JP2002276034A - 構造材用ジョイント及びそれを用いた構造材の接合構造 - Google Patents

構造材用ジョイント及びそれを用いた構造材の接合構造

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JP2002276034A JP2001081268A JP2001081268A JP2002276034A JP 2002276034 A JP2002276034 A JP 2002276034A JP 2001081268 A JP2001081268 A JP 2001081268A JP 2001081268 A JP2001081268 A JP 2001081268A JP 2002276034 A JP2002276034 A JP 2002276034A
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Hirotaka Tokutome
弘孝 徳留
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KIHOKU PRESS WOOD KK
WASHU KK
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KIHOKU PRESS WOOD KK
WASHU KK
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    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
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    • E04B1/18Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons
    • E04B1/26Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons the supporting parts consisting of wood
    • E04B1/2604Connections specially adapted therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業効率を向上させることができて、工期の
短縮等も図ることのできる構造材用ジョイント及びそれ
を使用した構造材の接合構造を提供する。 【解決手段】 接合すべき一対の梁、柱等の構造材の一
方(梁100)に挿着されるオスジョイント(20)
と、他方(柱200)に挿着されるメスジョイントと、
からなり、前記オスジョイント(20)は、前記梁10
0に埋め込まれて接合される棒状基体部(21)と、該
棒状基体部(21)から前方に突出して前記メスジョイ
ント(30)内に挿入される挿入部(22)と、を有
し、前記メスジョイント(30)は、前記柱(200)
に埋め込まれて接合されるとともに、前記挿入部(2
2)が挿入され、それを抜け止め係止する係止手段を有
する筒状基体部(31)を有している構造材用ジョイン
ト(11)を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、木材(純
木)あるいはエンジニアリングウッド等からなる梁、柱
等の建築構造材を接合するのに最適な構造材用ジョイン
ト及びそれを用いた構造材の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造住宅等の構築物を構築するに
あたり、躯体を構成する梁、柱等の建築構造材を接合す
るには、例えば、実公平8−8161号公報にも見られ
る如くの接合構造が好適であった。
【0003】この接合構造では、接合すべき一対の梁、
柱等の構造材用ジョイントとして所定長に切断した鉄筋
(異形鉄筋)を使用している。すなわち、接合すべき一
対の建築構造材の一方である例えばLVL(構造用単板
積層材)と称されるエンジニアリングウッド等で形成さ
れた梁と、他方である同じ材質の例えば柱とに、それぞ
れ埋込穴を穿設し、梁と柱のいずれか一方に設けられた
埋込穴に前記切断された所定長の鉄筋の半分程度を挿入
するとともに、他方にも前記鉄筋の残り半分程度を挿入
