JP2002266728A - 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ - Google Patents

燃料制御弁および高圧燃料ポンプ

Info

Publication number
JP2002266728A
JP2002266728A JP2001070414A JP2001070414A JP2002266728A JP 2002266728 A JP2002266728 A JP 2002266728A JP 2001070414 A JP2001070414 A JP 2001070414A JP 2001070414 A JP2001070414 A JP 2001070414A JP 2002266728 A JP2002266728 A JP 2002266728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
seat
fuel
seat valve
pressure fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001070414A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsumi Oguri
立己 小栗
Hiroshi Inoue
宏史 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001070414A priority Critical patent/JP2002266728A/ja
Publication of JP2002266728A publication Critical patent/JP2002266728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コスト化を図りつつ、シート弁部の変位量の
安定した制御性に優れる高圧燃料ポンプを提供する。 【解決手段】ポンプ室(110a)内に嵌挿されたプラ
ンジャ(111)の往復摺動により吐出される燃料の供
給量を、シート弁部(150)によるスピルポート(1
53a)の開閉制御で行う吐出量制御弁(100)を備
える高圧燃料ポンプにおいて、前記吐出量制御弁は、ポ
ンプ室の反対側に設けた作動室(120a)に配設さ
れ、可動子部(140a)によるシート弁部の離座方向
への付勢力を可動子部からシート弁部へ仲介するステム
部(140b)と、シート弁部または可動子部とステム
部との間に設けられた球状当接部144と、を備えるこ
とを特徴とする高圧燃料ポンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンへの燃料
の供給量や供給時期等を制御する際に使用される燃料制
御弁と、燃料をシリンダ内に直接噴射して燃焼させるガ
ソリンエンジンやディーゼルエンジンに用いられる高圧
燃料ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のガソリンエンジンやディーゼルエ
ンジンは、高出力、低騒音、低燃費に加え、厳しい排ガ
ス規制を満足することが求められているため、燃料の噴
射時期や噴射量等を高精度に制御しなければならない。
そこで、インジェクタによる燃料の噴射量や噴射時期の
制御、高圧燃料ポンプによる吐出量の制御等に電磁弁を
用いた燃料制御弁が用いられている。電磁弁を用いてポ
ートの開閉を制御することにより、従来になく高精度で
細かな制御が可能となっている。
【0003】この電磁弁を用いた燃料制御弁にも種々あ
り、駆動形式によって直動式とパイロット式とがあり、
弁の開閉方向により内開弁と外開弁とがある。「直動
式」とは、ポートの弁座に当接するシート弁部とその駆
動部(電磁弁の可動子)とが一体となって作動する弁で
あり、「パイロット式」とは、そのシート弁部と駆動部
とが分離しており、両者の間に油圧作動室やステム部
(軸部)を設けてシート弁部が駆動部により間接的に駆
動される弁である。また、「内開弁」とは、ポートの弁
座(シート面)が駆動部側(内側)にありシート弁部が
内側に開く弁であり、「外開弁」とは、その弁座がポー
トに関し駆動部と反対側(外側)にありシート弁部が外
側に開く弁である。これらの用語は、以下でも同意義で
用いる。
【0004】燃料制御弁を直動式とすると、その制御性
は向上するが、可動子部とシート弁部とを一体的に形成
するため、慣性質量が増して応答性が低下し、また同軸
度等の厳しい加工精度が各部に要求されて燃料制御弁の
コストが上昇する。内開弁の場合、弁構造を比較的簡素
にできるが、内開弁は駆動部側に開く弁であるため、例
えば、外側から大きな燃圧がシート弁部(ニードル弁
等)に作用する場合、その大きな作用力に対抗する構造
を駆動部にもたせる必要があり、燃料制御弁の大型化が
避けられない。
【0005】そこで、低コスト化と小型化の要請を両立
すべく、燃料制御弁として、パイロット式の外開弁が用
いられている。このようなパイロット式の外開弁に関し
ては特開2000−186649号公報に開示がある。
同公報のパイロット式の外開弁は、吸入弁(30)の頂
部(48)に設けた制御室(45)内の燃料を制御弁
(50)で流出入させ、その制御室(45)を一時的に
剛体化することで、吸入弁(30)による開閉を制御す
るものである。しかし、制御室(45)内の燃料の流出
入によって吸入弁(30)を駆動するため、必ずしも応
答性に優れるものではない。なお、()内の符号は、同
公報の図2に示された符号を引用したものである。パイ
ロット式の内開弁に関するものであるが、特開平8−4
9617号公報には、アーマチャ(6)の軸部(6b)
