JP2002270842A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002270842A
JP2002270842A JP2001062071A JP2001062071A JP2002270842A JP 2002270842 A JP2002270842 A JP 2002270842A JP 2001062071 A JP2001062071 A JP 2001062071A JP 2001062071 A JP2001062071 A JP 2001062071A JP 2002270842 A JP2002270842 A JP 2002270842A
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conductivity type
impurity layer
layer
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Takayuki Shimizu
貴幸 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細化して行った場合でも、負荷短絡耐量を
大幅に増加させることができるようにした半導体装置を
提供する。 【解決手段】 半導体基板11のn型エピタキシャル
層13上に成層されたp型不純物層14と、p型不純物
層14上部に相互間に所定の距離を設けて形成されたp
型不純物領域15と、p型不純物領域15間のp型
不純物層14に、該p型不純物層14に沿ってn型エ
ピタキシャル層13内に達する深さまで削設され、内側
壁にシリコン酸化膜17を有すると共に内部がゲート材
料のポリシリコン18により埋め込まれたトレンチ16
と、トレンチ16の上縁部とp型不純物領域15との
間のp型不純物層14の上部に、該トレンチ16の延在
方向に沿って等間隔に配列されたn型不純物領域19
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチゲート構
造を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレーナ型のIGBT(Insulat
ed Gate Bipolar Transisto
r:バイポーラ型MOSFET)が、微細化するにした
がいp型ベース間に挟まれるジャンクションFET抵抗
(RJFET)が上昇し、微細化が制限されるのに対
し、従来の一般的なトレンチゲート構造のIGBTは、
構成上からジャンクションFET抵抗を持たないので微
細化が可能であり、結果として低抵抗のIGBTを実現
することができる。
【0003】以下、従来のトレンチゲート構造を有する
IGBTを、図10に示す一部を断面で示した要部の斜
視図を参照して説明する。
【0004】図10において、1はp型シリコン基板
であり、2はp型シリコン基板1の上面に気相成長法
によって成層されたn型エピタキシャル層である。ま
た、3はn型エピタキシャル層2の上面に成層された
p型ベース層を形成するp型不純物層であり、4はp型
不純物層3の上部に、相互の間に所定離間距離を設けて
ストライプ状に形成されたp型ベース領域となるp
型不純物領域である。
【0005】5は隣り合うp型不純物領域4間のp型
不純物層3に、p型不純物領域4に沿ってn型エピ
タキシャル層2内に達する深さまで削設されたトレンチ
で、トレンチ5の内側壁にゲート絶縁膜のシリコン酸化
膜6が形成されていると共に、トレンチ5内にはゲート
となるポリシリコン7が上縁まで埋め込まれている。さ
らに、トレンチ5の上縁部とp型不純物領域4との間
のp型不純物層3の上部に、トレンチ5の延在方向に沿
ってn型ソース領域となるn型不純物領域8が、ト
レンチ5と略等しい長さとなるように形成されている。
【0006】しかし、このように構成された従来のトレ
ンチゲート構造のIGBTでは、微細化を進めるにした
がい素子の飽和電流が増加してしまい、また、これにと
もない負荷短絡耐量が低下してしまう状況にあった。そ
して、これを回避しようと微細化の程度を抑えると、こ
れにより飽和電流を減少させることができるものの、逆
に素子抵抗が増加してくるというものであった。このた
め、微細化を進めた場合において、素子の抵抗が少し増
加するようなことがあっても、大幅に負荷短絡耐量を増
加させることができるようにすることが強く望まれてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところ
は、微細化して行った場合に、素子の抵抗が少し増加す
