JP2002265650A - ハードコートフイルム - Google Patents

ハードコートフイルム

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JP2002265650A
JP2002265650A JP2001072403A JP2001072403A JP2002265650A JP 2002265650 A JP2002265650 A JP 2002265650A JP 2001072403 A JP2001072403 A JP 2001072403A JP 2001072403 A JP2001072403 A JP 2001072403A JP 2002265650 A JP2002265650 A JP 2002265650A
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Japan
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hard coat
layer
cellulose triacetate
coat film
transparent support
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Application number
JP2001072403A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Watabe
英俊 渡部
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬度および柔軟性のような物性に加え
て、透明性や光学的等方性のような光学的性質について
の要求も満足するハードコートフイルムを得る。 【解決手段】 透明支持体上にハードコート層が設けら
れているハードコートフイルムであにおいて、透明支持
体として、セルローストリアセテートを実質的にジクロ
ロメタンを含まない溶媒に溶解したセルローストリアセ
テート溶液を単層流延して得られたセルローストリアセ
テートフイルムか、あるいは複数のセルローストリアセ
テートリアセテート溶液を複数層共流延して得られたセ
ルローストリアセテートフイルムを使用し、ハードコー
ト層を、鉛筆硬度が2H以上の層を重合により形成でき
るモノマーと、マンドレル試験における10mm以上の
曲率でクラックが入らない層を重合により形成できるモ
ノマーとから形成されるコポリマーから形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明支持体上にハ
ードコート層が設けられているハードコートフイルムに
関する。特に本発明は、タッチパネルに使用されている
柔軟な透明ハードコートフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】タッチパネルは、様々な電気製品に広く
使用されている情報入力装置である。タッチパネルは、
一般に、入力に必要な情報を印刷した金属板またはプラ
スチックフイルムと組み合わせて用いる。印刷した情報
に代えて、液晶表示装置のような情報出力装置の画面と
組み合わせて使用する場合もある。タッチパネルは、接
触によって操作するため、表面の耐久性が重要である。
印刷された情報や表示装置の画面を保護するため、タッ
チパネル表面を保護フイルムで覆うことが普通に行われ
ている。保護フイルムは、一般に、支持体上にポリマー
の塗布層を有する。ポリマーの塗布層は、透明な厚さに
すると保護機能が不充分で、充分な保護機能が得られる
厚さにすると不透明になる場合が多い。また、ポリマー
の塗布層そのものの耐久性も不充分で、徐々に摩耗する
との問題もある。
【0003】ポリマーの塗布層の保護機能を改善するた
め、硬いポリマーを使用することが考えられる。例え
ば、架橋している硬いポリマーを用いると、高い保護機
能を有するハードコート層を形成できる。なお、架橋し
ているポリマーは、そのまま塗布することが困難である
ため、架橋性(架橋前の)ポリマーを塗布してから架橋
させるか、あるいは、多官能モノマーを塗布してから重
合させて架橋しているポリマーを形成することが普通で
ある。ところが、硬いポリマーは柔軟性がなく、亀裂が
生じやすい。タッチパネル表面には凹凸がある場合が多
く、硬いポリマーでは表面形状に対応することが難し
い。特開平11−70606号公報には、硬度と柔軟性
との双方の要求を満足するハードコートフイルムが開示
されている。具体的には、ポリエステルアクリレート
