JP2002265422A - 1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法 - Google Patents

1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法

Info

Publication number
JP2002265422A
JP2002265422A JP2001070180A JP2001070180A JP2002265422A JP 2002265422 A JP2002265422 A JP 2002265422A JP 2001070180 A JP2001070180 A JP 2001070180A JP 2001070180 A JP2001070180 A JP 2001070180A JP 2002265422 A JP2002265422 A JP 2002265422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
hydroxy
nitrophenyl
cycloalkanes
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001070180A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Fujimoto
昌樹 藤本
Yoshio Takashio
美穂 高塩
Atsushi Iwabuchi
淳 岩渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP2001070180A priority Critical patent/JP2002265422A/ja
Publication of JP2002265422A publication Critical patent/JP2002265422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1,1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニトロフ
ェニル)シクロアルカン類を高純度、高収率で製造する
方法を提供する。 【解決手段】1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロアルカン類を、不活性な溶媒中実質的に他の酸が
存在しない条件下で、硝酸を用いてニトロ化することに
より1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニ
ル)シクロアルカン類を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー用中間体
である1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェ
ニル)シクロアルカン類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスーoーニトロフェノール類を還元し
て得られるビスーoーアミノフェノール類は、高耐熱、
高強度、電気特性の良好なポリマーであるポリベンゾオ
キサゾール、ポリヒドロキシイミドおよびポリヒドロキ
シアミドまたはその前駆体の製造に必要な化合物であ
る。ポリベンゾオキサゾール、ポリヒドロキシイミドお
よびポリヒドロキシアミドは、特に半導体の表面保護
膜、層間絶縁膜、多層配線基板の層間絶縁膜、フレキシ
ブル配線基板のカバーコート等に重要な感光性または非
感光性のポリマーである。ビスーoーアミノフェノール
類はこれらから製造されるポリマーの耐熱性、機械特
性、電気特性、物理化学特性等に大きい影響を与えるの
で、半導体分野の高密度化、面実装化や高周波伝送に対
応する耐熱性、低熱膨張性、低誘電等のますますの高性
能要求を満足させるポリマーの製造を可能にするビス−
oーアミノフェノール類の開発が求められている。1,
1−ビス(3−アミノー4−ヒドロキシフェニル)シク
ロアルカン類はこの要求を充たすポリマーのモノマーと
して有用である。
【0003】ビスーoーニトロフェノール類の製造法と
しては、次の方法が知られている。POLYMER L
ETTERS vol.7,185−191(196
1)では酢酸とベンゼンの混合溶媒中で硝酸により2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンをニトロ
化している。粗生成物の収率は72%であり、再結晶に
より精製している。特開昭59−27950では、多量
の酢酸中で硝酸により4,4´−ビフェノールをニトロ
化している。粗生成物の収率は85%であり、再結晶に
より精製している。いずれの方法も多量の酢酸溶媒、大
過剰の硝酸を使用しているために廃溶媒の処理費用が高
く、また危険なトリニトロ化物が副生するという問題を
有する。Tr.Voronezh.Gos.Univ.
