JP2002275010A - 殺虫剤 - Google Patents
殺虫剤Info
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- JP2002275010A JP2002275010A JP2001078323A JP2001078323A JP2002275010A JP 2002275010 A JP2002275010 A JP 2002275010A JP 2001078323 A JP2001078323 A JP 2001078323A JP 2001078323 A JP2001078323 A JP 2001078323A JP 2002275010 A JP2002275010 A JP 2002275010A
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- Japan
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- mites
- insecticide
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- repellent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】人体に対する安全性が高く且つ簡便な方法で得
られ、しかも害虫、特にダニに対し顕著な効果を発揮す
る殺虫剤を提供すること。 【解決手段】活性炭自体を実効成分とする殺虫剤。
られ、しかも害虫、特にダニに対し顕著な効果を発揮す
る殺虫剤を提供すること。 【解決手段】活性炭自体を実効成分とする殺虫剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性炭を実効成分と
する殺虫剤に関する。さらに詳しくは、種々の害虫に対
し忌避効果と殺虫効果を発揮し、しかも人体にとって極
めて安全性の高い活性炭を実効成分とする殺虫剤に関す
る。
する殺虫剤に関する。さらに詳しくは、種々の害虫に対
し忌避効果と殺虫効果を発揮し、しかも人体にとって極
めて安全性の高い活性炭を実効成分とする殺虫剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から種々の薬剤を使用した殺虫剤が
開発されているが、それらは人体にとって、必ずしも安
全ではなかった。食品への適用可能な害虫忌避剤とし
て、細多孔質材料と活性炭の両者を共存させた害虫忌避
剤が特開昭64−19011号公報に示されている。し
かしながら、ここに記載の発明は、殺虫剤ではなく、忌
避剤であり、また、害虫への忌避効果は細多孔質材料と
活性炭とを共存させた場合に発揮され、単独では効果が
ないことが記載されている。しかも該公報には、近年の
気密性の向上した生活空間においてその繁殖が問題にな
っており、有効且つ安全な駆除方法の創出が切望されて
いるダニに対する効果の記載はまったくない。本発明者
らの実験の結果、該公報の技術では、種々の害虫に対す
る殺虫効果を得ることは困難であり、ダニに対する殺虫
効果を得ることは特に困難であった。
開発されているが、それらは人体にとって、必ずしも安
全ではなかった。食品への適用可能な害虫忌避剤とし
て、細多孔質材料と活性炭の両者を共存させた害虫忌避
剤が特開昭64−19011号公報に示されている。し
かしながら、ここに記載の発明は、殺虫剤ではなく、忌
避剤であり、また、害虫への忌避効果は細多孔質材料と
活性炭とを共存させた場合に発揮され、単独では効果が
ないことが記載されている。しかも該公報には、近年の
気密性の向上した生活空間においてその繁殖が問題にな
っており、有効且つ安全な駆除方法の創出が切望されて
いるダニに対する効果の記載はまったくない。本発明者
らの実験の結果、該公報の技術では、種々の害虫に対す
る殺虫効果を得ることは困難であり、ダニに対する殺虫
効果を得ることは特に困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、人体に対す
