JP2002268187A - レンズ付きフイルムユニット及びプリント写真作成方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びプリント写真作成方法

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JP2002268187A
JP2002268187A JP2001066117A JP2001066117A JP2002268187A JP 2002268187 A JP2002268187 A JP 2002268187A JP 2001066117 A JP2001066117 A JP 2001066117A JP 2001066117 A JP2001066117 A JP 2001066117A JP 2002268187 A JP2002268187 A JP 2002268187A
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film
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frame
lens
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Application number
JP2001066117A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景を合成した写真を簡単に作成する。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニットに装填され
る写真フイルムに撮影コマに撮影された撮影画像中の人
物画像を抽出し、抽出された画像を背景画像に嵌め込み
合成することを示す合成指示コードを磁気記録するとと
もに、各撮影コマのデータトラックに背景画像を指定す
る背景選択コードを磁気記録する。プリント時に合成指
示コードが検出されたときに、撮影コマ毎に背景選択コ
ードで指定される背景画像に撮影画像中の人物画像を嵌
め込み合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニット及びプリント写真作成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填され、簡単な撮
影機構が組み込まれたレンズ付きフイルムユニットが本
出願人より製造・販売されている。このようなレンズ付
きフイルムユニットの中には、被写体画像とともにイラ
ストや文字等のテプレート画像を写し込んだプリント写
真が得られるようにしたものがある。
【0003】上記のようなレンズ付きフイルムユニット
としては、そのアパーチャの一辺や角部等に、テンプレ
ート画像が印刷された透明フイルム等を嵌め込んでお
き、レンズ付きフイルムユニットで撮影を行うたびにテ
ンプレート画像と被写体画像とを同時に撮影コマ内に露
光する同時露光タイプのものが知られている。また、撮
影コマ内の特定部分にテンプレート画像が製造時にプレ
露光された写真フイルムを装填しておき、このプレ露光
部分以外の部分に被写体画像を露光するプレ露光タイプ
のものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のいず
れの露光タイプのレンズ付きフイルムユニットによって
も、主要被写体をテンプレート画像として予め用意され
た背景画像に嵌め込んだプリント写真を得ることは困難
であった。すなわち、テンプレート画像が露光される部
分、あるいはプレ露光された部分を除く撮影コマ内の露
光領域に主要被写体、例えば人物のサイズ,形状,位置
を正確に合致させなることは現実的にはできない。
【0005】また、最近では画像データからプリント写
真を作成するデジタルプリンタが開発されている。この
ため光電的に写真フイルムから画像を読み取って得られ
る画像データを用い、写真フイルムの露光範囲に露光さ
れた画像から必要な被写体だけを切り取って、それを背
景画像に合成してプリントすることも可能ではある。し
かしながら、ユーザがそのようにするには、スキャナー
やコンピュータ、画像加工用のアプリケーションソフト
等が必要であるとともに、合成作業に手間がかかるため
手軽には行えない。また、現像所等で合成作業を行う場
合では、ユーザが適切な指示を与えなくてはならず面倒
である他、現像所では撮影コマ毎の指示に基づいて合成
処理等を行わなければならず作業が煩雑になってしま
う。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためのもの
であり、簡単な構成で主要被写体に背景画像を合成する
プリントサービスが受けられるレンズ付きフイルムユニ
ットを提供し、またプリント処理の作業性を高くするこ
とができるプリント写真作成方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットでは、
予め装填される写真フイルムに、プリント処理時に撮影
コマに撮影された人物画像を抽出し、この抽出された人
物画像を予め用意された背景画像に嵌め込み合成したプ
リント写真を作成するための写真フイルムであることを
表す合成指示コードと、撮影コマ毎に背景画像を指定す
る背景選択コードが予め磁気記録したものである。
【0008】請求項2記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、合成指示コードを、前記写真フイルムのリーダ
