JP2002273962A - インクリボンおよびインクリボンの交換方法 - Google Patents

インクリボンおよびインクリボンの交換方法

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JP2002273962A
JP2002273962A JP2001076894A JP2001076894A JP2002273962A JP 2002273962 A JP2002273962 A JP 2002273962A JP 2001076894 A JP2001076894 A JP 2001076894A JP 2001076894 A JP2001076894 A JP 2001076894A JP 2002273962 A JP2002273962 A JP 2002273962A
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ink
ink ribbon
ink film
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winding core
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Hideyuki Miyake
秀幸 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置への装着が簡単で、使用後の廃
棄物が少ないインクリボンおよびインクリボンの交換方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ファクシミリ装置71に用いられるイン
クリボン51は、インクフィルム52が全て巻出された
後の巻芯53を、次に巻取用の巻芯53Aとして用いる
ので、インクリボン51を供給するときに巻芯は1本だ
けでよく、インクリボン51を廃棄するときに廃棄物の
減量化を達成できる。またインクフィルム52の先端部
54の挿入部54aを巻取用の巻芯53Aのスリット6
4に差込むとともに、インクフィルム52の挿入部54
aに設けられる係合孔55、長円形孔56および位置決
め孔57を巻取用の巻芯53Aの係合爪65、第1ピン
部材66および第2ピン部材67にそれぞれ係合させる
ので、インクフィルム52を巻取用の巻芯53Aに極め
て容易に装着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録方式の
画像形成装置に装着されて用いられるインクリボンおよ
びインクリボンの交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、ライン形サーマルヘッドを搭載
する熱転写記録方式の画像形成装置に用いられる従来の
インクリボン1を示す斜視図である。画像形成装置は、
たとえばファクシミリ装置に搭載される。ライン形サー
マルヘッドは、記録紙の給紙方向に垂直な方向である幅
方向に直線状に配置される複数個の発熱素子を有し、記
録紙に列単位で画像を記録するサーマルヘッドである。
このようなライン形サーマルヘッドを搭載する画像形成
装置に用いられるインクリボン1は、熱溶融性インクが
塗布される幅広で帯状のインクフィルム2、インクフィ
ルム2が巻かれる円筒形状の巻芯3およびインクフィル
ム2を巻取る円筒形状の巻取り芯4から構成される。こ
のようにインクリボン1は、巻芯3と巻取り芯4との一
対の芯がインクフィルム2で接続される状態で供給され
る。
【0003】図6は、インクリボン1をファクシミリ装
置9に装着する手順を示す斜視図である。まず図6
(1)に示すように、インクリボン1を包装袋5から取
出す。次に図6(2)、図6(3)に示すように、イン
クリボン1の巻芯3の貫通孔の両端部に歯車部材6A,
6Bを嵌入して装着する。また巻取り芯4の貫通孔の両
端部に歯車部材7A,7Bを嵌入して装着する。
【0004】インクリボン1の巻芯3および巻取り芯4
に歯車部材6A,6B,7A,7Bが装着されると、図
6(4)に示されるように、インクカートリッジ8の巻
取り芯装着部8aに、歯車部材7A,7Bが装着された
巻取り芯4を装着し、続いて図6(5)に示されるよう