しつつ、梁と柱の接合部を対接密着させ(仮接合)、こ
の後(鉄筋を片側に挿入した段階でも可)、埋込穴と鉄
筋との空隙にエポキシ樹脂等の接着剤を充填して硬化さ
せたものである(本接合)。
【0004】かかる接合構造は、エンジニアリングウッ
ド等からなる一対の構造材を比較的簡単容易に剛接合で
き、コストがさほどかからず、構造強度に優れるととも
に、ジョイントとされる鉄筋は埋込されて外からは見え
ないので、外から見えるカスガイやボルト類を使用した
場合に比して外観も優れ、また、接合部にガタや変形を
生起しにくく、耐力壁や筋違を不要にできるので、木造
建築物において、従来不可能だったシンプルで自由な建
築空間(2方向ラーメン構造)を創りだすことができ
る、といった利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の鉄筋を使用した構造材の接合構造では、建築現場に
おいて、接着剤が硬化するのを待たなければならないと
いう、不可避的な欠点があった。すなわち、両構造材を
前記のように仮接合した後、つまり、建築現場でない
と、両構造材のうちの少なくとも一方には鉄筋を接着剤
で固着することができないので、接着剤を充填した後そ
れが硬化するのを待たなければならない。特に冬期にお
いては、接着剤が硬化するのに長時間を要し、それに伴
い、作業効率が低下し、工期が長くなってしまうという
問題があった。
【0006】本発明は、前記した如くの従来の問題に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、エンジ
ニアリングウッド等からなる一対の構造材を比較的簡単
容易に剛接合でき、コストがさほどかからず、構造強度
に優れるとともに、外観も優れ、また、接合部にガタや
変形を生起しにくく、耐力壁や筋違を不要にできて、木
造建築物において、従来不可能だったシンプルで自由な
建築空間を創りだすことができるようにされ、しかも、
作業効率を向上させることができるとともに、工期の短
縮等も図ることのできる構造材用ジョイント及びそれを
使用した構造材の接合構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る構造材用ジョイントは、接合すべき一
対の構造材の一方に挿着されるオスジョイントと、他方
に挿着されるメスジョイントと、からなり、前記オスジ
ョイントは、前記構造材の一方に埋め込まれて接合され
る棒状基体部と、該棒状基体部から前方に突出して前記
メスジョイント内に挿入される挿入部と、を有し、前記
メスジョイントは、前記構造材の他方に埋め込まれて接
合されるとともに、前記挿入部が挿入され、それを抜け
止め係止する係止手段を有する筒状基体部を有している
ことを特徴としている。
【0008】好ましい態様では、前記オスジョイントの
前記挿入部は、矢先ないし亀頭形の先端部を持つ、半径
方向に弾性撓曲可能な脚状すり割り構造とされ、前記メ
スジョイントの前記筒状基端部は、前記挿入部の先端部
を押し窄めながら通す挿通筒部と、該挿通筒部に連な
り、押し窄められた前記挿入部の先端部が前記挿通筒部
から抜け出たとき、該先端部が復元して前記挿通筒部の
端縁部で抜け止め係止されるようにするための後方筒部
と、からなっている。
【0009】より好ましい態様では、前記メスジョイン
トの前記後方筒部に、前記挿入部の先端部に挿入される
窄まり防止用ピン部材が摺動自在に嵌挿されるととも
に、該ピン部材を前記先端部側に付勢する付勢部材が配
在される。前記メスジョイントは、好ましくは、前記挿
通筒部及び後方筒部を有する筒状基体部と、該筒状基体
部の後部に連結され、前記付勢部材としての圧縮コイル
ばねの一端側を受け止め保持する連結基体部と、からな
る。
【0010】また、他の好ましい態様では、前記メスジ
ョイントにおける前記挿通筒部より先端側に、前記オス
ジョイントにおける前記挿入部の根元部が嵌挿される嵌
挿筒部が設けられる。さらに好ましい態様では、前記オ
スジョイント及びメスジョイントの後部に延長部材が連
結できるようにされる。また、前記オスジョイントの棒
状基体部等の外周と、前記メスジョイントの筒状基体部
等の外周とには、好ましくは、螺旋状凹凸等の凹凸部が
形成される。
【0011】一方、本発明に係る構造材の接合構造は、
上記した構造材用ジョイントを用いたもので、好ましい
態様では、一対の梁、柱等の構造材に、それぞれ前記オ
