JP2002271406A

JP2002271406A - 電子メール着信の確認方法

Info

Publication number: JP2002271406A
Application number: JP2001065034A
Authority: JP
Inventors: Yatsuhiro Kotake; 八尋小竹
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2001-03-08
Filing date: 2001-03-08
Publication date: 2002-09-20

Abstract

(57)【要約】【課題】電子メール返信の有無を監視し、相手に自動
発信できるようにした使い勝手ならびに利便性に優れた
電子メール着信の確認方法を提供する。【解決手段】電子メールシステムにて送信した電子メ
ールに対して、所定の周期で着信メールを監視し、発信
元メールアドレスを確認する確認手順と、発信元メール
アドレスが電子メールを送信した相手先からの電子メー
ルであれば、返信とみなして監視処理を終了する終了手
順と、予め設定されている一定期間の監視後、相手先の
メールアドレスからの電子メールがない場合、電子メー
ルシステムが構内交換機に指示を出す指示手順と、構内
交換機が指示に基づいて、事前に登録してある電子メー
ルの送信相手先へ自動発信する発信手順とを備え、送信
相手からの電子メール返信の有無を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、送信した電子メー
ルが着信されたか否かを確認することのできる電子メー
ル着信の確認方法に関し、特に、構内交換機と電子メー
ルシステムとがシステム連携して電子メール着信の確認
を行う電子メール着信の確認方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子メール着信の確認方法におけ
る送信メールの回答フォロー機能や、電子メール処理の
催促・督促の自動化に関する技術は種々報告されてい
る。例えば、特開平04-294655号には、受信端末側に、
メール処理を促す手段を設け、受信済み／閲覧済み／回
答済みなどを送信する通知契機を設定しておき、受信者
がメールをどの様に処理したかを把握できる技術が報告
されている。また、特開平07-202934号には、送信端末
側に催促メールの送信を指示する催促指示手段を設け、
回答期限付きのメールに対して自動的に回答をフォロー
することのできる技術が報告されている。

【０００３】着信メールの処理や回答は受信者の意思に
依存するので、電話による確認を併用する場合が多い。
このような場合、電子メールによる通信システムとは別
に構内交換機による電話回線を通して確認処理が行われ
ている。

【０００４】図１０は従来の電子メールシステムと構内
交換機のシステム構成図である。図１０において、構内
交換機（ＰＢＸ）１０は、公衆電話網と接続されてると
ともに、内線を介して内線電話機４０を複数台収容でき
る。

【０００５】一方、電子メールシステムは、メールサー
バ２０Ｂとメールクライアント３０ＢをＬＡＮで接続
し、ルータ５０を介してインターネットと接続されてい
る。

【０００６】構内交換機１０は、図１３に示すように、
局線や内線の通話路を交換する主交換部１０ａ、交換機
能を制御する主制御部１０ｂ、制御データや各種設定デ
ータなどを格納しておくメモリ１０ｃ、公衆網と接続す
る局線インターフェース回路１０ｄ、内線電話機４０、
４１…４ｎを接続するための内線電話機インターフェー
ス回路１０ｅ、外部音源から供給される音声を主交換部
１０ａを介して局線インターフェース回路１０ｄや内線
電話機インターフェース回路１０ｅへ送出する外部音源
入力回路１０ｆなどから構成されている。

【０００７】メールクライアント３０Ｂは、図１１に示
すように、クライアント全体を制御する中央処理装置
（ＣＰＵ）３０ａ、作業領域（メモリ）３０ｂ、入力を
行うキーボード３０ｃ、表示を行うディスプレイ３０
ｄ、音源入出力を行うサウンドボード３０ｅ、ＬＡＮへ
の入出力を行うネットワークインターフェースカード
（ＮＩＣ）３０ｆ、クライアント全体の表示制御、入出
力制御、その他の制御を行うオベレーティングシステム
３０ｇ、メールクライアント機能を制御するメールクラ
イアント制御ファイル３０ｈから構成される。なお、メ
ールクライアント制御ファイル３０ｈは、一般にアドレ
ス帳と呼ばれるメールアドレス／電話番号変換テーブル
が含まれる。

