JP2001123906A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2001123906A
JP2001123906A JP30716199A JP30716199A JP2001123906A JP 2001123906 A JP2001123906 A JP 2001123906A JP 30716199 A JP30716199 A JP 30716199A JP 30716199 A JP30716199 A JP 30716199A JP 2001123906 A JP2001123906 A JP 2001123906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体着座時に発生するバウンズ現象を防止す
ると共に、高応答の電磁スピル弁の本来の目的である高
スピル性を達成できる電磁弁を提供することにある。 【解決手段】 弁体27と第2のハウジング28とで形
成される燃料溜め室27bの燃料を抑制して流出させる
ために、ハウジング部材26、28と同一軸心に形成さ
れた弁体27の前記軸心に一致する部位に配設された小
径の孔61aと、この小径の孔61aと着座直前に嵌合
するように第2のハウジング28より突き出たロッド6
2とを配置する構成にするので、着座直前ではこの小径
の孔61aとロッド62が嵌合してできる隙間が流体絞
り61となり、流出抑制によるダンパ効果が得られるの
で、弁体27の着座速度を抑制しバウンズ発生を抑制す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの燃料噴射ポンプにおける電磁式燃料スピル弁として
使用される電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁弁は例えばディーゼルエン
ジンの燃料噴射ポンプに取り付けられる電磁スピル弁と
して具体化されている(例えば特開平8−177676
号公報)。近年ディーゼルエンジンは燃費の改善や出力
の向上等の点で直接噴射方式の採用化が進んでおり、燃
料噴射ポンプに対しては、燃料噴射圧の高圧化の要求が
益々高まっている。さらに、効率的に噴射して燃費や出
力の目標を満足させるには当然最適噴射期間内に燃料噴
射を完了させる必要があり、燃料噴射ポンプの噴射パタ
ーンとしては、噴射期間を短くするため噴射のシャープ
カット(スピル弁に対する要求に言い換えると、高スピ
ル性)が求められている。電磁弁に対する要求として
は、高スピル性を実現させるために高応答で弁が作動す
ることが要求されている。
【0003】これらの要求に対応するため、図7のよう
な電磁スピル弁が考案されている。図7の電磁スピル弁
25において、ハウジング部材26には電磁駆動部材3
0への通電に従い開弁位置或いは閉弁位置に動作する弁
体27が配設されている。高圧燃料の流体は二点鎖線の
矢印のように、弁体27の移動方向に直交する方向に導
くための高圧通路24aから導入され、高圧燃料を低圧
側へスピルさせる導出通路24bへ排出される。
【0004】弁体27は、高スピル性を確保するため、
開口面積を大きくできる外開弁方式とし、電磁駆動部3
0は、高応答性を確保するため、弁体を閉弁に直接動作
させるよう形成されている。
【0005】この構成では、弁体27と弁座(シート)
である第2のハウジンング28とが着座する際に、金属
同士が衝突する時発生する弾発力により弁体が跳ね上が
り、その後何度も閉弁と開弁を繰り返すバウンズ現象が
生じる。このバウンズが発生すると、電磁駆動部材30
により弁体27を高応答でシートに着座させようとして
も、完全シートするまで時間がかかってしまう。このバ
ウンズが圧送工程にまで続けば、弁体27がシートに完
全着座できていないので燃料圧送しようとしても燃料が
漏れてしまって、正常な噴射ができない場合がある。
【0006】この対策として、図8のように、弁体27
の横に小径の孔39を設けて、孔39を絞ることでバネ
室から燃料が流出するのを抑制することにより得られる
ダンパ効果により弁体27の着座速度を抑制して、バウ
ンズ現象を防止させようとすることが考えられられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のよ
