JP2002266884A - 玉分配装置 - Google Patents

玉分配装置

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JP2002266884A
JP2002266884A JP2001066873A JP2001066873A JP2002266884A JP 2002266884 A JP2002266884 A JP 2002266884A JP 2001066873 A JP2001066873 A JP 2001066873A JP 2001066873 A JP2001066873 A JP 2001066873A JP 2002266884 A JP2002266884 A JP 2002266884A
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ball bearing
balls
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rotary
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Takeji Hamaide
武治 濱出
Masayoshi Iida
政好 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉数が多い玉軸受に対しても短時間で安定的
に玉を分配することができる玉分配装置を提供する。 【解決手段】 玉分配装置は、玉軸受1の内輪2と外輪
3間に挿入された複数の玉4を所定の間隔に配置するた
めの装置であって、鉛直方向の回転軸Yを有するととも
に、玉軸受1の玉を1つづつ収容可能な間隔で回転軸Y
の周りに配列された玉4の数と同数のくし歯5aを有す
る回転くし5と、回転くし5を回転軸Yを中心に回転さ
せるとともに鉛直方向に昇降させる機構(回転駆動機構
6および昇降機構7)と、玉軸受1を鉛直方向上方から
弾性的に押圧するための複数のプランジャ8と、玉軸受
1の外輪3の外周部を水平方向に回転くしの回転軸Yに
向けて押圧するラジアル力付与機構12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉軸受の内輪と外
輪間に挿入された複数の玉を所定の間隔に配置するため
の玉分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、玉軸受の内輪と外輪間に挿入され
た複数の玉を所定の間隔に配置するための玉分配装置と
しては、実公昭62−5863号公報、特公昭63−5
4503号公報、特許公報第2827382号にそれぞ
れ記載されているものなどがある。
【0003】具体的には、実公昭62−5863号公報
には、積み重ねられた複数段の内歯車と、この内歯車を
交互に反対方向に旋回駆動させる内接歯車と、それぞれ
が所定の遊び角をもったクラッチによってそれぞれ内歯
車に旋回させられるようにした旋回円板と、各旋回円板
に取り付けられたボール等配爪とからなり、ボールベア
リングの内外の軌道輪間に、一旦片寄せされたそれぞれ
のボールを等配爪で上方より狭圧状態に押圧し、周方向
に沿って旋回円板を所定角度だけ旋回させ、ボールを等
配させるボール等配装置が記載されている。
【0004】また、特公昭63−54503号公報に
は、定盤の開口部の上面に、ボールを装入した軸受の内
・外輪を保持して外輪の回転を拘束し、傾斜した等配用
クシを回転させながら下方から定盤の開口を貫通して軸
受の内・外輪間にクシ歯を進入させることによって、ボ
ールを内・外輪間で周方向に等配するボール等配装置が
記載されている。
【0005】さらに、特許公報第2827382号に
は、上下動可能かつ玉軸受のピッチ円に沿って相互の間
隔を開閉する方向に移動可能な一対の作業矢を用いる玉
軸受の玉等配方法が記載されている。この玉等配方法
は、複数の玉が入れられた内外輪間に上記一対の作業矢
を挿入し、一対の作業矢を相互の間隔が開く方向に移動
