JP2002274226A - レールユニット - Google Patents

レールユニット

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JP2002274226A
JP2002274226A JP2001083637A JP2001083637A JP2002274226A JP 2002274226 A JP2002274226 A JP 2002274226A JP 2001083637 A JP2001083637 A JP 2001083637A JP 2001083637 A JP2001083637 A JP 2001083637A JP 2002274226 A JP2002274226 A JP 2002274226A
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rail
rail unit
length
unit
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Kenichi Inada
健一 稲田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触で電力が供給される有軌道台車等の移
動経路に敷設されるレールについて、現場での施工を容
易にすることを課題とする。 【解決手段】 レール11をユニットごとに構成し、レ
ールユニット20を構成する部材と、給電線5・5と、
給電線ホルダ24とを略同じ長さに形成して、該給電線
5・5と該レールユニット20を構成する部材とにそれ
ぞれ接続手段20J・20J・・・、5J・5Jを設け
る。また、各レールユニット20を構成する給電線5・
5にそれぞれキャパシタ35を介設し、そして、各レー
ルユニット20ごとに給電装置25を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触で電力が供
給される有軌道台車等の移動経路に敷設されたレールに
関し、詳しくは、該レールの構築技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体製造工場等、塵挨の発
生が問題となるクリーンルームでは、物品を搬送するた
めに、レール上に搬送台車を走行させるようにした技術
が知られている。これら搬送台車の駆動源としては、通
常はモータが使用され、このモータへの電力供給は、搬
送台車のレールに沿って架設された給電線からの電磁誘
導によって行われる。すなわち、電源装置と給電線等か
ら成る一次側回路と、搬送台車のモータ等が接続される
二次側回路とは非接触の状態に設けられて、該一次側回
路へ交流電流を流し、電磁作用によって二次側回路へ給
電が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給電線には
10kHzのような高周波の電流が通電されるため、電
気損失を考慮する必要があり、電気損失の少ないリッツ
線(各々絶縁された素線を束ねた線)が用いられる。こ
のリッツ線は、設置現場の状況に応じて互いに接続する
ことができないため、その各リッツ線の端部を圧着端子
が圧着された状態で製造工場から現場へ出荷されるが、
圧着端子を取り付ける加工をミリ単位で正確に行うこと
が困難である。このため、現場での取り付け位置の調整
作業はどうしても必要であった。しかも、レールとリッ
ツ線は別々に施工され、リッツ線の長さはレールの長さ
と無関係に製造されるため、リッツ線が敷設可能な長さ
になるまでレールが組み上がっているか否かを常に把握
しておかなければならず、その管理工数がさらに必要と
なる上、レールの敷設後にさらにリッツ線の敷設作業が
必要となり、据え付け日数の増加につながっていた。本
発明では、これらの点を鑑み、現場での施工を容易にし
たレールユニットを提供することを課題とする。
【0004】本発明は以上のような課題を解決すべく、
次のような手段を用いるものである。すなわち、請求項
1記載の如く、給電線と、給電線保持部材と、レール部
材とを略同じ長さに形成することにより非接触給電用の
レールユニットを構成し、該レール部材を接続する接続
手段を設け、レールユニット同士を接続可能とした。
【0005】また、請求項2記載の如く、前記各レール
ユニットにおける往復給電線間にキャパシタを介設し
た。
【0006】そして、請求項3記載の如く、前記各レー
ルユニットに給電装置を設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の非接触
給電システム1について図面を参照しながら説明する。
図1は給電線5・5(図2参照)から非接触で電力を供
給する方式の有軌道台車システムを備えた工場内の平面
図である。同図に示すように、周回軌道11が半導体の
工場等のクリーンルーム内に敷設され、該周回軌道11
に沿って、複数の天井搬送車T1〜T6が、同方向に周
