JP2002261485A - 電子機器用の電磁波遮蔽構造 - Google Patents

電子機器用の電磁波遮蔽構造

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JP2002261485A
JP2002261485A JP2001054061A JP2001054061A JP2002261485A JP 2002261485 A JP2002261485 A JP 2002261485A JP 2001054061 A JP2001054061 A JP 2001054061A JP 2001054061 A JP2001054061 A JP 2001054061A JP 2002261485 A JP2002261485 A JP 2002261485A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップを抑制しながら、より確実に電
磁シールドを行える構造を提供する。 【解決手段】 開閉可能な扉31が筐体に備えられた電
子機器EPから外部に放射される電磁波を遮蔽するため
の電子機器用の電磁波遮蔽構造が、扉31に、前記筐体
側に形成されている扉31用の開口を覆うための扉側導
電部材が備えられ、前記筐体側に、扉31の閉じ状態に
おいて、前記扉側導電部材の端縁部と近接する筐体側導
電部材が備えられ、前記扉側導電部材の端縁部と前記筐
体側導電部材とが、扉31が閉じた状態で、前記扉側導
電部材の端縁部と前記筐体側導電部材との間に形成され
る電磁波の進行経路が蛇行する形状に形成されて構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉可能な扉が筐
体に備えられた電子機器から外部に放射される電磁波を
遮蔽するための電子機器用の電磁波遮蔽構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器は、その電子機器が発
生する電磁波が他の機器を誤動作させてしまうことを防
止するため、発生する電磁波を抑制する対策が取られて
いる。この対策としては、例えば、その電子機器の筐体
に電磁シールドを施すことが考えられている。この電磁
シールドのための構成としては、筐体を金属板にて構成
し、保守等のために取り外し可能なカバー部分は、ねじ
止めにより周囲の部分と強固に接続する方法が取られる
のが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、保守作業の発生頻度がある程度高くなる電
子機器の場合では、カバー部分の取り外し作業に手間が
かかってしまう不都合がある。このような場合、保守作
業等のために筐体に備えた扉を、上記のような「ねじ止
め」を行わず、開閉操作を容易なものとしながら電磁シ
ールドを確実に行う手段として、例えば、閉じた状態の
扉と筐体との間をいわゆるソフトシールドガスケットを
用いて塞ぐ方法が考えられるが、電子機器のコストアッ
プにつながる。本発明は、かかる実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、コストアップを抑制しなが
ら、より確実に電磁シールドを行える構造を提供する点
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記請求項1記載の構成
を備えることにより、開閉可能な扉が筐体に備えられた
電子機器から外部に放射される電磁波を遮蔽するための
電子機器用の電磁波遮蔽構造において、前記扉に、前記
筐体側に形成されている前記扉用の開口を覆うための扉
側導電部材が備えられ、前記筐体側に、前記扉の閉じ状
態において、前記扉側導電部材の端縁部と近接する筐体
側導電部材が備えられ、前記扉側導電部材の端縁部と前
記筐体側導電部材とが、前記扉が閉じた状態で、前記扉
側導電部材の端縁部と前記筐体側導電部材との間に形成
される電磁波の進行経路が蛇行する形状に形成されて構
成されている。
【0005】すなわち、電子機器の筐体に備えられた扉
を閉じた状態において、扉に備えられた扉側導電部材の
端縁部とその端縁部に近接する筐体側の筐体側導電部材
との間にわずかな隙間があったとしても、前記扉側導電
部材の端縁部と前記筐体側導電部材との間に形成される
電磁波の進行経路が蛇行する形状となっているので、電
子機器の内部から放射される電磁波は、その進行経路を
通過する途中で反射と吸収とを繰り返して十分に減衰さ
れる。従って、扉に備えられる部材と筐体側の部材とを
上述のような形状に形成するだけの簡素の構成で電磁波