させて複数の玉を互いに接触させるように集める工程
と、この集められた一連の玉の上方に一対の作業矢を位
置させ、この一対の矢を下動させて各作業矢を玉間に押
し込み、各作業矢を相互の間隔が開く方向に移動させて
隣接する玉間を1ピッチ開く工程と、この隣接する玉間
を1ピッチ分開く工程とを全部の玉の間隔が1ピッチ分
開くまで繰り返す工程とを有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公昭63−54503号公報のボール等配装置で
は、玉数が多い例えば二十数個の場合、玉分けが不安定
になって失敗するケースが多くなる。また、実公昭62
−5863号公報または特許公報第2827382号に
記載のものでは、一旦玉を寄せ集めてから玉分けを行う
必要があるので、余分に時間が掛かる。
【0007】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、玉数が多い玉軸受に対しても短時間で安定的
に玉を分配することができる玉分配装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、玉軸受の内輪
と外輪間に挿入された複数の玉を所定の間隔に配置する
ための玉分配装置において、鉛直方向の回転軸を有する
とともに、前記玉軸受の玉を1つづつ収容可能な間隔で
前記回転軸の周りに配列された前記玉の数と同数のくし
歯を有する回転台と、前記回転台を前記回転軸を中心に
回転させるとともに鉛直方向に昇降させる駆動手段と、
前記玉軸受を鉛直方向上方から弾性的に押圧するための
鉛直方向押圧手段と、前記玉軸受の外輪の外周部を水平
方向に前記回転台の回転軸に向けて押圧する水平方向押
圧手段とを備えることを特徴とする。
【0009】本発明では、まず、くし歯が玉軸受の内輪
と外輪間に挿入される。この際に、玉軸受の玉は所定間
隔に分配されていないので、玉軸受は回転台の回転軸に
対して傾斜された状態に保持される。次いで、駆動手段
により回転台を回転させながら鉛直方向上方に上昇さ
せ、鉛直方向押圧手段により回転台上の回転中の玉軸受
をその上方から弾性的に押圧すると、各玉は内輪または
外輪に対して相対的に回転され、各玉は、各くし歯によ
り内輪と外輪間で移動しながら次第に分散される。ま
た、水平方向押圧手段により玉軸受の外輪の外周部を水
平方向に回転台の回転軸に向けて押圧することによっ
て、玉軸受内の各玉の分散が促進される。そして、最終
的には、各玉は、各くし歯間に収容され、所定間隔に分
配される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0011】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係る玉分配装置の主要部構成を示す正面図、
図2(a)は図1の玉分配装置の回転くしを示す上面
図、図2(b)は図1の玉分配装置の回転くしのくし歯
の配列を示す展開図、図3は図1の玉分配装置における
プランジャの配置位置を示す上面図である。
【0012】玉分配装置は、図1に示すように、回転く
し5を用いて、玉軸受1の内輪2と外輪3間に挿入され
た複数の玉4を所定の間隔に配置するための装置であ
る。回転くし5は、鉛直方向に伸びる回転軸Yを有する
とともに、玉軸受1の玉4の数と同数のくし歯5aを有
する。各くし歯5aは、図2(a)に示すように、回転
軸Yを中心とし、玉軸受1の玉4のピッチ円と同じ径の
円周に沿って等間隔に配列され、各くし歯5a間には、
1つの玉4を収容可能な収容溝5bが画成される。すな
わち、図2(b)に示すように、各くし歯5aは、それ
ぞれの間に画成される収容溝5bの幅が玉4の直径寸法
に等しくなるように配列されている。ここで、各くし歯
5aの配列間隔および幅寸法Wは、玉4の直径寸法およ
びその個数に応じて玉4の配列間隔Pを規定するように
決められている。本実施の形態では、くし歯5aの配列
間隔および幅寸法Wを、玉4を均等に分配するように決
