JP2002275396A - インクジェット記録用インク及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク及びその製造方法

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JP2002275396A
JP2002275396A JP2001075922A JP2001075922A JP2002275396A JP 2002275396 A JP2002275396 A JP 2002275396A JP 2001075922 A JP2001075922 A JP 2001075922A JP 2001075922 A JP2001075922 A JP 2001075922A JP 2002275396 A JP2002275396 A JP 2002275396A
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ring
dye
dispersant
group
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JP2001075922A
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Akihiko Takeda
昭彦 竹田
Takahito Chiba
隆人 千葉
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散性や保存安定性に優れたインクジェット
記録用(水系分散)インク及びその製造方法を提供す
る。また、得られる画像の鮮鋭性と耐光性を両立させた
インクジェット記録用(水系分散)インク及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも分散剤、水、水性有機溶媒お
よびキレート構造を有する有機染料の固体微粒子分散物
を含有するインクジェット記録用インクにおいて、分散
剤がノニオン分散剤であることを特徴とするインクジェ
ット記録用インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用インク及びその製造方法に関し、詳しくは分散性、保
存安定性、画像の鮮鋭性、耐光性に優れたインクジェッ
ト記録用水性分散インク及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に用いられるイ
ンクとしては、種々の色材を含有するインクが用いられ
ている。斯かるインクのうち、色材が液媒体中に分散さ
れてなるインク、例えば、油溶性染料の水系分散イン
ク、分散染料の水系分散インクにおいては、色材の分散
性が低く、かつこれに起因して、保存安定性(ここでい
う保存安定性とは、色材の凝集・沈降やインクの増粘が
起こらないことをいう)や、過酷な保存環境下での保存
安定性(ここでいう保存安定性とは、60℃の高温環境
下や、10℃−60℃サイクルの保存環境下において、
色材の凝集・沈降やインクの増粘が起こらないことをい
う)が劣るという問題があった。
【0003】上記問題の解決を目的として、例えば、特
開平8−333531号公報においては、分散剤として
2−ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合
生成物を用いることが提案されており、また、特開平8
−291266号公報においては、分散剤として芳香族
多価アニオン分散剤を用いることが提案されている。し
かし、特開平8−333531号公報や特開平8−29
1266号公報に記載のインクジェット記録用インクを
用いても、色材の種類によっては、保存安定性の向上は
未だ不十分であった。
【0004】また、一般に、染料インクは顔料インクに
比較し得られる画像が鮮鋭性等の画質の面で優れるが耐
光性が劣る傾向にあり、耐光性が優れるインクを得よう
とすると顔料インクを選択せざるを得なかった。しか
し、顔料インクは染料インクに比較し鮮鋭性等の画質の
面で劣るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、その目的は、分散性や保存安定
性に優れたインクジェット記録用(水系分散)インク及
びその製造方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の目的は、得られる画像の鮮
鋭性と耐光性を両立させたインクジェット記録用(水系
分散)インク及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0008】1.少なくとも分散剤、水、水性有機溶媒
およびキレート構造を有する有機染料の固体微粒子分散
物を含有するインクジェット記録用インクにおいて、分
散剤がノニオン分散剤であることを特徴とするインクジ
ェット記録用インク。
【0009】2.キレート構造を有する有機染料の質量
(S)に対するノニオン分散剤の質量(B)の比((B
/S)×100%)が5〜100%であることを特徴と
する1記載のインクジェット記録用インク。
【0010】3.有機染料とキレート構造を形成する金
