JP2002274568A - 板状物品用収容ケース - Google Patents

板状物品用収容ケース

Info

Publication number
JP2002274568A
JP2002274568A JP2001078004A JP2001078004A JP2002274568A JP 2002274568 A JP2002274568 A JP 2002274568A JP 2001078004 A JP2001078004 A JP 2001078004A JP 2001078004 A JP2001078004 A JP 2001078004A JP 2002274568 A JP2002274568 A JP 2002274568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
article
shaped article
partition wall
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001078004A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Aizawa
宏 相沢
Tetsuo Kaneko
鉄夫 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2001078004A priority Critical patent/JP2002274568A/ja
Priority to KR1020010029388A priority patent/KR100765634B1/ko
Priority to SG200103196A priority patent/SG103290A1/en
Priority to TW090112903A priority patent/TW476727B/zh
Publication of JP2002274568A publication Critical patent/JP2002274568A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】板状物品の梱包作業を簡単に行うことができ、
その梱包を解いた後に廃棄物が出るのを抑制できて環境
の悪化を抑制することができ、さらに、梱包工程の時間
短縮を図ることができるように、かつ、梱包材に要する
コストが高くなるのを抑制できるようにして、梱包にか
かるコストを低廉化する。 【解決手段】衝撃吸収性を備えた樹脂材から成る複数の
仕切り壁2を、所定の間隔を空けて並ぶ状態に一対の側
壁3にわたって架設して、複数の板状物品収容空間Sを
形成し、板状の物品を収容した仕切り壁群を、隣合う仕
切り壁同2士が近づく方向に締め付け固定する締め付け
手段4を設け、板状物品収容空間Sに収容した板状物品
をその板状物品の幅方向外方側から押圧して仕切り壁2
に対して前記幅方向で位置固定する位置固定手段51を
設け、締め付け固定状態のケース全体の大きさを所定の
運搬用箱に収まる大きさに設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状物品用収容ケー
スに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば偏光フィルムのような精密品を梱
包する場合、運搬時に偏光フィルムががたつきにくくな
るように、かつ、衝撃を受けにくくなるように梱包しな
ければならない。
【0003】従来、上記の偏光フィルムを梱包するの
に、図14に示すように、複数の板状物品としてのフィ
ルム積層体1(それぞれ数十枚の偏光フィルムを重ね合
わせたもの)を複数の成型トレー20に各別に収容し、
複数の成型トレー20を上下に重ね合わせ、粘着テープ
21で成型トレー20同士を動かないように固定し、段
ボール箱22の底に段ボールパット23を敷き、この段
ボールパット23の上に複数の成型トレー20を載せる
とともに、成型トレー20の上に別の段ボールパット2
3を、また、段ボールパット23の上にパッキング材2
4(空気が入った詰め物)を載せ、その状態で段ボール
箱22の蓋を閉めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の梱包の手段
によれば、複数のフィルム積層体のがたつきをなくする
ことができるとともに、衝撃を受けにくくすることがで
きるものの、梱包の際に粘着テープの貼りつけ作業や、
