JP2002273485A - 汚泥発酵システム - Google Patents

汚泥発酵システム

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JP2002273485A
JP2002273485A JP2001072381A JP2001072381A JP2002273485A JP 2002273485 A JP2002273485 A JP 2002273485A JP 2001072381 A JP2001072381 A JP 2001072381A JP 2001072381 A JP2001072381 A JP 2001072381A JP 2002273485 A JP2002273485 A JP 2002273485A
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sludge
fermentation
fermenter
dried
dryer
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JP2001072381A
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Makoto Sato
信 佐藤
Koji Hayashi
幸司 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1週間程度の貯蔵量を持つ発酵槽を使用させ
てバッチ処理で必要な発酵槽スペースの半分の設置スペ
ースで、乾燥汚泥の発酵を行わせる。 【解決手段】 汚泥乾燥機5によって処理対象となる脱
水汚泥を強制的に乾燥させて含水量50%〜60%の乾
燥汚泥にさせた後、第1発酵槽11aに搬入させてこれ
を回転、切り返させながら、発酵させ、半発酵状態にな
ったとき、第2発酵槽11bに搬入させてこれを回転、
切り返させながら、発酵させ、コンポストになった時点
で、トラック18に設置されたコンテナ19に積み込ま
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水汚泥をコンポ
ストとして緑農地還元が可能な乾燥汚泥にする汚泥発酵
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】下水を処理するとき、あるいは食品を処
理するときなどに発生する、含水率85%前後の脱水汚
泥をコンポストとして緑農地還元させる汚泥発酵システ
ムとして、従来、図4に示すシステムが知られている。
【0003】この図に示す汚泥発酵システム101は、
下水を処理するとき、あるいは食品を処理するときなど
に発生する、含水率85%前後の脱水汚泥(脱水ケー
キ)と茎葉類とを混合させて、混合水にする混合槽10
2と、この混合槽102から排出される混合水を発酵さ
せ、発酵過程で発生したメタンガスなどの排ガスを排ガ
ス処理設備に供給しながら、乾燥汚泥(コンポスト)に
する発酵槽103とを備えている。
【0004】そして、下水を処理するとき、あるいは食
品を処理するときなどに発生する、含水率85%前後の
脱水汚泥(脱水ケーキ)と茎葉類とを混合させて、混合
水にした後、予め設定されている発酵期間、例えば4週
間、これを発酵させて乾燥汚泥(コンポスト)にする。
【0005】また、このような汚泥発酵システム101
の他に、図5に示す汚泥発酵システムも知られている。
【0006】この図に示す汚泥発酵システム105は、
駆動力を発生するモータ106と、このモータ106に
よって得られた駆動力を使用して、下水を処理すると
き、あるいは食品を処理するときなどに発生する、含水
率85%前後の脱水汚泥(脱水ケーキ)を乾燥させ、含
水率50%〜60%程度の乾燥汚泥にする乾燥機107
と、この乾燥機107から排出される乾燥汚泥を第1処
理系統108に導いた後、第1処理系統108から戻さ
れた乾燥汚泥を第2処理系統109に導く切換弁110
