JP2002266972A - 磁気ねじ送り装置及びこれを使用した扉開閉装置 - Google Patents

磁気ねじ送り装置及びこれを使用した扉開閉装置

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JP2002266972A JP2001068064A JP2001068064A JP2002266972A JP 2002266972 A JP2002266972 A JP 2002266972A JP 2001068064 A JP2001068064 A JP 2001068064A JP 2001068064 A JP2001068064 A JP 2001068064A JP 2002266972 A JP2002266972 A JP 2002266972A
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晃 田村
Kenichi Noda
健一 野田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】可動体をほぼ均一なトルクで直線移動させるこ
とができる磁気ねじ送り装置を使用して扉体を円滑に開
閉させ磁気吸着力以上の外力が作用した際には開閉を中
断して安全性を確保する扉開閉装置。 【解決手段】外周面の軸線方向に対し、互いに極性が異
なる着磁帯領域23a,23bと複数の磁気ねじ7相互
を連結軸13により連結すると共に連結軸を軸受部材2
1により回転可能に支持して磁気駆動軸3を構成し、こ
れを電動モータ19で回転させる。可動体に半円筒形状
で、内周面に着磁帯領域を設けた磁気ナット部材23
を、微小間隙で設ける。可動体5の軸線方向長さを磁気
ねじ72本分以上の長さとし、磁気ナット部材23を、
磁気ねじ7相互間を跨ぐ幅で、少なくとも3個とし、各
磁気ナット部材23相互を可動体5長さの奇数分の1
(但し、1を除く)の間隔をおいて取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、磁気ねじ送り装置
及びこれを利用した扉開閉装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば特開平8−17
625号公報において、外周面にN極磁性帯及びS極磁
性帯が軸線方向へ螺旋状に着磁された磁気ねじに、内周
面にN極磁性帯及びS極磁性帯が同様に着磁された磁気
ナット部材を挿通し、磁気ねじの回転に伴って螺進する
着磁領域と磁気吸着し合う磁気ナット部材の着磁領域間
に作用する磁気吸着力により磁気ナット部材を直線移動
する磁気ねじ送り装置が提案されている。
【0003】この磁気ねじ送り装置は、磁気ねじに対し
て磁気ナット部材を非接触で移動させることができ、機
械的磨耗や騒音の発生を低減すると共にバックラッシュ
を少なくする等の各種特徴を有しているが、磁気ナット
部材の移動ストロークが長い用途、従って磁気ねじを長
くする必要がある用途にあっては、自重により磁気ねじ
が撓んで磁気ナット部材に接触し、機械的磨耗や騒音を
発生させていた。このため、上記磁気ねじ送り装置は、
磁気ナット部材の移動ストロークが短い用途にしか使用
できなかった。
【0004】この欠点を回避するため、例えば特開平9
−68260号公報に示すように、回転可能な軸体の周
囲に嵌合され、S極及びN極の帯状磁石を交互に螺旋状
に着磁して形成した雄側磁気ネジを備える駆動軸と、前
記雄側磁気ネジに対応した溝面にS極及びN極の磁石を
交互に螺旋状に着磁して形成した雌側磁気ネジを備えた
搬送台とを有し、雄側磁気ネジと雌側磁気ネジとの間で
作用する磁力によって、駆動軸の回転運動を搬送台の直
進運動に変換する磁気ネジ搬送装置において、前記雄側
磁気ネジが軸方向に複数に分割され、その分割された雄
側磁気ネジ間で前記軸体を支持する支持台を有すること
を特徴とする磁気ネジ搬送装置が提案されているが、支
持台による磁気ねじの軸支箇所はN極磁性帯及びS極磁
性帯に着磁されていない。このため、雌側磁気ネジが磁
気ねじの軸支箇所を通過する際には、両者間の磁束密度
が減少して磁気吸引力が弱くなることにより送りトルク
が低下し、搬送台を均一なトルクで円滑に移動させるこ
とができなかった。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、可
動体の移動ストロークが長い場合であっても、該可動体
をほぼ均一なトルクで直線移動させることができる磁気
ねじ送り装置を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の課題は、上記磁気送り