の下端部で直接ニードル弁(4)の上端部を当接する構
造とした電磁スピル弁(20)が開示されている。この
ように、軸部(6b)でニードル弁(4)を直接駆動す
るため、応答性に優れた電磁スピル弁(20)が得られ
る。なお、()内の符号は、同公報の図1に示された符
号を引用したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに最近の燃料制御弁は、高精度の制御性が求められる
ため、そのシート弁部や可動子部の動作が正確で安定し
ていることが必要となる。つまり、シート弁部の変位量
やその応答性等にばらつきがないことが求められる。パ
イロット式の外開弁を前提として、シート弁部と可動子
部(駆動部)との間にステム部(特開平8−49617
号公報の軸部6bに相当)を設け、このステム部を介し
てシート弁部を可動子部で駆動することとした場合、ス
テム部が可動子部またはシート弁部に傾斜して当接する
と、シート弁部の変位量や応答性がばらつき、燃料制御
弁による高精度な制御は困難となる。勿論、各部の加工
精度を高めることで、シート弁部の変位量や応答性を確
保することも可能であるが、それではコスト高となり、
燃料制御弁をパイロット式とした意味がなくなる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて為され
たものである。つまり、パイロット式の外開弁であるこ
とを前提に、低コストを維持しつつ、シート弁部の変位
量や応答性を安定化させ制御し易い燃料制御弁を提供す
ることを目的とする。また、この燃料制御弁を吐出量制
御弁に応用した高圧燃料ポンプを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】(燃料制御弁)そこで、
本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤
を重ねた結果、パイロット式の外開弁であることを前提
に、シート弁部または可動子部とステム部との当接部を
球状当接部とすることを思い付き、本発明の燃料制御弁
を完成させるに至ったものである。すなわち、本発明の
燃料制御弁は、請求項1に記載したように、燃料通路に
介在し周囲に弁座を有するポートと、該弁座への着座方
向に付勢されていると共に該弁座との間での離着座によ
り該ポートの開閉を行うシート弁部と、該ポートに関し
該シート弁部の反対側に該シート弁部と分離して設けら
れ該シート弁部による該ポートの開閉を電磁制御する可
動子部と、該可動子部による該シート弁部の離座方向へ
の付勢力を該可動子部から該シート弁部へ仲介するステ
ム部と、からなる燃料制御弁において、前記シート弁部
または前記可動子部と前記ステム部との間に球状当接部
を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明に係る燃料制御弁は、シート弁部と
可動子部とが分離したパイロット式弁であるため、それ
らの中間に介在するステム部を介してシート弁部による
ポートの開閉が為される。また、この燃料制御弁は、ポ
ートに関しシート弁部の反対側に可動子部が設けられた
外開弁でもある。例えば、ポートが開かれる場合、ステ
ム部と可動子部またはシート弁部とが当接し、可動子部
からシート弁部にステム部を介して付勢力が伝達され、
シート弁部がポートの弁座から離座することでポートが
開かれる。
【0010】ここで従来のように、ステム部の当接部
と、可動子部の当接部またはシート弁部の当接部とが平
面同士で当接することを想定した場合、シート弁部が正
確に駆動されるためには、各部のガイド等に厳しい加工
精度が要求される。そのような加工精度を追求すると、
燃料制御弁が非常にコスト高となってしまう。一方、そ
の加工精度が適切でないと、それらの当接部間で面同士
の接触が予想通りになされないため、例えば、シート弁
部の当接部とステム部の当接部とが偏倚した位置で点接
触や線接触等の片当りを起こし得る。このような当接
は、予期せぬモーメントを生じて可動子部のガイド部分
等で摺動抵抗の増加を招き、弁応答性の悪化原因とな
る。また、シート弁部が軸方向に真直ぐに変位せずにシ
ート弁部の位置によりその変位量が異なったり、動作毎
にシート弁部の変位量が異なったりする原因ともなる。
【0011】これに対し、本発明の燃料制御弁は、ステ
ム部と前記シート弁部または前記可動子部との間の当接
部が球状当接部であるため、シート弁部、ステム部また
は可動子部のいずれかが僅かに傾斜したとしても、ステ
ム部とシート弁部または可動子部との間の当接関係はそ
の傾斜の影響を殆ど受けず安定しており、予想外のモー
メントが作用することもない。よって、シート弁部の変
位量のばらつきや応答性の悪化を抑制できる。また、可
動子部等の多少の傾斜等を許容できるため、厳しい加工
精度等が要求されず、制御性に優れた燃料制御弁が低コ
ストで得られる。
【0012】ところで、その球状当接部の球形状は、真
球状である必要はなく、各部のガイドとの間に生じるク
リアランス等を考慮してシート弁部の変位量や応答性を
安定化できる程度の球曲面をもつものであれば足る。ま
た、当接部に球面が存在すればよく、当接に関係しない
部分まで球曲面である必要ない。本発明の燃料制御弁
は、パイロット式の外開弁であるため、シート弁部と可
動子部とは分離しているが、ステム部はそれらのいずれ
か一方と一体となっていても良い。例えば、前記ステム
部と前記可動子部とが一体であったり、前記ステム部と
前記シート弁部とが一体であっても良い。勿論、ステム
部を適当なガイド部で支持し、それらを3分割構造とす
ることも可能である。また、球状当接部は、当接部に存
