JP2002270805A - 素子実装構造体、固体撮像素子の実装構造体、その製造方法、画像読取ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

素子実装構造体、固体撮像素子の実装構造体、その製造方法、画像読取ユニット及び画像形成装置

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JP2002270805A
JP2002270805A JP2001072700A JP2001072700A JP2002270805A JP 2002270805 A JP2002270805 A JP 2002270805A JP 2001072700 A JP2001072700 A JP 2001072700A JP 2001072700 A JP2001072700 A JP 2001072700A JP 2002270805 A JP2002270805 A JP 2002270805A
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Tatsuya Tsuyuki
達也 露木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の使用時又は搬送中に外力が加わって
も、外力が直接素子に加わるのを防止でき、素子が物理
的破損を起こしにくい素子実装構造体を提供する。 【解決手段】 ガラス基板71上にCCDベアチップ7
5の表面が対向して実装する実装構造体において、少な
くともCCDベアチップ75の裏面と側面とを覆ってガ
ラス基板71上に連結される弾性を有するカバー部材7
6を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD等の撮像素
子である固体撮像素子の実装構造体、その製造方法、画
像読取ユニット及び画像形成装置に関し、 COG(チ
ップ・オン・ガラス)構造でできた素子(液晶素子)、
IC実装におけるフリップチップ型構造の実装素子等に
応用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に固体撮像装置の製造方法と
しては、CCDを代表とした固体撮像素子をセラミック
を絶縁基体としたパッケージ(以下セラミックパッケー
ジと称す)に搭載する方法が主流であった。
【0003】以下、従来の固体撮像装置について図面を
参照しながら説明する。図13は従来の固体撮像装置を
示す断面図である。
【0004】図13に示す従来の固体撮像装置は、外部
に電気信号を出力する端子群801を有したセラミック
パッケージ802の上面の凹部802aに固体撮像素子
803を受光部を上にした状態で搭載され、セラミック
パッケージ802の上面の凹部802aの内周辺の電極
804と固体撮像素子803表面の周辺に形成された電
極とが、ワイヤーボンディング法でアルミニウム(A
l)または金(Au)などの金属細線805によって電
気的に接続され、そして固体撮像素子803の保護を目
的として、封止用の石英ガラス806でセラミックパッ
ケージ802の上部開口部分を蓋状に封止された構成と
なっている。
【0005】以上のように構成された従来の固体撮像装
置について以下、その動作について説明する。
【0006】図13に示すように、被写体などを撮影し
た場合の入射光807は、セラミックパッケージ802
の上面に設けられた封止用の石英ガラス806を通り、
固体撮像素子803に入射する。固体撮像素子803表
面の受光エリアには、品種によって異なるが、20万〜
40万個のフォトダイオードと呼ばれる受光部(図示せ
ず)が形成されている。また最近では、受光部自体が微
細になっている関係上、受光感度が低下しており、受光
感度を上げるために受光部上に樹脂によるマイクロレン
ズが形成されている。つまり入射光807は石英ガラス
806を通り、固体撮像素子803の受光エリア表面の
マイクロレンズで集光されてから受光部に入射し、電気
信号に変換されて、画像データとして処理される。
【0007】次に従来の固体撮像装置の製造方法につい
て、図面を参照しながら説明する。図14(A)〜図1
4(C)は従来の固体撮像装置の製造方法を示す断面図
である。
【0008】図14(A)〜図14(C)に示す従来の
固体撮像装置の製造方法は、外部に電気信号を出力する
端子群801を有したセラミックパッケージ802の上
面の凹部802aに、固体撮像素子803を受光画を上
にした状態で搭載する第1工程と、セラミックパッケー
ジ802の上面の凹部802aの内周辺の電極804と
固体撮像素子803表面の周辺に形成された電極とを、
ワイヤーボンディング法にて金属細線805で電気的に
接続をする第2工程と、固体撮像素子3の保護を目的と
して、封止用の石英ガラス806でセラミックパッケー
ジ802の上部開口部分を蓋状に封止する第3工程とで
構成されている。
【0009】以上のように構成された従来の固体撮像装
置の製造方法について、以下その動作について説明す
る。
【0010】まず、第1工程のダイスボンド工程につい
て、図14(A)を参照して説明する。セラミックパッ
ケージ802の上面の凹部802aに、固体撮像素子8
03をその受光部を上にした状態でダイスボンダーと呼
ばれる装置により搭載する。固体撮像素子803とセラ
ミックパッケージ802とは、熱硬化性の銀ペーストな
どの導電性接着剤を用いて固定する。導電性接着剤の硬
化は150℃程度の温度で加熱して行う。
【0011】次に、第2工程のワイヤーボンド工程につ
いて、図14(B)を参照して説明する。ダイスボンド
工程後に、セラミックパッケージ802の上面の凹部8
02aの内周辺の電極804と固体撮像素子803表面
の周辺に形成された電極とを、ワイヤーボンダーによ
り、金(Au)またはアルミニウム(Al)の金属細線
805で電気的に接続をする。なお、セラミックパッケ