(同公報0009の定義では、ポリエステル系ポリオー
ルのオリゴマーのアクリレート又はメタアクリレートあ
るいはその混合物)とウレタンアクリレートとの混合物
からなる反応硬化型樹脂組成物からハードコート層を形
成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−7060
6号公報に、硬度と柔軟性との双方の要求を満足するハ
ードコートフイルムが開示されているが、ハードコート
層の構成素材を調節するだけで二つの要求を両立させる
ことは技術的に容易ではない。また、ハードコートフイ
ルムには、硬度や柔軟性のような物性に加えて、透明性
や光学的等方性のような光学的性質についての要求もあ
る。本発明者は、ハードコートフイルムについての諸要
求を満足するため、ハードコート層の構成素材と共に、
支持体の構成素材を改良することを試みた。本発明の目
的は、硬度および柔軟性のような物性に加えて、透明性
や光学的等方性のような光学的性質についての要求も満
足するハードコートフイルムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)〜(6)のハードコートフイルムにより達成され
る。 (1)透明支持体上にハードコート層が設けられている
ハードコートフイルムであって、透明支持体が、セルロ
ーストリアセテートを実質的にジクロロメタンを含まな
い溶媒に溶解したセルローストリアセテート溶液を単層
流延して得られたセルローストリアセテートフイルムで
あるか、あるいは複数のセルローストリアセテート溶液
を複数層共流延して得られたセルローストリアセテート
フイルムであり、ハードコート層が、鉛筆硬度が2H以
上の層を重合により形成できる化合物と、マンドレル試
験における10mm以上の曲率でクラックが入らない層
を重合により形成できる化合物からなる塗布液を塗設後
に反応させ生成されるポリマーからなることを特徴とす
るハードコートフイルム。
【0006】(2)セルローストリアセテート溶液が、
冷却溶解法または高温溶解法により調製された溶液であ
る(1)に記載のハードコートフイルム。 (3)ハードコート層が、鉛筆硬度が2H以上であり、
かつマンドレル試験における10mm以上の曲率でクラ
ックが入らない層である(1)に記載のハードコートフ
イルム。 (4)鉛筆硬度が2H以上の層を重合により形成できる
化合物が、エチレン性不飽和化合物である(1)に記載
のハードコートフイルム。 (5)マンドレル試験における10mm以上の曲率でク
ラックが入らない層を重合により形成できる化合物が、
ウレタン(メタ)アクリレートである(1)に記載のハ
ードコートフイルム。 (6)透明支持体とハードコート層との間に、120℃
よりも低いガラス転移温度を持つポリマーからなる下塗
り層が設けられている(1)に記載のハードコートフイ
ルム。
【0007】
【発明の実施の形態】[ハードコートフイルムの構成]
図1は、基本的なハードコートフイルムの構成を示す断
面模式図である。図1に示すハードコートフイルムは、
透明支持体(1)上にハードコート層(2)が設けられ
ている。透明支持体(1)は、セルローストリアセテー
トを実質的にジクロロメタンを含まない溶媒に溶解した
セルローストリアセテート溶液を単層流延して得られた
セルローストリアセテートフイルムである。ハードコー
ト層(2)は、鉛筆硬度が2H以上の層を重合により形
成できる化合物と、マンドレル試験における10mm以
上の曲率でクラックが入らない層を重合により形成でき
る化合物からなる塗布液を塗設後に反応させ生成される
ポリマーからなる。
【0008】図2は、別のハードコートフイルムの構成
を示す断面模式図である。図2に示すハードコートフイ
ルムも、透明支持体(1)上にハードコート層(2)が
設けられている。透明支持体(1)は、セルローストリ
アセテート溶液を3層(1a、1bおよび1c)共流延
して得られたセルローストリアセテートである。3層
(1a、1bおよび1c)の間に、明確な界面は形成さ
れていない。ハードコート層(2)は、鉛筆硬度が2H
以上の層を重合により形成できる化合物と、マンドレル
試験における10mm以上の曲率でクラックが入らない
層を重合により形成できる化合物からなる塗布液を塗設
後に反応させ生成されるポリマーからなる。
【0009】図3は、さらに別のハードコートフイルム
の構成を示す断面模式図である。図3に示すハードコー
トフイルムは、透明支持体(1)上に下塗り層(3)が
設けられ、下塗り層(3)の上にハードコート層(2)
が設けられている。透明支持体(1)は、セルロースト
リアセテート溶液を3層(1a、1bおよび1c)共流