る安全性が高く且つ簡便な方法で得られ、しかも害虫、
特にダニに対し顕著な効果を発揮する殺虫剤を提供する
ことを目的とする。
る安全性が高く且つ簡便な方法で得られ、しかも害虫、
特にダニに対し顕著な効果を発揮する殺虫剤を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、害虫忌避
および殺虫効果を安全且つ簡便な手段で得るべく鋭意検
討した結果、驚くべきことに活性炭自身に優れた殺虫活
性があり、その他の細多孔質材料を何ら共存させること
なく優れた殺虫効果が得られることを見出し、本発明を
完成した。 すなわち本発明は以下のとおりである。 (1)活性炭自体を実効成分とする殺虫剤。 (2)ダニ用である(1)の殺虫剤。 (3)活性炭にその他の殺虫剤もしくは忌避剤が担持さ
れている(1)または(2)の殺虫剤。
および殺虫効果を安全且つ簡便な手段で得るべく鋭意検
討した結果、驚くべきことに活性炭自身に優れた殺虫活
性があり、その他の細多孔質材料を何ら共存させること
なく優れた殺虫効果が得られることを見出し、本発明を
完成した。 すなわち本発明は以下のとおりである。 (1)活性炭自体を実効成分とする殺虫剤。 (2)ダニ用である(1)の殺虫剤。 (3)活性炭にその他の殺虫剤もしくは忌避剤が担持さ
れている(1)または(2)の殺虫剤。
【0005】
【発明の実施の態様】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の殺虫剤は、活性炭自身を実効成分とす
ることが必須要件である。これにより、人体に対する安
全性が極めて高く且つ強力な殺虫剤が実現する。活性炭
の作用機構は必ずしも明らかではないが、活性炭が何ら
かの殺虫成分を発する、もしくは殺虫雰囲気を形成する
ものと推察される。
明する。本発明の殺虫剤は、活性炭自身を実効成分とす
ることが必須要件である。これにより、人体に対する安
全性が極めて高く且つ強力な殺虫剤が実現する。活性炭
の作用機構は必ずしも明らかではないが、活性炭が何ら
かの殺虫成分を発する、もしくは殺虫雰囲気を形成する
ものと推察される。
【0006】本発明の活性炭としては一般的な製法で得
られるものを用いればよい。例えば、高温の水蒸気、炭
酸ガス(燃焼ガス)、酸素(空気)その他の酸化ガスを
用いるガス賦活法や、塩化亜鉛、リン酸、塩化カルシウ
ム、硫化カリウム、その他脱水、酸化、浸食性の薬品を
用いる薬品賦活法などにより製造されたものを用いれば
よい。また、本発明の活性炭の形状は特に制限はなく、
粉末状、顆粒状その他様々な形状のものを用いることが
できる。
られるものを用いればよい。例えば、高温の水蒸気、炭
酸ガス(燃焼ガス)、酸素(空気)その他の酸化ガスを
用いるガス賦活法や、塩化亜鉛、リン酸、塩化カルシウ
ム、硫化カリウム、その他脱水、酸化、浸食性の薬品を
用いる薬品賦活法などにより製造されたものを用いれば
よい。また、本発明の活性炭の形状は特に制限はなく、
粉末状、顆粒状その他様々な形状のものを用いることが
できる。
【0007】本発明の殺虫剤が対象とする害虫に特に制
限はなく、あらゆる種類の害虫に対し優れた忌避・殺虫
効果を発揮する。例えば、ダニ、シロアリ、ゴキブリ、
蚊、ハエ、ノミ、シラミ、線虫、ナメクジ、ゲジ、ヤ
ス、ヒラタキクイムシ、シバンムシ、ナガシンクイム
シ、イガ、コイガ、ドクガ、カツオブシムシ、コクゾ
ウ、キクイムシなどに対し有効であるが、中でもダニに
対する忌避・殺虫効果が顕著である。
限はなく、あらゆる種類の害虫に対し優れた忌避・殺虫
効果を発揮する。例えば、ダニ、シロアリ、ゴキブリ、
蚊、ハエ、ノミ、シラミ、線虫、ナメクジ、ゲジ、ヤ
ス、ヒラタキクイムシ、シバンムシ、ナガシンクイム
シ、イガ、コイガ、ドクガ、カツオブシムシ、コクゾ
ウ、キクイムシなどに対し有効であるが、中でもダニに
対する忌避・殺虫効果が顕著である。
【0008】ダニの種類も特に制限はなく、例えば、チ
リダニ(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど)、