段ボールパット・パッキング材等の段ボール箱への詰め
込み作業が必要で梱包作業に手間がかかるという問題が
あった。
【0005】そして、梱包を解いた後は、粘着テープ・
段ボールパット・パッキング材等を廃棄することにな
り、また段ボール箱も数回使用すると廃棄することにな
って、梱包材にコストがかかるとともに、環境保全の面
で好ましくないという問題もあった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、運搬時に板状物品ががたつきにくくな
るように、かつ、衝撃を受けにくくなるように梱包でき
ながら、板状物品の梱包作業を簡単に行うことができ、
その梱包を解いた後に廃棄物が出るのを抑制できて環境
の悪化を抑制することができ、さらに、梱包工程の時間
短縮を図ることができるように、かつ、梱包材に要する
コストが高くなるのを抑制できるようにして、梱包にか
かるコストを低廉化する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成・作用・効果は次の通りである。
【0008】[構成]衝撃吸収性を備えた樹脂材から成
る複数の仕切り壁を、所定の間隔を空けて並ぶ状態に一
対の側壁にわたって架設して複数の板状物品収容空間を
形成し、前記板状物品収容空間に収容した板状物品をそ
の板状物品の幅方向外方側から押圧して前記仕切り壁に
対して前記幅方向で位置固定する位置固定手段を設け、
前記板状物品収容空間に板状物品を収容した仕切り壁群
を、隣合う仕切り壁同士が近づく方向に締め付け固定す
る締め付け手段を設け、前記締め付け手段による締め付
け固定状態のケース全体の大きさを所定の運搬用箱に収
まる大きさに設定するか、複数個詰め状態で収まる大き
さに設定するか、あるいは、パッキング材とともに収容
される大きさに設定してある。
【0009】[作用] [イ]板状物品収容空間に収容した板状物品を前記位置
固定手段によりその板状物品の幅方向外方側から押圧
し、仕切り壁に対して板状物品の幅方向で位置固定す
る。
【0010】そして、締め付け手段で仕切り壁群を隣合
う仕切り壁同士が近づく方向に締め付け固定して所定の
運搬用箱に収容する。そしてその状態で運搬する。上記
のように板状物品を位置固定手段により仕切り壁に対し
て板状物品の幅方向で位置固定するから、板状物品収容
空間に収容した板状物品が仕切り壁に対して前記幅方向
でがたつくのを防止することができる。
【0011】例えば、板状物品が仕切り壁に対して前記
幅方向でがたつくのを前記締め付け手段による締め付け
力だけで防止することも考えられるが、この手段では締
め付け力をかなり強くしなければならず、そのために次
の問題が生じやすい。
【0012】つまり、板状物品が偏光フィルムであり、
複数の偏光フィルムを重ね合わせたフィルム積層体を板
状物品収容空間に収容する場合、前記締め付け力が強す
ぎると、偏光板に設けた粘着材層が圧縮変形し、その変
形が回復しないまま打痕として残り、偏光板が液晶表示
装置等に用いられた場合、前記打痕のために画像の歪み
を招来することから偏光板としては不良品となる。
【0013】これに対して請求項1の構成によれば、板
状物品が仕切り壁に対して前記幅方向でがたつくのを前
記位置固定手段で防止するから、板状物品の前記幅方向
でのがたつきを締め付け手段による締め付け力だけで防
止する場合よりも、締め付け手段による締め付け力を弱
くすることができ、上記の問題を解消することができ
る。
【0014】[ロ]上記のように、板状物品を位置固定
手段により仕切り壁に対して板状物品の幅方向で位置固
定し、締め付け手段で仕切り壁群を隣合う仕切り壁同士
が近づく方向に締め付け固定し、しかも、その締め付け
状態のケース全体の大きさを所定の運搬用箱に収まる大
きさに設定するか、複数個詰め状態で収まる大きさに設
定するか、あるいは、パッキング材とともに収容される
大きさに設定してあるから運搬用箱内での板状物品収容
ケースのがたつき、及び板状物品収容ケース内での板状
物品のがたつきを抑制できる。
【0015】請求項1の構成において、「締め付け固定
状態のケース全体の大きさを所定の運搬用箱に収まる大
きさに設定するか、複数個詰め状態で収まる大きさに設
定する」とは、次の1)と2)のいずれをも意味する。
【0016】1)−I 前記ケース全体の大きさを所定の
運搬用箱にぴったりと入り込むように設定すること。
【0017】1)−II 複数個の板状物品収容ケース群
が運搬用箱にぴったりと入り込むように、前記ケース全
体の大きさを設定すること。
