JP2002263967A - ゴムブッシュの圧入方法および圧入装置 - Google Patents

ゴムブッシュの圧入方法および圧入装置

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JP2002263967A JP2001068022A JP2001068022A JP2002263967A JP 2002263967 A JP2002263967 A JP 2002263967A JP 2001068022 A JP2001068022 A JP 2001068022A JP 2001068022 A JP2001068022 A JP 2001068022A JP 2002263967 A JP2002263967 A JP 2002263967A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動塗布でありながら安価な設備費の圧入装
置を提供する。 【解決手段】 ワークWのゴムブッシュ挿入穴W1にブ
ッシュガイド7を当接させた状態で、圧入ピン8に保持
されたゴムブッシュBをブッシュガイド7経由でワーク
Wに挿入する際に、ゴムブッシュBの先端側フランジD
がブッシュガイド7内面に嵌合して閉空間が形成された
時点からゴムブッシュBの後端側フランジDが通過する
時点までの間、塗布剤を噴霧口41から噴霧し、ゴムブッ
シュBの表面に付着させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムブッシュの圧
入方法および圧入装置に関し、特に圧入時のブッシュの
損傷防止と挿入作業性向上のために用いられる塗付剤の
塗布に好適なゴムブッシュの圧入方法および圧入装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から圧入装置において、圧入時のゴ
ムブッシュの損傷防止と挿入作業性向上のために、ゴム
ブッシュの圧入に先立ち、ゴムブッシュに塗付剤が塗布
されている。
【0003】塗布方法として、一般に用いられている第
1の方法は、塗付剤が入った容器を持ち上げ、圧入装置
に装着されたゴムブッシュを、この容器内の塗布剤に浸
してゴムブッシュ表面に塗布剤を塗布する方法であり、
また、別の第2の方法としては、自動的にスプレーガン
等によりゴムブッシュに噴霧する方法であり、さらに、
他の第3の方法としては、塗布剤を含ませたスポンジを
シリンダで移動させてゴムブッシュ周りに接触させて自
動的に塗布する方法であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
塗布方法においては、塗付作業が手動のため、作業性が
悪く、作業時間が長くなる不具合に加えて、塗付量を調
整できず、周囲に滴れて作業エリアを汚し、必要以上に
塗布剤を消費するという不具合があった。
【0005】また、第2の塗布方法では、噴霧された塗
布剤が噴霧方向の移動に応じて周囲への飛び散りを防止
する可動式の飛散防止カバーを必要とし、また、第3の
塗布方法では、スポンジを移動させるシリンダを必要と
し、さらに、毎回ゴムブッシュに接触するスポンジの摩
耗に応じて移動位置をずらせてゆく必要もあり、いずれ
の場合においても、設備費が高価となる不具合があっ
た。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、自動塗布でありながら安価な設備費の圧入
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ゴムブッ
シュが圧入される挿入穴を備えたワークにブッシュガイ
ドを当接させ、圧入ピンに保持されたゴムブッシュをブ
ッシュガイドに挿入し、ゴムブッシュの先端側フランジ
とブッシュガイド内面との嵌合により形成されるワーク
挿入穴に連通した第1の閉空間に塗布剤を噴霧して第1
の閉空間を形成する各表面に塗布剤を付着させ、次いで、
ゴムブッシュの後端側フランジがブッシュガイド内面に
嵌合することでゴムブッシュとブッシュガイドとの間に
形成される第2の筒状閉空間に塗布剤を噴霧して第2の
筒状閉空間を形成する各表面に塗布剤を付着させ、前記