定している。また、その高さ寸法Hは、玉4の直径寸法
の約半分程度になるように決定されている。また、各く
し歯5aの厚さ寸法は、玉軸受1の内輪2と外輪3間に
挿入可能な寸法に決定されている。
【0013】また、回転くし5は、後述する回転駆動機
構6に対して交換可能に取り付けられるように構成され
ており、玉軸受の仕様(玉ピッチ、個数、玉径など)に
応じたくし歯を有する回転くしを交換することにより、
予め決まれた範囲内の仕様の玉軸受に対する玉の分配を
行うことが可能である。
【0014】回転くし5は、回転駆動機構6により回転
軸Yの回りに所定の回転速度で回転駆動されるととも
に、昇降機構7により回転軸Yに沿う方向すなわち鉛直
方向に昇降される。回転駆動機構6は、モータ6aと、
モータ6aの回転駆動力を回転くし5に伝達するための
複数のギア(図示せず)とを有する。昇降機構7は、回
転駆動機構6を支持するブラケット7aと、ブラケット
7aを鉛直方向に昇降させるピストン・シリンダ機構7
bとを有し、ピストン・シリンダ機構7bは支持部材7
cによりベース本体20に固定されている。
【0015】回転くし5の上方位置には、回転くし5に
保持された玉軸受を鉛直方向上方から弾性的に押圧する
ための複数のプランジャ8が配置されている。各プラン
ジャ8は、鉛直方向に移動可能に支持板9に取り付けら
れ、支持板9は、ベース本体20に固定されている。具
体的には、各プランジャ8は、支持板9に形成された穴
に挿入された軸部8aと、軸部8aの両端にそれぞれ形
成された頭部8bとからなる。各プランジャ8の軸部8
aにはコイルばね10が挿通され、コイルばね10は、
頭部8bと支持板9との間に配置されている。各プラン
ジャ8は、通常、コイルばね10により上側頭部8bが
支持板9に当接した状態に保持されている。これに対
し、後述する玉分け時には、各プランジャ8の内の少な
くとも1つのプランジャ8が、回転くし5に保持されな
がら回転される玉軸受1と当接し、コイルばね10のば
ね力に抗しながら上方に移動する。これにより、玉軸受
1は、弾性的に押圧されることになる。
【0016】ここで、本実施の形態では、図3に示すよ
うに、異なる径の玉軸受に対応可能なように千鳥格子状
に各プランジャ8を配列している。また、例えば小径の
玉軸受の玉分けの場合には、この小径の玉軸受に対して
当接可能すなわち押圧可能なプランジャ8が中央部に位
置するプランジャ8になるので、小径の玉軸受に対する
押圧力が不足する場合がある。よって、プランジャ8の
内の中央部に位置するプランジャ8による押圧力を大き
く、周辺部に位置するプランジャ8の押圧力を小さくす
るようにすることが好ましい。また、これに代えて、各
プランジャ8による玉軸受1に対する押圧力が一定する
ように構成してもよい。この場合、各プランジャ8のコ
イルばね10には、同一のばね定数を有するものが用い
られることになる。
【0017】各プランジャ8の上方への移動の検出は、
その上側頭部8bの移動(支持板9からの浮き上り)を
検出することによって行われる。この上側頭部8bの移
動は、支持板9に取り付けられた終了検知センサ11に
よって、検出される。終了検知センサ11は、発光部1
1aと、発光部11aから発光された光を受光する受光
部11bとを有し、発光部11aと受光部11bとの間
には、各プランジャ8の頭部8bの移動(支持板9から
の浮き上り)を検知するための複数の光路が形成され
る。すなわち、発光部11aと受光部11b間のいずれ
かの光路がいずれかのプランジャ8の頭部8bにより遮
断されると、当該プランジャ8の頭部8bの移動が検出
されることになる。ここで、上記複数の光路の内の少な
くとも1つが遮断されると、終了検知センサ11から、
検出結果を示す信号としてオン信号が出力され、上記複
数の光路のいずれもが遮断されていないときには、オフ
信号が出力される。この終了検知センサ11からの検出
結果を示す信号は、制御装置(図示せず)に入力され、
この制御装置は、後述するように、この終了検知センサ
11から入力された信号に基づき後述する玉分けが終了
