JP3925093B2 - ゴムブッシュの圧入方法および圧入装置 - Google Patents

ゴムブッシュの圧入方法および圧入装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴムブッシュの圧入方法および圧入装置に関し、特に圧入時のブッシュの損傷防止と挿入作業性向上のために用いられる塗付剤の塗布に好適なゴムブッシュの圧入方法および圧入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から圧入装置において、圧入時のゴムブッシュの損傷防止と挿入作業性向上のために、ゴムブッシュの圧入に先立ち、ゴムブッシュに塗付剤が塗布されている。
【0003】
塗布方法として、一般に用いられている第1の方法は、塗付剤が入った容器を持ち上げ、圧入装置に装着されたゴムブッシュを、この容器内の塗布剤に浸してゴムブッシュ表面に塗布剤を塗布する方法であり、また、別の第2の方法としては、自動的にスプレーガン等によりゴムブッシュに噴霧する方法であり、さらに、他の第3の方法としては、塗布剤を含ませたスポンジをシリンダで移動させてゴムブッシュ周りに接触させて自動的に塗布する方法であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の塗布方法においては、塗付作業が手動のため、作業性が悪く、作業時間が長くなる不具合に加えて、塗付量を調整できず、周囲に滴れて作業エリアを汚し、必要以上に塗布剤を消費するという不具合があった。
【0005】
また、第2の塗布方法では、噴霧された塗布剤が噴霧方向の移動に応じて周囲への飛び散りを防止する可動式の飛散防止カバーを必要とし、また、第3の塗布方法では、スポンジを移動させるシリンダを必要とし、さらに、毎回ゴムブッシュに接触するスポンジの摩耗に応じて移動位置をずらせてゆく必要もあり、いずれの場合においても、設備費が高価となる不具合があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、自動塗布でありながら安価な設備費の圧入装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ゴムブッシュが圧入される挿入穴を備えたワークにブッシュガイドを当接させ、圧入ピンに保持されたゴムブッシュをブッシュガイドに挿入し、ゴムブッシュの先端側フランジとブッシュガイド内面との嵌合により形成されるワーク挿入穴に連通した第1の閉空間に塗布剤を噴霧して第1の閉空間を形成するブッシュガイド内面、ワークの挿入穴およびゴムブッシュの先端側フランジ下面の各表面に塗布剤を付着させ、次いで、ゴムブッシュの後端側フランジがブッシュガイド内面に嵌合することでゴムブッシュとブッシュガイドとの間に形成される第2の筒状閉空間に塗布剤を噴霧して第2の筒状閉空間を形成するブッシュガイド内面とゴムブッシュの各表面に塗布剤を付着させ、前記塗布剤の付着状態においてゴムブッシュをワークの挿入穴に圧入することを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記塗布剤の噴霧は、複数箇所から噴霧されることを特徴とする。
【0009】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記塗布剤の噴霧は、ゴムブッシュの前進に応じて、第1の閉空間から第2の筒状閉空間へ連続して行われることを特徴とする。
【0010】
