JP2002263444A - チッ素酸化物除去方法および装置 - Google Patents

チッ素酸化物除去方法および装置

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JP2002263444A
JP2002263444A JP2001068161A JP2001068161A JP2002263444A JP 2002263444 A JP2002263444 A JP 2002263444A JP 2001068161 A JP2001068161 A JP 2001068161A JP 2001068161 A JP2001068161 A JP 2001068161A JP 2002263444 A JP2002263444 A JP 2002263444A
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gas
ozone
adsorption
adsorbent
nitrogen oxide
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JP2001068161A
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Masato Kurahashi
正人 倉橋
Koji Ota
幸治 太田
Masaki Kuzumoto
昌樹 葛本
Yasutaka Inanaga
康隆 稲永
Noboru Wada
昇 和田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チッ素酸化物を効率的に吸着除去する。ま
た、吸着剤を再生するときに得られる高濃度ガスで、吸
着塔の金属部が腐食されないようにする。 【解決手段】 チッ素酸化物を含有する処理ガス9を反
応管11でオゾン酸化処理し、分解触媒充填塔14でオ
ゾン酸化処理されたガスに含まれるオゾンを分解したの
ち、ゼオライト吸着塔13で吸着処理する。吸着剤の再
生は、内側がガラスまたは緻密なアルミナセラミックス
でライニングされた吸着塔中で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性雨などの原因
となるNOガスやNO2ガスなどのチッ素酸化物(以
下、NOxともいう)の混合ガスを除去するための方法
および装置に関する。とくに、自動車、発電所、ボイラ
ー、焼却炉、バイオマス、生物分解活性汚泥などから排
出される排気ガスからNOxを低減し、環境中へ戻す方
法および装置、または、家屋、ビルディング、駐車場、
地下駐車場、トンネル、実験室などに充満したNOx
低減する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】「環境保全研究成果集、Pt1、28頁
1〜28行 18巻(1994)「トンネル等閉鎖空
間の大気汚染浄化に関する基礎的研究」:綾 信博、千
阪 文武、斎藤 敬三ら」には、ゼオライトハニカムに
NOガスを通過させても、NOガスを吸着除去すること
は困難であるため、オゾンを添加してNOガスをNO2
ガスへ酸化させたのち、ゼオライトハニカムで吸着除去
する方法が報告されている。NO2ガスはNOガスと比
較してゼオライトの分子ふるい吸着作用を受けやすいた
め、NOガスを吸着させるよりも、効率的に吸着させる
ことが可能である。
【0003】オゾン添加量を増加させると、NOガス全
量がNO2ガスに転化し、さらに増加させると、NO2
スは硝酸ガスとなることが報告されている。硝酸ガス
は、NO2ガスよりもさらにゼオライトの吸着作用を受
けやすい。報告では、硝酸ガスを生成するために、NO
2ガスに対するオゾン添加量(O3/NO)を、9.3倍
まで増加させている。
【0004】このようにしてNOxガスを吸着させた吸
着剤の再生方法に関しては、吸着塔内部を脱気して減圧
状態にすることで、吸着剤内部からNOxガスを脱着さ
せる方法が、特開平5−146633に開示されてい
る。この操作により、吸着塔で処理されるNOxガスの
濃度を百倍程度に濃縮することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来
は、ゼオライトに吸着しにくいNOガスを、オゾンで酸
化させることで吸着されやすいNO2ガスまたは硝酸ガ
スに転化したのち、吸着除去していた。NO2ガスと硝
酸ガスの吸着性能を比較すると、硝酸ガスのほうが飽和
吸着量が5〜10倍程度多く、硝酸ガスまで酸化させた
ほうがNOxの吸着除去作用を最大限に活用することが
できる。
【0006】本発明者らは、硝酸ガスまで充分にNOガ
スをオゾン酸化させ、余剰オゾンが同時に存在している
条件で吸着除去を行なったところ、つぎのような結果を
得た。
【0007】図26は、硝酸ガス吸着除去能力を測定す
るための装置である。図26において、1はガラス製吸
着塔(吸着塔厚さ10cm)であり、ここで、NOガス
をオゾン酸化して得られる硝酸ガスをゼオライトペレッ
ト2に吸着させる。ガラス製吸着塔1の中にはゼオライ
トペレット2を支持するために、φ0.8mmの孔の空
いた2枚のガラスメッシュ板3を10cm間隔で設置し
てあり、この間へゼオライトペレット2を充填した。ガ
ラスメッシュ板3の面積は100cm2である。
【0008】ゼオライトペレット2としては、Si/A
l比が15の東ソー製水素終端Y型疎水性ゼオライトH
SZ−360を用いた。ゼオライトペレット2は円柱状
をしており、直径は1.6mmで長さは平均で8mm程
度である。
【0009】この吸着剤充填層に、ガス線速度が1.5
9m/秒で流入するように処理ガス4を流した。処理ガ
ス4は、空気を主成分とし、水分濃度が4200pp
m、硝酸ガス濃度が10ppmを含む。このとき、さら
に4.4〜5.7ppmの濃度範囲でオゾンガスを添加
した。
【0010】ガス温度および吸着剤の温度は30℃であ
る。このガラス製吸着塔1の後段に、ガス測定用のフー
リエ変換赤外分光光度計(以下FT−IRという)5を
設け、ガラス製吸着塔1から漏れだしてくる硝酸ガス濃
度を測定した。
【0011】この装置においてオゾンガスを添加した場
合と、添加しない場合のNOx吸着除去能力の違いを調
査した。
【0012】図27にそれぞれの破過曲線を示す。破過
曲線とは、吸着塔から漏れだしてきたガス濃度を時間に
対してプロットしたものである。図27において、横軸
は測定時間、縦軸は吸着剤から漏れだしてきた硝酸ガス
濃度である。A1は「オゾン添加なし」のときの吸着破
過曲線を示しており、A2は「オゾン添加あり」ときの
吸着破過曲線を示す。
【0013】オゾン添加なしのとき、漏れだしてきた硝
酸ガス濃度は、オゾン添加した場合よりも低い。これ
は、オゾンを添加することでゼオライトが硝酸ガスを吸
着し難くなり、少量の硝酸ガスしか吸着しきれず、すば
やく飽和してしまうことを示している。
【0014】このときの飽和吸着量を表わす吸着平衡定
数は、それぞれオゾン添加なしで、5.5×105[c
3/g],オゾン添加ありで2.7×105[cm3
g]である。
【0015】吸着平衡定数とは、吸着ガス濃度が数十p
pm以下の範囲で、 q=βC (1) q:ゼオライト単位量あたりの飽和吸着ガス量[g/
g] β:吸着平衡定数[cm3/g] C:ガス濃度[g/cm3] の関係があり、ある同じガス濃度で吸着させたときに、
ゼオライトが飽和するまでどれだけの吸着能力をもって
いるかを示す指標である。
【0016】硝酸ガスをより効率的に吸着するには、オ
ゾンが共存しないほうがよいことが判明した。オゾンが
存在すると、オゾンもゼオライトに吸着されて吸着サイ
トを埋めてしまうために、硝酸ガスの吸着が妨害され、
硝酸ガスの吸着効率が低下すると考えられる。
【0017】また、吸着剤にNO2ガスおよび硝酸ガス
を吸着させ、こののち、吸着剤を加熱再生または減圧脱
着再生すると同時に脱着ガスを高濃度濃縮することが可
能である。しかし、脱着ガスが高濃度であると、吸着塔
の金属部と腐食反応し易く、耐久性を著しく低下させ、
かつ金属部と反応して高濃度を保てなくなるという問題
がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】従来方法や実験結果か
ら、NOガスをオゾン酸化してNOxとすることで、効
率的に吸着除去することが可能である。NO2ガスの吸
着平衡定数は1.45×105[cm3/g]程度であ
り、硝酸ガスと比較して飽和吸着量が低いため、さらに
硝酸ガス状態で吸着させることが最も効率的である。
【0019】しかしながら、前記実験結果から硝酸ガス
を効率的に吸着させるには、ゼオライトに処理ガスを流
入させるときにオゾンが存在しないことが望ましいこと
が判明した。
【0020】本発明は、NOガスやNO2ガスをオゾン
酸化させ、硝酸ガスまで酸化させたのち、余剰のオゾン
を除去することで、最も効率的な吸着除去を達成する方
法と装置に関する。
【0021】また、前記のような吸着剤を再生するとき
に得られる高濃度ガスで、吸着塔の金属部が腐食され
ず、かつ脱着ガスが高濃度を保つことができるように工
夫した方法と装置に関する。
【0022】すなわち、本発明の第1の除去方法は、チ
ッ素酸化物を含有するガスをオゾン酸化処理したのちに
吸着処理するチッ素酸化物の除去方法において、吸着処
理前にオゾン酸化処理されたガス中に含まれるオゾンを
分解することを特徴とするチッ素酸化物の除去方法に関
する。
【0023】本発明の第2の除去方法は、チッ素酸化物
を含有するガスをオゾン酸化処理したのちに吸着処理す
るチッ素酸化物の除去方法において、吸着処理前にオゾ
ン酸化処理されたガス中に含まれる余剰オゾンを検知
し、オゾン生成量を制御することを特徴とするチッ素酸
化物の除去方法に関する。
【0024】本発明の第3の除去方法は、チッ素酸化物
を含有するガスをオゾン酸化処理したのちに第1加圧タ
ンクに加圧貯蔵し、第1加圧タンクが所定の圧力に達す
ると圧力を開放し、吸着剤と接触させて吸着除去し、前
記第1加圧タンクが開放されている間、第2加圧タンク
に前記オゾン酸化したガスを加圧貯蔵し、第2加圧タン
クが所定の圧力に達するとともに圧力を開放し、前記吸
着剤と接触させて吸着除去し、以後第1と第2の加圧タ
ンクを交互に動作させることを特徴とするチッ素酸化物
の除去方法に関する。
【0025】本発明の第4の除去方法は、チッ素酸化物