塗布剤の付着状態においてゴムブッシュをワークの挿入
穴に圧入することを特徴とする。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記塗
布剤の噴霧は、複数箇所から噴霧されることを特徴とす
る。
【0009】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記塗布剤の噴霧は、ゴムブッシュの前進に応じ
て、第1の閉空間から第2の筒状閉空間へ連続して行わ
れることを特徴とする。
【0010】第4の発明は、ゴムブッシュの圧入装置に
係わり、圧入されるゴムブッシュを縮径するガイド穴に
開口させて噴霧口を設けたブッシュガイドと、圧入する
ゴムブッシュを保持し、前記ブッシュガイドのガイド穴
を経由してワークの挿入穴に圧入する圧入ヘッドと、ワ
ークに当接させたブッシュガイドにゴムブッシュが挿入
された際、ゴムブッシュの先端フランジがブッシュガイ
ド内面に嵌合してワーク挿入穴に連通した第1の閉空間
が形成された状態において塗布剤を前記噴霧口から噴霧
し、引き続き、ゴムブッシュの前後両端のフランジがブッ
シュガイド内面に嵌合しゴムブッシュとブッシュガイド
との間に第2の筒状閉空間が形成される状態において塗
布剤を噴霧口から噴霧する噴霧手段とから構成したこと
を特徴とする。
【0011】第5の発明は、第4の発明において、前記噴
霧口は、複数個設けられていることを特徴とする。
【0012】第6の発明は、第4または第5の発明にお
いて、前記噴霧手段は、圧入ヘッドの第1の移動位置で噴
霧口からの噴霧を開始し、第2の移動位置で噴霧を停止
することを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】したがって、第1および第4の発明で
は、ゴムブッシュ圧入時にブッシュガイド内面との間に
形成される第1の閉空間(ゴムブッシュの先端側フラン
ジとブッシュガイド、ゴムブッシュ挿入穴で形成され
る)、および、第2の筒状閉空間(ゴムブッシュの先端側
および後端側フランジとブッシュガイドで形成される)
へ夫々塗布剤を噴霧するため、噴霧された塗布剤の外部
への漏れ出しがなく、効率的に各圧入摺動面に付着させ
ることができ、作業エリアの汚れも防止できる。
【0014】また、スポンジ等で塗布する際に必要とな
る塗布用シリンダや噴霧式での移動カバー等が不要であ
るので、設備費を安価にできる。
【0015】しかも、ゴムブッシュの圧入工程を停止さ
せることなく塗布できるため、塗布のための作業時間が
不要であり、作業効率を向上でき、さらに、噴霧量を最適
量に調整することで塗付剤の消費量を削減できる。
【0016】第2および第5の発明では、第1および第
4の発明の効果に加えて、複数箇所から第1、第2の閉
空間に塗布剤を噴霧するため、ゴムブッシュ表面、およ
び、ブッシュガイド等の摺動面に万遍なく塗布でき、圧入
作業の効率を向上できる。
【0017】第3および第6の発明では、噴霧手段によ
る塗布剤の噴霧を圧入ヘッドの第1の移動位置で噴霧口
からの噴霧を開始し、第2の移動位置で噴霧を停止する
ようにしているため、リミットスイッチ等によりプレス
ラムに連動して作動させることができ、制御装置の改造
や追加が発生せず設備費を安価にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】先ず、図1、2により対象とする製品につ
いて説明し、図3〜5に基づき本発明の圧入装置の一例
を説明し、図6に基づき圧入装置の作動を説明する。
【0020】図1は、ブッシュの圧入対象の一例である
車両用サスペンション装置のアクスルAXであり、軸受
けおよびアクスル軸が挿入される軸穴H、ブレーキ装置
が固定される取付けボスBR、ストラットに取付けられ
るストラット取付け部ST、パラレルリンク先端の連結
ピンが貫通する図示しない穴を持つパラレルリンク取付
け部PR、前後方向のラジアスロッド先端を受容するラ
ジアスロッド取付け部RR等を備えている。
【0021】そして、このアクスルAXでは、ラジアス
ロッド先端を受容するラジアスロッド取付け部RRの取
付け穴RHにゴムブッシュを圧入して、このゴムブッシ
