JP2002272029A - ブラシレスdcモータ及びブラシレスdcモータの製造方法 - Google Patents

ブラシレスdcモータ及びブラシレスdcモータの製造方法

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JP2002272029A
JP2002272029A JP2001060989A JP2001060989A JP2002272029A JP 2002272029 A JP2002272029 A JP 2002272029A JP 2001060989 A JP2001060989 A JP 2001060989A JP 2001060989 A JP2001060989 A JP 2001060989A JP 2002272029 A JP2002272029 A JP 2002272029A
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brushless
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permanent magnets
angle
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JP2001060989A
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Hirohide Inayama
博英 稲山
Hideki Shironokuchi
秀樹 城ノ口
Sadaaki Mori
貞明 森
Minoru Kitabayashi
実 北林
Tetsuo Horie
哲夫 堀江
Tomofumi Takahashi
伴文 高橋
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Koyo Seiko Co Ltd
Aichi Elec Co
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Aichi Elec Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コギングトルクを有効に消去することが出来
るブラシレスDCモータの提供。 【解決手段】 複数の永久磁石11,21,31を有す
るロータと、複数のスロットを有するステータ(図示せ
ず)とからなるブラシレスDCモータ。ロータは、回転
軸方向に3つのロータブロック10,20,30に分割
され、3つのロータブロック10,20,30は、それ
ぞれの配置角度が、ロータとステータとで生ずるコギン
グトルクの脈動周期の1/3に相当する回転方向の機械
角分θ1,θ2、互いに相違させて積層されている構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータに永久磁石
を有するブラシレスDCモータに関し、特にコギングト
ルクを低減する為のロータの構成、及び本発明に係るブ
ラシレスDCモータの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コギングトルクは、モータにおいて、回
転子位置により磁束が変化することが原因で生じる周期
的なトルク変化である。ブラシレスDCモータは、ロー
タに永久磁石を備え、ステータに回転磁界を発生させる
電子整流回路を、ロータの回転位置の検出信号に基づい
て制御することにより、ロータを回転させるモータであ
り、機械的及び電気的なノイズが発生しない。主な用途
は、VTRのシリンダ、カセットデッキのキャプスタ
ン、フレキシブルディスク駆動装置及びCDプレーヤ等
であり、高い回転性能及び長寿命が要求されるモータと
して多用され、近時は、車両のパワーステアリング装置
の駆動用モータ等にも使用されている。
【0003】従来、ブラシレスDCモータのコギングト
ルクを防止する方法として、ロータを2分割し、それぞ
れのロータブロックで生ずるコギングトルクが、ロータ
の回転に関して互いに逆相となるように、ロータブロッ
クの周方向の配置角度を変位させて組合せることによ
