JP4204946B2 - 有機廃液処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、焼酎粕などのように水分を多量に含む有機廃液の処理技術として好適な有機廃液処理方法に関する。
有機廃液の中でも、例えば焼酎粕のように、水分を多量に含む有機廃液の処理方法として、メタン発酵方式、燃焼方式、投棄方式等が従来から広く知られている。
メタン発酵方式は、メタンと炭酸ガスの混合ガスに分解する一方で、別途発生する余剰汚泥を乾燥させ、飼料・肥料とする方法である。燃焼方式は、熱を加えて焼酎粕を燃焼させる方法である。投棄方式は、焼酎粕をいわゆる海洋投棄する方法である。
しかしながら、メタン発酵方式の場合には、安定して処理することが比較的に難しく、出来上がった飼料や肥料の供給先も限られているため、新たな廃棄物が発生してしまう問題がある。
また、焼酎粕には水分が95%前後も含まれているため、その水分蒸発のために多量のエネルギーを必要とする。さらに炉の劣化が早く耐久性に欠ける問題もある。この点で、燃焼方式は好ましくない。
また、海洋投棄する方法は、海を汚染するため、産業廃棄物海洋投棄禁止法により、今後、海洋投棄ができなくなる問題がある。
よって、本発明の課題は、安定した処理が行え、新たな廃棄物が発生せず、消費エネルギーも少なくすることができる有機廃棄物処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用した。
即ち、本発明は、有機廃液と、その有機廃液の発酵用微生物を含む調整材とを混合して発酵させることにより、有機廃液中の有機物を減少または消滅させる、有機廃液処理方法であって、
前記有機廃液と調整材を撹拌して発酵混合材を得る第1工程と、
前記発酵混合材からその発酵熱を利用して水分を蒸発させる第2工程と、
前記第2工程後の発酵済みの混合材を前記第1工程の調整材として供給する第3工程とを有し、
前記第1工程では、前記第2工程で蒸発した水分に相当する量の有機廃液を繰り返し供給することで、発酵の継続と水分の蒸発を継続させることを特徴とする。
本発明によれば、有機廃液を微生物で発酵させるので、有機廃液と調整材を混合した後は特別な処理は必要なく、安定した処理が行える。また、第1工程で、有機廃液と調整材を撹拌することで、発酵に適した環境(含水率一定、通気性が適度に確保される)を作り出すことができる。また、第2工程では、発酵熱が発生している期間にこの熱を利用して水分を蒸発させることができる。これにより、人工的な熱の供給を不要又は削減することができる。さらに、第3工程では、水分を蒸発させた発酵済みの混合材を調整材として使用することで、発酵及び水分の蒸発を効率的に継続させることができる。
本発明において、前記第1工程では、前記第2工程で蒸発した水分に相当する量の有機廃液を繰り返し供給することで、発酵の継続と水分の蒸発を継続させることが望ましい。このように、第2工程で蒸発した水分に相当する量の有機廃液を繰り返し供給して、発酵の継続と水分の蒸発を継続させることで、安定した運転を可能にし、処理後の残さを少なくし、消費エネルギーも少なくすることができる。
また、本発明では、前記第2工程における発酵混合材を自然通気により発酵させて、その発酵混合材から水分の一部を蒸発させることが望ましい。発酵混合材を自然通気により発酵させた場合、その発酵混合材から水分の一部を蒸発させる工程を連続的に繰り返す方が、エネルギーの消費を積極的に抑制することができるからである。
また、本発明では、前記第3工程において、前記第2工程後の発酵済みの混合材を前記第1工程の調整材として繰り返し供給することが望ましい。得られた調整材を繰り返し供給することで、原則として処理毎には廃棄物が発生しない処理方法とすることができ、しかも連続処理に適した方法とすることができる。