ュ内にラジアスロッド先端が挿入して固定される。
【0022】即ち、ゴムブッシュは、図2(A)に示すよ
うに、筒状の内筒Aの外周に筒状のゴムブッシュBを加
硫接着して形成され、ゴムブッシュBの軸方向中央部は
半径方向外側に膨出した膨出部Cが形成され、ゴムブッ
シュBの軸方向端部には半径方向に立ち上がったフラン
ジ部Dに形成されている。
【0023】そして、図2(B)のごとく、圧入相手側
(図1の例では、アクスルAXのラジアスロッド取付け
部RR)の穴RHに圧入された際には、膨出部Cが圧入
相手側の穴RH内面に緊迫力を持って挿入され、フラン
ジ部Dが圧入相手側の穴RHの縁に当接してゴムブッシ
ュBを抜け止めする。
【0024】図3〜6に基づき、本発明の圧入装置の一
例を説明する。図3は圧入装置の正面図、図4は同側面
図、図5は本発明主要部の平面図を夫々示す。
【0025】本発明の圧入装置1は、プレスベッド2上
に配置したワークを支持する基準シート5と、基準シー
ト5上に載置されたワークWを保持するクランプ機構6
と、ワークWに上方から接触するブッシュガイド7と、
ゴムブッシュBを保持し、プレスフレーム3の図示しな
いシリンダにより下降されるプレスラム4先端に配置さ
れてワークW内にゴムブッシュBを押込む圧入ヘッドと
しての圧入ピン8と、ゴムブッシュB圧入に際してブッ
シュガイド7内でゴムブッシュBに塗布剤を噴霧する噴
霧装置9とから構成されている。
【0026】前記ワークを支持する基準シート5は、プ
レスベッド2上に立設した支持ベース10上に固定さ
れ、中央の上下貫通穴15内から筒状のリンクガイド1
6の先端が出没可能で、且つ、内蔵する図示しないスプ
リングの付勢力で突出状態に位置させて保持している。
【0027】そして、リンクガイド16、基準シート
5、および、支持ベース10には、上下方向に所定の長
さに亙り所定の幅を持つ切欠き部17が形成されてい
る。
【0028】前記リンクガイド16内には、リターンピ
ン18が摺動可能に挿入され、前記切欠き部17内を上
下方向に移動可能な連結プレート19、および、連結プ
レート19に結合した連結ロッド20を介して後述する
圧入ピン8に連結され、圧入ピン8の上下動に連動して
上下するよう構成している。
【0029】前記クランプ機構6は、前記基準シート5
上にリンクガイド16に嵌合して載置されるワークWの
上側に係合して圧入作動中にワークWが離脱するのを防
止するもので、支持ベース10の側面に立設した支持部
11の中途部を貫通したその先端部26が、退避位置
(図3の実線位置)とワーク上端に係合する作動位置
(図3の鎖線位置)との間で移動可能となっており、支
持部11背面に固定したクランプシリンダ27のピスト
ンロッド28により上記2つの位置のいずれかに駆動さ
れる。
【0030】前記ブッシュガイド7は、前記支持部11
に支持され上下方向に配置された二本のガイドロッド1
2に案内されるガイドチューブ30と一体に上下動可能
に支持され、ガイドロッド12外周に配置したリターン
スプリング13により上方に位置するよう付勢され、後
述するブッシュガイド押し下げロッド39により下方へ
押圧されるときリターンスプリング13に抗して下方に
移動し、その先端ガイド部31をクランプ機構6の先端
で離脱防止したワークWの上端に接触するよう移動され
る。
【0031】このガイド部31は、図6(A)に詳細に
示すように、内面が略円錐台状部分32とその上方の円
筒状部分33から構成される案内面34を備え、ワーク
W上端に接触するとき、円錐台状部分32の下方開口が
ワークWのブッシュ圧入穴W1に連続するよう構成され
ている。
【0032】そして、円錐台状部分32の中途部には、
塗布剤を案内面34内に向かって噴出させる噴霧口41
が複数個略等間隔に配置されている。
【0033】前記圧入ピン8は、先端にゴムブッシュB
をその内筒A内に嵌合して保持する支持ピン36とゴム
ブッシュBの内筒A端部に当接してゴムブッシュBをワ
ークW内に押込む圧入力を発揮する圧入ピン8とから構
成され、プレスフレーム3に上下方向に配置したダイバ
ー14に案内されるガイド部37でその回転方向位置が
規制され、プレスフレーム3に設けたプレスラム4先端