り、コギングトルクを低減させる方法が提案されてい
る。
【0004】図6は、このようなロータのコギング対策
を示す説明図であり、上段のロータブロック110と下
段のロータブロック120の組立図として斜視図で示し
ている。ロータブロック110は、内部のロータコア1
12と、ロータコア112の外周に等間隔に張り付けら
れた4個の永久磁石111とからなり、ロータブロック
120は、内部のロータコア122と、ロータコア12
2の外周に等間隔に張り付けられた4個の永久磁石12
1とからなっている。
【0005】ロータブロック110,120は、同一構
成であり、ロータ軸を中心に各ロータブロック110,
120が対向するステータ(後述する)との関係により
生じるコギングトルクの脈動周期に対して、互いに逆相
になる機械角θ4分、配置角度を変位させて軸方向に組
み合わされている。これにより、各ロータブロック11
0,120で発生するコギングトルクの脈動成分は打消
し合い、ブラシレスDCモータのコギングトルクを低減
することが出来る。
【0006】図7は、従来のロータブロック110,1
20と上述したステータとの関係を示す説明図であり、
回転軸に垂直方向の断面図として示している。ステータ
は、多数の薄板電磁鋼板が積層され、一体に固着成形さ
れたステータコア113が、外周部であるヨーク114
(継鉄)と、等間隔に設けられ、ヨーク114から中心
部へ向かって突出したティース116(歯)とを備えて
いる。隣合うティース116は、ヨーク114と共にス
ロット115を形成している。実際には、ティース11
6には図示しない電機子巻線が巻かれており、スロット
115内に格納されている。
【0007】図8(a)(b)は、上述したコギング対
策を説明する為の波形図であり、縦軸にコギングトルク
Tを、横軸にロータの回転角θを取っている。上段のロ
ータブロック110(図6)で生ずるコギングトルクT
c1、及び下段のロータブロック120(図6)で生ず
るコギングトルクTc2は、それぞれ脈動周期θ3を有
している。
【0008】コギングトルクTc1,Tc2が、それぞ
れ振幅中央を基準とする増加方向及び減少方向の変化が
同じとなるような正弦波の波形であれば、それぞれのロ
ータブロック110,120を、脈動周期θ3の半周期
θ4分、位相がずれるように組み合わせることにより、
ロータブロック110,120のコギングトルクTc
1,Tc2の脈動成分は互いに打消しあって、理想的に
は、その合成コギングトルクは、(b)に示すように、
一直線の全く脈動の無い波形とすることが出来る筈であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような方法が
効果的に実現される為には、各ロータブロック110,
120に生ずるコギングトルクTc1,Tc2の脈動波
形が、その振幅の中央を基準として、ロータの進行方向
に対して互いに逆相となり打消し合う大きさであること
が前提条件となる。実際のブラシレスDCモータでは、
上述した方法により、コギングトルクの脈動周期はかな
り改善することが出来るものの、依然として微小なコギ
ングトルクの脈動が残ってしまうという問題がある。
【0010】このような微小のコギングトルクを改善
し、回転動作に歪が無いブラシレスDCモータを設計す
る為に、従来は、ロータとステータ間の空隙を大幅に広
げたり、円周方向に不等の空隙を設けたり、ロータの永
久磁石からの磁束の一部を極間付近で意識的に漏洩させ
ることにより、急激なコギングトルクの変化が無いよう
にして、脈動を抑制しているが、その反面、モータ効率
が犠牲となっている。
【0011】図9(a)、(b)は、このようなコギン
グ対策の影響を説明する為の波形図であり、符号は図7
と同じである。コギングトルクTc1,Tc2の脈動
は、ロータの回転方向に対してロータの永久磁石11
1,121とステータとの間に発生する磁束分布の変化
に起因するものであり、この変化は特にステータのスロ
ット115開口部(図7)の存在が大きく影響する。ロ
ータの磁極極間がステータのスロット115開口部に近
づく場合と、遠ざかる場合とではステータ及びロータの