ージ802の上面の凹部802aの内周辺の電極804
と、セラミックパッケージ802の外部に電気信号を出
力する端子群801とは対応している。
【0012】最後に、第3工程の封止工程について、図
14(C)を参照して説明する。ワイヤーボンド後に、
固体撮像素子803の外部からの保護を目的として、封
止用の石英ガラス806でセラミックパッケージ802
の上部開口部分を蓋状に封止し、固体撮像装置が実現す
る。石英ガラス806により蓋状に封止する場合には、
封止後の固体撮像素子803と石英ガラス806との空
間を、高い信頼性を維持するために、真空に保つ必要が
あるので、真空状態で封止を行う。封止には熱硬化性の
接着剤を使用し、それにより石英ガラス806とセラミ
ックパッケージ802とを接着させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の固
体撮像装置の構成では、固体撮像素子の電気的な接続方
法として、セラミックパッケージの電極と固体撮像素子
の電極とを金属細線で接続しているが、固体撮像素子の
周辺部にワイヤーを配線するための電極を形成する領域
が必要であり、固体撮像素子と封止用の石英ガラスとの
間に金属細線のループ形成に必要な間隙も設けなければ
ならない。このため、小型薄型軽量化が困難である。
【0014】また、その製造において、これらを解決す
る方法として半導体素子の電極端子に突起を設けること
により、回路基板に直接フェースダウンで接合する、い
わゆるフリップチップ方法を応用して、固体撮像素子の
電極に突起を設け、ガラス基板に回路を形成し、固体撮
像素子をフェースダウンで接合するという方法が考えら
れる。
【0015】また、COG(chip on glass)構造とし
て、固体撮像素子であるCCDチップをパッケージで封
止しない、いわゆるベアチップの状態で、回路パターン
を形成したガラス基板上に直接搭載した実装形態が考え
られる。
【0016】しかしながら、CCDチップを実装した後
に実装工程とは別工程となるレンズブロックへの取付工
程に搬送したり、治具にセットする際にもCCDチップ
の裏面に外力が作用してCCDチップの裏面が傷付き、
最悪の場合はCCDチップが折れたり、裏面に作用した
外力による応力が表面の画素に作用して画素の破壊等が
発生する虞があった。
【0017】そこで、本発明は、素子の使用時又は搬送
中に外力が加わっても、外力が直接素子に加わるのを防
止でき、素子が物理的破損を起こしにくい素子実装構造
体、固体撮像素子の実装構造体、この固体撮像素子の実
装構造体を備えた画像読取ユニット及びこの画像読取ユ
ニットを備えた画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、透明基板上に素子の表面が対向し
て実装する実装構造体において、少なくとも前記素子の
裏面と側面とを覆って透明基板上に連結される弾性を有
するカバー部材を備えていることを特徴とする素子実装
構造体である。また、請求項2の発明は、透明基板上に
固体撮像素子の表面の受光面が対向している実装する固
体撮像素子実装構造体において、少なくとも前記固体撮
像素子の裏面と側面とを覆って透明基板上に連結される
弾性を有するカバー部材を備えていることを特徴とする
固体撮像素子の実装構造体である。また、請求項3の発
明は、前記透明基板と固体撮像素子の受光面との間に透
明接着剤が充填されていることを特徴とする請求項2に
記載の固体撮像素子の実装構造体である。また、請求項
4の発明は、前記カバー部材と前記固体撮像素子の裏面
との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項
2又は3に記載の固体撮像素子の実装構造体である。ま
た、請求項5の発明は、前記カバー部材と前記固体撮像
素子の側面との間に隙間が形成されていることを特徴と
する請求項4に記載の固体撮像素子の実装構造体であ
る。また、請求項6の発明は、前記固体撮像素子の側面
が前記カバー部材と接触していることを特徴とする請求
項2又は3に記載の固体撮像素子の実装構造体である。
また、請求項7の発明は、透明基板上に固体撮像素子の
表面の受光面を対向させて実装する固体撮像素子実装構
造体の製造方法において、前記透明基板上に固体撮像素
子の表面の受光面を対向させた状態で透明基板と固体撮
像素子の受光面との間に透明接着剤を充填し、次いで硬
化時に弾性を有するカバー材料を前記透明基板上から前
記固体撮像素子の長手方向に沿って徐々に往復させなが
ら上方に向けて塗布し、前記カバー材料を前記固体撮像
素子に非接触のトンネル状に形成した後、両端の開口を
閉塞して弾性を有するカバー部材を形成することを特徴
とする固体撮像素子実装構造体の製造方法である。ま
た、請求項8の発明は、前記透明接着剤として高粘性紫
外線硬化型樹脂を用いることを特徴とする請求項7に記
載の固体撮像素子実装構造体の製造方法である。また、
請求項9の発明は、前記請求項2〜6の何れかに記載の
固体撮像素子実装構造体を備えている画像読取ユニット
である。また、請求項10の発明は、前記請求項9に記
載の画像読取ユニットを備えている画像形成装置であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る第1実施形態
の固体撮像素子実装構造体の一例として固体撮像装置の
断面図であり、(A)は外力が作用する前の状態、
(B)は外力が作用している状態をそれぞれ示す。
【0020】図1に示すように、この固体撮像装置7
は、ラインCCD、エリアCCD等の光情報を電気信号
に変換する集積回路を備え、固体撮像素子であるCCD
ベアチップ75と、CCDベアチップ75の回路形成面
に電気接続用の配線パターン73が対向して配置され
る、即ちフェースダウン状態で配置される透明部材であ
るガラス基板71と、CCDベアチップ75とガラス基
板71との間にCCDベアチップ75の受光面である画