に、インクカートリッジ8の巻芯装着部8bに、歯車部
材6A,6Bが装着された巻芯3を装着する。このよう
にしてインクカートリッジ8にインクリボン1が装着さ
れる。そして最後に図6(6)に示されるように、ファ
クシミリ装置9のカバー9a,9bを開き、インクカー
トリッジ8がファクシミリ装置9に装着し、前記カバー
9a,9bを閉じる。
【0005】図7は、特開平2−127068号公報に
開示される熱転写記録装置11を示す断面図である。イ
ンクリボン12は、巻取芯13にインクフィルム14が
巻かれた状態で熱転写記録装置11に装着される。イン
クフィルム14の先端部には接続部15が設けられ、接
続部15には接着剤が塗布される。熱転写記録装置11
には、インクフィルム14を巻取る巻芯である供給芯1
6が予め搭載されている。熱転写記録装置11のインク
リボン12が装着される部分には、供給芯16から巻出
されたガイドシート17が露出していて、ガイドシート
17の先端部とインクフィルム14の接続部15とが接
着される。供給芯16を回転させると、インクフィルム
14はガイドシート17とともにローラ18〜23およ
びサーマルヘッド24を経て、供給芯16に巻取られ
る。こうして熱転写記録の準備が整い、その後、巻取芯
15を回転させながら熱転写記録を行い、全てのインク
フィルム14が供給芯16に巻取られると、ガイドシー
ト17の先端部からインクフィルム14の接続部15を
外して、使い終わったインクリボン12を新しいインク
リボン12に交換する。
【0006】図8は、特開平8−192584号公報に
開示される熱転写印字装置31を示す斜視図である。熱
転写印字装置31に用いられるインクリボン32は、巻
き取られコア33にインクフィルム34が巻かれてい
て、インクフィルム34の先端部にはフィルム案内部3
5が設けられ、フィルム案内部35のインクフィルム3
4の搬送方向に平行な両端部に、複数のスプロケット孔
36が設けられる。熱転写印字装置31には、インクフ
ィルム34を巻取る巻芯である巻き取りコア39が予め
搭載されている。インクフィルム34のフィルム案内部
35をサーマルヘッド37とプラテン38との間に通し
て、巻き取りコア39の両端部に半径方向外方に突出し
て設けられる複数のスプロケット凸部40を、フィルム
案内部35のスプロケット孔36に嵌め込んで装着し、
巻き取りコア39を回転させてインクフィルム34を巻
取りながら熱転写印字を行う。
【0007】上述の特開平8−192584号公報に開
示されるインクリボン32と類似のインクシートが、特
開平6−8556号公報に開示されている。
【0008】図9は、特開平9−226197号公報に
開示されるインクリボン41を示す斜視図である。イン
クリボン41は、ロール軸42にインクフィルム43が
巻かれていて、インクフィルム43の先端部44には、
両面粘着テープが粘着している。このようなインクリボ
ン41が、収納ケース46に梱包されて供給される。イ
ンクリボン41を熱転写記録装置(図示せず)に装着す
るとき、熱転写記録装置にインクリボン41とともに装
着されるインクフィルム43を巻取る巻芯であるインク
リボン巻取り軸45の外周面に、インクフィルム43の
先端部44の両面粘着テープを粘着させる。その後、イ
ンクリボン巻取り軸45を回転させながら熱転写記録を
行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のインクリボン1
を画像形成装置に装着するときには、図6(2)に示さ
れるようにインクリボン1とは別に歯車部材6A,6
B,7A,7Bが必要であり、装着するときに手間がか
かる。また供給されるインクリボン1は、巻芯3と巻取
り芯4との2本の芯が必要であり、使い終わったときに
は、インクフィルム2と巻芯3と巻取り芯4とを廃棄す
るので、廃棄物が増えるという問題があった。
【0010】特開平2−127068号公報に開示され
るインクリボン12は、供給芯16が熱転写記録装置1
1に予め搭載されるので、使い終わったインクリボン1
2を廃棄するときの廃棄物の量は、芯を2本とも廃棄す
るインクリボン1に比べて少ないが、インクリボン12
を熱転写記録装置11に装着してから熱転写記録を行う
