JP2002275495A - 煙草臭消臭性香料組成物 - Google Patents

煙草臭消臭性香料組成物

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JP2002275495A JP2001076138A JP2001076138A JP2002275495A JP 2002275495 A JP2002275495 A JP 2002275495A JP 2001076138 A JP2001076138 A JP 2001076138A JP 2001076138 A JP2001076138 A JP 2001076138A JP 2002275495 A JP2002275495 A JP 2002275495A
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俊英 海老沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の悪臭のうち煙草臭、特に喫煙時の周囲
に放出される煙草主流煙臭気を隠蔽することができる消
臭性組成物、特に調合香料に混合した後でも香料全体の
臭いの強さを不快なレベルまで強くすることなく、更に
は調合香料に混合した結果、新たな別の不快臭をもたら
すことなく、しかも悪臭を隠蔽することができる消臭性
組成物を提供すること。 【解決手段】 下記(A)、(B)、(C)及び(D)
の群からなる化合物並びに(E)群の精油類よりなる群
から選ばれた少なくとも3種以上の群の組み合わせから
なる煙草臭消臭性香料組成物。 (A)アルデヒド的な香気又はグリーン的な香気を有す
る脂肪族アルデヒド化合物、(B)果実的な香気又はグ
リーン的な香気を有するベンゼン環を含むアルデヒド化
合物、(C)果実的な香気又はグリーン的な香気を有す
るケトン化合物、(D)果実的な香気又はグリーン的な
香気を有する脂肪族エステル化合物、(E)グリーン的
な香気、バルサミックな香気、果実的な香気、アンバー
的な香気又はスパイシーな香気を有する精油類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙草臭消臭性香料
組成物に関し、さらに詳しくは特定の香料群から選ばれ
た少なくとも3種の香料から構成される煙草臭消臭性香
料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一部の都市に見られるような人口密度の
増大した社会において、住環境における悪臭・異臭の問
題は重大な問題の一つとなっている。即ち、家庭内で発
生する主な悪臭として、生ゴミの臭い、ペットの臭い、
排泄物の臭い、煙草の臭い等を挙げることができる。こ
れらの臭いを除去する方法の一つとして、強い芳香を有
する物質を消臭剤として用い、その芳香を悪臭に混合さ
せることにより、悪臭を隠蔽する方法が用いられてきた
(周知・慣用技術集(香料)第I部、香料一般、平成1
1年1月29日発行)。しかし、この消臭方法を採用す
ると、悪臭の強度よりも更に強い芳香剤を使用するた
め、悪臭との混合後の全体としての臭いの強さが、混合
前の悪臭の強さよりもかなり強くなり、結果的に不快に
感じられることが多い。また、混合前の悪臭の隠蔽はで
きても、混合後の臭いが新たな別の不快な臭いに感じら
れる場合も多い。このように、従来の消臭剤は臭いの不
快さを根本的に改善するまでには至っていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
臭いの不快さを改善できる消臭性組成物を得るために、
まず煙草臭を感じにくくする単品香料を検索し、優れた
煙草臭消臭効果を有する単品香料物質をいくつか見出し
た。しかし、それらは何れも比較的香気強度の強い単品
香料であり、しかも、煙草臭消臭効果を示すために必要
な濃度は比較的高かった。その為に、消臭効果を示す濃
度の単品香料物質を調合香料に配合すれば、その単品香
料物質の香気が調合香料全体のバランスを狂わせること
に繋がるおそれが残った。つまり、前記煙草臭消臭効果
に優れた単品香料物質を全体の香気バランスを乱すこと
なく調合香料に配合することは実用上困難であった。
【0004】従って、本発明では、上記悪臭のうち煙草
臭、特に喫煙時に放出される周囲の煙草主流煙臭気を隠
蔽することができる消臭性組成物を提供することを目的
とする。特に、調合香料に混合した後でも香料全体の臭
いの強さを不快なレベルまで強くすることなく、更に
は、調合香料に混合した結果、新たな別の不快臭をもた
らすことなく、しかも、悪臭を隠蔽することができる消
臭性組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく、前記煙草臭消臭効果に優れた単品香料物質
の化学構造と煙草臭消臭効果の関係を念頭に置きながら
鋭意研究し、実験を重ねた。その結果、特定の化学構造
と香気を有する化合物群及び精油類に分類される香料が
単独でも煙草臭を感じにくくする効果を有するという、
煙草臭消臭効果と構造の相関関係を見出した。更に、こ
れらの化合物群及び精油類に分類される香料を研究し続
ける過程で、特定の5種類の化合物群及び精油類のう
ち、少なくとも3種類を含有する香料組成物は煙草臭を
感じにくくする効果を有するだけではなく、その香料組
成物を調合香料又は香粧品に配合すると、配合された香
料全体又は製品全体の香気を乱すことがない上に、低濃
度でも煙草臭消臭効果を示すことを見出し、かかる知見
