始や流量の変化後や設定温度の変
更後に早く給湯温度を設定温度に近づける事を可能にす
ることと、熱交換機の故障による加熱不良や、配管経路
の故障による水量異常になった場合に、故障かどうかを
正確に検出する瞬間式電気温水装置を提供する。 【解決手段】必要加熱量演算手段70より得た必要加熱
量及び前記実加熱量演算手段71より得た実加熱量を比
較演算する加熱量比較演算手段72とを備え、必要加熱
量演算手段70は、加熱量比較演算手段72より得た加
熱量比較値を用いて加熱量を補正し、流量制限手段78
は、加熱量比較演算手段72より得た加熱量比較値を用
いて流量制限量を補正するようにした。また、加熱量比
較演算手段72より得た加熱量比較値により前記瞬間式
電気温水装置の故障を判断する故障判断手段77を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は瞬間式電気温水装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の瞬間式電気温水装置の例
を図3に示す。図3において、洗浄水を供給する給水配
管51には、上流側から順に、定流量弁52、電磁弁5
3、熱交換器54が接続されている。熱交換器54の出
口部には、バキュームブレーカ55が接続されている。
バキュームブレーカ55の下流は二方に分岐し、一方は
余剰の水を便器内に直接捨てるための捨水配管56へ、
他方は流路切替兼流量調整弁57へ接続されている。流
路切替兼流量調整弁57の下流は二方に分岐し、一方は
捨水路58へ、他方は流路切替弁59を介して洗浄水を
人体へ噴出するノズル装置60へ接続されている。なお
この例では、流路切替弁59はノズル装置60内に一体
的に構成されている。また、熱交換器54内には温水ヒ
ータ61が、また熱交換器54の出水部には、それぞれ
温水サーミスタ62が設けてある。また、捨水路58の
排水先は、ノズル装置60の胴体を洗浄できる位置にし
ている。また、ノズル装置60には、おしり流路63、
やわらか流路64、ビデ流路65の3つの流路が構成さ
れている。なお上記各部の制御は、制御器66によって
行われ、制御器66には温度設定装置66より洗浄水の
設定温度が指示される。本実施例では、熱交換器54内
にはフロートスイッチ67を設けてある。フロートスイ
ッチ67は、所定の水位を検知していない時には、温水
ヒータ61への通電を行わないようにすることで空焚き
を防ぐためのものである。上記の構成により、電磁弁5
3の開動作により給水配管51から供給された洗浄水
は、熱交換器54により加熱され、バキュームブレーカ
55を押し上げ、流路切替兼流量調整弁57へと至る。
ここで洗浄水は、流路切替兼流量調整弁57により流量
調節され、流路切替弁59へと至り、流路切替弁59に
より選択された流路を通り、ノズル装置60から噴出さ
れるのである。そして、熱交換器54を通った温水の温
度が設定温度から外れると温水サーミスタ62より検知
した出湯温度と設定温度の偏差により加熱量を補正して
温水の温度を設定温度に近づける。上記の構成によれ
ば、洗浄水の加熱を行うのは着座を検知しているときの
みであるため、非使用時の待機電力の消費が少なくて済
み、常時タンク内に湯を保温させる貯湯タイプの人体洗
浄装置に比べて、大幅な節電を図ることが可能となって
いる。
【0003】しかしながら、従来の制御装置では、加熱
制御の開始や流量の変化後や設定温度の変更後に、熱交
後の給湯温度と設定温度の偏差が大きくなった場合に、
フィードバック制御にて、給湯温度が設定温度に近づく
様に制御していたので、むだ時間や一時遅れにより給湯
温度が設定温度になるまでに時間がかかったり、またフ
ィードバック量が大きすぎて温水温度が設定温度を超え
てしまう事があり、その温水を使用すると長い時間温水
が設定温にならないので使用者に不快感を与えてしまう
問題があった。また、熱交換機の故障による加熱不良
や、配管経路の故障による水量異常になった場合に、故
障かどうかを正確に検出できない問題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、加熱制御の開始や流量の
