JP2002275848A - 除雪機の車体ハウジング構造 - Google Patents

除雪機の車体ハウジング構造

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JP2002275848A
JP2002275848A JP2001071424A JP2001071424A JP2002275848A JP 2002275848 A JP2002275848 A JP 2002275848A JP 2001071424 A JP2001071424 A JP 2001071424A JP 2001071424 A JP2001071424 A JP 2001071424A JP 2002275848 A JP2002275848 A JP 2002275848A
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housing structure
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Atsushi Kanazawa
敦 金沢
Yoshihisa Yamaguchi
佳久 山口
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルカバータイプの除雪機において、カバー
で覆われた車体の内側に雪が侵入しても、それがエアク
リーナ内にまで吸入されることのないようにする。 【解決手段】 略全体がカバーで覆われた車体に対し
て、車体の前方に除雪装置が配設され、車体の下部に走
行装置が配設され、除雪装置や走行装置を駆動するため
のエンジンやエアクリーナが車体内に搭載されている除
雪機において、車体2の内部を、連通路2Cの部分で連
通する上部室2Aと下部室2Bに画成して、上部室2A
内の空気がエアクリーナ22の吸気口22aからエンジ
ン21に供給されるように、エンジン21とエアクリー
ナ22を上部室2a内に配設すると共に、車体2内に外
気を取り入れるための外気取入口71を、取り入れた外
気が下部室2Bから連通路2Cを通って上部室2Aに導
入されるように、下部室2Bの側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の下部に配設
された走行装置により走行させながら車体の前方に配設
された除雪装置で雪を掻き集めて放擲するようにした除
雪機に関し、特に、そのような除雪機において略全体が
カバーで覆われている車体のハウジング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業者が立って操作部のハンドルを把持
した状態で、車体の下部に配設された走行装置により前
進させながら、車体の前方に配設された除雪装置で雪を
掻き集めて放擲するような除雪機では、除雪装置や走行
装置や操作部などを除く車体の部分(エンジンや変速装
置などが搭載されている部分)を略全体的にカバーで覆
った所謂フルカバータイプのものが従来から知られてお
り、そのような従来のフルカバータイプの除雪機では、
車体上部を覆うカバー体(アッパーカバー)と車体下部
を覆うカバー体(ロアカバー)とで囲まれた車体ハウジ
ング内の一つの空間部にエンジンや変速装置などが搭載
されていて、車体ハウジング内にあるエンジンにエアク
リーナを介して空気を供給するために、車体を覆うカバ
ー体の何れかの箇所に外気を車体ハウジング内に取り入
れるための外気取入口が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のフルカバータイプの除雪機では、外気取入口か
ら車体ハウジング内に外気を取り入れる際に、空気と共
に雪が車体ハウジング内に侵入することがあり、車体ハ
ウジング内に雪が一旦侵入したときには、それが空気と
共にエアクリーナ内に吸引され易いことから、雪による
水分が気化器やエンジンに入り込む虞があるという問題
があった。
【0004】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであり、具体的には、フルカバータイプの除
雪機において、カバーで覆われた車体の内側に雪が侵入
しても、それがエアクリーナ内にまで吸入されることの
ないようにすることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、略全体がカバーで覆われた車体
に対して、車体の前方に除雪装置が配設され、車体の下
部に走行装置が配設され、除雪装置や走行装置を駆動す
るためのエンジンやエアクリーナが車体内に搭載されて
