JP2002272429A - 甘藷飲料 - Google Patents

甘藷飲料

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JP2002272429A
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sweet potato
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Keiko Yamamoto
恵子 山本
Shuichi Kishimoto
秀一 岸本
Koichi Sugita
浩一 杉田
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Sunstar Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イモ臭さがなく、スッキリ感に優れた甘藷飲料
を提供する。 【解決手段】甘藷加工汁、リンゴ果汁及びレモン果汁を
含有し、糖酸比が15〜33であることを特徴とする甘
藷飲料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、甘藷飲料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、甘藷飲料については、様々な種類
のものが提案されてきた。しかし、いずれもイモ特有の
臭み(イモ臭さ)があり、また、風味においてスッキリ
感がなく、いわゆる泥臭い味を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イモ
臭さがなく、スッキリ感に優れた甘藷飲料を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の各項に
係る発明に関するものである。 項1 甘藷加工汁、リンゴ果汁及びレモン果汁を含有
し、糖酸比が15〜33であることを特徴とする甘藷飲
料。 項2 甘藷が、紫色系の甘藷であることを特徴とする項
1に記載の甘藷飲料。 項3 レモン果汁とリンゴ果汁の比率が、ストレート換
算の重量比で、1:2.5〜1:15であることを特徴
とする項1に記載の甘藷飲料。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき更に詳しく説
明する。
【0006】本発明の甘藷加工汁の原料となる甘藷の種
類は、特に限定されるものではなく、紫色系(アヤムラ
サキ、山川紫、種子島紫など)、オレンジ系(ベニハヤ
ト、サニーレッド、ジェイレッドなど)、黄色系(ベニ
オトメなど)、白色系(ジョイホワイトなど)などの甘
藷が例示される。これらの中でも、アントシアニン色素
含有量が多いという点で、紫色系の甘藷(いわゆるムラ
サキカンショ)が好ましい。
【0007】甘藷加工汁は、甘藷を加工して液状にした
ものであればどのようなものであってもよく、例えば常
法に従って甘藷を加工して得られた汁(液)であっても
よい。加工処理方法としては、特に限定されるものでは
なく、例えば、加熱処理、酵素処理などの、液状物が得
られるような処理であればよい。甘藷加工液には、不溶
性の繊維が含まれていてもよく、不溶性繊維は加工の工
程で適宜取り除いてもよい。
【0008】具体的には、甘藷に水蒸気を噴霧したり、
甘藷を70〜100℃程度の熱水中に5〜20分間程度
浸漬させた後、加熱処理された甘藷を剥皮し、圧搾搾汁
機で圧搾搾汁を行い、得られた搾汁を濾過して甘藷加工
汁(液)を得ることができる。剥皮した後に、ミクログ
レーダーなどで破砕して微細化したものを濾過してもよ
い。
【0009】酵素処理としては、例えば、適当な大きさ
に切断して蒸気又は75℃以上の熱水により10分間程
度加熱処理した甘藷を、ミキサー、チョッパー、石臼式
粉砕器などによって粉砕し、それに水を加えて、セルラ
ーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ等の酵素により
55〜60℃程度で1〜5時間程度処理して、必要に応
じて濾過をして甘藷加工汁を得ることができる。
【0010】得られた甘藷加工汁は、そのまま用いても
よく、濃縮品、即ち濃縮汁を用いてもよい。
【0011】リンゴ果汁は、常法に従って得られた果汁
であれば特に限定されず用いることができ、100%果
汁や、濃縮果汁などを好ましく用いることができる。も
ちろん、搾汁したものを希釈したものであってもよい。
リンゴ果汁としては、リンゴの透明果汁及び混濁果汁の
いずれを用いることができるが、最終製品で濁度の低い
ものを得るためには、透明果汁を用いることが好まし
い。
【0012】レモン果汁についても、常法に従って得ら
れた果汁であれば特に限定されず用いることができ、1
00%果汁、濃縮果汁、これらを希釈したものを用いる
ことができる。レモン果汁としても、透明果汁及び混濁
果汁のいずれも用いることができる。
【0013】甘藷加工汁乃至これら果汁には、可溶性繊
維が含まれていてもよい。
【0014】本発明に係る飲料の必須成分である甘藷加
工汁、リンゴ果汁及びレモン果汁の配合割合としては、
糖酸比が15〜33程度、好ましくは20〜33程度と
なるような割合であって、本発明所期の効果を妨げない
範囲であれば特に限定されるものではない。
【0015】糖酸比が上記した範囲の上限以内である
と、甘藷飲料のスッキリ感が増し、下限以内であると飲
