JP2002269623A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】防犯上の安全性が高くなる自動販売機を提供す
る。 【解決手段】対価の検知により自動的に商品の販売を行
なう自動販売機であって、商品の購入者が存在しうる領
域を撮影するカメラ６と、上記カメラ６で撮影された撮
影画像を外部に送信する送受信手段３９とを備えたこと
により、自動販売機の利用者２本人の撮影画像を外部に
送信しうることから、例えば、たばこや酒類のように購
入者に年齢制限がある場合の、違反抑止効果が高くな
る。また、防犯面の安全性が極めて高くなり、高額商品
の販売も可能となるうえ、利用者２のマナーの向上にも
効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、利用者周辺の映像
を撮影しうる自動販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、缶ジュースやタバコ，酒類は
自動販売機で販売されることが多い。このような自動販
売機は、貨幣や紙幣を投入して商品選択ボタンを押す
と、所望の商品が取り出し口に排出されるとともに、つ
り銭がつり銭排出口に排出されて販売が完了する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動販売機のように、単に販売を行なうだけのもの
では、たばこや酒類等の販売対象の年齢に制限がある商
品では、購入できない相手に販売が行なわれてしまう。
このような自動販売機の存在により、未成年者の飲酒や
喫煙を助長しており、近年では社会問題化している。

【０００４】このような問題に対処するため、最近で
は、運転免許証をスキャニングして年齢を読み取り、購
入可能な相手かどうかを判別する装置を備えた自動販売
機も実用化されている。ところが、このような自動販売
機では、他人の運転免許証を使用して購入する不正を判
別できず、購入者本人を特定しうるものではないことか
ら、抑止効果の実効性はそれほど高いものではない。ま
た、運転免許証を持たない人には利用できないという欠
点がある。

【０００５】また、上記従来の自動販売機は、無人で２
４時間営業を行なうものであるため、防犯面の安全性が
極めて低く、高額商品の販売には適さない。そのうえ、
各種の自動販売機を集めたコイン店舗等では、マナーの
悪い若者が深夜にたむろする場所にもなりがちで、セキ
ュリティ面に問題があった。

【０００６】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、防犯上の安全性が高くなる自動販売機の提供を
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の自動販売機は、対価の検知により自動的に
商品の販売を行なう自動販売機であって、商品の購入者
が存在しうる領域を撮影する撮影手段とを備えているこ
とを要旨とする。

【０００８】すなわち、本発明の自動販売機は、商品の
購入者が存在しうる領域を撮影する撮影手段と、上記撮
影手段で撮影された撮影画像を備えている。このため、
自動販売機での購入者本人の撮影画像を得られることか
ら、例えば、たばこや酒類のように購入者の年齢制限が
ある場合に、違反の抑止効果が高くなる。また、防犯面
の安全性が極めて高くなり、高額商品の販売も可能とな
るうえ、利用者のマナーの向上やセキュリティ面で効果
的である。

【０００９】本発明の自動販売機において、上記撮影手
段で撮影された撮影画像を外部に送信する通信手段を備
えている場合には、自動販売機での購入者本人の撮影画
像を外部に送信して蓄積等できることから、違反の抑止
効果がより高くなる。

【００１０】本発明の自動販売機において、上記撮影手
段が、撮影領域を継続的または断続的に撮影することに
より監視カメラとして機能しうるものである場合には、
防犯面の安全性が極めて高くなり、高額商品の販売も可
能となるうえ、利用者のマナーの向上やセキュリティ面
で効果的である。

【００１１】本発明の自動販売機において、自動販売機
に近づいた人体を検知する人体センサと、上記人体セン
サによる人体の検知信号に基づいて撮影を開始するよう
になっている場合には、人体が近づいたときに撮影を開
始することから、無駄な撮影を行なわなくてすみ、エネ
ルギ効率がよい。