装置を使用して扉体を円滑に開閉させることができると
共に磁気吸着力以上の外力が作用した際には開閉を中断
して安全性を確保することができる扉開閉装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
外周面の軸線方向に対し、互いに極性が異なる着磁帯領
域を送り分解能に応じたピッチ及びリードで螺旋状に設
けた複数の磁気ねじ相互を連結軸により軸線方向へ連結
すると共に連結軸を軸受部材により回転可能に支持した
磁気駆動軸と、該磁気駆動軸を回転する電動モータと、
磁気駆動軸の軸線方向へ移動可能に支持された可動体に
磁気駆動軸の外周面に対して微小間隙を介して設けら
れ、磁気駆動軸の外周面に相対する半円筒形状で、内周
面に互いに極性が異なる着磁帯領域を軸線方向に対して
送り分解能に応じたピッチ及びリードで螺旋状に設けた
磁気ナット部材とからなる磁気ねじ送り装置において、
軸線方向に対する可動体の長さを少なくとも磁気ねじ2
本分の長さに設定し、可動体に設けられる磁気ナット部
材は磁気ねじ相互間を跨ぐ幅からなる少なくとも3個か
らなり、これら磁気ナット部材相互を可動体長さの奇数
分の1(但し、1を除く)の間隔をおいて取り付けたこ
とを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、壁面に設けられたレー
ルに開閉移動可能に支持された一対の扉を、請求項1、
2または3に記載された磁気ねじ送り装置により開閉移
動することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図に従っ
て説明する。 請求項1の実施形態 図1は磁気ねじ送り装置の中央縦断面図である。図2は
磁気ねじ送り装置の部分斜視図である。
【0010】図1及び図2において、磁気ねじ送り装置
1は磁気駆動軸3と、該磁気駆動軸3に挿通して軸線方
向へ移動可能に設けられた可動体5とから構成され、磁
気駆動軸3は可動体5の移動ストロークに応じて分割し
た複数本の磁気ねじ7相互を軸線方向に連結してなる。
【0011】各磁気ねじ7は軸部材9の外周面に、該軸
部材9より軸線方向長さが短い磁性円筒部材11を、磁
性円筒部材11の軸線方向両端部にて軸部材9の各端部
が所定の長さで突出するように挿嵌して固定した構造か
らなる。各軸部材9の軸線方向両端部には連結孔9aが
夫々形成されると共に各端部の軸線回りには複数のねじ
穴(図示せず)が軸線回りに所定の間隔をおいて形成さ
れる。そして各磁気ねじ7相互は隣接する軸部材9の連
結孔9a内に連結軸13を挿嵌した後にねじ穴に螺合さ
れた固定ねじ15をねじ止めして所定の長さに連結され
る。
【0012】また、磁性円筒部材11は互いに極性が異
なる着磁領域11a・11bが軸線方向に対して所定の
リード及びピッチで螺旋状に着磁される。これら着磁領
域11a・11bのリード及びピッチは可動体5の移動
分解能に基づいて設定される。そして各磁気ねじ7相互
を連結軸13により連結する際、各磁性円筒部材11の
端部における夫々の着磁領域11a・11bの極性が互
いに連続するように位置決めして連結する。
【0013】各磁気ねじ7相互を所定の長さに連結した
磁気駆動軸3は軸線方向の各端部が支持フレーム17に
回転可能に軸支されると共に一方の軸線方向端部には支
持フレーム17に固定された数値制御可能なサーボモー
タやインダクションモータ等の電動モータ19が連結さ
れ、該電動モータ19の駆動により正逆方向へ選択的に
回転される。
【0014】そして支持フレーム17に軸支された磁気
駆動軸3を構成する各磁気ねじ7の連結軸13は支持フ
レーム17に固定される軸受部材21により回転可能に
夫々支持される。各軸受部材21は可動体5の相対側
が、磁気駆動軸3(各磁気ねじ7)の外径と一致する半
円弧形状に形成される。各軸受部材21としては図示す
るように縦割りの2ピース構造で連結軸13を挟むよう
に位置させた後にねじ止めして一体化する構造または通
常の一体形のものの何れであってもよい。後者にあって
は、各軸受部材21に連結軸13を挿通して軸支させた
後に該連結軸13の各端部軸部材9の連結孔9aに挿嵌
して固定すればよい。
【0015】可動体5は支持フレーム17に対し、磁気
駆動軸3の軸線方向へ移動可能に支持され、その移動方
向長さが少なくとも2本の磁気ねじ7と一致する軸線長
さからなる。そして磁気駆動軸3の外周面に相対する可
動体5には少なくとも3個以上の磁気ナット部材23
が、可動体5の外周面に対して微小間隙をおいて相対す
るように取り付けられる。