属原子が、ニッケル、銅、クロム、コバルト、亜鉛また
は鉄であることを特徴とする1または2記載のインクジ
ェット記録用インク。
【0011】4.少なくとも分散剤、水、水性有機溶媒
およびキレート構造を有する有機染料の混合物を分散処
理して得られた該有機染料の固体微粒子分散物を含有す
るインクジェット記録用インクの製造方法において、分
散剤がノニオン分散剤であることを特徴とするインクジ
ェット記録用インクの製造方法。
【0012】5.キレート構造を有する有機染料の質量
(S)に対するノニオン分散剤の質量(B)の比((B
/S)×100%)が5〜100%であることを特徴と
する4記載のインクジェット記録用インクの製造方法。
【0013】6.有機染料とキレート構造を形成する金
属原子が、ニッケル、銅、クロム、コバルト、亜鉛また
は鉄であることを特徴とする4または5記載のインクジ
ェット記録用インクの製造方法。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、キレート構造を有する有機染料(以下単に、キ
レート染料ともいう)としては、下記一般式(1)で表
されるキレート染料が好ましく用いられる。
【0015】一般式(1) M(Dye)l(A)m (式中、Mは金属イオンを表し、Dyeは金属イオンと
配位結合可能な色素を表す。AはDyeで表される色素
以外の配位子を表し、lは1ないし3の整数を表し、m
は0、1、2または3の整数を表す。mが0のときlは
2または3の整数を表し、その場合Dyeは同種でも異
なっていてもよい。) 一般式(1)において、Mで表される金属イオンとして
は、周期律表の第I〜VIII族に属する金属原子、例えば
Al、Co、Cr、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、S
n、Ti、Pt、Pd、Zr及びZn等の金属原子の金
属イオンが挙げられる。色調、耐光性の点からNi、C
u、Cr、Co、Zn、Fe等の金属原子の金属イオン
が好ましく、更に好ましくはNiイオンである。
【0016】一般式(1)において、Dyeで表される
金属イオンと配位結合可能な色素としては種々の色素構
造が挙げられるが、共役メチン色素、アゾメチン色素、
アゾ色素骨格に配位基を有する色素が好ましい。色調、
耐光性の点から下記一般式(2)〜(7)で表される色
素が特に好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】(一般式(2)〜(7)中、Xは共役系を
介して色素を形成する基であり、かつ1座から3座のキ
レート(金属イオンと配位結合)形成可能な基または原
子の集まりを表す。Yは5員もしくは6員の芳香族炭素
環又は複素環を形成する原子の集まりを表す。一般式
(2)〜(4)の式中、R1、R2、R3は水素原子、ハ
ロゲン原子又は1価の置換基を表し、nは0、1又は2
の整数を表す。) 一般式(2)〜(7)において、Xは共役系を介して色
素を形成する基であり、かつ1座から3座のキレート
(金属イオンと配位結合)形成可能な基または原子の集
まりを表すが、例えばN、S、O元素がXの芳香環の置
換基の一部を形成し解離、非解離の構造を有する場合、
あるいはXのヘテロ環を形成する場合等を挙げることが
できる。該置換基(金属イオンと配位結合可能なN、
S、O元素を含有する置換基)の例としては、例えば1
級、2級、3級のアミノ基(例えばアミノ基、メチルア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等)、メ
ルカプト基、チオエーテル基、ヒドロキシ基、カルボキ
シ基、カルボニル基、スルホ基等を挙げることができ
る。また該ヘテロ環の例としては、ピリジン環、ピリミ
ジン環、フラン環、チオフェン環、チアゾール環、イミ
ダゾール環、3H−ピロール環、オキサゾール環、3H
−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン
環、チアゾリジン環、3H−インドール環、ベンズオキ
サゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンズチアゾール
環、キノリン環、イソキノリン環、インドレニン環、バ
ルビツール環、チオバルビツール環、ローダニン環、ヒ
ダントイン環、ピラゾリジンジオン環、ピリジンジオン
環、ピラゾロン環、ピラゾロトリアゾール環等を挙げる
ことができる。
【0019】一般式(2)〜(7)において、Yは5員
もしくは6員の芳香族炭素環又は複素環を形成する原子
の集まりを表すが、該環上には更に置換基を有していて
もよく、縮合環を有していてもよい。該環の具体例とし
ては、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピリミ
ジン環、フラン環、チオフェン環、チアゾール環、イミ
ダゾール環、ナフタレン環、3H−ピロール環、オキサ
ゾール環、3H−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イ
ミダゾリジン環、チアゾリジン環、3H−インドール
環、ベンズオキサゾール環、ベンズイミダゾール環、ベ