前に、予めインクフィルム14を供給心16に巻き付け
ておく必要があり、インクリボン12を装着してすぐに
熱転写記録を行うことができなかった。
【0011】特開平8−192584号公報に開示され
るインクリボン32は、巻取りコア39が熱転写印字装
置31に予め搭載されているので、使い終わったインク
リボン32を廃棄するときの廃棄物の量は、芯を2本と
も廃棄するインクリボン1に比べて少ないが、インクフ
ィルム34のフィルム案内部35の両端部のスプロケッ
ト孔36を同時に巻取りコア39のスプロケット凸部4
0に嵌め込むとともに、巻取りコア39を回転させてフ
ィルム案内部35を巻取らなければならないので、イン
クフィルム34を巻取りコア39に装着する作業が非常
に困難である。また特開平6−8556号公報に開示さ
れるインクシートも同様である。
【0012】特開平9−226197号公報に開示され
るインクリボン41は、インクリボン41をは別にイン
クリボン巻取り軸45が供給されるので、インクフィル
ム43をインクリボン巻取り軸45に装着する必要があ
る。またインクフィルム43の先端部44の両面粘着テ
ープをインクリボン巻取り軸45に粘着させるときに、
所定の位置に位置決めするのが非常に困難であり、イン
クフィルム43のインクリボン巻取り軸45への装着を
容易に行うことができない。さらに使い終わったときに
は、インクフィルム43とロール軸42とインクリボン
巻取り軸45と収納ケース46とを廃棄するので、廃棄
物が非常に大量となる。
【0013】したがって本発明の目的は、画像形成装置
への装着が簡単で、使用後の廃棄物が少ないインクリボ
ンおよびインクリボンの交換方法を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクが塗布
されるインクフィルムとインクフィルムが巻かれる巻芯
とから成り、熱転写記録方式の画像形成装置に装着され
て用いられるインクリボンであって、予め巻取用の巻芯
が装着される画像形成装置に、前記インクリボンを装着
し、インクリボンから巻出されたインクフィルムを前記
巻取用の巻芯で巻取りながら画像形成を行い、インクフ
ィルムが全て巻出された後の巻芯が、次に巻取用の巻芯
として用いられることを特徴とするインクリボンであ
る。
【0015】本発明に従えば、インクフィルムが全て巻
出された後の巻芯を、次に巻取用の巻芯として用いられ
るので、インクリボンを供給するときに、巻芯は1本だ
けでよく、インクリボンを廃棄するときに廃棄物の減量
化を達成することができる。
【0016】また本発明は、前記巻芯には、インクフィ
ルムを差込むスリットと、インクフィルムを係合する係
合部とが設けられることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、インクフィルムを巻取用
の巻芯になった巻芯のスリットに差込むとともに係合部
に係合させるので、インクフィルムを巻取用の巻芯に容
易に装着することができる。
【0018】また本発明は、前記インクフィルムの先端
部には、巻芯の係合部に係合する孔が設けられることを
特徴とする。
【0019】本発明に従えば、インクフィルムの先端部
に設けられる孔を巻取用の巻芯になった巻芯の係合部に
係合させるので、インクフィルムを巻取用の巻芯に極め
て容易に装着することができる。
【0020】また本発明は、前記巻芯は、インクフィル
ムの幅方向の位置決めを行う位置決め手段を有すること
を特徴とする。
【0021】本発明に従えば、巻芯の位置決め手段に従
ってインクフィルムを装着することによって、容易にイ
ンクフィルムの幅方向の位置決めを達成するとともに、
巻芯によるインクフィルムの巻取り時におけるインクフ
ィルムの皺の発生および破損を防止することができる。
【0022】また本発明は、前記インクフィルムの先端
部は、インクが塗布される部分とは異なる材質から成る
ことを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、インクフィルムの先端部
を巻芯のスリットに容易に差込むことができるととも
に、インクフィルムの先端付近のインクが塗布される領
域における皺の発生を防止することができる。