に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は以下に記載する各発明
を包含するものである。 1.下記(A)、(B)、(C)及び(D)の群からな
る化合物並びに(E)群の精油類よりなる群から選ばれ
た少なくとも3種以上の群の組み合わせからなる煙草臭
消臭性香料組成物。 (A)アルデヒド的な香気又はグリーン的な香気を有す
る脂肪族アルデヒド化合物 (B)果実的な香気又はグリーン的な香気を有するベン
ゼン環を含むアルデヒド化合物 (C)果実的な香気又はグリーン的な香気を有するケト
ン化合物 (D)果実的な香気又はグリーン的な香気を有する脂肪
族エステル化合物及び (E)グリーン的な香気、バルサミックな香気、果実的
な香気、アンバー的な香気又はスパイシーな香気を有す
る精油類
【0007】2.上記(A)群に属する脂肪族アルデヒ
ド化合物が、下記一般式(1)
【化6】
【0008】(但し、R1 は炭素−炭素不飽和結合を1
個又は2個以上の含んでいてもよい直鎖状又は分枝状の
炭素数5乃至12の炭化水素基を示す。)で表される化
合物である煙草臭消臭性香料組成物。
【0009】3.上記(B)群に属するベンゼン環を含
むアルデヒド化合物が、下記一般式(2)
【化7】
【0010】(但し、R2 は水素、メチル基又はメトキ
シ基を示し、m及びnはそれぞれ独立に0又は1を示
す。しかし、mが0のときはnも0である。)で表され
る化合物である煙草臭消臭性香料組成物。
【0011】4.上記(C)群に属するケトン化合物
が、下記一般式(3)
【化8】
【0012】(但し、R3 は炭素−炭素不飽和結合を含
んでいてもよい直鎖状、分枝状又は脂環式の炭化水素基
を含む総炭素数6乃至12の炭化水素基、又は置換基と
して水酸基を含んでいてもよいベンゼン環を有する総炭
素数6乃至12の炭化水素基を示し、R4 は炭素−炭素
不飽和結合を含んでいてもよい炭素数1乃至6の直鎖状
又は分枝状の炭化水素基を示す。)で表される化合物で
ある煙草臭消臭性香料組成物。
【0013】5.上記(C)群に属するケトン化合物
が、(i)炭素−炭素不飽和結合を1個又は2個以上含
んでいてもよい直鎖状又は分枝状の炭化水素基を有する
総炭素数が6乃至12の5員環ケトンであるか、又は
(ii)環内に酸素原子及び炭素−炭素不飽和結合又は芳
香環をそれぞれ1個または2個以上含み、さらに水酸基
及び直鎖状又は分枝状の炭化水素基を有してもよい総炭
素数が6乃至12の複素環式ケトンである煙草臭消臭性
香料組成物。
【0014】6.上記(D)群に属する脂肪族エステル
化合物が、下記一般式(4)又は(5)
【化9】
【0015】
【化10】
【0016】(但し、R5 は総炭素数1乃至10の直鎖
状、分枝状又は脂環式の飽和炭化水素基を示し、R6
びR8 は炭素−炭素不飽和結合を含んでいてもよい総炭
素数1乃至10の直鎖状、分枝状又は脂環式の炭化水素
基を示し、R7 は炭素数1乃至4の直鎖状又は分枝状の
飽和炭化水素基を示し、R5 とR6 は共に結合して置換
基を有していてもよい環を形成してもよい。)で表され
る化合物である煙草臭消臭性香料組成物。
【0017】7.上記(A)群に属する脂肪族アルデヒ
ド化合物が、オクタナール、ノナナール、デカナール、
ウンデカナール、2−メチルウンデカナール、10−ウ
ンデセナール、ドデカナール又は2−トランス−6−シ
ス−ノナジエナールである煙草臭消臭性香料組成物。
【0018】8. 上記(B)群に属するベンゼン環を含
むアルデヒド化合物が、ベンズアルデヒド、アニスアル
デヒド、 フェニルアセトアルデヒド又はフェノキシア
セトアルデヒドである煙草臭消臭性香料組成物。 9.上記(C)群に属するケトン化合物が、ラズベリー
ケトン、α−ダマスコン、ダイナスコン、イロン、2−
ペンチルシクロペンタノン、マルトール、ジヒドロジャ
スモン又はカロンである煙草臭消臭性香料組成物。
【0019】10.上記(D)群に属する脂肪族エステ
ル化合物が、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、アリ
ルアミルグリコレート、酢酸ペンチル、2−メチルブタ
ン酸エチル、2−メチルペンタン酸エチル、ヘキサン酸
アリル、ヘプタン酸アリル、酢酸シス−3−ヘキセニ
ル、シクロヘキシルオキシ酢酸アリル、ジャスモラクト
ン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ド
デカラクトン、酢酸トリシクロデセニル又はプロピオン
酸トリシクロデセニルである煙草臭消臭性香料組成物。
【0020】11.上記(E)群に属する精油類が、ガ
ルバナム、バイオレット、リアトリックス、バルサム、
タジェート、ラブダナム、バジル、カルダモン、バーチ
タール、ジュニパー・ベリーのアブソリュート又はオイ
ルである煙草臭消臭性香料組成物。 12.上記煙草臭消臭性香料組成物を0.001〜30
重量%含有する香粧品。 13.上記煙草臭消臭性香料組成物を0.001〜10
重量%含有する口腔用組成物。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明における煙草臭消臭性香料
組成物を構成する香料は、上記(A)、(B)、(C)
及び(D)群に属する化合物並びに(E)群に属する精
油類の中から選ばれ、しかもその煙草臭消臭性香料組成
物内には、上記各群から選ばれた少なくとも3種以上の
群の組み合わせとなるように化合物或いは精油類が含ま
れるように配合する。本発明の煙草臭消臭性香料組成物
内には、(A)〜(D)群に属する化合物の2種以上或
