JP2002265235A - 滑り抵抗性を有するガラス板及びその製造方法 - Google Patents

滑り抵抗性を有するガラス板及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光床等の構成材料として使用可能で、その上
を人が歩く時に滑り抵抗性を発揮する強度の高いガラス
板を提供する。 【解決手段】 基材となるガラス板Gの表面上に耐摩耗
性を有する高硬度粒子を融着してなる滑り抵抗性を有す
るガラス板。このガラス板は、洗浄、乾燥した基材ガラ
ス板の表面に、高硬度粒子と低融点ガラスインキの混合
物を所定のパターンで塗布Aし、低融点ガラスインキの
溶融温度で加熱して、ガラス板表面に高硬度粒子を融着
させることにより製造される。高硬度粒子としては、ア
ルミナ粒子、炭化珪素粒子、ざくろ石粒子などを使用で
き、その大きさは、50〜500ミクロンが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光床等の構成材料
として使用可能で、その上を人が歩く時に滑り抵抗性を
発揮するガラス板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床材としてガラス板を使用する場
合は、該床材を通して内部が見えるようにする場合や、
外部光を取り入れたい場合や、照明を内蔵させて標識を
表示したり夜間景観を演出したりする場合が主なもので
あった。そして、これらの目的で実際に使用されてきた
ものは、強化合わせガラス、ガラスブロック、標識内蔵
の小サイズの強化合わせガラス、ガラス表面をエッチン
グした強化合わせガラス、フリットを点状に融着した強
化合わせガラス等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の床用ガラス
板は、表面が平滑であるから、その上を歩く人が滑りや
すいという問題点があった。特に湿潤状態では滑りやす
く危険であった。これを解決する方法として、表面にシ
ョットブラスト処理やエッチングを施す方法があるが、
これらの処理はガラス板の強度を劣化させるので耐久性
の点で問題があった。さらに、従来の標識を内蔵した小
サイズの強化合わせガラスは、表現されているパターン
が見にくいという問題点があるほか、小サイズのガラス
を多数並べて支持しなければならないので、支持構造が
複雑となるという問題点もあった。そこで、本発明は、
上記従来のガラス板の問題点を改良し、水に濡れた場合
でも十分な滑り抵抗性を発揮でき、強度的にも優れ、か
つ意匠、標識等を明瞭に表現することのできるガラス板
を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、請
求項1に記載の発明にかかる滑り抵抗性を有するガラス
板は、基材となるガラス板の表面上に耐摩耗性を有する
高硬度粒子を融着してなるものである。前記高硬度粒子
としては、例えばアルミナ粒子、炭化珪素粒子、ざくろ
石粒子、珪砂粒子の1種又は2種以上を含むものを使用
することができる。また、高硬度粒子の大きさは50〜
500ミクロンであるのが好ましい。このガラス板は、
表面に高硬度の粒子が融着されているので、滑り抵抗性
が向上し、水に濡れた状態でもスリップ事故を防止する
ことができる。滑り抵抗性を向上させる粒子が、高硬度
粒子であるから、耐久性にも優れている。また、基材が
ガラス板であるから、透光性が必要な場所にも好適に使
用することができる。さらに、高硬度粒子の層により任
意のパターンを表現できるので、標識、意匠等を表示す
るのに便利である。
【0005】次に、請求項5に記載の本発明にかかる滑
り抵抗性を有するガラス板の製造方法は、洗浄、乾燥し
たガラス板の表面に、高硬度粒子と低融点ガラスインキ
の混合物を所定のパターンで塗布し、当該高硬度粒子と
低融点ガラスインキの混合物が塗布されたガラス板を当
該低融点ガラスの溶融温度で加熱することにより、前記
低融点ガラスインキを溶融させ、ガラス板表面に高硬度
粒子を融着させることを特徴としている。この製造方法
によれば、高硬度粒子を含むインキを用いてパターンを
表現するので、所望のパターンを簡単に表現することが
でき、しかも十分な滑り抵抗性が得られる。また、この
パターンは融着によりガラス表面に固定されるので、耐
久性に優れている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例につ