いる除雪機において、車体の内部を、連通路の部分で連
通する上部室と下部室に画成して、上部室内の空気がエ
アクリーナの吸気口からエンジンに供給されるように、
エンジンとエアクリーナを上部室内に配設すると共に、
車体内に外気を取り入れるための外気取入口を、取り入
れた外気が下部室から連通路を通って上部室に導入され
るように、下部室の側に設けることを特徴とするもので
ある。
【0006】上記のような構成によれば、外気取入口か
ら空気と共に雪が車体の下部室内に侵入しても、その
後、空気が下部室から連通路を通って上部室に流れるの
に対して、空気よりも重量のある雪は自然落下して、エ
ンジンやエアクリーナなどが配設されている上部室内に
まで侵入することは殆ど無く、上部室内に配設されてい
るエアクリーナの吸気口から雪を吸引するようなことは
ない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の除雪機の車体ハウ
ジング構造の実施形態について図面に基づいて説明す
る。なお、本発明の一実施形態に係るフルカバータイプ
の除雪機について、図1は、側方から見た除雪機の外観
を示し、図2は、除雪機のカバーで覆われた部分での各
部品の配置状態を側面視で示し、図3は、除雪機のカバ
ーで覆われた車体の内部を正面視で示し、図4は、除雪
機の車体内部での空気の流れを側面視で示し、図5は、
外気取入口が設けられた除雪機の後部を後面視で示すも
のである。
【0008】除雪機1の全体について、その構造を概略
的に以下に説明すると、図1と図2とで示すように、除
雪機1は、駆動用の各装置が配備された車体2と、車体
2を走行させるための左右一対の走行装置3と、雪を掻
き集めて遠方に放擲する除雪装置4と、ハンドルや各種
の操作レバーを備えた操作部5とからなるものであっ
て、車体2の左右両側に設けられている左右一対の車体
フレーム6は、略水平方向に延びる前部フレーム6aの
後端から後方斜め上方にハンドルパイプ6bを一体的に
延ばしたものであるのに対して、前部フレーム6aの前
方に除雪装置4が配設され、前部フレーム6aの下方に
走行装置3が配設され、ハンドルパイプ6bの上方に操
作部5が配設されている。
【0009】そのような除雪機1の車体2には、前部フ
レーム6aの上方にエンジン21,エアクリーナ22,
排気マフラ(サイレンサ)23,燃料タンク24などが
配設され、前部フレーム6aの下方で左右の走行装置3
の間に変速装置29が配設され、エンジン21の後方で
左右のハンドルパイプ6bの間にバッテリ25が配設さ
れていて、エンジン21から前方に水平に延出する出力
軸には、前後して二つのプーリ26,27が設けられ、
後側のプーリ26は、変速装置29の入力軸に固定され
たプーリ28とベルト81を介して連係され、動力断接
用の電磁クラッチ80が付設された前側のプーリ27
は、除雪装置4の駆動軸41に固定されたプーリ42と
ベルト82を介して連係されている。
【0010】車体2の下部の左右両側に配設される走行
装置3は、前後方向に配置された駆動輪31と従動輪3
2とに無端状のクローラ33を巻装させたクローラ走行
装置であって、エンジン21の回転動力は、プーリ26
とベルト81とプーリ28を介して、エンジン21の下
方で左右の駆動輪31の間に配設された変速装置29に
伝達され、変速装置29により変速され方向変換されて
からクローラ走行装置3の駆動輪31に伝達される。
【0011】なお、クローラ走行装置3の後部(左右の
クローラ走行装置3を連結するクロス部材)と車体フレ
ーム6(左右のハンドルパイプ6bを連結するクロス部
材)の間には、ロック手段を備えて伸縮可能なチルトロ
ッド34が介装されており、ロックを解除してチルトロ
ッド34を伸縮させることで、駆動輪31を中心として
前後方向で車体2を上下に回動させて、除雪装置4の雪
面に対する高さを調整できるようになっている。
【0012】車体フレーム6(前部フレーム6a)の前
方に配設される除雪装置4では、車体2と一体的にブロ
ア43が設置されており、インペラ(回転翼)44を収
納するインペラケースに排出ダクトを一体的に結合した
ブロアケーシングには、インペラケースの前側に、前方
が大きく開放されたオーガハウジング45の後壁部が固
定的に取り付けられ、排出ダクトの上端部に、シュート
49の下端部が所定の角度範囲で水平旋回可能なように
連結されている。
【0013】略円弧状に湾曲成形された後壁の両側が左
右の側壁で囲まれて前方が大きく開放されるように形成
されているオーガハウジング45には、雪を所定の幅で
掻き取るためのオーガ(螺旋状の回転刃)46が収納さ
れており、オーガハウジング45の後壁の下端部には、