いは(E)群に属する精油類の2種以上が含まれていて
もよい。
【0022】以下に、本発明の消臭性香料組成物を構成
する各群の化合物並びに精油類について順次詳細に説明
する。 (A)群について (A)群に属する化合物は、アルデヒド的な香気又はグ
リーン的な香気を有する脂肪族アルデヒド化合物であ
る。アルデヒド的な香気又はグリーン的な香気に関して
は本出願前から広く知られているものである。アルデヒ
ド的な香気とは、脂肪臭を有し、多少刺激のある香気を
いう。また、グリーン的な香気とは、若葉の香り、青葉
青草の香り乃至はそれらを想起させるような香気をい
う。
【0023】(A)群に属する化合物の具体例は、下記
一般式(1)
【化11】
【0024】(但し、R1 は炭素−炭素不飽和結合を1
個又は2個以上の含んでいてもよい直鎖状又は分枝状の
炭素数5乃至12の炭化水素基を示す)で表される化合
物である。上記式中のR1 は、例えばペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、1−メチルデシル基、1−メチルウ
ンデシル基、デセニル基、ウンデセニル基、1−トラン
ス−5−シス−オクタジエニル基等が好ましい。
【0025】好ましい化合物としては、オクタナール、
ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2−メチル
ウンデカナール、10−ウンデセナール、ドデカナー
ル、2−トランス−6−シス−ノナジエナール等を挙げ
ることができる。
【0026】(B) 群について (B)群に属する化合物は、果実的な香気又はグリーン
的な香気を有するベンゼン環を含むアルデヒド化合物で
ある。果実的な香気については本出願前から広く知られ
ており、天然果実、例えばリンゴ、すもも、もも、メロ
ン、ストロベリー、パイナップル、なし等の一般に甘さ
を伴う成熟したフルーツの香気をいう。グリーン的な香
気については既に説明した通りである。
【0027】(B)群に属する化合物の具体例は下記一
般式(2)
【化12】 (但し、R2 は水素、メチル基又はメトキシ基を示し、
m及びnはそれぞれ独立に0又は1を示す。但し、mが
0のときはnも0である。)で表される化合物である。
好ましい化合物としてはベンズアルデヒド、アニスアル
デヒド、 フェニルアセトアルデヒド、フェノキシアセ
トアルデヒド等を挙げることができる。
【0028】(C)群について (C)群に属する化合物は、果実的な香気又はグリーン
的な香気を有するケトン化合物の1種又は2種以上であ
る。果実的な香気又はグリーン的な香気については既に
説明した通りである。
【0029】(C)群に属する化合物の具体例は、下記
一般式(3)
【化13】
【0030】(但し、R3 は炭素−炭素不飽和結合を含
んでいてもよい直鎖状、分枝状又は脂環式の炭化水素基
を含む総炭素数6乃至12の炭化水素基、又は置換基と
して水酸基を含んでいてもよいベンゼン環を有する総炭
素数6乃至12の炭化水素基を示し、R4 は炭素−炭素
不飽和結合を含んでいてもよい炭素数1乃至6の直鎖状
又は分枝状の炭化水素基を示す。)で表される化合物で
あるか、又は(i)炭素−炭素不飽和結合を1個又は2
個以上含んでいてもよい直鎖状又は分枝状の炭化水素基
を有する総炭素数が6乃至12の5員環ケトンである
か、又は(ii)環内に酸素原子及びび炭素−炭素不飽和
結合又は芳香環をそれぞれ1個又は2個以上含み、さら
に水酸基及び直鎖状又は分枝状の炭化水素基を有しても
よい総炭素数が6乃至12の複素環式ケトンである。
【0031】R3 の例としては、2−(4−ヒドロキシ
フェニル)エチル基、2, 6, 6−トリメチル−2−シ
クロヘキセン−1−イル基、5, 5−ジメチル−1−シ
クロヘキセン−1−イル基、2−(2, 6, 6−トリメ
チル−2−シクロヘキセン−1−イル)エチル基、2−
(2, 6, 6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−
イル)−1−プロペン−2−イル基、3−(2, 4, 6
−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−2−
プロペン−2−イル基、2−(2, 6, 6−トリメチル
−2−シクロヘキセン−1−イル)エテニル基、2−
(2, 5, 6,6−テトラメチル−2−シクロヘキセン
−1−イル)エテニル基等が好ましく、R4 の例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、
ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、3−
ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基等が
好ましい。
【0032】(C)群に属する化合物であって、より好
ましい化合物は、下記一般式(6)において、
【化14】
【0033】(但し、R9 は炭素−炭素不飽和二重結合
を含んでいてもよい総炭素数7乃至12の脂環式炭化水
素基、又は置換基として水酸基を含んでいてもよいベン
ゼン環を有する総炭素数7乃至13のアラルキル基を示
し、R10は炭素数1乃至4のアルキル基又はアルケニル
基を示す。)で表される化合物、又は(i)環内に炭素
−炭素不飽和二重結合を1個又は2個以上含んでいても
よい炭素数が1ないし6のアルキル基又はアルケニル基
を有する総炭素数が6乃至12の5員環ケトンである