したか否かを判定する。
【0018】ベース本体20には、ラジアル力付与機構
12が取り付けられている。このラジアル力付与機構1
2は、円筒状の頭部12aと、頭部12aを回転くし5
の回転軸Yに直交する方向すなわち水平方向に可動させ
るピストン・シリンダ機構12bとを有し、ピストン・
シリンダ機構12bは、頭部12aが予め玉分けに対し
て規定されている所定高さ位置になるようにベース本体
20に固定されている。ラジアル力付与機構12は、玉
分け時に、ピストン・シリンダ機構12bにより、頭部
12aを水平方向に移動させて、回転くし5に保持され
ながら回転される玉軸受1の外輪3の外周部を押圧する
ことによって、玉軸受1に対してラジアル力を付与す
る。
【0019】上記回転駆動機構6、上昇機構7およびラ
ジアル力付与機構12は、上記制御装置により制御さ
れ、この制御下で、後述する玉分け動作が行われる。
【0020】次に、本玉分配装置による玉分け動作につ
いて図1、図4および図5を参照しながら説明する。図
4は図1の玉分配装置による玉分け中における回転くし
5に保持された玉軸受1に対するプランジャ8とラジア
ル力付与機構12の頭部12aとの位置関係を示す図、
図5は図1の玉分配装置による玉分け終了時における回
転くし5に保持された玉軸受1に対するプランジャ8と
アラジアル力付与機構12の頭部12aとの位置関係を
示す図である。
【0021】玉軸受1の内輪2と外輪3間に複数の玉4
が装入されると、この玉軸受1内に装入された玉4を所
定間隔に等配するために、この玉軸受1は玉分け工程に
送られる。この玉分け工程では、図1に示すように、ま
ず、玉分配装置の回転くし5に玉軸受1を保持させるた
めに、玉軸受1の内輪2と外輪3間に回転くし5のくし
歯5aを挿入する。この際、内輪2と外輪3間に装入さ
れた玉4は均等に分配されていないので、玉軸受1は回
転くし5の回転軸Yに対して傾いた状態で保持されるこ
とになる。そして、回転くし5は、回転駆動機構6によ
り回転軸Yの回りに回転されるとともに、昇降機構7に
より上昇される。回転くし5が昇降機構7により所定高
さ位置まで上昇されると、昇降機構7は上昇動作を停止
し、回転くし5を所定高さ位置に保持する。この際、回
転くし5の回転駆動は行われている。
【0022】回転くし5が昇降機構7により所定高さ位
置に保持された状態においては、図4に示すように、玉
軸受1が回転くし5の回転軸Yに対して傾いた状態で回
転しながら保持されているので、玉軸受1により、各プ
ランジャ8の内の対応するプランジャ8が押し上げら
れ、玉軸受1の内輪2または外輪3は、対応するプラン
ジャ8により上方から弾性的に押圧される。これによ
り、玉軸受1の内輪2または外輪3に対して各玉4は相
対的に回転され、玉軸受1内の各玉4は、各くし歯5a
により内輪2と外輪3間で移動しながら次第に分散され
る。また、ラジアル力付与機構12は、その頭部12a
を玉軸受1に向けて移動させて玉軸受1の外輪3を押圧
する。これにより、玉軸受1には、所定のラジアル力が
付与され、玉軸受1内の各玉4の分散が促進される。す
なわち、鉛直方向および水平方向から同時に弾性的に玉
軸受1を押圧しながら玉軸受1を回転させることによ
り、効果的に各玉4の分散を促進することができる。そ
して、最終的には、各玉4は、各くし歯5a間の収容溝
5bに収容され、均等に分配される。
【0023】ここで、玉4の数が多い場合でも、玉軸受
1にラジアル力付与機構12により所定のラジアル力を
付与することによって玉4の分配を促進しているので、
玉4が均等に分配されるまでに要する時間が短くなる。
すなわち、長時間玉軸受1が傾いた状態で回転されるこ
とによって内輪2、外輪3、玉4がそれぞれ離散されて
玉分けが正常に終了しないことを、未然に防止すること
ができる。
【0024】各玉4が均等に分配されると、図5に示す
ように、玉軸受1は水平状態に保持されるので、各プラ
ンジャ8は、玉軸受1により押し上げられた状態すなわ
ち玉軸受1を押圧している状態から開放される。この