いて具体的に説明する。まず、本発明で基材として使用
することのできるガラス板は、例えばフロート板ガラ
ス、型板ガラス、耐熱板ガラス等である。ガラス板の形
状は、用途によって最も好ましい形状とすればよく、特
に限定はするものではない。また、ガラス板の厚みは、
それほど耐力を要求しない場合は5〜10mm、耐力を
要する場合は10〜19mm程度とするのが好ましい。
この厚みも用途によって適当なものを選べばよい。
【0007】滑り止め用の高硬度粒子は、耐摩耗性のあ
る粒子で、形状的には多角形のものが好ましい。高硬度
粒子の粒径は50〜500ミクロン程度のものが好まし
く、80〜120ミクロンの範囲のものがより好まし
い。この粒子が小さ過ぎると滑り抵抗性が乏しくなり、
大き過ぎると歩行者の靴底に引っ掛かって歩行者がつん
のめる恐れがあるので、上記の範囲のものが適してい
る。
【0008】高硬度粒子の材質としては、工業的に使用
されている従来公知の硬質粒子、例えばアランダム、コ
ランダム、炭化珪素、ザクロ石、珪砂等が適している。
経済的には安価で工業的に生産されているアランダム、
コランダム等を用いるのが好ましい。
【0009】高硬度粒子をガラス板に融着固定するに
は、基材となるガラス板が変形したり溶融したりしない
温度で溶融する低融点ガラスを接着剤的に使用する。低
融点ガラスの融点としては、500〜700℃程度のも
のが好ましく、溶融時間は約2〜5分程度が適当であ
る。このような低融点ガラスの例としては、硼珪酸ガラ
ス、硼珪酸鉛ガラス、硼珪酸亜鉛ガラス等がある。な
お、低融点ガラスは基材であるガラス板の熱膨張係数と
似たような熱膨張係数のものを選ぶ必要がある。
【0010】次に、上記滑り抵抗性を有するガラス板の
製造方法について説明する。まず、基材となるガラス板
を洗浄して乾燥し、清浄なガラス表面を得る。この洗浄
方法としては、温水洗浄、洗剤洗浄等を採用することが
できる。洗剤洗浄した場合は十分に水洗する必要があ
る。
【0011】一方、高硬度粒子を低融点ガラスを含むイ
ンキと調合・混合して、均質なペースト状インキとす
る。低融点ガラスインキは、低融点ガラス粉末を油等で
練ったもので、これに高硬度粒子を適量添加混合して使
用する。上記表面を清浄化したガラス板表面にこのイン
キを用いて所望のパターンを表現する。このための方法
としては、例えばガラス板表面に所定パターンのマスク
を被着し、ガラス表面が露出している部分に上記インキ
を均一な厚さで塗布し、しかる後マスクを外して、所望
のパターンが形成されたガラス板を得る方法がある。こ
のようなマスクを使用する方法の代わりに、ガラス表面
に直接印刷する方法や転写する方法でパターンを形成す
ることもできる。また、ガラス板の全表面に塗布する場
合は吹き付け塗布を行ってもよい。パターンが形成され
たガラス板は、乾燥(例えば80〜120℃で強制乾
燥)する。
【0012】所望のパターンが表現されたガラス板は、
低融点ガラスが溶融する温度(通常は500〜700
℃、好ましくは600〜700℃)で数分間(例えば2
〜5分間)加熱する。この加熱温度は、ガラス板が軟化
せず、インキ中の低融点ガラス成分が溶融する温度とす
る。この加熱により、低融点ガラスが溶融してインキ中
の高硬度粒子がガラス板に付着する。加熱後は、板ガラ
スを急冷又は徐冷する。加熱後のガラス板を急冷すると
当該ガラス板が強化される。ガラス板の強化を必要とし
ない場合は徐冷すればよい。
【0013】図1乃至図3は高硬度粒子が融着されたガ
ラス板Gの表面パターンの例を表すもので、高硬度粒子
と低融点ガラスによる滑り抵抗層をAで、ガラス板の露
出部分をGで表している。図1に示すものは、格子状の
パターンであり、図2は円形が規則正しく配置されたパ
ターン、図3は島状のガラス部分の周囲を滑り抵抗層A
が取り囲んだパターンをそれぞれ表している。また、図
4、図5は滑り抵抗層が形成された部分の断面を模式的
に表すもので、図4に示すように、高硬度粒子Mの大部
分が低融点ガラス層V中に埋没している状態のものが好
ましいが、図5に示すように、高硬度粒子Mが低融点ガ
ラス層Vからかなり突出していてもよく、使用条件によ
ってその埋没状態を適宜選択すればよい。なお、いずれ
の場合も、高硬度粒子Mの表面が低融点ガラスによって
薄く被覆されるのが普通である。一般的には、この高硬
度粒子と低融点ガラス層を合わせた滑り抵抗層Aの厚さ
tは70〜250ミクロン程度とするのが好ましい。