在すれば良いから、ステム部等と必ずしも一体となって
いる必要はないが、一体とすることで部品点数や組立工
数の削減を図れる。この球状当接部は、鍛造、プレス、
切削等の比較的安価な工程により形成することができ
る。さらには、市販の鋼球を圧入や溶接等を用いてステ
ム部等の端部に固定すると、球状当接部の精度と低コス
ト化との両立を図れる。
【0013】なお、言うまでもないが、ポートをシート
弁部で閉塞する場合、シート弁部がステム部に当接しな
いことが必要である。従って、可動子部の変位量(L
1)がシート弁部の変位量(L2)よりも大きくなるよ
うに(L1>L2)、ステム部の長さを設定しておくこ
とが必要である。また、シート弁部の着座方向への付勢
や可動子部によるシート弁部の離座方向への付勢は、例
えば、コイルばねや皿ばね等の弾性体によって行うこと
ができる。このような付勢を電磁力で行うことも考えら
れるが、弾性体を利用することで、燃料制御弁の低コス
ト化や小型化を図れる。例えば、前記可動子部が、前記
ステム部を前記シート弁部の離座方向へ弾性付勢すると
共に電磁力の印可によりその弾性付勢を解除するものと
すれば好適である。
【0014】(高圧燃料ポンプ)さらに、本発明者は、
前述の燃料制御弁を、筒内噴射ガソリンエンジンやディ
ーゼルエンジンに高圧燃料を供給する高圧燃料ポンプの
吐出量制御弁に用いることを思い付き、本発明の高圧燃
料ポンプを完成させたものである。すなわち、本発明の
高圧燃料ポンプは、請求項2に記載したように、低圧燃
料の供給源に連なる低圧燃料通路と高圧燃料をインジェ
クタ側へ供給する高圧燃料通路とに連通可能に形成され
たポンプ室を有するポンプボディと、該ポンプ室内に嵌
挿され駆動源から駆動力を受けて該ポンプ室内を往復摺
動することにより燃料の吸入および吐出を行うプランジ
ャと、該ポンプ室に連通する燃料の溢流通路に設けられ
たスピルポートを開閉することにより該高圧燃料通路へ
の高圧燃料の吐出量を調整する吐出量制御弁と、を備え
る高圧燃料ポンプにおいて、前記吐出量制御弁は、前記
スピルポートに関し前記ポンプ室の反対側に形成され前
記溢流通路に連通する作動室を有するバルブボディと、
該スピルポートの該ポンプ室側に形成された弁座へ着座
方向に付勢されていると共に該弁座との間での離着座に
より該スピルポートの開閉を行うシート弁部と、該シー
ト弁部と分離して該作動室内に配設され該シート弁部に
よる該スピルポートの開閉を電磁制御する可動子部と、
該可動子部による該シート弁部の離座方向への付勢力を
該可動子部から該シート弁部へ仲介するステム部と、前
記シート弁部または前記可動子部と前記ステム部との間
に設けられた球状当接部と、からなることを特徴とす
る。
【0015】吐出量制御弁を、シート弁部と可動子部と
の分離したパイロット式外開弁とすると共に、シート弁
部または可動子部とステム部との間に球状当接部を設け
たため、各部の加工精度を緩和したとしても、シート弁
部の変位量を安定化させ、その応答性を向上させること
ができた。また、加工精度の緩和により、吐出量制御
弁、ひいては高圧燃料ポンプの一層の低コスト化を図る
ことができた。ところで、前記作動室は、前記低圧燃料
通路に連通する燃料溜室の少なくとも一部を構成し、前
記スピルポートは、低圧燃料の前記ポンプ室への吸入ポ
ートを兼ねるものであると、好適である。これにより、
低圧燃料通路を簡素化でき、高圧燃料ポンプの小型化を
図れる。また、スピルポートが吸入ポートを兼ねるた
め、そこに配設されたシート弁部にはプランジャの動き
に応じた力が作用し、シート弁部の応答性が一層向上す
る。例えば、プランジャが吸入行程(下降行程)にある
場合、シート弁部のプランジャ側には負圧が作用し、シ
ート弁部はその吸入ポートを開く方向に作動する。逆
に、プランジャが吐出行程(上昇行程)にある場合、シ
ート弁部のプランジャ側には正圧が作用し、シート弁部
はその吸入ポートを閉じる方向に作動する。こうして、
シート弁部の開弁応答性および閉弁応答性が共に向上す
ることとなる。
【0016】また、作動室に配設されるステム部を可動
子部よりも細身とすると好適である。ステム部が可動子
部よりも細身であると、その分、作動室内に形成される
空間の容積(V)が大きくなる。そして、この作動室内
で可動子部が作動して容積変化(ΔV)を生じたとして
も、作動室全体で観ると、容積変化の割合(ΔV/V)
が相対的に小さく、可動子部の作動に伴う圧力変動(圧
力脈動)も小さくなる。よって、圧力脈動に起因したシ
ート弁部の応答性のバラツキも減少し、吐出量制御弁の
制御性の向上を図ることができる。この場合のステム部
の形状は、例えば、円筒状の作動室に大径の可動子部が
嵌挿されている場合なら、その可動子部よりも小径の柱
状のステム部とすれば良い。
【0017】なお、前述のポンプボディとバルブボディ
とは、分離していても、一体となっていても良い。ま
た、吐出量制御弁は、コモンレール等のデリバリパイプ
内の燃圧を調整するために燃料の吐出量を可変するもの
であるが、それに加えてその吐出時期を調整するもので
あっても良い。その他、この吐出量制御弁には、前記燃
料制御弁に関して述べた事項を適宜適用できる。そし
て、この高圧燃料ポンプが使用されるエンジンは、筒内
噴射のガソリンエンジンや直噴ディーゼルエンジンに限
らず、また、コモンレール式に限られるものでもない。
例えば、ディーゼルエンジンの場合なら、直接噴射式の
他に渦流室式や予燃焼室式のものでも良い。さらに、従
来の列型や分配型の燃料噴射ポンプを電子制御化した高
圧燃料ポンプにも本発明を適用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】燃料制御弁の一実施形態である吐