と、この切換弁110から第1処理系統108側に排出
された乾燥汚泥を貯蔵して発酵させ、発酵過程で発生し
たメタンガスなどの排ガスを排ガス処理設備に供給し、
予め設定されている発酵期間後、例えば2週間後に、発
酵処理済みの乾燥汚泥を切換弁110に供給する第1発
酵槽111と、切換弁110から第2処理系統119側
に排出された乾燥汚泥を貯蔵して発酵させ、発酵過程で
発生したメタンガスなどを排ガス処理設備に供給し、予
め設定されている発酵期間後、例えば2週間後に、発酵
処理済みの乾燥汚泥をトラックなどの荷台に積まれたコ
ンテナなどに排出する第2発酵槽112とを備えてい
る。
【0007】そして、乾燥機107による予備乾燥処理
によって、下水を処理するとき、あるいは食品を処理す
るときなどに発生する、含水率85%前後の脱水汚泥
(脱水ケーキ)を乾燥させ、含水率50%〜60%程度
の乾燥汚泥にした後、第1発酵槽111で、2週間、発
酵させて半コンポスト化させた後、第2発酵槽112
で、さらに2週間、乾燥させて乾燥汚泥(コンポスト)
にする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の汚泥発酵システム101,105では、次に述べる
ような問題があった。
【0009】まず、図4に示す汚泥発酵システム101
では、含水率85%前後の脱水汚泥を乾燥させるとき、
この脱水汚泥と、茎葉類とを混合させて混合水にした
後、4週間程度、これを発酵させてコンポスト化させる
ことから、脱水汚泥をコンポストにするまで、時間がか
かりすぎるという問題があった。
【0010】また、図5に示す汚泥乾燥システム105
では、乾燥機107を利用して、脱水汚泥に含まれてい
る水分の一部を予め取り除いた後、第1発酵槽111、
第2発酵槽112を利用したバッチ処理で、予備乾燥処
理で得られた乾燥汚泥を発酵させるようにしていること
から、図4に示す汚泥乾燥システム101に比べて、脱
水汚泥をコンポストにするまでの時間を短縮させること
ができる。
【0011】しかしながら、この汚泥乾燥システム10
5では、乾燥機107の予備乾燥処理で得られた乾燥汚
泥を第1発酵槽111で2週間、発酵させた後、第2発
酵槽112で、さらに2週間、発酵させて脱水汚泥をコ
ンポスト化させるようにしているので、2週間分の乾燥
汚泥を貯蔵することができる発酵槽を2つ使用しなけれ
ばならず、その分だけ、システム全体が大型化し、大き
な設置スペースが必要になるという問題があった。
【0012】本発明は上記の事情に鑑み、発酵槽スペー
スを少なく抑えさせながら、短い時間で乾燥汚泥の発酵
処理を完了させてコンポスト化させることができる汚泥
発酵システムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、処理対象となる脱水汚泥
をコンポスト化する汚泥発酵システムにおいて、前記脱
水汚泥を強制的に乾燥させて所定含水率の乾燥汚泥にす
る汚泥乾燥機と、回転ドラムを回転させて前記汚泥乾燥
機から排出される前記乾燥汚泥を回転して切り返しなが
ら発酵させる回転ドラム型発酵槽とを備えたことを特徴
としている。
【0014】請求項2では、処理対象となる脱水汚泥を
コンポスト化する汚泥発酵システムにおいて、前記脱水
汚泥を強制的に乾燥させて所定含水率の乾燥汚泥にする
汚泥乾燥機と、この汚泥乾燥機から排出される乾燥汚泥
の一部を加熱して炭化汚泥にする炭化炉と、この炭化炉
から排出される前記炭化汚泥と前記汚泥乾燥機から排出
される前記乾燥汚泥を混合させて発酵させる発酵槽とを
備えたことを特徴としている。
【0015】請求項3では、請求項1、2のいずれかに
記載の汚泥発酵システムにおいて、前記回転ドラム型発
酵槽または前記発酵槽は、酸素濃度または温度のうち、
少なくともいずれかを調整しながら前記乾燥汚泥を発酵
させることを特徴としている。
【0016】請求項4で、請求項1、2、3のいずれか
に記載の汚泥発酵システムにおいて、前記回転ドラム型
