JP2002262725A - 釣糸案内ガイドの釣糸案内体及び釣糸案内ガイド - Google Patents

釣糸案内ガイドの釣糸案内体及び釣糸案内ガイド

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JP2002262725A
JP2002262725A JP2001071704A JP2001071704A JP2002262725A JP 2002262725 A JP2002262725 A JP 2002262725A JP 2001071704 A JP2001071704 A JP 2001071704A JP 2001071704 A JP2001071704 A JP 2001071704A JP 2002262725 A JP2002262725 A JP 2002262725A
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line guide
fishing
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Johshuya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、釣糸の摺動抵抗を低減するととも
に、フレームと釣糸案内体の間に餌が挟まることによる
問題や、フレームの腐食による硬質リングの脱落等を回
避しうる釣竿用釣糸ガイドの釣糸案内体及び釣竿用釣糸
ガイドの提供。 【解決手段】 釣糸ガイド1の釣糸案内体10の釣糸
案内孔10aの中心軸10Xの対称位置10A、10B
の一方は、釣糸の先端側から元部側へ向かう方向の厚さ
が厚肉に形成された厚肉部10Aをなし、他方は、同厚
さが薄肉に形成された薄肉部10Bをなす。釣竿の先端
側から元部側へ向かう方向に沿い、厚肉部及び薄肉部を
含む平面による、釣糸ガイドの断面上において、厚肉部
における釣糸案内孔の断面は、薄肉部における釣糸案内
孔の断面と比較して、曲率半径が大きい円弧を描く。釣
糸ガイドの取付け部11は、合成樹脂にて形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸案内ガイドの釣糸
案内体及び釣糸案内ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣糸案内ガイドは、釣糸案内体
と取付部材とにより構成されている。釣糸案内体は、釣
竿の先端から元部に向かう方向に、釣糸を挿通案内する
ための釣糸案内孔を貫通してなる、セラミックからなる
環状体たる硬質リングにて構成されている。取付部材
は、釣糸案内体をその外周側から支持するフレームと釣
竿外周面に取付けるための脚から構成され、釣竿の外周
面に釣糸案内体を配置するためのものである。
【0003】釣糸案内孔の内周面は、釣竿の先端から元
部に向かう方向に所定の曲率半径を有する円弧をなして
おり、釣糸案内体又はフレーム保持孔の、釣竿の先端側
端面と釣竿の元部側端面とに連続的に接続、即ち、滑ら
かに接続されている。このことにより、釣糸の繰出し
時、巻取り時に、釣糸案内孔の内周面において釣糸が滑
らかに案内される。このように内周面が連続的に接続さ
れているため、内周面の曲率半径は、硬質リングの、釣
竿の先端から元部に向かう方向、即ち硬質リングの軸方
向の肉厚に左右され、肉厚が大きければ曲率半径は大き
く、肉厚が小さければ曲率半径も小さい。
【0004】従来より取付部材は、ステンレススチール
の板をプレス加工によって曲げたり、絞ったりして構成
していたため、取付部材の厚さは取付部材のどの部分に
おいても一定であった。取付部材が厚肉であると、釣糸
案内ガイドが重くなり、釣竿の持ち重りが増加し、操作
性が低下する。このため、厚さが一定である取付部材の
肉厚を極力薄く構成していた。
【0005】一方、釣糸案内体を構成する硬質リング
は、主としてSiC、Al、ジルコニア系セラミ
ックスからなるために、この比重は2.7と重く、硬質
リングの肉厚を大きくすると釣糸案内ガイドが重くな
り、釣竿の持ち重りが増加し、操作性が低下する。この
ため、釣糸案内体たる硬質リングの肉厚及び釣糸案内孔
の内周面の曲率半径を小さく構成する必要がある。又、
硬質リングは、耐摩耗性においては優れているものの、
耐衝撃性は低く脆いため、魚釣中や竿の収納運搬時にお
ける被衝撃時に損壊してしまわぬように、硬質リング
を、取付部材のフレームから大きくはみ出るほど肉厚に
することはできない。
【0006】これらのことより、ステンレススチール板
により構成される取付部材に硬質リングを接着もしくは
加締めて固定する場合は、釣竿の先端から元部に向かう
方向の硬質リングの肉厚を、取付部材から大きくはみ出
ないようにする必要があり、また、前述のように、取付
部材の軽量化のために取付部材の肉厚が極力薄くされる
のに伴い、硬質リングの肉厚及び釣糸案内孔の内周面の
曲率半径も、極力小さく構成されていた。取付部材の厚
さはどの部分においても一定であるため、フレームから
大きくはみ出ることのないように構成された硬質リング
の軸方向の肉厚、及び、釣糸案内孔の内周面の曲率半径
も、いずれの箇所をとっても同一であり、極めて小さ
い。又、硬質リング及び釣糸案内孔の形状は、硬質リン
グの半径方向に平行な面で見た場合に、円形であり上下
左右対称形であった。
【0007】特許第2916429号、第284452
6号、第2844527号、第2916430号公報に
は、硬質リング及び釣糸案内孔が、円形ではなく楕円形
をしている釣糸案内ガイドが開示されている。硬質リン
グ及び釣糸案内孔の形状は楕円形であるが、硬質リング
の肉厚及び釣糸案内孔の曲率半径は、上述の釣糸案内ガ
イドと同様に一定で、且つ極めて小さい。
【0008】釣糸案内ガイドの取付部材を薄肉のステン
レススチール板で構成すると、フレームの部分の剛性が
不足する問題が生ずる。これに対しては、特許第309
3986号、第2919798号公報に開示されている
ように、フレームの断面を硬質リングの外周面に沿って
断面コの字状となるように折り曲げ加工をして、フレー
ムの剛性の不足を補っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の釣糸案
内体たる硬質リング及びこれを取付けた釣糸案内ガイド
では、釣糸を巻き込む等の場合に、図13に示されるよ
うに、釣竿が曲がり込み、釣糸案内ガイド同士が接近す
る状態になる。図13は、スピニングリール竿の場合を
図示したものであるが、両軸受けリール竿の場合にもこ
れ程極端ではないが、似たような状態となる。
【0010】このとき、釣糸が硬質リングの内周面を釣
糸案内孔の貫通方向に包み込むように屈曲し、釣糸の案
内方向が大きく変わるため、硬質リングと釣糸との間で
キシミ音を発生し、釣糸に対する抵抗が大きくなるとい
う問題点があった。釣糸に対する抵抗は、硬質リングの
軸方向の肉厚が大きく釣糸案内孔の内周面曲率半径が大
きいほど小さく、肉厚が小さく曲率半径が小さいほど大
きくなるからである。この問題は、スピニングリール竿
の場合、特に顕著であった。場合によっては、竿先先端
の荷重の半分が釣糸案内ガイドの抵抗に変わり、釣糸を
巻上げることが困難なほどの大きさとなり、竿折れの原
因となることがあった。
【0011】また、取付部材のフレームの剛性を確保す
るために、フレームの断面形状をコの字状とした特許第
3093986号、第2919798号公報記載の釣糸
案内ガイドでは、硬質リングの外周面とコの字状に折り