延して得られたセルローストリアセテートである。3層
(1a、1bおよび1c)の間に、明確な界面は形成さ
れていない。ハードコート層(2)は、鉛筆硬度が2H
以上の層を重合により形成できる化合物と、マンドレル
試験における10mm以上の曲率でクラックが入らない
層を重合により形成できる化合物からなる塗布液を塗設
後に反応させ生成されるポリマーからなる。下塗り層
(3)は、120℃よりも低いガラス転移温度を持つポ
リマーからなる。
【0010】[透明支持体]本発明では透明支持体とし
て、セルローストリアセテートを実質的にジクロロメタ
ンを含まない溶媒に溶解したセルローストリアセテート
溶液(ドープ)を単層流延して得られたセルローストリ
アセテートフイルムか、あるいは複数のセルローストリ
アセテート溶液(ドープ)を複数層共流延して得られた
セルローストリアセテートフイルムを用いる。セルロー
ストリアセテートの原料フレークは、溶媒に溶解して溶
液(ドープ)を調製する。溶媒の例には、ハロゲン化炭
化水素(例、ジクロロメタン)、アルコール(例、メタ
ノール、エタノール、ブタノール)、エステル(例、メ
チルホルメート、メチルアセテート)およびエーテル
(例、ジオキサン、ジオキソラン、ジエチルエーテル)
が含まれる。ただし、単層流延法では、ジクロロメタン
は使用しない。必要に応じて、溶液に各種添加剤(例、
可塑剤、紫外線吸収剤、劣化防止剤、滑り剤、剥離促進
剤)を加えることができる。
【0011】セルローストリアセテートを溶解するため
の溶媒としては、従来からジクロロメタンが代表的であ
る。しかし、地球環境や作業環境の観点で、溶媒はジク
ロロメタンのようなハロゲン化炭化水素を実質的に含ま
ないことが好ましい。「実質的に含まない」とは、有機
溶媒中のハロゲン化炭化水素の割合が5質量%未満(好
ましくは2質量%未満)であることを意味する。共流延
法の場合には、ジクロロメタンを実質的に含む溶媒を用
いたドープを複数層共流延法によって流延しても、外側
の流延層と比較してセルローストリアセテート濃度の高
いドープを内側の流延層に用いることができるため、結
果として大気中に放出されるジクロロメタンの量が減少
できる。ただし、共流延法の場合であってもジクロロメ
タンのようなハロゲン化炭化水素を実質的に含まないこ
とが好ましい。また、共流延法は流延速度も高くするこ
とが可能であり、生産性にも優れる。
【0012】なお、従来のセルローストリアセテートフ
イルムを透明支持体として用いると、ハードコートフイ
ルム全体の硬さ(鉛筆硬度)が低下する場合がある。セ
ルローストリアセテートを実質的にジクロロメタンを含
まない溶媒に溶解したセルローストリアセテート溶液
(ドープ)を単層流延するか、あるいは複数のセルロー
ストリアセテート溶液(ドープ)を複数層共流延する方
法では、従来よりも硬いセルローストリアセテートフイ
ルムを製造することができる。ジクロロメタンのような
ハロゲン化炭化水素を実質的に含まない溶媒を用いて、
セルローストリアセテート溶液を調製する場合、冷却溶
解法または高温溶解法を採用することが好ましい。
【0013】冷却溶解法では、まず、室温近辺の温度
(−10〜40℃)で溶媒中にセルローストリアセテー
トを撹拌しながら徐々に添加する。次に、混合物を、−
100〜−10℃(好ましくは−80〜−10℃、さら
に好ましくは−50〜−20℃、最も好ましくは−50
〜−30℃)に冷却する。冷却は、例えば、ドライアイ
ス・メタノール浴(−75℃)や冷却したジエチレング
リコール溶液(−30〜−20℃)中で実施できる。こ
のように冷却すると、セルローストリアセテートと溶媒
の混合物は固化する。さらに、これを0〜200℃(好
ましくは0〜150℃、さらに好ましくは0〜120
℃、最も好ましくは0〜50℃)に加温すると、溶媒中
にセルローストリアセテートが流動する溶液となる。昇
温は、室温中に放置するだけでもよし、温浴中で加温し
てもよい。
【0014】高温溶解法では、まず、室温近辺の温度
(−10〜40℃)で溶媒中にセルローストリアセテー
トを撹拌しながら徐々に添加する。セルローストリアセ
テートは、各種溶媒を含む混合溶媒中に予め添加してお
き、膨潤させることが好ましい。セルローストリアセテ
ートの溶解濃度は30質量%以下が好ましいが、フイル
ム製膜時の乾燥効率の点から、なるべく高濃度であるこ
とが好ましい。次に有機溶媒混合液は、0.2MPa〜
30MPaの加圧下で70〜240℃に加熱する。加熱
温度は、好ましくは80〜220℃、さらに好ましく1
00〜200℃、最も好ましくは100〜190℃であ