【０００８】メールサーバ２０Ｂは、図１２に示すよう
に、サーバ全体を制御する中央処理装置（ＣＰＵ）２０
ａ、作業領域（メモリ）２０ｂ、入力を行うキーボード
２０ｃ、表示を行うディスプレイ２０ｄ、ＬＡＮへの入
出力を行うネットワークインターフェースカード（ＮＩ
Ｃ）２０ｅ、サーバ全体の表示制御、入出力制御および
その他の制御を行うオペレーテイングシステム２０ｆ、
メールサーバ機能を制御するメールサーバ制御ファイル
２０ｇから構成される。なお、メールサーバ制御ファイ
ル２０ｇは、クライアントと同様にメールアドレス／電
話番号変換テーブルが含まれる。

【０００９】次に、図１０〜図１３を参照にして従来の
電子メール着信の確認動作を説明する。操作者が電子メ
ールを送受信する場合、メールクライアント３０Ｂ上の
メールクライアントソフトを動作させ、メールサーバ２
０Ｂとやり取りしてＬＡＮ内またはルータ５０を経由し
てインターネットヘ電子メールを送信する。また、メー
ルが着信されたか否かを確認するために電話で送受信す
る場合は、内線電話機４０を操作し、構内交換機１０を
介して他の内線電話機や公衆電話網経由で相手の電話機
と通話する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】従来の電子メールシス
テムと構内交換機とのシステムによる電子メール着信の
確認方法においては、双方が連携していないため、例え
ば電子メールを送った相手より返事がない場合には、電
話により相手へ電子メールの受信確認や内容に関する問
い合わせを行っている。この場合、操作者が手動で内線
電話機を操作して該当する相手の電話機に電話をしなけ
ればない。このため、メールアドレス／電話番号変換テ
ーブルなどを用いて、電子メールと電話番号を対応させ
て該当する相手に電話をしなければならず、システム全
体の使い勝手がよくない。

【００１１】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は送信相手からの電子メール返信
の有無を監視できるようにすると共に、構内交換機と連
携して該当する相手の電話番号へ自動発信できるように
した電子メール着信の確認方法を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明における電子メール着信の確認方法は、電
子メールシステムと構内交換機とをシステム連携し、電
子メールの着信確認を行う電子メール着信の確認方法で
あって、電子メールシステムにて送信した電子メールに
対して、所定の周期で着信メールを監視し、着信メール
の発信元メールアドレスを確認する確認手順と、着信メ
ールの発信元メールアドレスが電子メールを送信した相
手先からの電子メールであれば、返信とみなして監視処
理を終了する終了手順と、予め設定されている一定期間
の監視後、電子メールを送信した相手先のメールアドレ
スからの電子メールがない場合、電子メールシステムが
構内交換機に指示を出す指示手順と、構内交換機が電子
メールシステムからの指示に基づいて、事前に登録して
ある電子メールの送信相手先の電話番号へ自動発信する
発信手順とを備えたことを特徴とする。

【００１３】本発明の電子メール着信の確認方法は、電
子メールシステムのメール・ＣＴＩクライアントにリプ
ライ監視制御機能を設け、一定期間、該当する送信相手
からのメール返信をチェックする。そこでリプライがな
いことを確定した場合は、予め用意しておいたメールア
ドレスと電話番号との相関テーブルから送信相手の電話
番号データを取り出し、メール・ＣＴＩサーバ経由で構
内交換機を制御して、該当する電話番号へ自動的発信を
行うことができる。

【００１４】これにより、操作者がいちいち送信した電
子メールのリプライをチェックしなくとも、一定期間を
経ても送信相手から電子メールの返信がこない場合に
は、自動的に相手先に電話をかけ、用件の確認などを通
話によって行うことができる。よって、本発明により、
電子メールシステムと構内交換機の連携し、使い勝手の
良いサービス機能を提供することができる。