部に設定されたデータトラックに磁気記録し、背景選択
コードを、撮影コマ毎に設定されたデータトラックにそ
れぞれ磁気記録したものである。
【0009】請求項3記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、写真フイルムの各撮影コマに対応して記録され
た背景選択コードがそれぞれ異なるものとしたものであ
る。
【0010】請求項4記載のプリント写真の作成方法で
は、プリンタによるプリント処理時に、撮影コマに撮影
された人物画像を抽出し、この抽出された人物画像を予
め用意された背景画像に嵌め込み合成したプリント写真
を作成するための写真フイルムであることを表す合成指
示コードが写真フイルムに磁気記録されていることを検
出した際には、撮影コマに対して磁気記録されている背
景選択コードによって決まる背景画像に撮影コマから抽
出された人物画像を嵌め込み合成したプリント写真をそ
れぞれ作成するものである。
【0011】請求項5記載のプリント写真の作成方法で
は、プリンタを、撮影コマの画像を光電変換して画像デ
ータとして取り込み、この画像データに基づいて印画紙
に画像を光学的に露光するデジタルプリンタとしたもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットの前面側の外観を図1に示す。レンズ付き
フイルムユニット2は、各種撮影機構が組み込まれたユ
ニット本体3と、このユニット本体3を部分的に覆う外
装紙4とからなり、ユニット本体3にはIX240型式
のフイルムカートリッジが予め装填されている。
【0013】このレンズ付きフイルムユニット2は、撮
影された人物画像を抽出し、この抽出した人物画像を予
め用意された背景画像に嵌め込み合成したプリント写真
を作成するためのものであり、撮影コマ毎に異なる背景
画像が設定されている。
【0014】ユニット本体3の前面には、撮影レンズ
5,ファインダ6の対物窓6a,ストロボ発光部7,ス
トロボ操作部材8が設けられている。また、上面にはレ
リーズボタン9,フイルムカウンタ表示窓10,ストロ
ボ充電完了を表示するためのライトガイド11が設けら
れている。さらに、背面には、巻上げノブ12の一部が
露呈されるとともに、ファインダ6の接眼窓6b(図2
参照)が設けられている。
【0015】外装紙4は、それに形成された開口から撮
影レンズ5,対物窓6a,接眼窓6b等を露呈させて、
ユニット本体2の中央部に巻き付けられている。前面側
の外装紙4の部分には、背景を合成する機種であること
を示す機種表示14が印刷されている。また、図2にレ
ンズ付きフイルムユニット2の背面側を示すように、背
面側の外装紙4の部分には、背景画像が合成されること
を示す案内表示15が印刷されている。この例では、案
内表示15は、「画像合成されます」といった案内文
と、どのように画像合成されるかの一例を表したイラス
トとからなる。
【0016】上記の機種表示14及び案内表示15によ
り、ユーザに対して、レンズ付きフイルムユニット2が
撮影した人物画像に予め用意された背景画像を合成した
プリント写真を作成するためのタイプのレンズ付きフイ
ルムユニットであることを知らせている。
【0017】フイルムカウンタ表示窓10には、逆算式
のフイルムカウント機構を構成するカウンタ板18(図
3参照)の一部が露呈されており、写真フイルム29が
1コマ分巻き上げられる毎にフイルムカウンタ表示窓1
0内に表示される数字が「1」ずつ小さくなるように歩
進される。撮影者は、フイルムカウンタ表示窓10に表
示されている数字を確認することによって、現在セット
されている撮影コマのコマ番号を知ることができる。
【0018】図3に示すように、ユニット本体3は、本
体基部21,ストロボ装置22,前カバー23,後カバ
ー24から構成され、製造段階でフイルムカートリッジ
25が装填されている。本体基部21の両端には、カー
トリッジ室26とフイルムロール室27とが形成されて
いる。カートリッジ室26にはカートリッジ28が、フ
イルムロール室27にはカートリッジ28から引き出さ
れてロール状にされた写真フイルム29が装填される。
【0019】カートリッジ室26の上部には、巻上げノ
ブ12が回動自在に配されている。巻上げノブ12の下
面に設けられた軸には、カートリッジ28に回動自在に
組み付けられたスプール28aが係合する。これによ
り、巻上げノブ12を巻上げ方向に回動操作することに
よって、写真フイルム29を1コマ分ずつカートリッジ
28内に巻き上げることができる。
【0020】カートリッジ室26とフイルムロール室2
7との間には、写真フイルム29上で撮影コマ30を画
定するアパーチャ(図示省略)が形成され、その前面に
露光ユニット31が組み付けられている。露光ユニット
31は、撮影レンズ5と写真フイルム29との間の撮影
光路を遮光する暗箱と、この暗箱の外側に組み付けられ
た撮影レンズ5やシャッタ装置等の撮影機構,前述のカ
ウンタ板18やこれを歩進するための各種部品から構成
されるフイルムカウント機構,ファインダ6のレンズ等
からなる。
【0021】ストロボ装置22は、ストロボ基板32,
シンクロスイッチ33,充電スイッチ34,メインコン
デンサ35,ストロボ発光部7等の各種回路部品と、ス
トロボ装置22の電源となる電池36,ストロボ操作部
材8が一体に形成されたスライド板37,このスライド
板37をスライド自在に保持するガイド板38等から構
成される。
【0022】ストロボ操作部材8を上方にスライド操作
することにより、充電スイッチ34がオンとなり、メイ