(1969),73(2),58では1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを酢酸中で発煙
硝酸によりニトロ化しているが、収率、粗生成物品質に
ついて記載はない。本発明者らは、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)類を不活性な溶媒中他の酸の存在しない条
件下で硝酸を用いてニトロ化する方法を提案している
(特願2000−123430)。原料のビス(4−ヒ
ドロキシフェノール)類のベンゼン環同士の結合は、メ
チレン、2,2−イソプロピレン、オキシ、チオ、スル
ホン、カルボニルまたは直接結合に限られ、本発明の電
子供与性が強く、また立体的に混み合ったシクロアルキ
リデンにより結合したビス(4−ヒドロキシフェノー
ル)については言及していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高性能を満足するポリ
マーの製造に有用な中間体である1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製
造法の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロアルカン類を不活性な溶媒中で実
質的に他の酸の存在させないで、硝酸を用いてニトロ化
することによりトリニトロ体等の副生物の生成が少な
く、1,1−ビス(4−ヒドロキシ3−ニトロフェニ
ル)シクロアルカン類を高純度、高収率で得ることがで
きる事を見出した。即ち、本発明は、(1)1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン類を不活
性な溶媒中、硝酸を用いて、実質的に他の酸の存在しな
い条件下でニトロ化することを特徴とする1,1−ビス
(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)シクロアルカ
ン類の製造方法、(2)硝酸濃度が10〜95重量%で
ある(1)に記載の1,1−ビス(4−ヒドロキシー3
−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法、
(3)反応温度がー20〜30℃である(1)または
(2)に記載の1,1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニ
トロフェニル)シクロアルカン類の製造方法、(4)不
活性溶媒が脂肪族、脂環族または芳香族炭化水素である
(1)から(3)のいずれかに記載の1,1−ビス(4
−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類
の製造方法、(5)不活性溶媒が脂肪族または芳香族塩
素化炭化水素である(1)から(4)のいずれかに記載
の1,1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニ
ル)シクロアルカン類の製造方法、(6)1,1−ビス
(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカ
ン類が、1,1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニトロフ
ェニル)シクロヘキサン又は1,1−ビス(5ーフルオ
ロ−4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロヘキ
サンである(1)から(5)のいずれかに記載の製造方
法、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の方法により製造される1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアル
カン類とは、シクロアルカン部の1位に2つの3−アミ
ノー4−ヒドロキシフェニル部を有するものであり、シ
クロアルカン部及び3−アミノー4−ヒドロキシフェニ
ル部の双方に任意に置換基を有していてもよい。シクロ
アルカン部とは、シクロヘキサンのようなシクロアルカ
ン様の環状構造のことであり、少なくとも炭素原子のみ
で構成される環状骨格を有するものである。また、シク
ロアルカン部の環の大きさは、3以上であり、好ましく
は15以下、より好ましくは3乃至10、好適には5乃
至8である。また、シクロアルカン部の1位以外に置換
した2以上の置換基同士が相互に結合し、ビシクロ環や
スピロ環、ペリ環を形成していてもよく、インダンやテ
トラリンのようにベンゼン環の如き芳香族環(複素環も
含む)が縮環していてもよい。シクロアルカン部の具体
例としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロ
ヘプタン、シクロオクタン等が挙げられ、シクロヘキサ
ンが好ましい。シクロアルカン部に結合している置換基
としては、ヒドラジンを用いた還元反応環境下で安定な
ものであればよく、好ましい具体例として、メチル、エ
チル、nープロピル、isoープロピル、tert−ブ
チル等のアルキル基、フェニル基などが挙げられる。3
−アミノー4−ヒドロキシフェニル部の置換基として
は、ヒドラジンを用いた還元反応環境下で安定なもので
あればよく、また置換位置は2,5,6位のいずれかで
あるが、好ましくは、2−モノ置換、5−モノ置換、6
−モノ置換、2,5−ジ置換である。置換基の具体例と
しては、低級アルキル基、フェニル基、ハロゲン置換低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級ア
ルコキシ基、低級チオアルキル基、ハロゲン原子などで
置換されていてもよい。低級アルキル基の具体例として
は、メチル、エチル、nープロピル、isoープロピ
ル、tert−ブチルが挙げられる。ハロゲン置換低級
アルキル基の具体例としては、トリフルオロメチル、ト
リクロロメチル、パーフルオロエチル、ヘキサフルオロ
プロピルが挙げられ、トリフルオロメチルが好ましい。
低級アルコキシ基の具体例としては、メトキシ、エトキ
シ、nープロポキシが挙げられる。ハロゲン置換低級ア
ルコキシ基の具体例としては、トリフルオロメトキシ、
パーフルオロエトキシ、ヘキサフルオロプロポキシが挙
げられる。低級チオアルキル基の具体例としては、メチ
ルチオ、エチルチオ、nープロピルチオが挙げられる。
ハロゲン原子の具体例としては、フッ素、塩素、臭素お
よびヨウ素が挙げられ、フッ素が好ましい。
【0008】1,1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニト
ロフェニル)シクロアルカン類の具体例としては、1,