出量制御弁を備えた高圧燃料ポンプに関する実施形態を
以下に列挙して、本発明をより具体的に説明する。本発
明に係る高圧燃料ポンプPを用いた燃料系統のシステム
を図1に示した。この図からも解るように、エンジン1
の各気筒の燃焼室にはインジェクタ2が配設されてお
り、インジェクタ2からエンジン1への燃料の噴射は、
噴射制御用電磁弁3のON−OFFにより制御されてい
る。なお、エンジン1はガソリンエンジンでもディーゼ
ルエンジンでも良い。
【0019】インジェクタ2は各気筒共通の高圧蓄圧配
管であるコモンレール4に接続されており、噴射制御用
電磁弁3が開弁している間、コモンレール4内の燃料が
インジェクタ2よりエンジン1に噴射される。このコモ
ンレール4には、安定した高い燃料噴射圧を蓄圧してお
く必要がある。そこで、吐出量可変型の高圧燃料ポンプ
Pは、燃料タンク8から公知の低圧ポンプ9で汲み上げ
た燃料を、高圧に加圧すると共に吐出量を制御しつつ、
デリバリバルブ20およびデリバリパイプ5を介してコ
モンレール4へ供給し、コモンレール4内の燃料を所定
の高圧に維持する。なお、高圧燃料ポンプPの詳細な構
造は後述する。
【0020】この燃料システムは、電子制御ユニットE
CU11により制御される。電子制御ユニットECU1
1は、エンジン回転数センサ41や負荷センサ42等か
ら、回転数信号や負荷情報信号等を入力とし、これらの
信号を基にエンジン状態に応じた、最適の噴射時期、噴
射量(噴射期間)等を演算して、噴射量制御用電磁弁3
に制御信号を出力する。これと同時にECU11は、イ
ンジェクタ2の噴射圧力が最適値となるように、後述す
る高圧燃料ポンプPの電磁駆動部130に制御信号を出
力する。つまり、ECU11は、コモンレール4に設け
た圧力センサ43から燃圧信号入力を受けて、その燃圧
がエンジン1の負荷や回転数等に応じて予め設定してお
いた最適値となるように、高圧燃料ポンプPの吐出量を
吐出量制御弁によって制御する。
【0021】ところで、このような高圧燃料ポンプPの
基本的な構造は公知であるが、本実施形態の高圧燃料ポ
ンプPは、その吐出量制御弁に従来にない特徴を有す
る。そこで、その第1実施形態である吐出量制御弁10
0を図2を用いて説明する。吐出量制御弁100は、ポ
ンプボディ110とバルブボディ120と電磁駆動部1
30とリフター140とシート弁150とを主な構成と
する。ポンプボディ110には、円筒状のポンプ室11
0aが形成されており、このポンプ室110aにはプラ
ンジャ111が嵌挿されている。そして、このプランジ
ャ111の上下往復動によりポンプ室110aの容積が
変化して、燃料の吸入と吐出とが行われる。なお、この
プランジャ111はエンジン1により回転駆動されるカ
ム(図略)によって上下駆動される。また、このポンプ
室110aは高圧燃料通路110bに連通しており、こ
の高圧燃料通路110bから、デリバリバルブ20→デ
リバリパイプ5→コモンレール4→インジェクタ2へと
高圧燃料が圧送される。さらに、このポンプボディ11
0の上部(図上)にはポンプ室110aよりも大径のバ
ルブ収納室110cが形成されており、ポンプ室110
aと連通している。
【0022】このバルブ収納室110cには、スピルポ
ート153aを形成する略円筒状の段付きバルブハウジ
ング153が嵌挿されている。バルブハウジング153
は、内部に円板状のシート弁150を配設し、シート弁
150の着座する環状の弁座153bをスピルポート1
53aの外周側に有している。そして、シート弁150
のシート面と弁座153bとの離着座により、スピルポ
ート153aの開口と閉口とがなされる。バルブハウジ
ング153の内周側には、シート弁150を弁座153
b側(着座方向)に付勢する皿ばね151と、この皿ば
ね151を支持すると共にシート弁150の台座となる
略円筒状の段付き保持部材152が嵌挿されている。な
お、シート弁150が本発明でいうシート弁部に相当す
る。シート弁150の外周側には小さな切り欠き150
aが複数設けられ、保持部材152の上段部にも櫛歯状
の切り欠き152aが設けられ、それらの切り欠きを通
じて燃料がスピルポート153aからポンプ室110a
に連通するようになっている。
【0023】バルブボディ120は、下部に凹部状の窪
みを有し、ポンプボディ110の上面部(図上)との間
で燃料溜室120cを形成する。バルブボディ120と
ポンプボディ110とは、シール部材121を介在させ
てボルト(図略)により強固に結合され、燃料溜室12
0cを油密状態としている。燃料溜室120cは低圧燃
料通路120bに連通しており、フィードポンプ等の低
圧ポンプ9から低圧燃料が供給されると共に溢流した低
圧燃料は低圧ポンプ9を通じて燃料タンク8に還流され
る。また、バルブボディ120は、上部が開口してお
り、円筒状のバルブケース154がその開口に嵌挿され
シール部材125によってバルブボディ120との間で
油密状態とされている。さらに、バルブケース154の
上部開口には、電磁駆動部130の円柱状の鉄心133
がかしめ固定されており、本実施形態では、バルブケー
ス154と鉄心133とにより作動室120aを区画し
ている。
【0024】この作動室120aの内部には、円柱状の
可動子部140aと可動子部140aよりシート弁15
0の方向に延在するステム部140bとからなるリフタ
ー140が配設されている。可動子部140aの嵌挿さ
れたバルブケース154は、可動子部140aのガイド
となっている。このリフター140は、本発明でいう可
動子部とステム部とが一体となったものである。また、
バルブケース154はプレス加工で安価に製作されたも
のである。可動子部140aの上部には有底円筒状のば