曲げ加工した部分との間に隙間が発生し、この隙間へ餌
が入り込み腐敗するという問題が生ずるため、この隙間
を埋めるための部材を接着などによって取付ける必要が
あり、埋めるための部材を接着すると、釣糸案内ガイド
の重量増を招いていた。
【0012】また、釣糸案内体たる硬質リング及び取付
部材からなる釣糸案内ガイドを釣竿に固定配置するため
に、取付部材には釣竿に取付けるための脚が設けられて
いるが、この脚の部分はフレームと一体に形成されてお
り、フレームと同様にステンレススチール板からなる。
脚の部分の剛性確保の目的で、特許3093986号公
報等に記載されているように断面形状をコの字状にする
折り曲げ加工をしてしまうと、釣竿外周面を傷つけてし
まうため、このような加工をすることはできず、釣竿に
沿った単純な曲面状の、一枚の板状にせざるを得なかっ
た。このため、脚の部分における曲げ剛性が不足し、荷
重がかかるとフレームが前方へ曲がってしまうので、別
体の曲がり防止部材を接着などによって取付ける必要が
あった。
【0013】また、取付部材を構成するステンレススチ
ールの比重は約8程度と重く、前述のようにフレームを
薄肉にしても、なお非常に重い取付部材となっていた。
更に、硬質リングとステンレススチールとの接着、加締
め共に品質的に不安定であった。また、ステンレススチ
ールは耐食性があるが、長期にわたって使用すると塩水
によって腐食するため、硬質リングが取付部材から脱落
するという問題が生じていた。
【0014】そこで本発明は、軽量で、なおかつ硬質リ
ングにおいて釣糸の案内方向が大きく変わることを防止
し、取付部材と硬質リングの間に餌が挟まることや、取
付部材の腐食によって硬質リングが脱落したり荷重によ
って倒れることを防止する釣糸案内ガイドの釣糸案内体
及び釣糸案内ガイドを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による釣糸案内ガイドの釣糸案内体は、釣竿
100、200の先端から中間部に亘って該釣竿10
0、200の外周面に取付部材11、21、31、4
1、51、61、71、81を介して複数配置され、該
釣竿100、200の元部に取付けられた魚釣用リール
102、202から繰出され又は巻取られる釣糸を案内
するように該先端から該元部へ向けて釣糸案内孔10
a、20a、30a、40a、50a、60a、70
a、80aが貫通され、該釣糸案内孔10a、20a、
30a、40a、50a、60a、70a、80aの内
周面が該先端から該元部へ向かう方向に円弧をなす環状
体10、20、30、40、50、60、70、80か
らなり、該内周面が該環状体10、20、30、40、
50、60、70、80又は該取付部材11、21、3
1、41、51、61、71、81の先端側端面10
C、20C、30C、40C、50C、60C、70
C、80Cと元部側端面10D、20D、30D、40
D、50D、60D、70D、80Dとに連続的に接続
される釣糸案内ガイド1、2、3、4、5、6、7、8
の釣糸案内体10、20、30、40、50、60、7
0、80において、該環状体10、20、30、40、
50、60、70、80の該先端から該元部へ向かう方
向の肉厚を、該釣糸案内孔10a、20a、30a、4
0a、50a、60a、70a、80aの中心に対して
対称位置の一方であって主として釣糸が当たる釣糸案内
部を厚肉に形成し、他方は薄肉に形成し、該厚肉に形成
することにより該釣糸案内孔10a、20a、30a、
40a、50a、60a、70a、80aの内周面の曲
率半径が大径化してなる。
【0016】ここで、該釣糸案内孔10a、50aを円
形に形成し、該取付部材11、51にて、該釣竿10
0、200の外周面に対して略垂直に配置してなるのが
好ましい。
【0017】また、該釣糸案内孔20a、30a、40
a、60a、70a、80aを、該厚肉に形成した厚肉
部20A、30A、40A、60A、70A、80Aと
該薄肉に形成した薄肉部20B、30B、40B、60
B、70B、80Bとの間を長軸とする略楕円形に形成
し、該取付部材21、31、41、61、71、81に
て、該釣竿100、200の外周面から該釣竿100、
200の先端側に傾斜離間するよう配置され、該釣糸案
内孔20a、30a、40a、60a、70a、80a
が、水平面視で略円孔になるように形成してなってもよ
い。
【0018】このとき、楕円形の釣糸案内孔20a、3
0a、40a、60a、70a、80aを、該厚肉部2
0A、30A、40A、60A、70A、80Aの内周
面から該薄肉部20B、30B、40B、60B、70
B、80Bの内周面に向けて両側壁面間を漸次狭めるよ
うに略三角形状に形成してなるのが好ましい。
【0019】また、本発明の釣糸案内ガイドは、上記の
いずれか一記載の釣糸案内体10、20、30、40、
50、60、70、80と、該釣糸案内体10、20、
30、40、50、60、70、80を該釣竿100、
200の外周面に配置するための合成樹脂にて形成され
た取付部材11、21、31、41、51、61、7
1、81とを有する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1乃至第3の実施の形
態の釣糸案内ガイド及び釣糸案内体について、図1乃至
図4に基づき説明する。
【0021】図1には、本発明の第1の実施の形態乃至
第3の実施の形態の釣糸案内ガイド及び釣糸案内体が設
けられる釣竿100が示される。釣竿100のグリップ
101近傍には両軸受けリール102が固定され、本発
明の第1の実施の形態による釣糸案内ガイド1、第2の
実施の形態による釣糸案内ガイド2、第3の実施の形態
による釣糸案内ガイド3が備えられている。実際に釣り
を行う際には、図1の右側が下側となり、図1左側の両
軸受けリール102、釣糸案内ガイド1、2、3及び後
述の釣糸案内体10、20、30を備えた側が上側とな
る。
【0022】先ず、本発明の第1の実施の形態による釣
糸案内体および釣糸案内ガイドについて図1及び図2に
基づき説明する。本実施の形態の釣糸案内ガイド1は、
図1に示されるように、釣竿100の先端に取付けられ
るトップガイドであり、釣糸案内体10と、釣糸案内体
10を釣竿100の外周面に取付け配置するための取付
部材11とからなる。
【0023】釣糸案内体10は、SiC、Al
ジルコニア系のセラミックスのような、耐摩耗性硬質部
材にて焼成して製造される環状の硬質リングであり、釣
竿100の先端側から元部側へ向かう方向に、釣糸を挿
通案内するための釣糸案内孔10aが貫通形成されてい
る。
【0024】釣糸案内孔10aは、円形をなしている。
後述のように、釣糸案内体10は、取付部材11によ
り、釣竿100の外周面に対してほぼ垂直に配置される
ので、釣竿100の先端側から元部へ向かう方向から釣
糸案内体10を見ても、釣糸案内孔10aは円形に見え
る。
【0025】釣糸案内体10の一部であって釣糸案内孔
10aの中心軸10Xの上下方向対称位置の下側の一方
は、釣竿100の先端側から元部側へ向かう方向の厚さ
が厚肉に形成された厚肉部10Aをなし、他方上側は、
同厚さが薄肉に形成された薄肉部10Bをなす。本実施
の形態では、厚肉部10Aの厚さは、薄肉部10Bの厚
さの1.2倍以上になっている。
【0026】図2(b)に示されるように、釣糸案内孔
10aの内周面は、釣糸案内体10の、釣竿100の先
端側端面10Cと釣竿100の元部側端面10Dとに滑
らかに接続、即ち、連続的に接続される。一方、釣竿1
00の先端側から元部側へ向かう方向の、厚肉部10A