回するように自動運転されている。天井搬送車T1〜T
6は、移載装置を搭載せずに、多数のワークが収納され
たカセットを高速搬送することができる無人搬送車であ
る。
【0008】前記周回軌道11に沿って複数の処理装置
E・E・・・群が配置され、その各処理装置E・E・・
・群にはストッカS1〜S6が配置されている。ストッ
カS1〜S6は、他の工程で処理されたワークを自工程
の処理装置Eで処理するために、天井搬送車T1〜T6
と無人搬送車との間の搬送時間を調整するためのバッフ
ァとなっている。
【0009】ストッカS1〜S6にはカセットを載置す
る多数の棚と、カセットを入出庫するスタッカクレーン
と、天井搬送車T1〜T6用のステーションP1〜P6
及び、後述する無人搬送車用のステーションが設けられ
ている。この各ステーションP1〜P6には、ステーシ
ョンP1〜P6と天井搬送車T1〜T6との間でカセッ
トを載置するための移載装置が設けられている。また、
各処理装置Eには、それぞれ一つ乃至複数個のステーシ
ョンが設けられている。
【0010】この処理装置E・E・・・のステーション
と処理装置E・E・・・のステーションとの間、及び、
処理装置E・E・・・のステーションとストッカのステ
ーションとの間は、移載装置を備えた無軌道の無人搬送
車M1・M2・・・によって、カセットを直接移載する
とともに、搬送するようになっている。装置長が長い処
理装置Fの場合等には、移載装置を備えるとともに、レ
ール11を往復走行する有軌道の無人搬送台車K1〜K
4が配置され、無軌道の無人搬送車M1・M2・・・よ
りも高速で搬送するようになっている。
【0011】図2は本発明に係るレールユニット20の
斜視図であり、本発明では、前記レール11を、ユニッ
トごとに構成し、該ユニットを連結して、搬送台車K1
〜K4の移動経路を施工する。
【0012】前記レールユニット20は樋型の形状で、
正面視、その底面と、両側面とで、「凹」字型となる。
また、該レールユニット20の一側面には、正面視、
「コ」字状の給電線ホルダ24がレールユニット20の
長手方向に沿って固定されおり、内方向へ凸起した上下
一対の給電線ホルダ24の先端で、一対の往路と復路と
なす給電線5・5が保持されている。言い換えると、給
電線ホルダ24は、連続して形成されている基部に、連
続的に形成されている一対の脚部を立設し、その脚部の
自由端に給電線保持部を連続的に形成することで、給電
線5・5を連続的に保持するようになされている。この
ような構成で、本発明では、リアクタとしての性質を有
する給電線5・5の長さを、所定のリアクタンスとなる
ように決定し、その長さに合わせてレールユニット20
の長さ、及び給電線ホルダ24の長さを設計して、レー
ルユニット20と、給電線ホルダ24と、給電線5・5
とを、略同じ長さに形成している。また、該レールユニ
ット20の前後端に接続手段20J・20Jを設けて、
レールユニット20・20同士を構造的に接続可能にす
る。
【0013】前記接続手段20Jは、レールユニット2
0に形成された溝20aと、その溝20aに嵌合する連
結部材20bと、連結部材20bとレールユニット20
とを固定する固定具20c・20cとを備えている。前
記溝20aは、断面C型でレールユニット20の長手方
向全体に渡って形成されており、1つのレールユニット
20の複数箇所設けられている。前記連結部材20b
は、前記溝20aに嵌合する板材で、長孔20dが形成
されている。前記固定具20cは、例えばビスで、前記
溝20aの所定位置に形成されたネジ溝に螺合するよう
になっている。一方のレールユニット20の溝20aに
連結部材20bを固定具20cにより固定し、他方のレ
ールユニット20の溝20aに連結部材20bを固定具
20cにより固定し、他方のレールユニット20の溝2
0aと、連結部材20bとを嵌合し、固定具20cによ
り固定することで、レールユニット20・20同士を接
続する。連結部材20bには、長孔20dが形成されて
いるため、レールユニット20の製作誤差等により発生
した、レールユニット20の長手方向の位置のズレを吸
収することができる。
【0014】給電線5は、給電線ホルダ24にその両端
部を含めて固定されているようになっている。給電線ホ
ルダ24の給電線5の端部が配置されるそれぞれの位置
には、給電線5と直交する方向に貫通孔が形成され、接
続端子5a、5bが挿入されるようになっている。接続
端子5a、5bの一端は、給電線5の端部に取り付けら
れている圧着端子が接続され、他端は、接続部材5cに
より接続端子5a、5b同士を連結できるようになって
いる。この接続部材5cより一対の給電線5・5を短絡
することも、レールユニット20間の給電線5・5同士
を電気的に接続することもできる。圧着端子には長孔が
形成され、接続端子5a、5bの両端にはネジ溝が形成
され、接続部材5cには長孔が形成されている。圧着端