に固定して配置されている。
【0034】そして、前記リターンピン18と連結プレ
ート19を介して連結された連結ロッド20の上端は圧
入ピン保持プレート38を介して圧入ピン8に連結され
ており、圧入ピン8とリターンピン18とは一体となっ
て上下する。
【0035】さらに、ガイド部37には、前述したブッシ
ュガイド押下げロッド39を上下動自在に保持すると共
に、スプリング40によりブッシュガイド押下げロッド
39を下方へ突出するよう付勢しており、プレスラム4
の下降時に、その先端がブッシュガイド7に当接してブ
ッシュガイド7をプレスラム4の下降につれて下方へ移
動させ、最終的にブッシュガイド7の下端をワークWの
上端に当接させ、その後のプレスラム4の下降移動はス
プリング40の撓みで吸収する。
【0036】前記噴霧装置9は、ブッシュガイド7のガ
イド部31の円錐台状部分32の中途部に円周方向等間
隔に配置した複数個の噴霧口41と、これらの噴霧口4
1を塗布剤供給源である、例えば、塗布剤カートリッジ4
2に連通させるチューブ43、中継コネクタ44、ホース
45、供給弁46から構成され、前記供給弁46は、プレ
スラム4の下降ストロークが第1の所定値を超えたとき
を検出する図示しない第1のリードスイッチにより開放
作動し、プレスラム4の下降ストロークが第2の所定値
に達したときを検出する図示しない第2のリードスイッ
チにより閉成作動するよう作動する。
【0037】なお、中継コネクタ44は、図示していない
が、ブッシュガイド7と連動して上下するその支持部材
に保持するようにしており、ブッシュガイド7の上下動
により中間のチューブ43が捩じれて周辺の部材と干渉
するのを防止している。
【0038】また、塗布剤供給源として、塗布剤カートリ
ッジ42を用いるものとして説明しているが、一般的に
用いられるポンプのみ(この場合、供給弁46を廃止し
て、上記リードスイッチにより逐次ポンプを駆動するよ
うにしてもよい)、或いは、ポンプよりの塗布剤を高圧で
貯蔵するタンクを備えるものであってもよい。
【0039】次に、圧入装置の作動を図6に基づいて説
明する。
【0040】先ず、図3、4において、圧入ピン8が上昇
位置にあり、リターンピン18、リンクガイド16が基準
シート5の貫通穴15から突出し、クランプ機構6が実
線図示の退避位置にある初期状態において、ワークWの
ゴムブッシュ挿入穴W1をリンクガイド16に嵌合さ
せ、クランプ機構6をクランプシリンダ27で鎖線図示
のごとく前進させて、ワークWを初期位置にセットして
保持する。
【0041】次いで、プレスラム4を下降させると、圧入
ピン8が下降し、連結ロッド20、連結プレート19を介
してリターンピン18が下降する一方、ブッシュガイド
押下げロッド39の先端がブッシュガイド7に当接して
ブッシュガイド7をガイドロッド12の案内のもとに下
降させ、ブッシュガイド7がワークWの上端に当接し
(図6(A)参照)、ブッシュガイド押下げロッド39
の下降移動は停止し、それ以降のプレスラム4の下降で
はスプリング40のみが撓む。
【0042】さらに、プレスラム4を下降させると、ゴム
ブッシュBの下方のフランジDがブッシュガイド7の円
筒状部分33内に嵌入し、次いで、円錐台状部分32に達
した段階(図6(B)参照)で、プレスラム4の下降が
第1の所定値を超えたことを第1のリードスイッチで検
出して、噴霧装置9の供給源(供給弁46等)を作動さ
せて、その塗布剤を噴霧口41からブッシュガイド7内
に噴霧する。
【0043】この噴霧液は、ゴムブッシュBの下側フラ
ンジDの下端面、この下側フランジDで密閉しているブ
ッシュガイド7の円錐台状部分32の内面、および、ワー
クWの挿入穴W1内面のリンクガイド16で支持してい
ない上方部分に付着する。
【0044】プレスラム4の下降により、ゴムブッシュ
Bの下側フランジDが噴霧口41を通過して下方に移動
するとき、ブッシュガイド7の円錐台状部分32の内面
に付着した噴霧液は前記下側フランジDで掻き取られな
がら下方に送られてワークWの挿入穴W1内面に付着す
る一方、その一部は下側フランジDとブッシュガイド7
との間に入り、下側フランジDの摺動移動を潤滑する。
【0045】また、下側フランジDが噴霧口41を通過