また、本発明では、前記第2工程において、上下に多段に配置した発酵処理槽を用い、下段の処理槽の発酵熱により、それよりも上段の処理槽を加熱する方法とすることが望ましい。そうすれば、下段の処理槽から放出された発酵熱で上段の処理槽を加熱できるので、槽内の温度上昇を促進して水分の蒸発を促進できる。さらに、発酵処理槽を複数段配置しても省スペース化を図ることができる。
本発明では、有機廃液が焼酎粕の場合、混合処理機に最初に供給する調整材が木質材料等の固形分を含む堆肥であることが望ましい。最初に供給する調整材に堆肥を用いた場合、堆肥は入手しやすく、しかも自然界に存在する微生物で発酵させることになるので、より安定した処理が行える。その際、焼酎粕中の固形分のうちタンパク質や脂肪等の分解性の物質をアンモニアや炭酸ガス、水蒸気として分解させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した有機廃液処理装置の全体構成図である。図2(a)はその発酵処理槽の水平断面図を、図2(b)はB部分の拡大図を示す。図3は図2のA−A線に沿った縦断面図である。なお、これらの図では、有機廃液が焼酎粕の場合に好適な装置として例示している。
この実施形態による有機廃液処理装置は、図1に示すように、焼酎粕タンク1と、調整材ホッパ2と、混合処理機3と、縦型処理槽(発酵処理槽)4と、それら相互間において必要な各種搬送手段とを備えている。次いで、これらの詳細について説明する。
焼酎粕タンク1は、処理対象有機廃液としての焼酎粕を貯留しておくタンクであり、混合処理機3への搬送手段13を備えている。搬送手段13は、供給配管11とポンプ12とで構成されている。
調整材ホッパ2は、焼酎粕の発酵用微生物を含む調整材を貯留しておくホッパであり、混合処理機3への搬送手段としてのベルトコンベア21を備えている。なお、この調整材ホッパ2は、ベルトコンベア21へ排出する調整材の計量手段(図示せず)を備えている。
混合処理機3は、有機廃液と調整材を粉砕・撹拌して発酵混合材を得るためのもので、その内部に、粉砕と撹拌及び混合に効果的な羽根(図示せず)を備えている。この混合処理機3は縦型で、その上部には処理物(焼酎粕と調整材)の投入口31が設けられ、その下部には発酵処理槽4への排出口32が設けられている。
発酵処理槽4は、主として、混合処理機3により得られた発酵混合材を必要な時間だけ一時貯留して発酵させつつ、その発酵熱を利用して発酵混合材から水分の一部もしくは全部を蒸発させるための処理槽であり、混合処理機3の直下に配置されている。
この発酵処理槽4の上部は開放されて、混合処理機3の排出口32から自重落下する発酵混合材の受け入れ口41として形成されている。発酵処理槽4の下部には発酵混合材の排出口42が設けられている。
発酵処理槽4と、調整材ホッパ2との間には、発酵処理槽4の排出口42から排出された発酵混合材の一部又は全部を調整材ホッパ2へ搬送するための垂直ベルトコンベア43が配置されている。なお。図1では、発酵処理槽4の排出口42の直下に、乾燥装置50が配置されている。この乾燥装置50は、排出口43から排出される発酵混合材を必要に応じて加熱処理して乾燥させたり、そのまま通過させたりすることが可能な装置である。
これら、焼酎粕タンク1及び調整材ホッパ2と、混合処理機3、発酵処理槽4は、省エネルギー面で有効な自重搬送と連続処理が効率的に行えるように上下に配置されている。
発酵処理槽4の具体的構成については、図2及び図3に例示してある。この発酵処理槽4は、内部に発酵混合材を収容する処理槽本体5と、処理槽本体5内に配置され、その処理槽本体5内の発酵混合材に外気を供給する機能を発揮させる通気手段6と、処理槽本体5に設けられ、発酵混合材への通気及び処理槽本体5内の水分を外部に導く機能を発揮させる通気兼用の排気手段7とを備えている。
