JP2002273777A - 超臨界流体を利用した混練・混合押出成形装置 - Google Patents
超臨界流体を利用した混練・混合押出成形装置Info
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Abstract
生じないようにする。 【解決手段】 難成形材料に対して超臨界流体を注入し
て溶融・混練・混合するための溶融・混練・混合装置E
1 は、二軸スクリュ式押出機1と、シリンダ2の先端に
吸込側が接続されたギヤポンプ5と、ギヤポンプ5の吐
出側に一端が接続された圧力調整弁9が介在された吐出
管路8とを備えており、シリンダ2における混練・混合
部に対応する部位には超臨界流体注入口7が設けられて
いるとともに混練・混合部の上流側には逆流防止手段6
が設けられている。吐出管路8の他端から吐出された溶
融難成形材料は、タンク11内において含浸された超臨
界流体がガス化して分離してベント口12より機外へ放
出されたのち、接続管路13を介して押出成形機E2 に
導入され、ダイ22より発泡セルのない押出成形品とし
て押し出される。
Description
ンド、ポリマーとフィラ−との混合成形材料、溶融温度
と熱分解温度との差が小さいポリマー等、厳しい成形条
件が要求される難成形材料の成形に用いられる、超臨界
流体を利用した混練・混合押出成形装置に関するもので
ある。
に説明する超臨界流体を利用した溶融成形方法がある。
方法は、撹拌機付き溶解槽またはスクリュ式混練・押出
機を用い、熱可塑性樹脂単独または熱可塑性樹脂および
各種添加剤と超臨界流体とを混合・溶融したのち、溶融
物の超臨界状態を保ちながら射出成形機に導入して射出
成形するか、あるいは押出機に導入してペレット化して
いる(特開平11−263858号公報参照)。
撹拌機付き溶解槽を用いた場合、熱可塑性樹脂と超臨界
流体とを混合・溶融する作業が基本的にはバッチ式とな
り生産性が低い。
合、注入された高圧の超臨界流体のホッパへの吹き戻り
が発生する。
合・溶融するための撹拌機付き溶解槽またはスクリュ式
混練・押出機と、射出成形機や押出機との間に脱気手段
が無く、超臨界流体が気泡または溶解した状態で成形品
中に残存し、発泡セルが生じることは避けられないとい
う問題点があった。
に鑑みてなされたものであって、難成形材料であるにも
かかわらず、連続成形が可能であり、しかも発泡セルが
成形品に生じない、超臨界流体を利用した混練・混合押
出成形装置を実現することを目的とするものである。
め、第1の発明に係る超臨界流体を利用した混練・混合
押出成形装置は、難成形材料に対して超臨界流体を注入
して溶融・混練・混合するための溶融・混練・混合装置
と、前記溶融・混練・混合装置から吐出された溶融難成
形材料より含浸された超臨界流体をガス化させて除去す
るためのベント口を有するタンクと、前記タンクにより
超臨界流体が除去された溶融難成形材料を押出成形する
ための押出成形機とを備えた超臨界流体を利用した混練
・混合押出成形装置であって、前記溶融・混練・混合装
置は、上流側から下流側へ順次、輸送部、溶融部、混練
・混合部および排出部を備え、前記混練・混合部に対応
する部位に超臨界流体注入口を有するとともに前記混練
・混合部の上流側に逆流防止手段を有する二軸スクリュ
式押出機と、前記排出部に吸込側が接続されたギヤポン
プと、一端が前記ギヤポンプの吐出側に接続されている
とともに他端が前記タンクの上方部に接続された吐出管
路と、前記吐出管路に介在された前記ギヤポンプの吐出
圧力を制御するための圧力調整弁とを備えたことを特徴
とするものである。
練・混合押出成形装置は、難成形材料に対して超臨界流
体を注入して溶融・混練・混合するための溶融・混練・
混合装置と、前記溶融・混練・混合装置から吐出された
溶融難成形材料より含浸された超臨界流体をガス化させ
てベント口より除去したのち押出成形するベント式押出
成形機とを備えた超臨界流体を利用した混練・混合押出
成形装置であって、前記溶融・混練・混合装置は、上流