【００１５】また、本発明における電子メール着信の確
認方法は、電子メールシステムと構内交換機とをシステ
ム連携し、電子メールの着信確認を行う電子メール着信
の確認方法であって、電子メールシステムにて送信した
電子メールに対して、所定の周期で着信メールを監視
し、着信メールに記載されている発信元メールアドレス
と送信した電子メールの主題とを確認する確認手順と、
着信メールの発信元メールアドレスが電子メールを送信
した相手先からの電子メールであり、かつ、着信メール
の主題が送信した電子メールの主題に返信用接頭辞が付
加されたものであれば、返信とみなして監視処理を終了
する終了手順と、予め設定されている一定期間の監視
後、電子メールを送信した相手先のメールアドレスから
の電子メールがない場合、電子メールシステムが構内交
換機に指示を出す指示手順と、構内交換機が電子メール
システムからの指示に基づいて、事前に登録してある電
子メールの送信相手先の電話番号へ自動発信する発信手
順とを備えたことを特徴とする。

【００１６】本発明の電子メール着信の確認方法は、送
信した電子メールの主題（例えば、『会議のお知らせ』
など）を確認して、該当する送信相手からのメール返信
をチェックすることができるため、送信者が必要とする
着信メールの確認をより正確に行うことができる。

【００１７】さらに、本発明の電子メール着信の確認方
法は、発信手順において、構内交換機が電子メールの送
信相手先の電話番号へ自動発信した後、電子メールの送
信相手先の電話応答時に応答信号を検出する手順と、構
内交換機が応答信号を検出したタイミングで、電子メー
ルシステムより送信済みの該当電子メールの本文を音声
変換し、構内交換機より送信相手先に対して音声送信す
る手順とを備えたことを特徴とする。

【００１８】本発明の電子メール着信の確認方法は、電
子メールを送信した相手先が電話に応答した後に、操作
者が送信したメール本文を音声変換して相手に通知する
こともでき、操作者がいちいち送信した電子メールのリ
プライをチェックしなくとも、一定期間を経た送信相手
から電子メールの返信がこない場合に、自動的に相手先
に電話をかけて、用件の確認などを通話によって行った
り、音声によるメールサービスを行ったりして、電子メ
ールシステムと構内交換機の連動によるサービス機能を
より一層向上させることができるため、使い勝手ならび
に利便性の向上を図ることができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
ける電子メールシステムの実施の形態について説明す
る。図１は本発明が適用される電子メールシステムの構
成図である。図１において、構内交換機（ＰＢＸ）１０
は、公衆電話網と接続されるとともに、内線を介して内
線電話機４０を複数台収容することができる。

【００２０】この電子メールシステムは、メール・ＣＴ
Ｉ(Computer Telephony Integration)サーバ２０Ａとメ
ール・ＣＴＩクライアント３０ＡをＬＡＮで接続すると
ともに、ルータ５０を介してインターネットと接続す
る。また、構内交換機１０は、ＬＡＮを介してメール・
ＣＴＩサーバ２０と接続する。

【００２１】図４は本発明が適用される構内交換機の構
成図である。構内交換機１０は、外部コンピュータから
の指示で交換制御を行うための外部コンピュータ接続イ
ンターフェース回路１０ｇが追加した点が図１３に示し
た従来の構内交換機と異なる。外部コンピュータ接続イ
ンターフェース回路１０ｇはＬＡＮと接続する。

【００２２】構内交換機１０は、局線や内線の通話路を
交換する主交換部１０ａと、交換機能を制御する主制御
部１０ｂと、制御データや各種設定データなどを格納す
るメモリ１０ｃと、公衆網と接続する局線インターフェ
ース回路１０ｄと、内線電話機４０，４１，…４ｎを接
続するための内線電話機インターフェース回路１０ｅ
と、外部音源から供給される音声を主交換部１０ａを介
して局線インターフェース回路１０ｄ及び内線電話機イ
ンターフェース回路１０ｅに送出する外部音源入力回路
１０ｆと、ＬＡＮと接続され、外部コンピュータからの
指示で交換制御を行うための外部コンピュータ接続イン
ターフェース回路１０ｇとから構成する。