ね室が形成されており、そこにコイルばね143が配設
されている。このコイルばね143は、鉄心133の下
面を一方のばね座面として、リフター140をシート弁
150側(離座方向)に付勢している。なお、本実施形
態では、コイルばね143によりシート弁150の付勢
力(F1)を、皿ばね151によるシート弁150の付
勢力(F2)よりも大きく設定してある(F1>F
2)。従って、電磁駆動部130から可動子部140a
に電磁力が加わっていないとき、シート弁150は離座
方向に付勢されている。
【0025】電磁駆動部130は、枠体132に収納さ
れ鉄心133の周囲に配設されたソレノイドコイル13
1と、ECU11からソレノイドコイル131に制御信
号(電力)を供給する電線134を収めたコネクター1
35と、からなる。ソレノイドコイル131に通電する
と、磁気回路が形成され、磁性体からなる可動子部14
0aが鉄心133に吸付けられ、リフター140による
シート弁150への付勢力が解除される。この通電の切
替えにより、シート弁150によるスピルポート153
aの開閉が切替えられ、さらには、高圧燃料の吐出量が
調整される。例えば、図3(a)に示すようなプランジ
ャ111の上昇行程において、プランジャ111の駆動
源であるカムの基準位置を検出した時から、所定時間T
1経過後に、ソレノイドコイル131に時間T2通電し
た場合を考える。通電がされていないとき、スピルポー
ト153aが開口しており、ポンプ室110a内の燃料
はスピルポート153aから低圧燃料通路120bに還
流し、高圧燃料通路110bへ燃料が吐出されない。一
方、ソレノイドコイル131に通電されると、スピルポ
ート153aが閉口し、そこからプランジャ111の上
死点までの間(リフトH1分)、ポンプ室110a内の
燃料(同図の斜線分に相当する燃料)が高圧燃料通路1
10bへ圧縮吐出される。
【0026】このように、ソレノイドコイル131への
通電タイミング(時間T1)を調整することにより、プ
ランジャ111によるプレストローク量を調整でき、高
圧燃料通路110bへの吐出量(コモンレール4内の燃
圧)やその吐出時期を制御できる。なお、通電タイミン
グや通電時間は、インジェクタ2の噴射量やエンジン回
転数等に基づいて、ECU11が適宜演算したり、予め
設定したマップと対比することにより決定される。
【0027】ところで、本実施形態では、吐出量制御弁
100をパイロット式の外開弁としているので、例え
ば、図3(b)のようにソレノイドコイル131の通電
時間を時間T2から時間T3に短縮することもできる。
時間T3は、シート弁150の閉弁に要する応答時間T
0よりも僅かに大きく設定したものである。これは次の
理由による。プランジャ111の上昇行程において、ソ
レノイドコイル131への通電が開始されると、リフタ
ー140は鉄心133に吸付けられ、シート弁150に
は離座方向に付勢力が作用しなくなる。そして、プラン
ジャ111が上昇行程にあるため、ポンプ室110a側
から正圧がシート弁150に作用し、シート弁150は
即座にスピルポート153aを閉塞する。スピルポート
153aが閉塞されると、ポンプ室110a内の燃圧は
急激に上昇するため、この高い燃圧によって、シート弁
150はスピルポート153aを閉塞した状態に維持さ
れる。そして、このシート弁150に作用する着座方向
の力は、コイルばね143による離座方向の付勢力より
も遙かに大きい。
【0028】よって、プランジャ111の上昇行程にお
いて、シート弁150によるスピルポート153aが一
旦閉塞されると、ソレノイドコイル131への通電を解
除しても、シート弁150が弁座153bから離座、つ
まり、スピルポート153aを開口することはない。こ
うして、ソレノイドコイル131への通電時間を短縮で
き、電力の節約を図れることは勿論、短時間T3の通電
を行えば良いだけだから、ECU11による制御も簡素
化できる。
【0029】一方、プランジャ111が下降行程にある
場合、シート弁150には負圧が作用するため、ソレノ
イドコイル131が通電状態にあったとしても、スピル
ポート153aは自動的に開口する。そして、スピルポ
ート153aと連通している燃料溜室120cおよび低
圧燃料通路120bから、低圧燃料がポンプ室110a
に吸入される。よって、このときスピルポート153a
は吸入ポートにもなる。ここで、シート弁150がフリ
ー状態にあるために、周囲の圧力変動の影響(圧力脈動
の影響)を受けて勝手な挙動を示すことも起り得る。し
かし、本実施形態の高圧燃料ポンプPでは、ステム部1
40bが、可動子部140aよりもかなり細径に形成さ
れているため、作動室120aを含む燃料溜室120c
内に十分な容積(V)が確保されている。その結果、作
動室120a内を可動子部140aが上下動して容積変
動ΔVが生じたとしても、その変化割合ΔV/Vは小さ
く、生じる圧力脈動も小さい。このため、制御困難な圧
力脈動によるシート弁150の挙動を抑制でき、非常に
制御性に優れた高圧燃料ポンプPが得られる。
【0030】ところで、本実施形態の高圧燃料ポンプP
では、ステム部140bの下端部に、有底の保持孔14
0cが穿設されており、この保持孔140cに鋼球14
4が埋込まれ、その下部が露出している。そして、シー
ト弁150の上面(作動室120a側)とその鋼球14
4の底部とが当接可能となっている。従って、この鋼球
144が本発明でいう球状当接部を構成することとな
る。
【0031】なお、保持孔140cへの鋼球144の固
定は、圧入、溶接(レーザ溶接等)、かしめ等により行
うことができる。球状当接部を切削加工等により形成す
ることも可能であるが、非常に高精度で安価な鋼球の入