変化後や設定温度の変更後に早く給湯温度を設定温度に
近づける事を可能にすることと、熱交換機の故障による
加熱不良や、配管経路の故障による水量異常になった場
合に、故障かどうかを正確に検出する瞬間式電気温水装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1は、電気ヒータ等の加熱装置と、前記加熱
装置により加熱される被加熱物の流量を検出する流量検
知手段と、前記加熱装置により加熱される前の温度を検
出する加熱前温度検知手段と、前記加熱装置により加熱
された後の温度を検出する加熱後温度検知手段と、被加
熱物の温度を設定する温度設定手段と、前記流量検知手
段より得た被加熱物の流量 及び前記加熱前温度検知手
段より得た被加熱物の加熱前温度と、前記加熱後温度検
知手段より得た被加熱物の加熱後温度と、前記温度設定
手段より得た設定温度を元に前記加熱装置への必要加熱
量を演算する必要加熱量演算手段とを、備えた瞬間式電
気温水装置において、前記流量検知手段より得た被加熱
物の流量及び前記加熱前温度検知手段より得た被加熱物
の加熱前温度と、前記加熱後温度検知手段より得た被加
熱物の加熱後温度を元に前記加熱装置への実加熱量を演
算する実加熱量演算手段と、前記必要加熱量演算手段よ
り得た必要加熱量 及び前記実加熱量演算手段より得た
実加熱量を比較演算する加熱量比較演算手段とを備え
た。これにより、電気ヒータなどの加熱装置の加熱能力
や被加熱物の流量にばらつきがあっても、そのばらつき
に対する補正量を正確に検出することができ必要加熱量
演算や故障判断を適切に行うことができるので好適であ
る。
【0006】また、請求項2では、請求項1記載の瞬間
式電気温水装置において、前記加熱装置により加熱され
る被加熱物の流量を制限する流量制限手段を備え、流量
検知手段は、前記流量制限手段が流量制限する流量制限
量により被加熱物の流量を検出する検知手段とした。こ
れにより、水量センサがついていない瞬間式電気温水装
置であっても、実験的に求められる水量を用いて必要熱
量と実加熱量を演算することで、電気ヒータなどの加熱
装置の加熱能力や被加熱物の流量にばらつきに対する補
正量を正確に検出することができ必要加熱量演算や故障
判断を適切に行うことができるので好適である。
【0007】また、請求項3では、請求項1または2記
載の瞬間式電気温水装置において、前記必要加熱量演算
手段は、加熱量比較演算手段より得た加熱量比較値を用
いて加熱量を補正するようにした。これにより、電気ヒ
ータなどの加熱装置の加熱能力や被加熱物の流量にばら
つきがあっても、そのばらつきに対する正確な補正量に
て必要加熱量を演算するので、加熱制御の開始や流量の
変化後や設定温度の変更後に、温度が安定した温水を早
く供給することができるため、使用者に不快感を与える
ことがなくなり好適である。
【0008】また、請求項4では、請求項1または2記
載の瞬間式電気温水装置において、流量制限手段は、加
熱量比較演算手段より得た加熱量比較値を用いて流量制
限量を補正するようにした。これにより、被加熱物の流
量にばらつきがあっても、そのばらつきに対する正確な
補正量にて流量制限量を演算するので、最適な流量にて
温水を供給することができ、また温度が安定した温水を
早く供給することができるため、使用者に不快感を与え
ることがなくなり好適である。
【0009】また、請求項5では、請求項1または2記
載の瞬間式電気温水装置において、前記加熱量比較演算
手段は、前記必要加熱量演算手段より得た必要加熱量と
前記実加熱量演算手段より得た実加熱量を比率演算する
演算装置であるようにした。これにより、設定温度と温
水温度の偏差であれば、加熱制御の開始や流量の変化後
や設定温度の変更後にすぐに必要な熱量差が判断できな
いのに対し、すぐに正確な熱量の補正量が演算できるの
で、温度が安定した温水を早く供給することができるた
め、使用者に不快感を与えることがなくなり好適であ
る。
【0010】また、請求項6では、請求項1または2記
載の瞬間式電気温水装置において、加熱量比較演算手段
より得た加熱量比較値により前記瞬間式電気温水装置の
故障を判断する故障判断手段を備えた。これにより、熱