磁路における磁束分布が異なり、その結果、コギングト
ルクの脈動は、振幅中央を基準とした増加方向及び減少
方向の変化が同じである正弦波の波形にはならないこと
がある。
【0012】また、通常のモータ構造では、ステータの
スロット115開口部を狭くして、ロータからステータ
への鎖交磁束を確保し、高トルク及び高効率化を図る
為、ティース(歯)116(図7)の幅をスロット開口
部の幅より大きくしている。その為、ロータの磁極極間
が、回転移動する際に、ティース116に対向している
区間では、コギングトルクの変化が小さく、スロット1
15開口部に対向している区間では大きく急変する。従
って、図9(a)に示すように、点対称波形の偶数調波
を含む波形歪が発生することがある。このようなコギン
グトルク波形の脈動を、脈動周期θ3の半周期θ4分変
位させて合成しても、(b)に示すようなコギングトル
クの脈動が残るという問題がある。
【0013】ロータを2分割し、コギングトルクの脈動
周期θ3の半周期θ4分変位させて積層した場合のロー
タのコギングトルクTctは(1)式で表される。
【0014】
【数1】
【0015】但し、T0は分割されていないロータの場
合のコギングトルクの基本波成分波高値、xは任意のロ
ータ回転位置の角度の電気角、nは自然数、knは2n
番目の調波の基本波に対する含有比率である。 (1)式から明らかなように、ロータが2分割されたブ
ラシレスDCモータでは、コギングトルクの基本波分
は、互いに打消し合って消去することが出来るが、偶数
調波成分は残留するという問題がある。本発明は、上述
したような事情に鑑みてなされたものであり、第1〜4
発明ではコギングトルクを有効に消去することが出来る
ブラシレスDCモータを提供することを目的とし、第5
発明では品質的に優れたブラシレスDCモータを製造す
ることが出来るブラシレスDCモータの製造方法を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るブラシレ
スDCモータは、複数の永久磁石を有するロータと、複
数のスロットを有するステータとからなるブラシレスD
Cモータにおいて、前記ロータは、回転軸方向に3つの
ロータブロックに分割され、該3つのロータブロック
は、それぞれの配置角度が、前記ロータと前記ステータ
とで生ずるコギングトルクの脈動周期の1/3に相当す
る回転方向の機械角分、互いに相違させて積層されてい
ることを特徴とする。
【0017】このブラシレスDCモータでは、ロータが
複数の永久磁石を有し、ステータが複数のスロットを有
する。ロータは、回転軸方向に3つのロータブロックに
分割され、3つのロータブロックは、それぞれの配置角
度が、ステータとで生ずるコギングトルクの脈動周期の
1/3に相当する回転方向の機械角分、互いに相違させ
て積層されている。これにより、コギングトルクを有効
に消去することが出来るブラシレスDCモータを実現す
ることが出来る。
【0018】第2発明に係るブラシレスDCモータは、
1つの前記永久磁石の有効磁極開角と、一端の前記ロー
タブロック及び他端の前記ロータブロックの前記配置角
度の差との合計が、前記ロータの磁極ピッチ角以下であ
るようになしてあることを特徴とする。
【0019】このブラシレスDCモータでは、1つの永
久磁石の有効磁極開角と、一端のロータブロック及び他
端のロータブロックの配置角度の差との合計が、ロータ
の磁極ピッチ角以下であるように構成してあるので、永
久磁石は、隣接する異磁極に重なることがなく、永久磁
石からの磁束は全て有効磁極となる。その為、この種の
モータでコギング対策として通常行われるスキューマグ
ネット(Skew Magnet)が使用されたロータ及びスキュ
ー(Skew;斜め)着磁されたリングマグネットが使用さ
れたロータに比べ、永久磁石の使用量を減らすことが出
来、また、電気的特性の悪化を招くことなくコギングト
ルクを低減することが出来る。
【0020】また、モータとして組上げた後に、ステー
タを着磁ヨークとして使用して、未着磁状態のロータを
着磁する組み込み着磁が可能である。従って、ロータブ
ロックがステータ及びケース等に吸着して取り扱い難い