手が容易であるため、球状当接部に鋼球144を用いる
と、シート弁150の変位量や応答性の安定化と併せ
て、吐出量制御弁100ひいていは高圧燃料ポンプPの
低コスト化を図れる。さらに、通常、そのような鋼球は
高硬度であるため、球状当接部に鋼球を用いることで、
軟質材料の磁性体からなるステム部140bの摩耗を防
止でき、好適である。
【0032】本発明に係る第2実施形態である吐出量制
御弁200を図4に示す。なお、第1実施形態と同様の
部材には同符号を付して示した(以下、同様である)。
吐出量制御弁200は、第1実施形態のバルブハウジン
グ153をバルブハウジング253に変更したものであ
る。バルブハウジング253は、内周壁の略中高部から
中心部に向けて突出した環状のガイド253aを有し内
部をステム部140bが挿通するようになっている。ま
た、そのガイド253aの周囲には切り欠き253bが
形成されており、作動室120aとポンプ室110aと
が連通可能となっている。当接部を球状当接部としたこ
とに加え、ステム部140bの上下動を支えるガイド2
53aを設けたため、リフター140の振れ等を抑制で
き、その作動が一層安定したものとなり、その変位量の
精度や応答性をより向上させることができる。なお、鋼
球144を介してステム部140bとシート弁150と
が当接するため、そのガイド253aの内周面に厳しい
加工精度は必要ない。
【0033】本発明に係る第3実施形態である吐出量制
御弁300を図5に示す。吐出量制御弁300は、第1
実施形態のリフター140とシート弁150とを、それ
ぞれ可動子340とシート弁350とに変更したもので
ある。つまり、シート弁部350aとステム部350b
とを一体としてシート弁350を構成し、ステム部35
0bを可動子340から分離したものである。さらに、
この吐出量制御弁300では、鋼球144がステム部3
50bの上端部に固定され、可動子340の下端部に硬
質の耐摩耗部材341が埋込まれている。可動子340
とステム部350bとが硬質部材を介して当接するた
め、長期間の高速運転でも、可動子340やステム部3
50bが摩耗することはない。なお、ステム部350b
を支えるガイドを、前述のバルブハウジング253のガ
イド253aと同様に設けると、シート弁350の動作
が一層安定して好ましい。
【0034】本発明に係る第4実施形態である吐出量制
御弁400を図6に示す。吐出量制御弁400は、第1
実施形態のリフター140をリフター440に、バルブ
ハウジング153をバルブハウジング453に変更した
ものである。リフター440のステム部440bの下端
部には、小円盤状の当接部材445がかしめ固定されて
いる。そして、当接部材445のさらに下端面中央には
半球状の突起445aが突出している。この突起445
aが本発明でいう球状当接部に該当し、シート弁150
と当接する。なお、この当接部材445は、バルブハウ
ジング453の内周壁の略中高部から中心部に向けて突
出した環状のガイド453aにより支えられており、そ
の内周部で上下に往復動可能となっている。また、その
ガイド453aの周囲には切り欠き453bが形成され
ており、作動室120aとポンプ室110aとが連通可
能となっている。この吐出量制御弁400は、ステム部
440bの下端部に設けた当接部材445の半球状の突
起445aがシート弁150に当接すると共にその当接
部材445がガイド453aで支持されているため、リ
フター440の動作がさらに安定したものとなる。
【0035】本発明に係る第5実施形態である吐出量制
御弁500を図7に示す。吐出量制御弁500は、第4
実施形態の当接部材445を当接部材545に変更し、
リフター440をリフター540に変更したものであ
る。具体的には、突起445aの代りに鋼球544を、
当接部材545の中央に設けた溝に配設し、その状態で
当接部材545をリフター540のステム部540bの
下端にかしめ固定したものである。なお、当接部材54
5をステム部540bの下端にかしめる前に、鋼球54
4と当接部材545とを先に固定しておいても良い。
【0036】本発明に係る第6実施形態である吐出量制
御弁600を図8に示す。吐出量制御弁600は、第2
実施形態のバルブハウジング253およびリフター14
0を、リフター640およびバルブハウジング653に
それぞれ変更したものである。リフター640は、可動
子641とステム642とからなり、ステム642は、
その上端が可動子641の下端に圧入固定されている。
可動子641とステム642とが、それぞれ本発明の可
動子部とステム部とに相当することは言うまでもない。
【0037】バルブハウジング653は、内周壁の略中
高部から中心部に向けて突出した環状のガイド653a
を有し内周部をステム642が挿通するようになってい
る。また、そのガイド653aの周囲には切り欠き65
3bが形成されており、作動室120aとポンプ室11
0aとが連通可能となっている。また、ステム642に
は、作動室120aの容積を増加させるための細径部6
42aと、ガイド653aとの間で燃料溜室653dを
区画する細径部642bとが形成され、さらに下端部に
は球状当接部を形成する鋼球644が溶接により固定さ
れている。なお、燃料溜室653dは、ガイド653a
を貫通する燃料通路653cにより燃料溜室120cと
連通している。
【0038】別部材であるステム642と可動子641
とを一体としてリフター640を構成したので、ステム
642の設計自由度が増し、作動室120a等の容積の
調整が容易となる。また、球状当接部(鋼球644)の
存在に加えて、比較的厚めのガイド653aでステム6
42を支持することとしたので、ステム642とシート