を含有するガスをオゾン酸化処理したのちに吸着処理す
るチッ素酸化物の除去方法において、吸着処理前にオゾ
ン酸化処理されたガスをメンブランフィルタに透過さ
せ、フィルタに透過しなかったオゾンをオゾン分解触媒
で接触・分解することを特徴とするチッ素酸化物の除去
方法に関する。
【0026】本発明の第1の除去装置は、チッ素酸化物
を含有するガスをオゾン酸化処理する手段と、オゾン酸
化処理されたガスを吸着処理する吸着手段を有するチッ
素酸化物の除去装置において、吸着処理前にオゾン酸化
処理されたガスに含まれるオゾンの分解手段を備えたこ
とを特徴とするチッ素酸化物の除去装置に関する。
【0027】本発明の第2の除去装置は、第1の除去装
置において、オゾン分解手段が、二酸化マンガンおよび
/または二酸化コバルトをオゾン分解触媒として有する
チッ素酸化物の除去装置に関する。
【0028】本発明の第3の除去装置は、第1または第
2の除去装置において、オゾン分解触媒の加熱手段を有
するチッ素酸化物の除去装置に関する。
【0029】本発明の第4の除去装置は、第1の除去装
置において、オゾン分解手段が、加熱手段およびオゾン
を接触・熱分解するゼオライトであるチッ素酸化物の除
去装置に関する。
【0030】本発明の第5の除去装置は、第1の除去装
置において、オゾン分解手段が、放熱側を処理ガス流の
上流側に向けて設置し、放熱側にゼオライトを接触させ
て、該ゼオライトを加熱することによってオゾンを接触
・熱分解するペルチェ素子であって、該ペルチェ素子の
冷却側を吸着剤に接触させ、吸着剤温度を室温以下に冷
却することを特徴とするチッ素酸化物の除去装置に関す
る。
【0031】本発明の第6の除去装置は、第1の除去装
置において、オゾン分解手段が、加熱手段およびオゾン
を接触・熱分解する白金メッキ金属板もしくはハニカム
であるチッ素酸化物の除去装置に関する。
【0032】本発明の第7の除去装置は、第1の除去装
置において、オゾン分解手段が、加熱手段およびオゾン
を接触・熱分解する白金担持ゼオライトであるチッ素酸
化物の除去装置に関する。
【0033】本発明の第8の除去装置は、チッ素酸化物
を含有するガスをオゾン酸化処理する手段と、オゾン酸
化処理されたガスを吸着処理する吸着手段を有するチッ
素酸化物の除去装置において、吸着処理前にオゾン酸化
処理されたガス中に含まれる余剰オゾンを検知するセン
サ、およびこのセンサに接続されたコントローラによっ
てオゾン生成量を制御するオゾナイザを有するチッ素酸
化物の除去装置に関する。
【0034】本発明の第9の除去装置は、オゾナイザ
が、コロナ放電によるイオン化部でオゾンを生成する電
気集塵機である請求項12記載のチッ素酸化物の除去装
置に関する。
【0035】本発明の第10の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理したのちに加圧貯蔵
する第1加圧タンク、第1加圧タンクが所定の圧力に達
すると圧力を開放する手段、吸着剤と接触させることに
よる吸着除去手段、前記第1加圧タンクが開放されてい
る間、前記オゾン酸化したガスを加圧貯蔵する第2加圧
タンク、第2加圧タンクが所定の圧力に達すると圧力を
開放する手段、吸着剤と接触させることによる吸着除去
手段、第1と第2の加圧タンクを交互に動作させる手段
を有することを特徴とするチッ素酸化物の除去装置に関
する。
【0036】本発明の第11の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段と、オゾン
酸化処理されたガスを吸着処理する吸着手段を有するチ
ッ素酸化物の除去装置において、吸着処理前にオゾン酸
化処理されたガスをメンブランフィルタに透過させる手
段、フィルタに透過しなかったオゾンをオゾン分解触媒
で接触・分解するオゾンの分解手段を備えたことを特徴
とするチッ素酸化物の除去装置に関する。
【0037】本発明の第12の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを接触により吸着除去する吸着手段、
吸着手段を高温ガスで処理して再生する再生手段、吸着
塔を減圧して脱着されたガスを脱硝手段へ導く手段、お
よび、脱着されたガスを脱硝する脱硝手段を有するチッ
素酸化物の除去装置において、吸着剤を充填した吸着塔
の内側がガラスまたは緻密なアルミナセラミックスでラ
イニングされていることを特徴とするチッ素酸化物の除
去装置に関する。
【0038】本発明の第13の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを接触により吸着除去する吸着手段、
吸着手段を加熱して再生する再生手段、吸着塔を減圧し
て脱着されたガスを脱硝手段へ導く手段、および、脱着
されたガスを脱硝する脱硝手段を有するチッ素酸化物の
除去装置において、吸着剤を充填した吸着塔の内側がガ
ラスまたは緻密なアルミナセラミックスでライニングさ
れていることを特徴とするチッ素酸化物の除去装置に関
する。
【0039】本発明の第14の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを接触により吸着除去する吸着手段、
マグネトロン、吸着剤にマグネトロンよりのマイクロ波
を照射して再生する再生手段、吸着塔を減圧して脱着さ
れたガスを脱硝手段へ導く手段、および、脱着されたガ
スを脱硝する脱硝手段を有するチッ素酸化物の除去装置
において、吸着手段がマイクロ波を吸収して発熱する材
料を含み、吸着手段のガス出入り口が金属ゲートで遮断
され、吸着剤を充填した吸着塔の内側がガラスまたは緻
密なアルミナセラミックスでライニングされていること
を特徴とするチッ素酸化物の除去装置に関する。
【0040】本発明の第15の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを接触により吸着除去する吸着手段、
熱プラズマ脱硝手段から放熱された熱を熱交換手段を介
して吸着手段に伝えて吸着手段を加熱脱着再生する再生
手段、吸着手段を減圧して脱着されたガスを脱硝手段へ
導く手段、および、脱着されたガスを脱硝する熱プラズ
マ脱硝手段を有するチッ素酸化物の除去装置において、
吸着剤を充填した吸着塔の内側および熱交換手段がガラ
スまたは緻密なアルミナセラミックスでライニングされ
ていることを特徴とするチッ素酸化物の除去装置に関す
る。
【0041】本発明の第16の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを接触により吸着除去する第1吸着手
段、第1吸着手段にマグネトロンが発生するマイクロ波
を照射して再生する第1再生手段、第1再生手段により
脱着されたガスを吸着処理する第2吸着手段、第2吸着
手段にマグネトロンが発生するマイクロ波を照射して再
生する第2再生手段、第2再生手段により脱着されたガ
スを脱硝する脱硝手段を有するチッ素酸化物の除去装置
において、第1吸着手段および第2吸着手段がマイクロ
波を吸収して発熱する材料を含み、吸着剤を充填した吸
着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナセラミックス
でライニングされていることを特徴とするチッ素酸化物
の除去装置に関する。
【0042】本発明の第17の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを接触により吸着除去する第1吸着手
段、第1吸着手段にマグネトロンが発生するマイクロ波
を照射して再生する第1再生手段、第1吸着剤を再生す
る間オゾン酸化処理されたガスを吸着処理する第2吸着
手段、第2吸着剤にマイクロ波を照射して再生する第2
再生手段、および、第1再生手段ならびに第2再生手段
により脱着されたガスを脱硝する脱硝手段を有するチッ
素酸化物の除去装置において、第1吸着剤および第2吸
着剤がマイクロ波を吸収して発熱する材料を含み、第1
吸着剤および第2吸着剤を充填した吸着塔の内側がガラ
スまたは緻密なアルミナセラミックスでライニングされ
てなるチッ素酸化物の除去装置に関する。
【0043】本発明の第18の除去装置は、チッ素酸化
物を含有するガスをオゾン酸化処理する手段、オゾン酸
化処理されたガスを、円柱を複数個に金属隔壁で放射状
に分け、その中にμ波吸収発熱剤を含有する吸着剤を充
填した円柱状吸着塔に通過させ吸着除去する吸着手段、
複数個にわけられたうちの1つの吸着塔の出入口を金属
板で閉じ、マグネトロンより発生するマイクロ波を導入
し、発熱剤の昇温により加熱再生する再生手段、脱着さ
れたガスを脱硝する熱プラズマ脱硝手段、および、1つ
の吸着塔の再生が終わると、他の1つの吸着塔を再生・
脱硝するために円柱状吸着塔を回転させる手段を有する
チッ素酸化物の除去装置において、円柱状吸着塔の隔壁
表面がガラスまたは緻密なアルミナセラミックでライニ
ングされていることを特徴とするチッ素酸化物の除去装
置に関する。
【0044】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、実施の形態1におけるNOx除去装置の模式図
である。図1において、9は処理ガス、10はオゾン化
ガス、11は反応管、12は混合ガス、13はゼオライ
ト吸着塔、14は分解触媒充填塔、15は浄化ガスであ
る。ここで、オゾン化ガスとは、オゾンに対して不活性
であるチッ素、酸素、二酸化炭素を成分とするガスとオ
ゾンを混合したガスのことであり、具体的にはオゾンを
含む乾燥空気またはオゾンを含む高純度酸素などがあげ
られる。
【0045】NOxガスを含んだ空気を主成分とする処
理ガス9とオゾン化ガス10を中空のパイプである反応
管11へ流入させる。反応管11は、NOxガスを含ん
だ処理ガス9とオゾン化ガス10を混合し、NOxガス
をオゾン酸化させる反応場である。反応管11の中で、
NOガスはオゾンによりNO2ガスに酸化され、さらに
NO2ガスはオゾンと水分と反応して硝酸ガスまで酸化
される。
【0046】以下に硝酸ガス生成反応式を示す。
【0047】 NO+O3 → NO2+O2 (2) NO2+O3 → NO3+O2 (3) NO2+NO3 → N25 (4) N25+H2O → 2HNO3 (5) NO1分子に対して式(2)〜(5)をまとめると、 NO+1.5O3+0.5H2O → HNO3+1.5O2 (6) となる。したがって、NO1分子に対してオゾンを1.