素有効領域75aを被覆して充填されている透明な接着
剤S1と、CCDベアチップ75とガラス基板71の配
線パターン73との間を導通するバンプ74と、接着剤
S1、バンプ74及びCCDベアチップ75をカバーす
る弾性を有するカバー部材である被覆層76Aとを備え
ている。前記画素有効領域75aとは、フォトセルアレ
イ(撮像素子の画像を読み取る回路の部分)が設けられ
た撮像素子上の領域である。
【0021】前記CCDベアチップ75は、シリコンウ
エハに回路を形成し、必要な大きさに切り取ったもので
あり、実装されたときに画素部分の平面度が要求される
ので、要求される平面度に形成されている。また、この
CCDベアチップ75の画素有効領域75aは、外部雰
囲気により埃、結露等の悪影響を受けるので、外部雰囲
気から遮断されている必要がある。
【0022】前記接着剤S1はCCDベアチップ75を
固定するとともに、画素有効領域75aを封止してい
る。前記接着剤S1は、本実施形態では弾性の低い紫外
線硬化型接着剤を用いている。これによりCCDベアチ
ップ75とガラス基板71とを剛的な連結状態で保持す
ることができる。前記画素有効領域75aとは、フォト
セルアレイ(撮像素子の画像を読み取る回路の部分)が
設けられた撮像素子上の領域である。
【0023】前記ガラス基板71は、光透過率の高い部
材からなり、CCDベアチップ75の画素と接触、固定
する部分の平面度は必要な平面度に形成されている。前
記ガラス基板71はCCDベアチップ75を実装する側
の面に電気回路としての配線パターン73が形成されて
いる。
【0024】前記バンプ74は、CCDベアチップ75
とガラス基板71の配線パターン73との導通をとるた
めの突起形状を有している。これにより、CCDベアチ
ップ75とガラス基板71の電気回路との間の導通をと
ることができる。
【0025】前記被覆層76Aは、シリコンゴム、弾性
の高い紫外線硬化樹脂等の高弾性を有する材料からな
り、CCDベアチップ75に対し、十分な肉厚及び柔ら
かさを有し、ガラス基板71上にCCDベアチップ75
とバンプ74とに密着して覆うように構成されている。
前記被覆層76Aは、CCDベアチップ75の裏面に密
着する基板保護部76aと基板保護部76aに作用する
応力を分散させる応力分散部76bとから構成されてい
る。
【0026】この被覆層76Aにより、図1(B)に示
すように、CCDベアチップ75に向かってある外力F
が発生しても、被覆層76Aの弾性により外力Fが吸収
されるので、直接CCDベアチップ75に外力Fが加わ
ることがなく、CCDベアチップ75の物理的破損を起
こしにくくすることができる。さらに、被覆層76Aに
よりバンプ74も封止することができ、バンプ74及び
CCDベアチップ75に対する、温度、湿度、振動等の
耐環境性に優れるという効果もある。なお、ここで、外
力とは、CCDベアチップ75に傷や衝撃を与える力の
ことである。
【0027】図2は本発明に係る第2実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図である。図2に示すように、
この固体撮像装置7は、CCDベアチップ75と、CC
Dベアチップ75がフェースダウン状態で配置されるガ
ラス基板71と、CCDベアチップ75とガラス基板7
1との間にCCDベアチップ75の画素有効領域75a
を被覆し薄層化して充填されている透明な接着剤S1
と、CCDベアチップ75とガラス基板71の配線パタ
ーン73との間を導通するバンプ74と、全てのバンプ
74の周囲を封止する封止用樹脂S2と、バンプ74、
CCDベアチップ75及び封止用樹脂S2をカバーする
弾性を有する被覆層76Aとを備えている。
【0028】前記ガラス基板71は、CCDベアチップ
75に対向する側、即ち電気接続用の配線パターン73
側に高さCの突起部71aが形成されている。この突起
部71aはCCDベアチップ75の画素有効領域75a
に対応するガラス基板71側の画素有効領域75aを含
むように形成されている。即ち、CCDベアチップ75
画素有効領域75aに入射する光束を妨げない広さに形
成されている。
【0029】前記バンプ74はCCDベアチップ75と
ガラス基板71の配線パターン73との導通をとるため
の突起形状を有し、その高さは、薄層化された接着剤S
1の厚さBと接着剤S1から配線パターン73までの厚
み方向の距離、即ち突起部71aの高さCとの和よりも
高く形成されている。これにより、CCDベアチップ7
5とガラス基板71の電気回路との間の導通を確実にと
ることができ、かつ、CCDベアチップ75の平面度を
保持することができる。
【0030】前記バンプ74の周囲は、接着剤S1とは
異なる封止用樹脂S2により封止されている。したがっ
て、バンプ74も封止された状態となる。前記封止用樹
脂S2は接着剤S1と同一のものを使用しても良い。こ
のように封止用樹脂S2は透明でも良いが、透明である
必要はなく、本実施形態では不透明な樹脂を用いてい
る。このように不透明な樹脂を用いることによりCCD
ベアチップ75の画素有効領域75aに不要光が入射す
るのを防止できるので、画像品質が向上する。さらに、
高価な透明樹脂を用いる必要がないので、透明樹脂を用
いた場合と比べてコスト上有利である。この封止用樹脂
は、熱膨張率の低いものが望ましい。
【0031】前記接着剤S1はCCDベアチップ75を
固定するとともに、画素有効領域75aを封止してい
る。前記接着剤S1の充填量は、CCDベアチップ75
の画素有効領域75aと薄層化された接着剤S1層の厚
みとの積より多くすることによって、画素有効領域75
a全体が透明接着剤S1で均一に被覆されるので、気泡
の混入等を防ぐことができ各画素の透明接着剤S1によ
る影響が一定となる。
【0032】前記被覆層76Aは、第1実施形態と同様
に、シリコンゴム、弾性を有する紫外線硬化樹脂等の弾
性を有する材料からなり、CCDベアチップ75に対
し、十分な肉厚及び柔らかさを有し、ガラス基板71上