【００１２】本発明の自動販売機において、上記撮影手
段が、撮影領域に存在する購入者を撮影して静止画像を
得るものである場合には、防犯面の安全性が高くなるう
え、撮影した静止画像を防犯上に利用するだけでなく、
写真撮影のようなアミューズメント的に利用することも
可能となる。

【００１３】本発明の自動販売機において、購入者によ
る商品の購入ごとに電子的にくじを実行するくじ実行手
段を備え、くじの当選により購入者の静止画像を得るよ
うになっている場合には、くじの当選によるサービスと
して写真撮影を行なえるようになる。

【００１４】本発明の自動販売機において、上記撮影手
段で撮影された購入者の静止画像を写真として出力する
写真出力手段を備えている場合には、購買者に撮影され
た写真が提供され、アミューズメント性が高くなる。

【００１５】本発明の自動販売機において、対価を受領
してその対価の額を検知する対価検知手段と、上記対価
に応じたポイントをデータカードに累積記録するポイン
ト記録手段とを備えている場合には、ポイントが記録さ
れるポイントカードやプリペイドカード等のデータカー
ドで利用できる。

【００１６】本発明の自動販売機において、購入者の利
用に応じたポイントをデータカードに累積記録するポイ
ント記録手段を備えている場合には、ポイントが記録さ
れるポイントカードやプリペイドカード等のデータカー
ドで利用できる。

【００１７】本発明の自動販売機において、対価を受領
してその対価の額を検知する対価検知手段と、データカ
ードに記録されている累積ポイントを読み取るポイント
読取手段と、読み取ったポイントが所定のポイント数に
達している場合に、対価の検知の有無にかかわらず商品
の販売を行なうようになっている場合には、データカー
ドに蓄積されたポイントを用いて商品の販売を行うこと
ができ、利用者はポイントによる特典を受けられてお得
感を得られ、店舗としては有効な顧客サービスを行なえ
る。

【００１８】本発明の自動販売機において、対価を受領
してその対価の額を検知する対価検知手段と、データカ
ードに記録されている累積ポイントを読み取るポイント
読取手段と、読み取ったポイントに対応する額を減じた
対価により商品の販売を行なうようになっている場合に
は、データカードに蓄積されたポイントを用いて商品の
販売を行うことができ、利用者はポイントによる特典を
受けられてお得感を得られ、店舗としては有効な顧客サ
ービスを行なえる。

【００１９】本発明の自動販売機において、上記データ
カードが磁気カード，メモリカード，ＩＣカード，バー
コードカードのうち少なくともいずれかである場合に
は、データの読み書きが容易に行なえ、利便性がよい。

【００２０】

【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。

【００２１】図１および図２は、本発明の自動販売機の
一実施の形態を示す図である。この自動販売機は、筐体
１の内部および表面に各種の装置等が設けられている。

【００２２】上記筐体１の前面には、対価としてのコイ
ン５を投入するコイン投入口２５および紙幣（図示せ
ず）を挿入する紙幣挿入口２６が設けられている。上記
筐体１内部のコイン投入口２５および紙幣挿入口２６に
隣接した位置には、投入された対価を検出してコンピュ
ータ装置７に検出信号を送信する対価検出部１７が設け
られている。

【００２３】また、上記筐体１の表面には、この自動販
売機で販売する商品の商品見本３が複数陳列され、上記
陳列された各商品見本３の下側に、それぞれ商品選択ボ
タン４が設けられている。

【００２４】そして、対価検出部１７による対価の検知
と、商品選択ボタン４による商品選択信号により、商品
販売回路３７（図３参照）が動作して筐体１内部に格納
された商品（図示せず）が、筐体１の前面下部に設けら
れた商品取出口１２に排出されるようになっている。

【００２５】また、上記筐体１の前面には、利用者２に
よる商品の購買が行なわれるごとに実行されるくじの実
行結果であるあたりはずれを示す当否表示部１０が設け
られている。