子に長孔を形成することで、給電線5の長さ方向の製作
誤差等を吸収することができ、レールユニット20間の
長さ方向の製作誤差等は接続部材5cの長孔で吸収する
ことができる。
【0015】接続端子5a、5bには、給電装置25の
給電線も接続できるようになっている。また、接続端子
5a、5bには、後述するキャパシタも接続できるよう
になっている。圧着端子、接続端子5a、5b、及び接
続部材5cには、例えば、銅に亜鉛メッキが施された導
電性に優れ、かつ耐食性に優れた部材が使用される。接
続端子5a、5bは、例えば、給電線ホルダ24の前記
脚部より、全長を長く形成することで、接続端子5a、
5bが前記基部より脚部と反対側に突出するように形成
している。このため、接続部材5cを給電線ホルダ24
の給電線5が取り付けられているのと反対側の面から取
り付けることができる。そして、接続端子5a、5b、
及び接続部材5cを覆うカバー26が取り付けられてい
る。
【0016】尚、図2では、給電線5の一方に接続され
た接続端子5aに給電装置25からの給電線を接続し、
給電線5の他方に接続された接続端子5bに、他のレー
ルユニット20の接続端子5aを接続(他のレールユニ
ット20の給電線と接続)するようにしているが、詳し
くは後述するが、レールユニット20によって、両方の
接続端子5a、5bに他のレールユニット20の接続端
子5a、5bを接続するようにする場合がある。また、
一方の接続端子5bを短絡させるようにする場合もあ
る。
【0017】前記給電装置25はレールユニット20の
外側面に取設されて、所定の周波数で電力を供給できる
ようにしている。前記天井搬送車T1〜T6の駆動源と
しては、モータ等が使用され、該モータへの電力供給
は、該給電線5・5からの電磁誘導によって行われる。
【0018】すなわち、給電線5・5等から成る一次側
回路と、搬送台車K1〜K4のモータ等が接続される二
次側回路とは非接触の状態に設けられて、該一次側回路
へ交流電流を流し、電磁作用によって二次側回路へ給電
が行われている。
【0019】次に、図3は従来における給電線5・5の
回路図である。符号30は、給電線5・5に定電流を供
給するための給電装置で、インバータ電源31と、その
出力電圧を電流に変換するインピーダンス変換部32と
で構成される。インピーダンス変換部32は、例えば、
リアクタとコンデンサとにより構成される耕地の電圧−
電流変換回路である。また、同図の符号38、39はそ
れぞれ給電線5・5の往路と復路とにおけるリアクタを
示したものである。
【0020】ここで、給電装置30の端子電圧を
out 、周波数をf、角周波数をωとし、また、リアク
タ38、39(給電線5・5)に流れる電流をI、該リ
アクタ38、39のリアクタンスをそれぞれLf1、Lr1
とする。そして、往路と復路とから成る給電線5・5全
体のリアクタンスをLとすれば、リアクタンスLf1、L
r1は以下の式(1)、(2)で表される。
【0021】
【数1】
【0022】また、端子電圧Vout は、 Vout = ωLI (3) となり、ここで、角周波数ωは、 ω = 2πf (4) で定義される。
【0023】次に、上記(3)式、及び(4)式を用い
て、具体的な設計を試みる。諸条件によっても左右され
るが、給電線5・5の往路長さ(復路長さ)が100
(m)におけるリアクタンスLを100(μH)とし、
また、給電装置30の周波数fを10(kHz)、通電
する電流Iを100(A)とするとき、前記端子電圧V
out は、(3)式、及び(4)式より、 Vout =2×3.14×104 ×10-4×102 =62
8(V) となる。
【0024】ところで、前記リアクタンスLは給電線5
・5の長さに略比例し、該長さが100(m)にも達す
ると、端子電圧Vout は628(V)となる。通常は、
端子台の耐圧は600(V)程度の設計であるため、給
電装置30に使用する部品の耐圧を上げねばならない。
また、実際の運用面においても、回路に高電圧の部分が
あると、危険でもあり、これら諸事情を鑑みると、該端
子電圧Vout は600(V)以下に設計するのが妥当で
ある。
【0025】しかしながら、上記(3)式より、端子電
圧Vout は、給電線5・5の長さに略比例して上昇する
ものであり、該端子電圧Vout を600(V)以下に設
計するとなると、給電線5・5の長さが制限される。
【0026】本発明ではこの点を鑑みて、1つの給電設
備で端子電圧Vout を上昇させずに、給電線5・5の長
さが延長できる方法を開示する。
【0027】図4は本発明に係る給電線5・5の回路図
であり、図5(a)は図4をノートンの定理によって変
換した回路図であり、図5(b)は図4をテブナンの定
理によって変換した回路図である。図4、及び図5に示
すように、給電線5・5はレールユニット20・20・
・・を連結して構成され、各レールユニット20におけ
る給電線5・5にはキャパシタ35が介設されている。