【００２３】図２は本発明が適用されるメール・ＣＴＩ
クライアントの構成図である。メール・ＣＴＩクライア
ント３０Ａは、相手からの返信（リプライ）監視を行う
リプライ監視制御ファイル３０ｉと、メール・ＣＴＩサ
ーバ２０Ａの経由で構内交換機１０を制御するＰＢＸ制
御サービスコンボーネントファイル３０ｊとが追加され
た点が図１１に示した従来の構成と異なる。

【００２４】メール・ＣＴＩクライアント３０Ａは、ク
ライアント全体を制御する中央処理装置（ＣＰＵ）３０
ａと、作業領域（メモリ）３０ｂと、入力を行うキーボ
ード３０ｃと、表示を行うディスプレイ３０ｄと、音源
入出力を行うサウンドボード３０ｅと、ＬＡＮへの入出
力を行うネットワークインターフェースカード（ＮＩ
Ｃ）３０ｆと、クライアント全体の表示制御、入出力制
御、その他の制御を行うオペレーティングシステム３０
ｇと、メールクライアント機能を制御するメールクライ
アント制御ファイル３０ｈと、相手からの返信（リプラ
イ）監視を行うリプライ監視制御ファイル３０ｉと、メ
ール・ＣＴＩサーバ２０経由で構内交換機１０を制御す
るＰＢＸ制御サービスコンポーネントファイル３０ｊと
から構成する。なお、メールクライアント制御ファイル
３０ｈは、一般にアドレス帳と呼ばれるメールアドレス
／電話番号変換テーブルを備える。

【００２５】図９はメールアドレス／電話番号変換テー
ブルの一例である。また、リプライ監視制御ファイル３
０ｉには、リプライ監視タイマー制御、図８に示すメー
ルアドレス主題格納テーブル(図８)および文字−音声変
換制御（Text To Speech:ＴＴＳ）が含まれる。

【００２６】図３は本発明が適用されるメール・ＣＴＩ
サーバの構成図である。メール・ＣＴＩサーバ２０Ａ
は、メール・ＣＴＩクライアント３０Ａからの指示を受
け、構内交換機１０の制御を行うＰＢＸ制御ドライバフ
ァイル２０ｈを設けた点が図１２に示す従来の構成と異
なる。

【００２７】メール・ＣＴＩサーバ２０Ａは、サーバ全
体を制御する中央処理装置（ＣＰＵ）２０ａと、作業領
域（メモリ）２０ｂと、入力を行うキーボード２０ｃ
と、表示を行うディスプレイ２０ｄと、ＬＡＮへの入出
力を行うネットワークインターフェースカード（ＮＩ
Ｃ）２０ｅと、サーバ全体の表示制御、入出力制御、そ
の他の制御を行うオペレーティングシステム２０ｆと、
メールサーバ機能を制御するメールサーバ制御ファイル
２０ｇと、メール・ＣＴＩクライアント３０からの指示
を受け、構内交換機１０の制御を行うＰＢＸ制御ドライ
バファイル２０ｈとから構成する。なお、メールサーバ
制御ファイル２０ｇには、前述のメールクライアント制
御ファイル３０ｈと同様に、図９に示すようなメールア
ドレス／電話番号変換テーブルを含む場合もある。

【００２８】次に、本発明の電子メール着信の確認方法
についてフロー図を用いて説明する。図５は本発明に係
る電子メール着信の確認方法の一実施の形態フロー図で
ある。図５において、先ず、操作者が送信先相手へ電子
メールを送信すると（ステップＳ１）、図８に示すメー
ルアドレス主題格納テーブルに、送信先メールアドレス
や送信日時や主題（Subject）などが自動的に記録され
る。また、別途用意するメニュー画面などで、図８に示
すような電話制御フラグをオン（○印）にすると共に、
監視タイマーをスタートさせる（ステップＳ２）。な
お、図８は本発明のプライ監視制御に必要なメールアド
レス主題格納テーブルである。

【００２９】続いて、電話制御フラグがオンの状態であ
れば、予め設定された監視タイマ間隔がタイムアウトし
ていないか否かを判断し（ステップＳ３）、また監視期
間もタイムアウトしていないか否かを判断し（ステップ
Ｓ４）、監視タイマ間隔がタイムアウトしていなければ
（ステップＳ３，ＮＯ）、監視期間中において(ステッ
プＳ４，ＮＯ)、メールサーバをアクセスして受信メー
ルがあるか否かのチェックを継続する。