オーガ46で掻き取れなかった雪や地面に氷結した雪を
掻き取るためのスクレーパ47が取り付けられていて、
オーガハウジング45の後壁には、掻き取った雪をブロ
ア43のインペラケース内に吸い込ませるための連通部
(図示せず)が開口されている。
【0014】ブロア43(インペラケース)内を車体前
後方向に貫通している除雪用の駆動軸41は、オーガハ
ウジング45の後壁に開口された連通部を通ってオーガ
ハウジング45内にまで延びており、ブロア43のイン
ペラケース内で、該駆動軸41の中途部にインペラ44
が一体的に固定され、オーガハウジング45内の車体幅
方向の中央部で、該駆動軸41の先端部が、ウォームと
ウォームホイールによる動力伝達部48を介して、車体
幅方向に延びるオーガ46の回転軸46aに連結されて
いる。
【0015】そのように先端部にオーガ46の回転軸4
6aが連結され中途部にブロア43のインペラ44が固
定された除雪用の駆動軸41に、エンジン21の回転動
力が電磁クラッチ80付きのプーリ27とベルト82と
プーリ42を介して伝達されることで、オーガ46が回
転して雪を掻き取ると共に、オーガ46(およびスクレ
ーパ47)により掻き取られた雪は、ブロア43のイン
ペラ44の回転によりオーガハウジング45からブロア
43のインペラケース内に吸い込まれ、ブロア43の排
出ダクトからシュート49に向けて勢い良く排出され
る。
【0016】シュート49は、ブロア43の排出ダクト
に対して水平旋回可能に連結されており、雪の放擲方向
を変えるためにシュート49を所定の角度範囲で水平旋
回させるためのシュート旋回機構については、図示して
いないが、シュート本体49aの下部近傍に設置された
電動モータを駆動源とするもので、電動モータの回転が
ウオームギヤ機構により減速及び方向変換されて伝達さ
れる小径ギヤと、シュート本体49aの下部外周に取り
付けられたリング状の大径セクタギヤとを噛合させるこ
とにより、電動モータの正逆回転に応じてシュート本体
49aを所定の角度範囲で水平旋回させるものである。
【0017】水平旋回可能なシュート本体49aの先端
部には、雪の放擲角度を変えるための2個のデフレクタ
49b,49cを傾倒自在に取り付けられており、シュ
ート本体49aとデフレクタ49cの各背面の間にはリ
ターンスプリング49dが介装されていると共に、デフ
レクタ49bの側部には、リターンスプリング49dの
付勢力に抗して各デフレクタ49b,49cを傾倒させ
るために、操作部5でのレバー操作によって引かれる操
作ケーブル(図示せず)の末端が連結されている。
【0018】除雪機1の操作部5については、左右一対
のハンドルパイプ6bのそれぞれの上端部にハンドル5
1が一体的に連結されており、左右のハンドルパイプ6
bの上部間には操作パネル52が設けられていて、図面
には符号で示していないが、左右のハンドル51の何れ
かの近傍には、走行クラッチレバーやオーガクラッチレ
バーやチルトレバーが設置され、また、この操作パネル
52には、メインスイッチやシュートスイッチや変速レ
バーやデフレクタレバーが設置されていて、デフレクタ
レバーの基部にはシュート回動レバーが回動可能に付設
されている。
【0019】ところで、上記のように構成されている除
雪機1において、走行装置3と除雪装置4と操作部5と
を除いた車体2の部分は、下部がロアカバー10で覆わ
れると共に上部がアッパーカバー11で覆われた所謂フ
ルカバータイプとなっており、ロアカバー10の後部に
は、ダクト72を備えた外気取入口71が形成され、複
数の部材(基板部材,左右一対の柱状部材,後面部材,
上面部材,左右一対の側面部材,及び、前面部と上面部
と左右の側面部を備えた箱状の前面カバー部材)からな
るアッパーカバー11には、その前部側面(前面カバー
部材の一方の側面部)に空気排出孔73が開設されてい
る。
【0020】そのような各カバー10,11で覆われた
車体2の内部では、図3に示すように、車体2の上部に
配設されるエンジン21(及び、その付属部品であるエ
アクリーナ22や排気マフラ23等)は、アッパーカバ
ー11により覆われた状態で、ゴム製の防振材60と取
付ブラケット61を介して、左右の前部フレーム6aに
溶接された基板部材12(アッパーカバー11の下端部
材)の上面側に取り付けられており、車体2の下部で左
右の走行装置3の間に配設される変速装置29は、左右
の走行装置3の間にあるロアカバー10により覆われた
状態で、基板部材12の下面側に取り付けられている。
【0021】すなわち、図4に示すように、車体2の内
部は、アッパーカバー11の下端部材となる基板部材1
2により上部室2Aと下部室2Bに画成されており、基