ンコンデンサ35が充電される。充電完了後に、レリー
ズボタン9の押圧操作に応答してシャッタ装置が作動さ
れ、シャッタ羽根が全開したときにシンクロスイッチ3
3がオンする。このオンにより、メインコンデンサ35
に蓄積された電荷でストロボ放電管が発光し、ストロボ
発光部7からストロボ光が被写体に向けて照射される。
【0023】前カバー23は、その前面にファインダ6
の対物側窓6aや、撮影レンズ5,ストロボ発光部7を
露呈させる開口等が形成されており、本体基部21の前
面を覆う。後カバー24は、本体基部21の背面を覆う
ように取り付けられる。この後カバー24には、カート
リッジ室26とフイルムロール室27との底面を塞ぐ底
蓋24a,24bが一体に形成されている。フイルムカ
ートリッジ25が装填された本体基部21に後カバー2
4を取り付けた後に、底蓋24a,24bが閉鎖されて
カートリッジ室26及びフイルムロール室27内が光密
に塞がれる。底蓋24aは、現像所で撮影済のフイルム
カートリッジ25を取り出す際に開放される。
【0024】図4にIX240型式のフイルムカートリ
ッジ25を示す。このフイルムカートリッジ25は、カ
ートリッジ28と、このカートリッジ28に収納される
写真フイルム29とからなり、カートリッジ28の外周
面にはラベル39が貼付されている。カートリッジ28
は、その内部に回動自在に組み込まれたスプール28
a,送出口28bを開閉する遮光蓋28c,写真フイル
ム29の感度情報等がバーコードで記されたディスク板
28d、さらにはフイルム送り出し機構やスプールロッ
ク機構を構成する部品等から構成されている。ラベル3
9には、写真フイルム29の品種、規定コマ数、カート
リッジID番号をコード化して表したコード表示39a
や、このコード表示39aを表したバーコード39b等
が記されている。
【0025】写真フイルム29は、その末端がスプール
28aに着脱自在に取り付けられている。この写真フイ
ルム29は、未使用時にはスプール28aに巻き付けら
れて、その先端までがカートリッジ28の内部に収納さ
れ、この状態で遮光蓋28bを閉じることによってカー
トリッジ28の内部が光密状態にされる。また、遮光蓋
28cを開いた状態ではスプール28aのロックが解除
され、スプール28aを時計方向に回転させることによ
り、送出口28bから写真フイルム29の先端を外部に
送り出すことができる。
【0026】図5に示すように、写真フイルム29に
は、その先端部40から続く部分に、露光が行われる撮
影コマ30が仮想的に区画されて規定コマ数分設けられ
ている。また、一方の側縁に沿って1個の撮影コマ30
について、サイズの異なる2個のパーフォレーション4
2a,42bが形成されている。大サイズのパーフォレ
ーション42aは撮影コマ30の先端側に、小サイズの
パーフォレーション42bは撮影コマ30の後端側に設
けられている。
【0027】なお、一般のカメラ用の写真フイルムのパ
ーフォレーションは、全て小パーフォレーション42b
と同じ大きさとなっているが、レンズ付きフイルムユニ
ット2では、写真フイルムの詰め替え使用を防止するた
めに、一方のパーフォレーションを大きくしている。
【0028】写真フイルム29には、乳剤面と反対側の
ベース面側に透明な磁気記録層が形成されており、その
一部が各種情報をコード化して磁気記録するためのデー
タトラックとして利用される。データトラックとして
は、PhotoFinishing Leader Data(以下、PLD)トラ
ック45,Customer Device Data(以下、CDD)トラ
ック46,Camera Leader Data(以下、CLD)トラッ
ク47,PhotoFinishingFrame Specific Data(以下、
PFSD)トラック48,Camera Frame Specific Data
(以下、CFSD)トラック49がある。
【0029】先端部40に設けられたPLDトラック4
5,CDDトラック46,CLDトラック47は、1本
の写真フイルム29に関する情報を記録するのに用いら
れる。また、PFSDトラック48,CFSDトラック
49は、それぞれ撮影コマ30毎に設けられており、対
応する撮影コマ30についての情報を記録するのに用い
られる。
【0030】上記の各データトラックのうちのPLDト
ラック45,PFSDトラック48は、現像所での情報
書き込みに、CDDトラック46は、写真フイルムの製
造メーカーが写真フイルム29の製造番号や品種等の情
報を記録するために利用される。
【0031】また、CLDトラック47及びCFSDト
ラック49は、カメラで情報を記録するのに用いられ
る。CLDトラック47には、例えば1本の写真フイル
ムに対してユーザが入力した写真フイルムタイトルを表
すフイルムタイトル,カメラ所有者識別情報,カメラの
製造番号,カメラメーカーが任意に設定した情報である
ベンダー情報等を記録することができる。
【0032】CFSDトラック49には、例えば各撮影
コマ30対してユーザが選択したタイトル文字を表すタ
イトル選択コードと、そのタイトルの言語を示す言語選
択コードとを組み合わせて記録することができる。通常
では、タイトル選択コードが記録されている場合には、
そのコードに示されるタイトル文字が言語選択コードで
示される言語でプリント処理時にプリント写真に印字さ
れる。
【0033】各タイトル選択コードは、2桁の数字で表
され、予め決められたタイトル文字が対応付けられてい
る。例えば「01」のタイトル選択コードがCFSDト
ラック49に記録されているときには、そのCFSDト