る。次に、加熱した溶液を使用した溶媒の最も低い沸点
以下に冷却する。一般に、−10〜50℃に冷却して常
圧に戻す。冷却はセルローストリアセテート溶液が内蔵
されている高圧高温容器やラインを、室温に放置するだ
けでもよい。好ましくは、冷媒(例、冷却水)を用い
て、装置を冷却する。
【0015】得られた溶液は、ドープ供給手段(ダイ)
により、支持体上に流延する。支持体としては、バンド
(例、水平式のエンドレスの金属ベルト)またはドラム
(例、回転ドラム)が用いられる。セルローストリアセ
テートドープをバンドまたはドラムに単層流延する方法
については、特開平7−11055号公報に記載があ
る。複数層の共流延については、特開昭61−9472
5号および特公昭62−43846号の各公報に記載が
ある。複数層の共流延では、高濃度のセルローストリア
セテートドープの両側に低濃度ドープを共流延すること
が好ましい。このような3層ドープを支持体上である程
度乾燥して剛性を付与(フイルムを形成)し、フイルム
を支持体から剥離し、次いで各種の搬送手段により乾燥
部を通過させて溶媒を除去する。
【0016】セルローストリアセテートフイルムの厚さ
は、10乃至300μmが好ましく、20乃至150μ
mがさらに好ましく、30乃至120μmが最も好まし
い。
【0017】[ハードコート層]ハードコート層は、鉛
筆硬度が2H以上の層を重合により形成できる化合物
と、マンドレル試験における10mm以上の曲率でクラ
ックが入らない層を重合により形成できる化合物からな
る塗布液を塗設後に反応させ生成されるポリマーからな
る。すなわち、硬いポリマーを形成できる化合物と、柔
軟性のあるポリマーを形成できる化合物との反応でハー
ドコート層を形成する。その結果として、ハードコート
層を、鉛筆硬度が2H以上であり、かつマンドレル試験
における10mm以上の曲率でクラックが入らない層、
すなわち、硬いが柔軟性のある層として形成することも
可能である。
【0018】鉛筆硬度が2H以上の層を重合により形成
できる化合物(硬いポリマーを形成できる化合物)とし
ては、エチレン性不飽和化合物またはエポキシ系化合物
が好ましく、エチレン性不飽和化合物がさらに好まし
い。硬いポリマーを形成するためには、架橋構造を導入
することが好ましい。架橋構造を形成するためには、二
以上の官能基を有する化合物を用いることが好ましく、
二以上のエチレン性不飽和基またはエポキシ基を有する
化合物を用いることがさらに好ましく、二以上のエチレ
ン性不飽和基を有する化合物を用いることが最も好まし
い。
【0019】二以上のエチレン性不飽和基を有する化合
物の例には、多価アルコールと(メタ)アクリル酸との
エステル(例、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,4−ジクロヘキサンジアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート)、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2,3−シクロ
ヘキサンテトラメタクリレート、ポリウレタンポリアク
リレート、ポリエステルポリアクリレート)、ビニルベ
ンゼンおよびその誘導体(例、1,4−ジビニルベンゼ
ン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロイルエチルエス
テル、1,4−ジビニルシクロヘキサノン)、ビニルス
ルホン(例、ジビニルスルホン)、アクリルアミド
(例、メチレンビスアクリルアミド)およびメタクリル
アミドが含まれる。エチレン性不飽和基は、層の塗布
後、電離放射線または熱によって重合反応させることが
できる。
【0020】二以上のエチレン性不飽和基を有する化合
物の代わりに、またはそれに加えて、架橋性基の反応に
より、架橋構造をポリマーに導入してもよい。架橋性官
能基の例には、イソシアナート基、エポキシ基、アジリ
ジン基、オキサゾリン基、アルデヒド基、カルボニル
基、ヒドラジン基、カルボキシル基、メチロール基およ
び活性メチレン基が含まれる。ビニルスルホン酸、酸無
水物、シアノアクリレート誘導体、メラミン、エーテル
化メチロール、エステル、ウレタンや金属アルコキシド
(例、テトラメトキシシラン)も、架橋構造を導入する
ためのモノマーとして利用できる。ブロックイソシアナ
ート基のように、分解反応の結果として架橋性を示す官
能基を用いてもよい。また、架橋基は、上記化合物に限
らず上記官能基が分解した結果反応性を示すものであっ
てもよい。これら架橋基は、層の塗布後、熱によって架
橋反応させることができる。