スジョイントの棒状基体部等及び前記メスジョイント筒
状基体部等が埋め込まれる埋込穴が設けられるととも
に、該埋込穴に前記オスジョイントの棒状基体部等及び
前記メスジョイントの筒状基体部等が接着剤で固着され
てなる。この場合、好ましくは、接合された一対の構造
材の接合面同志は対接密着せしめられる。
【0012】また、本発明の構造材の接合構造では、接
合すべき構造材の種類、大きさ等に応じて複数本の前記
構造材用ジョイントを使用することが好ましい。さら
に、本発明に係る構築物は、躯体を構成する梁、柱等の
建築構造材の接合に上記した接合構造が適用されたもの
である。前記した如くの構成とされた本発明に係る構造
材の接合構造においては、従来の接合構造で使用した一
本の鉄筋に代えて、一対のオスジョイントとメスジョイ
ントとからなる構造材用ジョイントを使用する。
【0013】前記構造材用ジョイントを使用することか
ら、本発明の接合構造を適用するにあたっては、予め、
梁、柱等の構造材を製造する工場等で、接合すべき一対
の梁、柱等の構造材の一方に埋込穴を穿設するととも
に、該埋込穴にオスジョイントを接着剤等を用いて挿着
固定し、また、他方にも埋込穴を穿設するとともに、該
埋込穴にメスジョイントを同様に挿着固定しておく。
【0014】そして、それらオスジョイント、メスジョ
イントがそれぞれ挿着固定された構造材を建築現場に持
ち込み、建築現場において、一方の構造材の接合部(オ
スジョイント)に他方の構造材の接合部(メスジョイン
ト)を突き合わせつつ、オスジョイントの挿入部をメス
ジョイントの筒状基体部に相対的に押し込む。
【0015】この場合、好ましい態様では、前記挿入部
の先端部はメスジョイントの挿通筒部で押し窄められな
がらそこを挿通せしめられ、この押し窄められた前記挿
入部の先端部が前記挿通筒部から後方筒部に抜け出たと
き、該先端部が復元して前記挿通筒部の端縁部で抜け止
め係止されるとともに、前記挿入部の先端部には窄まり
防止用ピン部材が挿入され、かつ、前記メスジョイント
における前記挿通筒部より先端側に設けられた嵌挿筒部
に前記オスジョイントにおける前記挿入部の根元部が嵌
挿され、さらにこの時点で、一対の構造材同志、及び、
前記オスジョイントと前記メスジョイントの基体部の端
面同志が対接密着せしめられる。これにより、前記オス
ジョイントとメスジョイントが確実にロックされ、一対
の構造材が構造材用ジョイントを介して接合される。
【0016】このように、本発明に係る構造材用ジョイ
ントを使用した接合構造では、従来の鉄筋を使用したも
のと同様に、エンジニアリングウッド等からなる一対の
構造材を比較的簡単容易に剛接合でき、コストがさほど
かからず、構造強度に優れるとともに、外観も優れ、ま
た、接合部にガタや変形を生起しにくく、耐力壁や筋違
を不要にできて、木造建築物において、従来不可能だっ
たシンプルで自由な建築空間を創りだすことができるこ
とに加えて、工場等で接合すべき一対の構造材にそれぞ
れオスジョイント及びメスジョイントを挿着固定してお
くことができるので、従来の鉄筋を使用した接合構造の
ように、建築現場において接着剤が硬化するのを待つ必
要がない。そのため、作業効率が向上するとともに、工
期の短縮等も図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る構造材
用ジョイントの一実施形態を示している。図示の構造材
用ジョイント11は、図6に示される如くの、接合すべ
き一対の梁、柱等の建築構造材100、200の一方
(梁100)に挿着されるオスジョイント20と、他方
(柱200)に挿着されるメスジョイント30と、から
なっている。
【0018】前記オスジョイント20は、図2に示され
る如くに、前記一対の構造材の一方(梁100)に埋め
込まれる棒状基体部21と、該棒状基体部21から前方
に突出して前記メスジョイント30内に挿入される挿入
部22と、を有する。この挿入部22は、長さが約75
mmで、同一形状の4分割脚片部からなる半径方向に弾
性撓曲可能な脚状すり割り構造とされ、前記棒状基体部
21側から順次、大径の根元部23、小径の足片24
部、及び、先細り円錐面部26及び半径方向外方に突出
した係止部27を持つ矢先ないし亀頭形の先端部25、
からなっている。
【0019】また、前記棒状基体部21の後部には、延
長部材60(あるいはキャップ等)を連結するための雌