ラック49に対応する撮影コマ30からのプリント写真
に「タンジョウビ」のタイトル文字が印字される。
【0034】なお、IX240形式のフイルムカートリ
ッジを用いるアバンスド・フォト・システムでは、上記
の各データトラックに記録すべき情報の種類や、記録す
る情報の組み合わせ等が規定されており、例えばCFS
Dトラック49にはタイトル選択コードと言語選択コー
ドとに代えて、露光時のシャッタ速度、Fナンバー,測
光モード等をコード化して記録することもできる。
【0035】撮影コマに撮影された人物画像を抽出し、
この抽出した人物画像を予め用意された背景画像に嵌め
込み合成したプリント写真を作成するための写真フイル
ムであることを表す情報が合成指示コードとして予め決
められ、上記レンズ付きフイルムユニット2には、この
合成指示コードがCLDトラック48に製造時に記録さ
れた写真フイルム29が装填される。
【0036】この例では、図5に模式的に示すように、
合成指示コードは、CLDトラック48内でカメラ所有
者識別情報を表すカメラ所有者識別コードを記録するた
めのカメラ所有者識別エリアに記録される。レンズ付き
フイルムユニット2では、写真フイルム29が予めユニ
ット本体3に装填されて販売されるため、ユーザがカメ
ラ所有者識別エリアにカメラ所有者識別コードを記録す
ることはない。したがって、カメラ所有者識別コードに
代えて上記のように合成指示コードを記録しても何ら問
題はない。
【0037】なお、CLDトラック48内でカメラの製
造番号やベンダ情報を記録するための記録エリアに合成
指示コードを記録してもよい。また、合成指示コード
は、それが記録された写真フイルムが背景画像を合成し
たプリント写真を作成するためのものであることを直接
的または間接的に表すことができればよいから、例えば
特定の製造番号を合成指示コードとして用い、これを製
造番号を記録するための記録エリアに記録してもよい。
【0038】各撮影コマ30に対して背景画像を関連付
けするために、背景選択コードが各CFSDトラック4
9のタイトル選択コードを記録するためのタイトル選択
エリアに記録される。各CFSDトラック49には、適
宜選択されたタイトル選択コードがそれぞれ記録される
ことにより、撮影コマ30毎に異なる背景画像が関連付
けされる。
【0039】背景選択コードは、タイトル選択コードと
同じく、2桁の数字で表される。すなわち、背景選択コ
ードは、それだけではタイトル選択コードと何ら違いは
ないが、合成指示コードが記録されていることによって
背景画像を指定するためのコードとして機能する。
【0040】なお、各CFSDトラック49に言語選択
コードを記録し、各CFSDトラック49の記録形態が
タイトル選択コードを記録する場合と同じになるように
するのが好ましい。また、各CFSDトラック49に同
一の背景選択コードを記録すれば、各撮影コマ30に対
して同じ背景画像を関連付けできる。
【0041】背景選択コードと背景画像と対応関係は予
め決められている。この例では、各背景選択コードに
は、その番号(コード)と同じタイトル選択コードに対
応するタイトル文字の内容に関連する背景画像が対応付
けされている。
【0042】例えば図6(a)に示すように「50」の
タイトル選択コードに対応するタイトル文字が「ナツヤ
スミ」であるときには、夏に関連させて、図6(b)に
示すように「50」の背景選択コードには「海岸の風
景」が背景画像として対応付けされている。同様に、
「52」のタイトル選択コードに対応するタイトル文字
が「ハイキング」であるため、「52」の背景選択コー
ドには「山の風景」が背景画像として対応付けされてい
る。
【0043】なお、上記の背景選択コードと背景画像と
の対応付けの手法は一例であり、同じ番号のタイトル選
択コードに対応するタイトル文字の内容に関連させるこ
となく任意に決めてもよい。
【0044】レンズ付きフイルムユニット2は、リーフ
レットが添付されて販売される。図7に一例を示すよう
に、添付されるリーフレット51には、いずれの撮影コ
マ30からどのようなプリント写真が得られるかをユー
ザに知らせるために、サンプル一覧52が印刷されてい
る。サンプル一覧52には、撮影コマ30毎のサンプル
画像52aが記録されており、各サンプル画像52a
は、対応する撮影コマ30に予め決められた背景画像に
人物画像の白色、黒色、あるいは灰色のシルエットが合
成されたものとなっている。
【0045】サンプル画像52aには、それぞれに対応
する撮影コマ30のコマ番号が記されている。IX24
0型式の写真フイルムでは、その先端側の撮影コマから
順にコマ番号が付与されているが、レンズ付きフイルム
ユニットでは末端側の最終コマ番号の撮影コマ30から
撮影が行われる。例えば25枚撮りの写真フイルムの場
合には、最初にコマ番号「25」の撮影コマ30に撮影
が行われ、最後にコマ番号「1」の撮影コマ30に撮影
が行われる。撮影者は、フイルムカウンタ表示窓10に
表示されている数字と同じコマ番号のサンプル画像52
aを参照することにより、現在セットされている撮影コ
マ30に対応する背景画像を容易に知ることができる。
なお、上記のように写真フイルムに付与されているコマ
番号の大きいものから順位に撮影が行われることを明記
して、撮影者の混乱を避けるのがよい。
【0046】例えば、上記のように「50」の背景選択
コードに「海岸の風景」が背景画像として対応付けら
れ、この背景選択コードがコマ番号「25」の撮影コマ
30のCFSDトラック49に製造時に記録されている
場合には、リーフレット51上のコマ番号「25」の撮