【0016】各磁気ナット部材23は移動方向が連結さ
れた磁気ねじ7相互を跨ぐ長さからなり、磁気駆動軸3
外周面の半周分とほぼ一致する半円筒形状で磁性材料に
より形成される。各磁気ナット部材23は互いに異なる
極性の着磁領域23a・23bが各磁気ねじ7の着磁領
域と一致するリード角、ピッチの螺旋状に着磁される。
そして各磁気ナット部材23の配置間隔は可動体5の移
動方向長さに対し、奇数分の1(ただし、1を除く)の
間隔に設定される。
【0017】次に、可動体5の送り作用を図3に従って
説明する。今、電動モータ19の非駆動時においては、
磁気駆動軸3の任意箇所に位置する可動体5は、各磁気
ねじ7及び各磁気ナット部材23における異なる極性の
着磁領域11a・11b、23a・23bにより磁気吸
引し合うことにより停止保持されている。このとき、可
動体5の移動方向長さが少なくとも2本分の磁気ねじ7
からなると共に各磁気ナット部材23の相互間隔が可動
体5の長さの奇数分の1(1を除く)で配置されるた
め、1つの磁気ナット部材23は各磁気ねじ7の連結部
分である非磁性箇所に位置し、実質的に残りの2個の磁
気ナット部材23の着磁領域23a・23bが磁気ねじ
7の着磁領域11a・11bと磁気吸着し合う制動トル
クで停止保持している。
【0018】
【0019】上記した停止時において、可動体5に対し
て磁気ナット部材23及び磁気ねじ7相互間の磁気吸着
力以上の外力が作用した際に、該可動体5を磁気吸着力
に抗して移動させることができる。
【0020】一方、上記状態にて電動モータ19を駆動
して磁気駆動軸3が所定方向に回転させると、磁気駆動
軸3の着磁領域11a・11bが螺進し、該着磁領域1
1a・11bに磁気吸着し合う磁気ナット部材23の着
磁領域23a・23bを介して可動体5を螺進方向へ移
動させる。このとき、図3に示すように上記したように
可動体5の軸線方向長さが少なくとも2本分の磁気ねじ
7に一致する長さで、各磁気ナット部材23の配置間隔
が可動体5の移動方向長さの奇数分の1(1を除く)に
設定されているため、常に実質的に磁気ナット部材2
3、2個分の着磁領域23a・23bが相対する磁気ね
じ7の着磁領域11a・11bと磁気吸着し合い、磁気
吸着し合うトルクにより可動体5を移動させる。これに
より可動体5の移動トルクをほぼ均一にして円滑に移動
させることができる。
【0021】また、可動体5の移動時に上記磁気吸着力
以上の外力が可動体5の移動方向と反対方向へ作用した
とき、磁気ねじ7と各磁気ナット部材23の磁気吸着を
脱調させて可動体5の移動を停止させることができる。
【0022】本実施形態は、複数の磁気ねじ7相互を連
結軸13による非着磁領域を設けて長尺状に形成した場
合であっても、可動体5の移動方向長さ及び各磁気ナッ
ト部材23の配置間隔を上記関係に設定することにより
常には実質的に2個の磁気ナット部材23とこれに相対
する磁気ねじ7の着磁領域11a・11b、23a・2
3b間に作用する磁気吸着力に応じたトルクで可動体5
を円滑に移動させることができる。
【0023】実施形態2 本実施形態は、磁気駆動軸3と電動モータ19とを磁気
結合して磁気駆動軸3を回転させることを特徴とする。
即ち、図4に示すように磁気駆動軸3の一方の軸端部及
び電動モータ19の回転軸には磁気回転盤41・43を
相互間に微小間隙を設けて相対するように取り付ける。
【0024】各軸回転盤41・43は互いに異なる極性
からなる多数の着磁領域41a・41b、43a・43
bが所定の角度ごとに放射方向へ延出するように設けら
れ、互いに極性が異なる着磁領域41a・43b、41
b・43aが相対した際に磁気吸引し合う磁気吸着力に
より電動モータ19の回転力を磁気駆動軸3に伝達して
回転させる。
【0025】本実施形態は、可動体5に磁気回転盤41
・43相互の磁気吸着力以上の外力が作用した際に、着
磁領域41a・41b、43a・43bによる磁気吸着
が脱調して電動モータ19の回転力が磁気駆動軸3に伝
達されるのを規制して可動体5の移動を停止させる。
【0026】請求項4の実施形態 図5及び図6において、扉53は吊り戸の開き戸構造か
らなり、壁面55の開口部上部にて前方へ突出して設け
られたレール57には2枚一組の扉59の上部に設けら
れた吊下げ回転体61が転動可能に支持されている。ま
た、レール57から下方に位置する壁面には取付けフレ
ーム63が固定され、該取付けフレーム63には間隔調
整用回転体65が扉59の上部に当接して壁面55との
間隔を調整可能に設けられる。
【0027】上記したレール57と取付けフレーム63
