JP2002266765A - 往復機械のクランクケース - Google Patents

往復機械のクランクケース

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の共通化を図りつつ、複数種類の往復ポ
ンプや往復圧縮機等の往復機械を製造することができ
て、これらの往復機械の製造コストを低減することがで
きる往復機械のクランクケースを提供する。 【解決手段】 クロスヘッド58が往復摺動自在に嵌入
されるピストンガイド42を備えたピストンポンプのク
ランクケース40であって、クランクケース本体31
に、このクランクケース本体31と別体のピストンガイ
ド42が取り付けられて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロスヘッドが往
復摺動自在に嵌入されるピストンガイドを備えたクラン
クケースに係り、特に往復ポンプや往復圧縮機等の往復
機械のクランクケースに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のクランクケースが組み込
まれたプランジャポンプの一例を示す縦断面図である。
このプランジャポンプは、クランクケース11の前端お
よび後端にそれぞれマニホールド12およびクランクケ
ース蓋13が接合されて構成されている。クランクケー
ス11内には、その約下半分に潤滑油が充填されてい
る。クランクケース11の両側壁部にはクランク軸14
がベアリングを介して回転自在に支持され、クランク軸
14のクランクピン15には連接棒16の大端部17が
回転自在に嵌合され、一方連接棒16の小端部18には
クロスヘッド19の後端部がクロスピン20により連結
されている。
【0003】クロスヘッド19は、クランクケース11
のピストンガイド11aにクランクケース11の前後方
向に摺動自在に嵌入されるとともに、プランジャ21の
基端部に連結されている。ピストンガイド11aのクロ
スヘッド19が嵌入されているガイド部11aの前方
には、オイルシール20A、これを押えるシール押え2
0Bが挿入されている。プランジャ21の先端部にはス
リーブ22が取り外し自在に固定されている。プランジ
ャ21の先端部が進退するポンプ室23はマニホールド
12内に形成され、ポンプ室23には吸込弁24および
吐出弁25が配設されている。
【0004】クランクケース11は、前面および後面が
開口され、かつ前面から後面に向かって漸次拡大する筒
状に形成されている。クランクケース11の上面の前方
中央部には、オイルキャップ26がねじ込まれて取り付
けられている。また、クランクケース蓋13の中央部に
は、オイルゲージ27が圧入されて取り付けられている
とともに、下端部中央には、ドレンプラグ28がねじ込
まれている。
【0005】このプランジャポンプにおいては、クラン
ク軸14をモータ等により回転させると、このクランク
軸14の回転運動がクランクピン15および連接棒16
によりクロスヘッド19の往復運動に変換され、これに
よりプランジャ21がポンプ室23を進退運動し、ポン
プ室23の容積変化によって液体が吸込弁24からポン
プ室23内に流入し、また吐出弁25から吐出される。
このとき、クロスヘッド19は、ピストンガイド11a
のガイド部11aによって案内されて、前後方向に往
復運動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クランクケ
ースは、ポンプの大きさや性能に大きく影響する部品で
ある。すなわち、吐出量や圧力が大きくなるほど、クラ
ンク軸14等の駆動部やピストンガイド11aのガイド
部11aなどに作用する力が大きくなるので、ガイド
部11aの径などを大きくする必要があるとともに、
クランクケース11を大きくする必要がある。一方、ク
ランクケースは、通常、ダイカスト鋳造法により製造さ
れているので、型費が高い。
【0007】しかしながら、従来のクランクケース11
には、ピストンガイド11aが一体に形成されているの
で、吐出量や圧力あるいはプランジャ21の本数が異な
るのに合わせてピストンガイド11aの寸法や数が変わ
ると、クランクケース11そのものをこれに合わせて作
製する必要がある。すなわち、プランジャポンプの機種
毎に異なるクランクケース11をダイカスト鋳造法によ
り作製する必要がある。このため、機種毎にクランクケ
ースの型費がかかり、製造コストが高くなるという問題
がある。
【0008】また、クランクケース11に、ピストンガ
イド11aが一体に形成されているので、形状が複雑に
なるため、型の製作費が高くなり、また駄肉が多くなる
ため、アルミニウム等の鋳造材料の量が多くなり、これ