うに単に弁体に小径の孔を設けただけだと、弁体の移動
する時は常にダンパ効果が作用してしまって、弁体の開
弁、閉弁共に応答性が低下する。このことは燃料噴射ポ
ンプ性能として噴射のシャープカットができなくなり、
電磁弁本来の目的である高スピル性を達成できない。
【0008】さらに近年、車両の品質向上に伴い静粛性
に対する要求が高まってきており、ディーゼルエンジン
の燃焼音低減等の点で、噴射パターンをコントロールす
る噴射率制御、特にパイロット噴射を採用する場合、噴
射ポンプを多段噴射させるため圧送工程中に電磁スピル
弁は何回も閉弁と開弁を繰り返して精度良く噴射量制御
をしてやる必要があり、閉弁から開弁までを高応答に駆
動可能な電磁スピル弁がさらに要求されてくるので、上
記問題の改善を望まれている。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、したがってその目的は、高応答の電磁弁
の構成を採用しながら、弁体が着座する時に発生するバ
ウンズ現象を防止できると共に、高応答の電磁弁の本来
の目的である噴射のシャープカット化に求められる高ス
ピル性を達成できる電磁弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1および請求項2に記載の電磁弁よ
れば、電磁駆動部材が弁体を開弁或いは閉弁に直接動作
させる構成を備えた電磁弁構成を採用したことにより、
高応答性と高スピル性を確保しながら、この構成の短所
である弁体が着座する時に発生するバウンズ現象を抑制
するものである。その具体的手段は、弁体が閉弁動作す
るときに、弁体と第2のハウジング部材とで形成される
燃料溜め室の燃料を排出するため流体の絞り効果を生じ
させるための所定の隙間を有する構成としている。そし
て、その所定の隙間を形成する手段として、第2のハウ
ジング部材から突き出たロッドの先端部と該ロッドに対
向する弁体に設けた孔との例えば嵌合もしくは近接によ
り形成された隙間とし、かつ前記ロッド先端部と前記孔
との前記軸心方向の関係は、前記弁体が着座する直前に
例えば嵌合もしくは近接するように設定している。これ
により、弁体の着座する直前でこの孔とロッドが嵌合し
て所定の隙間による絞り効果が作用する時以外は、ダン
パ効果の機能は作用しない。このため、弁体の開弁、閉
弁の応答性を低下させることはない。また、孔とロッド
が嵌合して所定の隙間による絞り効果が作用する弁体が
着座する直前では、絞り効果により燃料溜め室にある燃
料の流出が抑制されて、弁体にダンパ効果を作用させる
ことにより、弁体の着座速度を抑制して、バウンズ現象
の発生を抑制することができる。
【0011】本発明の請求項3に記載の電磁弁による
と、この孔と嵌合するロッドとの間の間隔は10〜50
μmの範囲であるので、燃料溜め室の燃料が流出するの
を抑制するための絞り効果が効果的に作用させることが
できる。したがって、弁体にダンパを効果的に作用させ
て弁体の着座速度を抑制して、バウンズ現象の発生を効
果的に抑制することができ、且つ弁体の開弁、閉弁の応
答性を低下させることなく高応答の電磁弁を提供するこ
とができる。
【0012】ところで、組付性の観点からは、孔とロッ
ドとを嵌合させるためには、弁体に設けた孔と第2のハ
ウジングに設けたロッドとを正確に軸心に一致させる必
要があるが、組立誤差により正確に合せることは容易で
はない。
【0013】この点、本発明の請求項4に記載の電磁弁
では、燃料溜め室の燃料が流出するのを抑制する目的の
絞り効果機能を持たせる部位を、ロッド先端部と孔との
嵌合により形成される隙間ではなく、ロッド先端部と孔
との軸心方向のエアギャップにより形成された隙間とす
ることで、嵌合により形成された隙間による絞り作用と
同じ効果を得ることができる。したがって、弁体にダン
パを効果的に作用させて弁体の着座速度を抑制して、バ
ウンズ現象の発生を効果的に抑制することができ、且つ
弁体の開弁、閉弁の応答性を低下させることなく、しか
も安価な高応答の電磁弁を提供することができる。
【0014】本発明の請求項5に記載の電磁弁による
と、ロッド先端部と孔との軸心方向のエアギャップによ