【0021】マンドレル試験における10mm以上の曲
率でクラックが入らない層を重合により形成できる化合
物(柔軟性のあるポリマーを形成できる化合物)として
は、ウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。ウレタ
ン(メタ)アクリレートは、ウレタン結合と水酸基とを
有するアルコールと、アクリル酸またはメタクリル酸と
のエステルである。アルコールは、多価であってもよ
い。ウレタン結合と水酸基とを有するアルコールは、イ
ソシアネートとポリオールとの縮合反応により合成でき
る。イソシアネートの例には、メチレンビス(p−フェ
ニレンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネー
ト、チオプロピルジイソシアネート、エチルベンゼン−
2,4−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシ
アネート二量体、水添キシリレンジイソシアネートおよ
びトリス(4−フェニルイソシアネート)チオフォスフ
エートが含まれる。ポリオールの例には、ヘキサントリ
オール、トリメチロールプロパン、ポリオキシテトラメ
チレングリコール、ポリアジペートポリオールおよびポ
リカーボネートポリオールが含まれる。市販のウレタン
アクリレートを用いてもよい。ウレタンアクリレート
は、新中村化学(株)(NKオリゴU−4HA、U−6
HA、U−108A、U−1084A、U−200X
A、U−122A、U−340A、U−324A、UA
−100、EA1020、EMA−1020、EA−6
320、EA−1010、EA−6310、MA−6)
や日本合成化学(株)(M−1100、M−1200、
M−1210、M−1310、M−1800)から販売
されている。
【0022】鉛筆硬度が2H以上の層を重合により形成
できる化合物(硬いポリマーを形成できる化合物)と、
マンドレル試験における10mm以上の曲率でクラック
が入らない層を重合により形成できる化合物(柔軟性の
あるポリマーを形成できる化合物)との混合比は、前者
10〜40質量部に対して、後者60〜90質量部であ
ることが好ましい。化合物の重合反応は、光重合または
熱重合であることが好ましく、光重合であることがさら
に好ましい。光重合開始剤としては、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、αーアミロキシムエステルおよびチオキサントン類
が好ましい。光重合開始剤に加えて、光増感剤を用いる
こともできる。光増感剤の例には、n−ブチルアミン、
トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンが含まれ
る。反応により形成されるポリマーは、ハードコート層
全量の10乃至90質量%であることが好ましく、20
乃至80質量%であることがさらに好ましく、40乃至
70質量%であることが最も好ましい。
【0023】ハードコート層には、屈折率の調節や膜の
硬化強度を高めるために無機微粒子を添加してもよい。
無機微粒子の平均粒子サイズは、1乃至1000nmで
あることが好ましく、5乃至500nmであることがさ
らに好ましく、10乃至200nmであることが最も好
ましい。無機微粒子の例には、二酸化ケイ素粒子、二酸
化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子、酸化ジルコニウ
ム粒子、酸化錫粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウ
ム粒子、タルク、カオリンおよび硫酸カルシウム粒子が
含まれる。二酸化ケイ素粒子、二酸化チタン粒子、酸化
アルミニウム粒子および酸化ジルコニウム粒子が好まし
く、二酸化ケイ素粒子が特に好ましい。無機微粒子は、
表面処理してもよい。表面処理としては、シランカップ
リング処理が代表的である。無機微粒子の添加量は、ハ
ードコート層の全質量の1乃至99質量%であることが
好ましく、10乃至90質量%であることがより好まし
く、20乃至80質量%であることがさらに好ましく、
30乃至60質量%が特に好ましい。
【0024】ハードコート層の厚さは、0.1乃至20
μmであることが好ましく、0.5乃至10μmである
ことがさらに好ましく、0.5乃至5μmであることが
最も好ましい。ハードコート層は、公知の塗布方法(例
えば、ロールコート法、グラビアコート法、バーコート
法、押出しコート法)により形成できる。
【0025】[下塗り層]透明支持体とハードコート層