交換機の故障による加熱不良や、配管経路の故障による
水量異常になった場合に、異常かどうかを正確に検出で
きるので異常かどうかが正確に判断できるため不必要な
異常停止を防ぐことができ、温水を安全に供給できるの
で好適である。
【0011】また、請求項7では、請求項6記載の瞬間
式電気温水装置において、前記故障判断手段は、加熱量
比較演算手段より得た加熱量比較値が所定の故障判断閾
値の範囲から外れたら故障と判断するようにした。これ
により、熱交換機の故障による加熱不良や、配管経路の
故障による水量異常になった場合に、異常かどうかを正
確にかつ容易に検出できるので異常かどうかが正確に判
断できるため不必要な異常停止を防ぐことができ、温水
を安全に供給できるので好適である。
【0012】また、請求項8では、請求項1から7記載
の瞬間式電気温水装置において、前記瞬間式電気温水器
を、温水洗浄便座に用いた。これにより、温水が加熱さ
れた直後に使用者の肌に触れる瞬間電気温水式の温水洗
浄便座において温水洗浄の温度が安定した温水を早く供
給できるので使用者に不快感を与えることがなくなり、
また異常かどうかが正確に判断できるため不必要な異常
停止を防ぐことができ、温水を安全に供給できるので好
適である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の内容をより理解しやすく
するため、以下に実施例を用いて詳説する。
【0014】
【実施例】本発明の一実施形態に係わる温水洗浄便座の
概略構成を示す説明図を図1に、従来の温水洗浄便座の
概略構成を示す説明図を図2に、本発明の一実施形態に
係わる瞬間式電気温水装置の制御ブロック図を図3に示
す。ここで図1は、本発明の一実施形態に係わる温水洗
浄便座の概略構成を示す説明図である。図1において、
洗浄水を供給する給水配管11には、上流側から順に、
定流量弁12、電磁弁13、熱交換器14が接続されて
いる。熱交換器14の出口部には、バキュームブレーカ
15が接続されている。バキュームブレーカ15の下流
は二方に分岐し、一方は余剰の水を便器内に直接捨てる
ための捨水配管16へ、他方は脈動発生装置17へ接続
されている。脈動発生装置17の下流には、流路切替兼
流量調整弁18が接続されている。流路切替兼流量調整
弁18の下流は二方に分岐し、一方は捨水路19へ、他
方は流路切替弁20を介して洗浄水を人体へ噴出するノ
ズル装置21へ接続されている。なおこの例では、流路
切替弁20はノズル装置21内に一体的に構成されてい
る。また、熱交換器14内には温水ヒータ22が、また
熱交換器14の入水部と出水部には、それぞれ冷水サー
ミスタ23及び温水サーミスタ24が設けてある。ま
た、捨水路19の排水先は、ノズル装置21の胴体を洗
浄できる位置にしている。また、ノズル装置21には、
おしり流路25、やわらか流路26、ビデ流路27の3
つの流路が構成されている。なお上記各部の制御は、制
御器28によって行われ、制御器28には温度設定装置
32より洗浄水の設定温度が指示される。本実施例で
は、脈動発生装置17の上流にアキュームレータ29
を、熱交換器14内にはフロートスイッチ30を、ま
た、脈動発生装置17には温度ヒューズ31を設けてあ
る。アキュームレータ29は、脈動発生装置17で発生
した脈動が上流へ伝播するのを防ぐためのものであり、
フロートスイッチ30は、所定の水位を検知していない
時には、温水ヒータ22への通電を行わないようにする
ことで空焚きを防ぐためのものであり、また、温度ヒュ
ーズ31は、脈動発生装置17の異常温度上昇時に駆動
を停止し、安全を図るためのものである。上記の構成に
より、電磁弁13の開動作により給水配管11から供給
された洗浄水は、熱交換器14により適温の湯に加熱さ
れ、バキュームブレーカ15を押し上げ、脈動発生装置
17により脈動を付与され、流路切替兼流量調整弁18
へと至る。ここで洗浄水は、流路切替兼流量調整弁18
により流量制限され、流路切替弁20へと至り、流路切
替弁20により選択された流路を通り、ノズル装置21
から噴出されるのである。
【0015】また、図3は、本発明の一実施形態に係わ
る瞬間式電気温水装置の制御ブロック図である。図3に