板部材12の前部の一部は連通路2Cとして切り欠かれ
ていて、上部室2Aにはエンジン21やエアクリーナ2
2や排気マフラ23などが配設され、左右の走行装置3
の間にある下部室2Bには変速装置29が配設され、エ
ンジン21の動力を走行装置3に伝達するためのベルト
81や除雪装置4に伝達するためのベルト82は、何れ
も上部室2Aと下部室2Bを連通する連通路2Cの部分
を通るように配設されている。
【0022】なお、燃料タンク24は、アッパーカバー
11の上面(アッパーカバーの上面部材)に載置されて
固定された状態でエンジン21の上方に配置され、バッ
テリ25は、アッパーカバー11の後面(アッパーカバ
ーの後面部材)に溶接で一体的に固定されたバッテリボ
ックス18に収納された状態で、エンジン21の後方で
左右のハンドルパイプ6bの間に配置されていて、バッ
テリボックス18の上端開口部は、アッパーカバー11
の上面(アッパーカバーの上面部材)に対して着脱可能
なバッテリカバー19で覆われている。
【0023】上記のように各カバー10,11で覆われ
た車体2の内部が上部室2Aと下部室2Bに画成されて
いる本実施形態の除雪機1では、下部室2Bの側(ロア
カバー10の後部)に設けられている外気取入口71
が、ダクト72を介して下部室2Bに連通しており、上
部室2Aと下部室2Bは連通路2Cの部分で連通してい
て、図4中に矢印で示すように、外気取入口71から取
り入れられた外部の空気は、ダクト72を通して先ず下
部室2Bに導入されてから、下部室2Bから連通路2C
を通って上部室2Aに導入された後、エンジン21のシ
リンダ周りを流れた空気は、空気排出孔73を通って車
体外部に排出され、また、エアクリーナ22の吸入口2
2aから吸入された空気は、エンジン21で燃焼されて
排気マフラ23の末端排気管23bから車体外部に排出
されることとなる。
【0024】そのような本実施形態の除雪機1の車体ハ
ウジング構造によれば、外気取入口71から外気と共に
雪が車体2の内部(下部室2B)に侵入しても、その
後、空気は下部室2Bから連通路2Cを通って上部室2
Aに流れるのに対して、空気よりも重量のある雪は下部
室2Bの中で自然落下して、エンジン21やエアクリー
ナ22などが配設されている上部室2Aにまで侵入する
ことは殆ど無いため、上部室2Aの内部に配設されてい
るエアクリーナ22の吸気口22aから雪が吸引される
ようなことはなく、雪による水分が気化器やエンジンに
入り込むのを確実に防止することができる。
【0025】また、外気取入口71から取り入れた空気
を下部室2Bから連通路2Cを通して上部室2Aに導入
していることで、外気取入口71からエンジンまでの空
気の流れ経路が長くなると共に、空気の流れ経路が下部
室2Bと上部室2Aとに跨がることから、エンジン21
の騒音やエアクリーナ22の吸気音や後で述べる冷却フ
ァン21bの風切音などが漏れ難いものとなっている。
【0026】しかも、本実施形態では、下方に向かって
開口された外気取入口71から、上方に向かって延びた
後で下方に向かって折り返すように延びるダクト72を
介して、車体2の内部(下部室2B)に外気を取り入れ
るようにしていることで、下方に向かって開口された外
気取入口71から外気と共に雪がダクト72に入ろうと
する際に、空気よりも重量のある雪だけを自然落下させ
ることができ、また、外気と共に雪がダクト72に侵入
したとしても、上下方向に屈曲しているダクト72の屈
曲部を外気と共に雪が通過する際に、遠心力の作用によ
り雪をダクト内壁に衝突させて雪だけをダクト72内に
残留させることができて、その結果、空気だけを選択的
に車体2の内部(下部室2B)に導入することができ
る。
【0027】特に、本実施形態では、図4および図5に
示すように、ダクト72の上端屈曲部の内壁に雪落とし
用のフィン74を設けると共に、ダクト72の出口部分
(下部室2Bの空気入口部分)に雪溜部75を形成し
て、この雪溜部75にも雪落とし用のフィン76を設け
ることで、それらの各フィン74,76に雪を衝突させ
ることで雪を残留させ易いようにしており、さらに、除
雪装置4に動力を伝達するための大径のプーリ42より
も手前で、ロアカバー10の底部に障壁77を設けるこ
とにより、仮に下部室2Bにまで雪が入ったとしても、
プーリ42の位置にまでは雪が入り込まないようにして
いる。なお、ダクト72の出口部分の雪溜部75やロア
カバー10の底部には、図示していないが、開閉自在の
蓋板を設けることで、溜まった雪や水分を簡単に除去す
ることができる。
【0028】さらに、本実施形態では、上部室2Aと下
部室2Bを連通する連通路2Cに対して外気取入口71