作業がなくなり、また、ケース内にロータブロックに吸
着した鉄粉等の塵を持ち込むこともなくなり、品質的に
優れたブラシレスDCモータとすることが出来る。
【0021】第3発明に係るブラシレスDCモータは、
複数の永久磁石を有するロータと、複数のスロットを有
するステータとからなるブラシレスDCモータにおい
て、前記永久磁石は、それぞれ回転軸方向に3つの永久
磁石に分割され、該3つの永久磁石は、それぞれの配置
角度が、前記ロータと前記ステータとで生ずるコギング
トルクの脈動周期の1/3に相当する回転方向の機械角
分、互いに相違させて積層されていることを特徴とす
る。
【0022】このブラシレスDCモータでは、ロータが
複数の永久磁石を有し、ステータが複数のスロットを有
する。永久磁石は、それぞれ回転軸方向に3つの永久磁
石に分割されている。この3つの永久磁石は、それぞれ
の配置角度が、ロータとステータとで生ずるコギングト
ルクの脈動周期の1/3に相当する回転方向の機械角
分、互いに相違させて積層されている。これにより、コ
ギングトルクを有効に消去することが出来るブラシレス
DCモータを実現することが出来る。また、ロータコア
自身を分割せずとも永久磁石の配置のみで対応すること
が出来るので、組立て易いブラシレスDCモータを実現
することが出来る。
【0023】第4発明に係るブラシレスDCモータは、
1つの前記永久磁石の有効磁極開角と、前記3つの永久
磁石の回転軸方向の両端の永久磁石の前記配置角度の差
との合計が、前記ロータの磁極ピッチ角以下であるよう
になしてあることを特徴とする。
【0024】このブラシレスDCモータでは、1つの永
久磁石の有効磁極開角と、分割された3つの永久磁石の
回転軸方向の両端の永久磁石の配置角度の差との合計
が、ロータの磁極ピッチ角以下であるように構成してあ
るので、永久磁石は、隣接する異磁極に重なることがな
く、永久磁石からの磁束は全て有効磁極となる。その
為、この種のモータでコギング対策として通常行われる
スキューマグネットが使用されたロータ及びスキュー着
磁されたリングマグネットが使用されたロータに比べ、
永久磁石の使用量を減らすことが出来、また、電気的特
性の悪化を招くことなくコギングトルクを低減すること
が出来る。また、ロータコア自身を分割せずとも永久磁
石の配置のみで対応することが出来るので、組立て易い
ブラシレスDCモータを実現することが出来る。
【0025】第5発明に係るブラシレスDCモータの製
造方法は、請求項1〜4の何れかに記載されたブラシレ
スDCモータの製造方法において、ロータが有する永久
磁石は、その組み立てた後に、ステータを着磁ヨークと
して、ロータブロック又はロータを着磁して作製するこ
とを特徴とする。
【0026】このブラシレスDCモータの製造方法で
は、永久磁石は、モータを組み立てた後に、ステータを
着磁ヨークとして、ロータブロック又はロータを着磁し
て作製するので、永久磁石がステータ及びケース等に吸
着して取り扱い難い作業がなくなり、また、ケース内に
永久磁石に吸着した鉄粉等の塵を持ち込むこともなくな
り、品質的に優れたブラシレスDCモータを製造するこ
とが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係るブラシレスDCモ
ータの実施の形態1のロータの構成を示す斜視図であ
る。このロータは、上段のロータブロック10、中段の
ロータブロック20及び下段のロータブロック30から
構成されている。ロータブロック10は、内部のロータ
コア12と、ロータコア12の外周に等間隔に張り付け
られた4個の永久磁石11とからなり、ロータブロック
20は、内部のロータコア22と、ロータコア22の外
周に等間隔に張り付けられた4個の永久磁石21とから
なり、ロータブロック30は、内部のロータコア32
と、ロータコア32の外周に等間隔に張り付けられた4
個の永久磁石31とからなっている。
【0028】ロータコア12,22,32は同一寸法で
あり、それぞれのロータブロック10,20,30を連
結部材によって一体固着させるための連結部材挿入孔1
3,23,33が、それぞれ4個設けられている。永久