にCCDベアチップ75、バンプ74及び封止用樹脂S
2に密着して覆うように構成されている。
【0033】この被覆層76Aにより、CCDベアチッ
プ75に向かってある外力が発生しても、被覆層76A
の弾性により外力が吸収されるので、直接CCDベアチ
ップ75に外力Fが加わる事がなく、CCDベアチップ
75の物理的破損を起こしにくくすることができる。さ
らに、封止用樹脂S2として硬質な材料を用いた場合で
も封止用樹脂S2及びバンプ74を被覆層76Aにより
保護することができる。
【0034】さらに、前記被覆層76Aは、バンプ7
4、CCDベアチップ75及び接着剤S1をカバーして
いるので、バンプ74、CCDベアチップ75及び接着
剤S1に対する、温度、湿度、振動等の耐環境性が向上
する。
【0035】図3は本発明に係る第3実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図である。図3に示すように、
この固体撮像装置7は、CCDベアチップ75と、CC
Dベアチップ75がフェースダウン状態で配置されるガ
ラス基板71と、CCDベアチップ75とガラス基板7
1との間にCCDベアチップ75の画素有効領域75a
を被覆し薄層化して充填されている透明な接着剤S1
と、CCDベアチップ75とガラス基板71の配線パタ
ーン73との間を導通するバンプ74と、全てのバンプ
74の周囲を封止する封止用樹脂S2と、バンプ74、
CCDベアチップ75及び封止用樹脂S2をカバーする
弾性を有する被覆層76Aとを備えている。
【0036】前記CCDベアチップ75は、ガラス基板
71に対向する側、即ち画素有効領域75a側に高さC
の突起部75bが形成されている。この突起部75bは
CCDベアチップ75の画素有効領域75aを含むよう
に形成されている。
【0037】前記バンプ74はCCDベアチップ75と
ガラス基板71の配線パターン73との導通をとるため
の突起形状を有し、その高さAは、薄層化された接着剤
S1の厚さBと接着剤S1から配線パターン73までの
厚み方向の距離、即ち突起部75bの高さCとの和より
も高く形成されている。これにより、CCDベアチップ
75とガラス基板71の電気回路との間の導通を確実に
とることができ、かつ、CCDベアチップ75の平面度
を保持することができる。
【0038】前記接着剤S1はCCDベアチップ75を
固定するとともに、画素有効領域75aを封止してい
る。前記接着剤S1の充填量は、CCDベアチップ75
の画素有効領域75aと薄層化された接着剤層の厚みB
との積より多くすることによって、画素有効領域75a
全体が透明接着剤S1で均一に被覆されるので、気泡の
混入等を防ぐことができ各画素の透明接着剤S1による
影響が一定となる。
【0039】前記被覆層76Aは、第1実施形態と同様
に、シリコンゴム、弾性を有する紫外線硬化樹脂等の弾
性を有する材料からなり、CCDベアチップ75に対
し、十分な肉厚及び柔らかさを有し、ガラス基板71上
にCCDベアチップ75とバンプ74とに密着して覆う
ように構成されている。
【0040】この被覆層76Aにより、CCDベアチッ
プ75に向かってある外力が発生しても、被覆層76A
の弾性により外力が吸収されるので、直接CCDベアチ
ップ75に外力Fが加わる事がなく、CCDベアチップ
75の物理的破損を起こしにくくすることができる。さ
らに、封止用樹脂S2として硬質な材料を用いた場合で
も封止用樹脂S2及びバンプ74を被覆層76Aにより
保護することができる。
【0041】さらに、前記被覆層76Aは、バンプ7
4、CCDベアチップ75及び封止用樹脂S2をカバー
しているので、バンプ74、CCDベアチップ75及び
封止用樹脂S2に対する、温度、湿度、振動等の耐環境
性が向上する。
【0042】図4は本発明に係る第4実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図である。図4に示すように、
この固体撮像装置7は、CCDベアチップ75と、CC
Dベアチップ75がフェースダウン状態で配置されるガ
ラス基板71と、CCDベアチップ75の画素有効領域
75aとガラス基板71とを接着層を介在させずに密着
させるガラス基板71の突起部71aと、CCDベアチ
ップ75とガラス基板71の配線パターン73との間を
導通するバンプ74と、全てのバンプ74の周囲を封止
する封止用樹脂S2と、バンプ74、CCDベアチップ
75及び封止用樹脂S2をカバーする弾性を有する被覆
層76Aとを備えている。
【0043】前記ガラス基板71は、上述したように、
CCDベアチップ75に対向する側、即ち電気接続用の
配線パターン73側に高さCの突起部71aが形成され
ている。この突起部71aはCCDベアチップ75の画
素有効領域75aに対応するガラス基板71側の画素有
効領域を含むように形成されている。即ち、CCDベア
チップ75の画素有効領域75aに入射する光束を妨げ
ない広さに形成されている。
【0044】前記バンプ74はCCDベアチップ75と
ガラス基板71の配線パターン73との導通をとるため
の突起形状を有し、その高さAは突起部71aの高さC
にほぼ等しく形成されている。これにより、CCDベア
チップ75とガラス基板71の電気回路との間の導通を
確実にとることができ、かつ、CCDベアチップ75の
平面度を保持することができる。
【0045】前記バンプ74の周囲は、封止用樹脂S2
により封止されている。したがって、バンプ74も封止
された状態となる。このとき、バンプ74の内側には空
間Sが形成されている。
【0046】前記被覆層76Aは、第1実施形態と同様
に、シリコンゴム、弾性を有する紫外線硬化樹脂等の弾
性を有する材料からなり、CCDベアチップ75に対
し、十分な肉厚及び柔らかさを有し、ガラス基板71上
にCCDベアチップ75とバンプ74とに密着して覆う
ように構成されている。
【0047】この被覆層76Aにより、CCDベアチッ