処理槽本体5は、内槽8と外槽9とを備えている。内槽8は円筒状でその周壁自体の内部が中空に形成されている。内槽8は、例えば内筒8aと外筒8bとからなる二重管構造とされ、内部に排気通路8cが形成されている。この内筒8a及び外筒8bには、図2及び図3に示すように、内槽8内及び外槽9内から排気通路8cに連通する開口8d及び8eがそれぞれ複数設けられている。この排気通路8cと複数の開口8d、8eとによって通気兼用の排気手段(内槽側排気手段)7が構成されている。開口8d及び8eは、図では一部しか示していないが、内槽8の周方向及び高さ方向に間隔をおいて多数設けられている。
外槽9は、胴部が円筒状に下部がホッパ状に形成され、その周壁自体の内部が中空に形成されている。この外槽9も、例えば内筒9aと外筒9bとからなる二重管構造とされ、内部に排気通路9cが形成されている。内筒9aには、外槽9内から排気通路9cに連通する開口9dが複数設けられている。この排気通路9cと複数の開口9dとによって通気兼用の排気手段(外槽側排気手段)7が構成されている。この開口9dも外槽9の周方向及び高さ方向に間隔をおいて多数設けられている。
外槽9の胴部の寸法は、この例では高さH=1.5m、直径D=3.0mであり、内槽8の直径は1.5mである。勿論、この寸法は一例であって、その大きさについては任意に選択することが可能である。開口8d、8e、9dは直径5mm前後、開口率20%程度である。
通気手段6及び排気手段7としては、ファン等を利用した強制給気及び強制排気も可能であるが、省エネルギーの観点から、対流等による自然通気を利用する方法が採用されている。図示例の通気手段6は、処理槽本体5内を水平方向に延びる通気用水平管(水平部)が上下に多段(図面をわかりやすくするために4段として図示)に配置された複数の有孔管(第1有孔管4a、第2有孔管4b、第3有孔管4d)により構成されている。
第1有孔管4aは内槽8の内周面に沿ってリング状に形成されたものが多段に配置され、第2有孔管4bは内槽8の外周面に沿ってリング状に形成されたものが多段に配置され、そして、第3有孔管4dは、第1有孔管4a及び第2有孔管4bとを連結(連通)する形態で直線状に形成されたものが多段に配置されている。各段の第3有孔管4dは4つ用いられ、それらが平面十字状配置とされている。この第3有孔管4dの端部は、外槽9を貫通して外気に連通している。
各有孔管の全てには、その内部に、有孔管の内径よりも小径の断熱材が装填されている。この断熱材の断面積は有孔管の断面積よりも小さく形成されている。このような断熱材を設ける理由は、次の作用を発揮させるためである。それは、有孔管の表面積に比べて、有孔管内部の体積(有効な断面積)を小さくすることで、有孔管内部の空気が暖まり易くなるように配慮したものである。これにより対流を効果的に行わせることができるからである。但し、内部の体積を小さくしすぎると、全体としての空気量が少なくなる。従って、断熱材の大きさは、これらの点に配慮して決定される。
なお、ここで、有孔管とは、その表面に内外に連通する孔が多数設けられている、いわゆる孔空き管のことを示す。
次に、このような構成の装置を用いた有機廃液処理方法(運転例)について、以下説明する。有機廃液が焼酎粕である場合、混合処理機3に最初に供給する調整材として、例えば木質材料等の固形分を含む堆肥が用いられる。最初に供給する調整材に堆肥を用いた場合、堆肥は得やすく、しかも自然界に存在する微生物で焼酎粕を発酵させることになるので、より安定した処理が行えるからである。
運転の好ましい形態としては、焼酎粕タンク1に処理すべき焼酎粕を貯留しておき、調整材ホッパ2に必要量の堆肥を貯留しておく。そして、ポンプ12及びベルトコンベア21を運転して、焼酎粕及び堆肥を混合処理機3へ連続的に供給する。
供給された焼酎粕及び堆肥は、混合処理機3によって連続的に粉砕・攪拌されて均一に混合され、発酵混合材として発酵処理糟4へ自重落下により供給されてその発酵処理槽4に貯留される(第1工程)。
発酵処理槽4内に貯留された発酵混合材には、給気手段6を構成する各有孔管(第1有孔管4a〜第3有孔管4d)及び通気兼用排気手段7によって酸素が供給され、発酵が促進される。