ここで、該キャパシタ35のキャパシタンスをC、各レ
ールユニット20において往路と復路とを成す一定長さ
の給電線5・5のリアクタンスをLとする。
【0028】前記給電線5・5の長さは、所定のリアク
タンスLとなるように設計され、これに基づいてレール
ユニット20の長さが決定される。また、前記キャパシ
タ35のキャパシタンスCが以下の(5)式で算定され
る。 ω2 LC = 2 (5)
【0029】尚、図5(b)に示す回路図においては、
レールユニット数は奇数個で構成する。このとき、各ユ
ニットの端子電圧の最大値Vn は、図5(a)、(b)
の等価回路でそれぞれ以下の式(6)、(7)で表され
る。 Vn = ωLImax (6) Vn = Vmax (7) ここで、Imax は等価電流源による通電電流の最大値で
あり、Vmax は等価電圧源による駆動電圧の最大値であ
る。
【0030】つまり、(6)式で示すように、リアクタ
33、34のリアクタンスLと、通電電流Imax を適切
に設定し、そのリアクタンスLに基づき、(5)式でキ
ャパシタ35のキャパシタンスCを設定することで、レ
ールユニット20により端子電圧Vout の等価回路に形
成することができる。このため、レールユニット20・
20・・・を多数連結しても、端子電圧の最大値Vn
上昇することなく、給電線5・5を自由に延長すること
ができる。
【0031】より具体的には、図2に示すレールユニッ
ト20のカバー26側の上下の前記接続端子5b・5b
間にキャパシタ35を接続する。例えば、キャパシタ3
5の脚に取付孔を形成した取付部材を半田等により取り
付け、それを接続端子5bに取り付ける。このレールユ
ニット20に、電源装置25が設けられていないレール
ユニット20を接続していく。その際に、例えば、後ろ
側の上下の接続端子5b・5b間にキャパシタ35を取
り付けることが肝心である。
【0032】次に、具体的な数値を代入し、従来におけ
る回路構成と本発明に係る回路構成とを比較検討する。
給電装置30の周波数fを10(kHz)とし、通電電
流Iを100(A)とすると、端子電圧Vout を600
(V)以下にするための給電線5・5のリアクタンスL
x は、前記(3)式、及び(4)式より、 600 = 2×3.14×104 ×102 ×Lxx ≒ 95(μH) となる。
【0033】ここで、給電線5・5の単位長さあたりの
リアクタンスL0 を1.7(μH/m)とすれば、給電
線5・5の長さlは、 l = Lx /L0 = 95/1.7 = 56(m) となり、端子電圧Vout を600(V)以下にするに
は、従来の回路構成では、給電線5・5の長さlを56
(m)以下にしなければならない。
【0034】一方、本発明によれば、レールユニットの
長さを略50(m)で構成し、このときの給電線5・5
のリアクタンスLを85(μH)、給電装置30の周波
数fを10(kHz)とすれば、前記(5)式より、キ
ャパシタ35のキャパシタンスCを、(2×3.14×
104 2 ×85×10-6×C = 2C = 5.9
6(μF)に設定する。また、このときの端子電圧の最
大値Vn は、通電電流の最大値Ima x を100(A)と
すると、前記(6)式より、 Vn = 2×3.14×104 ×85×10-6×102 = 534(V) となって、任意数のレールユニット20・20・・・を
連結しても端子電圧Vou t n の最大値は534(V)の
ままで、端子電圧Vout を600(V)以下に抑えなが
ら、給電線5・5の長さを延長することができる。
【0035】次に、前記給電装置25について説明す
る。各レールユニット20における給電装置25は、給
電線5・5の長さに応じて以下のように決定される。図
6は給電装置25の設計を説明する回路図であり、符号
30は給電装置、符号30L、30Cは給電装置25内
のリアクタ、キャパシタであり、該リアクタ30Lのリ
アクタンスをLs 、該キャパシタ30Cのキャパシタン
スをCs とする。符号33、34はそれぞれ給電線5・
5の往路と復路とにおけるリアクタで、符号35は給電
線5・5に介設したキャパシタである。
【0036】また、給電装置30の電源電圧をV、角周
波数をω、該給電装置30からの供給電流をI1 、給電
線5・5への通電電流をI2 、給電線5・5のリアクタ
ンス(リアクタ33、34の総合リアクタンス)をLと
し、キャパシタ35のキャパシタンスをCとする。
【0037】ここで、給電装置30におけるリアクタ3
0LのインピーダンスをZl 、キャパシタ30Cのイン
ピーダンスをZc とし、また、給電線5・5のインピー
ダンスをZL とし、jを虚数単位(j2 =−1)とする
と、該インピーダンスZl 、Zc 、ZL は以下の(8)
式、(9)式、(10)式で表される。
【0038】
【数2】
【0039】給電線5・5への入出力端子電圧をVout
とすると、前記供給電流I1 、給電通電電流をI2 は、