おいて、冷水サーミスタ23から加熱される前の加熱前
温度TCを検出する加熱前温度検知手段73、温水サー
ミスタ24から加熱された後の加熱後温度THを検出す
る加熱後温度検知手段74、温度設定装置32より指示
された温度を基に加熱する温水の設定温度TSを設定す
る温度設定手段75、流量Qを検出する流量検知手段7
6、流量Qと加熱前温度TCと加熱後温度THと設定温
度TSから加熱後温度THを設定温度TSに近づけるた
めに必要な必要加熱量Wを演算する必要加熱量演算手段
70、流量Qと加熱前温度TCと加熱後温度THから熱
交換器14が加熱した実加熱量Wrを演算する実加熱量
演算手段71、必要加熱量Wと実加熱量Wrを比較演算
し必要ならば加熱補正量α1や流量制限補正量α2ある
いは故障判断量α3を演算する加熱量比較演算手段7
2、流路切替兼流量調整弁18を操作し適切な流量に調
整する流量制限手段78、加熱量比較演算手段72から
得た故障判断量α3より瞬間式電気温水装置の故障を判
断する故障判断手段77が制御器28内の回路及びマイ
コンにより構成されている。
【0016】必要加熱量演算手段70は、演算式
(1)、(2)の一例のように、流量Qの加熱前温度T
Cの水を設定温度TSにするために必要なフィードフォ
ワード熱量W1と加熱後温度THと設定温度TSに偏差
があればPID制御などにより修正するためのフィード
バック熱量W2を演算し、温水ヒータ22に与える必要
加熱量Wを決定する。 W=W1+W2 …(1) W1={Q×(TS−TC)}×α1 …(2) ここでα1は、後述する加熱補正量である。α1により
温水ヒータ22などの加熱装置の加熱能力や被加熱物の
流量にばらつきがあっても、そのばらつきに対する正確
な補正量を予めフォードフォワード量に盛り込んで必要
加熱量を決定するので、加熱制御の開始や流量の変化後
や設定温度の変更後に、温度が安定した温水を早く供給
することができるため、使用者に不快感を与えることが
なくなる。
【0017】実加熱量演算手段71は、演算式(3)の
一例のように、温水ヒータ22が与える事ができた実加
熱量W2を流量Qと加熱前温度TCと加熱後温度THに
より演算する。 Wr=Q×(TH−TC) …(3)
【0018】加熱量比較演算手段72は、演算式
(4)、(5)、(6)の一例のように、必要加熱量W
と実加熱量W2の比率により加熱補正量α1や流量制限
補正量α2あるいは故障判断量α3を演算する。 α1=W/Wr …(4) α2=α1×Fq …(5) α3=W/Wr …(6) Fqは流量調整ゲイン関数。
【0019】ここで、本発明の一実施形態に係わる加熱
量比較演算手段の補正量演算決定フロー図を図4に示
す。加熱量比較演算手段72は、現在加熱制御中(S1
1)でないか、温水温度THと設定温度TSの偏差が2
℃以内(S12)でないか、必要加熱量Wと実加熱量W
2の比率が安定(S13)していなければ、補正量演算
決定時間をリセットする(S15)。(S11)から
(S13)の全ての条件が成立し続け、補正量演算決定
時間が経過(S14)すれば、α1を計算する(S1
6)。α1の初期値は1.0としており、前記にてα1
が更新されれば、以後その値を維持する。もちろん、制
限流量を変更した時や故障を検知したなどの場合に一旦
でα1を初期値1.0に戻しても良い。
【0020】また、本発明の一実施形態に係わる加熱量
比較演算手段の故障判断量演算決定フロー図を図5に示
す。加熱量比較演算手段72は、現在加熱制御中(S2
1)でないか、必要加熱量Wと実加熱量W2の比率が安
定(S22)していなければ、故障判断量演算決定時間
をリセット(S24)し、α3に正常値となる1.0を
セットしておく。(S21)と(S22)の条件が成立
し続け、故障判断量演算決定時間が経過(S23)すれ
ば、α3を計算する(S26)。
【0021】故障判断手段77は、加熱量比較演算手段
72から出力された故障判断量α3により瞬間式電気温
水装置の故障を判断する。(7)(8)の一例のように
故障判断閾値により判断をすれば容易に故障の判断が可
能になる。 α3>低出力故障判断閾値 …(7) α3<高出力故障判断閾値 …(8) 故障の判断は、(7)や(8)が所定時間連続した場合