及び薄肉部10Bを含む平面で切った場合の、釣糸案内
孔10aの内周面側の断面は、それぞれ円弧をなしてい
る。このように、連続的に接続され且つ断面が円弧をな
していることから、厚肉部10Aの断面は、厚肉である
ために円弧の曲率半径が大径化されており、薄肉部10
Bの断面は、薄肉であるために円弧の曲率半径が小径化
されている。厚肉部10Aの断面の曲率半径は、本実施
の形態では3.0mmであり、薄肉部10Bの断面の曲
率半径の1.2倍以上である。
【0027】取付部材11は、合成樹脂(三菱エンジニ
アリングプラスチック(株)製のレニーが好適である)
にて形成される。取付部材11は、釣糸案内体10を外
周側から支持するフレーム11Aと、フレーム11Aを
釣竿100に接続するための脚11Bと、釣糸を釣糸案
内体10へと案内する両側の案内壁11Cとからなる。
【0028】フレーム11Aは板状であり、一端が脚1
1Bにより釣竿100の外周面に接続される基端をな
し、他端が釣竿100の外周面から遠ざかる自由端をな
す。フレーム11Aは、釣糸案内体の肉厚に対応させて
自由端側から基端側へ向けて漸次肉厚になるよう構成さ
れている。ここで、フレーム11Aを樹脂により構成し
十分に厚肉に構成することにより、断面コの字型に折り
曲げたステンレススチール板と同等の剛性が得られ、且
つ、重量を4/10とすることができる。フレーム11
Aには、厚さ方向に貫通して、釣糸案内体10を内部に
はめ込むための、案内体挿着孔11aが形成されてい
る。案内体挿着孔11aの内周面は、釣糸案内体10の
外周面と同一形状をなす。釣糸案内体10の元部側端面
10Dは、釣竿100の元部側において、フレーム11
Aの案内体装着孔11aの外側に露出しておらず、先端
側端面10Cは釣竿100の先端側において、フレーム
11Aの案内体装着孔11aよりも外側へ露出する。こ
のように露出していることにより、釣糸の巻取り時に、
先端側端面において釣糸をスムーズに釣糸案内孔10a
に案内することができるように構成されている。
【0029】脚11Bには釣竿挿着孔11bが形成さ
れ、脚11Bは筒状をなす。この釣竿挿着孔11bに釣
竿100の先端部が挿入されることにより、釣糸案内ガ
イド1が釣竿100に取付けられる。
【0030】フレーム11Aは、脚11Bの先端部、即
ち、釣竿100の先端に対応する一端に形成されてい
る。フレーム11Aは、脚11Bの軸方向と略垂直、即
ち、釣竿100の外周面と略垂直をなして脚11Bに形
成されている。これにより、釣糸案内ガイド1が釣竿1
00に取付けられる際には、釣糸案内体10の半径方向
が、釣竿100の外周面に対して略垂直に配置される。
【0031】フレーム11Aの脚11B側は、フレーム
11Aにはめ込まれる釣糸案内体10の厚肉部10Aに
対応する部分の、案内体挿着孔11aの外周側に位置し
ている。これにより、釣糸案内体10の厚肉部10Aが
釣竿100に最も近い位置となり、薄肉部10Bが釣竿
100から最も遠い位置となる。釣糸案内ガイド1は、
上述のように、釣糸案内体10が釣竿100の上側にく
るように備えられるから、釣竿100に最も近い位置に
ある厚肉部10Aが、釣糸案内体10の下方に位置す
る。釣糸は、釣糸案内孔10aの下方を案内されるか
ら、リールから繰出される際に少々釣糸の軌跡が乱れ、
釣糸案内孔10aの内周面のあらゆる位置に接触すると
しても、釣糸案内孔10aの厚肉部10A側位置が、主
として釣糸が当たる釣糸案内面となる。
【0032】フレーム11Aは、釣竿の先端から元部へ
向かう方向で見た場合には、略円形をしている。案内壁
11Cは、円筒の側面を切取った形状をしている。即
ち、フレーム11Aを底面とし脚11Bの長手方向に脚
11Bと同じ長さで延出し脚11Bを側面に含む円筒を
考えた場合に、円筒の側面を、フレーム11Aの薄肉部
10B近傍から脚11Bの長手方向に平行に切取り始
め、徐々に、脚11Bの一端であってフレーム11Aが
設けられていない端部へ向かって切取っていったとき
に、フレーム11A、脚11Bとともに残る側面の部分
の形状が、案内壁11Cの形状である。従って、脚11
Bの先端では、フレーム11Aの釣竿100の半径方向
高さに近い幅があるのに対し、後端に向かって漸次幅狭
となり、脚11Bの後端では、幅ゼロとなっている。従
って、案内壁11Cの形状によって、釣糸が釣竿の先端
に巻付いても釣竿の先端を垂直にするだけで容易に巻付
きを除くことができる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態による釣
糸案内体および釣糸案内ガイドについて図1及び図3に
基づき説明する。本実施の形態の釣糸案内ガイド2は、
図1に示されるように、釣竿100の先端側と元部側の
略中間位置に取付けられており、釣糸案内ガイド2は、
釣糸案内体20と、釣糸案内体20を釣竿100の外周
面に取付け配置するための取付部材21とからなる。
【0034】釣糸案内体20は、第1の実施の形態と同
様に、耐摩耗性硬質部材にて焼成して製造される環状の
硬質リングであり、釣竿100の先端側から元部側へ向
かう方向に、釣糸を挿通案内するための釣糸案内孔20
aが貫通形成されている。釣糸案内体20の一部であっ
て釣糸案内孔20aの中心軸20Xの上下方向の対称位
置の下側の一方は、釣糸100の先端側から元部側へ向
かう方向の厚さが厚肉に形成された厚肉部20Aをな
し、他方上側は、同厚さが薄肉に形成された薄肉部20
Bをなす。本実施の形態でも、厚肉部20Aの厚さは、
薄肉部20Bの厚さの1.2倍以上になっている。
【0035】釣糸案内孔20aは、略楕円形をなしてい
る。釣糸案内孔20aの、厚肉部20Aと薄肉部20B
を結ぶ線に垂直な方向の幅、即ち、図3(c)の左右方
向における釣糸案内孔20aの内周面たる側壁面間の幅
は、厚肉部20A近傍から薄肉部20B近傍に近づくに
つれ、漸次幅狭となっており、釣糸案内孔20aは、よ
り具体的には、略三角形状となっている。後述のよう
に、釣糸案内体20は、取付部材21により、釣竿10
0の外周面から釣竿100の先端側に傾斜離間して配置
されており、釣竿100の元部から先端へ向かう方向、
即ち、水平面視で釣糸案内体20を見ると、釣糸案内孔
20aは略円形に見える。
【0036】図3(b)に示されるように、釣糸案内孔
20aの内周面は、釣糸案内体20の釣竿100の先端
側端面20Cと釣竿100の元部側端面20Dとに滑ら
かに接続、即ち、連続的に接続される。一方、釣竿10
0の先端側から元部側へ向かう方向の、厚肉部20A及
び薄肉部20Bを含む平面で切った場合の、釣糸案内孔
20aの内周面側の厚肉部20A、薄肉部20Bの断面
は、それぞれ円弧をなしている。このように、連続的に
接続され且つ断面が円弧をなしていることから、厚肉部
20Aの断面は、厚肉であるために円弧の曲率半径が大
径化されており、薄肉部20Bの断面は、薄肉であるた
めに円弧の曲率半径が小径化されている。厚肉部20A
の断面の曲率半径は、本実施の形態では3.0mmであ
る。
【0037】取付部材21は、合成樹脂にて形成され
る。取付部材21は、釣糸案内体20を外周側から支持
するフレーム21Aと、フレーム21Aを釣竿100に
取付けるための脚21Bと、取付部材21のフレーム2
1Aと脚21Bとの連結部が変形することにより、過度
にフレーム21Aが変移することを防止するための倒れ
防止部21Cとからなる。
【0038】フレーム21Aは板状であり、一端が脚2
1Bにより釣竿100の外周面に取付けられる基端をな
し、他端が釣竿100の外周面から釣竿の先端側に傾斜