5分子の割合でオゾンを注入することで、もっとも少な
いオゾン量で硝酸ガスの生成を行なうことが可能であ
る。しかし、この関係は、反応時間を充分長くとった場
合にのみ成り立つ。
【0048】反応時間が充分にとれない場合は、オゾン
濃度を増加させて反応速度を増加させる必要がある。た
とえば、NO1分子に対して2〜20分子の割合でオゾ
ンを注入する。このとき未反応のオゾンやNOxガスが
残存することになり、反応管出口からは、空気ベースの
硝酸ガスと未反応のNOxガスとオゾンの混合ガス12
が流出してくる。
【0049】この混合ガス12中のオゾンを分解するた
めに、NOxガスや硝酸ガスの吸着剤である水素終端Y
型疎水性ゼオライトを充填したゼオライト吸着塔13の
前段に、オゾン分解触媒である二酸化マンガン、二酸化
コバルト、または、これらの混合物を充填した分解触媒
充填塔14を設ける。前述のオゾンを含んだ混合ガス1
2がここを通過することで、混合ガス12中のオゾンは
二酸化マンガンおよび二酸化コバルトの触媒作用を受け
て分解し、酸素に戻る。
【0050】こののち、分解触媒充填塔14の後段に設
けたゼオライト吸着塔13で硝酸ガスおよびNO2ガス
が吸着される。分解触媒充填塔14では、オゾンすべて
が分解されることが望ましいが、充填塔規模の制限によ
り、それが達成されず、部分的にオゾンが分解される場
合も、全く分解されない場合と比較すると、吸着性能が
改善される。具体的には、オゾンが90%以上分解され
ることが好ましく、さらには残留(余剰)オゾン濃度が
0.05ppm以下になるまで分解されることが好まし
い。
【0051】また、ゼオライト吸着塔13には、疎水性
ゼオライトのみならず、親水性ゼオライトを用いてもよ
い。ただし、硝酸ガスを吸着除去するため、吸着剤とし
ては耐酸性のある疎水性ゼオライトが望ましい。耐酸性
は、Si/Al比が高いほど強く、ゼオライトの吸着劣
化が抑制されるが、Si/Al比が高くなると、吸着サ
イトである水素カチオンを支えるAlの、ゼオライト単
位量あたりに占める割合が低減することとなり、吸着性
能を高効率に保つには、Si/Al比が5.5〜20
0、とくには15程度のものがよい。さらに、Y型のみ
ならず、モルデナイト型やZSM型のゼオライトをもち
いてもよい。カチオンタイプでは、末端の全て、もしく
は一部をNaカチオン、Cuカチオンで終端したものが
使用できる。
【0052】実施の形態2 図2は、実施の形態2におけるNOx除去装置の模式図
である。図2において、16はヒータである。
【0053】実施の形態2では、実施の形態1の分解触
媒充填塔14に、ヒータ16を備える。分解触媒充填塔
14に充填されているオゾン分解触媒は、オゾン分解効
率を高めるために、一般に室温〜300℃に加熱するこ
とが好ましい。分解触媒充填塔14に二酸化マンガンが
充填されている場合、40〜300℃、とくには40℃
程度に加熱するのが望ましい。また、分解触媒充填塔1
4に二酸化コバルトが充填されている場合、20〜60
℃に加熱することが望ましい。加熱温度が低すぎると、
触媒活性が乏しくなりオゾンが充分に分解されない傾向
があり、高すぎると、オゾンだけでなくNO2ガスや硝
酸ガスも吸着剤に吸着されにくいNOに分解してしまう
傾向がある。
【0054】実施の形態3 図3は、実施の形態3におけるNOx除去装置の模式図
である。図3において、17はゼオライト充填塔であ
る。
【0055】実施の形態3では、実施の形態2の分解触
媒充填塔14に代えて、分解用水素終端Y型疎水性ゼオ
ライト充填塔17を設置する。水素終端Y型疎水性ゼオ
ライトを150〜300℃、とくには150℃程度で加
熱することで、オゾンを分解する。加熱温度が150℃
未満では、分解用水素終端Y型ゼオライトがNO2ガス
や硝酸ガスを吸着し、吸着されたNO2ガスや硝酸ガス
を脱硝することが不可能になる傾向があり、300℃を
こえると、オゾンだけでなくNO2ガスや硝酸ガスも吸
着剤に吸着されにくいNOに分解してしまう傾向があ
る。水素終端Y型疎水性ゼオライトの温度が150℃程
度であると、硝酸ガスやNOxガスを吸着する能力を失
うため、このゼオライト充填塔17では、オゾンだけを
分解することができる。
【0056】ゼオライト充填塔17を通過したガスは、
室温に設定した水素終端Y型疎水性ゼオライト吸着塔1
3において、硝酸ガスやNOxガスが吸着される。
【0057】ゼオライト充填塔17の疎水性ゼオライト
としては、実施の形態1で用いたSi/Al比が15程
度の耐酸性ゼオライトが好ましい。
【0058】実施の形態4 図4は、実施の形態4におけるNOx除去装置の模式図
である。図4において、18はペルチェ素子であり、1
9はペルチェ素子の加熱側、20は冷却側を示す。
【0059】実施の形態4では、実施の形態3のヒータ
16を取り外し、ペルチェ素子18を取り付ける。ペル
チェ素子18は、ゼオライト充填塔17と加熱側19が
接するように、またゼオライト吸着塔13と冷却側20
が接するように設置する。これにより、ペルチェ素子に
所定の電力を印加することで、ゼオライト充填塔17を
150℃程度まで加熱することができる。また、ゼオラ
イト吸着塔13を冷却してゼオライト温度を低下させる
ことにより、硝酸ガスおよびNOxガスの吸着能力を高
めることが可能となる。ゼオライト吸着塔13のゼオラ
イトは30℃以下に冷却されることが好ましい。ゼオラ
イト吸着塔13のゼオライトは、冷却するほど吸着能力
が高くなる傾向がある。
【0060】実施の形態5 図5は、実施の形態5におけるNOx除去装置の模式図
である。図5において、21は白金ハニカムである。
【0061】実施の形態5では、実施の形態2の分解触
媒充填塔14に代えて、白金ハニカム21を設置する。
硝酸ガスおよびNOxガスは、白金とは高温においても
反応しないので、白金ハニカム21をヒータ16で加熱
することにより、白金ハニカム21に接触したオゾンの
みを破壊し、酸素に戻すことが可能である。白金ハニカ
ム21の加熱温度は室温〜300℃とすることが好まし
い。加熱温度が高いほどオゾン分解効率は高くなる傾向
があるが、300℃をこえると、オゾンだけでなくNO
2ガスや硝酸ガスも吸着剤に吸着されにくいNOに分解
してしまう傾向がある。
【0062】白金ハニカム21のかわりに、硝酸ガスと
反応しないガラスや金を素材とするハニカムを用いても
よい。
【0063】実施の形態6 図6は、実施の形態6におけるNOx除去装置の模式図
である。図6において、22は白金担持ゼオライト充填
塔である。
【0064】実施の形態6では、実施の形態3のゼオラ
イト充填塔17に代えて、白金を担持させた分解用水素
終端Y型疎水性ゼオライトを充填した白金担持ゼオライ
ト充填塔22を備える。白金をゼオライト表面へ分散担
持させ、ヒータで150℃以上に加熱すると、白金がオ
ゾン分解触媒として作用するので、実施の形態3より
も、さらにオゾン分解効率が高くなる。
【0065】実施の形態7 図7は、実施の形態7におけるNOx除去装置の模式図
である。図7において、23aはオゾンセンサ、23b
はコントローラ、24はオゾナイザ、25は制御信号で
ある。
【0066】実施の形態7では、オゾン化ガス10をオ
ゾナイザ24により発生させる。反応管から流出する混
合ガス12のオゾン濃度をオゾンセンサ23aで検出
し、混合ガス12の中に一定濃度以上のオゾンが存在す
ると、オゾンセンサ23aに取り付けられたコントロー
ラ23bから制御信号25が出し、オゾナイザ24の出
力を低減し、オゾン発生量を減少させる。これにより、
混合ガス12中にオゾンが存在しなくなるまで制御す
る。
【0067】このようにしてオゾン発生量を制御するこ
とにより、オゾン化ガス10は反応管11ですべてNO
xガスと反応して消滅することになり、ゼオライト吸着
塔13においてオゾンによる吸着能力の低下を招かなく
なる。
【0068】オゾンセンサ23aとしては、紫外線吸光
光度計,FT−IRや半導体センサを用いることが可能
である。ゼオライト吸着塔13にもちいるゼオライトと
しては、実施の形態1に示したようなゼオライトが好ま