コナダニ(ケナガコナダニなど)、ツメダニ(ミナミツ
メダニ、フトツメダニなど)、ホコリダニ(ナミホコリ
ダニなど)、イエダニ、マヨイダニ(フツウマヨイダ
ニ、タンカンマヨイダニなど)、カザリダニ(ヤナギハ
カザリダニなど)、イエササラダニ、カザリヒワダニ、
オオサシダニ、クワモ、シラミダニ、ヒゼンダニ、ニキ
ビダニ、タカラダニ、ハダニ、マダニ、ツツガムシ類な
どがあげられる。
リダニ(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど)、
コナダニ(ケナガコナダニなど)、ツメダニ(ミナミツ
メダニ、フトツメダニなど)、ホコリダニ(ナミホコリ
ダニなど)、イエダニ、マヨイダニ(フツウマヨイダ
ニ、タンカンマヨイダニなど)、カザリダニ(ヤナギハ
カザリダニなど)、イエササラダニ、カザリヒワダニ、
オオサシダニ、クワモ、シラミダニ、ヒゼンダニ、ニキ
ビダニ、タカラダニ、ハダニ、マダニ、ツツガムシ類な
どがあげられる。
【0009】本発明は活性炭自身を実効成分とし、それ
のみで十分な効果が得られるが、その他の殺虫剤もしく
は忌避剤を活性炭に担持させてさらに効果を高めること
もできる。その場合に用いる殺虫剤としては汎用のもの
を用いればよく、例えば下記のようなものがあげられ
る。
のみで十分な効果が得られるが、その他の殺虫剤もしく
は忌避剤を活性炭に担持させてさらに効果を高めること
もできる。その場合に用いる殺虫剤としては汎用のもの
を用いればよく、例えば下記のようなものがあげられ
る。
【0010】ピレトリン、アレスリン、dl,d−T8
0−アレスリン、フタルスリン、d−T80−フタルス
リン、レスメトリン、フラメトリン、d−T80−フラ
メトリン、フェノトリン、ペルメトリン、エトフェンプ
ロックス、d,d−T80−プラレトリン、シフルトリ
ン、イミプロトリン、シフェノトリン、d,d−T−シ
フェノトリン、トラロメトリン、シラフルオフェン、ビ
フェントリン、フルメトリン、フルバリネートなどのピ
レスロイド剤、
0−アレスリン、フタルスリン、d−T80−フタルス
リン、レスメトリン、フラメトリン、d−T80−フラ
メトリン、フェノトリン、ペルメトリン、エトフェンプ
ロックス、d,d−T80−プラレトリン、シフルトリ
ン、イミプロトリン、シフェノトリン、d,d−T−シ
フェノトリン、トラロメトリン、シラフルオフェン、ビ
フェントリン、フルメトリン、フルバリネートなどのピ
レスロイド剤、
【0011】ジクロルボス、ダイアジノン、トリクロル
ホン、フェンチオン、ナレド、フェニトロチオン、テメ
ホス、ピリダフェンチオン、クロルピリホスメチル、プ
ロチオホス、プロペタンホス、クロルピリホス、ホキシ
ム、テトラクロルビンホス、アザメチホスなどの有機リ
ン剤、
ホン、フェンチオン、ナレド、フェニトロチオン、テメ
ホス、ピリダフェンチオン、クロルピリホスメチル、プ
ロチオホス、プロペタンホス、クロルピリホス、ホキシ
ム、テトラクロルビンホス、アザメチホスなどの有機リ
ン剤、
【0012】カルバリル、プロポクスル、フェノブカル
ブ、メトキサジアゾンなどのカーバメート剤、メトプレ
ン、ジフルベンズロン、ピリプロキシフェン、シロマジ
ン、トリフルムロン、ルフェヌロン、テフルベンズロ
ン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、アセタミプ
リド、TPIC(トリプロピルイソシアヌレート)、B
DCP(ブロモジクロロフェノール)、イベルメクチ
ン、フェプロニル、オルトジクロロベンゼンなどの昆虫
成長制御剤、
ブ、メトキサジアゾンなどのカーバメート剤、メトプレ
ン、ジフルベンズロン、ピリプロキシフェン、シロマジ
ン、トリフルムロン、ルフェヌロン、テフルベンズロ
ン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、アセタミプ
リド、TPIC(トリプロピルイソシアヌレート)、B
DCP(ブロモジクロロフェノール)、イベルメクチ
ン、フェプロニル、オルトジクロロベンゼンなどの昆虫
成長制御剤、