焼酎粕の発酵が促進されると、発酵処理槽4の槽内温度は、約一日後には所定の温度(約60℃以上)にまで上昇する。その過程で、焼酎粕中の固形分のうち、タンパク質や脂肪等の分解性の物質は、アンモニアや炭酸ガス、水蒸気として分解される。槽内の温度が60℃以上になると、通気兼用の排気手段7から水蒸気が放出される(第2工程)。
即ち、焼酎粕は発酵液を蒸留した後に発生するアルコールや有機酸を含む酸性の有機系廃棄物であるが、これを調整材と混ぜて発酵させることで、焼酎粕中の固形分を気体(アンモニア、酸素ガス等)に分解し、水蒸気と共に放出して処理する。
この発酵処理槽4の槽内温度が所定の温度(約60℃以上)になったら、槽内からその発酵済みの混合材(処理物)を取り出し(排出口42から排出し)、垂直ベルトコンベア43によって調整材ホッパ2へ送る(第3工程)。
垂直ベルトコンベア43によって調整材ホッパ2へ送られた処理物は、ここでその重量が測定され、水蒸気として放出された分の重量が求められる。そして、この重量に相当する焼酎粕と、調整材ホッパ2内の処理物とを混合処理機3で均一に混合した後に、発酵処理槽4に投入する(第4工程)。以後同様の処理を繰り返し実施する(第5工程)。
この実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
・ 焼酎粕を自然界に存在する微生物で発酵させるので、焼酎粕と調整材を混合した後は特別な処理は必要なく、安定した運転が行える。
・ 焼酎粕と調整材を処理機の回転羽根で粉砕・撹拌することで、発酵に適した環境(含水率一定、通気性が適度に確保される)を作り出すことができる。
・ 発酵過程で固まりが発生しても、混合処理機3を通すことで、固まりを粉砕し、発酵を促進できる。
・ 第2工程で蒸発した水分に相当する量の有機廃液を繰り返し供給して、発酵の継続と水分の蒸発を継続させることで、発酵を常に活発な状態に保つことができ、これにより水分の蒸発を効率よく継続でき、しかも、安定した運転を可能にし、処理後の残量を少なくし、消費エネルギーも少なくすることができる。
・ 第3工程において、第2工程後の発酵済みの混合材を第1工程の調整材として繰り返し供給することで、原則として処理ごとには残さが発生しない処理方法とすることができる。
・ 残さが発生しないため、廃棄物の処理費用が発生しない。
・ 繰り返し使用した調整材は、高品質な堆肥として使用できる。
・ 発酵熱を利用して水分を蒸発させることで、人工的な熱の供給を削減または不要とすることができる。
・ 運転費及び環境負荷を削減できる。
(10)自然通気を利用する給気手段(通気用水平管としての有孔管)および通気兼用の排気手段(開口壁)を採用したことで、発酵に必要な酸素の供給を原則として自然通気で行い、補助的な場合を除き、送風機による通気を不要にできる。これによって、運転費を削減できる。
(11)通気兼用の排気手段(開口壁)によって水分の蒸発を促進できる。
(第2の実施形態)
図4は、有機廃液処理装置の第2の実施形態を示す全体構成図であり、同図において、図1と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
この実施形態では、第1工程において混合処理機3へ供給した焼酎粕を、第3工程後には、発酵処理糟4に直接供給する処理方法を採用している点で、第1の実施形態の処理方法と相違している。したがって、この実施形態では、焼酎粕タンク1から、混合処理機3へ焼酎粕を送る搬送手段13(配管11)の他に、焼酎粕タンク1から発酵処理槽4へ焼酎粕を直接送る配管14も設けられている。
これらの配管14は、ここでは有孔管で構成される通気手段6や、開口壁を構成する通気兼用の排気手段7を経由して焼酎粕を送り込むことができるように配慮されている。その他の構成については、基本的に図1に示す構成と同様である。