磁石11,21,31は同一寸法である。尚、永久磁石
11,21,31はロータコア12,22,32に接着
剤等で固着したり、又は図示していないが、永久磁石1
1,21,31の外周に保護カバー等を焼きバメもしく
は圧入等により固定している。この場合の保護カバーの
材質は、非磁性材又は磁性材を使用条件より適宜選択す
る。
【0029】上段のロータブロック10及び中段のロー
タブロック20は、周方向に角度θ1変位した状態で、
軸方向に積層され、中段のロータブロック20及び下段
のロータブロック30は、上段のロータブロック10及
び中段のロータブロック20とは逆方向に角度θ2変位
した状態で、軸方向に積層されている。従って、上段の
ロータブロック10と下段のロータブロック30との変
位角度は、角度θ1と角度θ2との合計となり、順次一
方向に回転変位されて積層されている。ロータブロック
10,20,30の相互の変位角θ1,θ2は、ロータ
が分割されていない場合のコギングトルクの脈動周期の
電気角120°(脈動周期の1/3)に相当している。
【0030】図2は、ロータブロック10,20,30
の変位状態を示す説明図であり、各ロータブロック1
0,20,30毎に平面図で示してある。図1と同一箇
所には同一符号を付してある。ロータブロック10,2
0,30には、それぞれの変位角度を示す為の共通中心
直線K1が引かれている。ロータブロック10は、共通
中心直線K1上の永久磁石11の中心線J1と共通中心
直線K1とがなす角度θ1だけ左回転して変位してお
り、ロータブロック30は、共通中心直線K1に対して
磁石31の中心線J2と共通中心直線K1とがなす角度
θ2だけ右回転して変位しており、ロータブロック20
は、共通中心直線K1上の永久磁石21の中心線は共通
中心直線K1であり変位していない。
【0031】これらのロータブロック10,20,30
を共通中心線K1により揃え、例えばカシメピンやボル
ト等を挿入孔13,23,33に挿入させ一体固着させ
てある。その結果、各ロータブロック10,20,30
は、順次、永久磁石11,21,31の磁極中心位置が
周方向に変位して積層され、永久磁石11,21,31
の極間位置も相対的に同様の角度分変位して積層され
て、ロータを形成している。
【0032】このようなロータが、左方向に回転するも
のとすれば、各ロータブロック10,20,30に起因
するコギングトルクの脈動は、ロータブロック20を基
準として、ロータブロック10のコギングトルクの脈動
が、機械角θ1に相当する電気角分位相を進ませ、ロー
タブロック30のコギングトルクの脈動が、機械角θ2
に相当する電気角分位相を遅らせることになる。
【0033】各ロータブロック10,20,30のコギ
ングトルクの脈動が正弦波であって、ロータブロック1
0,20,30の相互の変位角が、ロータが分割されて
いない場合のコギングトルクの脈動周期の電気角120
°(脈動周期の1/3)に相当していれば、各ロータブ
ロック10,20,30のコギングトルクの脈動は、三
相正弦波交流の合成と同じように合成され、相殺されて
消去される。
【0034】図3は、この場合の各ロータブロック1
0,20,30のコギングトルクの波形を示す波形図で
あり、ロータブロック10におけるコギングトルクT
a、ロータブロック20におけるコギングトルクTb、
及びロータブロック30におけるコギングトルクTcの
各波形を示している。図3(a)において、θ1は、コ
ギングトルクTbの波形を、図2に示す機械角θ1に相
当する電気角分を進ませた進み位相角を表し、θ2は、
コギングトルクTbの波形を、図2に示す機械角θ2に
相当する電気角分を遅らせた遅れ位相角を表している
(図3では図2との対比を容易にするために同じ符号を
付してある)。また、θ3は、コギングトルク波形の脈
動周期を表す。図3(b)は、これらの合成コギングト
ルクTcsを表しており、上述した説明にあるように、
コギングトルクTa,Tb,Tcの三相正弦波を合成し
た結果である合成コギングトルクTcsには脈動が現れ
ない。
【0035】図4は、各ロータブロック10,20,3
0のコギングトルクに歪が存在する場合の、各コギング