影コマ30に対応するサンプル画像52aとしては、
「海岸の風景」に人物のシルエットが合成されたものと
なる。
【0047】また、リーフレット51には、合成処理時
に背景画像に嵌め込む主要被写体を精度よく抽出できる
ようにするために、撮影の際の背景を無地かそれに近い
ものとするように注意を促す注意書き53が記されてい
る。
【0048】レンズ付きフイルムユニット2は、防湿性
を備えた包装袋に収められて販売されるが、この包装袋
の表面にも同様なサンプル画像が印刷されている。これ
により、販売時に、合成される背景画像の種類,組み合
わせを選択することができる。
【0049】図8は、上記レンズ付きフイルムユニット
2で撮影された写真フイルム29からプリント写真を作
成するデジタルプリンタの一例を示すものである。この
デジタルプリンタ60は、大別して入力部61と出力部
62とからなる。
【0050】入力部61は、磁気ヘッド63,スキャナ
64,A/D変換器65,画像メモリ66,画像処理回
路67,ハードディスク(HDD)68,メモリ69,
写真フイルム29を搬送する搬送機構(図示省略),こ
れらを制御するコントローラ70等からなる。
【0051】磁気ヘッド63は、写真フイルム29の搬
送中に各データトラックから各種コードを読み取る。こ
れら読み取られたコードはコントローラ70に送られ、
画像処理回路67による画像処理の制御に用いられる。
【0052】スキャナ64は、写真フイルム29が1コ
マ分送られる毎に、CCDイメージセンサで撮影コマ3
0内の撮影画像を赤色、青色、緑色で3色分解測光し、
得られる光電信号をA/D変換器65に送る。A/D変
換器65は、各色の光電信号をデジタル変換することに
より、撮影画像を3色の撮影画像データに変換し、画像
メモリ66に書き込む。
【0053】画像処理回路67は、画像メモリ66に1
コマ分の撮影画像データが書き込まれると、これを読み
出してコントローラ70の制御に基づいて所定の画像処
理を行う。この画像処理の際には、画像処理回路67
は、CLDトラック47のカメラ所有者識別エリアから
合成指示コードが検出された場合には、その写真フイル
ム29から得られる撮影画像に対して色補正、ネガポジ
反転等の通常処理を行う他に、撮影画像内の人物画像を
背景画像に嵌め込み合成するための背景合成処理を行
う。画像処理回路67は、画像処理を施した処理済画像
データを出力部62に送る。
【0054】上記の背景合成処理では、処理すべき撮影
コマ30に対応するCFSDトラック49から読み出さ
れた背景選択コードに応じた背景画像の背景画像データ
がハードディスク68から読み出され、この背景画像デ
ータが用いられる。これにより、撮影コマ30に撮影さ
れた人物画像が、その撮影コマ30に与えられている背
景選択コードに応じた背景画像に嵌め込み合成される。
【0055】ハードディスク68には、レンズ付きフイ
ルムユニット2のメーカーより提供された各背景画像の
背景画像データが背景選択コードに対応付けられて格納
されている。なお、メーカーから背景画像データを書き
込んだCD−ROMを供給して、CD−ROMから背景
画像データを読み出して背景合成処理を行ってもよく、
またメーカーに設置した画像サーバにインターネット等
の通信網を介してアクセスすることにより背景画像デー
タを取得するようにしてもよい。
【0056】出力部62は、画像処理回路67からの処
理済画像データが書き込まれる画像メモリ71,赤色、
青色、緑色の各レーザ光を出力するレーザユニット7
2,このレーザユニット72の出力を画像メモリ71の
処理済画像データに基づいて制御するドライバ73,周
知のポリゴンミラー74,Fθレンズ75、長尺のカラ
ー印画紙76を搬送する搬送機構(図示せず)等から構
成されている。
【0057】この出力部62により、高速回転するポリ
ゴンミラー74によるレーザ光の主走査と、カラー印画
紙76がその長手方向への搬送による副走査とによっ
て、カラー印画紙76に画像処理回路67で処理された
画像が露光される。露光されたカラー印画紙76は、現
像処理の後に1個の画像毎に切り分けられてプリント写
真とされる。
【0058】次に、本実施形態の作用について説明す
る。図9に製造時からユーザへのプリント写真の返却ま
での流れを示すように、レンズ付きフイルムユニット2
に装填される写真フイルム29は、その製造段階で各デ
ータトラックに必要なコードが磁気記録される。そし
て、このときに、CLDトラック47のカメラ所有者識
別エリアには、合成指示コードが磁気記録され、各撮影
コマ30のCFSDトラック49には、言語選択コード
と撮影コマ毎に予め決められた背景選択コードとがそれ
ぞれ磁気記録される。なお、言語選択コードは、レンズ
付きフイルムユニット2の販売地域に対応したものが書
き込まれるが、背景合成処理する際には用いられないの
で必ずしも販売地域に対応したものでなくてもよい。
【0059】上記のようにして、合成指示コード,背景
選択コード等が磁気記録された写真フイルム29は、カ
ートリッジ28とともに本体基部21に装填される。ま
た、巻上げ操作を行ってセットされる撮影コマ30のコ
マ番号と、フイルムカウンタ表示窓10に表示される数
字とが合致するようにカウンタ板18が初期位置にセッ
トされる。そして、本体基部21に後カバー24等を組
み付けてユニット本体3が完成し、このユニット本体3
にラベル4が貼付されてレンズ付きフイルムユニット2
が完成する。このレンズ付きフイルムユニット2と、リ
ーフレット51とが包装袋に収納された状態で出荷・販
売される。
【0060】ユーザがレンズ付きフイルムユニット2で