【0024】また本発明は、インクが塗布されるインク
フィルムとインクフィルムが巻かれる巻芯とから成り、
熱転写記録方式の画像形成装置に装着されて用いられる
インクリボンの交換方法において、予め巻取用の巻芯が
装着される画像形成装置に、前記インクリボンを装着
し、インクリボンから巻出されたインクフィルムを前記
巻取用の巻芯で巻取りながら画像形成を行い、インクフ
ィルムが全て巻出されたとき、新たなインクリボンを画
像形成装置に装着し、インクフィルムが全て巻出された
後の巻芯を、巻取用の巻芯として用いることを特徴とす
るインクリボンの交換方法である。
【0025】本発明に従えば、インクフィルムが全て巻
出された後の巻芯を、次に巻取用の巻芯として用いられ
るので、インクリボンを供給するときに、巻芯は1本だ
けでよいので、インクリボンを廃棄するときに廃棄物の
減量化を達成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるインクリボン51の交換方法を示す斜視図である。
インクリボン51は、熱溶融性のインクが塗布されるイ
ンクフィルム52、インクフィルム52が巻かれる巻芯
53から構成される。
【0027】インクリボン51を用いる画像形成装置
は、ライン形サーマルヘッドを搭載する熱転写記録方式
の画像形成装置である。ライン形サーマルヘッドは、記
録紙の搬送方向に垂直な方向である幅方向に直線状に配
置される複数個の発熱素子を有し、インクフィルムのイ
ンクが塗布されない面側に配置される。記録紙はインク
フィルムのインクが塗布される面に密着して供給され
る。ライン形サーマルヘッドの発熱素子を発熱させるこ
とによって溶融したインクフィルムのインクが記録紙に
転写されて、記録紙に列単位で画像が記録される。イン
クフィルムとともに記録紙を搬送方向に順次搬送するこ
とによって、記録紙の全面に画像が記録される。本実施
の形態において、画像形成装置はファクシミリ装置71
に搭載される。
【0028】ファクシミリ装置71におけるインクリボ
ンを交換する手順を以下に説明する。まず図1(1)に
示すように、ファクシミリ装置71のカバー部材74
a,74bを開き、使用されたインクフィルム52Aを
有し巻取用巻芯装着部72に装着されるインクリボン5
1Aを、巻取用巻芯装着部72から外してファクシミリ
装置71から取り出す。前記インクリボン51Aに巻か
れるインクフィルム52Aは、使用される前に、巻芯装
着部73に装着される巻芯53Aに巻かれていた。
【0029】続いて図1(2)に示すように、ファクシ
ミリ装置71の巻芯装着部73に装着される巻芯53A
を、巻芯装着部73から外して、巻取用巻芯装着部72
に装着する。これによって巻芯53Aは、巻取用の巻芯
53Aとして用いられる。
【0030】続いて図1(3)に示すように、未使用の
インクフィルム52が巻芯53に巻かれるインクリボン
51を、ファクシミリ装置71の巻芯装着部73に装着
する。インクリボン51を装着する前に、予めインクフ
ィルム52の先端部54を巻出しておく。
【0031】続いて図1(4)に示すように、インクフ
ィルム52の先端部54を、巻取用巻芯装着部72に装
着される巻取用の巻芯53Aに形成されるスリット64
に差込んでインクフィルム52の先端部54と巻取用の
巻芯53Aとを後述する手順によって接続する。その
後、図1(5)に示すように、ファクシミリ装置71の
カバー部材74a,74bを閉じて、インクリボンの交
換を終了する。ファクシミリ装置71から取出されたイ
ンクリボン51Aは、廃棄してもよいし、再生利用して
もよい。
【0032】このように本実施の形態のインクリボンに
よれば、インクフィルムが全て巻出された後の巻芯を、
次に巻取用の巻芯として用いるので、インクリボンを供
給するときに、巻芯は1本だけでよいので、インクリボ
ンを廃棄するときに廃棄物の減量化を達成することがで
きる。また使用後のインクリボンを回収して再生利用す
る場合であっても、回収されるインクリボンの量が少な
くて済むので、回収が容易になるだけでなく、回収にか
かる費用も軽減することができる。
【0033】図2は、インクリボン51を示す斜視図で
ある。インクリボン51は、熱溶融性インクが塗布され