際、終了検知センサ11の発光部11aと受光部11b
間の光路が開放され、この光路の開放された状態が所定
時間継続していることを検出すると、玉4が均等に分配
されたことに応じて玉軸受1が水平状態になったと判断
して、回転駆動機構6およびラジアル力付与機構12を
停止させる。そして、昇降駆動機構7により回転くし5
を降下させる。ここで、上記所定時間継続する光路の開
放状態とは、例えば、玉軸受1が1回転分する間に上記
光路が各プランジャ8の上側頭部8bにより一度も遮断
されない状態をいい、玉軸受1が1回転分する間に上記
光路が上側頭部8bにより一度でも遮断されると、玉4
が均等に分配されたことに応じて玉軸受1が水平状態に
なったとは判断しない。このようなことは、例えば制御
装置に終了検知センサ11からのオン、オフの信号を監
視する機能やタイマを備えるなど、適宜の構成により実
現することができる。
【0025】このように、本実施の形態によれば、玉数
が多い玉軸受に対しても短時間で安定的に玉を分配する
ことができる。
【0026】なお、本実施の形態では、回転くし5を一
定方向に回転するように構成しているが、回転くし5の
回転方向を一定時間例えば数秒毎に切り替えて回転くし
5を周期的に正転、逆転させるように構成してもよい。
この場合、さらに玉分けの促進を図ることができる。
【0027】また、本実施の形態では、終了検知センサ
11として、発光部11aと受光部11bとを組み合わ
せた光センサを用いているが、各プランジャ8の頭部8
bの移動(浮き上り)を検知可能なセンサであれば、光
センサに限定されることはない。また、各プランジャ8
の頭部8bの移動(浮き上り)を検知することに代え
て、プランジャ8の他の部位の移動を検知するようにし
てもよい。
【0028】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図6を参照しながら説明する。図6
(a)は本発明の実施の第2形態に係る玉分配装置にお
ける鉛直方向押圧手段を部分的に破断して示す正面図、
同図(b)は鉛直方向押圧手段を構成する当接板の底面
図である。ここで、上記実施の第1形態と同一の構成部
材には、同一の符号を付し、その説明は簡略化または省
略する。
【0029】本実施の形態では、図6(a),(b)に
示すように、各プランジャ8に、ボールジョイント13
を介して当接板14を取り付け、この当接板14により
玉軸受1を弾性的に鉛直方向に押圧するように構成して
いる。
【0030】具体的には、3つのプランジャ8が設けら
れ、各プランジャ8は、鉛直方向(回転くしの回転軸Y
の方向)に移動可能に支持板9に取り付けられている。
各プランジャ8の下側頭部8bと支持板9との間には、
コイルばね10が配置されている。各プランジャ8の下
側頭部8bには、ボールジョイント13が取り付けら
れ、各ボールジョイント13は、当接板14を鉛直方向
に対して傾斜可能に支持する。当接板14は、円板から
なり、その上面には、各ボールジョイント13との接合
部14aが設けられている。また、当接板14の底面
(玉軸1との対向面)には、同径のゴム板15が貼り付
けられている。このゴム板15に代えて、柔軟性を有す
る他の部材を貼り付けてもよい。
【0031】このような構成の場合、玉分け中に、当接
板14(ゴム板15)が玉軸受1の内輪2、外輪3に全
面的に当接することになるので、内輪2、外輪3を、確
実に上方から弾性的に押圧することができる。
【0032】上記各実施の形態では、玉を等間隔に分配
する場合を示したが、等間隔でない所望の間隔で玉を分
配する場合にも適用可能である。この場合は、玉の分配
のしかたに応じて、各くし歯毎にその幅寸法Wが所望の
幅となるように変えたくし歯を用意すればよい。
【0033】また、玉軸受を鉛直方向から弾性的に押圧
する手段として、コイルばねの弾性力を利用したものを
示したが、これに限定されることはなく、空気圧など他
の方法により弾性的に押圧する構成を採用してもよい。
【0034】さらに、玉軸受の外輪外周部を水平方向に