らの面でも製造コストが高くなるという問題がある。ま
た、このように形状が複雑になるとともに、駄肉が多い
ことから、ダイカスト鋳造時に鋳巣が発生し易いという
問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、部品の共通化を図りつつ、複数種類の往復ポンプや
往復圧縮機等の往復機械を製造することができて、これ
らの往復機械の製造コストを低減することができる往復
機械のクランクケースを提供することを目的とする。ま
た、本発明は、形状を簡素化することができて、型費を
低減することができる往復機械のクランクケースを提供
することを目的とする。また、本発明は、鋳造時に鋳造
歩留まりが良い往復機械のクランクケースを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の往復機械のクランクケースは、ク
ロスヘッド(58)が往復摺動自在に嵌入されるピスト
ンガイド(32,42)を備えたクランクケース(3
0,40)であって、クランクケース本体(31)に、
このクランクケース本体(31)と別体の前記ピストン
ガイド(32,42)が取り付けられて成ることを特徴
とする。
【0011】請求項1に記載の発明においては、クラン
クケース本体とピストンガイドとが別の部品となってい
るので、1つのクランクケース本体に対して取り付ける
ピストンガイドの種類を変えることにより、複数種類の
往復ポンプまたは複数種類の往復圧縮機等の往復機械を
製造することができる。すなわち、クランクケース本体
を共通にしつつ、ピストンガイドを代えることで、複数
種類の往復ポンプ等を製造することができる。したがっ
て、型費が高いクランクケース本体の種類を少なくする
ことができるので、これらの往復機械の製造コストを低
減することができる。また、クランクケース本体とピス
トンガイドとを別の部品として製作することができるの
で、これらの各部品の形状を簡素化することができるた
め、型の加工費を安くすることができ、型費を低減する
ことができる。また、これらのクランクケース本体およ
びピストンガイドの各部品の形状を簡素化することがで
きることから、駄肉を少なくすることができるので、鋳
造時に鋳造歩留まりを良くすることができ、これらの各
部品の製造コストを低減することができる。
【0012】請求項2に記載の往復機械のクランクケー
スは、請求項1に記載の発明において、前記ピストンガ
イド(42)は、互いに平行な複数個のガイド部(42
a)を備え、かつこれらのガイド部(42a)がクラン
ク軸ジャーナルの中心からずれて配置されていることを
特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明においては、ガイド
部がずれて配置されているピストンガイドをクランクケ
ース本体に取り付けることにより、ガイド部間のピッチ
を広げることができるので、これに対応して、例えば往
復ポンプ等のシリンダやプランジャのピッチを広げるこ
とができるため、シリンダ径やプランジャ径を大きくす
ることができる。したがって、クランクケース本体を共
通にしつつ、吐出量を増大させることができる。また、
ガイド部がずれて配置されているピストンガイドを用い
ると、クランクケース本体を共通にしつつ、例えば、3
連の往復ポンプに代えて5連の往復ポンプを製造するこ
とができる。
【0014】請求項3に記載の往復機械のクランクケー
スは、請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記クランクケース本体(31)は、前面が開口され、
かつ前面から後面に向かって漸次窄まっている箱状に形
成されていることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明においては、クラン
クケース本体が前面から後面に向かって漸次窄まってい
る箱状に形成されているので、ピストンポンプのピスト
ン等の音が後方に拡散するのを抑制することができるた
め、往復機械の音をより静かにすることができる。ま
た、クランクケース本体が箱状に形成されているので、
クランクケース蓋を作成し、これを組み付ける必要がな
いため、製造コストを低減することができる。
【0016】なお、上記における括弧内の符号は、図面
において対応する要素を便宜的に表記したものであり、
したがって本発明は図面上の記載に限定されるものでは
ない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載について
も同様である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るプランジャポンプのクランクケースを示す縦断