【0014】上記のようにして、基材であるガラス板の
表面に高硬度粒子層が形成された滑り抵抗性を有するガ
ラス板が得られるが、使用条件等により、このガラス板
の裏面に公知の方法で合成樹脂シートの裏打ちを施して
おくのが好ましい。図6は裏打ちされたガラス板の断面
構造を模式的に表すもので、表面に高硬度粒子Mと低融
点ガラスによる滑り抵抗層Aが形成されたガラス板Gの
裏面に合成樹脂シートSが貼着されている。このように
しておけば、仮にガラス板が破損しても破片が飛散しな
い。なお上記合成樹脂シートとしては、例えばポリエチ
レンテレフタレート(PET)の透明又は着色シートを
好適に使用することができる。
【0015】また、より大きな耐力が必要な場合は、合
わせガラスとして使用すればよい。合わせガラスは、上
記滑り抵抗性を有するガラス板を他のガラス板(例えば
強化ガラス板等)に重ね合わせて熱可塑性フィルムで接
着一体化するもので、その断面構造を模式的に示せば図
7のようになる。すなわち、高硬度粒子Mの層が形成さ
れたガラス板Gの裏面側に他のガラス板(強化ガラス)
G’を合わせ膜(熱可塑性フィルム)Fで貼り付けて一
体化している。合わせ膜Fとしては、用途により透明フ
ィルム、乳白色フィルム、着色フィルム等を選択使用で
きる。なお、蓄光材料を利用することにより、夜間に光
るガラスを得ることも可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例についてより具体的に
説明する。 (実施例1)厚さ6mmのフロート板ガラスを200×
300mmに切り出し、ガラス洗浄機にて温水のブラシ
洗浄を行った。しかる後上水で洗い、熱風乾燥して供試
体とした。この供試体の表面に、高硬度粒子と低融点ガ
ラスを含む低融点インキで、図1に示す格子状パターン
(図の黒色部分がインキ部分、線の太さ1.5mm,交
点8mm角,ピッチ28mm)を特殊印刷により印刷し
た。インキの高硬度粒子の径は60〜80ミクロンであ
り、添加量は全量の30重量%で、乳白色の低融点イン
キとした。印刷したままの未乾燥の状態における低融点
インキの厚みは90〜120ミクロンであった。これを
100℃で1時間乾燥した。
【0017】次に、上記印刷・乾燥を終えた供試体を6
50℃で3分間加熱し、ゆっくりと徐冷した。この処理
により、ガラス板表面に印刷したインキ中の高硬度粒子
が融着・固定された。この印刷部分の外観は乳白色で、
その表面はぎざぎざであって、幾何学的表面粗さは、R
a=10数ミクロン、厚みは約100ミクロンであっ
た。
【0018】(実施例2)実施例1と同様にガラス板を
洗浄乾燥し、供試体とした。この供試体の表面に約20
0ミクロンのマスクを施した。マスクによるのパターン
の形状は図2に示すような直径8mmの円形であり、ピ
ッチは15mmである。このマスクを貼り付け、粒度8
0〜120ミクロンの高硬度粒子を混合した低融点イン
キをマスクの無い部分にスキージーしてパターンを形成
したのち、マスクを剥離した。これを乾燥炉で100
℃、1時間の条件で乾燥した。
【0019】上記円形のパターンが形成された供試体を
強化炉で炉内温度700℃で加熱した。加熱時間は3分
であった。これにより高硬度粒子がガラス板表面に融着
・固定された。この場合のパターンは厚みが約200ミ
クロンでぎざぎざの表面形状を有していた。平均粗さは
Ra=20〜25ミクロンであった。
【0020】(実施例3)パターン形状を図3に示す小
石状のパターン(ガラス部分)に処理したほかは実施例
1と同じとした。得られたパターンの厚みは約100ミ
クロン、表面の平均粗さは10数ミクロンであった。
【0021】(実施例4)パターン形状を5mm角、2
5mmピッチで5mm角に処理したほかは上記実施例2
と同じとした。得られたパターンの厚みは約200ミク
ロンであった。
【0022】(実施例5)パターンを4mm幅、14m
mのピッチのストライプ状としたほかは上記実施例3と
同じとした。
【0023】(実施例6)厚み10mmのフローと板ガ
ラスを300×300mmに切り出し、ガラス洗浄機に
て温水でブラシ洗浄し、上水で洗い、熱風乾燥して供試
体とした。この供試体に上記実施例1と同様なパターン
を特殊印刷し、乾燥後実施例1と同様な条件で加熱によ
る強化処理を施した。得られたパターンの厚み等は実施
例1と同様であった。
【0024】次に、得られたパターン付きのガラス板に
厚さ10mmの強化ガラスを乳白色の合わせ膜を挟んで