トルクの波形を示す波形図である。各ロータブロック1
0,20,30のコギングトルクが、従来例で説明した
ように、偶数の高次調波を含む場合について(1)式と
同様に、任意のロータ回転位置の角度を電気角でxとし
て表し、nを自然数として合成コギングトルクTcsを
式で表すと、
【0036】
【数2】
【0037】となり、この(2)式によれば、コギング
トルクの基本波成分は勿論、偶数調波成分も互いに打消
し合って理論的にコギングトルクの脈動が現れなくな
る。
【0038】実施の形態2.図5は、本発明に係るブラ
シレスDCモータの実施の形態2のロータの構成を示す
説明図であり、平面図(a)及び回転軸に垂直方向の断
面図(b)、(c)で示してある。このロータは、ロー
タコア内に設けられた空孔に永久磁石が挿入されて構成
された永久磁石埋め込み形ロータであり、ロータコア4
2と、ロータコア42の外周部にその外周に沿って等間
隔に設けられた4個の空孔44内に、等間隔に嵌着され
た4組の永久磁石とから構成されている。
【0039】4組の永久磁石は、それぞれ回転軸方向の
一端を上段として上中下段3個の永久磁石41,51,
61から構成され、各永久磁石41,51,61は同一
寸法である。ロータコア42は、多数の薄板電磁鋼板が
積層され、一体に固着成形されており、連結部材によっ
て一体固着させるための連結部材挿入孔43が4個設け
られている。
【0040】図5(a)(b)(c)には、上中下段の
永久磁石41,51,61の変位角度を示す為の共通中
心直線K1が引かれている。上段の永久磁石41は、そ
の中心線J1と共通中心直線K1とがなす角度θ1だけ
左回転して変位しており、下段の永久磁石61は、その
中心線J2と共通中心直線K1とがなす角度θ2だけ右
回転して変位しており、中段の永久磁石51は、その中
心線が共通中心直線K1であり変位していない。永久磁
石41,51,61の相互の変位角θ1,θ2は、永久
磁石41,51,61が変位していない場合のロータの
コギングトルクの脈動周期の電気角120°(脈動周期
の1/3)に相当している。
【0041】ここで、本発明を効果的に利用する為に、
永久磁石41,51,61の有効磁極開角をθmとし
て、永久磁石41,51,61の磁極ピッチ角をθpと
したとき、 θp≧θm+θ1+θ2+・・・・ (3) の関係が成り立つようにそれぞれの値を設定すると、永
久磁石41,51,61を本発明の主旨に従って所定の
変位角で積層したロータの有効磁極開角θmは、永久磁
石41,51,61の磁極ピッチ角θpを少なくとも超
えることがないのであるから、ロータに使用される永久
磁石41,51,61の磁束が全て有効磁束として使用
される。
【0042】また、実施の形態1で上述したように、ロ
ータブロックを本発明の主旨に沿って構成したロータの
有効磁極開角θmは、永久磁石の磁極ピッチ角θpを、
少なくとも超えることがないようにすることにより、ロ
ータの磁極ピッチ角θpには、個々のロータブロックに
配置されている永久磁石の有効磁極開角θmと、ロータ
ブロックの変位角の合計であるθ1+θ2とが含まれる
為、ロータコアを円周方向に変位させる必要がなくな
る。従って、回転軸方向に3分割した各永久磁石の配置
を、分割されていない場合のロータのコギングによる脈
動周期の1/3に相当する機械角度分、周方向へそれぞ
れ変位させることのみにより、3分割したロータブロッ
クをそれぞれ変位させて積層したことと同じ効果を得る
ことが出来る。
【0043】図2に示すようなロータヨーク(ロータコ
ア)の外周表面に永久磁石が配置されたタイプのロータ
では、有効磁極の外周分に対応する中心角度と、永久磁
石の外周分に対応する中心角度とは同じである。一方、
図5に示すような埋め込み磁石形のロータの場合は、構
造的に磁束を集中させる等の目的は特にもたないもので
あるが、永久磁石とロータの外周間にロータコアの磁性
材部分が多く介在するものでは、この磁性材の部分で永
久磁石の磁束が拡散しようとする。その為、永久磁石の
外周分に対応する中心角度に対して、有効磁極の外周分
に対応する中心角度が広くなる傾向がある。この拡散に
相当する角度分、永久磁石自身の外周分に対応する中心