【0013】オクタクロロジプロピルエーテル、ピペロ
ニルブトキサイド、サイネピリン500、サイネピリン
222などの共力剤、エンペントリン、パラジクロルベ
ンゼン、ナフタリン、しょうのう等の衣類防虫剤、ジメ
チルフタレート、ジエチルトルアミド、MGK−11、
MGK−326、タブトレックス、イソピンピネリン、
ベルガプテン、ザントトキシン、コクサギン、ジハイド
ロコクサギンなどの化学忌避剤、α−ピネン、ゲラニオ
ール、シトロネラール、リナロールなどの忌避剤、 ス
ペアミント(含有成分:リモネン、カルボンなど)、ナ
ツメグ(含有成分:ゲラニオール、リナロール、オイゲ
ノール、サフロール、ピネンなど)、ペパーミント(含
有成分:メントール、ジャスモン、カルバクロール、リ
モネンなど)、シナモン(含有成分:シンナミックアル
デヒド、オイゲノール、サフロール、シメン、ジペンテ
ン、フェランドレン、ピネンなど)、クローブ(含有成
分:フルフロール、オイゲノール、カリオフィレン、ピ
ネンなど)、ユーカリ(含有成分:カフェン、フェンケ
ン、フェランドレン、ピネン、シトロネラール、シネオ
ールなど)、ガーリック(含有成分:ジアリルジスルフ
ィドなど)、
ニルブトキサイド、サイネピリン500、サイネピリン
222などの共力剤、エンペントリン、パラジクロルベ
ンゼン、ナフタリン、しょうのう等の衣類防虫剤、ジメ
チルフタレート、ジエチルトルアミド、MGK−11、
MGK−326、タブトレックス、イソピンピネリン、
ベルガプテン、ザントトキシン、コクサギン、ジハイド
ロコクサギンなどの化学忌避剤、α−ピネン、ゲラニオ
ール、シトロネラール、リナロールなどの忌避剤、 ス
ペアミント(含有成分:リモネン、カルボンなど)、ナ
ツメグ(含有成分:ゲラニオール、リナロール、オイゲ
ノール、サフロール、ピネンなど)、ペパーミント(含
有成分:メントール、ジャスモン、カルバクロール、リ
モネンなど)、シナモン(含有成分:シンナミックアル
デヒド、オイゲノール、サフロール、シメン、ジペンテ
ン、フェランドレン、ピネンなど)、クローブ(含有成
分:フルフロール、オイゲノール、カリオフィレン、ピ
ネンなど)、ユーカリ(含有成分:カフェン、フェンケ
ン、フェランドレン、ピネン、シトロネラール、シネオ
ールなど)、ガーリック(含有成分:ジアリルジスルフ
ィドなど)、
【0014】マージョラム(含有成分:カンファー、ボ
ルネオール、テルピネオール、カリオフィレン、ピネ
ン、サビネン、テルピネンなど)、パルマローザ(含有
成分:ゲラニオール、シトロネロール、ファルネゾー
ル、シトラール、シトロネラール、リモネンなど)、ク
ミン(含有成分:クミンアルデヒド、ピネンなど)、コ
リアンダー(含有成分:ゲラニオール、リナロール、テ
ルピネオール、ピネンなど)、オリガナム(含有成分:
チモール、ピネンなど)、
ルネオール、テルピネオール、カリオフィレン、ピネ
ン、サビネン、テルピネンなど)、パルマローザ(含有
成分:ゲラニオール、シトロネロール、ファルネゾー
ル、シトラール、シトロネラール、リモネンなど)、ク
ミン(含有成分:クミンアルデヒド、ピネンなど)、コ
リアンダー(含有成分:ゲラニオール、リナロール、テ
ルピネオール、ピネンなど)、オリガナム(含有成分:
チモール、ピネンなど)、
【0015】日本ハッカ油(含有成分:リモネン、メン
トン、メントールなど)、レモンピール、ローズマリ
ー、シトロネラ、クローバ、タチジャコウソウ、ゼラニ
ウム、月桂樹などの精油、ピーチ・ペースト、メロン・
ペースト、パイナップルフレーバー、セロリー101な
どの植物香料、ヒノキ(含有成分:d−カジノール、T
−カジノールなど)、
トン、メントールなど)、レモンピール、ローズマリ
ー、シトロネラ、クローバ、タチジャコウソウ、ゼラニ
ウム、月桂樹などの精油、ピーチ・ペースト、メロン・
ペースト、パイナップルフレーバー、セロリー101な
どの植物香料、ヒノキ(含有成分:d−カジノール、T
−カジノールなど)、
【0016】ベイスギ、チーク、クイラ、ホウノキ、ア