しい。
【0069】実施の形態8 図8は、実施の形態8におけるNOx除去装置の模式図
である。図8において、26はコロナ放電リアクタであ
る。
【0070】実施の形態8では、処理ガス9を、電気集
塵機を兼ねたコロナ放電リアクタ26に流入させて、オ
ゾン化ガスを得る。
【0071】コロナ放電リアクタ26の一例の概略図を
図9〜12に示す。図9〜12において、27は平板接
地電極、28はダクト、29は高電圧平板電極、30は
円筒型接地電極、31は接地ワイヤ電極、46は高電圧
ワイヤ電極である。
【0072】コロナ放電リアクタ26は、図9〜12に
示すように放電電極で構成されており、この放電電極に
直流高電圧、交流高電圧またはパルス高電圧が印加さ
れ、ワイヤおよび平板電極周辺で大気圧コロナ放電が生
成する。
【0073】図9のコロナ放電リアクタの場合、ダクト
28内部を処理ガス9が通過する間、高電圧ワイヤ電極
46と平板接地電極27に直流高電圧、交流高電圧また
はパルス高電圧を印加し、高電圧ワイヤ電極46周辺で
大気圧コロナ放電を生成させる。
【0074】図10のコロナ放電リアクタの場合、ダク
ト28内部を処理ガス9が通過する間、高電圧平板電極
29と平板接地電極27に直流高電圧、交流高電圧また
はパルス高電圧を印加し、高電圧平板電極29と平板接
地電極27の間で大気圧コロナ放電を生成させる。
【0075】図11のコロナ放電リアクタの場合、円筒
接地電極30内部を処理ガス9が通過する間、高電圧ワ
イヤ電極46と円筒接地電極30に直流高電圧、交流高
電圧またはパルス高電圧を印加し、高電圧ワイヤ電極4
6周辺で大気圧コロナ放電を生成させる。
【0076】図12のコロナ放電リアクタの場合、ダク
ト28内部を処理ガス9が通過する間、高電圧ワイヤ電
極46と接地ワイヤ電極31に直流高電圧、交流高電圧
またはパルス高電圧を印加し、高電圧ワイヤ電極46と
接地ワイヤ電極31の間で大気圧コロナ放電を生成させ
る。
【0077】大気中のコロナ放電によりオゾンが生成
し、処理ガス9がここを通過することで、オゾン酸化を
受けてNOガスがNO2ガスに、NO2ガスが硝酸ガスに
酸化される。このNOxガス、硝酸ガスおよびオゾンガ
スの混合ガスが反応管11へ流入され、ここでさらにオ
ゾン酸化が進行する。
【0078】反応管11からの混合ガス12をオゾンセ
ンサ23aでオゾン検出する。オゾンセンサ23aは、
混合ガス12中にオゾンが存在すると、オゾンセンサ2
3aに取り付けられたコントローラ23bから制御信号
25を出して、コロナ放電リアクタ26の放電電圧を低
減し、電極間のオゾン発生量を減少させる。この操作に
より、混合ガス12の中にオゾンが存在しなくなるまで
制御する。
【0079】このようにしてオゾン発生量を制御するこ
とにより、コロナ放電リアクタ26で発生したオゾンは
反応管11ですべてNOxガスと反応して消滅するの
で、ゼオライト吸着塔13においてオゾンによる吸着能
力の低下を招かなくなる。
【0080】オゾンセンサ23aとしては、実施の形態
7と同様に、紫外線吸光光度計、FT−IRや半導体セ
ンサを用いることが可能である。水素終端Y型疎水性ゼ
オライト吸着塔13に用いるゼオライトとしては、実施
の形態1に示したようなゼオライトが好ましい。
【0081】実施の形態9 図13は、実施の形態9におけるNOx除去装置の模式
図である。図13において、32はポンプ、33は加圧
混合ガス、34、35、36、37はバルブ、38、3
9は加圧タンク、40はNOx硝酸混合ガスである。
【0082】実施の形態9では、反応管出口から流出す
る混合ガス12を、ポンプ32で吸引し、バルブ34を
開放して加圧混合ガス33を加圧タンク38へ導入す
る。このときバルブ35を閉じておくことで、加圧タン
ク38に加圧混合ガス33を所定の圧力まで貯蔵するこ
とが可能となる。
【0083】加圧タンク38内部では、加圧混合ガスが
高圧であるため、オゾン、NOxガスおよび硝酸ガスの
粒子密度が増加する。これにより、オゾンとNOxガス
の酸化反応速度が増加する。さらに、加圧混合ガスを貯
蔵すると、ガス滞留時間を増加させ、オゾン酸化反応時
間を増加させることになり、オゾン酸化効率を上昇させ
ることが可能となる。
【0084】加圧混合ガス33は、加圧タンク38に2
〜100気圧まで貯蔵することが好ましい。貯蔵圧力が
2気圧未満では、充分な反応時間と反応速度の増加が得
られず、充分なオゾン酸化効率が得られない傾向があ
る。また、100気圧までに充分な反応時間と反応速度
を得ることができ、100気圧をこえて加圧貯蔵して
も、100気圧以上を耐圧とした装置はコストが高くな
り、装置コストからみたオゾン酸化効率の向上効果は小
さい傾向がある。
【0085】加圧タンク38が、所定の圧力に達したと
ころで、バルブ34を閉じ、ついでバルブ35を開放す
る。加圧タンク38からは、オゾンの全てまたは一部が
消費されたNOx硝酸混合ガス40が排出され、ゼオラ
イト吸着塔13に導入される。ここで硝酸ガスおよびN
2ガスが吸着され、清浄ガス15が排出される。
【0086】この排出プロセスの間、もう一つ備えた加
圧タンク39へ加圧混合ガス33を導入することで、処
理ガス9を連続的に処理することが可能となる。そして
加圧タンク39が所定の圧力に達したところで、流路を
切り換えて、加圧タンク38で貯蔵を開始し、以降サイ
クリックに連続動作させる。
【0087】実施の形態10 図14は、実施の形態10におけるNOx除去装置の模
式図である。図14において、41は円筒型テフロン
(登録商標)メンブレムフィルタ、42は容器、43は
真空ポンプ、44はオゾン分解塔である。
【0088】実施の形態10では、反応管出口から流出
する混合ガス12を、円筒型テフロンメンブレンフィル
タ41を備えた容器35へ導入する。円筒型テフロンメ
ンブレンフィルタ41は、空気、硝酸ガスおよびNO2
ガスをその表面に溶解させ、メンブレンフィルタの反対
側へと拡散させる。メンブレンフィルタの反対側は、真
空ポンプ43で減圧されているため、メンブレンフィル
タ41の反対側まで到達した空気、硝酸ガスおよびNO
2ガスは、真空ポンプ43によって引き出され、ゼオラ
イト吸着塔13に導入される。ここで、硝酸ガスおよび
NO2ガスが吸着される。
【0089】一方、容器42内で円筒型テフロンメンブ
レンフィルタ41に溶解しないオゾンは、そのまま空気
とともに容器42の外へ押し出される。容器42の後段
にはオゾン分解塔44が設置されてあり、ここでオゾン
は分解され、清浄ガス15として大気へ排出される。
【0090】ゼオライト吸着塔13としては、実施の形
態1のようなものが望ましい。
【0091】オゾン分解塔44には、実施の形態1また
は2で用いた二酸化マンガンまたは二酸化コバルトを充
填し、さらにヒータを取り付けるとよい。また、これら
の他に、活性炭やセカードを用いてオゾンを分解しても
よい。
【0092】実施の形態11 図15は、実施の形態11におけるNOxおよび硝酸ガ
スを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図である。図
15において、45は吸着塔、47、48、49、50
はバルブ、51は加熱空気、52は加熱器、53は真空
ポンプ、53は流量制御バルブ、55は空気入り口、5
7は脱硝装置、58は清浄空気、59、60はチューブ
である。
【0093】吸着塔45を再生するとき、バルブ47を
閉めてNOxガスや硝酸ガスを含んだ混合ガス12の流
入を停止すると同時に、清浄ガスを排出していたバルブ
48も閉じる。つぎに、それまで閉じられていたバルブ
49とバルブ50を開けて、加熱空気51が吸着塔45
を通過するようにする。加熱空気51は、加熱装置52
で150℃以上に加熱されたもので、真空ポンプ53に
よって装置内部を通過する。加熱前は流量制御バルブ5
4で装置内部に流入する空気流量を制御しながら、空気
入口55から取り入れられる。流量制御バルブ54で流
量を絞ることで、真空ポンプ53を用いて装置内部を減
圧状態に保つ。このとき、装置内部は0.005〜0.