り形成された間隔は弁体が着座時で、10〜100μm
の範囲であるので、燃料溜め室の燃料が流出するのを抑
制するための絞り効果がさらに効果的に作用させること
ができる。したがって、弁体にダンパをさらに効果的に
作用させて弁体の着座速度を抑制して、バウンズ現象の
発生をさらに効果的に抑制することができ、且つ弁体の
開弁、閉弁の応答性を低下させることなくしかも安価な
高応答の電磁弁を提供することができる。
【0015】また、本発明の請求項6に記載の電磁弁の
ように、従来は、電磁駆動部材への通電がない時には前
記弁体を閉弁或いは開弁方向に付勢する圧縮コイルバネ
のガイドの役目を第2のハウジング(バルブガイド)が
していたのを、本発明はロッドでガイドする。つまり従
来は圧縮コイルバネの外周側でガイドしていたのを、本
発明では圧縮コイルバネの内側でガイドするので、圧縮
コイルバネのたおれによる摩耗の抑制やバネ定数の設計
自由度の向上が図れる。このため、バネ定数を上げるこ
とができ、この圧縮コイルバネの弾発力を増加させるこ
とができる。したがって弁体の応答性をさらに向上させ
ることができるので、高応答の電磁弁の構成を採用しな
がら、弁体が着座する時に発生するバウンズ現象を防止
できると共に、高応答の電磁弁の本来の目的である噴射
のシャープカット化に求められる高スピル性をより良く
達成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁弁をディーゼ
ルエンジン用燃料噴射ポンプの電磁式燃料スピル弁に具
体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態の電磁弁を備えたフェイスカム式燃料噴射ポ
ンプを用いた燃料噴射制御装置の概略を示す構成図を示
している。なお、図1の燃料噴射ポンプ1においては要
部のみを示し、図中左方にあるべきベーン式フィードポ
ンプ等の構成を省略している。図1において、燃料噴射
ポンプ1のポンプハウジング内にはドライブシャフト3
が配設され、同ドライブシャフト3には外周面に複数の
歯を有するパルサ4が取付けられている。そして、ディ
ーゼルエンジンのクランクシャフト(図示略)に同期し
てドライブシャフト3が回転すると、図示しないフィー
ドポンプが回転し燃料室5に燃料が供給される。
【0018】また、ドライブシャフト3の図中右端部に
は図示しないカップリングを介してカムプレート6が連
結されている。カムプレート6の一側面(図の左側面)
には、ディーゼルエンジンの気筒数と同数のフェイスカ
ム6aが設けられている。パルサ4とカムプレート6と
の間にはローラリング7が配設され、同ローラリング7
にはカムプレート6のフェイスカム6aに対向する複数
のカムローラ8が取付けられている。
【0019】ポンプハウジング2において図中右方には
ヘッド部2aが設けられ、同ヘッド部2aにはシリンダ
10が配設されている。シリンダ10にはプランジャ孔
11が形成されている。プランジャ孔11にはプランジ
ャ12が摺動自在に配置されている。プランジャ12は
カムプレート6に一体回転可能に支持されている。ま
た、カムプレート6はプランジャスプリング13によっ
て常にカムローラ8に付勢係合されている。従って、カ
ムプレート6及びプランジャ12は、ドライブシャフト
3の回転に伴い回転運動すると共に、フェイスカム6a
とカムローラ8との係合によって図中左右方向に往復運
動する。
【0020】シリンダ10とプランジャ12の端面とに
よりポンプ室14が形成され、プランジャ12の端部付
近の周面には気筒数分の吸入グルーブ15が形成されて
いる。プランジャ12の回転に伴い吸入グルーブ15の
一つがシリンダ10及びヘッド部2aに設けた吸入通路
16に連通すると、前記燃料室5からポンプ室14に燃
料が吸入される。また、プランジャ12の図中右方への
移動に伴いポンプ室14内に吸入された燃料が加圧さ
れ、その燃料が連通路17、分配ポート18を通じて噴
射通路19に圧送される。そして、同燃料は、デリバリ
バルブ20を介して燃料噴射ノズル21に給送され、同
ノズル21からエンジンの燃焼室(図示略)へ噴射され
る。
【0021】一方、ポンプハウジング2内の燃料室5に
は、ローラリング7と一体に取付けられた回転数センサ