を水平方向で離間するように位置させていることによ
り、両者の間の空気の流路を長くすることができて、下
部室2Bに雪が侵入した場合でも、連通路2Cにまで雪
を到達させないようにすることができる共に、連通路2
Cに対してエアクリーナ22の吸気口22aを水平方向
で離間するように位置させていることにより、両者の間
の空気の流路を長くすることができて、連通路2Cにま
で雪が侵入した場合でも、エアクリーナ22の吸気口2
2aにまで雪を到達させないようにすることができる。
【0029】また、本実施形態では、外気取入口71か
ら連通路2Cに至るまでの空気の流路となる下部室2B
の内部に変速装置29を配設していることで、周囲に流
れる空気によって変速装置29を効果的に冷却すること
ができる。特に、除雪機や芝刈機では、従来から、比較
的発熱し易い油圧式の変速装置(油圧トランスミッショ
ン)が多く使用されているが、そのような発熱し易い油
圧式の変速装置であっても効果的に冷却することができ
る。
【0030】また、本実施形態では、エンジン21の動
力を走行装置3と除雪装置4にそれぞれ伝達するために
動力伝達経路の途中に設けられる各ベルト81,82
を、上部室2Aと下部室2Bを連通する連通路2Cを通
るように配設していることで、上部室2Aと下部室2B
の間に各ベルト81,82を通すための開口部を別途に
設ける必要がなく、その分だけ下部室2B内から上部室
2A内に雪が侵入する可能性を少なくすることができ
る。なお、エンジン21の動力を伝達するための無端伝
動体としては、プーリとベルトに限らず、スプロケット
とチェーンによるものでも良い。
【0031】また、本実施形態では、エンジン21から
の動力を除雪装置4に断接可能に伝達するためにプーリ
27に付設されている電磁クラッチ80を、上部室2A
と下部室2Bを連通する連通路2Cの近傍に配設してい
ることで、連通路2Cを流れる空気によって電磁クラッ
チ80を効果的に冷却することができる。なお、エンジ
ン21からの動力を断接可能に伝達するための電磁クラ
ッチ80については、エンジン21から除雪装置4への
動力伝達経路(プーリ27)だけでなく、エンジン21
から走行装置3への動力伝達経路(プーリ26)の方に
設けても良いし、両方にそれぞれ設けても良い。
【0032】さらにまた、本実施形態では、図4に示す
ように、エンジン21の回転に連れて駆動される冷却フ
ァン21bによって、雪が侵入し難い上部室2A内の空
気をエンジン21のシリンダ外周に冷却風として流して
いることで、エンジン21のシリンダ外周に雪を付着さ
せることなくエンジン21を強制空冷することができ、
雪の付着によってエンジン21の始動性を損なうような
ことはない。
【0033】特に、本実施形態では、エンジン21自体
の構造について詳細には図示していないが、エンジン2
1のシリンダ外周がシリンダカバー21aにより覆われ
ていて、エンジン21の回転に連れて駆動される冷却フ
ァン21bにより上部室2A内の空気をシリンダカバー
21aの空気導入口からシリンダカバー内に導入してい
ると共に、シリンダカバー21aの空気導入口(冷却フ
ァン21bのある位置)を、上部室2Aと下部室2Bを
連通する連通路2Cとは水平方向で離間するように位置
させていることで、仮に連通路2Cにまで雪が侵入した
としても、シリンダカバー21a内には確実に雪が入ら
ないようにしている。
【0034】なお、エンジン21のシリンダ外周を覆う
シリンダカバー21aは、排気マフラ23の外周を覆う
マフラカバー23aに接続されており、上部室2Aの内
部の空気のうちで、エアクリーナ22の吸入口22aか
ら吸入された空気は、エンジン21で燃料と共に燃焼さ
れて排気マフラ23の末端排気管23bから車体外部に
排気ガスとして排出され、一方、冷却ファン21bによ
りシリンダカバー21aに導入されてエンジン21を冷
却した空気は、更にマフラカバー23a内を流れて排気
マフラ23を冷却してから、空気排出孔73を通って車
体外部に排出されている。
【0035】
【発明の効果】以上説明したような本発明の除雪機の車
体ハウジング構造によれば、カバーで覆われた車体の内
部を上部室と下部室に画成して、その上部室内にエンジ
ンやエアクリーナを配設していることにより、カバーで
覆われた車体内に外気取入口から雪が侵入しても、エア
クリーナの吸気口から雪を吸引することで気化器やエン
ジン内に雪による水分が入り込むような事態が起きるの
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車体ハウジング構造の一実施形態に係
る除雪機について、その外観を示す側面図。
【図2】図1に示した除雪機のカバーで覆われた部分で