ンズチアゾール環、キノリン環、イソキノリン環、イン
ドレニン環、バルビツール環、チオバルビツール環、ロ
ーダニン環、ヒダントイン環、ピラゾリジンジオン環、
ピリジンジオン環などが挙げられる。これらの環は更に
他の炭素環(例えばベンゼン環等)や複素環(例えばピ
リジン環等)と縮合環を形成していてもよい。環上の置
換基としてはアルキル基、アリール基、アシル基、アミ
ノ基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキ
シ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲ
ン原子などが挙げられ、それらの基は更に置換されてい
てもよい。Yは配位可能な基を有していてもよい。
【0020】一般式(2)〜(4)において、R1
2、R3は水素原子、ハロゲン原子又は1価の置換基を
表し、nは0、1又は2を表すが、該1価の置換基とし
ては、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基等)、
アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル
基等)、カルボキシ基、アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基
等)、ジアルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ基、
エチルアミノ基等)、フェニル基等が挙げられる。なか
でも水素原子、ハロゲン原子、アルキル基が好ましく、
水素原子がより好ましい。
【0021】一般式(1)において、AはDyeで表さ
れる色素以外の配位子を表すが、該Dyeで表される色
素以外の配位子としては、アニオンの場合と中性分子の
場合がある。Aが中性の配位子である時の例としては例
えば、ハライドイオン、ヒドロキソイオン、硝酸イオ
ン、シアノイオン、チオシアナートイオン、ペルオキソ
イオン、アジドイオン、炭酸イオン、硫酸イオン、テト
ラフルオロホウ素イオン等の無機アニオン。酢酸、シュ
ウ酸、マレイン酸、コハク酸、アセチルアセトン、サリ
チルアルデヒド、グリシン、エチレンジアミン2酢酸、
エチレンジアミン4酢酸、安息香酸、p−トルエンスル
ホン酸、フェノール、フタル酸、ピコリン酸、チオフェ
ノール、ジチオールベンゼン等のアニオンおよびそれら
分子の誘導体のアニオンが挙げられる。Aが中性の配位
子である時の例としては例えば、アンモニア、水、トリ
フェニルホスフィン、1,3−プロパンジアミン、2,
2′−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、グリ
シンアミド、ジエチレントリアミン、2,2′,2″−
ターピリジル、トリエチレンテトラミン、エチレンジア
ミンなどが挙げられる。
【0022】以下に、一般式(1)のDyeで表される
金属イオンと配位結合可能な色素の具体例を挙げるが、
本発明はこれらに限定されない。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】一般式(1)のAで表される、Dyeで表
される色素以外の配位子の具体例を挙げるが、本発明は
これらに限定されない。
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】本発明のキレート染料の化合物例を以下に
挙げる。 一般式(1) M(Dye)l(A)m M:金属イオン、Dye:金属イオンと配位結合可能な
色素の例示化合物番号、l:Dyeの数、A:色素以外
の配位子の例示化合物番号、m:Aの数を示す。
【0035】
【化12】
【0036】上記に挙げた染料は、本発明において用い
ることの出来る好ましい一例であり、本発明は上記の例
示染料に限定されるものではない。これらは、単独で、
または2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、こ
れらは、新規に合成されたものであってもよい。本発明
において染料を染料(顔料)、水、分散剤、有機溶剤等
を含む分散液の状態で分散処理して固体微粒子分散物に
する場合に、染料製造の際、ウエットケーキの状態で取
り出された染料を用いることが、良好な微粒子分散を達
成し得る点で好ましい。即ち、この様なウエットケーキ
の状態の染料を分散処理すると、効率よく固体微粒子分
散化を行うことが出来る。しかし、ウエットケーキの状
態で取り出された染料を使用することは、基本的には作
業効率の問題に留まり、到達性能に与える影響は大きく
ないので、本発明においては、必須条件では無い。
【0037】染料を分散処理して固体微粒子分散物にす
る場合に用いられる分散機としては、サンドミル、ボー
ルミル、ロールミル、アジテーター、アトライター、高
圧ホモジナイザー、ヘンシェルミキサー、コロイドミ
ル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェット
ミル、ペイントシェーカー等各種を単独または適宜組み
合わせて用いることができるが、本発明においては、こ
れらに限定されない。