【００２６】また、上記筐体１の内部には、商品購入者
である利用者２が存在しうる領域を撮影するカメラ６が
設けられている。また、上記筐体１の内部には、上記カ
メラ６から画像データを受信して画像データの処理等を
行なうコンピュータ装置７が設けられている。また、上
記筐体１の前面には、上記コンピュータ装置７から送信
された撮影画像の画像信号を受信して表示するディスプ
レイ８が設けられている。

【００２７】また、上記筐体１の前面には操作ボタン１
１が設けられている。そして、利用者による操作ボタン
１１の操作により、各種の操作信号がコンピュータ装置
７に送られ、シャッタ操作等の各種操作が行なわれるよ
うになっている。

【００２８】さらに、上記筐体１の内部には、コンピュ
ータ装置７から送信された画像データを受信し、この画
像をシール台紙等の印刷媒体１５に印刷するプリンタ９
が設けられている。このプリンタ９で印刷された印刷媒
体１５は、筐体１前面に形成された送出口１９から送出
される。その際、印刷媒体１５は、プリンタ９の排紙口
の近傍に設けられたカッタ１３により所定長さに切断さ
れて送出されるようになっている。

【００２９】そして、上記筐体１の前面には、データカ
ード１８が挿入されるカード挿入口２７が設けられてい
る。そして、上記筐体１の内部には、データカード１８
が挿入されることにより、データカード１８のデータ記
録部に記録されたデータを読み書きするリーダライタ１
４が設けられている。この例では、上記データカード１
８のデータ記録部には、利用者情報および利用者２が取
得したポイントが記録されている。

【００３０】上記リーダライタ１４で読み取られたポイ
ント等の情報は、コンピュータ装置７に転送されてポイ
ントが加減算され、加減算後の累積ポイント（以下、本
発明では加算後のポイントだけでなく、減算後のポイン
トも「累積ポイント」に含めて称する）がコンピュータ
装置７からリーダライタ１４に転送されて再びデータカ
ード１８に記録されるようになっている。

【００３１】つぎに、上記コンピュータ装置７のシステ
ム構成について詳しく説明する。

【００３２】図３に示すように、上記コンピュータ装置
７は、操作ボタン１１によって入力された各種の操作信
号を受信し、受信した操作信号に応じて各種制御を行な
う制御部４０を備えている。上記制御部４０は、対価検
出部１７からの検出信号と商品選択ボタン４の選択信号
を受信することにより、商品販売やくじの実行等の制御
を開始するようになっており、上記対価検出部１７と制
御部４０とが本発明の対価検知手段として機能する。

【００３３】上記コンピュータ装置７は、対価検出部１
７からの対価検知信号と商品選択ボタン４による商品選
択信号により、筐体１内部に格納された商品を商品取出
口１２に排出させる商品販売回路３７を備えている。

【００３４】また、上記コンピュータ装置７は、対価検
出部１７からの対価検出信号と商品選択ボタン４の選択
信号を受信することにより、くじの実行を行なうくじ実
行部３６を備えている。上記くじ実行部３６によって実
行されるくじは、例えば、カウンタや乱数表等が利用さ
れ、所定の確率であたりはずれが決定される。くじ実行
部３６におけるくじの実行結果であるあたりはずれは、
当否表示部１０に表示される。

【００３５】また、上記コンピュータ装置７は、対価検
出部１７からの対価検出信号と商品選択ボタン４の選択
信号を受信して所定のポイントに換算するとともに、換
算された取得ポイントをデータカード１８から読み取っ
たポイントに換算して累積するポイント累積手段２２を
備えている。

【００３６】なお、上記ポイント累積手段２２における
ポイントの換算は、販売された商品代金に応じたポイン
ト数に換算するようにしてもよいし、金額に係わらず購
入するごとに一定のポイント数に換算するようにもでき
る。また、購入された商品の種類等、商品の内容に応じ
たポイント数に換算することもできる。

【００３７】上記ポイント累積手段２２で換算された利
用者２の取得ポイントは、リーダライタ１４でデータカ
ード１８から読み取ったポイントに加算されて再びデー
タカード１８に記録される。このように、上記データカ
ード１８は、ポイントが加算されるポイントカードとし
て利用することができる。