以下の(11)式、(12)式、(13)式で表され
る。
【0040】
【数3】
【0041】前記(12)式、(13)式より下記の
(14)式が導かれる。
【0042】
【数4】
【0043】また、前記(11)式を変形すると、 Vout = V − I1 l (15) となり、該(15)式を前記(14)式に代入すると、
以下の(16)式となり、(17)式が導かれる。
【0044】
【数5】
【0045】このようにして供給電流I1 が算定され
て、給電線5・5の長さに応じた給電装置25の電力量
が決定される。
【0046】ここで、別の実施例を図7を基に説明す
る。レールユニット28毎に給電装置25を配置して各
レールユニット28で電気的に独立するようにし、それ
を連結するのである。
【0047】具体的には、図2のレールユニット20と
カバー26が設けられている側の接続端子5bを電気的
に接続する接続部材5cが、他のレールユニット20の
接続端子5aに接続されるのではなく、上下の接続端子
5b・5bを短絡させるようにした点が異なる。また、
キヤパシタ35も不要となる。
【0048】このようにレールユニット28に給電装置
25をそれぞれ設け、電気的に独立させることで、レー
ルユニット28を接続手段20Jにより連結するだけで
容易に非接触給電のシステムを組むことができる。ま
た、システムが変更になり、当初予定していない場所に
ステーションが設けられることにより、部分的に給電能
力が多く必要になっても、その部分のレールユニット2
8の給電部分のみをより電力の大きいものに交換するだ
けで良く、システムを容易変更することができる。
【0049】また、該ユニットを連結するだけなので、
現場で、長さの異なる給電線の調整をしたり、レールの
組付けが終わってから給電線を敷設したりすることが不
要となり、工期の短縮が図れる。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下
の効果を奏するものである。すなわち、請求項1のよう
に、給電線と、給電線保持部材と、レール部材とを略同
じ長さに形成することにより非接触給電用のレールユニ
ットを構成し、該レール部材を接続する接続手段を設
け、レールユニット同士を接続可能としたことで、現場
で容易にレールを施工でき、作業性の向上を図ることが
できる。
【0051】また、請求項2のように、各ユニットにお
ける給電線にキャパシタを介設することで、テブナンの
定理、又はノートンの定理によって変換した等価回路を
形成することが可能となり、1つの電源に対する給電線
長さを、端子電圧を上昇させることなく容易に延長する
ことができる。
【0052】そして、請求項3のように、各ユニットに
給電設備を設けることで、該ユニットを連結してレール
を構成したときに、給電設備を含めた非接触給電システ
ムの構築ができ、組み付け作業が容易になり、作業性の
向上を図ることができる。また、該ユニットが給電設備
を備えているため、無制限にユニットを繋ぐことがで
き、走行長さの制限が無くなるとともに、その拡張性の
高さ故システム変更などにも容易に対応することができ
る。また、床上に給電装置の設置スペースが不要とな
り、スペースセービングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給電線5・5から非接触で電力を供給する方式
の有軌道台車システムを備えた工場内の平面図。
【図2】本発明に係るレールユニット20の斜視図。
【図3】従来における給電線5・5の回路図。
【図4】本発明に係る給電線5・5の回路図。
【図5】(a)は図4をノートンの定理によって変換し
た回路図。(b)は図4をテブナンの定理によって変換
した回路図。
【図6】給電装置25の設計を説明する回路図。
【図7】本発明の別実施例に係るレールユニット28の
斜視図。
【符号の説明】
5 給電線 5J 接続手段 12 レール 20 レールユニット 20J 接続手段 24 給電線ホルダ 25 給電装置 28 レールユニット 35 キャパシタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電線と、給電線保持部材と、レール部
    材とを略同じ長さに形成することにより非接触給電用の
    レールユニットを構成し、該レール部材を接続する接続
    手段を設け、レールユニット同士を接続可能としたこと
    を特徴とするレールユニット。
  2. 【請求項2】 前記各レールユニットにおける往復給電
    線間にキャパシタを介設したことを特徴とする請求項1
    記載のレールユニット。
  3. 【請求項3】 前記各レールユニットに給電装置を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のレールユニット。
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