ねじ部28が形成されている。前記延長部材60は、必
要に応じて(接合すべき構造材の種類、大きさ等に応じ
て)前記基体部21に連結されるもので、延長基体部6
1と、その前面から突出する、前記雌ねじ部28に螺合
せしめられる雄ねじ部62と、からなっており、前記延
長基体部61の後部には、さらに延長部材60(あるい
はキャップ等)を連結するための雌ねじ部63が形成さ
れている。
【0020】一方、前記メスジョイント30は、図3及
び図8〜図13に示される如くに、前記一対の構造材の
他方(柱200)に埋め込まれ、前記オスジョイント2
0の挿入部22が挿入されるとともに、それを抜け止め
係止する係止手段を有する筒状基体部31と、この筒状
基体部31の後部に連結される連結基体部51と、を備
えている。
【0021】前記メスジョイント30の筒状基体部31
は、先端側から順次、前記挿入部22の根元部23が嵌
挿される大径嵌挿筒部32、前記挿入部22の先端部2
5を押し窄めながら通す小径の挿通筒部33、該挿通筒
部33に連なり、押し窄められた前記挿入部22の先端
部25が前記挿通筒部33から抜け出たとき、該先端部
25が復元(開脚)して前記挿通筒部33の端縁部34
で抜け止め係止されるようにするための後方筒部35
と、からなっている。
【0022】また、前記メスジョイント30の前記後方
筒部35には、前記挿入部22の先端部25に挿入され
る窄まり防止用ピン部材40が摺動自在に嵌挿されると
ともに、該ピン部材40を前記先端部25側に付勢する
付勢部材としての圧縮コイルばね45が配在されてい
る。
【0023】前記ピン部材40は、前記後方筒部35に
摺動自在に嵌挿される短円柱部41と、そこから突出す
る先細り円錐面を有する、前記挿入部22の先端部25
内に挿入されるピン部42と、からなっており、前記短
円柱部41の後部には、前記圧縮コイルばね45の先端
部が嵌め込まれる外れ防止用凹部43が形成されてい
る。
【0024】前記連結基体部51は、前記付勢部材とし
ての圧縮コイルばね45の後端側を受け止め保持するた
めのばね挿入穴55が形成されており、その前部には、
前記筒状基体部31の後部に形成された雌ねじ部36に
螺合せしめられる雄ねじ部52が突設され、その後部に
は、前記したオスジョイント20と共通の延長部材60
(あるいはキャップ等)を連結するための雌ねじ部53
が形成されている。
【0025】前記オスジョイント20及びメスジョイン
ト30は、材質が炭素鋼(S45C)で、その表面には
クロムメッキが施され、それらの棒状基体部21、筒状
基体部31、連結基体部51、及び、延長基体部61
は、直径がここでは約30mmとされ、棒状基体部21
と筒状基体部31+連結基体部51との長さは同一の約
185mmとされ、それらの外周には螺旋状凹凸部(ピ
ッチが6mm程度の雄ねじ部)21a、31a、51
a、61aが刻設されている。この螺旋状凹凸部21
a、31a、51a、61aは、構造材100、200
に設けられた埋込穴110、210にエポキシ樹脂等の
接着剤で固着する際の接着保持力を高めることを主目的
として形成されている。また、前記オスジョイント20
全体(特に挿入部22)及びメスジョイント30全体
(特に先端部付近)には焼き入れ、焼き戻し処理が施さ
れている。
【0026】上記した如くのオスジョイント20とメス
ジョイント30とからなる構造材用ジョイント11を使
用した本発明に係る構造材の接合構造の一実施形態で
は、前記構造材用ジョイント11(延長部材60は使用
せず)を4本使用するようにされており、図4、図5、
図6に示される如くに、予め、例えばLVL(構造用単
板積層材)と称されるエンジニアリングウッド等で形成
された接合すべき梁100、柱200等を製造する工場
等において、構造材の一方(梁100)に、前記オスジ
ョイント20の棒状基体部21が埋め込まれる、これと
略同長の埋込穴110を接合面に対して垂直に所定の間
隔をあけて4箇所平行に穿設し、また、接合すべき構造
材の他方(柱200)にも、前記メスジョイント30の
全体(筒状基体部31+連結基体部51)が埋め込まれ
る、これと略同長の埋込穴210を接合面に対して垂直
に所定の間隔(前記梁100と同じ)をあけて4箇所平
行に穿設しておく。
【0027】次いで、図6に示される如くに、上記梁1
00と柱200とに穿設された4個の埋込穴110にそ