5気圧に減圧されることが好ましい。0.005気圧未
満では、真空ポンプ53を作動させてからその気圧に達
するまでの時間がきわめて長くなる傾向があり、0.5
気圧をこえると、後述する脱着ガスを高濃度で得ること
ができず、30体積%に到達しない傾向がある。
【0094】加熱空気51は、吸着塔45へ流入するこ
とで吸着剤を加熱する。これにより吸着ガスは吸着剤か
ら脱着され、吸着剤が再生される。このとき装置内部は
減圧されているため、脱着ガスを希釈するガス分子数が
少なく、体積比で示される濃度は、きわめて高いものと
なる。
【0095】このとき脱着されたガスは、高濃度のNO
xガスまたは硝酸ガスもしくは、その両方が混合したガ
スであり、それらのガスで吸着塔が腐食されないよう
に、吸着塔はガラスまたは石英ガラスで構成されてい
る。それ以外に金属のボディの内側をガラスライニング
されたもの、または緻密な密度で溶射されたセラミック
溶射膜でライニングされたものが吸着塔45として用い
られる。
【0096】これらの高濃度ガスは、真空ポンプ53に
より1気圧以上の高濃度ガス56としてポンプから排出
される。排出された高濃度ガスは、脱硝装置57へ導入
され、NOxガスおよび硝酸ガスが無害化され、清浄空
気58として排出される。
【0097】脱硝装置57としては、熱プラズマを用い
てNOxガスおよび硝酸ガスをチッ素と酸素と水に還元
分解する熱プラズマ脱硝装置、もしくはアンモニアを添
加してNOxガスおよび硝酸ガスをチッ素と水に還元分
解するアンモニア脱硝装置が使用できる。また、脱硝装
置57のかわりに、水中でこの高濃度ガスをバブリング
して水吸収する装置や、水散布方式の吸収装置、もしく
はこのガスを中和吸収する水酸化カルシウム充填塔を用
いてもよい。
【0098】吸着塔45と真空ポンプ53を接続するチ
ューブ59、および真空ポンプ53と脱硝装置57をつ
なぐチューブ60は、吸着塔45と同様に、ガラスまた
は石英ガラスで構成されることが好ましい。その他、内
側がガラスライニングされた金属のチューブ、または、
緻密な密度で溶射されたセラミック溶射膜でライニング
されたチューブでもよい。さらに、表面に高濃度ガスが
吸着しないように、ヒータでこれらのチューブを加熱す
ることが好ましい。
【0099】実施の形態12 図16は、実施の形態12におけるNOxおよび硝酸ガ
スを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図である。図
16において、61はヒータつき吸着塔である。
【0100】ヒータつき吸着塔61を再生するとき、バ
ルブ47を閉めてNOxガスや硝酸ガスを含んだ混合ガ
ス46の流入を停止すると同時に、清浄ガスを排出して
いたバルブ48も閉じる。つぎに、それまで閉じられて
いたバルブ50を開け、真空ポンプ53を作動させ、ヒ
ータつき吸着塔61の内部を減圧状態に保つ。ヒータつ
き吸着塔61のヒータを作動させて、吸着剤を加熱す
る。これによって吸着剤から吸着ガスが脱着され、吸着
剤を再生することが可能となる。
【0101】吸着塔61は、実施の形態11と同様に、
脱着ガスで吸着塔が腐食されないように、ガラスまたは
石英ガラスで構成される。その他、内側がガラスライニ
ングされた、または、緻密な密度で溶射されたセラミッ
ク溶射膜でライニングされた金属ボディで構成される。
【0102】高濃度ガス56は、実施の形態11と同様
にして脱硝または吸収され、無害化される。
【0103】つぎに、ヒータつき吸着塔61の一例の断
面図を図17に示す。図17において、62は吸着剤、
63はメッシュ板、64は吸着塔入口、65は吸着塔出
口、66はボディ、67はボディの内側、68はヒータ
である。
【0104】吸着剤62を支持するために、メッシュ板
63で吸着剤62を挟み込んでいる。メッシュ板63
は、高濃度ガスに腐食されないように、ガラスまたは石
英ガラスおよび緻密な密度をもつセラミックでできてい
る。吸着操作時には、吸着塔入口64から処理ガスが流
入し、メッシュ板63と吸着剤62を通過して吸着塔出
口65から出て行く。
【0105】ヒータつき吸着塔61のボディ66は金属
が好ましく、ボディの内側67がガラスライニング67
されたもの、または緻密な密度で溶射されたセラミック
溶射膜でライニングされたものが好ましい。ヒータ68
は、ゼオライト吸着剤に直接触れるように、ヒータつき
吸着塔61の中に均等に配置されるのが好ましく、また
脱着された高濃度ガスに腐食されないように、ガラスラ
イニングされたもの、または緻密な密度で溶射されたセ
ラミック溶射膜でライニングされたものが好ましい。
【0106】実施の形態13 図18は、実施の形態13におけるNOxおよび硝酸ガ
スを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図である。図
18において、69はマグネトロンつき吸着塔、70は
ゲート、71はマグネトロンである。
【0107】マグネトロンつき吸着塔69を再生すると
き、バルブ47を閉めてNOxガスや硝酸ガスを含んだ
混合ガス12の流入を停止すると同時に、清浄ガスを排
出していたバルブ48を閉じる。つぎに、それまで閉じ
られていたバルブ50を開け、真空ポンプ53を作動さ
せ、マグネトロンつき吸着塔69の内部を減圧状態に保
つ。つぎにマグネトロンつき吸着塔69のガス出入口に
備えたゲート70を閉じる。このゲートはマグネトロン
71から発生するマイクロ波を外部に漏れないように遮
断する目的で備える。
【0108】吸着剤としてゼオライトを用いる場合、ゼ
オライトはマグネトロン71から出力されるマイクロ波
の吸収性がきわめて低いので、マイクロ波を吸収して発
熱する吸収剤をゼオライトに含有させておくとよい。マ
イクロ波吸収剤としては、鉄粉や酸化アルミニウム、チ
タン酸バリウムの粉末を用いるとよい。マグネトロン7
1の作動により吸収剤の昇温による間接加熱で吸着剤の
温度が上昇すると、吸着ガスは吸着剤から脱着され、吸
着剤が再生する。
【0109】吸着塔69は、実施の形態11と同様に、
脱着ガスで吸着塔が腐食されないように、脱着ガスで吸
着塔が腐食されないように、ガラスまたは石英ガラスで
構成される。その他、内側がガラスライニングされた、
または、緻密な密度で溶射されたセラミック溶射膜でラ
イニングされた金属ボディで構成される。
【0110】充分に吸着剤が加熱されたところで、マグ
ネトロン71を停止し、ついでゲート70を開放し、真
空ポンプ53も作動させる。これにより、実施の形態1
1に示すような方法で高濃度ガスを脱硝装置57に入力
し、分解することが可能となる。
【0111】実施の形態14 図19は、実施の形態14におけるNOxおよび硝酸ガ
スを吸着した吸着剤を再生する装置の断面図である。図
19において、73は吸着剤充填部、74はプラズマト
ーチ、75は熱交換部、76は清浄空気出口、77は熱
交換フィン、78は吸着塔ボディである。
【0112】実施の形態14では、吸着剤充填部73、
真空ポンプ53および脱硝装置としてプラズマトーチが
一体型に組み込まれる。この装置が吸着塔として動作す
るときは、吸着塔入口64から処理ガスを導入し、つい
で吸着剤充填部73を通過させ、処理ガス中の有害ガス
を吸着除去する。これにより清浄化された処理ガスは、
真空ポンプ53に引き込まれ、停止したプラズマトーチ
74を通過した後、熱交換部75を通過し、清浄空気出
口64から排出される。
【0113】この装置のX−X断面図を図20に示す。
熱交換部75の円筒外側には熱交換フィン77が放射状
にとりつけられている。この熱交換フィン77と吸着塔
ボディ78が吸着剤を保持するように構成されている。
【0114】吸着剤充填部73の吸着剤が処理ガスによ
って飽和すると、吸着剤の再生プロセスに移行する。始
めに吸着塔入口64を閉じる。これにより吸着剤充填部
73の内部が真空ポンプ53によって減圧される。これ
と同時にプラズマトーチ74を点火して、熱プラズマを
発生させる。プラズマトーチ74を通過したガスは、こ
の熱プラズマにより3000K以上の高温に昇温させ
る。この高温ガスが熱交換部75へ導かれると、熱交換
部75から熱交換フィン77へ高温ガスの熱が伝わり、
これによって吸着剤充填部73の吸着剤が加熱される。
【0115】吸着剤が加熱されると、吸着剤の脱着再生
が始まり、高濃度ガスが脱着され、これをプラズマトー
チ74で分解・無害化することが可能となる。この装置
は、プラズマトーチ74で発生した熱を効率的に回収す
るものである。
【0116】なお、吸着塔内部や熱交換フィンは、脱着
ガスで腐食されないように、表面がガラスライニングさ
れた、もしくは緻密な密度で溶射されたセラミック溶射
膜でライニングされた金属のボディとする。
【0117】また、実施の形態12と同様のヒータを吸
着剤充填部73に設置して、昇温速度を改善することも
可能である。
【0118】実施の形態15 図21は、実施の形態15におけるNOxおよび硝酸ガ
スを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図である。図
21において、79はマグネトロンつき吸着塔A、8
2、83、84、85、86はバルブ、87、90は真
空ポンプ、88はマグネトロンつき吸着塔Bである。
【0119】実施の形態15では、吸着塔を直列に配置
し、2段で脱着ガスを濃縮することにより、1段の場合
に比べ高濃度の脱着ガスを得る。
【0120】NOxガスや硝酸ガスを含んだ混合ガス1
2をマグネトロンつき吸着塔A79を通して、混合ガス
12を吸着除去し、清浄ガス15を生成する。この清浄
ガス15は、バルブ82を通して外部へ排気される。
【0121】マグネトロンつき吸着塔A79内部の吸着
剤を再生するとき、バルブ82、83および84を閉
じ、バルブ85と86を開ける。そして真空ポンプ87
を作動させ、マグネトロンつき吸着塔A79内部を減圧
する。こののち、実施の形態13と同様の方法で、吸着
剤を加熱再生して高濃度ガスを得る。この高濃度ガスは
マグネトロンつき吸着塔B88へ導かれ、この内部の吸
着剤によって濃縮された二酸化チッ素および硝酸ガスは
吸着除去され、このとき生じた清浄ガス15はバルブ8
6を通って外部へ排気される。
【0122】マグネトロンつき吸着塔A79内部におい
て高濃度ガスが充分に排気されると、バルブ85を閉
じ、真空ポンプ87を停止し、マグネトロンつき吸着塔
A79は再び混合ガス12を吸着除去するプロセスに入
る。以後、前記の吸脱着再生プロセスを何度か繰り返
す。
【0123】この再生プロセスを何度か繰り返すとマグ
ネトロンつき吸着塔B88も飽和し始める。このときマ
グネトロンつき吸着塔B88の再生プロセスを開始す
る。バルブ85と86を閉じ、バルブ84を開放する。
続いて真空ポンプ90を作動させ、マグネトロンつき吸
着塔B88内部を減圧する。つぎに実施の形態13ど同