側から下流側へ順次、輸送部、溶融部、混練・混合部お
よび排出部を備え、前記混練・混合部に対応する部位に
超臨界流体注入口を有するとともに前記混練・混合部の
上流側に逆流防止手段を有する二軸スクリュ式押出機
と、前記排出部に吸込側が接続されたギヤポンプと、一
端が前記ギヤポンプの吐出側に接続されているとともに
他端が前記ベント式押出成形機の供給部に接続された吐
出管路と、前記吐出管路に介在された前記ギヤポンプの
吐出圧力を制御するための圧力調整弁とを備えたことを
特徴とするものである。
を多数の流れに分流させるための分散板を付設する。
ュの混練・混合部に対応する部位にニーディングディス
クを有するものとする。
るものとする。
いて説明する。
を利用した混練・混合押出成形装置について説明する。
混練・混合押出成形装置は、比較的大容量押出、多量の
超臨界流体注入する場合に使用するものであって、図1
に示すように、難成形材料に対して超臨界流体を注入し
て溶融・混練・混合するための溶融・混練・混合装置E
1 と、溶融・混練・混合装置E1 によって溶融・混練・
混合された溶融難成形材料より含浸された超臨界流体を
分離除去するためベント口12を有するタンク11と、
タンク11において超臨界流体が分離除去された溶融難
成形材料を押出成形するための押出成形機E2 とを備え
ている。
内に2本のスクリュ3が回転自在に配設された二軸スク
リュ式押出機1と、シリンダ2の先端に吸込側が接続さ
れたギヤポンプ5と、ギヤポンプ5の吐出側に一端が接
続された圧力調整弁9が介在された吐出管路8とを備え
ている。二軸スクリュ式押出機1は、供給部であるホッ
パ4側からギヤポンプ5側、すなわち上流側から下流側
へ順次、輸送部、溶融部、混練・混合部、排出部を備え
ている。
する部位には、ニーディングディスク3bが設けられて
いるとともに、ニーディングディスク3bの上流側、す
なわち、混練・混合部の上流側にはシールリングやゲー
トバルブ等の逆流防止手段6が配設されており、ニーデ
ィングディスク3bおよび逆流防止手段6以外の部分に
はフライト3aが設けられている。
のかわりに、ロータ等の他の混練・混合手段を設けたも
のに変更することができる。また、逆流防止弁6の上流
側に設けられたフルフライト3aのかわりに、ニーディ
ングディスクやロータ等の混練・混合手段を設けたもの
に変更することができる。
対応する部位には超臨界流体注入口7が設けられてお
り、この超臨界流体注入口7は、流量調整弁33、流量
計32等が介在された供給管路31を介して超臨界流体
発生装置30に接続されている。
ベ34に貯留された炭酸ガスや窒素ガス等の不活性ガス
を臨界圧力および臨界温度以上にして超臨界流体を生成
することができる公知の装置を用いることができる。
1.1℃、臨界圧力7.38MPa以上にて超臨界流体
となり、窒素ガスの場合は、臨界温度が−147℃、臨
界圧力3.4MPa以上にて超臨界流体となる。
ドヒータ等の加熱手段(不図示)を配設するとともに、
タンク11の上方部に連通された他端には、図2の
(a)に示す多数の孔を有する多孔板10aや、図2の
(b)に示す格子状のスリットを有するスリット板10
b等からなる分散板10が設けられている。
空吸引方式のベント口12が設けられているとともに、
底部が接続管路13を介し押出成形機E2 の供給口21
aに連通されており、吐出管路8の他端に設けられた分
散板10を通して多数の細い流れに分流された溶融難成
形材料が流下する空間部を大気圧または減圧状態に維持
することによって、溶融難成形材料中に含浸された超臨
界流体をガス化してベント口12を介して機外へ除去
し、超臨界流体が混在しない溶融難成形材料を押出成形
機E2 の供給口21aへ供給できるように構成されてい
る。
ンク内の溶融難成形材料の温度制御を行なうことができ
るように変更することができる。
された超臨界流体が混在しない溶融難成形材料をシリン
ダ21の先端に付設されたダイ22より押し出すことが
できるように構成されている。
に、真空吸引あるいは大気開放ベント口を有する押出成