【００３８】上記リーダライタ１４は、データカード１
８に記録されたデータを読み取るデータ読取部２０と、
データカード１８にデータを書き込むデータ書込部２１
とを備えている。上記データ書込部２１は、ポイント累
積手段２２で累積された累積ポイントを書き込む本発明
のポイント記録手段として機能する。また、上記データ
読取部２０は、データカード１８に記録されたポイント
を読み取る本発明のポイント読取手段として機能する。

【００３９】そして、上記ディスプレイ８には、リーダ
ライタ１４でデータカード１８から読み取ったポイント
数や、今回利用による取得ポイント、あるいはそれらの
累積ポイント等のポイント情報が表示されるようになっ
ている。このようにすることにより、利用者２は、利用
にあたって、自分のデータカード１８に残っている累積
ポイント数等を知ることができ、ポイントを利用して特
典を受けるか否かの判断を行いやすい。

【００４０】また、この自動販売機では、上記データカ
ード１８から読み取ったポイントが所定のポイント数に
達している場合に、対価の検知の有無にかかわらず商品
の販売を行なうようになっている。また、読み取ったポ
イントに対応する額を減じた対価の投入により商品を販
売しうるようになっている。

【００４１】さらに、上記コンピュータ装置７には画像
処理部３８が設けられ、カメラ６で撮像された撮像映像
をコマ送りの静止画に変換するようになっている。ま
た、上記コンピュータ装置７には、自動販売機の設置場
所や上記コマ送り画像の撮影時刻等のデータを整理する
データ処理部２４を備えている。

【００４２】さらに、上記コンピュータ装置７には、画
像処理部３８で処理された画像データとデータ処理部で
処理された撮影時刻等のデータをインターネット（ＮＥ
Ｔ）を介して外部サーバ（図示せず）に送信する送受信
手段３９を備えている。

【００４３】そして、上記自動販売機では、上記カメラ
６により継続的または断続的に撮影領域を撮像し、コマ
送り画像に処理して撮影時刻等のデータとともに外部サ
ーバに送信することにより、上記カメラ６が監視カメラ
として機能するようになっている。

【００４４】また、自動販売機に近づいた人体を検知す
る人体センサ１６を設け、上記人体センサ１６による検
知信号に基づいてカメラ６による撮影を開始するように
もできる。このようにすることにより、人体が近づいた
ときに撮影を開始することから、無駄な撮影を行なわな
くてすみ、エネルギ効率がよい。

【００４５】このようにすることにより、例えば、たば
こや酒類のように購入者の年齢制限がある場合に、違反
の抑止効果が高くなる。また、防犯面の安全性が極めて
高くなり、高額商品の販売も可能となるうえ、利用者の
マナーの向上やセキュリティ面で効果的である。

【００４６】また、上記画像処理部３８では、くじ実行
部３８におけるくじの結果があたりの場合や、データカ
ード１８から読み取られたポイントが所定ポイント以上
である場合に、上記利用者２による操作ボタン１１の操
作により所望のシャッタタイミングで、カメラ６で撮像
している撮像映像を静止画像として固定するようになっ
ている。

【００４７】そして、上記撮影画像（静止画像）は、デ
ィスプレイ８に表示されて利用者２に対してプレビュー
確認させるようになっている。そして、ディスプレイ８
には、プレビューを確認させた静止画像について撮りな
おしを希望するか否かの選択を促す画面を表示し、利用
者２が撮りなおしを希望する場合は、操作ボタン１１で
キャンセル操作を行なって再度シャッタ操作を行なうよ
うにすることもできる。

【００４８】また、上記静止画像は、データカード１８
から読み取られた利用者情報とともに送受信手段３９に
より、インターネットを介して外部サーバに送信するよ
うになっている。外部サーバで受信された静止画像は、
利用者２が用いる端末装置に表示され、印刷出力等しう
る状態に格納される。