様の方法で吸着剤を加熱再生し、高濃度ガスを得る。こ
の高濃度ガスはマグネトロンつき吸着塔A79を再生し
て得た脱着ガスよりも高濃度であり、このガスを脱硝装
置57に導き分解する。
【0124】このように2段の吸着塔で構成された吸着
濃縮装置を用いると、極めて高濃度の脱着ガスを得るこ
とが可能であり、脱硝装置57としては、数十体積%の
高濃度ガスを高効率で分解することが可能な熱プラズマ
脱硝装置が適している。さらに高濃度である数十〜50
体積%の濃縮ガスを得るために、吸着塔を3段以上に直
列に構成してもよい。
【0125】また、吸着塔はマグネトロンつき吸着塔の
みならず、実施の形態11や12と同様の吸着塔を用い
てもよい。
【0126】実施の形態16 図22は、実施の形態16におけるNOxおよび硝酸ガ
スを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図である。図
22において、92はマグネトロンつき吸着塔C、93
はマグネトロンつき吸着塔D、95、96、97、9
8、99、100はバルブである。
【0127】実施の形態16では、マグネトロンつき吸
着塔C92を再生している間、もう一台のマグネトロン
つき吸着塔D93で、NOxガスや硝酸ガスを含んだ混
合ガス12を吸着除去する。
【0128】マグネトロンつき吸着塔C92を再生して
いる間、バルブ95および96を閉じ、バルブ97およ
び98を開放して、NOxガスや硝酸ガスを含んだ混合
ガス12をマグネトロンつき吸着塔D93に通過させ、
処理する。
【0129】つぎに、マグネトロンつき吸着塔C92の
再生が終了すると、マグネトロンつき吸着塔C92をし
ばらく停止させておき、マグネトロンつき吸着塔D93
の再生処理が始まるとき、混合ガス12の流路を切り換
えて、マグネトロンつき吸着塔C92の吸着プロセスを
開始する。
【0130】マグネトロンつき吸着塔D93を再生する
ときは、バルブ95、96、99を開放し、バルブ9
7、98、100を閉じる。実施の形態13と同様の加
熱再生プロセスを行ない、高濃度ガスを得る。この高濃
度ガスは、真空ポンプ53によって脱硝装置57に導か
れて、実施の形態11と同様にして分解・無害化され
る。
【0131】以後、マグネトロンつき吸着塔A92とB
93を交互に切り換えることで、混合ガス12を連続的
に処理することが可能となる。さらに吸着塔を3段以上
に並列に構成して実施してもよい。
【0132】また、吸着塔は、マグネトロンつき吸着塔
のみならず、実施の形態11や12と同様の吸着塔を用
いてもよい。
【0133】実施の形態17 図23は、実施の形態17における吸着塔の概略図であ
る。図23において、103はガラスライニングフレー
ム、104は発熱剤つき吸着剤、105は軸受け、10
6はタイミングベルト、107はモータ、108は円柱
状吸着塔である。
【0134】実施の形態17では、複数個の吸着塔を一
体型にした円柱状吸着塔108を使用する。図23の円
柱状吸着塔108には、ガラスライニングフレーム10
3で放射状に隔壁が設られており、12個の吸着塔が並
列に並べられている。12個の吸着塔には、発熱剤つき
吸着剤104が充填されている。円柱状吸着塔108の
中心には、軸受け105が設けてあり、これを中心に回
転させることが可能である。円柱状吸着塔108の外側
には、タイミングベルト106が掛けてあり、モータ1
07により、円柱状吸着塔108を連続的または段階的
に回転させることが可能である。
【0135】図24は、円柱状吸着塔108に充填され
たNOxおよび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装
置の模式図である。図24において、109、110は
金属ふた、111、112はアームつき自走車、113
はレール、117は熱プラズマ脱硝装置である。
【0136】金属ふた109、110は、隔壁で囲まれ
た1つの吸着塔を覆うことが可能である。金属ふた10
9および110は、アーム付き自走車111および11
2に取り付けられており、この自走車111および11
2がレール113の上を自走することで、金属ふた10
9および110で吸着塔の開放が可能となっている。
【0137】金属ふた109の一例を図25に示す。図
25において、115はマイクロ波入り口である。金属
ふた109には、マグネトロン114から発生するマイ
クロ波を漏洩しないように、段差が設けられており、円
柱状吸着塔108のガラスライニングフレーム103に
密着するようになっている。また、マイクロ波入口11
5が設けられており、この入り口の外側に取り付けられ
たマグネトロン114からマイクロ波を導入して、吸着
塔内部の発熱剤つき吸着剤104を加熱することが可能
である。
【0138】金属ふた110も109と同様の形状であ
り、金属ふた110の場合、孔は高濃度ガスの出口とな
っている。この出口の外側に、真空ポンプ53が設置さ
れており、吸着塔の中から高濃度ガスを引き出し、熱プ
ラズマ脱硝装置117に高濃度ガスを導入することが可
能である。
【0139】金属ふた109および110は、吸着塔の
再生時に高濃度ガスで腐食されないように、表面をガラ
スライニングされたもの、または緻密な密度で溶射され
たセラミック溶射膜でライニングされたものがよい。
【0140】前述のような過程で、一つの吸着塔が再生
されると、モータ107を作動させて、段階的に円柱状
吸着塔108を1/12回転させて、つぎの吸着塔の加
熱再生プロセスに進む。以降これを繰り返すことで、連
続的に円柱状吸着塔108に処理ガスを流通させ浄化す
ることが可能となる。
【0141】
【発明の効果】本発明の第1の除去方法および第1の除
去装置によれば、チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
酸化することで、一酸化チッ素を二酸化チッ素または硝
酸ガスもしくはその両方にすることが可能となる。二酸
化チッ素および硝酸ガスは、吸着剤に吸着されやすい特
性があり、吸着除去効果が著しく改善される。この吸着
剤において、オゾンとこれらのチッ素酸化物が競争吸着
することがあり、吸着処理前にオゾンを分解すること
で、チッ素酸化物の吸着特性を最大にすることが可能と
なる。
【0142】本発明の第2の除去装置によれば、オゾン
分解触媒として二酸化マンガンや二酸化コバルトを用い
ることにより、オゾンを分解することができる。
【0143】本発明の第3の除去装置によれば、オゾン
分解触媒を適切な温度で加熱し、温度を維持すること
で、オゾン分解効果を最大にすることができる。
【0144】本発明の第4の除去装置によれば、加熱さ
れたゼオライトにより、オゾン酸化されたチッ素酸化物
を吸着せずにオゾンを接触・熱分解することができる。
【0145】本発明の第5の除去装置によれば、ペルチ
ェ素子の放熱側で加熱されたゼオライトにより、オゾン
酸化されたチッ素酸化物を吸着せずにオゾンを接触・熱
分解することができる。さらに、ペルチェ素子の冷却側
で吸着剤を室温以下に冷却することにより、オゾン酸化
されたチッ素酸化物を吸着しやすくし、吸着特性を著し
く改善することが可能となる。
【0146】本発明の第6の除去装置によれば、加熱さ
れた金属板またはハニカムにより、オゾンを接触・熱分
解することができる。かつ、金属板またはハニカムは、
表面が白金で被覆されているので、オゾン酸化されたチ
ッ素酸化物によって腐食されない。
【0147】本発明の第7の除去装置によれば、加熱さ
れたゼオライトにより、オゾン酸化されたチッ素酸化物
を吸着させずにオゾンを接触・熱分解することができ
る。さらに、ゼオライト上に担持された白金上の触媒作
用により、オゾンを分解することができる。
【0148】本発明の第2の除去方法および第8の除去
装置によれば、吸着処理前に余剰オゾンを検知してオゾ
ン酸化処理に用いるオゾンの生成量を制御することによ
り、余剰オゾンを除去し、チッ素酸化物の吸着特性を最
大にすることが可能となる。
【0149】本発明の第9の除去装置によれば、チッ素
酸化物や埃を含む処理ガスをコロナ放電によるイオン化
部を備えた電気集塵機を通過させることで、オゾンを発
生させ、チッ素酸化物をオゾン酸化処理することがで
き、埃をイオン化させて除去することができる。
【0150】本発明の第3の除去方法および第10の除
去装置によれば、加圧タンクを設け、オゾン酸化処理し
たガスを加圧タンクへ加圧貯蔵することにより、オゾン
とチッ素酸化物の反応時間を延長するとともに、圧力の
増加によりオゾン酸化反応を促進させ、未反応の余剰オ
ゾンを減少させ、チッ素酸化物の吸着特性を最大にする
ことが可能となる。さらに、加圧タンクを2機備え、交
互に加圧操作と圧力開放操作を行なうことで、処理ガス
を連続的に処理することができる。
【0151】本発明の第4の除去方法および第11の除
去装置によれば、チッ素酸化物をオゾン酸化することで
得た二酸化チッ素および硝酸ガスを透過させやすく、オ
ゾンガスを透過させ難いメンブランフィルタを用いて、
二酸化チッ素および硝酸ガスのみを透過させ、吸着剤に
接触させることにより、チッ素酸化物の吸着特性を最大
にすることが可能となる。
【0152】本発明の第12の除去装置によれば、ガス
中のチッ素酸化物を酸化することで、チッ素酸化物を二
酸化チッ素または硝酸ガスもしくはまたはその両方にす
る。二酸化チッ素および硝酸ガスは、吸着剤に吸着され
やすい特性があり、吸着除去効果が著しく改善される。
【0153】かつ、高温ガスで処理することにより、吸
着剤を脱着再生することができ、減圧状態とするのでよ
り高濃度化された脱着ガスを得ることができる。吸着塔
の内側がガラスまたは緻密なアルミナセラミックでライ
ニングされているので、この吸着剤を脱着再生する際に
放出される二酸化チッ素または硝酸ガスのような酸性ガ
スによる腐食を防止することができ、装置の長寿命化を
図ることができる。また、腐食により二酸化チッ素およ
び硝酸ガスがガス中から失われないので、脱着ガスの濃
度低下を防ぐことができる。脱着ガスを熱プラズマなど
で脱硝する場合は、脱着ガスが高濃度であればあるほ
ど、脱硝効率がよいという特徴があるため、高濃度を保
つことにより、脱硝効率を改善することができる。
【0154】本発明の第13の除去装置によれば、吸着
剤を加熱することにより脱着再生することができ、減圧
状態とするのでより高濃度化された脱着ガスを得ること
ができる。吸着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナ
セラミックでライニングされているので、吸着剤を脱着
再生する際に放出される二酸化チッ素または硝酸ガスの
ような酸性ガスによる腐食を防止することができ、装置
の長寿命化を図ることができる。また、腐食により二酸
化チッ素および硝酸ガスがガス中から失われないので、
脱着ガスの濃度低下を防ぐことができる。