撮影を行う際には、まず巻上げノブ12を回転操作し、
写真フイルム29を1コマ分巻き上げる。この巻き上げ
に連動してシャッタチャージが行われる。また、撮影者
は、必要に応じてストロボ操作部材8を操作してストロ
ボ発光の有無を選択する。
【0061】次に、無地または無地にできるだけ近い背
景で、合成しようとする人物の撮影を行う。このとき
に、撮影範囲内での人物の位置や姿勢、大きさ等は自由
である。また、レンズ付きフイルムユニット2には、各
撮影コマ毎にサンプル画像52aが印刷されたリーフレ
ット50が添付されているから、撮影の際には現在セッ
トされている撮影コマ30コマ番号をフイルムカウンタ
表示窓10で確認し、そのコマ番号のサンプル画像52
aを参照することにより、これから撮影しようとする撮
影コマ30に対応する背景画像を容易に知ることができ
る。そして、そのサンプル画像52aを参照することに
よって、これから撮影しようとする撮影コマ30に対応
した背景画像にマッチした服装等を選択することができ
る。
【0062】レンズ付きフイルムユニット2は、フイル
ムカウンタ表示窓10に表示される数字と、セットされ
ている撮影コマ30のコマ番号とが一致するように、製
造時に写真フイルム29の装填及びカウンタ板18の初
期位置のセットが行われているので、フイルムカウンタ
表示窓10に表示されている数字と、実際にアパーチャ
チの背後にセットされている撮影コマ30のコマ番号と
がずれることはない。したがって、これから撮影しよう
とする撮影コマ30に対応する正しいサンプル画像52
aを参照できる。
【0063】撮影者は、接眼窓6bを覗き、上記のよう
に背景に注意してフレーミングを決定してから、レリー
ズボタン9を押圧して撮影を行う。レリーズボタン9の
押圧により、シャッタ機構が作動し撮影が行われる。撮
影レンズ5を透過した光は写真フイルム29に入射し、
撮影コマ30の全域が露光される。
【0064】このようにして、順次に撮影を行い、全撮
影コマの撮影終了後、ユーザは巻上げノブ12を連続的
に回転操作して、全ての写真フイルム29をカートリッ
ジ28に収納する。そして、このレンズ付きフイルムユ
ニット2を現像所やDPE店に提出する。
【0065】現像所等では、ユニット本体3から撮影済
の写真フイルムカートリッジ25が取り出される。そし
て、その写真フイルム29は、所定の現像装置にかけら
れて現像処理された後、再びカートリッジ28に収納さ
れてから、このカートリッジ28ごとデジタルプリンタ
60にセットされる。デジタルプリンタ60は、カート
リッジ28がセットされると、現像済の写真フイルム2
9を引き出して、これの先端をスキャナ64に向けて搬
送する。
【0066】この搬送中に磁気ヘッド63により、写真
フイルム28の先端部40に設けられたCDDトラック
46,CLDトラック47が順次に読み取られ、これら
の各データトラックに磁気記録されている各種のコード
がコントローラ70によって解読される。
【0067】そして、コントローラ70は、CLDトラ
ック47のカメラ所有者識別エリアに記録されているコ
ードが背景合成コードであるか否かを判別する。この場
合の写真フイルム29には、合成指示コードが磁気記録
されているから、コントローラ70は、処理を開始した
写真フイルム29が背景合成用のレンズ付きフイルムユ
ニット2で撮影されたものと判断し、以後、各撮影コマ
30のCFSDトラック49のタイトル選択エリアから
読み取って得られるコードを背景選択コードとして扱う
ように制御を切り換える。
【0068】先端部40の各データトラックが読み取ら
れてから、写真フイルム29のコマ番号「1」の撮影コ
マ30がスキャナ64にセットされるまでの間に、この
撮影コマ30のCFSDトラック49が磁気ヘッド63
によって読み取られ、そのタイトル選択エリアから読み
取った背景選択コードがコントローラ70に記憶され
る。
【0069】そして、コマ番号「1」の撮影コマ30が
スキャナ64にセットされると、この撮影コマ30の全
範囲の撮影画像が読み取られ、撮影画像がA/D変換器
65を介して3色の撮影画像データとして画像メモリ6
6に書き込まれる。この後、画像処理回路67によって
画像メモリ66から撮影画像データが読み出されるとと
もに、コントローラ70から画像処理回路67に対して
背景合成処理の指示がされるとともに、コマ番号「1」
の撮影コマ30の背景選択コードが送られる。
【0070】この背景合成処理指示により、画像処理回
路67は、このコマ番号「1」の撮影コマ30の撮影画
像データに通常処理を施してから、その撮影画像データ
を用いて撮影画像中の人物画像の領域を抽出する。次
に、背景選択コードに対応した背景画像データがハード
ディスク68から読み出され、この背景画像データのう
ちの人物画像の部分に対応する背景画像データが撮影画
像データに置き換えられる。これにより、背景画像に撮
影された人物を嵌め込み合成した処理済画像データが作
成される。
【0071】上記のように、タイトル選択エリアから読
み取られたコードは、CLDトラック47に背景合成コ
ードが磁気記録されているときに背景画像を指定する背
景選択コードとして扱われるから、タイトル文字をプリ
ント写真に印字するためにタイトル選択コードを磁気記
録した写真フイルムをデジタルプリンタ60に適用して
も問題はない。
【0072】画像処理回路67で作成された処理済画像
データは、出力部62の画像メモリ71に書き込まれ
る。そして、この処理済画像データに基づいてレーザユ
ニット72がドライバ73で駆動され、カラー印画紙7