面図である。本実施の形態に係るクランクケース30
は、クランクケース本体31とピストンガイド32とを
備えている。
【0018】クランクケース本体31は、ダイカスト鋳
造法により製作されるものであって、前面が開口され、
かつ前面から後面に向かって漸次窄まっている箱状に形
成されている。クランクケース本体31の上面の前側中
央部には、オイルキャップがねじ込まれるオイルキャッ
プ装着部31aが形成されている。また、クランクケー
ス本体31の後面の中央部には、オイルゲージがねじ込
まれるオイルゲージ装着部31bが形成されている。ま
た、クランクケース本体31の両側面の後側中央部に
は、クランク軸を挿入して回転自在に支持するための円
形の貫通孔31cが形成されている。
【0019】一方、ピストンガイド32は、クランクケ
ース本体31と別体の部品であって、ダイカスト鋳造法
により製造されるものである。このピストンガイド32
の中央部には、複数個のガイド部32aが左右方向に等
間隔に一列に設けられており、このガイド部32aに、
クロスヘッドが前後方向に摺動自在に嵌入される。ピス
トンガイド32のガイド部32aの前方には、オイルシ
ールやシール押え等が配設される。また、ピストンガイ
ド32には、フランジ32bが形成されている。このフ
ランジ32bに形成された環状の溝32cに「O」リン
グ等のシール部材33が挿入され、このシール部材33
を挟み込んで、フランジ32bとクランクケース本体3
2の前端面とが突き合わされ、この状態で、ボルト34
がクランクケース本体31の前端面にねじ込まれて、ピ
ストンガイド32がクランクケース本体31の前端部に
取り付けられている。
【0020】また、ピストンガイド32には、ガイド部
32aおよびフランジ32bから後方にクランクケース
本体31内に延びるリブ32dが形成されており、この
リブ32dの外周縁部32dは、クランクケース本体
31の内面に嵌入されている。このリブ32dにより、
ピストンガイド32およびクランクケース31双方の強
度の補強が図られている。また、フランジ32bの下端
部中央には、クランクケース本体31内の油を抜くため
の油抜き穴32eが設けられている。この油抜き穴32
eには、ドレンプラグがねじ込まれる。
【0021】このように構成されたクランクケース30
にあっては、クランクケース本体31とピストンガイド
32とが別の部品となっているので、1つのクランクケ
ース本体31に対して取り付けるピストンガイド32の
種類を変えることにより、複数種類のプランジャポンプ
を製造することができる。すなわち、クランクケース本
体31を共通にしつつ、ピストンガイド32を代えるこ
とで、複数種類のプランジャポンプを製造することがで
きる。したがって、型費が高いクランクケース本体31
の種類を少なくすることができるので、プランジャポン
プの製造コストを低減することができる。
【0022】また、クランクケース本体31とピストン
ガイド32とを別の部品として製作することができるの
で、これらの各部品の形状を簡素化することができる。
したがって、型の加工費を安くすることができて、型費
を低減することができる。また、これらのクランクケー
ス本体31およびピストンガイド32の各部品の形状を
簡素化することができることから、これらの部品の駄肉
を少なくすることができるので、鋳造時にこれらの部品
の鋳造歩留まりを良くすることができるため、これらの
部品の製造コストを低減することができる。
【0023】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
クランクケースが組み込まれたピストンポンプを示す縦
断面図である。なお、図2において、図1と同一構成要
素には同一符号を付してその説明を簡略化する。本実施
の形態に係るクランクケース40は、クランクケース本
体31とピストンガイド42とを備えている。ピストン
ガイド42は、互いに平行な複数個のガイド部42aが
上下方向にずれて設けられている点で、図1のガイド部
32aと異なっており、これ以外の構成は、図1のピス
トンガイド32と同一に構成されている。
【0024】クランクケース40が組み込まれたピスト
ンポンプは、次のように構成されている。すなわち、ク
ランクケース本体31の上面の前側中央部に形成された
オイルキャップ装着部31aには、オイルキャップ51
がねじ込まれている。また、クランクケース本体31の
後面の中央部に形成されたオイルゲージ装着部31bに
は、オイルゲージ52がねじ込まれている。また、クラ
ンクケース本体31の両側面の後側中央部に形成された