プ75に向かってある外力が発生しても、被覆層76A
の弾性により外力が吸収されるので、直接CCDベアチ
ップ75に外力が加わる事がなく、CCDベアチップ7
5の物理的破損を起こしにくくすることができる。さら
に、封止用樹脂S2として硬質な材料を用いた場合でも
封止用樹脂S2及びバンプ74を被覆層76Aにより保
護することができる。
【0048】CCDベアチップ75をガラス基板71に
フェースダウンにて実装し、CCDベアチップ75の画
素有効領域75aとガラス基板とを接着層を介在させず
に密着させたので、画素有効領域75aが樹脂層で覆わ
れていないため良好な画像を得ることができる。さら
に、固体撮像装置7を小型薄型軽量化することができ
る。
【0049】図5は本発明に係る第5実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図である。図5に示すように、
この固体撮像装置7は、CCDベアチップ75と、CC
Dベアチップ75がフェースダウン状態で配置されるガ
ラス基板71と、CCDベアチップ75の画素有効領域
75aとガラス基板71とを接着層を介在させずに密着
させるCCDベアチップ75の画素有効領域75aを含
む突起部75bと、CCDベアチップ75とガラス基板
71の配線パターン73との間を導通するバンプ74
と、全てのバンプ74の周囲を封止する封止用樹脂S2
と、バンプ74、CCDベアチップ75及び封止用樹脂
S2をカバーする弾性を有する被覆層76Aとを備えて
いる。
【0050】前記CCDベアチップ75は、上述したよ
うに、ガラス基板71に対向する側、即ち画素有効領域
75a側に高さCの突起部75bが形成されている。こ
の突起部75bはCCDベアチップ75の画素有効領域
75aを含むように形成されている。
【0051】前記ガラス基板71は、光透過率の高い部
材からなり、CCDベアチップ75の画素と接触、固定
する部分の平面度は必要な平面度に形成されている。前
記ガラス基板71はCCDベアチップ75を実装する側
の面に電気回路としての配線パターン73が形成されて
いる。本実施形態では、透明部材としてガラス基板71
を用いたが、ガラス基板71以外にもレンズ用プラスチ
ック等の光透過率の高い部材から構成してもよい。
【0052】前記バンプ74はCCDベアチップ75と
ガラス基板71の配線パターン73との導通をとるため
の突起形状を有し、その高さAは突起部75bの高さC
にほぼ等しく形成されている。これにより、CCDベア
チップ75とガラス基板71の電気回路との間の導通を
確実にとることができ、かつ、CCDベアチップ75の
平面度を保持することができる。
【0053】前記バンプ74の周囲は、封止用樹脂S2
により封止されている。したがって、バンプ74も封止
された状態となる。前記封止用樹脂S2は透明でも良い
が、透明である必要はなく、本実施形態では不透明な樹
脂を用いている。このように不透明な樹脂を用いること
によりCCDベアチップ75の画素有効領域75aに不
要光が入射するのを防止できるので、画像品質が向上す
る。さらに、高価な透明樹脂を用いる必要がないので、
透明樹脂を用いた場合と比べてコスト上有利である。こ
の封止用樹脂S2は、熱膨張率の低いものが望ましい。
【0054】前記封止用樹脂S2は本実施形態では不透
明な樹脂を用いているが、紫外線硬化型接着剤でも良
く、他の光硬化型接着剤でも良く、また、他の透明な接
着剤でもよい。例えば、光学的特性の高い接着剤、例え
ば、バルサム、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、シリコ
ン等を使用することができる。
【0055】図6は本発明に係る第6実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図である。この第6実施形態で
は、図4の第4実施形態と比べて、ガラス基板71の突
起部71aの周囲が溝状に形成され、突起部71aの先
端面がガラス基板71の外周部と面一に形成されている
点のみ異なり他の構成は同様である。
【0056】図7は本発明に係る第7実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図である。この第7実施形態で
は、図5の第5実施形態と比べて、CCDベアチップ7
5の突起部75bに対応するガラス基板71の部分に凹
状部を形成した点のみ異なり他の構成は同様である。
【0057】図8は本発明に係る第8実施形態の固体撮
像素子実装構造体の断面図であり、(A)は外力が作用
する前の状態、(B)は外力が作用している状態をそれ
ぞれ示す。図8に示すように、この固体撮像装置7は、
図1の第1実施形態の固体撮像装置7と比べて、カバー
部材として、CCDベアチップ75とバンプ74とに密
着して覆う被覆層76Aの代わりに、CCDベアチップ
75及びバンプ74との間に空間SPを形成する覆い部
材76Bとした点のみ異なり、他の構成は第1実施形態
と同様である。なお、第8実施形態の固体撮像素子実装
構造体において、第1実施形態との共通部分を第2〜7
実施形態の対応する部分に置き換えてもよい。
【0058】前記覆い部材76Bは、シリコンゴム等の
弾性部材を予めキャップ状に成形したものをガラス基板
71上に接着することにより設けることができる。ま
た、次の図9に示すようにして設けてもよい。図9は図
8の第8実施形態の固体撮像素子実装構造体の覆い部材
の製造方法を示す図であり、(A)は概略正面図、
(B)はノズル走査の概念図、(C)はノズル走査の変
形例を示す概念図である。
【0059】図9(A),(B)に示すように、CCD
ベアチップ75の側辺から所定間隔離間したガラス基板
71上の位置から、先ず、CCDベアチップ75の長手
方向である主方向に沿って、図示しない吐出ノズルの第
1走査76−1(往路走査)を行い、次に主方向と直交
する副方向に少しずつずらしながら主方向に第2走査7