重ね合わせ、オートクレーブで加熱して合わせガラスを
製作した。合わせガラスの製作方法は公知のものであ
る。
【0025】(試験)以上のようにして得られた各ガラ
ス板について、化学的試験、強化ガラス、合せガラ
スのJIS試験、滑り抵抗性試験を行った。
【0026】 化学的試験 1)耐水試験 常温の水中に1月間浸漬する。 2)耐温水試験 40℃の温水中に1月間浸漬する。 3)耐酸性試験 1%H2 SO4 溶液中に1月間浸漬する。 4)煮沸試験 沸騰水中に2時間浸漬する。 以上の各試験を行ったところ、いずれも合格した。
【0027】強化ガラス、合せガラスのJIS試験 1)JIS R 3206−1997 2)JIS R 3205−1998 に規定する試験を行ったところ、いずれも合格した。
【0028】滑り抵抗性試験 図8に示すように、各試験体である供試ガラス板の上に
靴底に近い所定のゴム塊Gを載せ、荷重Pをかけて、約
30cm/分の速さで平行に引っ張り、その引っ張り力
を測定した。この試験を、試験体が乾燥している状態
と、水を流しながらの湿潤状態でそれぞれ行った。な
お、参考として、ASTM E303による試験も併せ
行った。試験結果は表1の通りであった。この表には、
比較例として、従来公知の格子柄のタペ段刻品(比較例
1)、型板ガラス(比較例2)及びコンクリート小石柄
研磨品(比較例3)のデータも併記している。
【0029】
【表1】
【0030】表1からわかるとおり、本発明の実施品は
いずれも、乾燥状態においても湿潤状態においても、優
れた滑り抵抗性を示した。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光床等として使用するに適した滑り抵抗性を
有するガラス板を簡単な方法で得ることができる。この
ガラス板は、基材であるガラス板の表面に所望のパター
ンで高硬度粒子の層を形成したものであるから、その摩
擦力の調節が容易であり、用途に応じて最適の滑り抵抗
性を得ることができる。また、任意のパターンを表現す
ることができるので、装飾や標識等の機能を十分に発揮
することができ、さらに、エッチング等を施さないの
で、ガラス板の強度と耐久性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】滑り抵抗性を有する層で形成したパターンの1
例を表す外観図である。
【図2】上記と異なるパターンを表す外観図である。
【図3】さらに異なるパターンを表す外観図である。
【図4】ガラス板の模式的断面図である。
【図5】上記と異なる模式的断面図である。
【図6】裏打ちしたガラス板の模式的断面図である。
【図7】合わせガラスとしたガラス板の模式的断面図で
ある。
【図8】試験方法の説明図である。
【符号の説明】
A 滑り抵抗層 G ガラス板 F フィルム M 高硬度粒子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材となるガラス板の表面上に耐摩耗性
    を有する高硬度粒子を融着してなる滑り抵抗性を有する
    ガラス板。
  2. 【請求項2】 高硬度粒子が、アルミナ粒子、炭化珪素
    粒子、ざくろ石粒子、珪砂粒子の1種又は2種以上から
    なる請求項1に記載の滑り抵抗性を有するガラス板。
  3. 【請求項3】 高硬度粒子の大きさが50〜500ミク
    ロンである請求項1又は2に記載の滑り抵抗性を有する
    ガラス板。
  4. 【請求項4】 高硬度粒子が、硼珪酸ガラス、硼珪酸鉛
    ガラス、硼珪酸亜鉛ガラス等の低融点ガラス粉末で融着
    されている請求項1乃至3のいずれかに記載の滑り抵抗
    性を有するガラス板。
  5. 【請求項5】 洗浄、乾燥したガラス板の表面に、高硬
    度粒子と低融点ガラスインキの混合物を所定のパターン
    で塗布し、当該高硬度粒子と低融点ガラスインキの混合
    物が塗布されたガラス板を当該低融点ガラスの溶融温度
    で加熱することにより、前記低融点ガラスインキを溶融
    させ、ガラス板表面に高硬度粒子を融着させることを特
    徴とする滑り抵抗性を有するガラス板の製造方法。
  6. 【請求項6】 低融点ガラスを溶融させる加熱温度が5
    00〜700℃である請求項5に記載の滑り抵抗性を有
    するガラス板の製造方法。
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