貫通孔31cには、クランク軸53が挿入されて、図示
しないベアリングケースに装着されたベアリングを介し
て、クランク軸53の両端部が回転自在に支持されてい
る。クランク軸53のクランクピン54には、連接棒5
5の大端部56が回転自在に嵌合され、一方連接棒55
の小端部57には、クロスヘッド58の後端部がクロス
ピン59により連結されている。
【0025】クロスヘッド58は、ピストンガイド42
のガイド部42aにクランクケース40の前後方向に摺
動自在に嵌入されている。ガイド部42aの前方には、
オイルシール61と、このオイルシール61を押えるシ
ール押え62が挿入されている。ピストンガイド42
は、シール部材33を挟み込んで、フランジ32bとク
ランクケース本体32の前端面とが突き合わされ、この
状態で、ボルト34がクランクケース本体31の前端面
にねじ込まれて、クランクケース本体31の前端部に取
り付けられている。また、フランジ32bの下端部中央
に形成された油抜き穴32eには、ドレンプラグ63が
ねじ込まれている。
【0026】クロスヘッド58の前端には、ピストン棒
71の基端部が連結されている。ピストン棒の基端部に
は、フェルトパッキン64が挿入されている。また、ピ
ストン棒71の先端部には、吸込弁72と、この吸込弁
72との間にカラー73が介在されて該カラー73の長
さ分の間隔をおいて前方に配置され、かつ外周部に貫通
孔74aを有するストッパ74と、これら吸込弁72と
ストッパ74との間において、カラー73に遊嵌された
吸込弁弁座75とが設けられている。吸込弁弁座75の
外周側には、ゴム等からなるピストンパッキン75Aが
装着されている。
【0027】ピストンガイド42の前端には、シリンダ
元金具77が接合されており、このシリンダ元金具77
内にピストン棒71が挿入されている。シリンダ元金具
77のピストンガイド42側に設置されたシール78と
吸込弁72との間には、吸込口79が設けられている。
シール78は、シール押え62の前端によって押えられ
ている。
【0028】シリンダ元金具77の前端部には、シリン
ダ81の後端部が嵌入されており、このシリンダ81の
前端部は、シリンダ先金具82の後端部に嵌入されてい
る。これらのシリンダ元金具77、シリンダ81および
シリンダ先金具82は、ピストンガイド42にねじ込ま
れるボルトによって、シリンダ先金具82がピストンガ
イド42側に向かって締め付けられることにより、ピス
トンガイド42の前側に固定されている。シリンダ81
の内面には、吸込弁弁座75のピストンパッキン75A
が摺動される。シリンダ先金具82には、吐出弁83が
配設されるとともに、吐出口84が設けられている。
【0029】このように構成されたいわゆる強制弁式の
ピストンポンプにおいては、クランク軸53をモータ等
により回転させると、このクランク軸53の回転運動が
クランクピン54および連接棒55によりクロスヘッド
58の往復運動に変換され、これによりピストン棒71
が前後方向に往復運動する。このとき、クロスヘッド5
8は、クランクケース40のピストンガイド42aによ
って案内されて、前後方向に往復運動する。
【0030】ピストン棒71が後方(図2において右)
へ移動すると、吸込弁弁座75が吸込弁72から離れ、
シリンダ81内の圧力が低くなり、吐出弁83が閉じる
ので、吸込弁72の後方の液体は吸込弁72と吸込弁弁
座75との間、さらに吸込弁弁座75とカラー73との
間、さらにストッパ74の貫通孔74aを通って前方に
移動する。また、ピストン棒71がシール78よりクラ
ンクケース40側へ動いた体積分だけ吸込口79側が負
圧となり、吸込口79から液体が吸い込まれる。
【0031】他方、ピストン棒71が前方(図2におい
て左側)へ移動すると、吸込弁弁座75が吸込弁72に
密着し、吸込弁72の前方の液体は吐出弁83を押し開
いて吐出口84へ排出されるとともに、吸込弁72の後
方は吸込弁72が前方へ動いた体積分だけ吸込口79側
が負圧となって、吸込口79から液体が吸い込まれる。
【0032】このピストンポンプにおいては、吸込弁弁
座75が吸込弁72に当るときに衝突音が発生し、この
衝突音がピストン棒58等を伝わって、クランクケース
本体31内を伝播し、後方に拡散する。しかし、クラン
クケース本体31が前面から後面に向かって漸次窄まっ
ている箱状に形成されているので、この衝突音が後方に
拡散するのを抑制することができるため、ピストンポン
プの音をより静かにすることができる。また、クランク
ケース本体31が箱状に形成されているので、従来のよ
うにクランクケース蓋を作成し、これを組み付ける必要
がないため、製造コストを低減することができる。