か、又は(ii)環内に酸素原子及び炭素−炭素不飽和結
合又は芳香環をそれぞれ1個又は2個以上含み、さらに
水酸基或いは炭素数が1ないし3のアルキル基を有して
もよい総炭素数が6乃至12の6員環又は7員環複素環
式ケトンである。
【0034】R9 の例としては、2−(4−ヒドロキシ
フェニル)エチル基、2, 6, 6−トリメチル−2−シ
クロヘキセン−1−イル基、5, 5−ジメチル−1−シ
クロヘキセン−1−イル基、2−(2, 6, 6−トリメ
チル−2−シクロヘキセン−1−イル)エチル基、2−
(2, 6, 6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−
イル)−1−プロペン−2−イル基、2−(2, 6, 6
−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)エテニ
ル基、2−(2, 5, 6, 6−テトラメチル−2−シク
ロヘキセン−1−イル)エテニル基等が好ましく、R10
の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−
ブチル基、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニ
ル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテ
ニル基等が好ましい。
【0035】更に、より好ましい化合物としては、ラズ
ベリーケトン、α−ダマスコン、ダイナスコン、イロ
ン、2−ペンチルシクロペンタノン、ジヒドロジャスモ
ン、カロン、マルトール等が挙げられる。なお、イロン
は現在4種の異性体が知られており、どの異性体を使用
してもよいが、異性体の混合物を使用してもよい。
【0036】(D)群について (D)群に属する化合物は果実的な香気又はグリーン的
な香気を有する脂肪族エステル化合物の1種又は2種以
上である。果実的な香気又はグリーン的な香気について
は既に説明した通りである。(D)群に属する化合物の
具体例としては、下記一般式(4)又は(5)
【化15】 又は
【0037】
【化16】
【0038】(但し、R5 は総炭素数1乃至10の直鎖
状、分枝状又は脂環式の飽和炭化水素基を示し、R6
びR8 は炭素−炭素不飽和結合を含んでいてもよい総炭
素数1乃至10の直鎖状、分枝状又は脂環式の炭化水素
基を示し、R7 は炭素数1乃至4の直鎖又は分枝状の飽
和炭化水素基を示し、R5 とR6 は共に結合して置換基
を有していてもよい環を形成してもよい。)で表される
化合物である。上記置換基としては、炭素数1乃至4の
アルキル基又はアルケニル基が好ましい。
【0039】式中のR5 としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−
ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノ
ニル基、1−メチルエチル基、1−メチルプロピル基、
1−メチルブチル基、1−メチルヘキシル基、1−メチ
ルオクチル基、2−メチルプロピル基、2−メチルペン
チル基、2−メチルオクチル基、3−メチルブチル基、
3−メチルオクチル基、4−メチルペンチル基、6−メ
チルヘプチル基、7−メチルオクチル基、1−エチルプ
ロピル基、1−エチルヘプチル基、2−エチルブチル
基、2−エチルヘプチル基、3−エチルペンチル基、3
−エチルヘプチル基、4−エチルヘキシル基、4−エチ
ルヘプチル基、5−エチルヘプチル基、1−プロピルブ
チル基、1−ブチルペンチル基、2, 6−ジメチルヘプ
チル基、シクロヘキシルメチル基、2−シクロヘキシル
エチル基、3−シクロヘキシルプロピル基、2, 2, 6
−トリメチルシクロヘキセニル基等が好ましく、R6
よびR8 としてはメチル基、エチル基、プロピル基、n
−ブチル基、n−ペンチル基、ビニル基、1−プロペニ
ル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニ
ル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテ
ニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、n−ヘ
キシル基、1−ビニルヘプチル基、n−オクチル基、n
−デシル基、9−デセニル基、1−メチルエチル基、1
−メチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチル
プロピル基、2−メチルブチル基、2−メチルオクチル
基、3−メチルブチル基、シス−3−ヘキセニル基、ト
リシクロデセニル基等が好ましく、R 7 としてはメチレ
ン基、1, 1−エチレン基、1, 2−エチレン基、1,
3−プロピレン基、1, 4−ブチレン基等が好ましく、
5 とR6 が相互に結合して環を形成する好ましい例と
して、γ−ラクトン環が挙げられる。
【0040】上記(D)群に属する脂肪族エステル化合
物のより好ましい化合物は、下記一般式(7)又は
(8)
【化17】 又は
【0041】
【化18】
【0042】(但し、R5 は上記と同じであり、R11
炭素数1乃至6のアルキル基又はアルケニル基或いは炭
素−炭素不飽和二重結合を含んでいてもよい炭素数6乃
至12の脂環式炭化水素基を示し、R12は炭素数1乃至
7のアルキル基又はアルケニル基であり、R5 とR11
共に結合して炭素数1乃至7のアルキル基又はアルケニ
ル基を有していてもよい環を形成してもよい。)で表さ