に確定させれば、温水制御の過渡状態で一時的に(7)
(8)になっても誤って故障判断することがない。ま
た、加熱後温度THが安定した時のみ判断すればやはり
温水制御の過渡状態で一時的に(7)(8)になっても
誤って故障判断することがない。(7)になる原因とし
ては、温水ヒータ22の故障や熱交換機14の交換効率
の低下による出力低下、定流量弁12の定圧力の低下や
流路切替兼流量調整弁18の流量調整量が開放側になり
流量が適切流量より増加していることが考えられる。ま
た、(8)になる原因としては、元水圧の低下による流
量の減少や温水ヒータ22に与える電力が制御量以上に
過剰になっていることが考えられる。
【0022】ここで、本発明の一実施形態に係わる故障
判断手段の低出力故障判断フロー図を図6に示す。故障
判断手段77は、現在加熱制御中(S31)でないか、
温水温度THが安定(S32)していないか、α3が低
出力故障判断閾値を超えて(S33)ければ、低出力故
障判断時間をリセットする(S35)。(S31)から
(S33)の全ての条件が成立し続け、低出力故障判断
時間が経過(S34)すれば、低出力故障を報知すると
ともに加熱制御の停止を要求する(S36)。
【0023】また、本発明の一実施形態に係わる故障判
断手段の高出力故障判断フロー図を図7に示す。故障判
断手段77は、現在加熱制御中(S41)でないか、温
水温度THが安定(S42)していないか、α3が低出
力故障判断閾値を超えて(S43)ければ、高出力故障
判断時間をリセットする(S45)。(S41)から
(S43)の全ての条件が成立し続け、高出力故障判断
時間が経過(S44)すれば、高出力故障を報知すると
ともに加熱制御の停止を要求する(S46)。
【0024】流量制限手段78は、流路切替兼流量調整
弁18を使って熱交換機14を通過する流量を調整す
る。本実施例では流量を直接検出する流量センサを備え
ていないため、定流量弁12にて一定水圧に制限し、流
路切替兼流量調整弁18をステッピングモータなどを使
用し、実験によりもとめられる開度にすることで所望の
流量を通過させる。このような構成では、製品毎に実際
に流れる流量にばらつきが生じる。そこで、(9)の一
例のように流量制限補正量α2により流量制限量Qsを
補正する。そして、流路切替兼流量調整弁18をこの流
量制限量Qsに対応する開度とする。 Qs=Q1×α2 …(9) ここで、Q1は実際に流したい設定流量である。ここ
で、(2)式に流量調整ゲイン関数Fqは、設定流量Q
1や設定温度TSなどを考慮して流量制限量Qsを微調
整するためのゲインを出す関数である。これによれば、
実加熱量W2が必要加熱量Wの2倍であれば、実際の流
量がほぼ2倍で流れている事になり、流量制限量Qsを
設定流量Q1の1/2にすれば、ほぼ設定流量Q1の流
量が流れることになる。
【0025】流量検知手段76は、熱交換機14に流れ
る流量を検知する。一例として、通過する水量により電
気的パルスが発生する装置をとりつければ、正確な流量
が検出できる。本実施例では、定流量弁12にて一定水
圧に制限し、流路切替兼流量調整弁18をステッピング
モータなどを使用し、実験によりもとめられる開度にす
ることで所望の流量を通過させる構成としているため、
前記の設定流量Q1を流量として出力する。
【0026】以上、各種の実施例について説明してきた
が、本発明は上記すべての実施例に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実
施することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。
【0028】請求項1では、電気ヒータなどの加熱装置
の加熱能力や被加熱物の流量にばらつきがあっても、そ
のばらつきに対する補正量を正確に検出することができ
必要加熱量演算や故障判断を適切に行うことができるの
で好適である。
【0029】請求項2は、水量センサがついていない瞬
間式電気温水装置であっても、実験的に求められる水量
を用いて必要熱量と実加熱量を演算することで、電気ヒ
ータなどの加熱装置の加熱能力や被加熱物の流量にばら