角度を小さくすることが出来るので、結果として、周方
向の永久磁石間の空間を大きく設定することが出来る。
【0044】また、従来この種のモータのロータには、
コギングトルク防止手段としてスキュー形状の永久磁石
が使用されたり、スキュー(斜め)に着磁されたリング
形状の永久磁石が使用されたりしている。これら永久磁
石の着磁は、ロータをケース等に組み込む前に専用の着
磁ヨークを利用して、スキュー着磁していた。本発明に
係るブラシレスDCモータでは、ロータの磁極の周間隔
に対応する中心角度θpを少なくとも超えることのない
ように、各ロータブロックの有効磁極の外周分に対応す
る中心角度θm、及び各ロータブロックの変位角を設定
している。従って、モータとして組上げた後に、ステー
タに直流電流を流して着磁ヨークとして使用し、ロータ
ブロック又はロータを着磁することが出来、無着磁状態
のロータを着磁する組み込み着磁が可能となる。
【0045】尚、上述した各実施の形態では、ロータ又
は永久磁石の分割が均等であることを前提に記述してき
たが、分割された各ロータブロック又は分割されて配置
された各永久磁石のロータ部が有する各コギングトルク
の変化が略同じになっていれば、分割は均等でなくても
よく、各永久磁石の材質がそれぞれ異なっていても良い
ことは言うまでもない。また、本発明では、図5に示し
たような永久磁石をロータコアの外周に沿って表面近傍
に埋め込んだロータで説明したが、ロータコア内に永久
磁石を凹形状、V字形状、逆円弧形状、平板形状等に埋
め込んだロータにおいても本発明を達成することができ
ることは説明を要しない。
【0046】
【発明の効果】第1発明に係るブラシレスDCモータに
よれば、コギングトルクを有効に消去することが出来る
ブラシレスDCモータを実現することが出来る。
【0047】第2発明に係るブラシレスDCモータによ
れば、永久磁石は、隣接する異磁極に重なることがな
く、永久磁石からの磁束は全て有効磁極となる。その
為、この種のモータでコギング対策として通常行われる
スキューマグネット(Skew Magnet )が使用されたロー
タ及びスキュー(Skew;斜め)着磁されたリングマグネ
ットが使用されたロータに比べ、永久磁石の使用量を減
らすことが出来、また、電気的特性の悪化を招くことな
くコギングトルクを低減することが出来る。
【0048】また、モータとして組上げた後に、ステー
タを着磁ヨークとして使用して、未着磁状態のロータを
着磁する組み込み着磁が可能である。従って、ロータブ
ロックがステータ及びケース等に吸着して取り扱い難い
作業がなくなり、また、ケース内にロータブロックに吸
着した鉄粉等の塵を持ち込むこともなくなり、品質的に
優れたブラシレスDCモータとすることが出来る。
【0049】第3発明に係るブラシレスDCモータによ
れば、コギングトルクを有効に打ち消すことが出来るブ
ラシレスDCモータを実現することが出来る。また、ロ
ータコア自身を分割せずとも永久磁石の配置のみで対応
することが出来るので、組立て易いブラシレスDCモー
タを実現することが出来る。
【0050】第4発明に係るブラシレスDCモータによ
れば、永久磁石は、隣接する異磁極に重なることがな
く、永久磁石からの磁束は全て有効磁極となる。その
為、この種のモータでコギング対策として通常行われる
スキューマグネットが使用されたロータ及びスキュー着
磁されたリングマグネットが使用されたロータに比べ、
永久磁石の使用量を減らすことが出来、また、電気的特
性の悪化を招くことなくコギングトルクを低減すること
が出来る。また、ロータコア自身を分割せずとも永久磁
石の配置のみで対応することが出来るので、組立て易い
ブラシレスDCモータを実現することが出来る。
【0051】第5発明に係るブラシレスDCモータの製
造方法によれば、永久磁石がステータ及びケース等に吸
着して取り扱い難い作業がなくなり、また、ケース内に
永久磁石に吸着した鉄粉等の塵を持ち込むこともなくな
り、品質的に優れたブラシレスDCモータを製造するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシレスDCモータの実施の形