【0018】2) 前記ケース全体の大きさを上記1)の場
合よりも少し小さめに設定すること。
【0019】上記1)の場合、運搬用箱に詰め物(クッシ
ョン材等)を詰め込まなくてもよくなる。これにより、
廃棄物(使用後の詰め物)が出なくなる。
【0020】上記の2)の場合、運搬用箱に上記構成の収
容ケースの他に1〜2枚程度の詰め物を詰め込む。この
場合、詰め物が1〜2枚で済むから、詰め物が廃棄物に
なるとしても、廃棄物の量を少なくすることができる。
詰め物を再利用可能な物で構成すれば、廃棄物(使用後
の詰め物)が出なくなる。
【0021】例えば板状物品が偏光フィルムであり、複
数の偏光フィルムを重ね合わせたフィルム積層体を板状
物品収容空間に収容し、これを工場から客先に運搬する
場合、客先からのフィルム積層体の注文数が全ての板状
物品収容空間の数より少なくて、数個の板状物品収容空
間を空にした状態で運搬しなければならないこともある
が、各仕切り壁は衝撃吸収性を備えた樹脂材から成るか
ら、上記のような場合であっても、締め付け手段で仕切
り壁群を締め付けるに伴って、隣合う仕切り壁同士が近
づくように撓ませて、板状物品に締め付け力を加えるこ
とができ、上記と同様に運搬用箱内での板状物品のがた
つきを抑制できる。
【0022】[ハ]また、各仕切り壁を衝撃吸収性を備
えた樹脂材で形成したことで、運搬時に板状物品に衝撃
力が加わりにくくすることができる。
【0023】[ニ]そして衝撃吸収性を備えた樹脂材は
耐久性に優れていることから、上記構成の板状物品用収
容ケースを繰り返し使用することができる。
【0024】[効果]従って、上記作用[ロ],[ハ]
により、運搬時に板状物品ががたつきにくくなるよう
に、かつ、衝撃を受けにくくなるように梱包できなが
ら、上記作用[イ]により、板状物品の梱包作業を簡単
に行うことができ、その梱包を解いた後に廃棄物が出る
のを抑制できて環境の悪化を抑制することができ、さら
に上記作用[イ],[ニ]により、梱包工程の時間短縮
を図ることができ、かつ、梱包材に要するコストが高く
なるのを抑制できて、梱包にかかるコストを低廉化する
ことができた。
【0025】請求項2による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0026】[構成]請求項1による発明の構成におい
て、前記締め付け手段は、前記板状物品の挿入口とは反
対側の各仕切り壁の端部に設けた挿通孔に、衝撃吸収性
及び可撓性を備えた樹脂材から成る帯状体を挿通させる
とともに、前記帯状体の長手方向両端部同士を連結する
第1連結部を設けて、前記帯状体の前記仕切り壁群に対
する巻付けで前記仕切り壁群を締め付け固定するよう構
成し、前記位置固定手段は、前記複数の仕切り壁の幅方
向両端側又は一端側に形成した切欠き内に、前記複数の
仕切り壁にわたる一連の板状物品押圧材を前記幅方向に
位置変更自在に収容し、前記板状物品押圧材を前記帯状
体又は最も外側の仕切り壁に連結する第2連結部を設け
て構成してある。
【0027】[作用]請求項1の構成による作用と同様
の作用を奏することができるのに加え、次の作用を奏す
ることができる。
【0028】[ホ]複数の仕切り壁の幅方向両端側又は
一端側の切欠き内に収容した一連の板状物品押圧材を、
仕切り壁の中央部側に位置変更させるとともに、板状物
品押圧材の第2連結部を帯状体又は最も外側の仕切り壁
に連結し、これにより、板状物品収容空間に収容した板
状物品をその板状物品の幅方向外方側から押圧して仕切
り壁に対して板状物品の幅方向で位置固定する。
【0029】また、衝撃吸収性及び可撓性を備えた樹脂
材から成る帯状体を仕切り壁群に巻き付け、帯状体の長
手方向両端部同士を第1連結部で連結して仕切り壁群を
締め付け固定する。このように、帯状体の仕切り壁群に
対する巻付けで仕切り壁群を締め付け固定するから、よ
り確実に仕切り壁群を締め付け固定することができる。
【0030】そして、仕切り壁群を締め付け固定するの
に、帯状体を単に巻付け操作して、帯状体の長手方向両
端部同士を第1連結部で連結するだけでよいから、締め
付け固定作業に手間がかからない。
【0031】[ヘ]帯状体が衝撃吸収性を備えているか
ら、運搬時に板状物品により衝撃力が加わりにくくする
ことができる。
【0032】[効果]従って、請求項1の構成による効
果と同様の効果を奏することができるのに加え、締め付
け手段と位置固定手段を簡単な構造にすることができ
た。