【００３０】監視間隔がタイムアウトして(ステップＳ
３，ＹＥＳ)、メールサーバへアクセスし、操作者が発
信した送信先メールアドレスから受信メールが到着して
いることを確認する（ステップＳ５）。ステップＳ１〜
ステップＳ５までが本発明に係る電子メール着信の確認
方法の確認手順を表わす。

【００３１】ステップＳ５のメールアドレスが監視して
いたアドレスと一致しているか否かの判定を行い（ステ
ップＳ６）、一致していなければ（ステップＳ６，Ｎ
Ｏ）、ステップＳ３に戻って、次の監視間隔の間で別の
受信メールがあるか否かのチェックを行う。

【００３２】一方、ステップＳ６で、受信したメールア
ドレスが監視していたアドレスと一致していれば（ステ
ップＳ６，ＹＥＳ）、送信先から返信があったものとみ
なして、図８の電話制御フラグをクリアし（ステップＳ
７）、監視タイマーをストップさせてタイマーをクリア
し（ステップＳ８）、監視を終了する。ステップＳ６〜
ステップＳ８までが本発明に係る電子メール着信の確認
方法の終了手順を表わす。

【００３３】また、ステップＳ４において、相手先から
メールが到着せず、監視期間を満了した場合は（ステッ
プＳ４，ＹＥＳ）、図８の電話制御フラグがセットされ
ているか否かを確認し（ステップＳ９）、電話制御フラ
グがセットされていなければ（ステップＳ９，ＮＯ）、
電話制御フラグをクリアし（ステップＳ７）、監視タイ
マーをストップさせてタイマーをクリアし（ステップＳ
８）、監視を終了する。

【００３４】一方、ステップＳ９で電話制御フラグがセ
ットされていれば（ステップＳ９，ＹＥＳ）、図９のメ
ールアドレス／電話番号変換テーブルのデータベースを
アクセスして、送信先メールアドレスに関連付けられた
電話番号データを抽出して（ステップＳ１０）、メール
・ＣＴＩクライアント３０ＡのＰＢＸ制御サービスコン
ボーネントファイル３０ｊを介して、メール・ＣＴＩサ
ーバ２０ＡのＰＢＸ制御ドライバファイル２０ｈを制御
し、構内交換機１０に対して、該当する電話番号への発
信命令の指示を行う（ステップＳ１１）。ステップＳ９
〜ステップＳ１１までが本発明に係る電子メール着信の
確認方法の指示手順を表わす。

【００３５】同時に、メール・ＣＴＩクライアント３０
Ａと関連付けられた内線電話機４０へ着信動作などを行
うことによって、操作者が返信メールの来ない相手先に
対して、自動的に電話をかけたように制御することがで
きる。構内交換機１０を介して電子メールの送信相手先
の電話番号を自動発信させる手順が本発明に係る電子メ
ール着信の確認方法の発信手順である。

【００３６】ステップＳ１１において、該当電話番号へ
の発信指示が終了すれば、電話制御フラグをクリアして
（ステップＳ７）、監視タイマーをストップさせてタイ
マーをクリアし（ステップＳ８）、監視を終了する。

【００３７】なお、図９において関連付けられているメ
ールアドレスと電話番号との対応関係は、１対ｎの関係
になるため、電話番号ごとに優先順位を定め、優先順位
の高いものから自動的に発信できるようにする。

【００３８】図６は本発明に係る電子メール着信の確認
方法の別実施の形態フロー図である。図６に示す実施の
形態が図５に示す実施の形態と異なるところは、確認手
順のステップＳ５ａで送信先アドレスと主題（Subjec
t）を確認する点および終了手順のステップＳ６ａで主
題（Subject）が「“Ｒｅ”＋データ」と一致するか否
かの判定をする点である。

【００３９】したがって、図５の第１の実施例と重複す
る部分は簡単に説明して、図６の第２の実施例で追加さ
れた部分について詳細に説明する。また、各ステップの
順序を示す符号についても、同一部分は同一順序の符合
とし、追加されたステップはアルファベットのサフィッ
クス符号をつけることにする。