7には、コマ番号「1」の撮影コマ30に撮影された人
物画像と背景選択コードに応じた背景画像とが合成され
た合成画像が潜像として記録される。
【0073】以下同様にして、各撮影コマ30の画像が
スキャナ64で読み取られ、撮影コマ毎に記録されてい
る背景選択コードに応じた背景画像に撮影された人物画
像が合成されてカラー印画紙76に潜像として記録され
る。
【0074】上記のようにして露光されたカラー印画紙
76の部分は、カラー印画紙用の現像処理工程に送ら
れ、現像、定着、乾燥等が行われてから、各画像毎に切
り分けられてデジタルプリンタから排紙される。こうし
て得られたプリント写真は、写真フイルム29とともに
ユーザに渡される。
【0075】図10(a)に示すように、例えばコマ番
号「25」の撮影コマ30に人物をほぼ無地の背景で撮
影し、この撮影コマ30のCFSDトラック49に、図
10(b)に示す「海岸の風景」の背景画像に対応した
背景選択コードが磁気記録されている場合には、図10
(c)に示すように、海岸の風景に人物が嵌め込み合成
されたプリント写真が得られる。
【0076】また、図11(a)に示すように、コマ番
号「24」の撮影コマ30に人物を撮影し、この撮影コ
マ30のCFSDトラック49に、図11(b)に示す
「山の風景」の背景画像に対応した背景選択コードが磁
気記録されている場合には、図11(c)に示すよう
に、山の風景に人物が嵌め込み合成されたプリント写真
が得られる。
【0077】上記実施形態では、タイトル選択エリアに
記録したコードを用いて背景画像を選択するようにして
いるが、タイトル選択エリアと言語選択コードを記録す
るための記録エリアとの両方を用いて背景画像を指定す
るようにしてもよい。また、いくつかの合成指示コード
を用意しておき、そのうちで記録されている合成指示コ
ードに応じて、背景選択コードに対応する背景画像が切
り換えられるようにしてもよい。このようにすれば、よ
り多くの背景画像を利用することができる。
【0078】各撮影コマに対して同一の背景画像を用い
るのであれば、背景画像毎に合成指示コ−ドを用意して
おき、いずれか1つの背景画像に応じた合成指示コード
を写真フイルムに記録して、合成指示コードを各撮影コ
マに共通な背景選択コードとして利用することもでき
る。また、背景画像毎に用意された合成指示コ−ドを各
撮影コマに対して記録して、撮影コマ毎に合成指示コー
ドで背景合成の指示をプリンタに与えるとともに、その
合成指示コードに背景選択コードとして背景画像を指定
することもできる。さらに、言語選択コードとして未使
用のコードを合成指示コードに割り当てておき、これを
言語選択コードを記録するための記録エリアに記録し、
タイトル選択エリアに背景選択コードを記録してもよ
い。
【0079】上記実施形態では、合成指示コード及び背
景選択コードを磁気記録する場合について説明したが、
これらを光学的にサイドプリントしてもよく、光学的な
記録と磁気的な記録とを併用してもよい。光学的に合成
指示コード,背景選択コードを記録した場合には、これ
らを磁気ヘッドに代えてフォトセンサ等のセンサで光学
的に読み取ればよい。
【0080】また、上記実施形態では、IX240形式
の写真フイルムを用いた例について説明したが、写真フ
イルムのタイプはこれに限られるものではない。そし
て、レンズ付きフイルムユニットについても、その他の
タイプの写真フイルムを予め装填したものであってもよ
い。
【0081】さらに、上記実施形態では、レンズ付きフ
イルムユニットで撮影された写真フイルムから背景画像
を合成したプリント写真を作成する例について説明した
が、例えば、コンパクトカメラや一眼レフカメラ等のカ
メラ側で合成指示コード,背景選択コードを写真フイル
ムに記録したり、予め合成指示コード,背景選択コード
を記録した写真フイルムをカメラに装填して撮影すれ
ば、カメラで撮影した写真フイルムからでも背景画像を
合成したプリント写真を作成することができる。
【0082】なお、背景選択コードを撮影コマ毎に予め
記録した写真フイルムをカメラに装填する場合には、写
真フイルムの装填状態にバラツキがあるため、撮影時に
写真フイルム上に形成される撮影コマの位置のばらつき
が発生して、撮影コマと背景選択コードとの対応関係が
ずれて分からなくなったり、カメラのフイルムカウンタ
に表示されている数字とセットされている撮影コマとの
対応関係がずれて、フイルムカウンタで表示される数字
に基づいて確認したサンプル画像中の背景画像と、プリ
ント写真上の背景画像とが一致しないといった不都合を
生じることが想定される。
【0083】したがって、背景選択コードを撮影コマ毎
に予め記録した写真フイルムをカメラに装填する場合に
は、例えばIX240形式の写真フイルムのように写真
フイルム上での撮影コマの位置が予め決められた写真フ
イルムを用いることにより、撮影コマと背景選択コード
との対応関係及びフイルムカウンタで表示される数字と
セットされている撮影コマとの対応関係が保たれるよう
にするのがよい。
【0084】一方、レンズ付きフイルムユニットでは、
その製造時に写真フイルムが一定の状態で装填されるか
ら、例えば135タイプの写真フイルムのように撮影コ
マの位置が予め決められていないものを用いても、撮影
時に写真フイルム上に形成される撮影コマの位置のバラ
ツキがほとんどない。したがって、想定される撮影コマ
の位置毎に背景選択コードを予め記録しておいても、撮
影コマと背景選択コードとの対応関係を保つことができ
る。また、これから撮影しようとする撮影コマのコマ番