6−2(復路走査)を行い、次に主方向と直交する副方
向に少しずつずらしながら主方向に第3走査76−3
(往路走査)を行うというように繰り返して、CCDベ
アチップ15の反対側のガラス基板71上まで高粘性弾
性材料を塗布する。このようにして高粘性材料をトンネ
ル状に塗布した後、両端の開口を副走査方向のみの往復
走査で高粘性弾性材料を塗布することにより閉塞する。
このようにして覆い部材76Bを形成する。また、この
塗布方法の変形例として、塗布材料の粘性に応じて、図
9(C)に示すように、一対の吐出ノズルをCCDベア
チップ75の両側から同時にスタートさせて塗布しても
よい。
【0060】この固体撮像装置7によれば、図8(B)
に示すように、CCDベアチップ75に向かって、ある
外力Fが発生しても、覆い部材76Bの変形を空間SP
内で吸収することができ、直接、CCDベアチップ75
に、外力Fが加わる事がなくCCDベアチップ75が物
理的破損をおこしにくくできる。さらに、CCDベアチ
ップ75の使用時の発熱に対する膨張に対し、CCDベ
アチップ75が弾性作用を有する覆い部材76Bに接触
していないため、CCDベアチップ75の熱膨張に対し
ストレスを与えないことがない。したがって、第1実施
形態の場合と比べて、よりCCDベアチップ75の物理
的破損をおきにくくする事ができる。
【0061】図10は固体撮像素子実装構造体の一例と
しての固体撮像装置の斜視図である。図10は図1の固
体撮像装置の斜視図であり、図10中、符号77は配線
パターン73に接続するFPC(フレキシブル配線板)
であり、符号Lは結像レンズからの入射光である。
【0062】図11は本発明に係る固体撮像装置を用い
た画像読取ユニットの斜視図である。図11に示すよう
に、画像読取ユニット1は、原稿面からの画像光として
の光線が透過する透過面の周囲に側面であるコバ面3a
を有する、光学エレメントであるレンズ3と、コバ面3
aに対向する第1の取付面5aと第1の取付面5aとは
異なる角度、本実施形態では第1の取付面5aに対して
90度に形成されている第2の取付面5bとを有し、レ
ンズ3と筐体2とを接合する中間保持部材5と、第2の
取付面5bに対向する取付面2cを有するベース部材で
ある筐体2とを備えている。この画像読取ユニット1で
は、筐体2と筐体2に対して位置調整されたレンズ3と
が中間保持部材5を介して接着固定されている。
【0063】前記レンズ3は、そのコバ面3aに同一直
径上に配置される平坦面3bを備えている。この平坦面
3bは切削、研削等により形成され、必要に応じて研磨
されている。このように平坦面3bを形成することによ
り、中間保持部材5の第1取付面5aとの接着面積を拡
大することができ、固定強度を高めることができる。
【0064】前記筐体2は、レンズ3と固体撮像装置7
とを調整後に調整された配置関係で固定する。この筐体
2は、円弧状溝部2bと、円弧状溝部2bに隣接する平
面状の取付面2cと、固体撮像装置7を取り付ける取付
面2dと、レンズ3,6等から構成される結像レンズ系
と固体撮像装置7との間を遮光する遮光用カバー2aと
を備えている。この遮光用カバー2aを設けることによ
って、外乱光等の影響を防ぐことができ良好な画像を得
られる。この筐体2は後述する複写機等の画像走査装置
の所定位置にねじ締め、カシメ、接着、溶着等の固定手
段により固定される。
【0065】前記中間保持部材5に用いる材質は、光
(紫外線)透過率の高い部材、例えば、アートン、ゼオ
ネックス、ポリカーボネイト等が用いられる。前記中間
保持部材5は接着剤の表面張力により、レンズ調整によ
るレンズ位置の移動に対して、両接着面がすべるように
して動き、レンズ3の移動に追従することができる。
【0066】前記中間保持部材5の第1取付面5a及び
第2取付面5b、即ち両接着面を直交させることによっ
て、レンズ3の位置調整が6軸可能となり各軸が独立し
て調整することができる。
【0067】図11に示すように、2個の中間保持部材
5を用いて光学エレメント側接着面であるレンズ3のコ
バ3aの平坦面3bが対向するように配置することによ
って、接着剤が硬化するときの硬化収縮による影響を少
なくすることができる。
【0068】図11に示すように、中間保持部材5の両
接着面間に透光性のリブ5cを設けることによって、光
硬化型接着剤を硬化させるときの光のロスを増加するこ
となく、中間保持部材5の強度を高めることができる。
【0069】前記中間保持部材5のレンズ側固定面であ
る第1取付面5aと保持部材側固定面である第2取付面
5bとは互いに垂直であるので、レンズのX、Y、Z、
α、β、γ各位置調整方向への移動に対して互いに独立
して調整することができる。
【0070】中間保持部材5が紫外線硬化型の接着剤に
よって調整レンズ3と筐体2とに接続されている場合に
ついて考えてみると、まずX、Z方向の調整の場合、レ
ンズ3と中間保持部材5とが筐体2の保持部材側固定面
である筐体取付面2cを介して筐体上をすべる動きをし
て調整される。また、Y方向の調整の場合、移動レンズ
3が中間保持部材5のレンズ側固定面である第1取付面
5aをすべる動きをして調整される。
【0071】以下α、β、γも同様にして調整される。
さらに、光学エレメントがレンズの場合光軸を中心とし
た球面形状をしているため、光軸(γ軸)周りに回転さ
せてもレンズの加工誤差等で発生した光軸倒れを補正す
ることはできない(光軸が回転するのみ)。したがって
γ軸周りの調整は不要となる。
【0072】図12は本発明に係る画像読取ユニットを
用いた画像形成装置の概略図である。図12は本発明の
固体撮像装置を用いた画像読取ユニットを備えた画像走
査装置の一例として多機能型デジタル画像形成装置の概
略構成図である。図12に示すように、この画像形成装
置は、自動原稿送り装置101、読み取りユニット15
0、書込ユニット157、給紙ユニット130及び後処
理ユニット140とを備えて構成されている。自動原稿