れる化合物である。
【0043】式中のR11としてはメチル基、エチル基、
プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、ビニル
基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニ
ル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニ
ル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペン
テニル基、n−ヘキシル基、1−メチルエチル基、1−
メチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチルプ
ロピル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、
シス−3−ヘキセニル基、トリシクロデセニル基等が好
ましく、R12としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、ビニル基、1−プ
ロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−
ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−
ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、
n−ヘキシル基、1−メチルエチル基、1−メチルプロ
ピル基、1−メチルブチル基、2−メチルプロピル基、
2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、シス−3−
ヘキセニル基等が好ましく、R 5 とR11或いはR5 とR
12が相互に結合して環を形成する好ましい例として、γ
−ラクトン環が挙げられる。
【0044】更に好ましい化合物としては、シクロヘキ
シルプロピオン酸アリル、酢酸ペンチル、2−メチルブ
タン酸エチル、2−メチルペンタン酸エチル、ヘキサン
酸アリル、ヘプタン酸アリル、酢酸シス−3−ヘキセニ
ル、シクロヘキシルオキシ酢酸アリル、アリルアミルグ
リコレート、ジャスモラクトン、γ−デカラクトン、γ
−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、酢酸トリシ
クロデセニル、プロピオン酸トリシクロデセニル等が挙
げられる。なお、上記化合物の中には光学異性体が存在
するものもあるが、それらの化合物では、いずれの化合
物も使用可能である。また、アリルアミルグリコレート
はアリルイソアミルグリコレートとアリルペンチルグリ
コレートとの混合物である。
【0045】上記(A)〜(D)群に属する香料の消臭
性組成物内での配合量は特に限定されるものではない
が、特に0.001〜50重量%が好ましい。
【0046】(E)群について (E)群に属する精油は、グリーン的な香気、バルサミ
ックな香気、果実的な香気、アンバー的な香気又はスパ
イシーな香気を有する精油類から選ばれる1種又は2種
以上の精油である。バルサミックな香気とは、甘さを持
った樹脂様の柔らかで暖かい香気をいう。アンバー的な
香気は持続性のある甘く動物的な香気をいう。スパイシ
ーな香気はクローブ、シナモン、ナツメグ、ペッパー等
のぴりっとした感じのスパイスの香気をいう。(E)群
に属する精油の具体例としては、ガルバナム、バイオレ
ット、リアトリックス、バルサム、タジェート、ラブダ
ナム、バジル、カルダモン、バーチタール、ジュニパー
・ベリーのアブソリュート又はオイルを挙げることがで
きる。上記(E)群の消臭性組成物内での配合量は特に
限定されるものではないが、特に0.001〜10重量
%が好ましい。
【0047】本発明においては、上記(A)、(B)、
(C)、(D)及び(E)の各群から選ばれる少なくと
も3種以上の群の組み合わせとなるように化合物或いは
精油類を選択すればよいのであり、それら群の組み合わ
せは何ら限定されるものではないが、特に上記群の中
で、(A)群、(D)群及び(E)群から選ばれる2つ
の群からなる化合物或いは精油類が共存するように組み
合わせると、消臭効果の強さの点からみて好ましい効果
をもたらす。
【0048】また、本発明の消臭性組成物には、初期の
目的を達成する範囲内において、通常使用されている消
臭効果を有する香料をさらに添加してもよい。これら添
加使用することができる他の香料としては、各種の合成
香料、天然香料、合成精油、天然精油、柑橘油等が挙げ
られ、例えば、周知慣用技術集(香料)第I部 香料一
般 2・6・16 マスキング剤、230〜250頁
(1999年)に記載されているような広い範囲の消臭
効果を有する香料成分を使用することができる。
【0049】本発明の消臭性組成物を構成する上記各香
料(精油類又は化合物)は本出願前から広く知られてい
るものであり、容易に調製できるが、市販品を購入して
もよい。また、本発明の消臭性組成物を調製する方法は
従来から行われている方法を用いればよい。
【0050】かくして得られた消臭性組成物は、香粧品
類等多くのものに添加することができる。消臭性組成物
の添加量は、添加されるものにより大幅に異なるもので
あり、一概に規定することができないが、しいていえば
0.01ないし5重量%程度である。消臭性組成物を添
加することができるものとして、香粧品類、芳香剤類、
洗剤類、口腔用組成物類、衛生用組成物類、その他に衣