【００４９】さらに、上記コンピュータ装置７は、プリ
ンタ９による印刷を制御する印刷制御部３４を備えてい
る。上記印刷制御部３４は、所定のシートレイアウトに
より印刷媒体１５に撮影画像を印刷するよう制御する。

【００５０】上記データカード作製機の動作について、
図４および図５のフローチャートを参照しながら説明す
る。ここで、図４および図５において、「Ｓ」はステッ
プを意味する。

【００５１】まず、利用者２がコイン５によって商品を
購入する際の動作について説明する。

【００５２】すなわち、図４に示すように、利用者２が
必要なコイン５を投入すると（Ｓ１００）、商品選択ボ
タン４が選択可能な状態になる。ついで、所望の商品に
対応する商品選択ボタン４を押して商品の選択を行なう
と（Ｓ１１０）、商品販売回路が作動して選択された商
品が商品取出口１２に排出される（Ｓ１２０）。

【００５３】ついで、くじ実行部３６によりくじが実行
され（Ｓ１３０）、ステップ１４０に進む。ステップ１
４０において、上記くじ実行部３８によるくじの結果が
はずれであれば、はずれの表示を当否表示部１０に表示
したのち終了する。

【００５４】一方、ステップ１４０において、上記くじ
実行部３８によるくじの結果があたりであれば、ディス
プレイ８に写真撮影が可能である旨のメッセージが表示
されたのち、ディスプレイ８に利用者データの入力を促
す画面が表示され、必要な利用者データの入力が行なわ
れる（Ｓ１５０）。

【００５５】この利用者データ入力画面は、例えば、氏
名，電話番号等の利用者データを入力する入力ボックス
と、上記各入力ボックスにデータを入力するカナ用，数
字用，アルファベット用のアイコンとが表示され、上記
アイコンに指先を接触させることによりデータ入力が行
なわれるようになっている。

【００５６】ステップ１５０における利用者データの入
力が終了すると、カメラ６による利用者２の撮像が開始
される（Ｓ１６０）。撮像の開始により、ディスプレイ
８に撮像映像が動画としてリアルタイムで表示される。

【００５７】つぎに、利用者２がディスプレイ８の表示
画像を見ながら利用者２の位置調整を完了した後に、操
作ボタン１１を操作してシャッタ操作の操作信号を入力
すると（Ｓ１７０）、利用者２にポーズをとるよう指示
し、それから所定時間のカウントダウン後に、所定の瞬
間の撮像映像が画像処理部３８に固定される（Ｓ１８
０）。このとき、ディスプレイ８には、そのときの撮影
画像が静止画像として表示される。

【００５８】そして、必要に応じて、固定された静止画
像をディスプレイ８の表示部３６に表示して利用者２に
対してプレビュー確認させ、ディスプレイ８にはプレビ
ューを確認させた静止画像について撮りなおしを希望す
るか否かの選択を促すメッセージを表示する。利用者２
が撮りなおしを希望する場合は、操作ボタン１１でキャ
ンセル操作を行なって再度シャッタ操作が行なわれる。

【００５９】撮影画像が確定されると、固定された撮影
画像と入力された利用者データを送受信手段３９により
インターネットを介して外部サーバに送信する（Ｓ１９
０）。そして、上記撮影画像をプリンタ９で印刷媒体１
５に印刷し（Ｓ２００）、印刷された写真プリンタを送
出する。

【００６０】つぎに、利用者２がデータカード１８を利
用して商品の購入を行なう動作を説明する。

【００６１】まず、カード挿入口２７からデータカード
１８を挿入する（Ｓ３００）。データカード１８が挿入
されると、リーダライタ１４のデータ読取部２０による
データカード１８に記録されたポイント数の読み取りが
行なわれ（Ｓ３１０）、つぎのステップに進む。

【００６２】ステップ３２０では、データカード１８に
記録されていたポイント数が規定のポイント数以上であ
るか否かが判断され、規定ポイント数に達していなけれ
ば、利用者２にコインの投入を促す画面を表示し、所定
額のコインが投入されると（Ｓ３３０）、取得ポイント
の換算が行なわれたのち（Ｓ３４０）、累積ポイントの
算出が行なわれ（Ｓ３５０）、算出された累積ポイント
がデータカード１８に記録される（Ｓ３６０）。