スナロ、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)(含有成分:α−
ツヤプリシン、β−ツヤプリシン、γ−ツヤプリシン、
β−ドラブリンなど)、タイワンヒノキ、木曽ヒノキ、
イブキ、ハイネズミ、クロベ(ネズコ)、ウエスタン・
レッド・シーダー、インセンスシーダー、ラジアータパ
イン(含有成分:β−テルピネオール、ボルネオール、
フェンチルアルコールなど)などの樹木の精油。
スナロ、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)(含有成分:α−
ツヤプリシン、β−ツヤプリシン、γ−ツヤプリシン、
β−ドラブリンなど)、タイワンヒノキ、木曽ヒノキ、
イブキ、ハイネズミ、クロベ(ネズコ)、ウエスタン・
レッド・シーダー、インセンスシーダー、ラジアータパ
イン(含有成分:β−テルピネオール、ボルネオール、
フェンチルアルコールなど)などの樹木の精油。
【0017】本発明の殺虫剤においては、必要に応じ樹
木や花卉などの香りの香料を配合してもよい。本発明の
殺虫剤において、活性炭にその他の殺虫剤もしくは忌避
剤を担持させる方法は特に制限はなく、一般的な方法を
用いればよい。例えば活性炭に忌避剤もしくは殺虫剤の
溶液もしくは融液を含浸させる方法があげられ、活性炭
を振とう・攪拌した状態でそこに該液体を加える方法な
どがあげられる。また、殺虫剤もしくは忌避剤の溶液も
しくは融液を噴霧して含浸させる方法を用いても良い。
木や花卉などの香りの香料を配合してもよい。本発明の
殺虫剤において、活性炭にその他の殺虫剤もしくは忌避
剤を担持させる方法は特に制限はなく、一般的な方法を
用いればよい。例えば活性炭に忌避剤もしくは殺虫剤の
溶液もしくは融液を含浸させる方法があげられ、活性炭
を振とう・攪拌した状態でそこに該液体を加える方法な
どがあげられる。また、殺虫剤もしくは忌避剤の溶液も
しくは融液を噴霧して含浸させる方法を用いても良い。
【0018】本発明の殺虫剤の使用量は特に制限はな
く、用途および要求される効果に応じて適宜決定すれば
よいが、粉体や顆粒状で散布したり、繊維やフィルムに
配合する用途においては、面積基準で0.001〜50
g/m2を目安に使用するのが好ましい。一方、樹脂成
型品などに配合する用途においては、重量基準で0.0
1〜60%を目安に使用するのが好ましい。また、その
他の殺虫剤もしくは忌避剤を活性炭に担持させる量は特
に制限はなく、目的と効果に応じて担持させればよい
が、0.001〜90wt%の範囲が好ましい。
く、用途および要求される効果に応じて適宜決定すれば
よいが、粉体や顆粒状で散布したり、繊維やフィルムに
配合する用途においては、面積基準で0.001〜50
g/m2を目安に使用するのが好ましい。一方、樹脂成
型品などに配合する用途においては、重量基準で0.0
1〜60%を目安に使用するのが好ましい。また、その
他の殺虫剤もしくは忌避剤を活性炭に担持させる量は特
に制限はなく、目的と効果に応じて担持させればよい
が、0.001〜90wt%の範囲が好ましい。
【0019】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるもの
ではない。なお、実施例等における各種評価は下記の方
法にしたがった。
説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるもの
ではない。なお、実施例等における各種評価は下記の方
法にしたがった。
【0020】<ダニ忌避試験、殺ダニ性試験>内径4c
mのガラスシャーレ内に試料を1.0g/m2になるよ
う一様に存在させ、その中央に誘引用の粉末飼料0.0
5gを置いた。内径9cmのシャーレに生存ヤケヒョウ
ヒダニが10000個体入ったダニ培地を均一に広げ、
その中央に上記の試料入りのシャーレを置き、処理区と
した。一方、直径9cmガラスシャーレに生存ヤケヒョ
ウヒダニが10000個体入ったダニ培地を均一に広
げ、その中央に0.05gの粉末飼料のみが入った内径
4cmのガラスシャーレを置き、無処理区とした。
mのガラスシャーレ内に試料を1.0g/m2になるよ