【００４０】図６において、操作者が発信した電子メー
ルに対して返信を監視する場合、メール送信後、図８の
メールアドレス主題格納テーブルに送信先メールアドレ
ス、送信日時、主題などが自動的に記録され、別途用意
するメニュー画面などで電話制御フラグをオンにする。
ここで、電話制御フラグがオンであれば、予め設定され
た監視タイマ間隔で、監視期間中、メールサーバをアク
セスし、受信メールをチェックする（ステップＳ１〜Ｓ
４）。

【００４１】次に、メールサーバへアクセスし、操作者
が発信した送信先メールアドレスから受信メールが到着
していることを確認し、尚且つ、到着したメールの主題
が、操作者の発信したメールの主題（Subject）に「R
e：」などの接頭辞が付加されていることを確認する
（ステップＳ５ａ）。ステップＳ１〜ステップＳ５ａま
でが本発明に係る電子メール着信の確認方法の確認手順
を表わす。

【００４２】メールアドレスが監視していたアドレスと
一致しているか否かの判定を行い（ステップＳ６）、さ
らに、到着した受信メールの主題が、操作者の発信した
メールの主題（例えば、図８に示す『会議のお知ら
せ』）に「Re：」などの接頭辞が付加されたものである
か否かの確認を行う（ステップＳ６ａ）。

【００４３】ここで、監視アドレスと一致していなかっ
たり（ステップＳ６，ＮＯ）、受信メールの主題が、操
作者の発信したメールの主題と一致していなかったり、
「Re：」などの接頭辞が付加されていなければ（ステッ
プＳ６ａ，ＮＯ）、前述のステップＳ３に戻って、次の
監視間隔の間で、別の受信メールがあるか否かのチェッ
クを行う。

【００４４】一方、受信メールのアドレスが操作者の発
信したメールアドレスと一致し（ステップＳ６，ＹＥ
Ｓ）、かつ、到着したメールの主題が操作者の発信した
メールの主題に「Re：」などの接頭辞が付加されたもの
である場合は（ステップＳ６ａ，ＹＥＳ）、返信があっ
たものとみなし、電話制御フラグをクリアし（ステップ
Ｓ７）、監視タイマーをストップさせてタイマーをクリ
アし（ステップＳ８）、監視を終了する。ステップＳ６
〜ステップＳ８までが本発明に係る電子メール着信の確
認方法の終了手順を表わす。

【００４５】また、ステップＳ４において、相手先から
メールが到着せず、監視期間を満了した場合は（ステッ
プＳ４，ＹＥＳ）、図５のステップＳ９〜Ｓ１１の指示
手順の処理と全く同じである。すなわち、図９のメール
アドレス／電話番号変換テーブルのデータベースをアク
セスして、相手メールアドレス先に関連付けられた電話
番号データを取り出し、サービスコンボーネント３０ｊ
を介して、メール・ＣＴＩサーバ２０のＰＢＸ制御ドラ
イバ２０ｈを制御して構内交換機１０へ発信命令指示を
行う（ステップＳ９〜Ｓ１１）。

【００４６】同時にメール・ＣＴＩクライアント３０と
関連付けられた内線電話機４０へ着信勤作などを行うこ
とで、操作者が、返信メールの来ない相手先に対して、
自軌的に電話をかけたように制御することができる（発
信手順）。

【００４７】なお、図６に示す実施の形態の場合も図５
に示す実施の形態の場合と同様に、図９にて関連付けら
れているメールアドレスと電話番号は１対ｎの関係にな
るため、電話番号ごとに優先順位を定め、優先順位の高
いものから自動的に発信できるようにしている。

【００４８】図７は本発明に係る電子メール着信の確認
方法の別実施の形態フロー図である。図７に示す実施の
形態が図６に示す実施の形態と異なるところは、相手先
から返信メールがなかった場合には、音声信号によって
相手先にメールの送信を行う処理が追加されたところで
ある。