つきに対する補正量を正確に検出することができ必要加
熱量演算や故障判断を適切に行うことができるので好適
である。
【0030】請求項3は、電気ヒータなどの加熱装置の
加熱能力や被加熱物の流量にばらつきがあっても、その
ばらつきに対する正確な補正量にて必要加熱量を演算す
るので、加熱制御の開始や流量の変化後や設定温度の変
更後に、温度が安定した温水を早く供給することができ
るため、使用者に不快感を与えることがなくなり好適で
ある。
【0031】請求項4は、被加熱物の流量にばらつきが
あっても、そのばらつきに対する正確な補正量にて流量
制限量を演算するので、最適な流量にて温水を供給する
ことができ、また温度が安定した温水を早く供給するこ
とができるため、使用者に不快感を与えることがなくな
り好適である。
【0032】請求項5は、設定温度と温水温度の偏差で
あれば、加熱制御の開始や流量の変化後や設定温度の変
更後にすぐに必要な熱量差が判断できないのに対し、す
ぐに正確な熱量の補正量が演算できるので、温度が安定
した温水を早く供給することができるため、使用者に不
快感を与えることがなくなり好適である。
【0033】請求項6は、熱交換機の故障による加熱不
良や、配管経路の故障による水量異常になった場合に、
異常かどうかを正確に検出できるので異常かどうかが正
確に判断できるため不必要な異常停止を防ぐことがで
き、温水を安全に供給できるので好適である。
【0034】請求項7は、熱交換機の故障による加熱不
良や、配管経路の故障による水量異常になった場合に、
異常かどうかを正確にかつ容易に検出できるので異常か
どうかが正確に判断できるため不必要な異常停止を防ぐ
ことができ、温水を安全に供給できるので好適である。
【0035】請求項8は、温水が加熱された直後に使用
者の肌に触れる瞬間電気温水式の温水洗浄便座において
温水洗浄の温度が安定した温水を早く供給できるので使
用者に不快感を与えることがなくなり、また異常かどう
かが正確に判断できるため不必要な異常停止を防ぐこと
ができ、温水を安全に供給できるので好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる温水洗浄便座の概
略構成を示す説明図
【図2】従来の温水洗浄便座の概略構成を示す説明図
【図3】本発明の一実施形態に係わる瞬間式電気温水装
置の制御ブロック図
【図4】本発明の一実施形態に係わる加熱量比較演算手
段の補正量演算決定フロー図
【図5】本発明の一実施形態に係わる加熱量比較演算手
段の故障判断量演算決定フロー図
【図6】本発明の一実施形態に係わる故障判断手段の低
出力故障判断フロー図
【図7】本発明の一実施形態に係わる故障判断手段の高
出力故障判断フロー図
【符号の説明】
11…給水配管 12…定流量弁 13…電磁弁 14…熱交換器 15…バキュームブレーカ 16…捨水配管 17…脈動発生装置 18…流路切替兼流量調整弁 19…捨水路 20…流路切替弁 21…ノズル装置 22…温水ヒータ 23…冷水サーミスタ 24…温水サーミスタ 25…おしり流路 26…やわらか流路 27…ビデ流路 28…制御器 29…アキュームレータ 30…フロートスイッチ 31…温度ヒューズ 32…温度設定装置 51…給水配管 52…定流量弁 53…電磁弁 54…熱交換器 55…バキュームブレーカ 56…捨水配管 57…流路切替兼流量調整弁 58…捨水路 59…流路切替弁 60…ノズル装置 61…温水ヒータ 62…温水サーミスタ 63…おしり流路 64…やわらか流路 65…ビデ流路 66…制御器 67…フロートスイッチ 68…温度設定装置 70…必要加熱量演算手段 71…実加熱量演算手段 72…加熱量比較演算手段 73…加熱前温度検知手段 74…加熱後温度検知手段 75…温度設定手段 76…流量検知手段 77…故障判断手段 78…流量制限手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気ヒータ等の加熱装置と、前記加熱装置
    により加熱される被加熱物の流量を検出する流量検知手
    段と、前記加熱装置により加熱される前の温度を検出す
    る加熱前温度検知手段と、前記加熱装置により加熱され