【0033】請求項3による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0034】[構成]請求項1又は2による発明の構成
において、前記板状物品押圧材を板状に形成するととも
に、前記板状物品押圧材の長手方向両端部に、その板状
物品の幅方向外方側に突出する突出部を設けて、前記板
状物品押圧材で前記板状物品を押圧した状態で、前記突
出部が最も外側の仕切り壁にその仕切り壁の外方側から
係止するよう構成してある。
【0035】[作用]請求項1又は2の構成による作用
と同様の作用を奏することができるのに加え、前記板状
物品押圧材で板状物品を押圧した状態で、板状物品押圧
材の長手方向両端側の突出部が、最も外側の仕切り壁に
前記仕切りの外方側から係止するから、仕切り壁が並ぶ
方向で板状物品押圧材が板状物品から位置すれするのを
防止することができる。
【0036】[効果]従って、請求項1又は2の構成に
よる効果と同様の効果を得やすくなった。
【0037】請求項4による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0038】[構成]請求項1,2,3のいずれか一つ
による発明の構成において、前記板状物品押圧材に補助
帯状体を、前記板状物品押圧材の長手方向両端部からは
み出す状態に張り付け、前記帯状体又は最も外側の仕切
り壁に設けた雄又は雌の面ファスナーに対する雌又は雄
の面ファスナーを前記補助帯状体の両端側に設けて前記
第2連結部を構成してある。
【0039】[作用]請求項1,2,3のいずれか一つ
の構成による作用と同様の作用を奏することができるの
に加え、次の作用を奏することができる。
【0040】板状物品を板状物品収容空間に収容し、板
状物品押圧材に張り付けた補助帯状体の両端側の雌又は
雄の面ファスナーを、帯状体又は最も外側の仕切り壁に
設けた雄又は雌の面ファスナーに重合する。
【0041】これにより、板状物品を仕切り壁に対して
板状物品の幅方向で位置固定することができる。
【0042】つまり、板状物品を仕切り壁に対して板状
物品の幅方向で位置固定するのに、複数の仕切り壁の幅
方向両端側の切欠き内に収容した一連の板状物品押圧材
を、仕切り壁の中央部側に位置変更させるとともに、補
助帯状体側の両端側の雌又は雄の面ファスナーを、帯状
体又は最も外側の仕切り壁に設けた雄又は雌の面ファス
ナーに重合するだけでよいから、板状物品に対する位置
固定作業に手間がかからない。
【0043】[効果]従って、請求項1,2,3のいず
れか一つの構成による効果と同様の効果を得やすくなっ
た。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1,図2,図5に、複数のフィ
ルム積層体1(50枚の偏光フィルムを重ね合わせたも
ので、偏光フィルムは板状の物品に相当する)を収容す
る収容ケースC(板状物品用収容ケースに相当)と、こ
の収容ケースCを収容する運搬用箱Dとを示してある。
【0045】前記収容ケースCは、樹脂製の段ボール材
(衝撃吸収性を備えた樹脂材に相当)から成る複数の仕
切り板2(仕切り壁に相当)を、樹脂製の段ボール材か
ら成る一対の側板3(側壁に相当)にわたって一定間隔
を空けて並ぶ状態に架設して、複数のフィルム積層体収
容空間S(板状物品収容空間に相当)を形成し、フィル
ム積層体収容空間Sに収容したフィルム積層体1をその
フィルム積層体1の幅方向外方側から押圧して仕切り板
2に対して前記幅方向で位置固定する位置固定手段51
を設け、フィルム積層体1を収容した仕切り板群を、隣
合う仕切り板2同士が近づく方向に締め付け固定する締
め付け手段4を設けて構成してある。
【0046】前記位置固定手段51は、複数の仕切り板
2の幅方向両端側に形成した切欠き52内に、複数の仕
切り板2にわたる一連のフイルム押圧材53(板状物品
押圧材に相当)を前記幅方向に位置変更自在に収容し、
フイルム押圧材53を帯状体5に連結する第2連結部5
7を設けて構成してある。
【0047】詳しくは、前記フイルム押圧材53を板状
に形成するとともに、フイルム押圧材53の長手方向両
端部に、そのフイルム押圧材53の幅方向外方側に突出
する突出部53aを設けて、フイルム押圧材53でフィ
ルム積層体1を押圧した状態で、前記突出部53aが最
も外側の仕切り板2にその仕切り板2の外方側から係止
するよう構成してある。
【0048】また、フイルム押圧材53に補助帯状体5
4を、フイルム押圧材53の長手方向両端部からはみ出
す状態に張り付け、帯状体5に設けた雌の面ファスナー
55に対する雄の面ファスナー56を補助帯状体54の