との接着を安定化するために、下塗り層を設けることが
できる。下塗り層は、120℃よりも低いガラス転移温
度を持つポリマーから形成することが好ましい。ポリマ
ーの例には、線状ポリエステル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体およびウレタン系オリゴマーが含まれる。
下塗り層のポリマーに架橋性官能基(例、ヒドロキシル
基、カルボニル基)を導入して、ハードコート層のポリ
マーに導入する架橋性官能基との間に架橋反応を起こ
し、下塗り層とハードコート層とを化学的に強固に結合
させることもできる。下塗り層の塗布液の溶媒は、透明
支持体を構成するセルローストリアセテートを溶解また
は膨潤させる機能を有する液体であることが好ましい。
すなわち、下塗り層の塗布液の溶媒が、セルローストリ
アセテートを部分的に溶解または膨潤させることで、透
明支持体と下塗り層との間を強固に接着することができ
る。下塗り層の厚さは、0.5乃至5μmであることが
好ましく、1乃至2μmであることがさらに好ましい。
下塗り層を設ける代わり、あるいは下塗り層と併用し
て、透明支持体のハードコート層を設ける面に表面処理
(例、コロナ放電処理)を行ってもよい。
【0026】
【実施例】[実施例1] (セルローストリアセテート溶液Aの調製)セルロース
トリアセテート17.4質量部、トリフェニルフォスフ
ェート2.6質量部、ジクロロメタン66質量部、メタ
ノール5.8質量部およびn−ブタノール8.2質量部
からなる原料を攪拌しながら混合して溶解し、セルロー
ストリアセテート溶液Aを調製した。
【0027】(セルローストリアセテート溶液Bの調
製)セルローストリアセテート24質量部、トリフェニ
ルフォスフェート4質量部、ジクロロメタン66質量
部、メタノール6質量部からなる原料を攪拌しながら混
合して溶解し、セルローストリアセテートBを調製し
た。
【0028】(透明支持体の作製)公知(特開平11−
254594公報記載)の方法に従い、3層共流延ダイ
を用いて、溶液Bの両側に溶液Aを共流延するように配
置して金属ドラム上に同時に吐出させて重層流延した。
その後、流延膜をドラムから剥ぎ取り、乾燥して、ドラ
ム面側から10μm、60μm、10μmのセルロース
トリアセテートフイルムを作製した。フイルムの各層間
に明確な界面は形成されていなかった。作製したフイル
ムを透明支持体として用いた。
【0029】(ハードコート層の形成)透明支持体の一
方の面に、下記組成のハードコート層塗布液を4μmの
厚みとなるように塗布した。次に、紫外線を250mJ
/cm2 照射して、層を硬化させた。このようにして、
ハードコートフイルムを作製した。
【0030】 ──────────────────────────────────── ハードコート層塗布液組成 ──────────────────────────────────── ウレタンアクリレート(UA122P、新中村化学(株)製) 80質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA、日本化薬(株)製) 10質量部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETA、日本化薬(株)製) 10質量部 二次平均粒径が1μmのシリカ微粒子 1質量部 光重合開始剤(イルガキュア184、チバガイギー社製) 3質量部 ────────────────────────────────────
【0031】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、鉛筆硬度は2Hであり、マンドレル試験では10m
mの曲率でもクラックが入らなかった。
【0032】[実施例2] (セルローストリアセテート溶液Cの調製)トリアセチ
ルセルロース20質量部、酢酸メチル48質量部、シク
ロヘキサノン20質量部、メタノール5質量部、エタノ
ール5質量部、トリフェニルフォスフェート/ビフェニ
ルジフェニルフォスフェートの1/2(質量比)混合物
2質量部、平均粒径が20nmのシリカ微粒子0.1質
量部および2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン0.2質量部を混合、攪
拌して得られた不均一なゲル状溶液を−70℃にて6時
間冷却した後、50℃に加温し攪拌して、セルロースト
リアセテート溶液Cを調製した。
【0033】(透明支持体の作製)公知(特開平7−1
1055公報記載)の方法に従い、溶液Cを単層ドラム
流延し、厚み80μmのセルローストリアセテートを作