【００６３】そののち、商品選択ボタン４が選択可能な
状態になり、所望の商品に対応する商品選択ボタン４を
押して商品の選択を行なうと（Ｓ３７０）、商品販売回
路が作動して選択された商品が商品取出口１２に排出さ
れ（Ｓ３８０）、データカード１８が送出される（Ｓ３
９０）。

【００６４】一方、ステップ３２０において、データカ
ード１８に記録されていたポイント数が規定のポイント
数以上であれば、ステップ３７０に進み、商品の選択と
排出が行なわれ（Ｓ３７０〜Ｓ３８０）、データカード
１８が送出される（Ｓ３９０）。

【００６５】このように、上記自動販売機によれば、自
動販売機の利用者２本人の撮影画像を外部に送信しうる
ことから、例えば、たばこや酒類のように購入者に年齢
制限がある場合に、違反の抑止効果が高くなる。また、
防犯面の安全性が極めて高くなり、高額商品の販売も可
能となるうえ、利用者２のマナーの向上やセキュリティ
ー面で効果的である。

【００６６】また、写真プリントを送出するアミューズ
メント的な利用すも可能であるうえ、データカード１８
に蓄積されたポイントを用いて商品の販売を行うことが
でき、利用者２はポイントによる特典を受けられてお得
感を得られ、店舗としては有効な顧客サービスを行なえ
る。

【００６７】上記実施の形態において、データの読み書
きが容易に行なえ、利便性がよいことから、上記データ
カード１８としては、磁気カード，メモリカード，ＩＣ
カード，バーコードカードのうち少なくともいずれかが
好適に用いられる。

【００６８】なお、上記実施の形態では、プリンタ９と
して昇華型プリンタ，インクジェットプリンタ，レーザ
プリンタ，熱転写型プリンタ，溶融型プリンタ，サーマ
ルプリンタ，印画紙プリンタ，インスタントフィルムプ
リンタ等、各種のタイプのプリンタを適用することがで
きる。

【００６９】また、上記実施の形態において、出力する
写真プリントとしては、特に限定するものではなく、シ
ールプリントやカード等として出力するもの等各種のも
のを含む趣旨であり、印刷媒体１５の材質や構成を限定
されるものではない。

【００７０】また、上記実施の形態では、コインや紙幣
の投入により撮影を開始するようにしたが、これに限定
するものではなく、プリペイドカード，メダル，クレジ
ットカード，キャッシュカード等、対価として支払いう
るものであれば、各種の態様を含む趣旨である。また、
これらは、単独で用いる場合だけでなく、組み合わせて
用いる場合も含む趣旨である。

【００７１】また、上記実施の形態において、カメラ６
としては、デジタルカメラを用いることもできるし、ビ
デオカメラを用いることもでき、撮影画像を電気信号に
変換しうるものであれば特に限定するものではなく、各
種のものを用いることができる。さらに、上記実施の形
態では、１台のカメラ６を備えた例を示したが、これに
限定するものではなく、複数台のカメラ６を備えるよう
にしても差し支えない。

【００７２】また、上記実施の形態では、インターネッ
トを介してデータを送受信する例を示したが、インター
ネット以外の通信回線として、例えば、アナログ電話回
線，高速デジタル回線（ＩＳＤＮ回線），無線，光ファ
イバ，携帯電話回線（例えば、ＤｏＰａ等），ＺＡＱ，
ＰＨＳ回線（例えば、ＰＩＡＦＳ，αＤＡＴＡ３２
等），総合知的通信網（ＵＩＣＮ），新高度情報通信
（ＶＩ＆Ｐ），衛生通信回線，有線放送，各種通信ケー
ブルによるデータ通信やデータ転送等があげられるが、
これら以外の各種のものも用いることができる。また、
接続は、常時接続であると、そのつどダイヤルアップし
て接続するものであるとを問わない。