る幅広で帯状のインクフィルム52、およびインクフィ
ルム52が巻かれる巻芯53から構成される。インクフ
ィルム52の先端部54は、インクフィルム52のイン
クが塗布される部分とは異なる材質、たとえば可撓性を
有し、インクフィルム52のインクが塗布される部分よ
りも破れにくい丈夫な材質から成る。また前記先端部5
4に、先述の別の材質を張り付けてもよい。これによっ
て巻取用の巻芯53Aによるインクフィルム52の巻取
り時におけるインクフィルム52の皺の発生および破損
を防止することができる。
【0034】インクフィルム52の先端部54は、両角
が切欠かれており、先端部54の中央部がスリット64
に挿入される挿入部54aとなる。挿入部54aの幅方
向の長さL2は、インクフィルム52の幅方向の長さL
1よりも小さい寸法である。挿入部54aの幅方向中央
部には、矩形状の孔である係合孔55が形成され、係合
孔55のインクフィルム52の幅方向一方側には、前記
幅方向に延びる長円形状の孔である長円形孔56が形成
され、係合孔55のインクフィルム52の幅方向他方側
には、円形状の孔である位置決め孔57が、インクフィ
ルム52の幅方向に並んで形成される。また長円形孔5
6のインクフィルム52の幅方向に垂直な方向の幅と、
位置決め孔57の直径とが等しい寸法にして形成され
る。
【0035】図3は、インクリボン51の巻芯53を示
す斜視図である。巻芯53は、両端が閉じた略円筒形状
の筒部61と、筒部61の端面から筒部61の軸線に沿
って立設される一対の略円柱形状の軸部62a,62b
とを有する。筒部61は、筒部61の軸線方向の長さL
3が、インクフィルム52の幅方向の長さL1にほぼ等
しく形成される。また軸部62a,62bの少なくとも
一方に、歯車部63が刻設される。
【0036】ファクシミリ装置71の巻取用巻芯装着部
72および巻芯装着部73には、巻芯53および巻芯5
3と同一の形状の巻取用の巻芯53Aの軸部62a,6
2bを軸線回りに回転可能に軸支する軸受と、歯車部6
3に噛合して巻芯53および巻取用の巻芯53Aを回転
させるための駆動力を伝達する歯車部材が設けられる
(図示せず)。
【0037】巻芯53の筒部61には、軸線方向に延
び、半径方向に貫通し、矩形状に開口するスリット64
が設けられる。スリット64は、スリット64の軸線方
向の長さL4が、筒部61の軸線方向の長さL3より短
く、かつインクフィルム52の挿入部54aの幅方向の
長さL2とほぼ等しくなるように形成される。これによ
ってインクフィルム52の挿入部54aをスリット64
に差込むことで、インクフィルム52が巻取用の巻芯5
3Aに対して相対的なインクフィルム52の幅方向の位
置決めをすることができる。
【0038】スリット64の一方の長辺64aの中央部
には、一方の長辺64aに対向するスリット64の他方
の長辺64bに向かって突出する係合部である係合爪6
5が形成される。スリット64の他方の長辺64bの、
係合爪65とスリット64の一端64cとの間には、対
向する一方の長辺64aに向かって突出する浮上防止爪
68aが形成される。同様にスリット64の他方の長辺
64bの、係合爪65とスリット64の他端64dとの
間には、対向する一方の長辺64aに向かって突出する
浮上防止爪68bが形成される。浮上防止爪68a,6
8bは、浮上防止爪68a,68bの端面が、係合爪6
5の端面よりもスリット64の一方の長辺64a側に突
出する。
【0039】スリット64の一方の長辺64aには、位
置決め手段である第1ピン部材66が形成される。前記
第1ピン部材66は、浮上防止爪68aとスリット64
の一端64cとの間に設けられ、対向する他方の長辺6
4bに向かって突出する。またスリット64の一方の長
辺64aには、位置決め手段である第2ピン部材67が
形成される。前記第2ピン部材67は、浮上防止爪68
bとスリット64の他端64dとの間に設けられ、対向
する他方の長辺64bに向かって突出する。
【0040】係合爪65の断面は矩形状であり、係合爪
65は、インクフィルム52の挿入部54aの係合孔5
5に容易に係合可能である。第1ピン部材66および第
2ピン部材67は円柱形状であり、その直径はインクフ
ィルム52の挿入部54aの位置決め孔57の直径と同