【0038】分散機内に入れて分散処理するのに用いら
れるビーズは、粒径が1.5mm以下のセラミックビー
ズが好ましく、より好ましくは粒径が0.5mm以下の
ジルコニアビーズが用いられる。分散機内に入れて用い
られるビーズの充填率は任意でかまわない。また、分散
機のディスク周速は10m/秒以上が好ましく分散時間
は顔料、水、分散剤、有機溶剤を含む分散液の滞留時間
で60分以上が好ましい。
【0039】本発明において分散剤とは湿潤剤、界面活
性剤、安定化(または凝集防止)剤としての機能を有す
るものを意味する。
【0040】本発明のノニオン分散剤としては、例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル及びアルキル(ポリ)グリコシドからなる群か
ら選ばれる分散剤を用いることができる。好ましく用い
られるノニオン分散剤は、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル及びポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テルから選ばれる。これらは、単独で、又は二種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0041】本発明において、キレート構造を有する有
機染料の質量(S)に対するノニオン分散剤の質量
(B)の比((B/S)×100%)が5〜100%で
あることが好ましく、5〜80%がより好ましい。5%
未満では、水に対する染料の濡れ性が著しく低下し、分
散性が劣化することがある。また、100%を越える
と、固体微粒化された染料が溶解しやすくなり、溶解し
た染料が温度や濃度等の変化により析出し、染料分散物
の成長、凝集を促進し、保存安定性が著しく低下するこ
とがある。
【0042】本発明において、水性有機溶媒としては、
湿潤剤ないし保湿剤としての機能を有するものであれ
ば、その種類に特に制限は無く、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール及びテトラエチレングリコ
ール等のグリコール類;グリセリン;ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、メチルカルビ
トール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エ
チルカルビトールアセテート、ジエチルカルビトール、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、及びプロピレング
リコールモノメチルエーテル等の多価アルコールのエー
テル類;アセテート類;チオジグリコール;N−メチル
−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、ホルミアミド、ジメチルホルムアミド等の含窒素化
合物類;ジメチルスルホキシド等の一種又は二種以上を
用いることができる。
【0043】更に、本発明のインクジェット記録用イン
クには、シリコーン系化合物等の消泡剤、クロロメチル
フェノール系化合物等の防黴剤、ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、ヒドロキシベンゾエート系、サ
ルシレート系及びシアノアクリレート系等の紫外線吸収
剤等が含有されていてもよい。
【0044】本発明のインクジェット記録用インクが係
るインクジェット画像記録方法で使用するインクジェッ
トヘッドは、オンデマンド方式でもコンティニュアス方
式でも構わない。また、吐出方式としては、電気−機械
変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキ
ャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモー
ド型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式
(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット
(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御
型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、ス
パークジェット型等)等を具体的な例として挙げること
ができるが、いずれの吐出方式を用いても構わない。
【0045】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0046】分散液の作製 表1に示すキレート染料を25質量部、エチレングリコ
ールを20質量部、表1に示す分散剤をキレート染料質
量(S)に対する分散剤質量(B)の比((B/S)×
100%)で加え、最後にイオン交換水を加えて100
質量部とした。この混合液を、ホモジナイザー(エクセ
ルオート:株式会社日本精機製作所製)に入れ、0.5
mm径ジルコニアビーズを50%充填率(体積)で加
え、10時間分散しキレート染料を固体微粒子分散物と