するとき、ゴムブッシュBの上側フランジDがブッシュ
ガイド7の円筒状部分33の上端に嵌合するように、円
筒状部分33の軸方向寸法が設定されており、円筒状部
分33と上下フランジDとの嵌合で密閉された筒状空間
に噴霧口41から噴霧された噴霧液は、ゴムブッシュB
の上下フランジD間の表面に付着すると共にブッシュガ
イド7内面にも付着して上部フランジDの摺動移動を潤
滑する。
【0046】さらに、プレスラム4を下降させると、ゴム
ブッシュBの下部フランジDが円錐台状部分32で薄く
変形された後ワークWの挿入穴W1に進入してゆくが、
この際にも下部フランジDの下方に噴霧した塗布剤の噴
霧液が下部フランジDで送られてワークWの挿入穴W1
内面に付着するため、ワークWの挿入穴W1との摩擦は
低減されている。
【0047】そして、プレスラム4の下降が第2の所定
値に達したことを第2のリードスイッチで検出すると
(この時点は、図6(C)のごとく、ゴムブッシュBの上
部フランジDがまだ噴霧口41を通過しない時点が設定
されている)、噴霧口41からの塗布剤の噴霧が停止さ
れ、ゴムブッシュBの上下フランジD、D間に付着して蓄
積された塗布剤がゴムブッシュBの軸部(膨出部Cも含
んでいる)と円錐台状部分32およびワークWの挿入穴
W1との間の摩擦を低減させた状態で引き続き挿入され
る。
【0048】上記ゴムブッシュBの挿入に連れてワーク
Wを支持していたリンクガイド16は基準シート5内に
押込められて後退し、ゴムブッシュBの下方フランジD
がワークWの挿入穴W1を通過した時点でプレスラム4
の下降は停止し、下方フランジDはワークWの挿入穴W
1周りの端面に膨径して係合する。
【0049】次いで、プレスラム4が上昇し、圧入ピン8
およびゴムブッシュ支持ピン36がゴムブッシュBの内
筒Aから抜けてゆき、所定量上昇した段階で、ブッシュガ
イド押下げロッド39とブッシュガイド7とが共に上昇
し、このブッシュガイド7の上昇で今までブッシュガイ
ド7の円錐台状部分32に留まっていたゴムブッシュB
の上側フランジDが開放され、拡径してワークWの挿入
穴W1周りの端面に膨径して係合する。
【0050】さらに、プレスラム4が上昇すると、ブッシ
ュガイド7はガイドロッド12で案内される上端位置の
初期位置に復帰し、ブッシュガイド押下げロッド39は
圧入ピン8と共に上昇する。
【0051】圧入ピン8の上昇過程でクランプ機構6を
開放させた状態とし、次いで、圧入ピン8に連結した連結
ロッド20、連結プレート19を介してリターンピン1
8、および、リンクガイド16を基準シート5から突出さ
せ、ゴムブッシュBの挿入されたワークWを持ち上げ、ワ
ークWをリリースして、ゴムブッシュBの一連の圧入動
作が完了する。
【0052】以上のごとく、本発明の実施の態様におい
ては、ゴムブッシュBの圧入時にブッシュガイド7の内
面との間に形成された第1の閉空間(ゴムブッシュBの
先端側フランジDとブッシュガイド7、ゴムブッシュ挿
入穴W1で形成される)、および、第2の筒状閉空間(ゴ
ムブッシュBの先端側および後端側フランジDとブッシ
ュガイド7で形成される)へ塗布剤を順次噴霧するた
め、効率的に各圧入摺動面に付着させることができる。
【0053】しかも、噴霧された塗布剤の外部への漏れ
出しがないため、作業エリアの汚れが生じなく、スポンジ
による塗布での塗布用シリンダや噴霧による可動式の飛
散防止カバー等を不要とでき、設備費を安価にできる。
【0054】また、ゴムブッシュBの圧入作業工程を停
止させることなく塗布できるため、塗布のための作業時
間が不要であり、作業効率を向上でき、その噴霧量を最適
量に調整することで塗付剤の消費量を削減できる。
【0055】さらに、噴霧口41はブッシュガイド7に
複数個設けられているため、複数箇所から塗布剤を噴霧
して、ゴムブッシュBの表面、および、ブッシュガイド7
等の摺動面に万遍なく塗布でき、圧入作業の効率を向上
できる。
【0056】また、塗布剤の噴霧の開始、および、停止を
圧入ピン8の第1の移動位置で開始し、第2の移動位置
で停止するようにしているため、リミットスイッチ等に
よりプレスラム4に連動して作動させることができ、制