1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シク
ロペンタン、1,1−ビス(5−フルオロー4−ヒドロ
キシー3−ニトロフェニル)シクロペンタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシー5−メチル−3−ニトロフェニ
ル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシー
3−ニトロフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)−2ーメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−
ニトロフェニル)ー4−メチルシクロヘキサン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)−4−tert−
ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
ー3−ニトロフェニル)−4−フェニルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシー5−メチルー3−
ニトロフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(2,
5−ジメチル−4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)
シクロヘキサン、1,1ービス(4−ヒドロキシー3−
ニトロー5−トリフルオロメチルフェニル)シクロヘキ
サン、1,1−ビス(4−ヒドロキシー5−メトキシー
3−ニトロフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシー3−ニトロー5−パーフルオロエト
キシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシー5−メチルチオー3−ニトロフェニル)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(5−フルオロー4−ヒドロ
キシー5−ニトロフェニル)シクロヘキサン)、1,1
−ビス(2,5−ジフルオロー4−ヒドロキシー3−ニ
トロフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシ3−ニトロフェニル)シクロヘプタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロ
オクタンが挙げられる。これらのうち1,1−ビス(4
−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロヘキサンお
よび1,1−ビス(5−フルオロー4−ヒドロキシー3
−ニトロフェニル)シクロヘキサンが好ましい。
【0009】本発明の製造方法の原料として用いられる
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカ
ン類は、シクロアルキルケトン類とフェノール類を塩酸
等の酸触媒の存在下で加熱することにより製造される。
例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサンは耐熱性、機械的強度、低吸水性等に優れたエ
ポキシ樹脂、ポリカーボネートやポリアリレンエーテル
を製造するための原料として工業的に製造されている。
また、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
アルカン類のシクロアルカン部は、上記の1,1−ビス
(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカ
ン類の構造とほぼ共通するので詳細な説明を省略する
が、反応条件下において脱離する保護基の如き置換基を
有していてもよく、必ずしも、目的物である1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアル
カン類と原料となる1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロアルカン類は厳密な構造上の類似は要求し
ない。
【0010】本発明に使用される硝酸は、通常その濃度
が10〜95重量%水溶液であり、工業用硝酸をそのま
ま又は水で希釈して使用することができる。好ましい硝
酸濃度は55〜75重量%水溶液である。硝酸の使用量
は1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアル
カン1モルに対して通常1.8〜3.0モルであり、1.
9〜2.2モルが好ましい。
【0011】ニトロ化の反応温度は、通常ー20〜30
℃、好ましくはー5〜10℃である。
【0012】本発明の製造方法は不活性な溶媒の存在中
で行う。不活性な溶媒としては、脂肪族、脂環族または
芳香族炭化水素が使用される。使用しうる脂肪族または
脂環族炭化水素溶媒の具体例としては、nーヘキサン、
イソヘキサン、nーヘプタン、nーオクタン、シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタンが挙げ
ることができる。使用しうる芳香族炭化水素の具体例と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレンが挙げられる。
また不活性な溶媒として、脂肪族または芳香族塩素化炭
化水素も使用することができる。使用しうる脂肪族塩素
化炭化水素の具体例としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,
1,1−トリクロロエタンを、同じく芳香族塩素化炭化
水素の具体例としては、モノクロロベンゼン、オルソジ
クロロベンゼンを挙げることができる。反応に使用する
溶媒量は1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロアルカン類に対して通常3〜20倍(重量比)であ
り、好ましくは5から10倍である。
【0013】本発明の製造方法における反応操作方法と
しては、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロアルカンを不活性溶媒中で攪拌して溶解するか分散
し、冷却して所定温度に保ちながら所定量の硝酸を少し
ずつ注入する。注入時間は通常0.5〜20時間であ
り、好ましくは3〜10時間である。硝酸を注入後さら
に所定の温度に保って、0.5〜10時間攪拌を継続し
て反応を完結させる。反応終了後、反応混合物に水を加