    た後の温度を検出する加熱後温度検知手段と、被加熱物
    の温度を設定する温度設定手段と、前記流量検知手段よ
    り得た被加熱物の流量及び前記加熱前温度検知手段より
    得た被加熱物の加熱前温度と、前記加熱後温度検知手段
    より得た被加熱物の加熱後温度と、前記温度設定手段よ
    り得た設定温度を元に前記加熱装置への必要加熱量を演
    算する必要加熱量演算手段とを、備えた瞬間式電気温水
    装置において、前記流量検知手段より得た被加熱物の流
    量及び前記加熱前温度検知手段より得た被加熱物の加熱
    前温度と、前記加熱後温度検知手段より得た被加熱物の
    加熱後温度を元に前記加熱装置への実加熱量を演算する
    実加熱量演算手段と、前記必要加熱量演算手段より得た
    必要加熱量及び前記実加熱量演算手段より得た実加熱量
    を比較演算する加熱量比較演算手段とを備えたことを特
    徴とする瞬間式電気温水装置。
  2. 【請求項2】前記瞬間式電気温水装置において、前記加
    熱装置により加熱される被加熱物の流量を制限する流量
    制限手段を備え、流量検知手段は、前記流量制限手段が
    流量制限する流量制限量により被加熱物の流量を検出す
    る検知手段であることを特徴とする請求項1記載の瞬間
    式電気温水装置。
  3. 【請求項3】前記瞬間式電気温水装置において、前記必
    要加熱量演算手段は、加熱量比較演算手段より得た加熱
    量比較値を用いて加熱量を補正することを特徴とする請
    求項1または2記載の瞬間式電気温水装置。
  4. 【請求項4】前記瞬間式電気温水装置において、流量制
    限手段は、加熱量比較演算手段より得た加熱量比較値を
    用いて流量制限量を補正することを特徴とする請求項1
    または2記載の瞬間式電気温水装置。
  5. 【請求項5】前記瞬間式電気温水装置において、前記加
    熱量比較演算手段は、前記必要加熱量演算手段より得た
    必要加熱量と前記実加熱量演算手段より得た実加熱量を
    比率演算する演算装置であることを特徴とする請求項1
    または2記載の瞬間式電気温水装置。
  6. 【請求項6】前記瞬間式電気温水装置において、加熱量
    比較演算手段より得た加熱量比較値により前記瞬間式電
    気温水装置の故障を判断する故障判断手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の瞬間式電気温水装
    置。
  7. 【請求項7】前記瞬間式電気温水装置において、前記故
    障判断手段は、加熱量比較演算手段より得た加熱量比較
    値が所定の故障判断閾値の範囲から外れたら故障と判断
    することを特徴とする請求項6記載の瞬間式電気温水装
    置。
  8. 【請求項8】前記瞬間式電気温水器を、温水洗浄便座に
    用いたことを特徴とする請求項1から7記載の瞬間式電
    気温水装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100614668B1 (ko) 2005-03-14 2006-08-22 주식회사 노비타 순간식 비데의 세정수 공급방법
KR100666130B1 (ko) 2004-04-23 2007-01-09 주식회사 노비타 순간온수형 온수공급 제어장치 및 방법
KR100748454B1 (ko) * 2006-06-19 2007-08-10 한국산업기술대학교산학협력단 비데용 순간 온수 장치의 초기 유속 추정 방법과 이를이용한 순간 온수 장치
JP2015224852A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 アイシン精機株式会社 流体加熱装置
CN108870756A (zh) * 2018-06-26 2018-11-23 樱花卫厨(中国)股份有限公司 燃气热水器的出水流量检测校正方法

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