れぞれオスジョイント20の棒状基体部21とメスジョ
イント30の全体(筒状基体部31+連結基体部51)
を挿入し、それらをエポキシ樹脂等の接着剤300で固
着する。この場合、接着剤300は、例えば、別途に設
けられた導入孔(図示せず)から前記埋込穴110、2
10内に圧力をかけて注入充填し、前記埋込穴110、
210と前記オスジョイント20の棒状基体部21とメ
スジョイント30の全体(筒状基体部31+連結基体部
51)の外周との間に形成される空隙を完全に埋塞する
ようになす。これにより、工場等において、前記接着剤
300が硬化するまで放置することよって、オスジョイ
ント20とメスジョイント30の4本ずつがそれぞれ梁
100と柱200に挿着固定される。
【0028】そして、それらオスジョイント20、メス
ジョイント30がそれぞれ挿着固定された梁100、柱
200を建築現場に持ち込み、建築現場において、図8
に示される如くに、一方の構造材(梁100)の接合部
(オスジョイント20)に他方の構造材(柱200)の
接合部(メスジョイント30))を突き合わせつつ、オ
スジョイント20の挿入部22(梁100全体)をメス
ジョイント30の筒状基体部21側(柱200側)に移
動させて押し込む。
【0029】この場合、前記挿入部22の先端部25
は、図9に示される如くに、メスジョイント30の嵌挿
筒部32を介して挿通筒部33に当たり、その先細り円
錐面部26が挿通筒部33に押し込まれる際に、図10
に示される如くに、前記挿通筒部33で押し窄められな
がらそこを挿通せしめられる。このときには、窄まり防
止用ピン部材40は、前記先端部25に押されて、前記
圧縮コイルばね45の付勢力に抗して後退せしめられ
る。
【0030】前記押し窄められた挿入部22の先端部2
5が前記挿通筒部33から後方筒部35に抜け出たとき
(図11)、図12に示される如くに、それ自体が持つ
弾性復元力により該先端部25が復元(開脚)して前記
挿通筒部33の端縁部34で抜け止め係止されるととも
に、図13に示される如くに、前記圧縮コイルばね45
の付勢力により、前記挿入部22の先端部25に窄まり
防止用ピン部材40のピン部42が挿入され、かつ、前
記メスジョイント30における前記挿通筒部33より先
端側に設けられた嵌挿筒部32に前記オスジョイント2
0における前記挿入部22の根元部23が嵌挿され、さ
らにこの時点で、一対の構造材(梁100と柱200)
の接合面同志が対接密着せしめられる(図7も参照)。
これにより、前記オスジョイント20とメスジョイント
30が確実にロックされ、一対の構造材(梁100と柱
200)が4本の構造材用ジョイント11を介して接合
される。
【0031】このように、本発明に係る構造材用ジョイ
ント11を使用した接合構造10では、従来の鉄筋を使
用したものと同様に、エンジニアリングウッド等からな
る一対の構造材を比較的簡単容易に剛接合でき、コスト
がさほどかからず、構造強度に優れるとともに、外観も
優れ、また、接合部にガタや変形を生起しにくく、耐力
壁や筋違を不要にできて、木造建築物において、従来不
可能だったシンプルで自由な建築空間を創りだすことが
できることに加えて、工場等で接合すべき一対の構造材
にそれぞれオスジョイント20及びメスジョイント30
を挿着固定しておくことができるので、従来の鉄筋を使
用した接合構造のように、建築現場において接着剤が硬
化するのを待つ必要がない。そのため、作業効率が向上
するとともに、工期の短縮等も図ることができる。
【0032】図14又は図15は、上記した構造材用ジ
ョイント11を4本使用した接合構造10が適用された
建築物(躯体)の一例を示している。この建築物1で
は、屋根用合掌材70、70同志の棟側の接合には構造
材用ジョイント11を水平に寝かせた姿勢で使用され、
前記合掌材70、70と柱80、80との軒側の接合に
は構造材用ジョイント11を鉛直に立てた姿勢もしく
は、勾配なりの姿勢で使用されている。
【0033】また、梁90と柱80との接合は、前記し
た実施形態と同様とされており、さらに、柱80とコン
クリート製の柱脚部(RC基礎部)500との接合も上
記した構造材用ジョイント11を4本使用した接合構造
10が適用されている。以上、本発明の一実施形態につ
いて詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神