類、家屋、家具備品、各種空調機器等の消臭のために使
用する組成物等を例示することができる。
【0051】上記香粧品類香粧品類としては、シャンプ
ー、リンス、コンディショナー、髪油、セッティングロ
ーション、ヘアーポマード、ヘアージェル等のヘアーケ
ア製品、一般化粧水、オーデコロン、スキンローショ
ン、乳液、粘液性化粧水、ハンドローション等の化粧
品、各種香水、クレンジングクリーム、コールドクリー
ム、薬用クリーム等のクリーム、アイシャドウ、タルカ
ムパウダー、バスオイル、浴剤、パック用化粧料、ベビ
ーオイル、ベビーパウダー等その他の化粧品等が挙げら
れる。
【0052】芳香剤類としては、芳香スプレー、液状芳
香剤、ゲル状芳香剤、粉末状芳香剤、身体用芳香剤、室
内用芳香剤、車内用芳香剤等がある。また、薫料にも添
加可能である。洗剤類としては、化粧石鹸、洗濯用洗
剤、工業用洗剤、車用洗剤、台所用洗剤、ボディソー
プ、ハンドクリーナー、磨き粉、水石鹸、薬用石鹸、愛
玩動物用シャンプー、食器、ガラス、皮革、カーテン、
カーペット、家具、壁、床等の特定の物のための洗剤等
が挙げられ、口腔用組成物としては、固形歯磨き、粉歯
磨き、練り歯磨き、マウスウオッシュ、チュウイングガ
ム等がある。衛生用組成物としては、台所消毒用組成
物、家具・備品消毒用組成物、車内消毒用組成物、床消
毒用組成物、トイレ殺菌用組成物、ゴミ箱殺菌用組成
物、化学雑巾、足ふきマット等が挙げられる。
【0053】その他のものとして、艶出し紙、艶出し
布、ふき取り紙、脂肪取り紙、ウエットティッシュー等
の化粧品雑貨類、衣類用芳香消臭剤、洗濯物用芳香消臭
剤、カーテン用芳香消臭剤、カーペット用芳香消臭剤、
室内用芳香消臭剤、家具備品用芳香消臭剤、車内用芳香
消臭剤、煙草吸殻用芳香消臭剤、ペット用芳香消臭剤等
の芳香消臭剤、衣類用仕上げ剤、カーテン用仕上げ剤、
カーペット用仕上げ剤、室内用仕上げ剤、家具・備品用
仕上げ剤、車内用仕上げ剤、ガラス用仕上げ剤、皮革用
仕上げ剤等の仕上げ剤、家具・備品用用艶だし剤、床用
艶だし剤、車用艶だし剤、皮革用艶だし剤等の艶だし
剤、家庭用帯電防止剤、衣類用帯電防止剤、家庭用脱脂
剤、洗濯用柔軟剤、洗濯用ふのり、アイロンスムーサ
ー、靴クリーム、靴墨等がある。
【0054】
【実施例】以下に、実施例によって本発明を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 試験例1 煙草臭消臭性試験 単品香料の煙草臭消臭性試験 a)煙草臭標準液の調製 煙草200本の主流煙をクエン酸トリエチル400ml
に吸収させた、煙草臭原液を更にクエン酸トリエチルで
50倍に希釈した液を煙草臭標準液とした。 b)香料溶液の調製 香料の1%クエン酸トリエチル溶液を香料溶液とした。
【0055】煙草臭標準液5gに香料溶液0. 5gを加
えた溶液を試験液とし、煙草臭標準液を比較液として、
以下の評価基準に従って4名の専門パネラーによって官
能評価試験を行った。 評価基準 スコアー 比較液より試験液の方が煙草臭が強い 4点 比較液と試験液は同等の煙草臭を感じる 3点 比較液より試験液の方が煙草臭が弱い 2点 試験液は煙草臭を感じない 1点 スコアーの平均値が1. 5以下である下記の香料を煙草
臭消臭性香料と判定した。
【0056】試験結果 下記の香料が煙草臭消臭性香料に適していることが判っ
た。オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカ
ナール、2−メチルウンデカナール、10−ウンデセナ
ール、ドデカナール、2−トランス−6−シス−ノナジ
エナール;ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド、 フ
ェニルアセトアルデヒド、フェノキシアセトアルデヒ
ド;ラズベリーケトン、α−ダマスコン、イロン、ダイ
ナスコン、2−ペンチルシクロペンタノン、マルトー
ル、ジヒドロジャスモン、カロン;シクロヘキシルプロ
ピオン酸アリル、酢酸ペンチル、2−メチルブタン酸エ
チル、2−メチルペンタン酸エチル、ヘキサン酸アリ
ル、ヘプタン酸アリル、酢酸シス−3−ヘキセニル、シ
クロヘキシルオキシ酢酸アリル、アリルアミルグリコレ
ート、ジャスモラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウン
デカラクトン、γ−ドデカラクトン、酢酸トリシクロデ
セニル、プロピオン酸トリシクロデセニル;ガルバナ
ム、バイオレット、リアトリックス、バルサム、タジェ
ート、ラブダナム、バジル、カルダモン、バーチター
ル、ジュニパー・ベリーのアブソリュート又はオイル。
【0057】実施例1 下記処方例の通りの香料組成物を調製した。
【表1】第 1 表
【0058】実施例2 煙草臭標準液として、試験例1の煙草臭消臭性試験で用
いた煙草臭標準液を比較液に用い、処方例1〜処方例7
を試験液として煙草臭消臭性試験に示した方法及び以下
の評価基準に従って4名の専門パネラーによって官能評
価試験を行って4名の平均値を算出した。 1)香料の強度評価基準 スコアー 試験液に香料臭を感じる 3点 試験液にやや香料臭を感じる 2点 試験液に香料臭を感じない 1点
【0059】 官能評価試験結果(:スコアーの平均値) 煙草臭強度 香料の強度 処方例1 1. 13 2. 50 処方例2 1. 25 2. 25 処方例3 1. 00 2. 50 処方例4 1. 50 2. 50 処方例5 1. 88 2. 50 処方例6 1. 88 2. 38 処方例7 1. 13 3. 00