の間に位置する壁面55及び扉59には実施形態2で述
べた磁気ねじ送り装置1と同様の磁気ねじ送り装置67
が各扉59の上部に位置するように夫々取付けられる。
なお、本実施形態の磁気ねじ送り装置67は実施形態1
で述べた磁気ねじ送り装置1であってもよいことは勿論
であり、その詳細については実施形態1及び2に付した
符号を付して説明を省略する。
【0028】本実施形態で採用される夫々の磁気ねじ送
り装置67の磁気駆動軸3は扉59一枚分の軸線長さに
なる複数本の磁気ねじ7を連結して構成する。また、可
動体5は夫々の扉59における開き側端部に固定され、
該可動体5に設けられる夫々の磁気ナット部材23は可
動体5の外周面に対して微小の間隔をおいて非接触状態
で取付けられる。
【0029】一方の扉59の開端側には開放検出器69
が、また他方の扉59の閉端側には閉鎖検出器71が夫
々設けられる。開放検出器69及び閉鎖検出器71とし
てはリミットスイッチ、光検出器、磁気検出器の何れで
あってもよく、開放検出器69は一方の扉59が開放位
置に移動した際に開検出信号を出力して電動モータ19
の回転駆動を停止させる。また、閉鎖検出器71は他方
の扉59が閉鎖位置に移動した際に閉検出信号を出力し
て電動モータ19の回転駆動を停止させる。
【0030】また、壁面55には開閉スイッチ(図示し
せず)が設けられ、該開閉スイッチにより電動モータ1
9を回転駆動して扉59を開放動作又は閉鎖動作させ
る。該開閉スイッチとしては手動の切換スイッチ、又は
赤外検出スイッチ等の何れであってもよい。
【0031】次に、本実施形態の作用を説明する。扉5
9相互が閉鎖した状態又は開放した状態で開閉スイッチ
がON操作されると、駆動する電動モータ19により磁
気駆動軸3を所定の方向へ回転して各磁気ねじ7の着磁
領域11a・11bを螺進し、該着磁領域11a・11
bに磁気吸着し合う各磁気ナット部材23の着磁領域2
3a・23bにより可動体5を開放方向又は閉鎖方向へ
移動させることにより扉59を開放又は閉鎖させる。
【0032】なお、各扉59が開放された際には開放検
出器69からの開放検出信号に基づいて、また各扉59
が閉鎖された際には閉鎖検出器71からの閉鎖検出信号
に基づいて電動モータ19の回転駆動を停止して各扉5
9の開放動作又は閉鎖動作を中断させる。また、磁気駆
動軸3の回転に伴う可動体5の直線移動作用は上記した
実施形態1における磁気ねじ送り装置1の作用と同様で
あり、また電動モータ19と磁気駆動軸3との磁気連結
作用は実施形態2と同様であり、その詳細については省
略する。
【0033】上記した扉59の開放動作時又は閉鎖動作
時においては磁気駆動軸3が扉59の横幅に一致する長
尺状であるにも拘わらず、該磁気駆動軸3を構成する各
磁気ねじ7の連結箇所が軸受部材21により夫々支持さ
れているため、磁気駆動軸3の撓みをなくして磁気駆動
軸3の外周面と各磁気ナット部材23の内周面とが接触
して騒音を発生したり、磨耗を回避して機械的耐久性を
高めることができると共に磨耗粉による雰囲気の汚染を
防止することができる。
【0034】また、磁気駆動軸3は複数の磁気ねじ7を
連結した構造で、非着磁領域を有した構造であるにも拘
わらず、可動体5に設けられた3個の磁気ナット部材2
3の内、常に実質的に2個の磁気ナット部材23におけ
る着磁領域23a・23bと各磁気ねじ7における着磁
領域11a・11b間に作用する磁気吸着力に応じたほ
ぼ一定のトルクで可動体5、従って扉59を円滑に開閉
移動させることができる。
【0035】そして特に各扉59を閉鎖する際に、扉5
9に人が当たって各磁気ねじ7及び磁気ナット部材23
の着磁領域11a・11b、23a・23bまたは電動
モータ19と磁気駆動軸3とを連結する各回転盤41・
43における夫々の着磁領域41a・41b、43a・
43bによる磁気吸引力以上の外力が作用した時には電
動モータ19の回転駆動が継続した状態で着磁領域相互
の磁気吸着を脱調させて各扉59に送り力が作用するの
を禁止して移動を停止させる。これにより閉鎖する扉5
9に人が挟まれて怪我をしたりすることを防止してい
る。
【0036】また、各扉59が閉鎖した際には、図7に
示すように各磁気ねじ7及び磁気ナット部材23におけ
る着磁領域11a・11b、23a・23b相互の磁気
吸着力により夫々の扉59の開き側端部を押し付けあっ
た状態に保って隙間のない状態で閉鎖させることができ
る。
【0037】本実施形態は、扉59相互をほぼ均一なト
ルクで円滑に開閉移動させることができると共に開閉時
においては騒音が発生したり、磁気駆動軸3や各磁気ナ