第4の発明は、ゴムブッシュの圧入装置に係わり、圧入されるゴムブッシュを縮径するガイド穴に開口させて噴霧口を設けたブッシュガイドと、圧入するゴムブッシュを保持し、前記ブッシュガイドのガイド穴を経由してワークの挿入穴に圧入する圧入ヘッドと、ワークに当接させたブッシュガイドにゴムブッシュが挿入された際、ゴムブッシュの先端フランジがブッシュガイド内面に嵌合してワーク挿入穴に連通した第1の閉空間が形成された状態において塗布剤を前記噴霧口から前記第1の閉空間に噴霧し、引き続き、ゴムブッシュの前後両端のフランジがブッシュガイド内面に嵌合しゴムブッシュとブッシュガイドとの間に第2の筒状閉空間が形成される状態において塗布剤を噴霧口から前記第2の閉空間に噴霧する噴霧手段とから構成したことを特徴とする。
【0011】
第5の発明は、第4の発明において、前記噴霧口は、複数個設けられていることを特徴とする。
【0012】
第6の発明は、第4または第5の発明において、前記噴霧手段は、圧入ヘッドの第1の移動位置で噴霧口からの噴霧を開始し、第2の移動位置で噴霧を停止することを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
したがって、第1および第4の発明では、ゴムブッシュ圧入時にブッシュガイド内面との間に形成される第1の閉空間(ゴムブッシュの先端側フランジとブッシュガイド、ゴムブッシュ挿入穴で形成される)、および、第2の筒状閉空間(ゴムブッシュの先端側および後端側フランジとブッシュガイドで形成される)へ夫々塗布剤を噴霧するため、噴霧された塗布剤の外部への漏れ出しがなく、効率的に各圧入摺動面に付着させることができ、作業エリアの汚れも防止できる。
【0014】
また、スポンジ等で塗布する際に必要となる塗布用シリンダや噴霧式での移動カバー等が不要であるので、設備費を安価にできる。
【0015】
しかも、ゴムブッシュの圧入工程を停止させることなく塗布できるため、塗布のための作業時間が不要であり、作業効率を向上でき、さらに、噴霧量を最適量に調整することで塗付剤の消費量を削減できる。
【0016】
第2および第5の発明では、第1および第4の発明の効果に加えて、複数箇所から第1、第2の閉空間に塗布剤を噴霧するため、ゴムブッシュ表面、および、ブッシュガイド等の摺動面に万遍なく塗布でき、圧入作業の効率を向上できる。
【0017】
第3および第6の発明では、噴霧手段による塗布剤の噴霧を圧入ヘッドの第1の移動位置で噴霧口からの噴霧を開始し、第2の移動位置で噴霧を停止するようにしているため、リミットスイッチ等によりプレスラムに連動して作動させることができ、制御装置の改造や追加が発生せず設備費を安価にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
先ず、図1、2により対象とする製品について説明し、図3〜5に基づき本発明の圧入装置の一例を説明し、図6に基づき圧入装置の作動を説明する。
【0020】
図1は、ブッシュの圧入対象の一例である車両用サスペンション装置のアクスルAXであり、軸受けおよびアクスル軸が挿入される軸穴H、ブレーキ装置が固定される取付けボスBR、ストラットに取付けられるストラット取付け部ST、パラレルリンク先端の連結ピンが貫通する図示しない穴を持つパラレルリンク取付け部PR、前後方向のラジアスロッド先端を受容するラジアスロッド取付け部RR等を備えている。
【0021】
そして、このアクスルAXでは、ラジアスロッド先端を受容するラジアスロッド取付け部RRの取付け穴RHにゴムブッシュを圧入して、このゴムブッシュ内にラジアスロッド先端が挿入して固定される。
【0022】
即ち、ゴムブッシュは、図2(A)に示すように、筒状の内筒Aの外周に筒状のゴムブッシュBを加硫接着して形成され、ゴムブッシュBの軸方向中央部は半径方向外側に膨出した膨出部Cが形成され、ゴムブッシュBの軸方向端部には半径方向に立ち上がったフランジ部Dに形成されている。
【0023】
そして、図2(B)のごとく、圧入相手側(図1の例では、アクスルAXのラジアスロッド取付け部RR)の穴RHに圧入された際には、膨出部Cが圧入相手側の穴RH内面に緊迫力を持って挿入され、フランジ部Dが圧入相手側の穴RHの縁に当接してゴムブッシュBを抜け止めする。