えて攪拌後、反応混合物がスラリー状態の場合はこれを
濾過し、希アルカリ水溶液次いで水でよく洗浄する。反
応混合物が溶液の場合は静置して有機層と水層を分離
し、有機層を希アルカリ水溶液で中性になるまで洗浄
後、溶媒を留去して粗ニトロ化生成物を得る。尚、反応
の進行状況あるいは目的物の純度は、高速液体クロマト
グラフィ(HPLC)によってチェックできる。
【0014】反応時に混合や流動性を良くするために界
面活性剤を添加してもよい。使用し得る界面活性剤とし
てはアルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタリンスルホ
ン酸塩ホルマリン縮合物、アクリル酸ーマレイン酸塩コ
ポリマー、縮合リン酸塩を挙げることができる。
【0015】粗ニトロ化生成物は必要に応じてメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、
エチレングリコールモノエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、2−ブタノン、3−メチルー2
−ブタノン等のケトン類、トルエン、キシレン等のアル
キルベンゼン類、ジメチルホルムアミド、Nーメチル−
2−ピロリドン等の非プロトン極性溶媒から、再結晶に
より精製することができる。粗ニトロ化生成物に対する
溶媒量は、粗ニトロ化物1重量部に対して、1〜10重
量部である。溶媒は単独で、あるいは2種以上を混合し
て使用してもよい。
【0016】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明がこれらの具体例のみに限定される
ものではない。
【0017】実施例1 1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−3−ニトロフェニル)シクロヘキサンの製造 温度計,攪拌機を備えた1L4口フラスコにトルエン6
00mlと1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン81g(0.30mol)を加え、冷却し
て反応温度をー5〜0℃にたもちながら70重量%硝酸
(d=1.42)60g(0.63mol)を3時間か
けて滴下した。さらに同温度で2時間攪拌して反応を終
了した。反応液を希炭酸水素ナトリウム水溶液次いで水
により洗浄後、トルエン溶液相を分液した。トルエンを
留去して褐色粘性オイル状の粗1,1−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−ニトロフェニル)シクロヘキサン120g
を得た。HPLC分析(面積%)92.2%。このオイ
ルにメタノール150mlとと2−ブタノン15mlを
加えて加熱溶解後、5℃まで徐々に冷却して結晶を析出
させた後濾過した。乾燥して精1,1−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−ニトロフェニル)シクロヘキサン85.4
gを得た。収率79.5%。HPLC分析値(面積%)
99.0%。 1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)
シクロヘキサンの特性値 融点(DSC) 92℃ H−NMR(CDCl)δ1.55ppm(6H,
m)、2.45(4H,m)、7.07(2H,d)、
7.40(2H,dd)、8.05(2H,d)、10.
48(2H,s)
【0018】
【発明の効果】高性能ポリマーの原料として有用な1,
1−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)シク
ロアルカン類が効率よく得られる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
    シクロアルカン類を不活性な溶媒中、硝酸を用いて、実
    質的に他の酸の存在しない条件下でニトロ化することを
    特徴とする1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロ
    フェニル)シクロアルカン類の製造方法。
  2. 【請求項2】硝酸濃度が10〜95重量%のである請求
    項1に記載の1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニト
    ロフェニル)シクロアルカン類の製造方法。
  3. 【請求項3】反応温度がー20〜30℃である請求項1
    または2に記載の1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−
    ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法。
  4. 【請求項4】不活性溶媒が脂肪族、脂環族または芳香族
    炭化水素である請求項1から3のいずれかに記載の1,
    1ービス(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)シク
    ロアルカン類の製造方法。
  5. 【請求項5】不活性溶媒が脂肪族または芳香族塩素化炭
    化水素である請求項1から3のいずれかに記載の1,1
    −ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)シクロ
    アルカン類の製造方法。
  6. 【請求項6】1,1−ビス(4−ヒドロキシー3−ニト
    ロフェニル)シクロアルカン類が1,1−ビス(4−ヒ
    ドロキシー3−ニトロフェニル)シクロヘキサン又は
    1,1−ビス(5−フルオロー4−ヒドロキシー3−ニ
    トロフェニル)シクロヘキサンである請求項1から5の
    いずれかに記載の製造方法。
JP2001070180A 2001-03-13 2001-03-13 1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法 Pending JP2002265422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070180A JP2002265422A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070180A JP2002265422A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002265422A true JP2002265422A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18928094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001070180A Pending JP2002265422A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002265422A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004078701A1 (ja) * 2003-03-04 2004-09-16 Idemitsu Kosan Co., Ltd. ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)アダマンタン誘導体及びその製造方法