じ寸法である。第1ピン部材66は、インクフィルム5
2の挿入部54aの長円形孔56に係合可能であり、第
2ピン部材67は、インクフィルム52の挿入部54a
の位置決め孔57に係合可能である。
【0041】図4は、インクリボン51の巻取用の巻芯
53Aへの接続方法を示す斜視図である。前述したよう
に、巻芯53を巻取用の巻芯53Aとして用いるので、
巻取用の巻芯53Aは、上述した巻芯53と同一の形状
である。インクフィルム52の先端部54と巻取用の巻
芯53Aとを接続するには、まずインクフィルム52の
挿入部54aを巻取用の巻芯53Aのスリット64に差
込み、挿入部54aの係合孔55を巻取用の巻芯53A
の係合爪65に係合させる。このときインクフィルム5
2の挿入部54aは、巻芯53の浮上防止爪68a,6
8bによって係合爪65の方向に押さえられるので、挿
入部54aは係合爪65が形成されるスリット64の一
方の長辺64aから他方の長辺64bに向かって浮き上
がり、係合孔55と係合爪65とが離間することが防止
される。
【0042】続いてインクフィルム52の挿入部54a
の長円形孔56を巻取用の巻芯53Aの第1ピン部材6
6に係合させる。長円形孔56は、インクフィルム52
の幅方向に長く形成され、前記幅方向に垂直な方向の寸
法は第1ピン部材66の直径に等しく形成されるので、
インクフィルム52の挿入部54aは、巻取用の巻芯5
3Aに対して相対的にインクフィルム52の幅方向、す
なわち巻取用の巻芯53Aの軸線方向に移動することを
許容されるとともに、インクフィルム52の幅方向に垂
直な方向、すなわちインクフィルム52の搬送方向の移
動が阻止される。
【0043】最後にインクフィルム52の挿入部54a
の位置決め孔57を巻取用の巻芯53Aの第2ピン部材
67に係合させる。位置決め孔57の直径は、第2ピン
部材67の直径に等しく形成されるので、インクフィル
ム52の挿入部54aは、巻取用の巻芯53Aに対して
相対的にインクフィルム52の幅方向の移動を阻止され
る。これによって容易にインクフィルム52の幅方向お
よび搬送方向の位置決めを達成できる。このようにして
インクフィルム52の先端部54と巻取用の巻芯53A
との接続が完了する。
【0044】本実施の形態のインクリボン51によれ
ば、インクフィルム52の先端部54の挿入部54aを
巻取用の巻芯53Aのスリット64に差込み、インクフ
ィルム52の挿入部54aに設けられる係合孔55、長
円形孔56および位置決め孔57を巻取用の巻芯53A
の係合爪65、第1ピン部材66および第2ピン部材6
7にそれぞれ係合させるので、インクフィルム52を巻
取用の巻芯53Aに極めて容易に装着することができ
る。
【0045】本実施の形態のインクリボン51におい
て、歯車部63は巻芯53および巻取用の巻芯53Aの
軸部62a,62bに刻設したが、歯車部63を歯車部
材として巻芯53および巻取用の巻芯53Aとは別体に
して供給してもよい。
【0046】本実施の形態のインクリボン51におい
て、インクリボン51および巻取用の巻芯53Aは、フ
ァクシミリ装置71の巻芯装着部73および巻取用巻芯
装着部72にそれぞれ装着したが、図6(4)〜図6
(6)に示されるようなカートリッジ8に装着してから
ファクシミリ装置71に装着するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インクフ
ィルムが全て巻出された後の巻芯を、次に巻取用の巻芯
として用いられるので、インクリボンを供給するとき
に、巻芯は1本だけでよいので、インクリボンを廃棄す
るときに廃棄物の減量化を達成することができる。
【0048】また本発明によれば、インクフィルムを巻
取用の巻芯になった巻芯のスリットに差込むとともに係
合部に係合させるので、インクフィルムを巻取用の巻芯
に容易に装着することができる。
【0049】また本発明によれば、インクフィルムの先
端部に設けられる孔を巻取用の巻芯になった巻芯の係合
部に係合させるので、インクフィルムを巻取用の巻芯に
極めて容易に装着することができる。
【0050】また本発明によれば、巻芯の位置決め手段
に従ってインクフィルムを装着することによって、容易
にインクフィルムの幅方向の位置決めを達成するととも