【0024】
図3〜6に基づき、本発明の圧入装置の一例を説明する。図3は圧入装置の正面図、図4は同側面図、図5は本発明主要部の平面図を夫々示す。
【0025】
本発明の圧入装置1は、プレスベッド2上に配置したワークを支持する基準シート5と、基準シート5上に載置されたワークWを保持するクランプ機構6と、ワークWに上方から接触するブッシュガイド7と、ゴムブッシュBを保持し、プレスフレーム3の図示しないシリンダにより下降されるプレスラム4先端に配置されてワークW内にゴムブッシュBを押込む圧入ヘッドとしての圧入ピン8と、ゴムブッシュB圧入に際してブッシュガイド7内でゴムブッシュBに塗布剤を噴霧する噴霧装置9とから構成されている。
【0026】
前記ワークを支持する基準シート5は、プレスベッド2上に立設した支持ベース10上に固定され、中央の上下貫通穴15内から筒状のリンクガイド16の先端が出没可能で、且つ、内蔵する図示しないスプリングの付勢力で突出状態に位置させて保持している。
【0027】
そして、リンクガイド16、基準シート5、および、支持ベース10には、上下方向に所定の長さに亙り所定の幅を持つ切欠き部17が形成されている。
【0028】
前記リンクガイド16内には、リターンピン18が摺動可能に挿入され、前記切欠き部17内を上下方向に移動可能な連結プレート19、および、連結プレート19に結合した連結ロッド20を介して後述する圧入ピン8に連結され、圧入ピン8の上下動に連動して上下するよう構成している。
【0029】
前記クランプ機構6は、前記基準シート5上にリンクガイド16に嵌合して載置されるワークWの上側に係合して圧入作動中にワークWが離脱するのを防止するもので、支持ベース10の側面に立設した支持部11の中途部を貫通したその先端部26が、退避位置(図3の実線位置)とワーク上端に係合する作動位置(図3の鎖線位置)との間で移動可能となっており、支持部11背面に固定したクランプシリンダ27のピストンロッド28により上記2つの位置のいずれかに駆動される。
【0030】
前記ブッシュガイド7は、前記支持部11に支持され上下方向に配置された二本のガイドロッド12に案内されるガイドチューブ30と一体に上下動可能に支持され、ガイドロッド12外周に配置したリターンスプリング13により上方に位置するよう付勢され、後述するブッシュガイド押し下げロッド39により下方へ押圧されるときリターンスプリング13に抗して下方に移動し、その先端ガイド部31をクランプ機構6の先端で離脱防止したワークWの上端に接触するよう移動される。
【0031】
このガイド部31は、図6(A)に詳細に示すように、内面が略円錐台状部分32とその上方の円筒状部分33から構成される案内面34を備え、ワークW上端に接触するとき、円錐台状部分32の下方開口がワークWのブッシュ圧入穴W1に連続するよう構成されている。
【0032】
そして、円錐台状部分32の中途部には、塗布剤を案内面34内に向かって噴出させる噴霧口41が複数個略等間隔に配置されている。
【0033】
前記圧入ピン8は、先端にゴムブッシュBをその内筒A内に嵌合して保持する支持ピン36とゴムブッシュBの内筒A端部に当接してゴムブッシュBをワークW内に押込む圧入力を発揮する圧入ピン8とから構成され、プレスフレーム3に上下方向に配置したダイバー14に案内されるガイド部37でその回転方向位置が規制され、プレスフレーム3に設けたプレスラム4先端に固定して配置されている。
【0034】
そして、前記リターンピン18と連結プレート19を介して連結された連結ロッド20の上端は圧入ピン保持プレート38を介して圧入ピン8に連結されており、圧入ピン8とリターンピン18とは一体となって上下する。
【0035】