発酵槽または前記発酵槽を複数個、設置し、これら各回
転ドラム型発酵槽または各発酵槽をシリアルに接続して
半連続運転または連続運転させることを特徴としてい
る。
【0017】上記の構成において、請求項1では、汚泥
乾燥機によって、処理対象となる脱水汚泥を強制的に乾
燥させて所定含水率の乾燥汚泥にさせた後、回転ドラム
型発酵槽によって、回転ドラムを回転させ、前記汚泥乾
燥機から排出される前記乾燥汚泥を回転、切り返させな
がら、発酵させることにより、乾燥汚泥中に効率よく酸
素を供給させて発酵時間を短くさせ、これよって発酵槽
スペースを少なく抑えさせながら、短い時間で乾燥汚泥
の発酵処理を完了させてコンポスト化させる。
【0018】請求項2では、汚泥乾燥機によって、処理
対象となる脱水汚泥を強制的に乾燥させ、所定含水率の
乾燥汚泥にさせた後、炭化炉によって、前記汚泥乾燥機
から排出される乾燥汚泥の一部を加熱させて炭化汚泥に
させるとともに、発酵槽によって、前記炭化炉から排出
される前記炭化汚泥と前記汚泥乾燥機から排出される前
記乾燥汚泥を混合させて発酵させることにより、乾燥汚
泥を改質させて通気性に富んだ乾燥汚泥にさせ、発酵時
間を短くさせ、これよって発酵槽スペースを少なく抑え
させながら、短い時間で乾燥汚泥の発酵処理を完了させ
てコンポスト化させる。
【0019】請求項3では、前記回転ドラム型発酵槽ま
たは前記発酵槽の酸素濃度または温度のうち、少なくと
もいずれかを調整させながら、前記乾燥汚泥を発酵させ
ることにより、乾燥汚泥中の酸素濃度、乾燥汚泥の温度
などを制御させて発酵時間を短くさせ、これよって発酵
槽スペースを少なく抑えさせながら、短い時間で乾燥汚
泥の発酵処理を完了させてコンポスト化させる。
【0020】請求項4では、前記回転ドラム型発酵槽ま
たは前記発酵槽を複数個、設置させ、これら各回転ドラ
ム型発酵槽または各発酵槽をシリアルに接続させて半連
続運転または連続運転させることにより、発酵槽スペー
スを少なく抑えさせながら、短い時間で乾燥汚泥の発酵
処理を完了させてコンポスト化させる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明による汚泥発酵シス
テムの第1実施形態を示す構成図である。
【0022】この図に示す汚泥発酵システム1は、重油
などを燃料にして、水または戻り蒸気を加熱し、蒸気を
発生するボイラ2と、このボイラ2から供給される蒸気
を用いて、回転ドラム3を加熱させながら、モータ4に
よって得られた駆動力を用いて回転ドラム3を回転させ
て下水を処理するとき、あるいは食品を処理するときな
どに発生する、含水率85%前後の脱水汚泥(脱水ケー
キ)を乾燥させ、含水率50%〜60%程度の乾燥汚泥
(粒状の乾燥汚泥)にする汚泥乾燥機5と、冷水を用い
て汚泥乾燥機5から排出される乾燥排ガスを冷却して、
排ガス処理設備に供給するスクラバ6と、汚泥乾燥機5
から排出される乾燥汚泥を取り込みながら、モータ7a
によって得られた駆動力を用いて、次工程に搬送する第
1コンベア8aと、モータ9aによって得られた駆動力
を用いて回転ドラム10aをゆっくりと回転させなが
ら、第1コンベア8aによって搬送された乾燥汚泥の回
転、切り返しを行い、これを発酵させるとともに、発生
したメタンガスなどを排ガス処理設備に供給させ、予め
設定されている所定期間後、例えば1週間後に、半発酵
状態になった乾燥汚泥を排出する第1発酵槽11aとを
備えている。
【0023】さらに、この汚泥発酵システム1は、第1
発酵槽11a内の酸素濃度、温度などを測定し、制御装
置(図示は省略する)に第1発酵槽11a内の酸素濃
度、温度などを制御させるセンサ12aと、第1発酵槽
11aから排出される乾燥汚泥を取り込みながら、モー
タ7bによって得られた駆動力を用いて、次工程に搬送
する第2コンベア8bと、モータ9bによって得られた
駆動力を用いて回転ドラム10bをゆっくりと回転させ
ながら、第2コンベア8bによって搬送された乾燥汚泥