形機に変更し、さらなる超臨界流体の除去を行なえるよ
うにしてもよい。
用いた混練・混合押出成形装置の動作について説明す
る。
4より供給された難成形材料は、輸送部から溶融部を経
て混練・混合部へ移送され、超臨界流体注入口7を介し
て注入された超臨界流体と溶融・混練・混合されたの
ち、排出部を経てギヤポンプ5の吸込側へ移送される。
クリュ3の混練・混合部に対応する部位に設けられたニ
ーディングディスク3bにより溶融・混練・混合される
が、超臨界流体によってポリマーの粘度が低下するた
め、比較的に低剪断応力で溶融・混練・混合が促進さ
れ、ポリマーの劣化やフィラーの破砕等が防止される。
また、ニーディングディスク3bの設けられた混練・混
合部の上流側、すなわち混練・混合部と溶融部との境界
部にシールリングやゲートバルブ等からなる逆流防止手
段6が設けられているため、注入された高圧の超臨界流
体がホッパ4へ吹き戻ることがない。
ルブ等の圧力調整弁9を介在させた吐出管路8の一端に
接続されているため、圧力調整弁9を制御してギヤポン
プ5の吐出圧を吸込側の圧力より高く保ち、ギヤポンプ
の安定性を維持することで、二軸スクリュ式押出機1の
シリンダ2内の内圧調整が可能となり、安定した超臨界
状態での溶融・混練・混合を連続的に実行することがで
きる。
他端に設けられた分散板10によって多数の流れに分流
されて表面積が増大した状態でタンク11内を流下し、
圧力が低下して溶融難成形材料中に含浸されていた超臨
界流体がガス化して分離し、ベント口12を介して機外
へ放出される。
必要に応じて真空発生源に接続して真空吸引に変更する
ことができる。
去された溶融難成形材料は、タンク11の底部から接続
管路13を介して押出成形機E2 に導入されてシリンダ
21の先端に配設されたダイ22より押し出され、発泡
セルのない押出成形品が連続成形される。
E2 としては、スクリュ式押出成形機に限らず、連続押
し出しができるものであればギヤポンプ式押出成形機や
その他の連続押出成形機を用いることができる。
を利用した混練・混合押出成形装置について説明する。
混練・混合押出成形装置は、比較的小容量押出、小量の
超臨界流体注入の場合に使用するもので、図1に示した
第1の実施の形態による超臨界流体を利用した混練・混
合押出成形装置における、タンク11および押出成形機
E2 の替わりに、図3に示すように、ベント式押出成形
機E3 を用いた点が異なる。以下、第1の実施の形態と
同一部分は同一符号を付してその説明は省略し、異なる
部分について説明する。
れた吐出管路8の他端は、ベント式押出成形機E3 の供
給口51aに直接接続されている。
の先端部にダイ52が配設されており、シリンダ51の
ベント部に2つのベント口53が軸方向に間隔をおいて
設けられている。各ベント口53は分岐管路54aを介
して吸引管路54の一端側に接続されており、吸引管路
54の他端側は真空ポンプ55の吸込側に接続されてい
る。
らず必要に応じて増減できる。また、上述した真空吸引
ベント口のかわりに、大気開放ベント口に変更すること
ができる。
に接続された供給口51aよりシリンダ51内に吐出さ
れた溶融難成形材料は、ベント部において溶融難成形材
料中に含浸された超臨界流体がガス化して、各ベント口
53より分岐管路54a、吸引管路54を介して機外へ
分離除去されたのち、ダイ52より押し出される。
(b)に示した多孔板10aまたはスリット板10b等
からなる分散板(不図示)を設けることができる。
で、以下に記載するような効果を奏する。
た高圧の超臨界流体が吹き戻ることがなく、また吐出管
路に介在された圧力調整弁を制御してギヤポンプの吐出
側の圧力を調整することで二軸スクリュ式押出機の内圧
調整が可能となり、安定した超臨界状態での溶融・混練
・混合を連続的に実行することができる。その結果、ポ
リマーの劣化やフィラーの破砕等が防止されるとともに
発泡セルのない高品質の押出成形品を連続的に成形する
ことができる。
混練・混合押出成形装置を示す説明図である。
押出成形装置に用いる分散板を示し、(a)は多数の孔