して遠ざかる自由端をなす。フレーム21Aは、自由端
側から基端側へ向けて漸次肉厚になるよう構成されてい
る。フレーム21Aには、板状の厚さ方向に貫通して、
釣糸案内体20を内部にはめ込むための、案内体挿着孔
21aが形成されている。案内体挿着孔21aの内周面
は、釣糸案内体20の外周面と同一形状をなす。釣糸案
内体20の先端側端面20Cは、釣竿100の先端側に
おいて、フレーム21Aの案内体挿着孔21aの外側に
露出しておらず、元部側端面20Dは釣竿100の元部
側において、フレーム21Aの案内体挿着孔21aより
も外側へ露出する。このように構成されていることによ
って、衝撃に弱い釣糸案内体20の先端側端面20C
が、フレーム21Aにより保護されると共に、リール1
02から繰出される釣糸の軌跡の乱れにも係わらず、摩
擦に弱いフレーム21Aの元部側が、釣糸案内体20に
より保護され、釣糸の繰出し時には、元部側端面20D
が釣糸をスムーズに釣糸案内孔20aに案内することが
できる。
【0039】脚21Bは、釣竿100の外周面に沿う曲
面状に形成される。脚21Bを釣竿100の外周面に糸
でくくりつけることにより、釣糸案内ガイド2が釣竿1
00に取付けられる。
【0040】フレーム21Aは、脚21Bの先端部、即
ち、釣竿100に釣竿案内ガイド2が取付けられたとき
の釣竿100の先端側の一端に一体に形成される。フレ
ーム21Aは、釣竿100の外周面から釣竿100の先
端側に傾斜離間するよう、脚21Bに固定される。即
ち、脚21Bの、フレーム21Aが連結されている一
端、即ち、連結端から他端へ向かう方向と、フレーム2
1Aの連結端から自由端へ向かう方向とが鈍角をなすよ
うに固定される。これにより、釣糸案内ガイド2が釣竿
100に取付けられる際には、釣糸案内体20が、釣竿
100の外周面から釣竿100の先端側に傾斜離間して
配置される。従って、竿元側から竿の先端側に繰出され
る釣糸がフレーム21A及び釣糸案内体20に絡まって
も、繰出される釣糸自体の張力によって釣竿の先端側に
抜けて、絡みを除くことができる。
【0041】ここで、フレーム21Aの連結端は、フレ
ーム21Aにはめ込まれる釣糸案内体20の厚肉部20
Aに対応する部分の、案内体挿着孔21aの外周側に位
置している。これにより、釣糸案内体20の厚肉部20
Aが釣竿100に最も近い位置となり、薄肉部20Bが
釣竿100から最も遠い位置となる。釣糸案内ガイド2
は、上述のように、釣糸案内体20が釣竿100の上側
にくるように備えられるから、釣竿100に最も近い位
置にある厚肉部20Aが、釣糸案内体20の下方に位置
する。釣糸は、釣糸案内孔20aの下方を案内されるか
ら、リールから繰出される際に少々釣糸の軌跡が乱れ、
釣糸案内孔20aの内周面のあらゆる位置に接触すると
しても、釣糸案内孔20aの厚肉部20A側位置が、主
として釣糸が当たる釣糸案内面となる。
【0042】倒れ防止部21Cは、脚21Bのフレーム
21Aが連結された側の端部に、脚21Bの延長上に、
釣竿100に沿って設けられる。フレーム21Aと脚2
1Bの連結部分に倒れ防止部21Cが設けられることに
より、当該連結部において取付部材21が変形すること
が防止され、フレーム21Aが釣竿100に対して極端
に変移することを防止することができる。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態による釣
糸案内体および釣糸案内ガイドについて図1及び図4に
基づき説明する。本実施の形態の釣糸案内ガイド3は、
図1に示されるように、釣竿100の元部寄りに取付け
られており、釣糸案内体30と、釣糸案内体30を釣竿
100の外周面に取付けるための取付部材31とからな
る。
【0044】釣糸案内体30は、第2の実施の形態の釣
糸案内体20と同一の構成をしている。図4では、第3
の実施の形態による釣糸案内体30の各部であって第2
の実施の形態の釣糸案内体20に対応する部分を、第2
の実施の形態の参照番号に10加えた番号で示す。
【0045】取付部材31は、合成樹脂にて形成され
る。取付部材31は、釣糸案内体30を外周側から支持
するフレーム31Aと、フレーム31Aの基端から最も
遠ざかる側の自由端を支持するための後部フレーム31
Bと、フレーム31Aを釣竿100に取付けるための第
1の脚31Cと、後部フレーム31Bを釣竿100に取
付けるための第2の脚31Dとからなる。
【0046】フレーム31Aは板状であり、一端が第1
の脚31Cにより釣竿100の外周面に取付けられる基
端をなし、他端が釣竿100の外周面から釣竿の先端側
に傾斜して遠ざかる自由端をなす。フレーム31Aの自
由端側から基端側へ向けて、漸次肉厚になるよう構成さ
れている。フレーム31Aには、厚さ方向に貫通して、
釣糸案内体30を内部にはめ込むための、案内体挿着孔
31aが形成されている。案内体挿着孔31aの内周面
は、釣糸案内体30の外周面と同一形状をなす。釣糸案
内体30の先端側端面30Cは、釣竿100の先端側に
おいて、フレーム31Aの案内体挿着孔31aの外側に
露出しておらず、元部側端面30Dは釣竿100の元部
側において、フレーム31Aの案内体挿着孔31aより
も外側へ露出する。このように構成されていることによ
って、釣糸の繰出し時に、元部側端面において釣糸をス
ムーズに釣糸案内孔30aに案内することができるよう
に構成されている。このことにより、衝撃に弱い釣糸案
内体30の先端側端面30Cが、フレーム31Aにより
保護されると共に、リール102から繰出される釣糸の
軌跡の乱れにも係わらず、摩擦に弱いフレーム31Aの
元部側が釣糸案内体30により保護され、釣糸の繰出し
時には、元部側端面30Dが釣糸をスムーズに釣糸案内
孔30aに案内することができる。
【0047】後部フレーム31Bは板状であり、一端が
フレーム31Aの自由端に接続され、他端が第2の脚3
1Dにより釣竿100上に配置される。後部フレーム3
1Bには、釣糸を挿通するための釣糸挿通孔31bが形
成されている。釣糸挿通孔31bは、釣糸案内体30の
釣糸案内孔30aよりも大きく形成され、釣糸挿通孔3
1bの内周面に釣糸が接触しないよう構成されている。
【0048】第1の脚31C及び第2の脚31Dは、釣
竿100の外周面に沿う曲面状に形成される。第1の脚
31C及び第2の脚31Dを、釣竿100の外周面に糸
でくくりつけることにより、釣糸案内ガイド3が釣竿1
00に取付けられる。
【0049】フレーム31Aは、第1の脚31Cの先端
部、即ち、釣竿100に釣糸案内ガイド3が取付けられ
たときの、釣竿100の先端側に対応する一端に一体に
形成される。フレーム31Aは、釣竿100の外周面か
ら釣竿100の先端側に傾斜離間するよう、第1の脚3
1Cに固定される。即ち、第1の脚31Cの、フレーム
31Aが連結されている一端、即ち連結端から他端へ向
かう方向と、フレーム31Aの連結端から自由端へ向か
う方向とが鈍角をなすように固定される。これにより、
釣糸案内ガイド3が釣竿100に取付けられる際には、
釣糸案内体30が、釣竿100の外周面から釣竿100
の先端側に傾斜離間して配置される。後部フレーム31
Bは、釣竿100の外周面から釣竿100の元部側に傾
斜離間するよう、第2の脚31Dの元部側の一端に一体
に形成される。
【0050】フレーム31Aの基端は、フレーム31A
にはめ込まれる釣糸案内体30の厚肉部30Aに対応す
る部分の、案内体挿着孔31aの外周側に位置してい
る。これにより、釣糸案内体30の厚肉部30Aが釣竿
100に最も近い位置となり、薄肉部30Bが釣竿10