の回転、切り返しを行い、これを発酵させるとともに、
発生したメタンガスなどを排ガス処理設備に供給させ、
予め設定されている所定期間後、例えば1週間後に、コ
ンポストとなった乾燥汚泥を排出し、トラック18に設
置されたコンテナ19に積み込む第2発酵槽11bと、
この第2発酵槽11b内の酸素濃度、温度などを測定
し、制御装置(図示は省略する)に第2発酵槽11b内
の酸素濃度、温度などを制御させるセンサ12bとを備
えている。
【0024】そして、下水を処理するとき、あるいは食
品を処理するときなどに発生する、含水率85%前後の
脱水汚泥(脱水ケーキ)が搬入されたとき、ボイラ2に
よって蒸気を発生させ、汚泥乾燥機5の回転ドラム3を
加熱させながら、モータ4によって得られた駆動力を用
いて回転ドラム3を回転させて脱水汚泥を加熱、攪拌さ
せ、これを強制的に乾燥させるとともに、乾燥処理で発
生した乾燥排ガスをスクラバ6に導いて、温度を下げさ
せた後、排ガス処理設備に供給させる。
【0025】この後、汚泥乾燥機5の強制的な乾燥処理
によって、脱水汚泥が含水率50%〜60%の乾燥汚泥
(粒状の乾燥汚泥)になったとき、モータ7を動作させ
て第1コンベア8aを動作させながら、汚泥乾燥機5の
下部から、乾燥汚泥を排出させて第1発酵槽11aま
で、搬送させた後、この第1発酵槽11aの上部から内
部に投入させる。
【0026】次いで、モータ9aを動作させて第1発酵
槽11a内の回転ドラム10aを回転させ、上部から投
入された乾燥汚泥を回転、切り返させながら、これを発
酵させるとともに、発生したメタンガスなどを排ガス処
理設備に供給させる。
【0027】そして、乾燥汚泥の回転、切り返し処理を
開始してから、予め設定されている所定期間、例えば1
週間が経過し、乾燥汚泥が半発酵状態になったとき、モ
ータ7bを動作させて第2コンベア8bを動作させなが
ら、第1発酵槽11aの下部から、乾燥汚泥を排出させ
て第2発酵槽11bまで、搬送させた後、この第2発酵
槽11bの上部から内部に投入させる。
【0028】次いで、モータ9bを動作させて第2発酵
槽11b内の回転ドラム10bを回転させて上部から投
入された乾燥汚泥を回転、切り返させながら、これを発
酵させるとともに、発生したメタンガスなどを排ガス処
理設備に供給させる。
【0029】そして、乾燥汚泥の回転、切り返し処理を
開始してから、予め設定されている所定期間、例えば1
週間が経過し、半発酵状態の乾燥汚泥がコンポストにな
ったとき、第2発酵槽11bの下部から、乾燥汚泥(コ
ンポスト)を排出させてトラック18に設置されたコン
テナ19に積み込む。
【0030】このように、この第1実施形態では、汚泥
乾燥機5によって処理対象となる脱水汚泥を強制的に乾
燥させて含水量50%〜60%の乾燥汚泥にさせた後、
第1発酵槽11aに搬入させてこれを回転、切り返させ
ながら、発酵させ、乾燥汚泥が半発酵状態になったと
き、第2発酵槽11bに搬入させてこれを回転、切り返
させながら、発酵させ、半発酵状態の乾燥汚泥がコンポ
ストになった時点で、トラック18に設置されたコンテ
ナ19に積み込ませるようにしているので、半連続処理
で、乾燥汚泥を処理させてコンポスト化させることがで
き、これよって第1発酵槽11a、第2発酵槽11bと
して、1週間程度の貯蔵量を持つ発酵槽を使用させ、バ
ッチ処理で必要な発酵槽スペースの半分の設置スペース
で、乾燥汚泥の発酵を行わせることができる。
【0031】また、この第1実施形態では、第1発酵槽
11aの発酵方式、第2発酵槽11aの発酵方式とし
て、回転ドラム方式を使用し、搬入された乾燥汚泥を常
時、切り返させて乾燥汚泥に十分な酸素を供給させるよ
うにしているので、従来の汚泥発酵システムなどで使用
されている据置型の発酵槽に比べ、短い時間で乾燥汚泥
の発酵を行わせることができる。
【0032】また、この第1実施形態では、第1発酵槽
11aに取り付けたセンサ12a、第2発酵槽11bに
取り付けたセンサ12bによって、第1発酵槽11a内