るだけで、負荷短絡耐量を大幅に増加させることができ
るようにした半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板の第1導電型不純物層上に成層された第2導
電型不純物層と、第2導電型不純物層上部に相互間に所
定の距離を設けて形成された該第2導電型不純物層より
高不純物濃度の第2導電型不純物領域と、第2導電型不
純物領域間の第2導電型不純物層に、該第2導電型不純
物層に沿って第1導電型不純物層内に達する深さまで削
設され、内側壁にゲート絶縁膜を有すると共に内部がゲ
ート材料により埋め込まれたトレンチと、トレンチの上
縁部と第2導電型不純物領域との間の第2導電型不純物
層の上部に、該トレンチの延在方向に沿って所定間隔を
設けて形成された第1導電型不純物層より高不純物濃度
の複数の第1導電型不純物領域とを具備していることを
特徴とするものであり、さらに、第1導電型不純物領域
が、等形状をなすと共に等間隔に配列されていることを
特徴とするものであり、さらに、第1導電型不純物領域
が、トレンチの長さに略等しい範囲に設けられていると
共に、トレンチの長さに対する第1導電型不純物領域の
累積長さが0.25〜0.8であることを特徴とするも
のであり、さらに、第2導電型不純物領域が、隣り合う
第1導電型不純物領域の間の第2導電型不純物層内にト
レンチ外側壁に接するように突出する凸状域を備えてい
ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
を参照して説明する。
【0010】先ず第1の実施形態を、トレンチゲート構
造を有するIGBTについて示す図1乃至図8により説
明する。図1は一部を断面で示した要部の斜視図であ
り、図2は第1の工程を示す断面図であり、図3は第2
の工程を示す一部を断面で示した斜視図であり、図4は
第3の工程を示す断面図であり、図5は第4の工程を示
す断面図であり、図6は第5の工程を示す断面図であ
り、図7はN比率に対する飽和電流密度、負荷短絡耐
量を示す図であり、図8はN比率に対する素子の抵抗
を示す図である。
【0011】図1乃至図8において、11は半導体基板
で、この半導体基板11はp型シリコン基板12の上
面に気相成長法によってドレインのn型エピタキシャ
ル層13を成層することによって形成されている。ま
た、n型エピタキシャル層13の上面には、所定の不
純物をイオン注入するようにして成層されたp型ベース
層を形成するp型不純物層14が設けられており、p型
不純物層14の上部には、相互の間に所定離間距離を設
け、所定の不純物をイオン注入するようにしてストライ
プ状に形成されたp型ベース領域となるp型不純物
領域15が設けられている。
【0012】また、16は隣り合うp型不純物領域1
5間のp型不純物層14にp型不純物領域15に沿っ
てストライプ状に削設されたトレンチで、このトレンチ
16は、p型不純物層14を貫通し、底部がn型エピ
タキシャル層13の上部内に達するまでの深さにまで削
設されたものとなっている。またトレンチ16には、そ
の内側壁及び内底部表面に、例えば熱酸化法によって形
成された所定厚さのゲート絶縁膜のシリコン酸化膜17
が形成されていると共に、トレンチ16内にゲートとな
るポリシリコン18が上縁まで、例えば気相成長法によ
って埋め込まれている。
【0013】さらに、トレンチ16の上縁部とp型不
純物領域15との間のp型不純物層14の上部には、所
定の不純物を所定深さにまでイオン注入することにより
形成された所定の等形状の複数のn型ソース領域とな
るn型不純物領域19が、トレンチ16の延在方向に
沿うと共に、トレンチ16の長さと略等しい範囲に等間
隔に形成されている。なお、各n型不純物領域19は
片端部がp型不純物領域15の上部に設けられ、他端
部がトレンチ16の外側壁に接するように設けられてい
る。
【0014】また、上記のように構成されたIGBT
は、以下に示す製造工程のもとに形成される。すなわ
ち、図2に示す第1の工程において、p型シリコン基
板12の鏡面研磨された表面上に、AsH及びPH
を含む原料ガスを用いたCVDによって、ドレインとな
る例えば電気抵抗率が30Ω・cmで層厚が60μmの
型エピタキシャル層13を成層する。
【0015】続いてn型エピタキシャル層13の上部
に、その表面上からイオン注入法により、例えばホウ素
(B)を40keVの加速電圧でドーズ量が8×10
13個/cmとなるようにイオン注入し、表面から所
定深さ、例えば25μmにまで1050℃、60分間の
加熱条件により熱拡散させてp型不純物層14を設け、