両端側に設けて前記第2連結部57を構成してある。
【0049】前記補助帯状体54は長尺の雌の面ファス
ナーであり、フイルム押圧材53の両端側に形成した貫
通孔に挿通させてある。また、前記雄の面ファスナー5
6と補助帯状体54とは背中合わせ互いに縫い付けてあ
る。
【0050】前記締め付け手段4は、フィルム積層体1
の挿入口とは反対側の各仕切り板2の端部に設けた挿通
孔11に、樹脂製の段ボール材(衝撃吸収性及び可撓性
を備えた樹脂材に相当)から成る帯状体5を挿通させる
とともに、帯状体5の長手方向両端部同士を重ね合わせ
て連結する面ファスナー6(第1連結部に相当)を帯状
体5に設けて構成して、帯状体5の仕切り板群に対する
巻付けで仕切り板群を締め付け固定するよう構成してあ
る。
【0051】そして前記帯状体5の長手方向の両端側
に、幅方向に沿う折り込み線L(詳しくは「くびれ」)
を2本づつ形成し、遊端側の折り込み線L周りに帯状体
5を折り曲げると重なる一対の把持用孔33を帯状体5
に形成して、連結解除状態の帯状体5の両端部を把持可
能に構成してある(図5参照)。前記折れ込み線L周り
に折り曲げた帯状体5同士は面ファスナー6で連結す
る。
【0052】仕切り板2には、フィルム積層体1をフィ
ルム積層体収容空間Sに出し入れしやすいように、挿入
口側に凹部7を形成してある。
【0053】前記仕切り板2と側板3とは、互いに形成
したスリット12に相手側を嵌め込んで組み立ててあ
る。そして、各仕切り板2の底部側(フィルム積層体1
の挿入口とは反対の端部側)で、かつ、幅方向両端側に
スリット35を形成して、この一対のスリット列に一対
の樹脂フレーム14を各別に嵌合させるとともに、樹脂
フレーム14と側板3とをリベット止めしてある。
【0054】そして、フィルム積層体1をフィルム積層
体収容空間Sに収容した状態におけるケース全体の大き
さ(縦・横・高さ)を前記運搬用箱Dに収まる大きさに
設定してある。
【0055】上記の構造により、図3(A),図4,図
5に示すように、フィルム積層体1を複数のフィルム積
層体収容空間Sに各別に収容し、フイルム押圧材53で
フィルム積層体1をその幅方向外方側から押圧し、フイ
ルム押圧材53に張り付けた補助帯状体54の両端側の
雄の面ファスナー56を、帯状体5に設けた雌の面ファ
スナー55に重合する。これにより、フィルム積層体1
を仕切り板2に対してフィルム積層体1の幅方向で位置
固定する。
【0056】そして、帯状体5を仕切り板群に巻き付
け、帯状体5の長手方向両端部同士を重ね合わせて面フ
ァスナー6で連結することで、仕切り板群を締め付け固
定する。この状態で運搬用箱Dに収容して運搬する。
【0057】図6,図7,図8に示すように、前記運搬
用箱Dは箱本体12と上蓋13とから成り、上蓋13
は、面ファスナー19が付いた2個の短辺側の折り返し
部13Aと、面ファスナー19が付いた1個の長辺側の
折り返し部13Aと、面ファスナーが付いていない1個
の長辺側の折り返し部13Aとを備えている。
【0058】そして、面ファスナー19が付いた3個の
折り返し部13Aを箱本体12の上端側に折り重ねて面
ファスナー19で固定するとともに、面ファスナーが付
いていない1個の長辺側の折り返し部13Aを箱本体1
2の上端側にリベット(図示せず)で固定する。さら
に、面ファスナー19が付いた1個の長辺側の折り返し
部13Aと箱本体12の上端側とにわたって封げんタッ
ク15をつける。
【0059】図8に示すように、上蓋13の表面の四隅
と箱本体12の底面の四隅とに面ファスナー71を4個
づつ設けて、上下に複数の運搬用箱Dを重ねた場合に、
対応する面ファスナー71同士が連結状態になって、運
搬用箱D同士が位置ずれしにくくなるようにしてある。
図8において30は把っ手である。
【0060】この把っ手30は箱本体12の長短の側壁
のうち、短い方の側壁に設けてあるが、長い方の側壁に
だけ、あるいは、長短のいずれの側壁に設けてあっても
よい。
【0061】把っ手30は、その両端部を、前記側壁に
設けた貫通孔に挿通させるとともに、側壁の裏面側で結
び、この裏面側の把っ手部分を粘着テープ40で押さえ
つけて固定してある(図5参照)。このように前記把っ
手部分を粘着テープ40で押さえつけ固定することで、
把っ手30の両端側の箱本体12内での盛り上がりを抑
制できるとともに、前記貫通孔から箱本体12内に異物
が侵入するのを回避できる。
【0062】ところで、フィルム積層体1の幅方向の両
端部が両仕切り板2の内面に当接するような場合は、上