製した。作製したフイルムを透明支持体として用いた。
【0034】(ハードコート層の形成)透明支持体の一
方の面に、実施例1と同様にハードコート層を形成し
て、ハードコートフイルムを作製した。
【0035】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、鉛筆硬度は2Hであり、マンドレル試験では10m
mの曲率でもクラックが入らなかった。
【0036】[実施例3] (セルローストリアセテート溶液Dの調製)トリアセチ
ルセルロース20質量部、酢酸メチル48質量部、シク
ロヘキサノン20質量部、メタノール5質量部、エタノ
ール5質量部、トリフェニルフォスフェート/ビフェニ
ルジフェニルフォスフェートの1/2(質量比)混合物
2質量部、平均粒径が20nmのシリカ微粒子0.1質
量部および2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン0.2質量部を混合、攪
拌して得られた不均一なゲル状溶液を、ステンレス製密
閉容器にて1MPa、180℃で5分間加熱した後、5
0℃の水浴中に容器ごと投入して冷却し、セルロースト
リアセテート溶液Dを調製した。
【0037】(透明支持体の作製)公知(特開平7−1
1055公報記載)の方法に従い、溶液Dを単層ドラム
流延し、厚み80μmのセルローストリアセテートを作
製した。作製したフイルムを透明支持体として用いた。
【0038】(ハードコート層の形成)透明支持体の一
方の面に、実施例1と同様にハードコート層を形成し
て、ハードコートフイルムを作製した。
【0039】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、鉛筆硬度は2Hであり、マンドレル試験では10m
mの曲率でもクラックが入らなかった。
【0040】[実施例4] (下塗り層の形成)実施例1で使用した透明支持体の一
方の面に、線状ポリエステル(ガラス転移温度:53
℃)からなる下塗り層塗布液を、1μmの厚みで塗布し
て下塗り層を設けた。
【0041】(ハードコート層の形成)下塗り層の上
に、下記組成のハードコート層塗布液を4μmの厚みと
なるように塗布した。次に、紫外線を250mJ/cm
2 照射して、層を硬化させた。このようにして、ハード
コートフイルムを作製した。
【0042】 ──────────────────────────────────── ハードコート層塗布液組成 ──────────────────────────────────── ウレタンアクリレート(UA122P、新中村化学(株)製) 70質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA、日本化薬(株)製) 20質量部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETA、日本化薬(株)製) 10質量部 二次平均粒径が1μmのシリカ微粒子 1質量部 光重合開始剤(イルガキュア184、チバガイギー社製) 3質量部 ────────────────────────────────────
【0043】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、鉛筆硬度は3Hであり、マンドレル試験では10m
mの曲率でもクラックが入らなかった。
【0044】[比較例1] (ハードコート層の形成)実施例1で使用した透明支持
体の一方の面に、下記組成のハードコート層塗布液を4
μmの厚みとなるように塗布した。次に、紫外線を25
0mJ/cm2 照射して、層を硬化させた。このように
して、ハードコートフイルムを作製した。
【0045】 ──────────────────────────────────── ハードコート層塗布液組成 ──────────────────────────────────── ウレタンアクリレート(UA122P、新中村化学(株)製) 100質量部 二次平均粒径が1μmのシリカ微粒子 1質量部 光重合開始剤(イルガキュア184、チバガイギー社製) 3質量部 ────────────────────────────────────
【0046】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、マンドレル試験では5mmの曲率でもクラックが入
らなかったが、鉛筆硬度はHであった。
【0047】[比較例2]実施例1で使用した透明支持
体の一方の面に、下記組成のハードコート層塗布液を4
μmの厚みとなるように塗布した。次に、紫外線を25