半導体基板11を形成する。
【0016】さらに、半導体基板11のp型不純物層1
4の上面にフォトレジストを塗布し、その後、写真蝕刻
法を使って塗布されたフォトレジストをパターニング
し、p 型不純物領域形成用のストライプ状の開口20
を有するマスク21をp型不純物層14の上面に形成す
る。
【0017】続いて、p型不純物層14の上部に、マス
ク21の開口20を介してイオン注入法により、例えば
ホウ素(B)を40keVの加速電圧でドーズ量が1×
10 15個/cmとなるようにイオン注入し、表面か
ら所定深さ、例えば1μmにまで1050℃、60分間
の加熱条件により熱拡散させてストライプ状のp型不
純物領域15を形成する。
【0018】次に、図3に示す第2の工程において、マ
スク21を除去した後、再びp型不純物層14及びp
型不純物領域15の上面にフォトレジストを塗布し、そ
の後、写真蝕刻法を使って塗布されたフォトレジストを
パターニングし、p型不純物領域15の延在方向に規
則的に所定間隔を設け、隣り合うp型不純物領域15
間にまたがるよう方形状のn型不純物領域形成用の開
口22を有するマスク23を、p型不純物層14及びp
型不純物領域15の上面に形成する。
【0019】続いて、p型不純物層14及びp型不純
物領域15の上部に、マスク23の開口22を介してイ
オン注入法により、例えばひ素(As)を40keVの
加速電圧でドーズ量が5×1015個/cmとなるよ
うにイオン注入し、表面から所定深さ、例えば0.3μ
mにまで1000℃、30分間の加熱条件により熱拡散
させて、隣り合うp型不純物領域15間にまたがり、
型不純物領域15の延在方向に所定間隔を設け、ま
たp型不純物領域15の長さと略等しい範囲に規則的
に複数のn型不純物領域19を形成する。
【0020】次に、図4に示す第3の工程において、マ
スク23を除去した後、p型不純物領域15及びn
型不純物領域19が形成された半導体基板11の表面に
フォトレジストを塗布し、その後、写真蝕刻法を使って
塗布されたフォトレジストをパターニングし、p型不
純物領域15の延在方向に平行なストライプ状のトレン
チ形成用の開口24を有するマスク25を、p型不純物
層14及びn型不純物領域19の上面に形成する。そ
して、マスク25を用いて隣り合うp型不純物領域1
5間のp型不純物層14及びn型不純物領域19の中
央部分に、異方性ドライエッチングによってn型不純
物領域19及びp型不純物層14を貫通し、n型エピ
タキシャル層13の上部内に底部を有するように、深さ
が4μm、幅が1.0μmでp型不純物領域15に長
さが略等しいトレンチ16を半導体基板11の厚さ方向
に削設する。
【0021】次に、図5に示す第4の工程において、マ
スク25を除去した後、トレンチ16が形成された半導
体基板11を、例えば1000℃の酸化雰囲気中に2時
間さらし、半導体基板11の表面とトレンチ16の内底
面及び内側壁面に、厚さが100nmのゲート酸化膜と
なるシリコン酸化膜17を形成する。
【0022】次に、図6に示す第5の工程において、シ
リコン酸化膜17が形成された半導体基板11上及びト
レンチ16内に、585℃以上としたLPCVD(Lo
wPressure CVD)、例えば2×10−10
Pa〜5×10−11Paによりトレンチ16内を埋め
尽くすようにゲートとなるポリシリコン18を形成す
る。
【0023】その後、半導体基板11上のポリシリコン
18を除去すると共に、トレンチ16上部のポリシリコ
ン18をトレンチ上縁より下方の位置までエッチバック
する。続いて、トレンチ16内のポリシリコン18に、
例えばひ素をイオン注入し熱拡散させ、不純物濃度が6
×1017/cm程度となるようにし、導電性を与え
る。そして、半導体基板11上面のシリコン酸化膜17
を所定パターンとなるようにパターニングし、図1に示
すトレンチゲート構造を有するものとする。
【0024】このように構成されたものでは、ゲートを
構成するストライプ状のトレンチ16に対して等形状の
型不純物領域19が、トレンチ16の延在方向に等
しい所定の間隔を設け、トレンチ16の長さと略等しい
範囲に規則的に形成されており、トレンチ16の側壁部
分にn型不純物領域19の存在する部分と存在しない
部分が交互に形成される。
【0025】このため、実際にゲート絶縁膜のシリコン
酸化膜17に接しているn型不純物領域19の長さ
が、従来技術に示したトレンチの長さに略等しくn
不純物領域を設けた場合に比べ、短いものとなる。この
ようにn型不純物領域19の長さが短くなった場合に
は、飽和電流の値は低下し、負荷短絡耐量は増加する。
そして、この時の素子の抵抗の増加量は、n型不純物