JP2009221117A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Air Water Inc 4,4’−メチレンビス(2,5−ジメチル−6−ニトロフェノール)の製造方法
JP2009221118A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Air Water Inc 4,4’−エチリデンビス(2,5−ジメチル−6−ニトロフェノール)の製造方法
JP2010195749A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Air Water Inc ビス(3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル)類の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004078701A1 (ja) * 2003-03-04 2004-09-16 Idemitsu Kosan Co., Ltd. ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)アダマンタン誘導体及びその製造方法
US7423180B2 (en) 2003-03-04 2008-09-09 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Bis(3-amino-4-hydroxyphenyl)adamantane derivatives and process for production thereof
JP2009221117A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Air Water Inc 4,4’−メチレンビス(2,5−ジメチル−6−ニトロフェノール)の製造方法
JP2009221118A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Air Water Inc 4,4’−エチリデンビス(2,5−ジメチル−6−ニトロフェノール)の製造方法
JP2010195749A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Air Water Inc ビス(3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル)類の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3856859A (en) Selective nitration process
US5364917A (en) Perfluorocyclobutane ring-containing polymers
JP6798569B2 (ja) 重合性化合物の製造中間体、その製造方法、組成物及び安定化方法
JP2017203005A (ja) エステル基を有するテトラカルボン酸二無水物の製造方法
JP2002265422A (ja) 1,1ービス(4ーヒドロキシー3−ニトロフェニル)シクロアルカン類の製造方法
US6215021B1 (en) Trifluoromethylating reagents and synthesizing processes
JP4815883B2 (ja) ビアダマンタン誘導体
US6608233B2 (en) Process for producting bis(4-hydroxy-3-nitrophenyl) compound
US3944575A (en) Aryl ether compounds and their synthesis
US6433190B1 (en) 3,6-Di(3′,5′-bis(fluoroalkyl) phenyl) pyromellitic dianhydride and method for the preparation thereof
JP2009051819A (ja) ノルボルネン誘導体の製造方法
EP1834943A1 (en) Process for producing aromatic dicarboxylic acid
JP3031036B2 (ja) 含フッ素芳香族ジアミン化合物、アミノ基が保護された含フッ素ジアミン化合物及びそれらの製造法
JP3216199B2 (ja) フッ素含有芳香族ジアミン化合物、フッ素含有ビス(アミノベンゼン)化合物、及びこれらの製造法
JP2002338528A (ja) ビス−o−ニトロフェノール類の製造方法
JP2015074612A (ja) アリーレンジオキシ−ビス(無水コハク酸)及びその製造方法
JP2002173470A (ja) 9,9ービス(3−ニトロー4ーヒドロキシフェニル)フルオレンおよびその製造方法
JP4815884B2 (ja) ビアダマンタンテトラフェノール誘導体
JP2002363147A (ja) 9,9−ビス(3−アミノ−5−アルキル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレンおよびその製造方法
JP2002255910A (ja) 1,1ービス(3−アミノー4ーヒドロキシフェニル)シクロアルカン類の製造方法
JP2003081925A (ja) 新規なビス−o−アミノフェノールおよびその製造法
JPH0585995A (ja) フツ素含有ジアミノベンゼン化合物及びフツ素含有芳香族ジアミン化合物の製造法
JP3390190B2 (ja) 1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)−5−トリフルオロメチルベンゼンおよびその製造方法
JP4419834B2 (ja) テトラアダマンタンフェノール誘導体及びその製造法
JP2010083809A (ja) 3,3’−ジニトロベンジジン化合物又は3,3’−ジアミノベンジジン化合物の製造方法