0から最も遠い位置となる。釣糸案内ガイド3は、上述
のように、釣糸案内体30が釣竿100の上側にくるよ
うに備えられるから、釣竿100に最も近い位置にある
厚肉部30Aが下方に位置する。釣糸は、釣糸案内孔3
0aの下方を案内されるから、リールから繰出される際
に少々釣糸の軌跡が乱れ、釣糸案内孔30aの内周面の
あらゆる位置に接触するとしても、釣糸案内孔30aの
厚肉部30A側位置が、主として釣糸が当たる釣糸案内
面となる。
【0051】なお、後部フレーム31Bと第2の脚31
Dは、第2の実施の形態の倒れ防止部21Cと同様の働
きをする。
【0052】また、後部フレーム31Bは、フレーム3
1Aとの間で山形に形成されるので、竿元側から竿の先
端側に繰出される釣糸がこれらに絡まろうとしても、繰
出される釣糸自体の張力によって山頂側に抜けて、絡み
を除くことができる。
【0053】本発明の第4の実施の形態による釣糸案内
体および釣糸案内ガイドについて図5に基づき説明す
る。本実施の形態の釣糸案内ガイド4は、両軸受けリー
ルが備えられる振出竿用の釣糸案内ガイドである。従っ
て、第1乃至第3の実施の形態の釣糸案内ガイド1、
2、3と同様、釣糸案内体が図示せぬ釣竿の上側に来る
ように備えられる。
【0054】釣糸案内ガイド4は、釣糸案内体40と、
釣糸案内体40を釣竿の外周面に取付けるための取付部
材41とからなる。
【0055】釣糸案内体40は、第2の実施の形態の釣
糸案内体20と同一の構成をしている。図5では、第4
の実施の形態による釣糸案内体40の各部であって第2
の実施の形態の釣糸案内体20に対応する部分を、第2
の実施の形態の参照番号に20加えた番号で示す。
【0056】取付部材41は、合成樹脂にて形成され
る。取付部材41は、釣糸案内体40を外周側から支持
するフレーム41Aと、フレーム41Aを釣竿に接続す
るための脚41Bとからなる。
【0057】フレーム41Aは第2の実施の形態のフレ
ーム21Aと同様の構成をしている。図5では、第4の
実施の形態によるフレーム41Aの各部であって第2の
実施の形態のフレーム21Aに対応する部分を、第2の
実施の形態の参照番号に20加えた番号で示す。
【0058】脚41Bには釣竿挿着孔41bが形成さ
れ、脚41Bは筒状をなす。この釣竿挿着孔41bに振
出竿を構成する各竿素管の先端部が固定されることによ
り、あるいは挿着されることにより、釣糸案内ガイド4
が釣竿に取付けられる。竿素管の先端部に固定されずに
挿着される場合は、釣竿挿着孔の内径と一致する竿素管
の外径位置に位置保持される。
【0059】フレーム41Aは、脚41Bの周面に一体
に形成されており、釣糸案内ガイド4が釣竿に取付けら
れる際には、釣糸案内体40が、釣竿の外周面から釣竿
の先端側に傾斜離間して配置されるように構成されてい
る。
【0060】ここで、取付部材41を構成するフレーム
41Aの基端は、フレーム41Aにはめ込まれる釣糸案
内体40の厚肉部40Aに対応する部分の、案内体挿着
孔41aの外周側である。これにより、釣糸案内体40
の厚肉部40Aが振出竿に最も近い位置となり、薄肉部
40Bが振出竿から最も遠い位置となる。ここで、上述
のように、釣糸案内ガイド4は、釣糸案内体40が振出
竿の上側にくるように設けられるから、振出竿に最も近
い位置にある厚肉部40Aが下方に位置する。釣糸は、
釣糸案内孔40aの下方を案内されるから、リールから
繰出される際に少々釣糸の軌跡が乱れ、釣糸案内孔40
aの内周面のあらゆる位置に接触するとしても、釣糸案
内孔40aの厚肉部40A側位置が、主として釣糸が当
たる釣糸案内面となる。
【0061】なお、脚41Bの、フレーム41Aの基端
が連結されている部分よりも、フレーム41Aが傾斜離
間する側に延びる部分は、第2の実施の形態の倒れ防止
部21Cと同様の働きをする。
【0062】釣糸案内体10、20、30、40の、釣
糸が主として当たる釣糸案内部の案内面を厚肉部10
A、20A、30A、40Aとすることにより、厚肉部
10A、20A、30A、40Aの釣糸案内孔10a、
20a、30a、40aの内周面の曲率半径を大径化す
ることができるため、釣糸の案内方向が大きく変わるの
を緩和することができる。即ち、釣糸が内周面に対して
大きな曲がり角度を持って案内されるので、釣糸に対す
る抵抗を全体として減らすことができる。このことによ
り、釣糸案内体と釣糸との間で生じていたキシミ音等の
発生を防止でき、竿折れ等のトラブルも低減することが
できる。又、取付部材11、21、31、41を合成樹
脂で構成したため、釣糸案内ガイド1、2、3、4全体
の重量を減じ且つフレーム11A、21A、31A、4
1Aを厚くすることができ、フレーム11A、21A、
31A、41Aの剛性を、フレームの形状を板状とした
まま高めることができる。このため、フレームを断面コ
の字型とする必要がなく、釣糸案内体との間に餌等が入
込むこと防止でき、これらの隙間を埋める部材を取付け
る必要がなくなる。
【0063】次に、図6乃至図9に基づき、第5乃至第
7の実施の形態の釣糸案内ガイド及び釣糸案内体につい
て説明する。
【0064】図6には、本発明の第5の実施の形態乃至
第7の実施の形態の釣糸案内ガイド及び釣糸案内体が設
けられる釣竿200が示される。釣竿200のグリップ
201にはスピニングリール202が固定され、本発明
の第5の実施の形態による釣糸案内ガイド5、第6の実
施の形態による釣糸案内ガイド6、第7の実施の形態に
よる釣糸案内ガイド7が備えられている。実際に釣りを
行う際には、図6の左側が上側となり、図6右側のスピ
ニングリール及び釣糸案内ガイド5、6、7の釣糸案内
体50、60、70を備えた側が下側となる。
【0065】先ず、本発明の第5の実施の形態による釣
糸案内体および釣糸案内ガイドについて図6及び図7に
基づき説明する。本実施の形態の釣糸案内ガイド5は、
図6に示されるように、釣竿200の先端側に取付けら
れるトップガイドである。
【0066】釣糸案内ガイド5は、釣糸案内体50と、
釣糸案内体50を釣竿200の外周面に取付けるための
取付部材51とからなる。
【0067】釣糸案内体50及び取付部材51は、第1
の実施の形態の釣糸案内体10及び取付部材11と同様
の構成をしている。図7では、第5の実施の形態による
釣糸案内体50、取付部材51の各部であって第1の実
施の形態の釣糸案内体10、取付部材11に対応する部
分を、第1の実施の形態の参照番号に40加えた番号で
示す。
【0068】ただし、本実施の形態の釣糸案内ガイド5
は、取付部材51に対する釣糸案内体50の取付け位置
関係が第1の実施の形態の釣糸案内ガイド1と異なる。
本実施の形態の釣糸案内ガイド5では、脚51Bと一体
に形成されているフレーム51Aの基端は、フレーム5
1Aにはめ込まれる釣糸案内体50の薄肉部50Bに対
応する部分の外周側に位置している。これにより、釣糸
案内体50の厚肉部50Aが釣竿200から最も遠い位
置となり、薄肉部50Bが釣竿200に最も近い位置と
なる。釣糸案内ガイド5は、上述のように、釣糸案内体
50が釣竿200の下側にくるように備えられるから、
釣竿200から最も遠い位置にある厚肉部50Aが、釣
糸案内体50の下方に位置する。釣糸は、釣糸案内孔5
0aの下方を案内されるから、リールから繰出される際
に少々釣糸の軌跡が乱れ、釣糸案内孔50aの内周面の
あらゆる位置に接触するとしても、釣糸案内孔50aの
厚肉部50A側位置が、主として釣糸が当たる釣糸案内
面となる。
【0069】次に、本発明の第6の実施の形態による釣