した後、遠心分離機(1130:久保田商事株式会社
製)で粗大粒子を除去し、分散液を作製した。
【0047】
【表1】
【0048】なお、表1記載の分散剤については、表2
に説明する。
【0049】
【表2】
【0050】インクの調製 上記の様にして得られた各分散液を20質量部、エチレ
ングリコール16質量部を混合し、イオン交換水を加え
て100質量部とし、インク−1〜4(本発明)、イン
ク−5〜8(比較)を調製した。
【0051】評価 分散性:調製後のインクの平均粒径を、ゼータサイザー
1000(マルバーン社製)の散乱強度分布測定により
5回測定し、測定値を算術平均し、平均粒径を得た。評
価は、以下の基準で5段階評価した。
【0052】 ×:平均粒径が600nm以上 △×:平均粒径が400〜600nm未満 △:平均粒径が200〜400nm未満 ○:平均粒径が150〜200nm未満 ◎:平均粒径が150nm未満 保存安定性:インクを60℃で3日間保存し、平均粒径
の変化率を測定した。評価は、以下の基準で5段階評価
した。
【0053】×:粒径変化率が100%以上 △×:粒径変化率が50〜100%未満 △:粒径変化率が20〜50%未満 ○:粒径変化率が5〜20%未満 ◎:粒径変化率が5%未満 耐光性:インクをMJ−800Cプリンター(セイコー
エプソン社製)を用いて、フォトジェットペーパーQP
(コニカ社製)に単色印字し、この画像を光学濃度計
(X−rite社製X−rite938)で濃度測定を
行い、濃度約1.0の画像についてキセノンウェザーメ
ーター(アトラス社)にて70000lux下、120
時間照射し、残存率を測定し、以下の基準で4段階評価
した。
【0054】 ◎:残存率が90%以上 ○:残存率が80〜90%未満 △:残存率が50〜80%未満 ×:残存率が50%未満 鮮鋭性:濃度約1.0の単色印字画像を、光学濃度計
(X−rite社製X−rite938)を用いて反射
濃度測定を行い、以下の基準で極大吸収の半値巾により
3段階評価した。ここで、極大吸収の半値巾とは、反射
分光吸収の極大波長の前後で、極大波長における吸収強
度の半分である波長2点をとり、その波長巾(nm)を
いう。
【0055】 ○:半値巾が100nm未満 △:半値巾が100〜150nm未満 ×:半値巾が150nm以上 以上の経過および結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3から、本発明により、インクの分散
性、保存安定性及び得られた画像の鮮鋭性、耐光性に優
れたインクジェット記録用インクが得られることがわか
る。
【0058】
【発明の効果】本発明により、分散性や保存安定性に優
れたインクジェット記録用(水系分散)インク及びその
製造方法を提供できる。また、得られる画像の鮮鋭性と
耐光性を両立させたインクジェット記録用(水系分散)
インク及びその製造方法を提供できる。
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Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも分散剤、水、水性有機溶媒お
    よびキレート構造を有する有機染料の固体微粒子分散物
    を含有するインクジェット記録用インクにおいて、分散
    剤がノニオン分散剤であることを特徴とするインクジェ
    ット記録用インク。
  2. 【請求項2】 キレート構造を有する有機染料の質量
    (S)に対するノニオン分散剤の質量(B)の比((B
    /S)×100%)が5〜100%であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット記録用インク。
  3. 【請求項3】 有機染料とキレート構造を形成する金属
    原子が、ニッケル、銅、クロム、コバルト、亜鉛または
    鉄であることを特徴とする請求項1または2記載のイン
    クジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 少なくとも分散剤、水、水性有機溶媒お
    よびキレート構造を有する有機染料の混合物を分散処理
    して得られた該有機染料の固体微粒子分散物を含有する
    インクジェット記録用インクの製造方法において、分散
    剤がノニオン分散剤であることを特徴とするインクジェ
    ット記録用インクの製造方法。
  5. 【請求項5】 キレート構造を有する有機染料の質量
    (S)に対するノニオン分散剤の質量(B)の比((B
    /S)×100%)が5〜100%であることを特徴と
    する請求項4記載のインクジェット記録用インクの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 有機染料とキレート構造を形成する金属
    原子が、ニッケル、銅、クロム、コバルト、亜鉛または
    鉄であることを特徴とする請求項4または5記載のイン
    クジェット記録用インクの製造方法。
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