態のロータの構成を示す斜視図である。
【図2】ロータブロックの変位状態を示す説明図であ
る。
【図3】ロータブロックのコギングトルクの波形を示す
波形図である。
【図4】ロータブロックのコギングトルクに歪が存在す
る場合の、コギングトルクの波形を示す波形図である。
【図5】本発明に係るブラシレスDCモータの実施の形
態のロータの構成を示す説明図である。
【図6】従来のロータのコギング対策を示す説明図であ
る。
【図7】従来のロータブロックとステータとの関係を示
す説明図である。
【図8】従来のコギング対策を説明する為の波形図であ
る。
【図9】従来のコギング対策の影響を説明する為の波形
図である。
【符号の説明】
10,20,30 ロータブロック 11,21,31,41,51,61 永久磁石 12,22,32,42 ロータコア 13,23,33,43 連結部材挿入孔 44 空孔 θm 有効磁極開角 θp 磁極ピッチ角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城ノ口 秀樹 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 森 貞明 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 北林 実 愛知県春日井市愛知町2番地 アイチ−エ マソン電機株式会社内 (72)発明者 堀江 哲夫 愛知県春日井市愛知町2番地 アイチ−エ マソン電機株式会社内 (72)発明者 高橋 伴文 愛知県春日井市愛知町2番地 アイチ−エ マソン電機株式会社内 Fターム(参考) 5H019 AA03 AA06 CC03 DD01 EE14 5H621 AA02 GA01 GA16 HH01 JK02 5H622 AA02 CA02 CA05 CA13 CB06 PP14 PP19 QB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の永久磁石を有するロータと、複数
    のスロットを有するステータとからなるブラシレスDC
    モータにおいて、 前記ロータは、回転軸方向に3つのロータブロックに分
    割され、該3つのロータブロックは、それぞれの配置角
    度が、前記ロータと前記ステータとで生ずるコギングト
    ルクの脈動周期の1/3に相当する回転方向の機械角
    分、互いに相違させて積層されていることを特徴とする
    ブラシレスDCモータ。
  2. 【請求項2】 1つの前記永久磁石の有効磁極開角と、
    一端の前記ロータブロック及び他端の前記ロータブロッ
    クの前記配置角度の差との合計が、前記ロータの磁極ピ
    ッチ角以下であるようになしてある請求項1記載のブラ
    シレスDCモータ。
  3. 【請求項3】 複数の永久磁石を有するロータと、複数
    のスロットを有するステータとからなるブラシレスDC
    モータにおいて、 前記永久磁石は、それぞれ回転軸方向に3つの永久磁石
    に分割され、該3つの永久磁石は、それぞれの配置角度
    が、前記ロータと前記ステータとで生ずるコギングトル
    クの脈動周期の1/3に相当する回転方向の機械角分、
    互いに相違させて積層されていることを特徴とするブラ
    シレスDCモータ。
  4. 【請求項4】 1つの前記永久磁石の有効磁極開角と、
    前記3つの永久磁石の回転軸方向の両端の永久磁石の前
    記配置角度の差との合計が、前記ロータの磁極ピッチ角
    以下であるようになしてある請求項3記載のブラシレス
    DCモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載されたブラ
    シレスDCモータの製造方法において、 ロータが有する永久磁石は、その組み立てた後に、ステ
    ータを着磁ヨークとして、ロータブロック又はロータを
    着磁して作製することを特徴とするブラシレスDCモー
    タの製造方法。
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