さらに、ガイド部37には、前述したブッシュガイド押下げロッド39を上下動自在に保持すると共に、スプリング40によりブッシュガイド押下げロッド39を下方へ突出するよう付勢しており、プレスラム4の下降時に、その先端がブッシュガイド7に当接してブッシュガイド7をプレスラム4の下降につれて下方へ移動させ、最終的にブッシュガイド7の下端をワークWの上端に当接させ、その後のプレスラム4の下降移動はスプリング40の撓みで吸収する。
【0036】
前記噴霧装置9は、ブッシュガイド7のガイド部31の円錐台状部分32の中途部に円周方向等間隔に配置した複数個の噴霧口41と、これらの噴霧口41を塗布剤供給源である、例えば、塗布剤カートリッジ42に連通させるチューブ43、中継コネクタ44、ホース45、供給弁46から構成され、前記供給弁46は、プレスラム4の下降ストロークが第1の所定値を超えたときを検出する図示しない第1のリードスイッチにより開放作動し、プレスラム4の下降ストロークが第2の所定値に達したときを検出する図示しない第2のリードスイッチにより閉成作動するよう作動する。
【0037】
なお、中継コネクタ44は、図示していないが、ブッシュガイド7と連動して上下するその支持部材に保持するようにしており、ブッシュガイド7の上下動により中間のチューブ43が捩じれて周辺の部材と干渉するのを防止している。
【0038】
また、塗布剤供給源として、塗布剤カートリッジ42を用いるものとして説明しているが、一般的に用いられるポンプのみ(この場合、供給弁46を廃止して、上記リードスイッチにより逐次ポンプを駆動するようにしてもよい)、或いは、ポンプよりの塗布剤を高圧で貯蔵するタンクを備えるものであってもよい。
【0039】
次に、圧入装置の作動を図6に基づいて説明する。
【0040】
先ず、図3、4において、圧入ピン8が上昇位置にあり、リターンピン18、リンクガイド16が基準シート5の貫通穴15から突出し、クランプ機構6が実線図示の退避位置にある初期状態において、ワークWのゴムブッシュ挿入穴W1をリンクガイド16に嵌合させ、クランプ機構6をクランプシリンダ27で鎖線図示のごとく前進させて、ワークWを初期位置にセットして保持する。
【0041】
次いで、プレスラム4を下降させると、圧入ピン8が下降し、連結ロッド20、連結プレート19を介してリターンピン18が下降する一方、ブッシュガイド押下げロッド39の先端がブッシュガイド7に当接してブッシュガイド7をガイドロッド12の案内のもとに下降させ、ブッシュガイド7がワークWの上端に当接し(図6(A)参照)、ブッシュガイド押下げロッド39の下降移動は停止し、それ以降のプレスラム4の下降ではスプリング40のみが撓む。
【0042】
さらに、プレスラム4を下降させると、ゴムブッシュBの下方のフランジDがブッシュガイド7の円筒状部分33内に嵌入し、次いで、円錐台状部分32に達した段階(図6(B)参照)で、プレスラム4の下降が第1の所定値を超えたことを第1のリードスイッチで検出して、噴霧装置9の供給源(供給弁46等)を作動させて、その塗布剤を噴霧口41からブッシュガイド7内に噴霧する。
【0043】
この噴霧液は、ゴムブッシュBの下側フランジDの下端面、この下側フランジDで密閉しているブッシュガイド7の円錐台状部分32の内面、および、ワークWの挿入穴W1内面のリンクガイド16で支持していない上方部分に付着する。
【0044】
プレスラム4の下降により、ゴムブッシュBの下側フランジDが噴霧口41を通過して下方に移動するとき、ブッシュガイド7の円錐台状部分32の内面に付着した噴霧液は前記下側フランジDで掻き取られながら下方に送られてワークWの挿入穴W1内面に付着する一方、その一部は下側フランジDとブッシュガイド7との間に入り、下側フランジDの摺動移動を潤滑する。
【0045】