糸案内体および釣糸案内ガイドについて図6及び図8に
基づき説明する。本実施の形態の釣糸案内ガイド6は、
図6に示されるように、釣竿200の先端側と元部側の
略中間位置に取付けられており、釣糸案内体60と、釣
糸案内体60を釣竿200の外周面に取付け配置するた
めの取付部材61とからなる。
【0070】釣糸案内体60及び取付部材61は、第2
の実施の形態の釣糸案内体20及び取付部材21と同様
の構成をしている。図8では、第6の実施の形態による
釣糸案内体60、取付部材61の各部であって第2の実
施の形態の釣糸案内体20、取付部材21に対応する部
分を、第2の実施の形態の参照番号に40加えた番号で
示す。
【0071】ただし、本実施の形態の釣糸案内ガイド6
は、取付部材61に対する釣糸案内体60の取付位置関
係が第2の実施の形態の釣糸案内ガイド2と異なる。本
実施の形態の釣糸案内ガイド6では、脚61Bに一体に
形成されているフレーム61Aの基端は、フレーム61
Aにはめ込まれる釣糸案内体60の薄肉部60Bに対応
する部分の外周側に位置している。これにより、釣糸案
内体60の厚肉部60Aが釣竿200から最も遠い位置
となり、薄肉部60Bが釣竿200に最も近い位置とな
る。釣糸案内ガイド6は、上述のように、釣糸案内体6
0が釣竿200の下側にくるように備えられるから、釣
竿200から最も遠い位置にある厚肉部60Aが、釣糸
案内体60の下方に位置する。釣糸は、釣糸案内孔60
aの下方を案内されるから、リールから繰出される際に
少々釣糸の軌跡が乱れ、釣糸案内孔60aの内周面のあ
らゆる位置に接触するとしても、釣糸案内孔60aの厚
肉部60A側位置が、主として釣糸が当たる釣糸案内面
となる。
【0072】次に、本発明の第7の実施の形態による釣
糸案内体および釣糸案内ガイドについて図6及び図9に
基づき説明する。本実施の形態の釣糸案内ガイド7は、
図6に示されるように、釣竿200の元部側に取付けら
れる。
【0073】釣糸案内ガイド7は、釣糸案内体70と、
釣糸案内体70を釣竿200の外周面に取付けるための
取付部材71とからなる。
【0074】釣糸案内体70及び取付部材71は、第3
の実施の形態の釣糸案内体30及び取付部材31と同様
の構成をしている。図9では、第7の実施の形態による
釣糸案内体70、取付部材71の各部であって第3の実
施の形態の釣糸案内体30、取付部材31に対応する部
分を、第3の実施の形態の参照番号に40加えた番号で
示す。
【0075】ただし、本実施の形態の釣糸案内ガイド7
は、取付部材71に対する釣糸案内体70の取付位置関
係が第3の実施の形態の釣糸案内ガイド3と異なる。本
実施の形態の釣糸案内ガイド7では、フレーム71Aの
基端は、フレーム71Aにはめ込まれる釣糸案内体70
の薄肉部70Bに対応する部分の外周側に位置してい
る。これにより、釣糸案内体70の厚肉部70Aが釣竿
200から最も遠い位置となり、薄肉部70Bが釣竿2
00に最も近い位置となる。釣糸案内ガイド7は、上述
のように、釣糸案内体70が釣竿200の下側にくるよ
うに備えられるから、釣竿200から最も遠い位置にあ
る厚肉部70Aが、釣糸案内体70の下方に位置する。
釣糸は、釣糸案内孔70aの下方を案内されるから、リ
ールから繰出される際に少々釣糸の軌跡が乱れ、釣糸案
内孔70aの内周面のあらゆる位置に接触するとして
も、釣糸案内孔70aの厚肉部70A側位置が、主とし
て釣糸が当たる釣糸案内面となる。
【0076】本発明の第8の実施の形態による釣糸案内
体および釣糸案内ガイドについて図10に基づき説明す
る。スピニングリールが備えられる振出竿用の釣糸案内
ガイドである。従って、第5乃至第7の実施の形態の釣
糸案内ガイド5〜7と同様、釣糸案内体が釣竿200の
下側に来るように備えられる。
【0077】釣糸案内ガイド8は、釣糸案内体80と、
釣糸案内体80を振出竿の外周面に取付け配置するため
の取付部材81とからなる。
【0078】釣糸案内体80及び取付部材81は、第4
の実施の形態の釣糸案内体40及び取付部材41と同様
の構成をしている。図10では、第4の実施の形態の釣
糸案内体40及び取付部材41と対応する部分を、第4
の実施の形態の参照番号に40加えた番号で示す。
【0079】ただし、本実施の形態の釣糸案内ガイド8
は、取付部材81に対する釣糸案内体80の取付位置関
係が第4の実施の形態の釣糸案内ガイド4と異なる。本
実施の形態の釣糸案内ガイド8では、フレーム81Aの
基端は、フレーム81Aにはめ込まれる釣糸案内体80
の薄肉部80Bに対応する部分の外周側に位置してい
る。これにより、釣糸案内体80の厚肉部80Aが釣竿
200から最も遠い位置となり、薄肉部80Bが釣竿2
00に最も近い位置となる。釣糸案内ガイド8は、上述
のように、釣糸案内体80が釣竿200の下側にくるよ
うに備えられるから、釣竿200から最も遠い位置にあ
る厚肉部80Aが、釣糸案内体80の下方に位置する。
釣糸は、釣糸案内孔80aの下方を案内されるから、リ
ールから繰出される際に少々釣糸の軌跡が乱れ、釣糸案
内孔80aの内周面のあらゆる位置に接触するとして
も、釣糸案内孔80aの厚肉部80A側位置が、主とし
て釣糸が当たる釣糸案内面となる。
【0080】スピニングリール竿では、両軸受けリール
竿と比較して、釣竿がより大きく曲がり、各釣糸案内ガ
イド間の直線距離がより短くなるようになるが、この場
合でも、釣糸案内体50、60、70、80の、釣糸が
主として当たる釣糸案内部の部分が厚肉部50A、60
A、70A、80Aとなっているため、厚肉部50A、
60A、70A、80Aの釣糸案内孔50a、60a、
70a、80aの内周面の曲率半径を大径化することが
でき、釣糸の案内方向が大きく変わるのを緩和すること
ができる。即ち、釣糸が内周面に対して大きな曲がり角
度を持って案内されるので、釣糸に対する抵抗を全体と
して減らすことができる。このことにより、スピニング
リールを備える釣竿の釣糸案内体と釣糸との間で、両軸
受けリールを備える釣竿の場合よりも特に強く生じてい
たキシミ音等の発生をより効果的に防止でき、竿折れ等
のトラブルも低減することができる。又、取付部材5
1、61、71、81を合成樹脂で構成したため、釣糸
案内ガイド5、6、7、8全体の重量を減じ且つフレー
ム51A、61A、71A、81Aを厚くすることがで
き、フレーム51A、61A、71A、81Aの剛性
を、フレームの形状を板状としたままで高めることがで
きる。このため、フレームを断面コの字型とする必要が
なく、釣糸案内体との間に餌等が入込むこと防止でき、
これらの隙間を埋める部材を取付ける必要もなくなる。
【0081】次に、本実施の形態の釣糸案内ガイド1、
2、3、4、5、6、7、8の製造方法について説明す
る。
【0082】まず、釣糸案内体10、20、30、4
0、50、60、70、80を製造する。具体的には、
セラミックスの原料である粉体をプレス加工によって成
形し、一部を加工して所望の形状とし、これを高温で焼
成することにより粉体を溶融硬化することにより製造さ
れる。焼成の後には、プレス加工品よりも収縮し、小さ
い形状のセラミックス成形品となるので、プレス加工時
には所望の形状よりやや大きめに成形する。
【0083】次に、取付部材11、21、31、41、
51、61、71、81を製造する。具体的には、金型
を取付けた射出成形機を用い、金型内に合成樹脂のレニ
ーを射出して成形する。
【0084】そして、釣糸案内体10、20、30、4
0、50、60、70、80を加熱し、取付部材11、
21、31、41、51、61、71、81の案内体挿