を有する多孔板の模式平面図、(b)は格子状のスリッ
トを有するスリット板の模式平面図である。
混練・混合押出成形装置を示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 難成形材料に対して超臨界流体を注入し
て溶融・混練・混合するための溶融・混練・混合装置
(E1 )と、前記溶融・混練・混合装置から吐出された
溶融難成形材料より含浸された超臨界流体をガス化させ
て除去するためのベント口を有するタンク(11)と、
前記タンクにより超臨界流体が除去された溶融難成形材
料を押出成形するための押出成形機(E2 )とを備えた
超臨界流体を利用した混練・混合押出成形装置であっ
て、 前記溶融・混練・混合装置は、上流側から下流側へ順
次、輸送部、溶融部、混練・混合部および排出部を備
え、前記混練・混合部に対応する部位に超臨界流体注入
口(7)を有するとともに前記混練・混合部の上流側に
逆流防止手段(6)を有する二軸スクリュ式押出機
(1)と、前記排出部に吸込側が接続されたギヤポンプ
(5)と、一端が前記ギヤポンプの吐出側に接続されて
いるとともに他端が前記タンクの上方部に接続された吐
出管路(8)と、前記吐出管路に介在された前記ギヤポ
ンプの吐出圧力を制御するための圧力調整弁(9)とを
備えたことを特徴とする超臨界流体を利用した混練・混
合押出成形装置。 - 【請求項2】 難成形材料に対して超臨界流体を注入し
て溶融・混練・混合するための溶融・混練・混合装置
(E1 )と、前記溶融・混練・混合装置から吐出された
溶融難成形材料より含浸された超臨界流体をガス化させ
てベント口より除去したのち押出成形するベント式押出
成形機(E3 )とを備えた超臨界流体を利用した混練・
混合押出成形装置であって、 前記溶融・混練・混合装置は、上流側から下流側へ順
次、輸送部、溶融部、混練・混合部および排出部を備
え、前記混練・混合部に対応する部位に超臨界流体注入
口(7)を有するとともに前記混練・混合部の上流側に
逆流防止手段(6)を有する二軸スクリュ式押出機
(1)と、前記排出部に吸込側が接続されたギヤポンプ
(5)と、一端が前記ギヤポンプの吐出側に接続されて
いるとともに他端が前記ベント式押出成形機の供給部に
接続された吐出管路(8)と、前記吐出管路に介在され
た前記ギヤポンプの吐出圧力を制御するための圧力調整
弁(9)とを備えたことを特徴とする超臨界流体を利用
した混練・混合押出成形装置。 - 【請求項3】 吐出管路(8)の他端に、溶融難成形材
料を多数の流れに分流させるための分散板(10)を付
設したことを特徴とする請求項1または2記載の超臨界
流体を利用した混練・混合押出成形装置。 - 【請求項4】 二軸スクリュ式押出機(1)は、スクリ
ュ(3)の混練・混合部に対応する部位にニーディング
ディスクを有することを特徴とする請求項1ないし3い
ずれか1項記載の超臨界流体を利用した混練・混合押出
成形装置。 - 【請求項5】 逆流防止手段(6)がシールリングであ
ることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載
の超臨界流体を利用した混練・混合押出成形装置。
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JP2001075267A JP3686002B2 (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 超臨界流体を利用した混練・混合押出成形装置 |
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Publications (2)
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JP3686002B2 JP3686002B2 (ja) | 2005-08-24 |
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