送り装置101は、原稿を読取ユニット150のコンタ
クトガラス106上に自動的に給送し、読み取りが終了
した原稿を自動的に排出する。読み取りユニット150
はコンタクトガラス106上にセットされた原稿を照明
して光電変換装置であるCCD154によって読み取
り、書込ユニット157は読み取られた原稿の画像信号
に応じて感光体115上に画像を形成し、給紙ユニット
130から給紙された転写紙上に画像を転写して定着す
る。定着が完了した転写紙は後処理ユニット140に排
紙され、ソートやステープルなどの所望の後処理が行わ
れる。
【0073】まず、読み取りユニット150は、原稿を
載置するコンタクトガラス106と光学走査系で構成さ
れ、光学走査系は露光ランプ151、第1ミラー15
2、レンズ153、CCDイメージセンサ154、第2
ミラー155および第3ミラー156などからなってい
る。露光ランプ151および第1ミラー152は図示し
ない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー155お
よび第3ミラー156は図示しない第2キャリッジ上に
固定されている。原稿を読み取る際には、光路長が変化
しないように第1キャリッジと第2キャリッジとは2対
1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は
図示しないスキャナ駆動モータによって駆動される。
【0074】原稿画像はCCDイメージセンサ154に
よって読み取られ、光信号から電気信号に変換されて処
理される。レンズ153およびCCDイメージセンサ1
54を図12において左右方向に移動させると画像倍率
を変化させることができる。すなわち、指定された倍率
に対応してレンズ153およびCCDイメージセンサ1
54の図において左右方向の位置が設定される。
【0075】書き込みユニット157はレーザ出力ユニ
ット158、結像レンズ159およびミラー160によ
って構成され、レーザ出力ユニット158の内部には、
レーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによっ
て高速で定速回転するポリゴンミラーが設けられてい
る。
【0076】レーザ出力ユニット158から照射される
レーザ光は、前記定速回転するポリゴンミラーによって
偏向され、結像レンズ159を通ってミラー160で折
り返され、感光体面上に集光されて結像する。偏向され
たレーザ光は感光体115が回転する方向と直交する所
謂主走査方向に露光走査され、後述する画像処理部のM
SU606によって出力された画像信号のライン単位の
記録を行う。そして、感光体115の回転速度と記録密
度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによっ
て感光体面上に画像、すなわち静電潜像が形成される。
【0077】このように書き込みユニット157から出
力されるレーザ光が、画像作像系の感光体115に照射
されるが、感光体115の一端近傍のレーザ光の照射位
置に主走査同期信号を発生する図示しないビームセンサ
が配されている。このビームセンサから出力される主走
査同期信号に基づいて主走査方向の画像記録タイミング
の制御、および後述する画像信号の入出力用の制御信号
の生成が行われる。
【0078】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施形態では、バンプ74
を、CCDベアチップ75側に設けたが、ガラス基板7
1側に設けても良いのはもちろんである。また、上記実
施形態では、透明部材としてガラス基板71を用いた
が、ガラス基板71以外にもレンズ用プラスチック等の
光透過率の高い部材から構成してもよい。また、上記実
施形態では、接着剤S1として、紫外線硬化型接着剤を
用いているが、他の光硬化型接着剤でも良く、また、硬
化後に透明性を有するものであれば他の接着剤でもよ
い。例えば、光学的特性の高い接着剤、例えば、バルサ
ム、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン等を使用
することができる。また、上記実施形態では、CCDベ
アチップ75とガラス基板71との連結を接着剤S1又
は封止用樹脂S2でも行っているが、長手方向両側に連
結用のバンプを設けることにより接着剤S1又は封止用
樹脂S2を省略することができる。即ち、本発明の骨子
を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の本発
明によれば、素子の使用時又は搬送中に外力が加わって
も、外力が直接素子に加わるのを防止でき、素子が物理
的破損を起こしにくい素子実装構造体を得ることができ
る。また、請求項2の発明によれば、CCDベアチップ
等の固体撮像素子の使用時又は搬送中に外力が加わって
も、外力が直接固体撮像素子に加わるのを防止でき、固
体撮像素子が物理的破損を起こしにくい素子実装構造体
を得ることができる。また、請求項3の発明によれば、
さらに、透明接着剤により受光面を封止することができ
るとともに、固体撮像素子と透明基板とを透明接着剤に
より剛的に連結することができる。また、請求項4の発
明によれば、さらに、隙間によりカバー部材の変形を吸
収することができ、固体撮像素子の裏面に外力が加わる
ことがない。また、請求項5の発明によれば、さらに、
隙間によりカバー部材の変形を吸収することができ、固
体撮像素子の側面に外力が加わることがない。また、請
求項6の発明によれば、さらに、製造が容易であるとい
う効果を有することができる。また、請求項7の発明に
よれば、請求項4〜6の固体撮像素子の実装構造体を製
造することができる。また、請求項8の発明によれば、
請求項4〜6の固体撮像素子の実装構造体を容易に製造
することができる。また、請求項9の発明によれば、請
求項2〜6の何れかの効果を有する画像読取ユニットを