着孔11a、21a、31a、41a、51a、61
a、71a、81aに接触させ、熱により軟化した取付
部材の案内体挿着孔へ釣糸案内体をプレスにより圧入
し、または、両者を接着剤等にて接着して、釣糸案内体
と取付部材とを一体化する。以上の行程により、釣糸案
内ガイド1、2、3、4、5、6、7、8を製造する。
【0085】製造された釣糸案内ガイド2、3、6、7
は、釣竿100、200上の所望の位置へ配置され、脚
21B、31C、31D、61B、71C、71Dがナ
イロン等の糸で釣竿に巻付けられることにより固定され
た後、巻き付けた糸の外周側に刷毛でエポキシ樹脂など
が塗布され、加熱硬化されることにより、釣竿100、
200上への配置、固定が行われる。
【0086】製造された釣糸案内ガイド1、5は、接着
剤が使用されてその脚11B、51Bが釣竿へ接着され
ることにより、釣竿100、釣竿200上にそれぞれ配
置される。
【0087】製造された釣糸案内ガイド4、8は、釣竿
挿着孔41b、81bに、釣竿を構成する各竿素管の先
端部が挿着され、接着剤が使用されてその脚41B、8
1Bが釣竿へ接着固定される。振出竿に移動ガイドとし
て用いる場合には、単に釣竿挿着孔41b、81bの内
径を所望の内径とし、そこに竿素管が挿入されて釣竿使
用時には、釣竿上の所望の位置にそれぞれ位置決め保持
される。
【0088】次に、取付部材に合成樹脂を用いることに
より、所望の剛性を得つつ取付部材を軽量化することが
できることを証明するための実験及び計算を行ったの
で、その結果を示す。実験では、所望の剛性を確保した
従来の釣糸案内ガイドの取付部材と略同一形状の断面コ
の字状にしたステンレススチール板と、これと同等の剛
性を有し且つ第1〜8の実施の形態による釣糸案内ガイ
ドの取付部材11〜81と略同一形状の板状の合成樹脂
(レニー)とを作成し、両者の比重を比較した。結果を
表1、2、3、4に示す。表1には、ステンレススチー
ルで構成したフレームについての結果が示されており、
表2には、レニーで構成したフレームについての結果が
示されており、表3には、ステンレススチールで構成し
た脚についての結果が示されており、表4には、レニー
で構成した脚についての結果が示されている。各表に
は、断面二次モーメント(I)、曲げ剛性(EI)が示
される。これらの値は、各サイズ毎に示されており、サ
イズの値は、釣糸案内体の大きさを示すサイズを示して
いる。又、各表には、それぞれ各部の寸法が示されてい
るが、これらは、図11に示される断面の各部の寸法ま
たは、図12に示される断面の各部の寸法である。具体
的には、ステンレススチールの釣糸案内体のフレーム
は、断面コの字状をしているため、図11に示される断
面形状に相当し、ステンレススチールにより構成される
釣糸案内体の脚、合成樹脂により構成される釣糸案内体
のフレーム、及び、脚は、板状をしていることから図1
2に示される断面形状に相当する。ここで、 e2=(b1×h1+b2×h2)/2(b1×h
1+b2×h2) e1=h2−e2 I=(b3×e2−b1×h3+b2×e1)/
3 である。
【0089】h、h1、h2、h3、b1、b2、b
3、e1、e2の単位はmmであり、Iの単位はmm
であり、EIの単位はkg・mmである。曲げ剛性E
Iは、Iに係数Eを掛けることにより与えられる。係数
Eは、ステンレススチールの場合10500kg/mm
、レニーの場合1340kg/mmである。なお、
これらの係数Eの値と表中のIの値とを掛けた値が、表
中のEIの値と若干異なるのは、表中のIの値を所望の
桁数で表すために、所定の桁以下を四捨五入したためで
ある。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】
【0094】表1と表2の比較及び表3と表4の比較よ
り、各サイズの釣糸案内ガイドの取付部材は、同一のサ
イズ番号のものを比較する限り、ステンレススチールで
構成した場合も、レニーで構成した場合も、フレーム及
び脚共にほぼ同等の剛性を有するにも係わらず、重量
は、レニーで構成した方が、ステンレススチールで構成
した場合と比較して略40%、即ち、レニーの重量がス
テンレススチールの重量の略4/10になっている。こ
のように、釣糸案内ガイドを構成する取付部材を合成樹
脂(レニー)にて構成することにより、取付部材を厚肉
に構成して所望の剛性を得ても、取付部材の重量を小さ
く抑えることができることがわかる。
【0095】本発明による釣糸案内ガイド、釣糸案内体
は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に
記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例え
ば、第1の実施の形態及び第5の実施の形態に示したよ
うな、釣糸案内体が釣竿に対して垂直をなす釣糸案内ガ
イドは、上記実施の形態では、釣竿の先端に備えられる
ものとしたが、釣竿の先端から元部にかけての中間部分
に備えてもよい。
【0096】又、取付部材をレニーにより構成したが、
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等、レニー以外の合成樹脂
で構成してもよい。ステンレス等の従来から用いられて
いる材料により取付部材を構成し、釣糸案内体を本発明
のような形状としてもよい。
【0097】又、釣糸案内体10等を加熱し、取付部材
11等の案内体装着孔11a等に接触させ、熱により軟
化した取付部材の案内体挿入口へ釣糸案内体をプレスに
より圧入し、釣糸案内体と取付部材とを一体化したが、
接着剤を用いて両者を一体化してもよい。
【0098】又、釣糸案内孔10aの内周面が、釣糸案
内体10の釣竿100の先端側端面10Cと釣竿100
の元部側端面10Dとに連続的に接続されたが、取付部
材の、釣竿の先端側端面又は元部側端面に連続的に接続
されていてもよい。
【0099】
【発明の効果】請求項1記載の釣糸案内ガイドの釣糸案
内体によれば、環状体の釣竿の先端から元部へ向かう方
向の肉厚を、釣糸案内孔の中心に対して対称位置の一方
を厚肉部に、他方を薄肉部に形成し、厚肉に形成するこ
とによって、釣糸案内孔内周壁の貫通方向の径を大径化
して釣糸案内部としたので、釣糸案内体の釣糸が当たる
部分を厚肉化し、曲率半径を大きくすることができ、釣
糸に作用する抵抗を全体として小さくすることができ、
キシミ音の発生を抑えて竿折れのトラブルの低減を図る
ことができる。
【0100】請求項2記載の釣糸案内ガイドの釣糸案内
体によれば、釣糸に作用する抵抗を全体として小さくす
ることができ、キシミ音の発生を抑えて竿折れのトラブ
ルの低減を図ることができる。
【0101】請求項3記載の釣糸案内ガイドの釣糸案内
体によれば、取付部材にて釣竿の外周面から先端側に傾
斜離間するよう配置されたので、釣糸が絡まず、スムー
ズに繰出しを行うことができる。また、釣糸案内孔を、
厚肉部と薄肉部との間を長軸とする略楕円形に形成し、
釣糸案内孔が、水平面視で略円孔になるように形成され
ているので、釣糸の通り道が細くならず、釣糸が釣糸案
内孔を通りにくくなるという不具合が生じない。また、
釣糸に作用する抵抗を全体として小さくすることがで
き、キシミ音の発生を抑えて竿折れのトラブルの低減を
図ることができる。
【0102】請求項4記載の釣糸案内ガイドの釣糸案内
体によれば、楕円形の釣糸案内孔を厚肉部の内周面から
薄肉部の内周面に向けて両側壁面間を漸次狭めるように
略三角形状に形成してなるので、繰出される釣糸の撚