領域19の短くなった量に対応し、少ない場合は増加が
少なく、多くなると急激に増大する。
【0026】すなわち、トレンチの長さに略等しい時の
型不純物領域の長さを1として示すN比率に対す
る各値を測定すると、図7及び図8に示すような結果と
なった。N比率が1よりも小さくなるにしたがって、
特性曲線Xで示す飽和電流密度は徐々に低下し、0.2
5より小さくなると急激に低下する傾向を示す。また、
特性曲線Yで示す負荷短絡耐量は略直線的な増加を示す
と共に、0.25以下になると急激に増加する。さら
に、特性曲線Zで示す素子の抵抗については、0.25
程度までは直線的な微増傾向を示し、0.25より小さ
くなると急激に増加する傾向を示す。
【0027】この結果、n型不純物領域19をトレン
チ16の長さ方向に所定間隔を設けて規則的に配置する
ことで、さらに、N比率を実用範囲である0.85〜
0.25の範囲に設定することで、素子の抵抗が1%〜
10%増加する程度で数十倍と、大幅に増加した負荷短
絡耐量を得ることができ、IGBTの微細化を進めるこ
とができる。なお、上記の実施形態では素子間の特性ば
らつきが少なくなるように等形状のn型不純物領域1
9を等間隔に配列するようにしたが、特性上許される範
囲であれば、等形状、等間隔である必要はない。
【0028】次に第2の実施形態を、同じくトレンチゲ
ート構造を有するIGBTについて示す図9により説明
する。図9は一部を断面で示した要部の斜視図である。
なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して
説明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構
成について説明する。
【0029】図9において、26は、p型不純物層14
の上部に所定の不純物をイオン注入するようにして形成
されたp型ベース領域となるp型不純物領域であ
り、このp型不純物領域26は、ストライプ状に形成
されていると共に、隣り合うp 型不純物領域26の間
に設けられるトレンチ16の外側壁に先端が当接するよ
うに突出する凸状域27を備えている。
【0030】また、凸状域27は、トレンチ16の延在
方向に沿って、その長さと略等しい範囲に等間隔に形成
されたn型不純物領域19の配列間隔よりも小寸法に
形成されており、隣り合うn型不純物領域19の間に
介在して両領域間を区画し分離するように突出してい
る。
【0031】そして、上記のように構成されたIGBT
は、上記の第1の実施形態の製造工程と同様の製造工程
により形成されるが、凸状域27を備えたp型不純物
領域26の形成は、図示しないが、次のようなものとな
る。
【0032】すなわち、上記の第1の実施形態の製造工
程における第1の工程で半導体基板11を形成した後、
半導体基板11のp型不純物層14の上面にフォトレジ
ストを塗布し、その後、写真蝕刻法を使って塗布された
フォトレジストをパターニングし、隣り合うストライプ
状部分を複数の凸状域形成部分で接続した形状のp
不純物領域形成用開口を有するマスクをp型不純物層1
4の上面に形成する。
【0033】続いて、p型不純物層14の上部に、マス
クのp型不純物領域形成用開口を介してイオン注入法
により、例えばホウ素(B)を40keVの加速電圧で
ドーズ量が1×1015個/cmとなるようにイオン
注入し、表面から所定深さ、例えば1μmにまで105
0℃、60分間の加熱条件により熱拡散させて、隣り合
うもの同士が凸状域27を形成する部分によってつなが
れた略ストライプ状のp型不純物領域26を形成す
る。
【0034】この後、上記の第1の実施形態における第
2の工程と同様にしてn型不純物領域19を、凸状域
27を形成する部分の間に形成する。
【0035】そして、次の第3の工程で、隣り合うp
型不純物領域26間のp型不純物層14及びn型不純
物領域19、凸状域27を形成する部分の中央部分に、
異方性ドライエッチングによってn型不純物領域19
及びp型不純物層14を貫通し、n型エピタキシャル
層13の上部内に底部を有するように、深さが4μm、
幅が1μmでp型不純物領域26に長さが略等しいト
レンチ16を半導体基板11の厚さ方向に削設する。
【0036】その後、第1の実施形態と同様の工程を経
て、図9に示すIGBTを形成する。これにより、トレ
ンチ16の延在方向に、トレンチ16の側壁部分にn
型不純物領域19の存在する部分とp型不純物領域2
6の存在する部分が交互に形成される。
【0037】このため、本実施形態においても実際にゲ
ート絶縁膜のシリコン酸化膜17に接しているn型不