弁150との間の当接関係が安定化し、シート弁150
の変位量のばらつきを一層抑制し、また、その応答性を
一層向上させることが可能となる。この他、吐出量制御
弁の構造、特に、ステム部とシート弁部または可動子部
との間の当接構造には種々のものが考えられ、本発明は
前述の実施形態に限られるものではない。なお、可動子
部、ステム部等を中空とすると、リフターやシート弁の
応答性を向上させる上でさらに有効である。
【0039】
【発明の効果】本発明の燃料制御弁によれば、ステム部
とシート弁部または可動子部との間の当接部を球状当接
部としたことにより、シート弁部の変位量のばらつきや
応答性の悪化を低コストで抑制でき、制御性に優れた燃
料制御弁が得られる。また、この燃料制御弁を高圧燃料
ポンプの吐出量制御弁に利用すると、制御性に優れた低
コストの高圧燃料ポンプが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧燃料ポンプを用いた燃料系統
図である。
【図2】本発明の第1実施形態である吐出量制御弁を示
す図である。
【図3】高圧燃料ポンプによる吐出量制御の一例を示し
た図である。
【図4】本発明の第2実施形態である吐出量制御弁を示
す図である。
【図5】本発明の第3実施形態である吐出量制御弁を示
す図である。
【図6】本発明の第4実施形態である吐出量制御弁を示
す図である。
【図7】本発明の第5実施形態である吐出量制御弁を示
す図である。
【図8】本発明の第6実施形態である吐出量制御弁を示
す図である。
【符号の説明】
P 高圧燃料ポンプ 111 プランジャ 110 ポンプボディ 120 バルブボディ 100 吐出量制御弁 110b 高圧燃料通路 120b 低圧燃料通路 110a ポンプ室 120a 作動室 140a 可動子部 140b ステム部 144 球状当接部 150 シート弁(シート弁部) 153a スピルポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 AB02 AC02 AC06 AC09 AD12 BA19 BA49 BA51 BA61 CA01S CA04U CA08 CA09 CA20U CD14 CE02 CE24 CE31 CE34 DC01 DC09 DC18 3H071 AA07 BB01 CC17 DD12 DD14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料通路に介在し周囲に弁座を有するポー
    トと、 該弁座への着座方向に付勢されていると共に該
    弁座との間での離着座により該ポートの開閉を行うシー
    ト弁部と、 該ポートに関し該シート弁部の反対側に該シート弁部と
    分離して設けられ該シート弁部による該ポートの開閉を
    電磁制御する可動子部と、 該可動子部による該シート弁部の離座方向への付勢力を
    該可動子部から該シート弁部へ仲介するステム部と、か
    らなる燃料制御弁において、 前記シート弁部または前記可動子部と前記ステム部との
    間に球状当接部を設けたことを特徴とする燃料制御弁。
  2. 【請求項2】低圧燃料の供給源に連なる低圧燃料通路と
    高圧燃料をインジェクタ側へ供給する高圧燃料通路とに
    連通可能に形成されたポンプ室を有するポンプボディ
    と、 該ポンプ室内に嵌挿され駆動源から駆動力を受けて該ポ
    ンプ室内を往復摺動することにより燃料の吸入および吐
    出を行うプランジャと、 該ポンプ室に連通する燃料の溢流通路に設けられたスピ
    ルポートを開閉することにより該高圧燃料通路への高圧
    燃料の吐出量を調整する吐出量制御弁と、を備える高圧
    燃料ポンプにおいて、 前記吐出量制御弁は、前記スピルポートに関し前記ポン
    プ室の反対側に形成され前記溢流通路に連通する作動室
    を有するバルブボディと、 該スピルポートの該ポンプ室側に形成された弁座へ着座
    方向に付勢されていると共に該弁座との間での離着座に
    より該スピルポートの開閉を行うシート弁部と、 該シート弁部と分離して該作動室内に配設され該シート
    弁部による該スピルポートの開閉を電磁制御する可動子
    部と、 該可動子部による該シート弁部の離座方向への付勢力を
    該可動子部から該シート弁部へ仲介するステム部と、 前記シート弁部または前記可動子部と前記ステム部との
    間に設けられた球状当接部と、 からなることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
JP2001070414A 2001-03-13 2001-03-13 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ Pending JP2002266728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070414A JP2002266728A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070414A JP2002266728A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002266728A true JP2002266728A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18928295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001070414A Pending JP2002266728A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002266728A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156258A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Denso Corp 高圧ポンプ