の各部品の配置状態を示す側面図説明図。
【図3】図1に示した除雪機のカバーで覆われた車体の
内部を示す正面図。
【図4】図1に示した除雪機の車体内部での空気の流れ
を示す側面説明図。
【図5】図1に示した除雪機の外気取入口がある後部を
示す後面図。
【符号の説明】
1 除雪機 2 車体 2A (車体内の)上部室 2B (車体内の)下部室 2C (車体内の)連通路 3 走行装置(クローラ走行装置) 4 除雪装置 10 ロアカバー 11 アッパーカバー 21 エンジン 21a (エンジンの)シリンダカバー 21b (エンジンの)冷却ファン 22 エアクリーナ 22a (エアクリーナの)吸気口 29 変速装置 71 外気取入口 72 ダクト 80 電磁クラッチ 81 ベルト(無端伝動体) 82 ベルト(無端伝動体)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略全体がカバーで覆われた車体に対し
    て、車体の前方に除雪装置が配設され、車体の下部に走
    行装置が配設され、除雪装置や走行装置を駆動するため
    のエンジンやエアクリーナが車体内に搭載されている除
    雪機において、車体の内部が、連通路の部分で連通する
    上部室と下部室に画成されていて、上部室内の空気がエ
    アクリーナの吸気口からエンジンに供給されるように、
    エンジンとエアクリーナが上部室内に配設されていると
    共に、車体内に外気を取り入れるための外気取入口が、
    取り入れた外気が下部室から連通路を通って上部室に導
    入されるように、下部室の側に設けられていることを特
    徴とする除雪機の車体ハウジング構造。
  2. 【請求項2】 下方に向かって開口された外気取入口か
    ら、上方に向かって延びた後で下方に向かって折り返す
    ように延びるダクトを介して、下部室に外気が取り入れ
    られていることを特徴とする請求項1に記載の除雪機の
    車体ハウジング構造。
  3. 【請求項3】 外気取入口が、連通路とは水平方向で離
    間するように位置していることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の除雪機の車体ハウジング構造。
  4. 【請求項4】 外気取入口から連通路に至るまでの下部
    室内に、エンジンからの動力を変速して走行装置に伝達
    するための変速装置が配設されていることを特徴とする
    請求項1乃至3に記載の除雪機の車体ハウジング構造。
  5. 【請求項5】 エンジンからの動力を除雪装置と走行装
    置の少なくとも何れか一方に伝達するために動力伝達経
    路の途中に設けられる無端伝動体が、連通路を通るよう
    に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4に記
    載の除雪機の車体ハウジング構造。
  6. 【請求項6】 エンジンからの動力を除雪装置と走行装
    置の少なくとも何れか一方に断接可能に伝達するために
    動力伝達経路の途中に設けられる電磁クラッチが、連通
    路の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1乃
    至5に記載の除雪機の車体ハウジング構造。
  7. 【請求項7】 エアクリーナの吸気口が、連通路とは水
    平方向で離間するように位置していることを特徴とする
    請求項1乃至6に記載の除雪機の車体ハウジング構造。
  8. 【請求項8】 エンジンの回転に連れて駆動される冷却
    ファンにより、エンジンのシリンダ外周に上部室内の空
    気が冷却風として流されていることを特徴とする請求項
    1乃至7に記載の除雪機の車体ハウジング構造。
  9. 【請求項9】 エンジンのシリンダ外周がシリンダカバ
    ーにより覆われていて、冷却ファンにより上部室内の空
    気がシリンダカバーの空気導入口からシリンダカバー内
    に導入されていると共に、シリンダカバーの空気導入口
    が、連通路とは水平方向で離間するように位置している
    ことを特徴とする請求項8に記載の除雪機の車体ハウジ
    ング構造。
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WO2023175952A1 (ja) * 2022-03-18 2023-09-21 本田技研工業株式会社 除雪機

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