純物領域19の長さが、従来技術に示したトレンチの長
さに略等しくn型不純物領域を設けた場合に比べ、短
いものとなる。そして、第1の実施形態と同様に飽和電
流の値は低下し、負荷短絡耐量は増加し、N比率を実
用範囲で所定の範囲に設定することで、素子の抵抗が1
%〜10%増加する程度で数十倍と、大幅に増加した負
荷短絡耐量を得ることができ、IGBTの微細化を進め
ることができる。
【0038】さらに、p型不純物領域26が低抵抗化
することにより、n型不純物領域19、p型不純物層
14、n型エピタキシャル層13によって形成される
寄生NPNトランジスタの動作、すなわちラッチアップ
現象を起こり難くすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、素子の抵抗が少し増加するものの、負荷短絡
耐量を大幅に増加させることができ、装置の微細化を行
うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の一部を断面で示した
要部の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における第1の工程を
示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における第2の工程を
示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における第3工程を示
す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における第4の工程を
示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における第5工程を示
す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるN比率に対
する飽和電流密度、負荷短絡耐量を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態におけるN比率に対
する素子の抵抗を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の一部を断面で示した
要部の斜視図である。
【図10】従来技術に係る一部を断面で示す要部の斜視
図である。
【符号の説明】
11…半導体基板 13…n型エピタキシャル層 14…p型不純物層 15,26…p型不純物領域 16…トレンチ 17…シリコン酸化膜 18…ポリシリコン 19…n型不純物領域 27…凸状域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の第1導電型不純物層上に成
    層された第2導電型不純物層と、前記第2導電型不純物
    層上部に相互間に所定の距離を設けて形成された該第2
    導電型不純物層より高不純物濃度の第2導電型不純物領
    域と、前記第2導電型不純物領域間の前記第2導電型不
    純物層に、該第2導電型不純物層に沿って前記第1導電
    型不純物層内に達する深さまで削設され、内側壁にゲー
    ト絶縁膜を有すると共に内部がゲート材料により埋め込
    まれたトレンチと、前記トレンチの上縁部と前記第2導
    電型不純物領域との間の前記第2導電型不純物層の上部
    に、該トレンチの延在方向に沿って所定間隔を設けて形
    成された前記第1導電型不純物層より高不純物濃度の複
    数の第1導電型不純物領域とを具備していることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型不純物領域が、等形状をなす
    と共に等間隔に配列されていることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型不純物領域が、トレンチの長
    さに略等しい範囲に設けられていると共に、トレンチの
    長さに対する第1導電型不純物領域の累積長さが0.2
    5〜0.8であることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 第2導電型不純物領域が、隣り合う第1
    導電型不純物領域の間の第2導電型不純物層内にトレン
    チ外側壁に接するように突出する凸状域を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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