【００７３】

【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機によ
れば、自動販売機の利用者本人の撮影画像を外部に送信
しうることから、例えば、たばこや酒類のように購入者
に年齢制限がある場合に、違反の抑止効果が高くなる。
また、防犯面の安全性が極めて高くなり、高額商品の販
売も可能となるうえ、利用者のマナーの向上やセキュリ
ティー面で効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動販売機の一実施の形態を示す斜視
図である。

【図２】上記自動販売機を示す構成図である。

【図３】コンピュータ装置のシステム構成図である。

【図４】上記自動販売機の動作の第１例を説明するフロ
ーチャート図である。

【図５】上記自動販売機の動作の第２例を説明するフロ
ーチャート図である。

【符号の説明】

２ 利用者 ６ カメラ ３９ 送受信手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｇ０７Ｆ 9/02 １０２ Ｇ０７Ｆ 9/02 １０２ Ｈ０４Ｎ 5/915 Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｋ Ｆターム(参考） 3E044 AA01 BA01 BA02 BA03 BA04 CA02 CA04 CA05 CA06 CA10 CC10 DC05 DD01 DE01 DE03 DE04 DE10 EA01 EA20 EB10 5C053 FA04 FA07 FA11 LA01 LA03 LA11 LA14 5C054 AA01 CC02 CH01 CH04 GA05 GB01 HA00 HA18

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 対価の検知により自動的に商品の販売を
   行なう自動販売機であって、商品の購入者が存在しうる
   領域を撮影する撮影手段を備えていることを特徴とする
   自動販売機。
2. 【請求項２】 上記撮影手段で撮影された撮影画像を外
   部に送信する通信手段を備えた請求項１記載の自動販売
   機。
3. 【請求項３】 上記撮影手段が、撮影領域を継続的また
   は断続的に撮影することにより監視カメラとして機能し
   うるものである請求項１または２記載の自動販売機。
4. 【請求項４】 自動販売機に近づいた人体を検知する人
   体センサと、上記人体センサによる人体の検知信号に基
   づいて撮影を開始するようになっている請求項１〜３の
   いずれか一項に記載の自動販売機。
5. 【請求項５】 上記撮影手段が、撮影領域に存在する購
   入者を撮影して静止画像を得るものである請求項１〜４
   のいずれか一項に記載の自動販売機。
6. 【請求項６】 購入者による商品の購入ごとに電子的に
   くじを実行するくじ実行手段を備え、くじの当選により
   購入者の静止画像を得るようになっている請求項５記載
   の自動販売機。
7. 【請求項７】 上記撮影手段で撮影された購入者の静止
   画像を写真として出力する写真出力手段を備えている請
   求項５または６記載の自動販売機。
8. 【請求項８】 対価を受領してその対価の額を検知する
   対価検知手段と、上記対価に応じたポイントをデータカ
   ードに累積記録するポイント記録手段とを備えている請
   求項１〜７のいずれか一項に記載の自動販売機。
9. 【請求項９】 購入者の利用に応じたポイントをデータ
   カードに累積記録するポイント記録手段を備えている請
   求項１〜８のいずれか一項に記載の自動販売機。
10. 【請求項１０】 対価を受領してその対価の額を検知す
    る対価検知手段と、データカードに記録されている累積
    ポイントを読み取るポイント読取手段と、読み取ったポ
    イントが所定のポイント数に達している場合に、対価の
    検知の有無にかかわらず商品の販売を行なうようになっ
    ている請求項１〜９のいずれか一項に記載の自動販売
    機。
11. 【請求項１１】 対価を受領してその対価の額を検知す
    る対価検知手段と、データカードに記録されている累積
    ポイントを読み取るポイント読取手段と、読み取ったポ
    イントに対応する額を減じた対価により商品の販売を行
    なうようになっている請求項１〜１０のいずれか一項に
    記載の自動販売機。