【００４９】したがって、図６に示す実施の形態と重複
する部分は簡単に説明し、図７に示す実施の形態で追加
された部分について詳細に説明する。

【００５０】図７において、操作者が発信した電子メー
ルに対して返信を監視する場合、メール送信後、図８の
メールアドレス主題格納テーブルに送信先メールアドレ
ス、送信日時、主題などが自動的に記録され、別途用意
するメニュー画面などで電話制御フラグをオンにする。
ここで、電話制御フラグがオンであれば、予め設定され
た監視タイマ間隔で、監視期間中、メールサーバをアク
セスし、受信メールをチェックする（ステップＳ１〜Ｓ
４）。

【００５１】ここで、操作者が発信したメールアドレス
先からメールが到着し、且つ、到着したメールの主題
が、操作者の発信したメールの主題に「Ｒｅ：」などの
接頭辞が付加されている場合は、返信があったものとみ
なして監視フラグをクリアし、監視タイマーをストップ
させてタイマーをクリアして監視を終了する（ステップ
Ｓ５ａ〜ステップＳ８）。

【００５２】一方、相手先からメールが到着せず、監視
期間を満了した場合は（ステップＳ４）、図９のメール
アドレス／電話番号変換テーブルのデータベースをアク
セスして、相手メールアドレス先に関連付けられた電話
番号データを取り出し、サービスコンボーネント３０ｊ
を介して、メール・ＣＴＩサーバ２０のＰＢＸ制御ドラ
イバ２０ｈを制御して構内交換機１０へ発信命令指示を
行う（ステップＳ９〜Ｓ１１）。

【００５３】構内交換機１０を介して自動発信を行い
（発信手順）、相手先が電話に応答した場合、構内交換
機１０の局線インターフェース回路１０ｄが公衆電話網
からの応答信号を検出し、主制御部１０ｂ、メール・Ｃ
ＴＩサーバ２０ＡのＰＢＸ制御ドライバファイル２０ｈ
を経由して、メール・ＣＴＩクライアント３０ＡのＰＢ
Ｘ制御サービスコンボーネントファイル３０ｊにその旨
を通知する。つまり、構内交換機１０から相手先発信後
に、メール・ＣＴＩクライアント３０Ａが相手先から応
答信号を受信する（ステップＳ１１ａ：検出手順）。

【００５４】そして、メール・ＣＴＩクライアント３０
Ａは、相手応答信号の検出を受けて、メールクライアン
ト制御ファイル３０ｈに蓄積してあった、以前送信した
メール本文のデータをリプライ監視制御ファイル３０ｉ
内の文字−音声変換制御（ＴＴＳ）に送信し、変換機能
によって生成された音声をサウンドボード３０ｅから構
内交換機１０へ送出する。

【００５５】すると、サウンドボード３０ｅに接続され
た構内交換機１０の外部音源入力回路１０ｆは、受信し
た音声を主交換部１０ａを経由して、局線インターフェ
ース回路１０ｄを通して相手の電話機へ送信する（ステ
ップＳ１１ｂ：音声送信手順）。

【００５６】なお、図７に示す実施の形態の場合も、図
９にて関連付けられているメールアドレスと電話番号は
１対ｎの関係になるため、電話番号ごとに優先順位を定
め、優先順位の高いものから自動的に発信する。

【００５７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明における電
子メール着信の確認方法は、構内交換機と連携すること
により、電子メールを発信した相手先からの返信を一定
期間監視し、返信がなかったとみなされた場合には、相
手先アドレスに関連付けされた電話番号データによって
構内交換機から自動的に相手先に対して発信を行う。ま
た、相手先が電話に応答した後に、操作者が送信したメ
ール本文を音声変換して相手に通知することもできる。
このように、本発明の電子メールシステムによれば、操
作者が、いちいち送信した電子メールのリプライをチェ
ックしなくとも、一定期間を経た送信相手から、電子メ
ールの返信がこない場合に、自動的に相手先に電話をか
け、用件の確認等を通話によってできるようにしたの
で、使い勝手ならびに利便性の向上を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用される電子メールシステムの構成
図