【0155】本発明の第14の除去装置によれば、吸着
剤にマイクロ波を吸収して発熱する材料を含有させてお
き、これにマグネトロンからのマイクロ波を照射して発
熱させることにより、吸着剤をより急速加熱し、脱着再
生することができ、減圧状態とするのでより高濃度化さ
れた脱着ガスを得ることができる。吸着塔の内側がガラ
スまたは緻密なアルミナセラミックでライニングされて
いるので、吸着剤を脱着再生する際に放出される二酸化
チッ素または硝酸ガスのような酸性ガスによる腐食を防
止することができ、装置の長寿命化を図ることができ
る。また、腐食により二酸化チッ素および硝酸ガスがガ
ス中から失われないので、脱着ガスの濃度低下を防ぐこ
とができる。
【0156】本発明の第15の除去装置によれば、吸着
処理後の吸着剤から脱着されたガスを熱プラズマによっ
て脱硝し、このとき放熱された熱を熱交換手段により吸
着剤に伝えて加熱することによって、熱プラズマの余剰
なエネルギーを回収して省エネを図りながら、吸着剤を
脱着再生することができ、減圧状態とするのでより高濃
度化された脱着ガスを得ることができる。吸着塔の内側
および熱交換手段がガラスまたは緻密なアルミナセラミ
ックでライニングされているので、吸着剤を脱着再生す
る際に放出される二酸化チッ素または硝酸ガスのような
酸性ガスによる腐食を防止することができ、装置の長寿
命化を図ることができる。また、腐食により二酸化チッ
素および硝酸ガスがガス中から失われないので、脱着ガ
スの濃度低下を防ぐことができる。
【0157】本発明の第16の除去装置によれば、吸着
塔を直列に配置し、2段で濃縮することにより、1段の
場合にくらべ高濃度化された脱着ガスを得ることが可能
である。吸着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナセ
ラミックでライニングされているので、吸着剤を脱着再
生する際に放出される二酸化チッ素または硝酸ガスのよ
うな酸性ガスによる腐食を防止することができ、装置の
長寿命化を図ることができる。また、腐食により二酸化
チッ素および硝酸ガスがガス中から失われないので、脱
着ガスの濃度低下を防ぐことができる。
【0158】本発明の第17の除去装置によれば、2機
の吸着塔を並列に配置し、交互に吸着操作と脱着操作を
行なうことにより、処理ガスを連続的に処理することが
できる。吸着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナセ
ラミックでライニングされているので、吸着剤を脱着再
生する際に放出される二酸化チッ素または硝酸ガスのよ
うな酸性ガスによる腐食を防止することができ、装置の
長寿命化を図ることができる。また、腐食により二酸化
チッ素および硝酸ガスがガス中から失われないので、脱
着ガスの濃度低下を防ぐことができる。
【0159】本発明の第18の除去装置によれば、複数
の吸着塔を一体化させた円柱状吸着塔を用い、これを回
転させて順次再生・脱硝することにより、加熱再生する
ためのマグネトロンおよび脱硝するための熱プラズマ脱
硝手段の数を1機にすることができる。円柱状吸着塔の
隔壁表面がガラスまたは緻密なアルミナセラミックでラ
イニングされているので、吸着剤を脱着再生する際に放
出される二酸化チッ素または硝酸ガスのような酸性ガス
による腐食を防止することができ、装置の長寿命化を図
ることができる。また、腐食により二酸化チッ素および
硝酸ガスがガス中から失われないので、脱着ガスの濃度
低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図2】 本発明の実施の形態2におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図3】 本発明の実施の形態3におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態4におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図5】 本発明の実施の形態5におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態6におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図7】 本発明の実施の形態7におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図8】 本発明の実施の形態8におけるNOx除去装
置の模式図である。
【図9】 本発明の実施の形態8におけるコロナ放電リ
アクタの一例の概略図である。
【図10】 本発明の実施の形態8におけるコロナ放電
リアクタの一例の概略図である。
【図11】 本発明の実施の形態8におけるコロナ放電
リアクタの一例の概略図である。
【図12】 本発明の実施の形態8におけるコロナ放電
リアクタの一例の概略図である。
【図13】 本発明の実施の形態9におけるNOx除去
装置の模式図である。
【図14】 本発明の実施の形態10におけるNOx
去装置の模式図である。
【図15】 本発明の実施の形態11におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の模式
図。
【図16】 本発明の実施の形態12におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図
【図17】 本発明の実施の形態12におけるヒータつ
き吸着塔の一例の断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態13におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図
である。
【図19】 本発明の実施の形態14におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の断面図
である。
【図20】 図19の装置のX−X断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態15におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図
である。
【図22】 本発明の実施の形態16におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図
である。
【図23】 本発明の実施の形態17における吸着塔の
概略図である。
【図24】 本発明の実施の形態17におけるNOx
よび硝酸ガスを吸着した吸着剤を再生する装置の模式図
である。
【図25】 本発明の実施の形態17における金属ふた
の一例を示す図である。
【図26】 従来の硝酸ガス吸着除去能力を測定するた
めの装置である。
【図27】 オゾンガスを添加した場合と、添加しない
場合のNOx吸着破過曲線である。
【符号の説明】
1 ガラス製吸着塔、2 ゼオライトペレット、3 ガ
ラスメッシュ板、4 処理ガス、5 フーリエ変換赤外
分光光度計、6 清浄ガス、7 吸着塔ガス入口、8
吸着塔ガス出口、9 処理ガス、10 オゾン化ガス、
11 反応管、12 混合ガス、13 ゼオライト吸着
塔、14 分解触媒充填塔、15 清浄ガス、16 ヒ
ータ、17 ゼオライト充填塔、18 ペルチェ素子、
19 加熱側、20 冷却側、21 金属ハニカム、2
2 白金担持ゼオライト充填塔、23 オゾンセンサ、
24 オゾナイザ、25 制御信号、26 コロナ放電
リアクタ、27 平板設置電極、28 ダクト、30
円筒型設置電極、31 設置ワイヤ電極、32 ポン
プ、33 加圧混合ガス、34,35,36,37 バ
ルブ、38,39 加圧タンク、40 NOx硝酸混合
ガス、41 円筒型テフロンメンブレンフィルタ、42
容器、43 真空ポンプ、44 オゾン分解塔、45
吸着塔、46 高電圧ワイヤ電極、47,48,4
9,50 バルブ、51 加熱空気、52 加熱器、5
3 真空ポンプ、54 流量制御バルブ、55 空気入
り口、56 高濃度ガス、57 脱硝装置、58 清浄
空気、59,60 チューブ、61 ヒータつき吸着
塔、62 吸着剤、63 メッシュ板、64 吸着塔入
口、65 吸着塔出口、66 ボディ、67 ボディ内
側、68 ヒータ、69 マグネトロンつき吸着塔、7
0 ゲート、71 マグネトロン、73 吸着剤充填
部、74 プラズマトーチ、75 熱交換部、76 清
浄空気出口、77 熱交換フィン、78 吸着塔ボデ
ィ、79 マグネトロンつき吸着塔A、82,83,8
4,85,86 バルブ、87 真空ポンプ、88 マ
グネトロンつき吸着塔B、89 清浄ガス、90 真空
ポンプ、92 マグネトロンつき吸着塔C、93 マグ
ネトロンつき吸着塔D、95〜100 バルブ、103
ガラスライニングフレーム、104 発熱剤つき吸着
剤、105 軸受け、106 タイミングベルト、10
7 モータ、108 円柱状吸着塔、109,110
金属ふた、111,112 アームつき自走車、113
レール、114 マグネトロン、115 マイクロ
波、117 熱プラズマ脱硝装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛本 昌樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 稲永 康隆 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 和田 昇 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA11 AA12 AC01 AC04 AC10 BA04 BA05 BA09 CA07 CA13 DA51 EA01 GA04 GB02 GB04 4D006 GA41 KA01 KA72 KB30 PB19 PB70 4D048 AA12 AB03 BA11X BA28X BA30X BA37X BA41X BB02 BB03 CC36 CC52 CC53 CC54 CC61 CD01 DA01 DA02 DA09 DA10 DA13 EA03 EA07 EA08

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン酸
    化処理したのちに吸着処理するチッ素酸化物の除去方法
    において、吸着処理前にオゾン酸化処理されたガス中に
    含まれるオゾンを分解することを特徴とするチッ素酸化
    物の除去方法。
  2. 【請求項2】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン酸
    化処理したのちに吸着処理するチッ素酸化物の除去方法
    において、吸着処理前にオゾン酸化処理されたガス中に