22が設けられている。回転数センサ22は電磁ピック
アップコイルからなり、パルサ4の外周面に設けられた
歯の通過を検知する。つまり、回転数センサ22はプラ
ンジャリフトに対して一定のタイミングで基準となるタ
イミング信号を出力する。
【0022】また、ポンプハウジング2のヘッド部2a
には、燃料室5とポンプ室14とを連通するスピル通路
24a、24bが形成されており、この通路の途中には
電磁式燃料スピル弁(以下、電磁スピル弁という)25
が配置されている。便宜上、以下の説明では、24aを
高圧側スピル通路、24bを低圧側スピル通路と記す。
【0023】図2は電磁スピル弁25の構成を詳細に示
す断面図である。図2の電磁スピル弁25において、非
磁性体からなるバルブハウジング26の下部外周には雄
ねじ部26bが形成されており、該雄ねじ部26bにて
バルブハウジング26がポンプハウジング2のヘッド部
2aに螺着されている。また、バルブハウジング26に
は前記雄ねじ部26bと同一の軸心(以下、軸心Zとす
る)を有する弁体収容孔26aが形成されており、その
弁体収容孔26aには円柱状をなすと共に図の下方に開
口する弁体27が収容されている。弁体27には、その
下方開口部からバルブガイド28が密着状態で挿入され
ている。弁体27、バルブガイド28は共に前記雄ねじ
部26bと同一の軸心Zを有している。バルブガイド2
8には断面T字状の燃料通路28bが形成されており、
その一端は前記軸心Zに一致する位置に開口し、他端は
軸心Zに直交する位置に開口している。
【0024】また、弁体27の下方先端にはテーパ状の
当接部27aが形成され、同当接部27aに対向するバ
ルブガイド28には弁座28aが形成されている。弁体
27内に形成されたバネ室27bには圧縮コイルバネ2
9が配設されており、同当接部27a及び弁座28a
(以下、シート部Sとする)が常に離反するように、弁
体27は、圧縮コイルバネ29により付勢されている。
シート部Sの下流側には、バルブハウジング26の下端
面とバルブガイド28の鍔部との間において燃料通路P
が形成されている。この燃料通路Pは円周上に断続的に
開口し、環状室Qを経て低圧側スピル通路24bに連通
している。なお、燃料通路Pを断続的に設けることによ
りねじ締結の軸力をバルブハウジング26からバルブガ
イド28へ伝えることができる。
【0025】従って、高圧側スピル通路24aから導入
された燃料は、燃料通路28b内を軸心Zに沿って流れ
る。そして、燃料通路28bから出た後、シート部Sの
間隙、燃料通路P、環状室Qを経て低圧側スピル通路2
4bに流出する。なお、バルブハウジング26及びバル
ブガイド28により第1及び第2のハウジング部材が構
成されており、燃料通路28b及び燃料通路Pが流体通
路に相当する。この場合、流体通路(燃料通路28b、
P)は、ハウジング部材(バルブハウジング26、バル
ブガイド28)の外壁において一端(燃料通路28b
側)が軸心Zに一致する部位に開口すると共に、他端
(燃料通路P側)が軸心Zを中心として同一半径上に開
口している。
【0026】さらに、本実施形態では、弁体27が弁座
28aに着座する直前に、弁体27の着座速度を抑制し
弁体27のバウンズ現象を抑制するため、弁体27と第
2のハウジング(バルブガイド)28との間に、以下に
後述する流体絞り61を配設する。弁体27と第2のハ
ウジング28とで形成されるバネ室(以下、燃料溜め室
という)27bは、流体絞りを行う燃料源となる。第2
のハウジング(バルブガイド)28内の圧縮コイルバネ
29が配置されるさらに内側には、流体絞りを行う一方
の部材であるロッド62が、第2のハウジング28の下
端面より突き出て配設されている。また、流体絞りを行
う他方の部材として、ロッドに対向して弁体27内の上
部に小径の孔61aを設けられている。前記ロッド62
は、弁体27が弁座28aに着座する直前に、この孔6
1aと嵌合するように、第2のハウジング(バルブガイ
ド)28より所定長だけ突き出るよう配置されている。
また、嵌合するロッド62と小径の孔61aの間の隙間
は、流体絞り61が効果的に働く間隔に設定されてい
る。このため、ロッド62と小径の孔61aとは、共に
軸心Zに一致する部位に設けられている。ここで、前記