この有機廃液処理方法では、最初の1回目又は2回目までは、混合処理機3にて焼酎粕
を調整材と混合処理してから発酵処理糟4へ供給した後には、混合処理機3を経由させずに発酵処理機4へ直接焼酎粕を供給する態様となる。
(第3の実施形態)
図5は、有機廃液処理装置の第3の実施形態を示す全体構成図であり、発酵処理槽を縦型連結とした連続処理方式の例を示している。
この実施形態の発酵処理槽100は、上下に3層構造となっている点で、先の第1の実施形態と相違している。即ち、発酵処理槽100は、上から順に、第1処理槽101と、第2処理槽102と、第3処理槽103とを備えている。これらの処理槽は第1の実施形態で示した発酵処理槽4とその基本的な構成において同様である。特に、第3処理槽103は、図2及び図3で示した発酵処理槽4とほぼ同じ構成である。
考え方としては、図2の発酵処理槽4と同じ第3処理槽103の上に第2処理槽102と第1処理槽101を積層する構成である。従って、第3処理槽103と全く同じものを縦に並べることもできるが、処理槽全体の高さを抑える観点からすれば、この実施形態のように構成することが望ましい。
この実施形態では、上方の第1処理槽101及び第2処理槽102は、第3処理槽103のように、胴部103Bの下部に先すぼまり状のホッパ部103Hは設けられていない。その代わりに、胴部101B及び102Bの下部にフラット型開閉機構(図示せず)がそれぞれ設けられている。さらに、この第1処理槽101及び第2処理槽102には処理物の計量手段(図示せず)が設けられている。
なお、この実施形態でも、焼酎粕タンク1から、混合処理機3へ焼酎粕を送る搬送手段13の他に、焼酎粕タンク1から発酵処理槽100の第2処理槽102及び第3処理槽103に焼酎粕を直接送る配管14も設けられている。これらの配管14は、有孔管で構成される通気手段6や、開口壁を構成する通気兼用の排気手段7を経由して焼酎粕を送り込むことができるように配慮されている。その他の構成については、基本的に図1に示す構成と同様である。
この有機廃液処理装置では、以下のような運転方法を積極的に採用することができる。・ 焼酎粕と調整材を、ポンプ12及びベルトコンベア21で連続的に定量供給し、混合処理機3で連続的に撹拌する。
・ 撹拌後の発酵混合材(処理物)を、発酵処理槽100の第1処理槽101に投入する(納める)。
・ 第1処理槽101内の温度が所定の温度(約60℃以上)になったら、第2処理槽102へ処理物を送る。第1処理槽101では、第1実施形態の場合とほぼ同様に、約1日後には槽内温度が所定の温度まで上昇する。
・ 第2処理槽102内の処理物の重量を測定し、水蒸気として放出された分の重量を求める。
・ この重量に相当する焼酎粕を、各有孔管4a〜4dを備える通気手段6、及び排気通路8c、9c、開口8d、8e、9dを備える通気兼用排気手段7を介して配管14により第2処理槽102へ供給する。ここで、壁状配管200を装備してある場合は、これを利用して焼酎粕を供給する。
・ 同様にして第3処理槽103へ焼酎粕を供給する。
・ 第3処理槽103内での処理終了後に、その処理物を垂直ベルトコンベア43により再度調整材ホッパ2に送り込み、そこで水蒸気として放出された分の重量を求める。
・ この重量に相当する焼酎粕と処理物を、搬送手段13及びベルトコンベア21で連続的に定量供給し、混合処理機3で連続的に処理する。
・ 以下、同様の処理を繰り返し行う。
なお、この実施形態においても、先の第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができるが、特に、次の効果を奏することができる。発酵処理槽100を上下一体の多段構成となるように鉛直方向に連結しているため、省スペース化を図れる効果に加えて、下槽から放出された発酵熱で上槽を加熱できるので、槽内の温度上昇を促進して、水分の蒸発を効率的に促進することができる。さらに、通気用水平管を構成する多段配置の有効管によって、処理物の圧密沈下を抑制して、通気と水分蒸発を積極的に促進させることができる。