御装置の改造や追加が発生せず設備費を安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する製品の一例を示す正面図。
【図2】同じくゴムブッシュを示し、(A)はその圧入
前の状態を、(B)は圧入した使用状態を夫々示す断面
図。
【図3】本発明を適用した圧入装置の一例を示す正面
図。
【図4】同じく圧入装置の側面図。
【図5】同じく圧入装置の主要部の平面図。
【図6】本発明の圧入装置の動作説明図。
【符号の説明】
A 内筒 B ゴムブッシュ D フランジ W ワーク 1 圧入装置 2 プレスベッド 3 プレスフレーム 4 プレスラム 5 基準シート 6 クランプ機構 7 ブッシュガイド 8 圧入ピン(圧入ヘッド) 9 噴霧装置 10 支持ベース 11 支持部 12 ガイドロッド 14 ダイバー 16 リンクガイド 17 切欠き部 18 リターンピン 19 連結プレート 20 連結ロッド 26 先端部 27 クランプシリンダ 31 ガイド部 32 円錐台状部分 33 円筒状部分 34 案内面 41 噴霧口 42 塗布剤カートリッジ 43 チューブ 44 中継コネクタ 45 ホース 46 供給弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムブッシュが圧入される挿入穴を備え
    たワークにブッシュガイドを当接させ、圧入ピンに保持
    されたゴムブッシュをブッシュガイドに挿入し、ゴムブ
    ッシュの先端側フランジとブッシュガイド内面との嵌合
    により形成されるワーク挿入穴に連通した第1の閉空間
    に塗布剤を噴霧して第1の閉空間を形成する各表面に塗
    布剤を付着させ、次いで、ゴムブッシュの後端側フランジ
    がブッシュガイド内面に嵌合することでゴムブッシュと
    ブッシュガイドとの間に形成される第2の筒状閉空間に
    塗布剤を噴霧して第2の筒状閉空間を形成する各表面に
    塗布剤を付着させ、前記塗布剤の付着状態においてゴム
    ブッシュをワークの挿入穴に圧入することを特徴とする
    ゴムブッシュの圧入方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布剤の噴霧は、複数箇所から噴霧
    されることを特徴とする請求項1に記載のゴムブッシュ
    の圧入方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布剤の噴霧は、ゴムブッシュの前
    進に応じて、第1の閉空間から第2の筒状閉空間へ連続
    して行われることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のゴムブッシュの圧入方法。
  4. 【請求項4】 圧入されるゴムブッシュを縮径するガイ
    ド穴に開口させて噴霧口を設けたブッシュガイドと、圧
    入するゴムブッシュを保持し、前記ブッシュガイドのガ
    イド穴を経由してワークの挿入穴に圧入する圧入ヘッド
    と、ワークに当接させたブッシュガイドにゴムブッシュ
    が挿入された際、ゴムブッシュの先端フランジがブッシ
    ュガイド内面に嵌合してワーク挿入穴に連通した第1の
    閉空間が形成された状態において塗布剤を前記噴霧口か
    ら噴霧し、引き続き、ゴムブッシュの前後両端のフランジ
    がブッシュガイド内面に嵌合しゴムブッシュとブッシュ
    ガイドとの間に第2の筒状閉空間が形成される状態にお
    いて塗布剤を噴霧口から噴霧する噴霧手段とから構成し
    たことを特徴とするゴムブッシュの圧入装置。
  5. 【請求項5】 前記噴霧口は、複数個設けられているこ
    とを特徴とする請求項4に記載のゴムブッシュの圧入装
    置。
  6. 【請求項6】 前記噴霧手段は、圧入ヘッドの第1の移
    動位置で噴霧口からの噴霧を開始し、第2の移動位置で
    噴霧を停止することを特徴とする請求項4または請求項
    5に記載のゴムブッシュの圧入装置。
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