孔61aは、弁体収容孔26aと弁体27との隙間を介
して、燃料通路P側へ燃料溜め室27bの燃料を排出す
るよう構成されている。例えば、図2中によると、小径
の孔61aは、有底孔とし、さらにこの孔61aと連通
するし、かつ孔61aよりさらに小径の少なくとも1つ
の斜め孔61bにより弁体27上部を連通させるよう配
設されている。斜め孔61bの開口部は、流体絞りに必
要な開口面積以上の面積を備えている。
【0027】流体絞り61を形成する孔61aが流体通
路Pへ燃料を導出する連通路の構成としては、他に図3
〜図5のような構成も考えられる。図3は、図2中の弁
体27に対して、孔61aが弁体を貫通する孔となって
いることが異なる。これは、弁体27が圧縮コイルバネ
によりシート部Sが離反する方向に付勢されており、弁
体27と後述する電磁駆動部材を構成するロッド33と
が常に密着するため、小径の孔61aを貫通させても燃
料はロッド33側へほとんど漏れない。また、図4で
は、弁体27の材料によっては加工面の観点から斜め孔
は容易でない場合があるので、弁体27上面の電磁駆動
部材の方向に凸部を設けて、横孔61bで連通させるも
のである。さらに、図5のように、流体絞り61の連通
路を電磁駆動部材を構成するロッド33に設けた連通路
33a、33bであってもよい。
【0028】次に、電磁駆動部部材について図2に従っ
て説明すると、バルブハウジング26上部には電磁石3
1が配設され、電磁石31の中心部には図の上下方向に
延びるロッド33が配設されている。ロッド33はブッ
シュ34にて支持されている。ロッド33の下端は前記
弁体27の上面に当接しており、同ロッド33の上端に
はアーマチュア35が取付けられている。バルブハウジ
ング26上端には非磁性体からなるキャップ材36がカ
シメ固定されている。同キャップ材36には、前記アー
マチュア35の稼動位置を規制するためのストッパ37
が取付けられると共に、電磁石31を構成するコイル3
2に後述する駆動回路41(図1参照)からの通電信号
を入力するターミナル38が取付けられている。本実施
形態では、電磁石31、ロッド33及びアーマチュア3
5により電磁駆動部材が構成されている。
【0029】従って上記構成の電磁スピル弁25におい
て、電磁石31の非通電時には圧縮コイルバネ29の付
勢力により弁体27が開弁位置に保持される。この場
合、上記シート部Sが離れ、燃料通路28b、Pは常に
開放される。一方、電磁石31が通電されると、同電磁
石31にアーマチュア35が吸引され、圧縮コイルバネ
29の付勢力に抗して弁体27が閉弁方向(図の下方
向)に移動する。それによりシート部Sが当接し、燃料
通路28b、Pが閉鎖される。
【0030】一方、図1において、電子制御装置(以
下、ECUという)40は、CPU(中央演算装置)、
各種メモリ、入出力回路等からなるマイクロコンピュー
タにて構成されている。ECU40には回転数センサ2
2からの入力信号の他にアクセル開度信号や水温信号等
が入力され、ECU40はこれらの入力信号に基づいて
エンジンの運転状態(エンジン回転数、アクセル開度、
冷却水温度等)を検知する。また、ECU40は、エン
ジンの運転状態に応じた燃料噴射量の制御を行うべく、
所定クランク角位置にて電磁スピル弁25を開閉させる
ための制御信号を生成し、同制御信号を駆動回路41に
出力する。そして、駆動回路41はECU40からの制
御信号に応じて電磁スピル弁25の電磁石31を通電・
非通電させる。
【0031】次に、本実施形態の燃料噴射制御装置の作
用について説明する。さて、エンジンの運転により図1
のドライブシャフト3が回転すると、その回転に伴って
プランジャ12が回転する。このとき、カムプレート6
がフェイスカム6aの下り部分にあると、プランジャ1
2は図の左方向に移動する。そして、該プランジャ12
の回転によりプランジャ12先端の吸入グルーブ15と
シリンダ10の吸入通路16とが連通すると、燃料室5
内の燃料は吸入グルーブ15を介してポンプ室14及び
プランジャ12内部の連通路17に吸入される。燃料吸
入後、プランジャ12の回転に伴い吸入通路16が閉鎖
される。また、カムプレート6のフェイスカム6aの上
り部分がローラ8の位置にきて、カム上り部分になる