ット部材23が磨耗するのを防止することができる。
【0038】また、特に閉鎖しようとする扉59に、通
過しようとする人や物が当たった際には、電動モータ1
9の回転駆動が継続した状態であっても、扉59の移動
を停止して怪我の発生や物の損傷を防止することができ
る。
【0039】更に、扉59相互が閉鎖された際には磁気
ねじ7及び磁気ナット部材23における着磁領域11a
・11b、23a・23bの磁気吸着力により扉59相
互を押し付けあった状態で閉鎖させる。
【0040】上記実施形態3は吊り戸形式の開き戸とし
たが、本発明は吊り戸形式に限定されるものではなく、
下部に床面に設けられたレール上を転動する回転部材を
設けると共に上部を壁面や桟に設けられたガイド部に支
持して開閉可能な開き戸であってもよいことは勿論であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明は、可動体の移動ストロークが長
い場合であっても、該可動体をほぼ均一なトルクで直線
移動させることができる。また、上記磁気送り装置を使
用して扉体を円滑に開閉させることができると共に磁気
吸着力以上の外力が作用した際には開閉を中断して安全
性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ねじ送り装置の中央縦断面図である。
【図2】磁気ねじ送り装置の全体斜視図である。
【図3】可動体5の移動状態を示す説明図である。
【図4】磁気駆動軸と電動モータの連結構造を示す説明
図である。
【図5】扉開閉装置の全体斜視図である。
【図6】図5A箇所の部分断面図である。
【図7】扉を閉鎖した際における相互押し付け状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1−磁気ねじ送り装置、3−磁気駆動軸、5−可動体、
7−磁気ねじ、9−軸部材、11−磁性円筒部材、11
a・11b−着磁領域、13−連結軸、19−電動モー
タ、21−軸受部材、23−磁気ナット部材、23a・
23b−着磁領域、41・43−磁気回転盤、59−
扉、67−磁気ねじ送り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA01 AA02 CA06 DA08 DB08 EA15 EB01 EC02 GA06 GA07 GA08 GB06 GB13 GC01 GC05 GD02 HA01 3J062 AA27 AB23 AB37 AC07 BA21 CD16 CD22 CD55

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面の軸線方向に対し、互いに極性が異
    なる着磁帯領域を送り分解能に応じたピッチ及びリード
    で螺旋状に設けた複数の磁気ねじ相互を連結軸により軸
    線方向へ連結すると共に連結軸を軸受部材により回転可
    能に支持した磁気駆動軸と、該磁気駆動軸を回転する電
    動モータと、磁気駆動軸の軸線方向へ移動可能に支持さ
    れた可動体に磁気駆動軸の外周面に対して微小間隙を介
    して設けられ、磁気駆動軸の外周面に相対する半円筒形
    状で、内周面に互いに極性が異なる着磁帯領域を軸線方
    向に対して送り分解能に応じたピッチ及びリードで螺旋
    状に設けた磁気ナット部材とからなる磁気ねじ送り装置
    において、軸線方向に対する可動体の長さを少なくとも
    磁気ねじ2本分の長さに設定し、可動体に設けられる磁
    気ナット部材は磁気ねじ相互間を跨ぐ幅からなる少なく
    とも3個からなり、これら磁気ナット部材相互を可動体
    長さの奇数分の1(但し、1を除く)の間隔をおいて取
    り付けた磁気ねじ送り装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、磁気駆動軸と電動モー
    タとは周方向に対して互いに極性が異なる多数の着磁領
    域を設けた2枚の磁気回転盤を微小間隔をおいて相対配
    置して磁気吸着力により結合した磁気ねじ送り装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、各磁気ねじ間の連結軸
    を軸受部材により軸支した磁気ねじ送り装置。
  4. 【請求項4】壁面に設けられたレールに開閉移動可能に
    支持された扉を、請求項1、2または3に記載された磁
    気ねじ送り装置により開閉移動する扉開閉装置。
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