料として適度な酸味となるので好ましい。
【0016】ここで、「糖酸比」とは、酸度を糖度で割
った値を意味する。
【0017】酸度は、クエン酸酸度(重量%)を用い
る。クエン酸酸度は、水素イオン濃度測定装置によりp
Hが8.0を示すまでのアルカリの添加量から計算され
る酸の量を、クエン酸の相当重量に換算し、飲料全量に
対する割合(重量%)として表すものである。水素イオ
ン濃度測定装置による測定は、下記のようにして行う。
まず、調整試料の所定採取量をホールピペットで100
mlのビーカーにとり、蒸留水を加えて総量50mlと
し、pHメーターにセットしたガラス電極を液中に挿入
する。次いで液を撹拌しつつビューレットからN/10
NaOHを添加し、pHメーターの目盛りがpH8.0
を示すところを滴定の終点とする(N/10NaOH
1mlは、0.0064gのクエン酸に相当)[“改訂
新版・ソフトドリンクス”,光琳出版,全国清涼飲料工
業会・日本炭酸飲料検査部会監修,p830〜83
1]。
【0018】糖度は、果実飲料の場合、可溶性固形分の
大部分が糖類であることから、その屈折率の総量が糖類
として表される糖度計を用い、ブリックス度[Brix、重
量%]として表示された値を用いる。かかる糖度の測定
は、例えば、(株)アタゴデジタル屈折計“ATAGO-RX500
0”を用いて行うことができる。
【0019】甘藷加工汁の配合量は、アヤムラサキの濃
縮汁(Brix(固形分)を50重量%に調整した甘藷
加工汁)を用いる場合、甘藷飲料全量の7.5〜20重
量%程度が好ましく、10〜17重量%程度がより好ま
しい。また、甘藷加工汁の配合量としては、アントシア
ニンの含有量が、甘藷飲料160g(1缶)に対して3
5〜70mg程度、特に40〜60mg程度含まれるよ
うな量に設定することが好ましい。
【0020】リンゴ果汁として、7倍濃縮汁を用いる場
合は、甘藷飲料全量の2〜9重量%程度が好ましく、3
〜7重量%程度がより好ましい。
【0021】レモン果汁として、5倍濃縮汁を用いる場
合は、甘藷飲料全量の0.5〜2.5重量%程度が好ま
しく、0.7〜1.3重量%程度がより好ましい。
【0022】レモン果汁とリンゴ果汁の配合割合は、特
に限定されるものではないが、いずれも果汁そのまま
(非濃縮品)に換算した場合の割合(ストレート換算)
で、1:2.5〜1:15(重量:重量)程度が好まし
い。
【0023】甘藷加工汁、リンゴ果汁及びレモン果汁と
して上記に例示したような濃縮汁以外のものを用いる場
合の配合量は、上記に例示した数値範囲を参照して、適
宜設定することができる。
【0024】本発明の飲料には、香料などの食品成分
を、本発明の所期の目的を妨げない範囲で配合すること
ができる。香料としては、レモン香料、夏みかん香料、
オレンジ香料などの柑橘系香料、リンゴ香料などを例示
することができ、これらの中でも柑橘系香料が好まし
く、レモン香料及び夏みかん香料がより好ましい。
【0025】本発明の飲料は、甘藷加工汁、リンゴ果汁
及びレモン果汁、並びに必要に応じて香料などの他の成
分に、必要に応じて味があまり薄くなりすぎない程度の
量の水を加えて、常法に従って適宜混合し、製造するこ
とができる。
【0026】また、本発明飲料のpHは、適当なpH調
整剤を用いて3.2〜6程度に調整することが好まし
く、3.3〜4程度に調整することがより好ましい。
【0027】得られた飲料は、缶、紙パック、ペットボ
トル、ガラス瓶、パウチなどに常法に従って充填すれば
よい。充填する際、又は充填後、食品衛生法で定められ
た熱処理を行ってもよい。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の“%”はいずれも“重量%”
である。実施例1〜5及び比較例1〜5 常法にしたがって、下記表1に示す組成の甘藷飲料を得
た。
【0029】Brix(固形分%)は、(株)アタゴデジ
タル屈折計“ATAGO-RX5000”を用いて測定した。酸度
は、水素イオン濃度測定装置により測定し、クエン酸酸
度(%)として表した。糖酸比は、Brix(A)をク
エン酸酸度(B)で除算して求めた。これら値を表1に
示した。
【0030】イモ臭及びスッキリ感は、7人のパネルに
より官能評価を行った。イモ臭については、イモ臭を全
く感じない場合を10、イモ臭が非常にある場合を0と
して10段階評価を行い、その平均値を表1に示した。
スッキリ感については、スッキリ感を非常に感じる場合
を10、スッキリ感をまったく感じない場合を0として
10段階評価を行い、その平均値を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、イモ臭さがなく、スッ
キリ感を有する飲料が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】甘藷加工汁、リンゴ果汁及びレモン果汁を
    含有し、糖酸比が15〜33であることを特徴とする甘
    藷飲料。
  2. 【請求項2】甘藷が、紫色系の甘藷であることを特徴と
    する請求項1に記載の甘藷飲料。
  3. 【請求項3】レモン果汁とリンゴ果汁の比率が、ストレ
    ート換算の重量比で、1:2.5〜1:15であること
    を特徴とする請求項1に記載の甘藷飲料。
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