と、カムリフト量に応じてプランジャ12が図1の右方
向へ移動する。
【0032】その後、所定の弁駆動タイミングにて電磁
スピル弁25の電磁石31へ通電が開始されると、アー
マチュア35が電磁石31に吸引されて弁体27が圧縮
コイルバネ29の付勢力に抗して図2の下方に移動す
る。その結果、シート部Sが当接し、燃料通路28b、
Pが閉鎖される。そして、この電磁スピル弁25の閉弁
動作によりポンプ室14内の燃料圧力が上昇する。この
とき、分配ポート18が1つの噴射通路19に開放さ
れ、ポンプ室14にて高圧縮された燃料は分配ポート1
8、噴射通路19、デリバリバルブ20を介して燃料噴
射ノズル21に圧送される。この閉弁時において高圧燃
料は弁体27の移動方向に直交する方向から弁体27に
作用するため、弁体27は高圧燃料の影響を受けること
なく動作し、高圧燃料の影響により弁体27が開弁して
しまうことはない。
【0033】そして、所望の噴射量を得た時に電磁スピ
ル弁25の電磁石31が非通電になると、アーマチュア
35と電磁石31との吸引が解かれ、圧縮コイルバネ2
9の付勢力により弁体27が図2の上方に移動する。そ
して、弁体27の開弁動作に伴い燃料通路28b、Pが
開放され、ポンプ室14内の高圧燃料がシート部Sの間
隙に流れ込む。すなわち、高圧燃料がスピル通路24
a、24b、燃料通路28b、Pを通じて燃料室5へス
ピルされる。その後、ポンプ室14からの燃料圧送が行
われる毎に上記動作が繰り返して行われる。
【0034】一方、電磁スピル弁25に対する要求か
ら、図2に示すように弁体27は、高スピル性を確保す
るため、開口面積を大きくできる外開弁方式とし、電磁
駆動部材は、高応答性を確保するため、弁体を閉弁に直
接動作させるよう形成されている。この構成では、弁体
27(当接部27a)と弁座28aとが着座する際に、
金属同士が衝突する時発生する弾発力により弁体が跳ね
上がり、その後何度も閉弁と開弁を繰り返すバウンズ現
象が生じる。このバウンズが圧送工程にまで続けば、弁
体27がシートに完全着座できていないので燃料圧送し
ようとしても燃料が漏れてしまって、正常な噴射ができ
ない。この対策として、前記着座直前に、弁体27の小
径の孔61aとバルブガイド28に配設したロッド62
が嵌合して所定の間隙になることにより流体絞り61が
設定され、燃料溜め室27bの燃料の流出を抑制するこ
とができる。この流出抑制によりダンパ効果が得られ、
弁体の着座速度を抑制することができる。したがって、
衝突する時発生する弾発力が低減されるので、弁体27
はバウンズすることなく着座することができる。また、
この流体絞り61が作用するのは、前記着座直前だけの
ため、電磁スピル弁25は、ECU40からの制御信号
に応じて駆動回路41より通電・非通電状態に設定され
た時着座するまでの間は流体絞り61によるダンパ効果
の作用は受けることなく、高スピル性と高応答性を確保
することができる。
【0035】さらに、小径の孔61aと勘合するロッド
62との間の間隔を10〜50μmの範囲にあるので、
燃料溜め室27bの燃料が流出するのを抑制するための
絞り効果を効果的に作用させることができる。したがっ
て、弁体にダンパを効果的に作用させて弁体の着座速度
を抑制して、バウンズ現象の発生を効果的に抑制するこ
とができる。
【0036】つまり、高応答の電磁弁の構成を採用しな
がら、弁体が着座する時に発生するバウンズ現象を防止
できると共に、高応答の電磁弁の本来の目的である噴射
のシャープカット化に求められる高スピル性を達成でき
る電磁弁を提供することができる。
【0037】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を図6に示す。第2の実施形態は、燃料溜め室14の
燃料が流出するのを抑制する目的の絞り効果機能を持た
せる部位を、小径の孔61aと嵌合するロッド62との
間の隙間ではなく、小径の孔61aとロッド62とが保
持する所定エアギャップ63とするようにし、弁体が着
座する直前に形成される該エアギャップ63によって流
体絞り61を構成する。その他の構成は第1の実施形態
と同一である。
【0038】第2の実施形態では、弁体27が離反する