の酸素濃度、温度と、第2発酵槽11b内の酸素濃度、
温度とを各々、測定させ、これらの各測定結果に基づ
き、制御装置に第1発酵槽11a内の酸素濃度、温度
と、第2発酵槽11b内の酸素濃度、温度とを各々、制
御させて発酵環境を最適化させるようにしているので、
短い時間で乾燥汚泥の発酵を行わせることができる。
【0033】また、この第1実施形態では、第1発酵槽
11a、第2発酵槽11bを半連続運転させるようにし
ているので、1週間で、2日〜3日だけ、脱水汚泥の処
理を行えば良い、小規模な農業集落処理場などの脱水汚
泥処理を行わせとき、最適なコスト・パフォーマンスを
得ることができる。
【0034】図2は本発明による汚泥発酵システムの第
2実施形態を示す構成図である。
【0035】この図に示す汚泥発酵システム31は、重
油などを燃料にして、水または戻り蒸気を加熱し、蒸気
を発生するボイラ32と、このボイラ32から供給され
る蒸気を用いて、回転ドラム33を加熱させながら、モ
ータ34によって得られた駆動力を用いて回転ドラム3
3を回転させて下水を処理するとき、あるいは食品を処
理するときなどに発生する、含水率85%前後の脱水汚
泥(脱水ケーキ)を乾燥させ、含水率50%〜60%程
度の乾燥汚泥(粒状の乾燥汚泥)にする汚泥乾燥機35
と、冷水を用いて汚泥乾燥機35から排出される乾燥排
ガスを冷却して、排ガス処理設備に供給するスクラバ3
6と、汚泥乾燥機35から排出される乾燥汚泥を取り込
みながら、モータ37によって得られた駆動力を用い
て、次工程に搬送する第1コンベア38と、この第1コ
ンベア38によって搬送された乾燥汚泥を予め決められ
た比率、例えば“1:1”の比率で2方向に振り分ける
振り分け機構39と、この振り分け機構39で振り分け
られた一方の乾燥汚泥を取り込みながら、モータ40に
よって得られた駆動力を用いて、次工程に搬送する第2
コンベア41と、この第2コンベア41によって搬送さ
れてきた乾燥汚泥を取り込むとともに、重油などを燃料
にして、取り込んだ乾燥汚泥を加熱し、炭化させなが
ら、発生した排ガスを排ガス処理設備に供給させる炭化
炉42とを備えている。
【0036】さらに、この汚泥発酵システム31は、炭
化炉42から排出される炭化汚泥を取り込みながら、モ
ータ43によって得られた駆動力を用いて、次工程に搬
送する第3コンベア44と、振り分け機構39で振り分
けられた他方の乾燥汚泥を取り込みながら、モータ45
によって得られた駆動力を用いて、次工程に搬送する第
4コンベア46と、モータ47によって得られた駆動力
を用いて回転ドラム48をゆっくりと回転させながら、
第4コンベア46によって搬送されてきた乾燥汚泥と第
3コンベア44によって搬送されてきた炭化汚泥とを取
り込んで、これらを混合させ、多孔質で通気性に富んだ
乾燥汚泥にし、予め設定されている期間だけ、これを発
酵させてコンポスト化させた後、これを排出させてトラ
ック50に設置されたコンテナ51に積み込む発酵槽4
9と、この発酵槽49内の酸素濃度、温度などを測定
し、制御装置(図示は省略する)に発酵槽49内の酸素
濃度、温度などを制御させるセンサ52とを備えてい
る。
【0037】そして、下水を処理するとき、あるいは食
品を処理するときなどに発生する、含水率85%前後の
脱水汚泥(脱水ケーキ)が搬入されたとき、ボイラ32
によって蒸気を発生させ、汚泥乾燥機35の回転ドラム
33を加熱させながら、モータ34によって得られた駆
動力を用いて回転ドラム33を回転させて脱水汚泥を加
熱、攪拌させ、これを強制的に乾燥させるとともに、乾
燥処理で発生した乾燥排ガスをスクラバ36に導いて、
温度を下げさせた後、排ガス処理設備に供給させる。
【0038】この後、汚泥乾燥機35の強制的な乾燥処
理によって、脱水汚泥が含水率50%〜60%の乾燥汚
泥(粒状の乾燥汚泥)になったとき、モータ37を動作
させて第1コンベア38を動作させながら、汚泥乾燥機
35の下部から、乾燥汚泥を排出させて振り分け機構3
9まで、搬送させ、予め決められた比率、例えば“1:
1”の比率で2方向に振り分けさせて一方を第2コンベ
ア41に導き、炭化炉42まで搬送させ、この炭化炉4
2の上部から内部に投入させるとともに、他方を第4コ
ンベア46に導き、発酵槽49まで搬送させ、この発酵
槽49の上部から内部に投入させる。
【0039】また、この動作と並行し、炭化炉42によ
って、乾燥汚泥を加熱させ、これを炭化させるととも
に、発生した排ガスを排ガス処理設備に供給させる。
【0040】そして、炭化炉42によって乾燥汚泥の炭
化処理が終了したとき、モータ43を動作させて第3コ
ンベア44を動作させながら、炭化炉42の下部から、
炭化汚泥を排出させて発酵槽49まで、搬送させ、この
発酵槽49の内部に投入させる。
【0041】また、これらの動作と並行し、発酵槽49
によって、第4コンベア46によって搬送されてきた乾
燥汚泥と、第3コンベア44によって搬送されてきた炭
化汚泥とを混合させてこれを発酵させるとともに、発生
したメタンガスなどの排ガスを排ガス処理設備に供給さ
せる。
【0042】そして、乾燥汚泥と、炭化汚泥との混合を
開始してから、予め設定されている所定期間が経過し、
乾燥汚泥がコンポストになったとき、発酵槽49の下部
から、乾燥汚泥を排出させてトラック50に設置された
コンテナ51に積み込ませる。
【0043】このように、この第2実施形態では、汚泥
乾燥機35によって、処理対象となる脱水汚泥を強制的
に乾燥させて含水量50%〜60%の乾燥汚泥にさせた
後、強制乾燥させた乾燥汚泥の一部を炭化炉42に搬入
させてこれを炭化汚泥にさせるとともに、この炭化汚泥
と、強制乾燥させた残りの乾燥汚泥とを発酵槽49に搬
入させてこれらを混合、発酵させ、コンポストになった
時点で、トラック50に設置されたコンテナ51に積み
込ませるようにしているので、多孔質で、通気性に富ん
だ炭化汚泥の性質を利用して、乾燥汚泥の性質を多孔質
で、通気性に富んだものにすることができ、これによっ
て乾燥汚泥の発酵をさらに促進させて処理時間を大幅に
短縮させ、発酵槽スペースを少なく抑えさせながら、短
い時間で乾燥汚泥の発酵処理を完了させてコンポスト化
させることができる。
【0044】また、この第2実施形態では、発酵槽49
に取り付けたセンサ52によって、発酵槽49内の酸素
濃度、温度などを測定し、この測定結果に基づき、制御
装置に発酵槽49内の酸素濃度、温度などを制御させて
発酵環境を最適化させるようにしているので、短い時間
で乾燥汚泥の発酵を行わせることができる。
【0045】図3は本発明による汚泥発酵システムの第
3実施形態を示す構成図である。なお、この図におい
て、図1の各部と同じ部分には、同じ符号が付してあ
る。
【0046】この図に示す汚泥発酵システム60が図1
に示す汚泥発酵システム1と異なる点は、汚泥乾燥機5
の強制乾燥処理で得られた乾燥汚泥を発酵させる発酵槽
をN段にして、第1発酵槽11a〜第n発酵槽11nを
連続運転させ、処理対象となっている脱水汚泥を連続的
に処理させるようにしたことである。
【0047】このように、この第3実施形態では、第1
発酵槽11a〜第n発酵槽11nを連続的に運転させる
ようにしているので、中規模の農業集落処理場などよう
に、処理対象となる脱水汚泥の量が多いときにも、これ
に対処させることができる。
【0048】また、この第3実施形態では、図1に示す
汚泥発酵システム1を多段化させているが、図2に示す
汚泥発酵システム31を多段化させるようにしても良
い。
【0049】このようにしても、第3実施形態と同様
に、第1発酵槽〜第n発酵槽を連続的に運転させて中規
模の農業集落処理場などように、処理対象となる脱水汚
泥の量が多いときにも、これに対処させることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、乾燥汚泥中に効率よく酸素を供給させて発
酵時間を短くさせることができ、これよって発酵槽スペ
ースを少なく抑えさせながら、短い時間で乾燥汚泥の発