う一様に存在させ、その中央に誘引用の粉末飼料0.0
5gを置いた。内径9cmのシャーレに生存ヤケヒョウ
ヒダニが10000個体入ったダニ培地を均一に広げ、
その中央に上記の試料入りのシャーレを置き、処理区と
した。一方、直径9cmガラスシャーレに生存ヤケヒョ
ウヒダニが10000個体入ったダニ培地を均一に広
げ、その中央に0.05gの粉末飼料のみが入った内径
4cmのガラスシャーレを置き、無処理区とした。
【0021】これらを飽和食塩水で75%RHに調整し
た市販のポリプロピレン製密閉容器に保管し、24時間
後に中央のシャーレに移動した生存ダニ数および死亡し
たダニ数を検体毎に観察した。ダニ忌避率および殺ダニ
率を次式により算出し、それぞれ50%以上の場合を
○、50%未満の場合を×として判定した。 ダニ忌避率(%)=(無処理区の移動ダニ数−処理区の
移動ダニ数)/(無処理区の移動ダニ数)×100 殺ダニ率(%)=処理区の死亡ダニ数/処理区の移動ダ
ニ数×100
た市販のポリプロピレン製密閉容器に保管し、24時間
後に中央のシャーレに移動した生存ダニ数および死亡し
たダニ数を検体毎に観察した。ダニ忌避率および殺ダニ
率を次式により算出し、それぞれ50%以上の場合を
○、50%未満の場合を×として判定した。 ダニ忌避率(%)=(無処理区の移動ダニ数−処理区の
移動ダニ数)/(無処理区の移動ダニ数)×100 殺ダニ率(%)=処理区の死亡ダニ数/処理区の移動ダ
ニ数×100
【0022】<シロアリ忌避試験>検体を水に分散さ
せ、1.0wt%の懸濁水を調製した。スギ辺材(20
×20×10mm)に該懸濁水を塗布した後、40℃で
24時間乾燥して試験片を作成した。該試験片を野外で
採取したイエシロアリコロニーの周囲に設置し、14日
後の食害度の目視によりシロアリ忌避性を判定した
(良:○、悪:×)。
せ、1.0wt%の懸濁水を調製した。スギ辺材(20
×20×10mm)に該懸濁水を塗布した後、40℃で
24時間乾燥して試験片を作成した。該試験片を野外で
採取したイエシロアリコロニーの周囲に設置し、14日
後の食害度の目視によりシロアリ忌避性を判定した
(良:○、悪:×)。
【0023】<シロアリに対する殺蟻試験>検体を水に
分散させ、1.0wt%の懸濁水を調製した。濾紙(直
径9cm)に該懸濁水を含浸させた後、40℃で1時間
乾燥した。該濾紙を内径9cmのシャーレ内に置き、精
製水を1.0ml滴下した。該シャーレ内にイエシロア
リ30頭を放虫し、24時間後の死虫率を求め、50%
以上の場合を○、50%未満の場合を×として判定し
た。
分散させ、1.0wt%の懸濁水を調製した。濾紙(直
径9cm)に該懸濁水を含浸させた後、40℃で1時間
乾燥した。該濾紙を内径9cmのシャーレ内に置き、精
製水を1.0ml滴下した。該シャーレ内にイエシロア
リ30頭を放虫し、24時間後の死虫率を求め、50%
以上の場合を○、50%未満の場合を×として判定し
た。
【0024】
【実施例1】活性炭(A)(武田薬品工業(株)製、カ
ルボラフィン)(薬品賦活炭、粉末、比表面積1430
m2/g、細孔容積1.17ml/g、平均細孔直径
3.27nm)に関し上記の各種試験を実施した。結果
を表1に示した。
ルボラフィン)(薬品賦活炭、粉末、比表面積1430
m2/g、細孔容積1.17ml/g、平均細孔直径
3.27nm)に関し上記の各種試験を実施した。結果
を表1に示した。
【0025】
【実施例2】活性炭(B)(武田薬品工業(株)製、白
鷺A)(水蒸気賦活炭、粉末、比表面積1020m2/
g、細孔容積0.6ml/g、平均細孔直径2.35n
m)に関し各種試験を実施した。結果を表1に示した。
鷺A)(水蒸気賦活炭、粉末、比表面積1020m2/
g、細孔容積0.6ml/g、平均細孔直径2.35n
m)に関し各種試験を実施した。結果を表1に示した。
【0026】
【実施例3】活性炭(C)(三菱化学(株)製、DIA
HOPE106)(顆粒状、比表面積1150m2/
g、細孔容積0.7ml/g)に関し各種試験を実施し
た。結果を表1に示した。