    含まれる余剰オゾンを検知し、オゾン生成量を制御する
    ことを特徴とするチッ素酸化物の除去方法。
  3. 【請求項3】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン酸
    化処理したのちに第1加圧タンクに加圧貯蔵し、第1加
    圧タンクが所定の圧力に達すると圧力を開放し、吸着剤
    と接触させて吸着除去し、前記第1加圧タンクが開放さ
    れている間、第2加圧タンクに前記オゾン酸化したガス
    を加圧貯蔵し、第2加圧タンクが所定の圧力に達すると
    ともに圧力を開放し、前記吸着剤と接触させて吸着除去
    し、以後第1と第2の加圧タンクを交互に動作させるこ
    とを特徴とするチッ素酸化物の除去方法。
  4. 【請求項4】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン酸
    化処理したのちに吸着処理するチッ素酸化物の除去方法
    において、吸着処理前にオゾン酸化処理されたガスをメ
    ンブランフィルタに透過させ、フィルタに透過しなかっ
    たオゾンをオゾン分解触媒で接触・分解することを特徴
    とするチッ素酸化物の除去方法。
  5. 【請求項5】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン酸
    化処理する手段と、オゾン酸化処理されたガスを吸着処
    理する吸着手段を有するチッ素酸化物の除去装置におい
    て、吸着処理前にオゾン酸化処理されたガスに含まれる
    オゾンの分解手段を備えたことを特徴とするチッ素酸化
    物の除去装置。
  6. 【請求項6】 オゾン分解手段が、二酸化マンガンおよ
    び/または二酸化コバルトをオゾン分解触媒として有す
    る請求項5記載のチッ素酸化物の除去装置。
  7. 【請求項7】 オゾン分解触媒の加熱手段を有する請求
    項5または6記載のチッ素酸化物の除去装置。
  8. 【請求項8】 オゾン分解手段が、加熱手段およびオゾ
    ンを接触・熱分解するゼオライトである請求項5記載の
    チッ素酸化物の除去装置。
  9. 【請求項9】 オゾン分解手段が、放熱側を処理ガス流
    の上流側に向けて設置し、放熱側にゼオライトを接触さ
    せて、該ゼオライトを加熱することによってオゾンを接
    触・熱分解するペルチェ素子であって、該ペルチェ素子
    の冷却側を吸着剤に接触させ、吸着剤温度を室温以下に
    冷却することを特徴とする請求項5記載のチッ素酸化物
    の除去装置。
  10. 【請求項10】 オゾン分解手段が、加熱手段およびオ
    ゾンを接触・熱分解する白金メッキ金属板もしくはハニ
    カムである請求項5記載のチッ素酸化物の除去装置。
  11. 【請求項11】 オゾン分解手段が、加熱手段およびオ
    ゾンを接触・熱分解する白金担持ゼオライトである請求
    項5記載のチッ素酸化物の除去装置。
  12. 【請求項12】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段と、オゾン酸化処理されたガスを吸着
    処理する吸着手段を有するチッ素酸化物の除去装置にお
    いて、吸着処理前にオゾン酸化処理されたガス中に含ま
    れる余剰オゾンを検知するセンサ、およびこのセンサに
    接続されたコントローラによってオゾン生成量を制御す
    るオゾナイザを有するチッ素酸化物の除去装置。
  13. 【請求項13】 オゾナイザが、コロナ放電によるイオ
    ン化部でオゾンを生成する電気集塵機である請求項12
    記載のチッ素酸化物の除去装置。
  14. 【請求項14】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理したのちに加圧貯蔵する第1加圧タンク、第1
    加圧タンクが所定の圧力に達すると圧力を開放する手
    段、吸着剤と接触させることによる吸着除去手段、前記
    第1加圧タンクが開放されている間、前記オゾン酸化し
    たガスを加圧貯蔵する第2加圧タンク、第2加圧タンク
    が所定の圧力に達すると圧力を開放する手段、吸着剤と
    接触させることによる吸着除去手段、第1と第2の加圧
    タンクを交互に動作させる手段を有することを特徴とす
    るチッ素酸化物の除去装置。
  15. 【請求項15】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段と、オゾン酸化処理されたガスを吸着
    処理する吸着手段を有するチッ素酸化物の除去装置にお
    いて、吸着処理前にオゾン酸化処理されたガスをメンブ
    ランフィルタに透過させる手段、フィルタに透過しなか
    ったオゾンをオゾン分解触媒で接触・分解するオゾンの
    分解手段を備えたことを特徴とするチッ素酸化物の除去
    装置。
  16. 【請求項16】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを接触に
    より吸着除去する吸着手段、吸着手段を高温ガスで処理
    して再生する再生手段、吸着塔を減圧して脱着されたガ
    スを脱硝手段へ導く手段、および、脱着されたガスを脱
    硝する脱硝手段を有するチッ素酸化物の除去装置におい
    て、吸着剤を充填した吸着塔の内側がガラスまたは緻密
    なアルミナセラミックスでライニングされていることを
    特徴とするチッ素酸化物の除去装置。
  17. 【請求項17】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを接触に
    より吸着除去する吸着手段、吸着手段を加熱して再生す
    る再生手段、吸着塔を減圧して脱着されたガスを脱硝手
    段へ導く手段、および、脱着されたガスを脱硝する脱硝
    手段を有するチッ素酸化物の除去装置において、吸着剤
    を充填した吸着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナ
    セラミックスでライニングされていることを特徴とする
    チッ素酸化物の除去装置。
  18. 【請求項18】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを接触に
    より吸着除去する吸着手段、マグネトロン、吸着剤にマ
    グネトロンよりのマイクロ波を照射して再生する再生手
    段、吸着塔を減圧して脱着されたガスを脱硝手段へ導く
    手段、および、脱着されたガスを脱硝する脱硝手段を有
    するチッ素酸化物の除去装置において、吸着手段がマイ
    クロ波を吸収して発熱する材料を含み、吸着手段のガス
    出入り口が金属ゲートで遮断され、吸着剤を充填した吸
    着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナセラミックス
    でライニングされていることを特徴とするチッ素酸化物
    の除去装置。
  19. 【請求項19】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを接触に
    より吸着除去する吸着手段、熱プラズマ脱硝手段から放
    熱された熱を熱交換手段を介して吸着手段に伝えて吸着
    手段を加熱脱着再生する再生手段、吸着手段を減圧して
    脱着されたガスを脱硝手段へ導く手段、および、脱着さ
    れたガスを脱硝する熱プラズマ脱硝手段を有するチッ素
    酸化物の除去装置において、吸着剤を充填した吸着塔の
    内側および熱交換手段がガラスまたは緻密なアルミナセ
    ラミックスでライニングされていることを特徴とするチ
    ッ素酸化物の除去装置。
  20. 【請求項20】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを接触に
    より吸着除去する第1吸着手段、第1吸着手段にマグネ
    トロンが発生するマイクロ波を照射して再生する第1再
    生手段、第1再生手段により脱着されたガスを吸着処理
    する第2吸着手段、第2吸着手段にマグネトロンが発生
    するマイクロ波を照射して再生する第2再生手段、第2
    再生手段により脱着されたガスを脱硝する脱硝手段を有
    するチッ素酸化物の除去装置において、第1吸着手段お
    よび第2吸着手段がマイクロ波を吸収して発熱する材料
    を含み、吸着剤を充填した吸着塔の内側がガラスまたは
    緻密なアルミナセラミックスでライニングされているこ
    とを特徴とするチッ素酸化物の除去装置。
  21. 【請求項21】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを接触に
    より吸着除去する第1吸着手段、第1吸着手段にマグネ
    トロンが発生するマイクロ波を照射して再生する第1再
    生手段、第1吸着剤を再生する間オゾン酸化処理された
    ガスを吸着処理する第2吸着手段、第2吸着剤にマイク
    ロ波を照射して再生する第2再生手段、および、第1再
    生手段ならびに第2再生手段により脱着されたガスを脱
    硝する脱硝手段を有するチッ素酸化物の除去装置におい
    て、第1吸着剤および第2吸着剤がマイクロ波を吸収し
    て発熱する材料を含み、第1吸着剤および第2吸着剤を
    充填した吸着塔の内側がガラスまたは緻密なアルミナセ
    ラミックスでライニングされてなるチッ素酸化物の除去
    装置。
  22. 【請求項22】 チッ素酸化物を含有するガスをオゾン
    酸化処理する手段、オゾン酸化処理されたガスを、円柱
    を複数個に金属隔壁で放射状に分け、その中にμ波吸収
    発熱剤を含有する吸着剤を充填した円柱状吸着塔に通過
    させ吸着除去する吸着手段、複数個にわけられたうちの
    1つの吸着塔の出入口を金属板で閉じ、マグネトロンよ
    り発生するマイクロ波を導入し、発熱剤の昇温により加
    熱再生する再生手段、脱着されたガスを脱硝する熱プラ
    ズマ脱硝手段、および、1つの吸着塔の再生が終わる
    と、他の1つの吸着塔を再生・脱硝するために円柱状吸
    着塔を回転させる手段を有するチッ素酸化物の除去装置
    において、円柱状吸着塔の隔壁表面がガラスまたは緻密
    なアルミナセラミックでライニングされていることを特
    徴とするチッ素酸化物の除去装置。
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