酵処理を完了させてコンポスト化させることができる。
【0051】請求項2では、乾燥汚泥を改質させて通気
性に富んだ乾燥汚泥にさせ、発酵時間を短くさせること
ができ、これよって発酵槽スペースを少なく抑えさせな
がら、短い時間で乾燥汚泥の発酵処理を完了させてコン
ポスト化させることができる。
【0052】請求項3では、乾燥汚泥中の酸素濃度、乾
燥汚泥の温度などを制御させて発酵時間を短くさせるこ
とができ、これよって発酵槽スペースを少なく抑えさせ
ながら、短い時間で乾燥汚泥の発酵処理を完了させてコ
ンポスト化させることができる。
【0053】請求項4では、半連続運転形式または連続
運転形式で、乾燥汚泥を発酵させることができ、これよ
って発酵槽スペースを少なく抑えさせながら、短い時間
で乾燥汚泥の発酵処理を完了させてコンポスト化させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による汚泥発酵システムの第1実施形態
を示す構成図である。
【図2】本発明による汚泥発酵システムの第2実施形態
を示す構成図である。
【図3】本発明による汚泥発酵システムの第3実施形態
を示す構成図である。
【図4】従来から知られている汚泥発酵システムの一例
を示す構成図である。
【図5】従来から知られている汚泥発酵システムの他の
例を示す構成図である。
【符号の説明】
1、31、60:汚泥発酵システム 2、32:ボイラ 3、10a、10b、10n、33:回転ドラム 4、7a、7b、9a、9b、9n、34、40、4
3、45、47:モータ 5、35:汚泥乾燥機 6、36:スクラバ 8a、38:第1コンベア 8b、41:第2コンベア 8n:第nコンベア 11a:第1発酵槽(回転ドラム型発酵槽) 11b:第2発酵槽(回転ドラム型発酵槽) 11n:第n発酵槽(回転ドラム型発酵槽) 12a、12b、12n、52:センサ 18、50:トラック 19、51:コンテナ 39:振り分け機構 42:炭化炉 44:第3コンベア 46:第4コンベア 48:回転ドラム 49:発酵槽 60:汚泥発酵システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象となる脱水汚泥をコンポスト化
    する汚泥発酵システムにおいて、 前記脱水汚泥を強制的に乾燥させて所定含水率の乾燥汚
    泥にする汚泥乾燥機と、 回転ドラムを回転させて前記汚泥乾燥機から排出される
    前記乾燥汚泥を回転して切り返しながら発酵させる回転
    ドラム型発酵槽と、 を備えたことを特徴とする汚泥発酵システム。
  2. 【請求項2】 処理対象となる脱水汚泥をコンポスト化
    する汚泥発酵システムにおいて、 前記脱水汚泥を強制的に乾燥させて所定含水率の乾燥汚
    泥にする汚泥乾燥機と、 この汚泥乾燥機から排出される乾燥汚泥の一部を加熱し
    て炭化汚泥にする炭化炉と、 この炭化炉から排出される前記炭化汚泥と前記汚泥乾燥
    機から排出される前記乾燥汚泥を混合させて発酵させる
    発酵槽と、 を備えたことを特徴とする汚泥発酵システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の汚泥発
    酵システムにおいて、 前記回転ドラム型発酵槽または前記発酵槽は、酸素濃度
    または温度のうち、少なくともいずれかを調整しながら
    前記乾燥汚泥を発酵させる、 ことを特徴とする汚泥発酵システム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載の汚
    泥発酵システムにおいて、 前記回転ドラム型発酵槽または前記発酵槽を複数個、設
    置し、これら各回転ドラム型発酵槽または各発酵槽をシ
    リアルに接続して半連続運転または連続運転させる、 ことを特徴とする汚泥発酵システム。
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