押圧する手段として、ピストン・シリンダ機構を用いた
ものを示したが、これに限定されることはない。例え
ば、モータにより駆動される送りねじ装置などの各種ア
クチュエータとコイルばねなどの弾性体とを組み合わ
せ、この弾性体を介して外輪外周部を押圧するなどの構
成としてもよい。
【0035】さらに、玉軸受を鉛直方向に昇降させる手
段として、ピストン・シリンダ機構を用いたものを示し
たが、これに限定されることはなく、例えば、モータに
より駆動される送りねじ装置などの各種アクチュエータ
を用いたものとしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鉛直方向の回転軸を有するとともに、玉軸受の玉を1つ
づつ収容可能な間隔で回転軸の周りに配列された玉の数
と同数のくし歯を有する回転台と、回転台を鉛直方向の
回転軸を中心に回転させるとともに鉛直方向に昇降させ
る駆動手段と、玉軸受を鉛直方向上方から弾性的に押圧
するための鉛直方向押圧手段と、玉軸受の外輪の外周部
を水平方向に前記回転台の回転軸に向けて弾性的に押圧
する水平方向押圧手段とを備えるので、玉数が多い玉軸
受に対しても短時間で安定的に玉を分配することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る玉分配装置の主
要部構成を示す正面図である。
【図2】(a)は図1の玉分配装置の回転くしを示す上
面図、(b)は図1の玉分配装置の回転くしのくし歯の
配列を示す展開図である。
【図3】図1の玉分配装置におけるプランジャの配置位
置を示す上面図である。
【図4】図1の本玉分配装置による玉分け中における回
転くしに保持された玉軸受に対するプランジャとアラジ
アル力付与機構の頭部との位置関係を示す図である。
【図5】図1の本玉分配装置による玉分け終了時におけ
る回転くしに保持された玉軸受に対するプランジャ8と
アラジアル力付与機構の頭部との位置関係を示す図であ
る。
【図6】(a)は本発明の実施の第2形態に係る玉分配
装置における鉛直方向押圧手段を部分的に破断して示す
正面図、(b)は鉛直方向押圧手段を構成する当接板の
底面図である。
【符号の説明】
1 玉軸受 2 内輪 3 外輪 4 玉 5 回転くし 5a くし歯 6 回転駆動機構 6a モータ 7 昇降機構 7b ピストン・シリンダ機構 8 プランジャ 8a 頭部 10 コイルばね 11 終了検知センサ 11a 発光部 11b 受光部 12 ラジアル力付与機構 12a 頭部 12b ピストン・シリンダ機構 13 ボールジョイント 14 当接板 15 ゴム板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉軸受の内輪と外輪間に挿入された複数
    の玉を所定の間隔に配置するための玉分配装置におい
    て、鉛直方向の回転軸を有するとともに、前記玉軸受の
    玉を1つづつ収容可能な間隔で前記回転軸の周りに配列
    された前記玉の数と同数のくし歯を有する回転台と、前
    記回転台を前記回転軸を中心に回転させるとともに鉛直
    方向に昇降させる駆動手段と、前記玉軸受を鉛直方向上
    方から弾性的に押圧するための鉛直方向押圧手段と、前
    記玉軸受の外輪の外周部を水平方向に前記回転台の回転
    軸に向けて押圧する水平方向押圧手段とを備えることを
    特徴とする玉分配装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112027640A (zh) * 2020-07-31 2020-12-04 张仙霞 一种轴承单元下料装置和方法

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CN112027640A (zh) * 2020-07-31 2020-12-04 张仙霞 一种轴承单元下料装置和方法

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