記の位置固定手段51を作用させなくてもよく、このよ
うな場合は図3(B)に示すように、補助帯状体54を
仕切り板2の外方側に折り曲げて両端部の面ファスナー
同士を連結しておくことができる。
【0063】[別実施形態]前記左右一対の補助助帯状
体54の端部側の面ファスナー同士を連結することで、
前記板状物品収容空間Sに収容したフィルム積層体1を
その幅方向外方側から押圧して前記仕切り板2に対して
前記幅方向で位置固定するよう構成してあってもよい。
【0064】前記フイルム押圧材53を最も外側の仕切
り板2に連結するよう構成してあってもよい。
【0065】前記第1連結部6や第2連結部57を面フ
ァスナー以外のもので構成してあってもよい。
【0066】前記帯状体5を布材で形成してあってもよ
い。
【0067】図9,図10に示すように、フィルム積層
体1をフィルム積層体収容空間Sに収容した締め付け固
定状態のケース全体の大きさ(縦・横・高さ)を、運搬
用箱Dに2個詰め状態で収まる大きさに設定してあって
もよい。
【0068】図10,図11に、2個の収容ケースCを
運搬用箱Dに収容した状態を示してある。
【0069】図12に示すように、前記締め付け固定状
態のケース全体の大きさを、運搬用箱Dにパッキング材
50とともに収容される大きさに設定してあってもよ
い。
【0070】前記パッキング材50は、袋体内に空気を
供給して膨らませて使用するエアーパックと呼ばれるも
ので、再利用できるように構成することができる。
【0071】前記締め付け固定状態のケース全体の大き
さを、運搬用箱Dに3個詰め状態、あるいはそれ以上の
個数詰め状態で収まる大きさに設定してあってもよい。
【0072】図13示すように、複数の仕切り板2を、
所定の間隔を空けて並ぶ状態に一対の側板3にわたって
架設して複数のフイルム積層体収容空間Sを形成し、仕
切り壁群の一方の開口側に底部材70を設けるととも
に、他方の開口側を開閉する一対の蓋材31を、最も外
側の仕切り壁2に揺動自在に一体に設け、フイルム積層
体1をフイルム積層体収容空間Sに収容した状態のケー
ス全体の大きさを運搬用箱Dに収まる大きさに設定する
か、複数個詰め状態で収まる大きさに設定するか、ある
いは、パッキング材とともに収容される大きさに設定し
てあってもよい。
【0073】前記仕切り板2・側板3・底部材・蓋材3
1は共に樹脂製の段ボール材で形成してある。
【0074】前記仕切り板2と側板3との組付け構造
は、第1の実施形態におけるそれらの組付け構造と同一
である。また前記蓋材31の構造は、把持用孔33・折
り込み線L・面ファスナー6を備えるなど、第1の実施
形態における帯状体5の長手方向の両端部側とほぼ同一
構造である。
【0075】以上の実施形態において、前記板状の物品
は偏光フィルムに限られるものではなく、例えばガラス
であってもよい。
【0076】前記雄の面ファスナーと雌の面ファスナー
とを色違いにしてあってもよい。このようにすれば、雄
雌の面ファスナーをすぐに見分けることができる。
【0077】図15,図16に示すように、前記補助帯
状体54をフイルム押圧材53に設けた面ファスナに重
ねることで係合させてあってもよい。フイルム押圧材5
3の両端側には、補助帯状体54を受け入れる切欠き6
0を形成してある。
【0078】図17に示すように、前記位置固定手段5
1は、複数の仕切り板2の幅方一端側だけに形成した切
欠き52内に、複数の仕切り板2にわたる一連のフイル
ム押圧材53を前記幅方向に位置変更自在に収容してあ
ってもよい。
【0079】前記衝撃吸収性を備えた樹脂材は発泡ポリ
エチレンや発泡ポリプロピレンであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム積層体収容ケースを示す斜視図
【図2】フイルム積層体収容ケースの各部品を示す図
【図3】フィルム積層体を収容したフィルム積層体収容
ケースを示す斜視図
【図4】フィルム積層体を収容したフィルム積層体収容
ケースの裏面を示す図
【図5】フイルム積層体とフィルム積層体収容ケースと
運搬用箱とを示す斜視図
【図6】フィルム積層体収容ケースを運搬用箱に収容し
た状態を示す図
【図7】フィルム積層体収容ケースを運搬用箱に収容し
た状態を示す図
【図8】運搬用箱を示す斜視図
【図9】別実施形態を示す斜視図
【図10】別実施形態を示す斜視図
【図11】別実施形態を示す斜視図
【図12】別実施形態を示す斜視図
【図13】別実施形態を示す斜視図
【図14】従来の技術を示す図
【図15】別実施形態を示す斜視図