HOPE106)(顆粒状、比表面積1150m2/
g、細孔容積0.7ml/g)に関し各種試験を実施し
た。結果を表1に示した。
【0027】
【実施例4、5】実施例1で用いた活性炭(A)にその
他の殺虫剤を担持させたものに関し各種試験を実施し
た。結果を表1に示した。
他の殺虫剤を担持させたものに関し各種試験を実施し
た。結果を表1に示した。
【0028】
【比較例1】何ら殺虫剤を用いないで試験を実施した。
結果を表1に示した。実施例1〜5は本発明の殺虫剤を
使用しているので、害虫忌避および殺虫効果が良好であ
るのに対し、比較例1では両効果が発現していない。
結果を表1に示した。実施例1〜5は本発明の殺虫剤を
使用しているので、害虫忌避および殺虫効果が良好であ
るのに対し、比較例1では両効果が発現していない。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明により、人体に対する安全性が高
く且つ簡便な方法で得られ、しかも害虫、特にダニに対
し顕著な効果を発揮する殺虫剤を提供することが可能と
なる。
く且つ簡便な方法で得られ、しかも害虫、特にダニに対
し顕著な効果を発揮する殺虫剤を提供することが可能と
なる。
Claims (3)
- 【請求項1】 活性炭自体を実効成分とする殺虫剤。
- 【請求項2】 ダニ用である請求項1記載の殺虫剤。
- 【請求項3】 活性炭にその他の殺虫剤もしくは忌避剤
が担持されている請求項1または2記載の殺虫剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001078323A JP2002275010A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 殺虫剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001078323A JP2002275010A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 殺虫剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002275010A true JP2002275010A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18934956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001078323A Pending JP2002275010A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 殺虫剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002275010A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015186368A1 (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-10 | 理研香料ホールディングス株式会社 | 昆虫忌避剤および昆虫忌避方法 |
-
2001
- 2001-03-19 JP JP2001078323A patent/JP2002275010A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015186368A1 (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-10 | 理研香料ホールディングス株式会社 | 昆虫忌避剤および昆虫忌避方法 |
JP2015229674A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 理研香料ホールディングス株式会社 | 昆虫忌避剤および昆虫忌避方法 |
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