【0033】次に、ピストンガイド42のガイド部42
aについて説明する。複数個のガイド部42aは、例え
ば3連のピストンポンプの場合には、図2および図3に
示すように、真中のガイド部42aと左右のガイド部4
2a,42aがそれぞれ、クランク軸ジャーナルの中心
Oから上および下にずれて形成されている。このように
すると、図1のように3つのガイド部32aが同じ高さ
に一列に並んでいる場合に比べて、各ガイド部42a間
のピッチLが各ガイド部32a間のピッチLよりも
広くなるので、これに合わせてシリンダ81の径を大き
くすることができる。したがって、クランクケース本体
31を共通にしつつ、ピストンガイドを代えることで、
吐出量を増大させることができる。
【0034】また、複数個のガイド部42aは、例えば
5連のピストンポンプの場合には、図4に示すように、
互いに平行な5つのガイド部42aが、千鳥状、すなわ
ちクランク軸ジャーナルの中心Oから交互に上下にずれ
て形成されている。このようにすると、図1の3つのガ
イド部32aが同じ高さに一列に並んでいる場合の3つ
のガイド部32aのピッチの合計寸法Lと同じ寸法で、
5つのガイド部42aを形成することができる。したが
って、クランクケース本体31を共通にしつつ、ピスト
ンガイドを代えることで、シリンダ数を増加させること
ができる。
【0035】また、ガイド部42aのガイド方向の寸法
を変えることにより、クランクストロークの変化に対応
することができる。例えば、クランクストロークを長く
して、吐出量を増やしたい場合には、ガイド部42aの
ガイド方向の長さが長いピストンガイド42をクランク
ケース本体31に取り付けるようにすれば良い。
【0036】なお、上記各実施の形態では、本発明に係
るクランクケースを、プランジャポンプまたはピストン
ポンプのクランクケースに適用した場合について説明し
たが、これらの往復ポンプに限らず、本発明は、往復圧
縮機等のクランクケースにも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
部品の共通化を図りつつ、複数種類の往復ポンプや往復
圧縮機等の往復機械を製造することができ、これらの往
復機械の製造コストを低減することができる。また、本
発明によれば、クランクケース本体およびピストンガイ
ドの形状を簡素化することができるので、これらの部品
の型費を低減することができる。また、本発明によれ
ば、クランクケース本体およびピストンガイドの鋳造時
に、これらの部品の鋳造歩留まりが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプランジャポ
ンプのクランクケースを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るクランクケー
スが組み込まれたピストンポンプを示す縦断面図であ
る。
【図3】図3のピストンガイドのガイド部の配置を説明
するための図である。
【図4】5連のピストンポンプの場合のピストンガイド
のガイド部の配置を説明するための図である。
【図5】従来のクランクケースが組み込まれたプランジ
ャポンプの一例を示す縦断面図である
【符号の説明】
クランクケース 30,40 クランクケース本体 30 ピストンガイド 32,42 ガイド部 32a,42a クロスヘッド 58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロスヘッド(58)が往復摺動自在に
    嵌入されるピストンガイド(32,42)を備えた往復
    機械のクランクケース(30,40)であって、 クランクケース本体(31)に、このクランクケース本
    体(31)と別体の前記ピストンガイド(32,42)
    が取り付けられて成ることを特徴とする往復機械のクラ
    ンクケース。
  2. 【請求項2】 前記ピストンガイド(42)は、互いに
    平行な複数個のガイド部(42a)を備え、かつこれら
    のガイド部(42a)がクランク軸ジャーナルの中心か
    らずれて配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の往復機械のクランクケース。
  3. 【請求項3】 前記クランクケース本体(31)は、前
    面が開口され、かつ前面から後面に向かって漸次窄まっ
    ている箱状に形成されていることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の往復機械のクランクケース。
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