得ることができる。また、請求項10の発明によれば、
請求項9の効果を有する画像形成装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の固体撮像素子実装
構造体の一例として固体撮像装置の断面図であり、
(A)は外力が作用する前の状態、(B)は外力が作用
している状態をそれぞれ示す。
【図2】本発明に係る第2実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図である。
【図3】本発明に係る第3実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図である。
【図4】本発明に係る第4実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図である。
【図5】本発明に係る第5実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図である。
【図6】本発明に係る第6実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図である。
【図7】本発明に係る第7実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図である。
【図8】本発明に係る第8実施形態の固体撮像素子実装
構造体の断面図であり、(A)は外力が作用する前の状
態、(B)は外力が作用している状態をそれぞれ示す。
【図9】図8の第8実施形態の固体撮像素子実装構造体
の覆い部材の製造方法を示す図であり、(A)は概略正
面図、(B)はノズル走査の概念図、(C)はノズル走
査の変形例を示す概念図である。
【図10】固体撮像素子実装構造体の一例としての固体
撮像装置の斜視図である。
【図11】本発明に係る固体撮像装置を用いた画像読取
ユニットの斜視図である。
【図12】本発明に係る画像読取ユニットを用いた画像
形成装置の概略図である。
【図13】従来の固体撮像装置を示す断面図である。
【図14】(A)〜(C)は従来の固体撮像装置の製造
方法を示す断面図である。
【符号の説明】
7 固体撮像装置 71 ガラス基板 73 配線パターン 74 バンプ 75 CCDベアチップ 76、76A,76B カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA11 FA06 FA08 HA01 HA03 HA11 HA24 HA26 HA31 5B047 BB02 BC01 5C024 CY48 EX01 EX22 EX24 GY01 5C051 AA02 BA02 DA03 DB01 DB04 DB05 DB06 DC01 DC07 DD02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に素子の表面が対向して実装
    する実装構造体において、少なくとも前記素子の裏面と
    側面とを覆って透明基板上に連結される弾性を有するカ
    バー部材を備えていることを特徴とする素子実装構造
    体。
  2. 【請求項2】 透明基板上に固体撮像素子の表面の受光
    面が対向して実装する固体撮像素子の実装構造体におい
    て、少なくとも前記固体撮像素子の裏面と側面とを覆っ
    て透明基板上に連結される弾性を有するカバー部材を備
    えていることを特徴とする固体撮像素子の実装構造体。
  3. 【請求項3】 前記透明基板と固体撮像素子の受光面と
    の間に透明接着剤が充填されていることを特徴とする請
    求項2に記載の固体撮像素子の実装構造体。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材と前記固体撮像素子の裏
    面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求
    項2又は3に記載の固体撮像素子の実装構造体。
  5. 【請求項5】 前記カバー部材と前記固体撮像素子の側
    面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求
    項4に記載の固体撮像素子の実装構造体。
  6. 【請求項6】 前記固体撮像素子の側面が前記カバー部
    材と接触していることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の固体撮像素子の実装構造体。
  7. 【請求項7】 透明基板上に固体撮像素子の表面の受光
    面を対向させて実装する固体撮像素子の実装構造体の製
    造方法において、 前記透明基板上に固体撮像素子の表面の受光面を対向さ
    せた状態で透明基板と固体撮像素子の受光面との間に透
    明接着剤を充填し、次いで硬化時に弾性を有するカバー
    材料を前記透明基板上から前記固体撮像素子の長手方向
    に沿って徐々に往復させながら上方に向けて塗布し、前
    記カバー材料を前記固体撮像素子に非接触のトンネル状
    に形成した後、両端の開口を閉塞して弾性を有するカバ
    ー部材を形成することを特徴とする固体撮像素子実装構
    造体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記透明接着剤として高粘性紫外線硬化
    型樹脂を用いることを特徴とする請求項7に記載の固体
    撮像素子実装構造体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項2〜6の何れかに記載の固体
    撮像素子の実装構造体を備えている画像読取ユニット。
  10. 【請求項10】 前記請求項9に記載の画像読取ユニッ
    トを備えている画像形成装置。
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