に、巻芯によるインクフィルムの巻取り時におけるイン
クフィルムの皺の発生および破損を防止することができ
る。
【0051】また本発明によれば、インクフィルムの先
端部を巻芯のスリットに容易に差込むことができるとと
もに、インクフィルムの先端付近のインクが塗布される
領域における皺の発生を防止することができる。
【0052】また本発明によれば、インクフィルムが全
て巻出された後の巻芯を、次に巻取用の巻芯として用い
られるので、インクリボンを供給するときに、巻芯は1
本だけでよいので、インクリボンを廃棄するときに廃棄
物の減量化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるインクリボン51
の交換方法を示す斜視図である。
【図2】インクリボン51を示す斜視図である。
【図3】インクリボン51の巻芯53を示す斜視図であ
る。
【図4】インクリボン51の巻取用の巻芯53Aへの接
続方法を示す斜視図である。
【図5】ライン形サーマルヘッドを搭載する熱転写記録
方式の画像形成装置に用いられる従来のインクリボン1
を示す斜視図である。
【図6】インクリボン1をファクシミリ装置9に装着す
る手順を示す斜視図である。
【図7】特開平2−127068号公報に開示される熱
転写記録装置11を示す断面図である。
【図8】特開平8−192584号公報に開示される熱
転写印字装置31を示す斜視図である。
【図9】特開平9−226197号公報に開示されるイ
ンクリボン41を示す斜視図である。
【符号の説明】
51 インクリボン 52 インクフィルム 53,53A 巻芯 54 先端部 55 係合孔 56 長円形孔 57 位置決め孔 64 スリット 65 係合爪 66 第1ピン部材 67 第2ピン部材 71 ファクシミリ装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが塗布されるインクフィルムとイ
    ンクフィルムが巻かれる巻芯とから成り、熱転写記録方
    式の画像形成装置に装着されて用いられるインクリボン
    であって、 予め巻取用の巻芯が装着される画像形成装置に、前記イ
    ンクリボンを装着し、インクリボンから巻出されたイン
    クフィルムを前記巻取用の巻芯で巻取りながら画像形成
    を行い、インクフィルムが全て巻出された後の巻芯が、
    次に巻取用の巻芯として用いられることを特徴とするイ
    ンクリボン。
  2. 【請求項2】 前記巻芯には、インクフィルムを差込む
    スリットと、インクフィルムを係合する係合部とが設け
    られることを特徴とする請求項1記載のインクリボン。
  3. 【請求項3】 前記インクフィルムの先端部には、巻芯
    の係合部に係合する孔が設けられることを特徴とする請
    求項2記載のインクリボン。
  4. 【請求項4】 前記巻芯は、インクフィルムの幅方向の
    位置決めを行う位置決め手段を有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1つに記載のインクリボン。
  5. 【請求項5】 前記インクフィルムの先端部は、インク
    が塗布される部分とは異なる材質から成ることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1つに記載のインクリボ
    ン。
  6. 【請求項6】 インクが塗布されるインクフィルムとイ
    ンクフィルムが巻かれる巻芯とから成り、熱転写記録方
    式の画像形成装置に装着されて用いられるインクリボン
    の交換方法において、 予め巻取用の巻芯が装着される画像形成装置に、前記イ
    ンクリボンを装着し、 インクリボンから巻出されたインクフィルムを前記巻取
    用の巻芯で巻取りながら画像形成を行い、 インクフィルムが全て巻出されたとき、新たなインクリ
    ボンを画像形成装置に装着し、インクフィルムが全て巻
    出された後の巻芯を、巻取用の巻芯として用いることを
    特徴とするインクリボンの交換方法。
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