号とフイルムカウンタで表示される数字とが一致するよ
うに製造されるので、フイルムカウンタで表示される数
字に基づいて確認したサンプル画像中の背景画像と、プ
リント写真上の背景画像とが一致しないといった不都合
を生じることはない。
【0085】上記実施形態では、撮影した人物画像を予
め背景画像に合成する例について説明したが、人物画像
の他にも、例えば植物や車等の画像を合成させることが
できる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、撮影コマに撮影された人物画像
を抽出し、この抽出された人物画像を予め用意された背
景画像に嵌め込み合成したプリント写真を作成するため
の写真フイルムであることを表す合成指示コードを写真
フイルムに予め記録するとともに、背景画像を指定する
背景選択コードを撮影コマ毎に予め記録しておくように
したから、1本の写真フイルムから簡単に人物画像に各
種の背景を合成したプリント写真を得ることができる。
【0087】また、合成指示コードが写真フイルムに磁
気記録されていることを検出した際に、撮影コマに対し
て磁気記録されている背景選択コードによって決まる背
景画像を用い、撮影コマから抽出した人物画像を背景画
像に嵌め込み合成するようにしたから、人物画像を背景
画像に嵌め込み合成したプリント写真を作成する際のプ
リント処理の作業が簡単になるとともに高速に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観を示す斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの背面図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの構成を分解して
示す斜視図である。
【図4】フイルムカートリッジの外観を示す斜視図であ
る。
【図5】写真フイルムの構成を示す正面図である。
【図6】背景画像と背景選択コードの対応関係を示す説
明図である。
【図7】サンプル画像が印刷されたリーフレットを示す
説明図である。
【図8】デジタルプリンタの一例を示す概略図である。
【図9】製造時からプリント写真の返却までの流れを示
す説明図である。
【図10】撮影画像,背景画像,プリント写真の一例を
示す説明図である。
【図11】図10と異なる撮影コマの撮影画像,背景画
像,プリント写真の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 4 外装紙 5 撮影レンズ 25 フイルムカートリッジ 29 写真フイルム 30 撮影コマ 45〜49 データトラック 60 デジタルプリンタ 63 磁気ヘッド 67 画像処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/52 G03B 27/52 A G03C 1/00 G03C 1/00 K GAP GAPE

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳剤面と反対側のベース面に磁気記録層
    が形成された写真フイルムが予め装填されるとともに、
    簡単な撮影機構が組み込まれたレンズ付きフイルムユニ
    ットにおいて、 前記写真フイルムには、プリント処理時に撮影コマに撮
    影された人物画像を抽出し、この抽出された人物画像を
    予め用意された背景画像に嵌め込み合成したプリント写
    真を作成するための写真フイルムであることを表す合成
    指示コードと、撮影コマ毎に背景画像を指定する背景選
    択コードが予め磁気記録されていることを特徴とするレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記合成指示コードは、前記写真フイル
    ムのリーダ部に設定されたデータトラックに磁気記録さ
    れ、前記背景選択コードは、撮影コマ毎に設定されたデ
    ータトラックにそれぞれ磁気記録されていることを特徴
    とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記写真フイルムの各撮影コマに対応し
    て記録された背景選択コードがそれぞれ異なることを特
    徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルムユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 プリンタによるプリント処理時に、撮影
    コマに撮影された人物画像を抽出し、この抽出された人
    物画像を予め用意された背景画像に嵌め込み合成したプ
    リント写真を作成するための写真フイルムであることを
    表す合成指示コードが写真フイルムに磁気記録されてい
    ることを検出した際には、撮影コマに対して磁気記録さ
    れている背景選択コードによって決まる背景画像に撮影
    コマから抽出された人物画像を嵌め込み合成したプリン
    ト写真をそれぞれ作成することを特徴とするプリント写
    真の作成方法。
  5. 【請求項5】 前記プリンタは、前記撮影コマの画像を
    光電変換して画像データとして取り込み、この画像デー
    タに基づいて印画紙に画像を光学的に露光するデジタル
    プリンタであることを特徴とする請求項4記載のプリン
    ト写真作成方法。
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