【図16】別実施形態を示す斜視図
【図17】別実施形態を示す図
【符号の説明】
2 仕切り壁 3 側壁 4 締め付け手段 5 帯状体 6 第1連結部 11 挿通孔 50 パッキング材 51 位置固定手段 53 板状物品押圧材 53a 突出部 54 補助帯状体 56 面ファスナー 57 第2連結部 D 運搬用箱 S 板状物品収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA71 CA01 FA11 KA02 KA04 KA08 NA60 3E067 AA12 AB39 AC04 AC12 BA06A BB02A BC06A EC33 EC35 EE11 FA02 FC01 GD03 3E068 AA33 AB04 AC05 BB06 CC02 DD14 DD19 DE10 EE01 EE10 EE11 EE31 3E096 AA06 BA30 BB05 CA02 CB03 DA01 DA03 EA02Y FA09 FA10 FA26 FA29 GA09 GA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃吸収性を備えた樹脂材から成る複数
    の仕切り壁を、所定の間隔を空けて並ぶ状態に一対の側
    壁にわたって架設して複数の板状物品収容空間を形成
    し、前記板状物品収容空間に収容した板状物品をその板
    状物品の幅方向外方側から押圧して前記仕切り壁に対し
    て前記幅方向で位置固定する位置固定手段を設け、前記
    板状物品収容空間に板状物品を収容した仕切り壁群を、
    隣合う仕切り壁同士が近づく方向に締め付け固定する締
    め付け手段を設け、前記締め付け手段による締め付け固
    定状態のケース全体の大きさを所定の運搬用箱に収まる
    大きさに設定するか、複数個詰め状態で収まる大きさに
    設定するか、あるいは、パッキング材とともに収容され
    る大きさに設定してある板状物品用収容ケース。
  2. 【請求項2】 前記締め付け手段は、前記板状物品の挿
    入口とは反対側の各仕切り壁の端部に設けた挿通孔に、
    衝撃吸収性及び可撓性を備えた樹脂材から成る帯状体を
    挿通させるとともに、前記帯状体の長手方向両端部同士
    を連結する第1連結部を設けて、前記帯状体の前記仕切
    り壁群に対する巻付けで前記仕切り壁群を締め付け固定
    するよう構成し、前記位置固定手段は、前記複数の仕切
    り壁の幅方向両端側又は一端側に形成した切欠き内に、
    前記複数の仕切り壁にわたる一連の板状物品押圧材を前
    記幅方向に位置変更自在に収容し、前記板状物品押圧材
    を前記帯状体又は最も外側の仕切り壁に連結する第2連
    結部を設けて構成してある請求項1記載の板状物品用収
    容ケース。
  3. 【請求項3】 前記板状物品押圧材を板状に形成すると
    ともに、前記板状物品押圧材の長手方向両端部に、その
    板状物品の幅方向外方側に突出する突出部を設けて、前
    記板状物品押圧材で前記板状物品を押圧した状態で、前
    記突出部が最も外側の仕切り壁にその仕切り壁の外方側
    から係止するよう構成してある請求項1又は2記載の板
    状物品用収容ケース。
  4. 【請求項4】 前記板状物品押圧材に補助帯状体を、前
    記板状物品押圧材の長手方向両端部からはみ出す状態に
    張り付け、前記帯状体又は最も外側の仕切り壁に設けた
    雄又は雌の面ファスナーに対する雌又は雄の面ファスナ
    ーを前記補助帯状体の両端側に設けて前記第2連結部を
    構成してある請求項1,2,3のいずれか一つに記載の
    板状物品用収容ケース。
JP2001078004A 2000-05-30 2001-03-19 板状物品用収容ケース Withdrawn JP2002274568A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001078004A JP2002274568A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 板状物品用収容ケース
KR1020010029388A KR100765634B1 (ko) 2000-05-30 2001-05-28 판상 물품 수용 케이스
SG200103196A SG103290A1 (en) 2000-05-30 2001-05-28 Housing case for plate-shaped objects