を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができ
るものである。
【0034】例えば、前記実施形態では、建築構造材
(梁、柱等)の接合に本発明に係る構造材用ジョイント
及びそれを使用した構造材の接合構造を適用した例を示
したが、本発明に係る構造材用ジョイント及びそれを使
用した構造材の接合構造は、建築の分野以外、例えば、
造船の分野や家具類(机の脚部と平板部との接合等)に
も適用できる。また、木材やエンジニアリングウッド以
外(非木質系)の、例えば、コンクリート製構造材やプ
ラスチック製構造材等にも同様に適用できることは勿論
である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る構造材用ジョイント及びそれを使用した構造材
の接合構造は、エンジニアリングウッド等からなる一対
の構造材を比較的簡単容易に剛接合でき、コストがさほ
どかからず、構造強度に優れるとともに、外観も優れ、
また、接合部にガタや変形を生起しにくく、耐力壁や筋
違を不要にできて、木造構築物において、従来不可能だ
ったシンプルで自由な建築空間を創りだすことができる
ことに加えて、工場等で接合すべき一対の構造材にそれ
ぞれオスジョイント及びメスジョイントを挿着固定して
おくことができるので、従来の鉄筋を使用した接合構造
のように、建築現場において接着剤が硬化するのを待つ
必要がない。そのため、作業効率が向上するとともに、
工期の短縮等も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造材用ジョイントの一実施形態
を示す斜視図。
【図2】図1に示される構造材用ジョイントのオスジョ
イントを示す部分切欠斜視図。
【図3】図1に示される構造材用ジョイントのメスジョ
イントを示す部分切欠分解斜視図。
【図4】本発明に係る構造材の接合構造の一実施形態が
適用される接合すべき一対の構造材の一方(梁)とオス
ジョイントとを示す斜視図。
【図5】本発明に係る構造材の接合構造の一実施形態が
適用される接合すべき一対の構造材の他方(柱)とメス
ジョイントとを示す斜視図。
【図6】本発明に係る構造材の接合構造の一実施形態が
適用される接合すべき一対の構造材にオスジョイントと
メスジョイントとをそれぞれ挿着固定した状態を示す部
分切欠側面図。
【図7】本発明に係る構造材の接合構造の一実施形態が
適用された一対の構造材の接合状態を示す部分切欠側面
図。
【図8】図7に示される接合構造を実施する際の、オス
ジョイントとメスジョイントとの接合第1段階(位置合
わせ状態)を示す断面図。
【図9】図7に示される接合構造を実施する際の、オス
ジョイントとメスジョイントとの接合第2段階(挿入開
始直後)を示す断面図。
【図10】図7に示される接合構造を実施する際の、オ
スジョイントとメスジョイントとの接合第3段階(挿入
部の先端部押し窄め)を示す断面図。
【図11】図7に示される接合構造を実施する際の、オ
スジョイントとメスジョイントとの接合第4段階(挿入
部の先端部が挿通筒部を抜け出た状態)を示す断面図。
【図12】図7に示される接合構造を実施する際の、オ
スジョイントとメスジョイントとの接合第5段階(挿入
部の先端部が復元開脚した状態)を示す断面図。
【図13】図7に示される接合構造を実施する際の、オ
スジョイントとメスジョイントとの接合第6段階(挿入
部の先端部に窄まり防止用ピン部材が挿入された状態)
を示す断面図。
【図14】本発明に係る構造材の接合構造の一実施形態
が適用された構築物(躯体)の一例を示す図。
【図15】本発明に係る構造材の接合構造の他の実施形
態が適用される構築物(躯体)の一例を示す図。
【符号の説明】
1 構築物 10 構造材の接合構造 11 構造材用ジョイント 20 オスジョイント 21 棒状基体部 22 挿入部 23 根元部 25 先端部 30 メスジョイント 31 筒状基体部 32 嵌挿筒部 33 挿通筒部 34 端縁部 35 後方筒部 40 ピン部材 45 圧縮コイルばね 51 連結基体部 60 延長部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合すべき一対の構造材の一方に挿着さ
    れるオスジョイントと、他方に挿着されるメスジョイン