また、下側フランジDが噴霧口41を通過するとき、ゴムブッシュBの上側フランジDがブッシュガイド7の円筒状部分33の上端に嵌合するように、円筒状部分33の軸方向寸法が設定されており、円筒状部分33と上下フランジDとの嵌合で密閉された筒状空間に噴霧口41から噴霧された噴霧液は、ゴムブッシュBの上下フランジD間の表面に付着すると共にブッシュガイド7内面にも付着して上部フランジDの摺動移動を潤滑する。
【0046】
さらに、プレスラム4を下降させると、ゴムブッシュBの下部フランジDが円錐台状部分32で薄く変形された後ワークWの挿入穴W1に進入してゆくが、この際にも下部フランジDの下方に噴霧した塗布剤の噴霧液が下部フランジDで送られてワークWの挿入穴W1内面に付着するため、ワークWの挿入穴W1との摩擦は低減されている。
【0047】
そして、プレスラム4の下降が第2の所定値に達したことを第2のリードスイッチで検出すると(この時点は、図6(C)のごとく、ゴムブッシュBの上部フランジDがまだ噴霧口41を通過しない時点が設定されている)、噴霧口41からの塗布剤の噴霧が停止され、ゴムブッシュBの上下フランジD、D間に付着して蓄積された塗布剤がゴムブッシュBの軸部(膨出部Cも含んでいる)と円錐台状部分32およびワークWの挿入穴W1との間の摩擦を低減させた状態で引き続き挿入される。
【0048】
上記ゴムブッシュBの挿入に連れてワークWを支持していたリンクガイド16は基準シート5内に押込められて後退し、ゴムブッシュBの下方フランジDがワークWの挿入穴W1を通過した時点でプレスラム4の下降は停止し、下方フランジDはワークWの挿入穴W1周りの端面に膨径して係合する。
【0049】
次いで、プレスラム4が上昇し、圧入ピン8およびゴムブッシュ支持ピン36がゴムブッシュBの内筒Aから抜けてゆき、所定量上昇した段階で、ブッシュガイド押下げロッド39とブッシュガイド7とが共に上昇し、このブッシュガイド7の上昇で今までブッシュガイド7の円錐台状部分32に留まっていたゴムブッシュBの上側フランジDが開放され、拡径してワークWの挿入穴W1周りの端面に膨径して係合する。
【0050】
さらに、プレスラム4が上昇すると、ブッシュガイド7はガイドロッド12で案内される上端位置の初期位置に復帰し、ブッシュガイド押下げロッド39は圧入ピン8と共に上昇する。
【0051】
圧入ピン8の上昇過程でクランプ機構6を開放させた状態とし、次いで、圧入ピン8に連結した連結ロッド20、連結プレート19を介してリターンピン18、および、リンクガイド16を基準シート5から突出させ、ゴムブッシュBの挿入されたワークWを持ち上げ、ワークWをリリースして、ゴムブッシュBの一連の圧入動作が完了する。
【0052】
以上のごとく、本発明の実施の態様においては、ゴムブッシュBの圧入時にブッシュガイド7の内面との間に形成された第1の閉空間(ゴムブッシュBの先端側フランジDとブッシュガイド7、ゴムブッシュ挿入穴W1で形成される)、および、第2の筒状閉空間(ゴムブッシュBの先端側および後端側フランジDとブッシュガイド7で形成される)へ塗布剤を順次噴霧するため、効率的に各圧入摺動面に付着させることができる。
【0053】
しかも、噴霧された塗布剤の外部への漏れ出しがないため、作業エリアの汚れが生じなく、スポンジによる塗布での塗布用シリンダや噴霧による可動式の飛散防止カバー等を不要とでき、設備費を安価にできる。
【0054】
また、ゴムブッシュBの圧入作業工程を停止させることなく塗布できるため、塗布のための作業時間が不要であり、作業効率を向上でき、その噴霧量を最適量に調整することで塗付剤の消費量を削減できる。
【0055】
さらに、噴霧口41はブッシュガイド7に複数個設けられているため、複数箇所から塗布剤を噴霧して、ゴムブッシュBの表面、および、ブッシュガイド7等の摺動面に万遍なく塗布でき、圧入作業の効率を向上できる。
【0056】