方向ではエアギャプが増加してしまうため、該流体絞り
61のダンパ効果は作用しない。つまり、弁体27が着
座する直前のみ該流体絞り61のダンパ効果は作用す
る。しかも、着座近傍に近づく程エアギャプも小さくな
るので、該流体絞り61のダンパ効果は増大するという
特徴がある。このことにより、小径の孔と嵌合するロッ
ドとの間の隙間を流体絞りとする図2の第1の実施形態
以上のダンパ効果を得ることも可能となる。したがっ
て、弁体にダンパを効果的に作用させて弁体の着座速度
を抑制して、バウンズ現象の発生を効果的に抑制するこ
とができ、且つ弁体の開弁、閉弁の応答性を低下させる
ことなく、しかも安価な高応答の電磁弁を提供すること
ができる。
【0039】また、ロッド62の先端部と孔との軸心方
向のエアギャップ63により形成される間隔は弁体が着
座時で、10〜100μmの範囲であるので、燃料溜め
室14の燃料が流出するのを抑制するための絞り効果が
さらに効果的に作用させることができる。したがって、
弁体にダンパをさらに効果的に作用させて弁体の着座速
度を抑制して、バウンズ現象の発生をさらに効果的に抑
制することができ、且つ弁体の開弁、閉弁の応答性を低
下させることなくしかも安価な高応答の電磁弁を提供す
ることができる。
【0040】(第3の実施形態)第3の実施形態の構成
は第2の実施形態或いは第1の実施形態と同一である。
説明のため、第2の実施形態である図6にて、以下説明
する。
【0041】従来は、電磁駆動部材への通電がない時に
は弁体27を開弁方向に付勢する圧縮コイルバネ(以
下、スプリングという)29のガイドの役目をバルブガ
イド28がしていたものを、本発明のロッド62がガイ
ドとなるようにすることで、圧縮コイルバネ29のたお
れによる摩耗の抑制やバネ定数の設計自由度の向上が図
れる。このため、バネ定数を上げることができ、この圧
縮コイルバネ29の弾発力を増加させることができる。
したがって弁体の応答性をさらに向上させることができ
るので、高応答の電磁弁の構成を採用しながら、弁体が
着座する時に発生するバウンズ現象を防止できると共
に、高応答の電磁弁の本来の目的である噴射のシャープ
カット化に求められる高スピル性をより良く達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置の概略
を示す構成図である。
【図2】図1中の本発明の第1の実施形態の電磁弁を示
す断面図である。
【図3】図2に用いられている弁体の小径の孔に係わる
他の構成を示す第2の弁体の断面図。
【図4】図2に用いられている弁体の小径の孔に係わる
他の構成を示す第3の弁体の断面図。
【図5】図2に用いられている弁体の小径の孔に係わる
他の構成を示す第4の弁体および電磁駆動部材のロッド
の断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態の電磁弁を示す断面図
である。
【図7】従来の技術における電磁弁の構成を示す断面図
である。
【図8】従来の改良された電磁弁の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】 2 被取付対象としてのポンプハウジング(ヘッド部) 25 電磁スピル弁 26 ハウジング部材(第1のハウジング部材)として
のバルブハウジング 26a 弁体収容孔(弁体収容部) 26b 雄ねじ部 27 弁体 27b バネ室(燃料溜め室) 28 ハウジング部材(第2のハウジング部材)として
のバルブガイド 28b 流体通路としての燃料通路 29 圧縮コイルバネ(付勢手段) 31 電磁駆動部材としての電磁石 33 電磁駆動部材としてのロッド 35 電磁駆動部材としてのアーマチュア 61 流体絞り 61a 流体絞りとしての小径の孔 61b、33a、33b 連通路 62 流体絞りとしてのロッド 63 流体絞りとしてのエアギャップ P 流体通路としての燃料通路 S 弁体と弁座からなるシート部 Z 軸心
フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC04 AD12 BA09 BA19 BA40 BA61 CA01S CA08 CA09 CA19 CA20U CD30 CE24 CE25 CE34 DC05 DC09 3H106 DA07 DA12 DA23 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 DC17 EE04 EE19 GC11 KK18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁駆動部材への通電により開弁或いは
    閉弁する弁体と、 前記電磁駆動部材を保持し、かつ外周に螺着可能に設け
    られたねじ部と同一の軸心の弁体収容部を形成し、該弁
    体収容部に前記弁体を摺動可能に保持する第1のハウジ
    ング部材と、 前記弁体と着座可能に前記弁体収容部に面して配置され
    た第2のハウジング部材と、 前記弁体と該第2のハウジング部材とで形成される燃料
    溜め室と、 該燃料溜め室に配設され、前記電磁駆動部材への通電が
    ないときには、前記弁体を閉弁或いは開弁方向に付勢す
    る付勢手段とを備えた電磁弁であって、 前記第2のハウジング部材の前記軸心に一致する部位か
    ら前記燃料溜め室内に突き出たロッドと、 前記ロッドと対向する前記弁体の前記軸心に一致する部
    位に開けられ、前記燃料溜め室を前記弁体収容部に連通
    するようにした孔を設け、前記ロッドの先端部と前記孔
    とを所定の隙間による流体の絞り効果を生ずる関係に配
    置して、前記弁体の閉弁動作時に絞り効果を生じさせる
    ように構成したことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記流体の絞り効果を生じさせるための
    前記所定の隙間が、前記ロッドの先端部と前記孔との嵌
    合により形成される隙間からなり、前記ロッド先端部と
    前記孔との前記軸心方向の関係は、前記弁体が着座する
    直前に嵌合するように設定したことで流体の絞り効果を
    生じさせることを特徴とした請求項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記嵌合により形成される隙間の間隔
    は、10〜50μmの範囲であることを特徴とする請求
    項2記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記流体の絞り効果を生じさせるための
    前記所定の隙間が、前記ロッド先端部と前記孔との前記
    軸心方向のエアギャップにより形成される隙間からな
    り、前記弁体が着座する直前に形成される前記エアギャ
    プによって流体の絞り効果を生じさせることを特徴とし
    た請求項1に記載の電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記エアギャップにより形成される隙間
    の間隔は、前記弁体が着座時で、10〜100μmの範
    囲であることを特徴とする請求項4記載の電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段がスプリングであって、 前記ロッドが、前記スプリングのスプリングガイド部材
    であること特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010267749A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Keihin Corp リニアソレノイド及びそれを用いたバルブ装置
JP2013148025A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Hitachi Automotive Systems Ltd 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
US8585014B2 (en) 2009-05-13 2013-11-19 Keihin Corporation Linear solenoid and valve device using the same

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