【図２】本発明が適用されるメール・ＣＴＩクライアン
トの構成図

【図３】本発明が適用されるメール・ＣＴＩサーバの構
成図

【図４】本発明が適用される構内交換機の構成図

【図５】本発明に係る電子メール着信の確認方法の一実
施の形態フロー図

【図６】本発明に係る電子メール着信の確認方法の別実
施の形態フロー図

【図７】本発明に係る電子メール着信の確認方法の別実
施の形態フロー図

【図８】メールアドレス主題格納テーブルの一例

【図９】メールアドレス／電話番号変換テーブルの一例

【図１０】従来の電子メールシステムと構内交換機のシ
ステム構成図

【図１１】従来のメールクライアントの概略構成図

【図１２】従来のメールサーバの概略構成図

【図１３】従来の構内交換機の概略構成図

【符号の説明】

１０構内交換機（ＰＢＸ）２０メールサーバ２０Ａメール・ＣＴＩサーバ３０メールクライアント３０Ａメール・ＣＴＩクライアント４０、４１…４ｎ内線電話機５０ルータ１０ａ主交換部１０ｂ主制御部１０ｃメモリ１０ｄ局線インターフェース回路１０ｅ内線電話機インターフェース回路１０ｆ外部音源入力回路１０ｇ外部コンピュータ接続インターフェース回路２０ａ、３０ａ中央処理装置（ＣＰＵ）２０ｂ、３０ｂ作業領域（メモリ）２０ｃ、３０ｃキーボード２０ｄ、３０ｄディスプレイ３０ｅサウンドボード２０ｅ、３０ｆネットワークインタフェースカード
（ＮＩＣ）２０ｆ、３０ｇオペレーションシステムファイル２０ｇメールサーバ制御ファイル２０ｈＰＢＸ制御ドライバファイル３０ｈメールクライアント制御ファイル３０ｉリプライ監視制御ファイル３０ｊＰＢＸ制御サービスコンボーネントファイル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子メールシステムと構内交換機とをシ
ステム連携し、電子メールの着信確認を行う電子メール
着信の確認方法であって、前記電子メールシステムにて送信した電子メールに対し
て、所定の周期で着信メールを監視し、着信メールの発
信元メールアドレスを確認する確認手順と、着信メールの発信元メールアドレスが電子メールを送信
した相手先からの電子メールであれば、返信とみなして
監視処理を終了する終了手順と、予め設定されている一定期間の監視後、電子メールを送
信した相手先のメールアドレスからの電子メールがない
場合、前記電子メールシステムが前記構内交換機に指示
を出す指示手順と、前記構内交換機が前記電子メールシステムからの指示に
基づいて、事前に登録してある電子メールの送信相手先
の電話番号へ自動発信する発信手順と、を備えたことを
特徴とする電子メール着信の確認方法。
【請求項２】電子メールシステムと構内交換機とをシ
ステム連携し、電子メールの着信確認を行う電子メール
着信の確認方法であって、前記電子メールシステムにて送信した電子メールに対し
て、所定の周期で着信メールを監視し、着信メールに記
載されている発信元メールアドレスと送信した電子メー
ルの主題とを確認する確認手順と、着信メールの発信元メールアドレスが電子メールを送信
した相手先からの電子メールであり、かつ、着信メール
の主題が送信した電子メールの主題に返信用接頭辞が付
加されたものであれば、返信とみなして監視処理を終了
する終了手順と、予め設定されている一定期間の監視後、電子メールを送
信した相手先のメールアドレスからの電子メールがない
場合、前記電子メールシステムが前記構内交換機に指示
を出す指示手順と、前記構内交換機が前記電子メールシステムからの指示に
基づいて、事前に登録してある電子メールの送信相手先
の電話番号へ自動発信する発信手順と、を備えたことを
特徴とする電子メール着信の確認方法。
【請求項３】前記発信手順において、前記構内交換機が電子メールの送信相手先の電話番号へ
自動発信した後、電子メールの送信相手先の電話応答時
に応答信号を検出する手順と、前記構内交換機が応答信号を検出したタイミングで、前
記電子メールシステムより送信済みの該当電子メールの
本文を音声変換し、前記構内交換機より送信相手先に対
して音声送信する手順と、を備えたことを特徴とする請
求項２に記載の電子メール着信の確認方法。