り、振れやループをより速く低減することができる。
【0103】請求項5記載の釣糸案内ガイドによれば、
取付部材が合成樹脂にて形成されるので、釣糸案内ガイ
ドを軽量化することができ、釣竿の持ち重りを低減し、
操作性を向上させることができる。また、取付部材を十
分厚肉に構成することにより、断面コの字状に折り曲げ
られたステンレススチールの板に較べて比重が軽いにも
係わらず、ほぼ同等の剛性を得ることができる。又、フ
レームを断面コの字状にする必要がないため、釣糸案内
体とフレームとの間の隙間も生じず、餌が隙間へ溜ま
り、腐敗するという問題も発生しない。又、釣糸案内体
の各部分の肉厚を自由に変化させることができる。又、
取付部材が釣竿のたわみを阻害しないので、自然にたわ
むことができる。又、取付部材のフレームを厚肉化でき
るので、釣糸案内体がフレームからはみ出さないように
構成することができ、釣糸が釣糸案内体の端部へ引っか
かるという問題も発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態乃至第3の実施の形
態による釣糸案内ガイド及び釣糸案内体が備えられる釣
竿を示す概略図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及び釣糸案内体を示す図。(a)は第1の実施の形態
の釣糸案内ガイドを釣竿の先端側から見た正面図、
(b)は(a)のIIb−IIb線に沿った断面図、
(c)はグリップが固定される釣竿100の元部側から
見た背面図、(d)は鉛直方向上面側から見た平面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及び釣糸案内体を示す図。(a)は第2の実施の形態
の釣糸案内ガイドをフレームに垂直な方向から見た図、
(b)は(a)のIIIb−IIIb線に沿った断面
図、(c)は釣竿の先端側から見た背面図、(d)は鉛
直方向上面側から見た平面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及びその釣糸案内体を示す図。(a)は第3の実施の
形態の釣糸案内ガイドをフレームに垂直な方向から見た
図、(b)は(a)のIVb−IVb線に沿った断面
図、(c)は釣竿の先端側から見た背面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及びその釣糸案内体を示す図。(a)は第4の実施の
形態の釣糸案内ガイド4を鉛直方向上側から見た平面
図、(b)は(a)のVb−Vb線に沿った断面図、
(c)は釣竿の先端側から見た背面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態乃至第7の実施の形
態による釣糸案内ガイドが備えられる釣竿を示す概略
図。
【図7】本発明の第5の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及び釣糸案内体を示す図。(a)は第5の実施の形態
の釣糸案内ガイドを釣竿の先端側から見た正面図、
(b)は(a)のVIIb−VIIb線に沿った断面
図、(c)はグリップが固定される釣竿の元部側から見
た背面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及び釣糸案内体を示す図。(a)は第6の実施の形態
の釣糸案内ガイドを鉛直方向上面側から見た平面図、
(b)は(a)のVIIIb−VIIIb線に沿った断
面図、(c)は釣竿の先端側から見た背面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態による釣糸案内ガイ
ド及び釣糸案内体を示す図。(a)は第7の実施の形態
の釣糸案内ガイドを鉛直方向上面側から見た平面図、
(b)は(a)のIXb−IXb線に沿った断面図、
(c)は釣竿の先端側から見た背面図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態による釣糸案内ガ
イド及び釣糸案内体を示す図。(a)は第8の実施の形
態の釣糸案内ガイドを鉛直方向上面側から見た平面図、
(b)は(a)のXb−Xb線に沿った断面図、(c)
は釣竿の先端側から見た背面図である。
【図11】断面コの字型のフレーム等の剛性計算に使用
する寸法を示す図。
【図12】平板状のフレーム等の剛性計算に使用する寸
法を示す図。
【図13】魚がかかり、釣竿が曲がり込み、釣糸案内ガ
イド同士が接近する状態を示す図。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8 釣糸案内ガイド 10、20、30、40、50、60、70、80 釣
糸案内体 10a、20a、30a、40a、50a、60a、7
0a、80a 釣糸案内孔 10A、20A、30A、40A、50A、60A、7
0A、80A 厚肉部 10B、20B、30B、40B、50B、60B、7
0B、80B 薄肉部 10C、20C、30C、40C、50C、60C、7
0C、80C 先端側端面 10D、20D、30D、40D、50D、60D、7
0D、80D 元部側端面 11、21、31、41、51、61、71、81 取
付部材 100、200 釣竿 102、202 魚釣用リール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣竿の先端から中間部に亘って該釣竿の
    外周面に取付部材を介して複数配置され、該釣竿の元部
    に取付けられた魚釣用リールから繰出され又は巻取られ
    る釣糸を案内するように該先端から該元部へ向けて釣糸
    案内孔が貫通され、該釣糸案内孔の内周面が該先端から
    該元部へ向かう方向に円弧をなす環状体からなり、該内
    周面が該環状体又は該取付部材の先端側端面と元部側端
    面とに連続的に接続される釣糸案内ガイドの釣糸案内体
    において、 該環状体の該先端から該元部へ向かう方向の肉厚を、該
    釣糸案内孔の中心に対して対称位置の一方であって主と
    して釣糸が当たる釣糸案内部を厚肉に形成し、他方は薄
    肉に形成し、 該厚肉に形成することにより該釣糸案内部の内周面の曲
    率半径が大径化してなることを特徴とする釣糸案内体。
  2. 【請求項2】 該釣糸案内孔を円形に形成し、 該取付部材にて該釣竿の外周面に対して略垂直に配置し
    てなることを特徴とする請求項1記載の釣糸案内体。
  3. 【請求項3】 該釣糸案内孔を、該厚肉に形成した厚肉
    部と該薄肉に形成した薄肉部との間を長軸とする略楕円
    形に形成し、 該取付部材にて該釣竿の外周面から該先端側に傾斜離間
    するよう配置され、 該釣糸案内孔が、水平面視で略円孔になるように形成し
    てなることを特徴とする請求項1記載の釣糸案内体。
  4. 【請求項4】 該楕円形の釣糸案内孔を、該厚肉部の内
    周面から該薄肉部の内周面に向けて両側壁面間を漸次狭
    めるように略三角形状に形成してなることを特徴とする
    請求項3記載の釣糸案内体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一記載の釣糸
    案内体と、該釣糸案内体を該釣竿の外周面に配置するた
    めの合成樹脂にて形成された取付部材とを有することを
    特徴とする釣糸案内ガイド。
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