0mJ/cm2 照射して、層を硬化させた。このように
して、ハードコートフイルムを作製した。
【0048】 ──────────────────────────────────── ハードコート層塗布液組成 ──────────────────────────────────── ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA、日本化薬(株)製) 60質量部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETA、日本化薬(株)製) 40質量部 二次平均粒径が1μmのシリカ微粒子 1質量部 光重合開始剤(イルガキュア184、チバガイギー社製) 3質量部 ────────────────────────────────────
【0049】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、鉛筆硬度は2Hであり、マンドレル試験では20m
mの曲率でクラックが発生した。
【0050】[比較例3]市販のセルローストリアセテ
ートフイルム(フジタックFT−UV80)を透明支持
体として用いた。このフイルムは、ジクロロメタンを溶
媒とするセルローストリアセテート溶液を単層流延して
製造されている。透明支持体の上に実施例1と同様に、
ハードコート層を形成して、ハードコートフイルムを作
製した。
【0051】(ハードコートフイルムの評価)得られた
ハードコートフイルムの鉛筆硬度を調べた。また、JI
S−5400に従うマンドレル試験を実施した。その結
果、マンドレル試験では10mmの曲率でクラックが入
らなかったが、鉛筆硬度はHであった。
【0052】
【発明の効果】本発明のハードコートフイルムは、ハー
ドコート層に加えて、透明支持体にも改良を加える(特
定のセルローストリアセテートフイルムを使用する)こ
とで、充分な硬度と充分な柔軟性とを達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本的なハードコートフイルムの構成を示す断
面模式図である。
【図2】別のハードコートフイルムの構成を示す断面模
式図である。
【図3】さらに別のハードコートフイルムの構成を示す
断面模式図である。
【符号の説明】
1 透明支持体 1a、1b、1c 透明支持体の共流延層 2 ハードコート層 3 下塗り層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上にハードコート層が設けら
    れているハードコートフイルムであって、透明支持体
    が、セルローストリアセテートを実質的にジクロロメタ
    ンを含まない溶媒に溶解したセルローストリアセテート
    溶液を単層流延して得られたセルローストリアセテート
    フイルムであるか、あるいは複数のセルローストリアセ
    テート溶液を複数層共流延して得られたセルローストリ
    アセテートフイルムであり、ハードコート層が、鉛筆硬
    度が2H以上の層を重合により形成できる化合物と、マ
    ンドレル試験における10mm以上の曲率でクラックが
    入らない層を重合により形成できる化合物からなる塗布
    液を塗設後に反応させ生成されるポリマーからなること
    を特徴とするハードコートフイルム。
  2. 【請求項2】 セルローストリアセテート溶液が、冷却
    溶解法または高温溶解法により調製された溶液である請
    求項1に記載のハードコートフイルム。
  3. 【請求項3】 ハードコート層が、鉛筆硬度が2H以上
    であり、かつマンドレル試験における10mm以上の曲
    率でクラックが入らない層である請求項1に記載のハー
    ドコートフイルム。
  4. 【請求項4】 鉛筆硬度が2H以上の層を重合により形
    成できる化合物が、エチレン性不飽和化合物である請求
    項1に記載のハードコートフイルム。
  5. 【請求項5】 マンドレル試験における10mm以上の
    曲率でクラックが入らない層を重合により形成できる化
    合物が、ウレタン(メタ)アクリレートである請求項1
    に記載のハードコートフイルム。
  6. 【請求項6】 透明支持体とハードコート層との間に、
    120℃よりも低いガラス転移温度を持つポリマーから
    なる下塗り層が設けられている請求項1に記載のハード
    コートフイルム。
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