JP2013527365A (ja) * 2010-04-14 2013-06-27 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高圧ポンプ
KR20170131441A (ko) * 2015-03-25 2017-11-29 로베르트 보쉬 게엠베하 특히 고압 연료 펌프의 송출량을 제어하기 위한 전자기식 양 제어 밸브
CN109312703A (zh) * 2016-06-06 2019-02-05 斯坦蒂内有限责任公司 单活塞燃料泵的部分装填

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156258A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Denso Corp 高圧ポンプ
JP2013527365A (ja) * 2010-04-14 2013-06-27 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高圧ポンプ
KR20170131441A (ko) * 2015-03-25 2017-11-29 로베르트 보쉬 게엠베하 특히 고압 연료 펌프의 송출량을 제어하기 위한 전자기식 양 제어 밸브
JP2018513300A (ja) * 2015-03-25 2018-05-24 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 特に高圧燃料ポンプの吐出量を制御するための電磁操作可能な量制御弁
US10359017B2 (en) 2015-03-25 2019-07-23 Robert Bosch Gmbh Electromagnetically actuated rate control valve, in particular for controlling the delivery rate of a high-pressure fuel pump
KR102494792B1 (ko) * 2015-03-25 2023-02-03 로베르트 보쉬 게엠베하 특히 고압 연료 펌프의 송출량을 제어하기 위한 전자기식 양 제어 밸브
CN109312703A (zh) * 2016-06-06 2019-02-05 斯坦蒂内有限责任公司 单活塞燃料泵的部分装填

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10655585B2 (en) High-pressure fuel supply pump having electromagnetically-driven intake valve
JP5537498B2 (ja) 電磁吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
EP2055931B1 (en) Plunger type high-pressure fuel pump
JP2000186649A (ja) 吐出量可変制御型高圧燃料ポンプ
JP2004218633A (ja) 高圧燃料ポンプ
JP2009103050A (ja) 電磁駆動装置
US6640788B2 (en) High pressure fuel pump
US9890753B2 (en) High-pressure fuel supply pump
JP2002266728A (ja) 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ
JP5502806B2 (ja) 電磁弁、及びそれを用いた高圧ポンプ
JP2003028022A (ja) 燃料噴射弁
JP2002266727A (ja) 燃料制御弁および高圧燃料ポンプ
JPH09100759A (ja) 可変吐出量高圧ポンプ
US6758416B2 (en) Fuel injector having an expansion tank accumulator
JP2002147310A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JPS5951156A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JPH0429082Y2 (ja)
CN113692487A (zh) 高压燃料泵
JP6689153B2 (ja) 燃料供給ポンプ
JPH10339201A (ja) 燃料噴射装置
JP6047648B2 (ja) 電磁吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP2001123906A (ja) 電磁弁
JP2002295713A (ja) 電磁式流体制御装置
JPH10121989A (ja) 油圧制御弁
JPH0567880U (ja) 流体制御用ソレノイド弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080612

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081016