なお、以上の実施形態では、有機廃液が焼酎粕の場合を例にとり説明したが、焼酎粕以外の有機廃液の処理装置としても適用できる。
本発明の第1の実施形態に係る有機物処理装置の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る廃棄物処理装置の発酵処理槽を示すもので、(a)は水平断面図、(b)はBで囲む部分の拡大図である。 図2(a)のA−A線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る有機廃液処理装置の全体構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る有機廃液処理装置の全体構成図である。
符号の説明
1 焼酎粕タンク
11 配管
12 ポンプ
13 搬送手段
2 調整材ホッパ
3 混合処理機
31 投入口
32 排出口
4 発酵処理槽
41 受け入れ口
42 排出口
4a 第1有孔管
4b 第2有孔管
4d 第3有孔管
5 処理槽本体
50 感想装置
6 通気手段
7 通気兼用の排気手段
8 内槽
8a、9a 内筒
8b、9b 外筒
8c、9c 排気通路
8d、8e、9d 開口
9 外槽
10 断熱材
100 発酵処理槽
101 第1処理槽
102 第2処理槽
103 第3処理槽

Claims (4)

  1. 有機廃液処理装置によって、有機廃液と、その有機廃液の発酵用微生物を含む調整材とを混合して発酵させることにより、有機廃液中の有機物を減少または消滅させる、有機廃液処理方法であって、
    前記有機廃液処理装置は、
    前記有機廃液と調整材を撹拌して発酵混合材を得るための混合処理機と、
    前記混合処理機により得られた発酵混合材を貯留し、その発酵熱を利用して発酵混合材から水分を蒸発させる発酵処理槽と、
    前記発酵処理槽で得られた発酵混合材を前記混合処理機に搬送する搬送装置と、
    内部に前記発酵混合材を収容する処理槽本体と、
    前記処理槽本体内に配置され、その処理槽本体内の発酵混合材に外気を供給する通気手段と、
    前記処理槽本体に設けられ、その処理槽本体内の水分を外部に導く通気兼用の排気手段と、を備え、
    前記通気手段は、前記処理槽本体内を水平方向に延びる水平部が上下に多段に配置された有孔管を含み、該有孔管の一端が外気に開放されており、
    前記有機廃液処理方法は、
    前記混合処理機によって、前記有機廃液と調整材を撹拌して発酵混合材を得る第1工程と、
    前記発酵処理槽によって、前記発酵混合材からその発酵熱を利用して水分を蒸発させる第2工程と、
    前記搬送装置によって、前記第2工程後の発酵済みの混合材を前記第1工程の調整材として供給する第3工程とを有し、
    前記第1工程では、前記第2工程で蒸発した水分に相当する量の有機廃液を繰り返し供給することで、発酵の継続と水分の蒸発を継続させ、
    前記第2工程における発酵混合材を、一端が外気に解放されている前記有孔管からの自然通気により発酵させて、その発酵混合材から水分の一部を蒸発させることを特徴とする有機廃液処理方法。
  2. 前記第3工程では、前記第2工程後の発酵混合材を前記第1工程の調整材として繰り返し供給することを特徴とする、請求項1記載の有機廃液処理方法。
  3. 前記第2工程では、上下に多段に配置した発酵処理槽を用い、下段の処理槽の発酵熱により、それよりも上段の処理槽を加熱することを特徴とする、請求項1又は2記載の有機廃液処理方法。
  4. 前記有機廃液が焼酎粕であり、前記第1工程において最初に使用する調整材が木質材料等の固形分を含む堆肥である、請求項1から3の何れか一項に記載の有機廃液処理方法。
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