TW090112903A TW476727B (en) 2000-05-30 2001-05-29 Housing case for plate-shaped objects

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001078004A JP2002274568A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 板状物品用収容ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002274568A true JP2002274568A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18934679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001078004A Withdrawn JP2002274568A (ja) 2000-05-30 2001-03-19 板状物品用収容ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002274568A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100765634B1 (ko) * 2000-05-30 2007-10-10 닛토덴코 가부시키가이샤 판상 물품 수용 케이스
CN101704428B (zh) * 2009-10-24 2012-06-27 友达光电(苏州)有限公司 面板包装箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100765634B1 (ko) * 2000-05-30 2007-10-10 닛토덴코 가부시키가이샤 판상 물품 수용 케이스
CN101704428B (zh) * 2009-10-24 2012-06-27 友达光电(苏州)有限公司 面板包装箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6148590A (en) Packaging structure
KR100817965B1 (ko) 가스백 타입의 포장재, 물품의 포장 방법, 및 그 포장재의제조 방법
US5678695A (en) Packaging structure
JPH06199378A (ja) グラフィックシート包装用容器
KR960007379A (ko) 평행 직육면체 형태의 제품을 포장하기 위한 포장 방법 및 포장 구조체
JP2002274569A (ja) 板状物品用収容ケース
JP2002274568A (ja) 板状物品用収容ケース
JP2000109159A (ja) ガラス乾板輸送用カーゴテナー及び保冷カバー
JP3948274B2 (ja) 電子材料フィルムロールの梱包装容器及び梱包装方法
JP2002087491A (ja) 板状物品用収容ケース
JP2001341746A (ja) 板状物品用収容ケース
JP2011504438A (ja) 円筒形物品を輸送するための折り畳み箱
JP2002087439A (ja) 板状物品用収容ケース
JP2001348086A (ja) 板状物品用収容ケース
KR100765634B1 (ko) 판상 물품 수용 케이스
KR100722070B1 (ko) 플레이트형 물품 수용 케이스
JPH11245944A (ja) 帯状材料の集合包装体
US20240109709A1 (en) Retention packaging system
JP3146122B2 (ja) 包装箱およびその折畳方法
JP2003237843A (ja) 包装体
JP2003237820A (ja) 包装材及び包装方法
JPH09290804A (ja) 物品保持構造
JPH0637982Y2 (ja) 梱包体
JP5325474B2 (ja) 床暖房用温水マットのリターナブル梱包装置
JP2016068954A (ja) プラスチック段ボール製の梱包用緩衝支持枠及び梱包品の梱包方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071113

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091009