また、塗布剤の噴霧の開始、および、停止を圧入ピン8の第1の移動位置で開始し、第2の移動位置で停止するようにしているため、リミットスイッチ等によりプレスラム4に連動して作動させることができ、制御装置の改造や追加が発生せず設備費を安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する製品の一例を示す正面図。
【図2】同じくゴムブッシュを示し、(A)はその圧入前の状態を、(B)は圧入した使用状態を夫々示す断面図。
【図3】本発明を適用した圧入装置の一例を示す正面図。
【図4】同じく圧入装置の側面図。
【図5】同じく圧入装置の主要部の平面図。
【図6】本発明の圧入装置の動作説明図。
【符号の説明】
A 内筒
B ゴムブッシュ
D フランジ
W ワーク
1 圧入装置
2 プレスベッド
3 プレスフレーム
4 プレスラム
5 基準シート
6 クランプ機構
7 ブッシュガイド
8 圧入ピン(圧入ヘッド)
9 噴霧装置
10 支持ベース
11 支持部
12 ガイドロッド
14 ダイバー
16 リンクガイド
17 切欠き部
18 リターンピン
19 連結プレート
20 連結ロッド
26 先端部
27 クランプシリンダ
31 ガイド部
32 円錐台状部分
33 円筒状部分
34 案内面
41 噴霧口
42 塗布剤カートリッジ
43 チューブ
44 中継コネクタ
45 ホース
46 供給弁

Claims (6)

  1. ゴムブッシュが圧入される挿入穴を備えたワークにブッシュガイドを当接させ、
    圧入ピンに保持されたゴムブッシュをブッシュガイドに挿入し、
    ゴムブッシュの先端側フランジとブッシュガイド内面との嵌合により形成されるワーク挿入穴に連通した第1の閉空間に塗布剤を噴霧して第1の閉空間を形成するブッシュガイド内面、ワークの挿入穴およびゴムブッシュの先端側フランジ下面の各表面に塗布剤を付着させ、
    次いで、ゴムブッシュの後端側フランジがブッシュガイド内面に嵌合することでゴムブッシュとブッシュガイドとの間に形成される第2の筒状閉空間に塗布剤を噴霧して第2の筒状閉空間を形成するブッシュガイド内面とゴムブッシュの各表面に塗布剤を付着させ、
    前記塗布剤の付着状態においてゴムブッシュをワークの挿入穴に圧入することを特徴とするゴムブッシュの圧入方法。
  2. 前記塗布剤の噴霧は、複数箇所から噴霧されることを特徴とする請求項1に記載のゴムブッシュの圧入方法。
  3. 前記塗布剤の噴霧は、ゴムブッシュの前進に応じて、第1の閉空間から第2の筒状閉空間へ連続して行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴムブッシュの圧入方法。
  4. 圧入されるゴムブッシュを縮径するガイド穴に開口させて噴霧口を設けたブッシュガイドと、
    圧入するゴムブッシュを保持し、前記ブッシュガイドのガイド穴を経由してワークの挿入穴に圧入する圧入ヘッドと、
    ワークに当接させたブッシュガイドにゴムブッシュが挿入された際、ゴムブッシュの先端フランジがブッシュガイド内面に嵌合してワーク挿入穴に連通した第1の閉空間が形成された状態において塗布剤を前記噴霧口から前記第1の閉空間に噴霧し、引き続き、ゴムブッシュの前後両端のフランジがブッシュガイド内面に嵌合しゴムブッシュとブッシュガイドとの間に第2の筒状閉空間が形成される状態において塗布剤を噴霧口から前記第2の閉空間に噴霧する噴霧手段とから構成したことを特徴とするゴムブッシュの圧入装置。
  5. 前記噴霧口は、複数個設けられていることを特徴とする請求項4に記載のゴムブッシュの圧入装置。
  6. 前記噴霧手段は、圧入ヘッドの第1の移動位置で噴霧口からの噴霧を開始し、第2の移動位置で噴霧を停止することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のゴムブッシュの圧入装置。
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