【0060】実施例3 下記第2表に記載の処方に従って各成分を合わせ、撹拌
することによりシトラス様香気を有するファブリックケ
ア用香料組成物を調製した。なお、実施例の組成物から
本発明の化合物を含まない組成物、及び本発明の化合物
の精油類に含まれるカルダモンオイルやジュニパーベリ
ーオイルを含まない組成物を調製し、それぞれ比較例1
−1及び比較例1−2とした。
【0061】
【表2】第 2 表
【0062】実施例4 下記第3表に記載の処方に従って各成分を合わせ、撹拌
することにより果実様香気を有するファブリックケア用
香料組成物を調製した。なお、実施例の組成物から本発
明化合物を含まない組成物を調製しそれぞれ比較例2と
した。
【0063】
【表3】第 3 表 1) ガラクソリドは、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,
7,8,8- ヘキサメチルシクロペンタ- γ-2- ベンゾピラ
ンの50%安息香酸ベンジル溶液である。以下の処方例
も同じである。
【0064】実施例5 下記第4表に記載の処方に従って各成分を合わせ、撹拌
することによりシトラス様香気を有するシャンプー用香
料組成物を調製した。なお、実施例の組成物から本発明
化合物を含まない組成物を調製しそれぞれ比較例3とし
た。
【0065】
【表4】第 4 表
【0066】実施例6 下記第5表に記載の処方に従って各成分を合わせ、撹拌
することにより果実様香気を有するシャンプー用香料組
成物を調製した。なお、実施例の組成物から本発明化合
物を含まない組成物を調製しそれぞれ比較例4とした。
【0067】
【表5】第 5 表
【0068】実施例7 下記第6表に記載の処方に従って各成分を合わせ、撹拌
することによりシトラス様香気を有する芳香剤用香料組
成物を調製した。なお、実施例の組成物から本発明化合
物を含まない組成物を調製しそれぞれ比較例5とした。
【0069】
【表6】第 6 表 1)1%DPG は、1%ジプロピレングリコール溶液を意味す
る。
【0070】実施例8 下記第7表に記載の処方に従って各成分を合わせ、撹拌
することにより果実様香気を有する芳香剤用香料組成物
を調製した。
【0071】
【表7】第 7 表
【0072】実施例9 煙草臭標準液として試験例1の煙草臭消臭性試験に用い
た煙草臭標準液を比較液に用い、実施例3から実施例8
までの香料組成物の1.00%クエン酸トリメチル溶液
を試験液として用いて、煙草臭消臭性試験に示した方
法、及び実施例2以下の評価基準に従って4名の専門パ
ネラーによって官能評価試験を行って4名の平均値を算
出した。結果を第8表に示す。
【0073】
【表8】第 8 表
【0074】
【発明の効果】本発明の消臭性組成物により、調合香料
全体の香気を乱すことがなく、低濃度で煙草臭消臭効果
を示すことができた。本発明の消臭性組成物は、煙草
臭、特に喫煙時の周囲に放出される煙草主流煙臭気を、
混合後の全体の臭いの強さを不快なレベルまで強くする
ことがなく、更には混合後の臭いが新たな別な不快臭に
なることがなく、悪臭を隠蔽することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11B 9/00 C11B 9/00 N S T X A61K 7/075 A61K 7/075 7/16 7/16 7/46 345 7/46 345Z A61L 9/01 A61L 9/01 Q C11D 3/50 C11D 3/50 (72)発明者 山▲崎▼ 一雄 神奈川県平塚市西八幡一丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 平野 奈緒美 神奈川県平塚市西八幡一丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 海老沢 俊英 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 鈴木 あい子 東京都品川区東品川2−3−12 シーフォ ートスクエアセンタービル18F 株式会社 資生堂ファイントイレタリー事業部内 Fターム(参考) 4C080 AA04 BB02 CC02 CC12 HH01 JJ01 KK01 LL01 MM12 MM13 QQ03 4C083 AC212 AC342 AC842 BB41 BB60 CC04 CC05 CC33 CC38 CC39 CC41 FF01 4H003 DA01 DA02 DA04 DA10 DA11 FA27 4H059 BA19 BA20 BA22 BA23 BA30 BA35 BA36 BB02 BB03 BB13 BB14 BB15 BB19 BB22 BB44 BB45 BC23 DA09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)、(B)、(C)及び(D)
    の群からなる化合物並びに(E)群の精油類よりなる群
    から選ばれた少なくとも3種以上の群の組み合わせから
    なる煙草臭消臭性香料組成物。 (A)アルデヒド的な香気又はグリーン的な香気を有す
    る脂肪族アルデヒド化合物、(B)果実的な香気又はグ
    リーン的な香気を有するベンゼン環を含むアルデヒド化
    合物、(C)果実的な香気又はグリーン的な香気を有す
    るケトン化合物、(D)果実的な香気又はグリーン的な
    香気を有する脂肪族エステル化合物、(E)グリーン的
    な香気、バルサミックな香気、果実的な香気、アンバー