    トとからなる構造材用ジョイントであって、 前記オスジョイントは、前記構造材の一方に埋め込まれ
    て接合される棒状基体部と、該棒状基体部から前方に突
    出して前記メスジョイント内に挿入される挿入部と、を
    有し、 前記メスジョイントは、前記構造材の他方に埋め込まれ
    て接合されるとともに、前記挿入部が挿入され、それを
    抜け止め係止する係止手段を有する筒状基体部を有して
    いることを特徴とする構造材用ジョイント。
  2. 【請求項2】 前記オスジョイントの前記挿入部は、矢
    先ないし亀頭形の先端部を持つ、半径方向に弾性撓曲可
    能な脚状すり割り構造とされ、前記メスジョイントの前
    記筒状基端部は、前記挿入部の先端部を押し窄めながら
    通す挿通筒部と、該挿通筒部に連なり、押し窄められた
    前記挿入部の先端部が前記挿通筒部から抜け出たとき、
    該先端部が復元して前記挿通筒部の端縁部で抜け止め係
    止されるようにするための後方筒部と、からなっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造材用ジョイン
    ト。
  3. 【請求項3】 前記メスジョイントの前記後方筒部に、
    前記挿入部の先端部に挿入される窄まり防止用ピン部材
    が摺動自在に嵌挿されるとともに、該ピン部材を前記先
    端部側に付勢する付勢部材が配在されていることを特徴
    とする請求項2に記載の構造材用ジョイント。
  4. 【請求項4】 前記メスジョイントは、前記挿通筒部及
    び後方筒部を有する筒状基体部と、該筒状基体部の後部
    に連結され、前記付勢部材としての圧縮コイルばねの一
    端側を受け止め保持する連結基体部と、からなっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の構造材用ジョイン
    ト。
  5. 【請求項5】 前記メスジョイントにおける前記挿通筒
    部より先端側に、前記オスジョイントにおける前記挿入
    部の根元部が嵌挿される嵌挿筒部が設けられていること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の構
    造材用ジョイント。
  6. 【請求項6】 前記オスジョイント及びメスジョイント
    の後部に延長部材が連結できるようにされていることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の構造
    材の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記オスジョイントの棒状基体部等の外
    周と、前記メスジョイントの筒状基体部等の外周とに、
    螺旋状凹凸等の凹凸部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか一項に記載の構造材用ジョ
    イント。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    ジョイントが梁、柱等の建築構造材に用いられているこ
    とを特徴とする建築構造材の接合構造。
  9. 【請求項9】 一対の梁、柱等の建築構造材に、それぞ
    れ前記オスジョイントの棒状基体部等及び前記メスジョ
    イント筒状基体部等が埋め込まれる埋込穴が設けられる
    とともに、該埋込穴に前記オスジョイントの棒状基体部
    等及び前記メスジョイントの筒状基体部等が接着剤で固
    着接合されていることを特徴とする請求項8に記載の建
    築構造材の接合構造。
  10. 【請求項10】 接合された一対の建築構造材の接合面
    同志は対接密着せしめられていることを特徴とする請求
    項8又は9に記載の建築構造材の接合構造。
  11. 【請求項11】 複数本の前記構造材用ジョイントが使
    用されていることを特徴とする請求項8ないし10のい
    ずれかに記載の建築構造材の接合構造。
  12. 【請求項12】 躯体を構成する梁、柱等の建築構造材
    の接合に請求項8ないし11のいずれかに記載の接合構
    造が適用されている構築物。
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