    的な香気又はスパイシーな香気を有する精油類。
  2. 【請求項2】(A)群に属する脂肪族アルデヒド化合物
    が、下記一般式(1) 【化1】 (但し、R1 は炭素−炭素不飽和結合を1個又は2個以
    上含んでいてもよい直鎖状又は分枝状の炭素数5乃至1
    2の炭化水素基を示す。)で表される化合物である請求
    項1記載の煙草臭消臭性香料組成物。
  3. 【請求項3】(B)群に属するベンゼン環を含むアルデ
    ヒド化合物が、下記一般式(2) 【化2】 (但し、R2 は水素、メチル基又はメトキシ基を示し、
    m及びnはそれぞれ独立に0又は1を示す。しかし、m
    が0のときはnも0である。)で表される化合物である
    請求項1記載の煙草臭消臭性香料組成物。
  4. 【請求項4】(C)群に属するケトン化合物が、下記一
    般式(3) 【化3】 (但し、R3 は炭素−炭素不飽和結合を含んでいてもよ
    い直鎖状、分枝状又は脂環式の炭化水素基を含む総炭素
    数6乃至12の炭化水素基、或いは置換基として水酸基
    を含んでいてもよいベンゼン環を有する総炭素数6乃至
    12の炭化水素基を示し、R4 は炭素−炭素不飽和結合
    を含んでいてもよい炭素数1乃至6の直鎖状又は分枝状
    の炭化水素基を示す。)で表される化合物である請求項
    1記載の煙草臭消臭性香料組成物。
  5. 【請求項5】(C)群に属するケトン化合物が、(i)
    炭素−炭素不飽和結合を1個又は2個以上含んでいても
    よい直鎖状又は分枝状の炭化水素基を有する総炭素数が
    6乃至12の5員環ケトンであるか、或いは(ii)環内
    に酸素原子及び炭素−炭素不飽和結合又は芳香環をそれ
    ぞれ1個又は2個以上含み、さらに水酸基及び直鎖状又
    は分枝状の炭化水素基を有してもよい総炭素数が6乃至
    12の複素環式ケトンである請求項1記載の煙草臭消臭
    性香料組成物。
  6. 【請求項6】(D)群に属する脂肪族エステル化合物
    が、下記一般式(4)又は(5) 【化4】 【化5】 (但し、R5 は総炭素数1乃至10の直鎖状、分枝状又
    は脂環式の飽和炭化水素基を示し、R6 及びR8 は炭素
    −炭素不飽和結合を含んでいてもよい総炭素数1乃至1
    0の直鎖状、分枝状又は脂環式の炭化水素基を示し、R
    7 は炭素数1乃至4の直鎖状又は分枝状の飽和炭化水素
    基を示し、R5 とR6 は共に結合して置換基を有してい
    てもよい環を形成してもよい。)で表される化合物であ
    る請求項1記載の煙草臭消臭性香料組成物。
  7. 【請求項7】(E)群に属する精油類が、ガルバナム、
    バイオレット、リアトリックス、バルサム、タジェー
    ト、ラブダナム、バジル、カルダモン、バーチタール、
    ジュニパー・ベリーのアブソリュート又はオイルである
    請求項1記載の煙草臭消臭香料組成物。
  8. 【請求項8】(A)群に属する脂肪族アルデヒド化合物
    が、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカ
    ナール、2−メチルウンデカナール、10−ウンデセナ
    ール、ドデカナール又は2−トランス−6−シス−ノナ
    ジエナールである請求項2記載の煙草臭消臭性香料組成
    物。
  9. 【請求項9】(B)群に属するベンゼン環を含むアルデ
    ヒド化合物が、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド、
    フェニルアセトアルデヒド又はフェノキシアセトアル
    デヒドである請求項3記載の煙草臭消臭性香料組成物。
  10. 【請求項10】(C)群に属するケトン化合物が、ラズ
    ベリーケトン、α−ダマスコン、ダイナスコン又はイロ
    ンである請求項4記載の煙草臭消臭性香料組成物。
  11. 【請求項11】(C)群に属するケトン化合物が、2−
    ペンチルシクロペンタノン、マルトール、ジヒドロジャ
    スモン又はカロンである請求項5記載の煙草臭消臭性香
    料組成物。
  12. 【請求項12】(D)群に属する脂肪族エステル化合物
    が、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、アリルアミル
    グリコレート、酢酸ペンチル、2−メチルブタン酸エチ
    ル、2−メチルペンタン酸エチル、ヘキサン酸アリル、
    ヘプタン酸アリル、酢酸シス−3−ヘキセニル、シクロ
    ヘキシルオキシ酢酸アリル、ジャスモラクトン、γ−デ
    カラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクト
    ン、酢酸トリシクロデセニル又はプロピオン酸トリシク
    ロデセニルである請求項6記載の煙草臭消臭性香料組成
    物。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の煙草臭消臭性香料組成
    物を0.001〜30重量%含有する香粧品。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の煙草臭消臭性香料組成
    物を0.001〜10重量%含有する口腔用組成物。
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