の漏れを十分に抑制でき、もって、コストアップを抑制
しながら、より確実に電磁シールドを行える構造を提供
できるに至った。
【0006】又、上記請求項2記載の構成を備えること
により、前記扉は、前記扉側導電部材が板金加工にて形
成されると共に、前記電子機器の外表面側において前記
扉側導電部材を覆う樹脂製カバーを備えて構成されてい
る。電子機器に備えられて保守等に使用される扉は、デ
ザイン面や操作性等を考慮して一般に複雑な形状となる
場合が少なくない。このような場合、例えば扉を金属板
のプレス加工により製作する方法では、形状が複雑にな
ればなるほど製造コストが高くなり、あるいは、扉を樹
脂成形して導電性塗料にて塗装するような方法では、こ
のような塗装コストが高コストであるためにやはり電子
機器の製造コストが高くなってしまう。そこで、上記の
ように、形状が複雑化する傾向の強い電子機器の外表面
側は、低コストで製作可能な樹脂カバーにて所望の形状
に形成し、前記扉側導電性部材は単純な形状として板金
加工にて製作することで、確実に電磁シールドを行うよ
うにしている。もって、電子機器に備えられる扉の外表
面の形状が複雑化するような場合でも、コストアップを
抑制しながら、より確実に電磁シールドを行える構造を
提供できるに至った。
【0007】又、上記請求項3記載の構成を備えること
により、前記扉が、前記電子機器の外方側に向かって凸
となる形状に形成されている。すなわち、電子機器内の
各装置の配置の都合等の理由によって、扉を、電子機器
の外方側に向かって凸となる比較的複雑な形状に形成す
る必要があるときは、上述のように、プレス加工による
方法や導電性塗料の塗装による方法では製造コストの増
大に結びつくのに対し、樹脂製カバーと板金加工により
製作した扉側導電性部材とを組み合わせることが、コス
トアップの抑制や確実な電磁シールドの面で極めて好適
である。
【0008】又、上記請求項4記載の構成を備えること
により、前記扉が揺動開閉式に構成され、前記扉側導電
部材の端縁部と前記筐体側導電部材とのうちの一方の導
電部材は、表面がそれらの導電部材の接近離間方向に沿
うように配置された平板状部分を備えて形成され、他方
の導電部材は、前記扉の閉じ状態において、前記平板状
部分を挟むように断面がコの字状に形成される。すなわ
ち、扉が揺動開閉式に構成されていることとの関係で、
電磁波の進行経路が蛇行する形状に形成するについて、
上記のように平板状部分を有する部材とそれを挟むよう
にコの字状に形成される部材との単純な形状の組み合わ
せによって、確実に電磁シールドを形成することができ
るので、より一層の低コスト化を図ることができる。
【0009】又、上記請求項5記載の構成を備えること
により、前記一方の導電部材は、前記平板状部分の基端
側に、前記扉の閉じ状態において、前記他方の導電部材
のコの字状部分の先端に対向する向きで配置される基端
側板材が連設されて構成されている。従って、上記基端
側板材を付加することによって、全体としての形状の単
純化を維持しながら、より一層電磁波の遮蔽効果を向上
させることができる。
【0010】又、上記請求項6記載の構成を備えること
により、例えば印画紙等の写真感光材料に画像を露光す
る画像露光装置に対して上記請求項1〜5のうちの何れ
かの構成を適用する。上記画像露光装置おいては、写真
感光材料を取り扱う関係上、装置筐体の外部から光が進
入するのを確実に防止する必要があり、前記扉を閉じた
状態でのわずかな隙間から入る光も遮断する事が望まれ
る。そこで、上述のように、扉に備えた扉側導電性部材
と筐体側導電性部材との間で、電磁波の進行経路を蛇行
させるようにすることで、電子機器の外部に電磁波が漏
れ出るのを抑制できるのと同時に、光が筐体内へ侵入す
るのを抑制することができるものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子機器用の電磁
波遮蔽構造の実施の形態を、電子機器の一例である画像
露光装置に適用した場合を例にとって図面に基づいて説
明する。本実施の形態で例示する画像露光装置EPは、
写真感光材料の一つである印画紙に画像を露光する装置
であり、図5のブロック構成図に示すように、現像処理
済みの写真フィルム1(以下、単に「フィルム1」と略
称する)の駒画像を読み取るフィルムスキャナFSと組
み合わせて、いわゆるデジタルミニラボ機として知られ
ている写真焼付装置DPを構成する。
【0012】〔フィルムスキャナFSの概略構成〕フィ
ルムスキャナFSには、図5に概略的に示すように、ハ
ロゲンランプ10と、ハロゲンランプ10から出射した
光の色バランスを調整するための調光フィルタ11と、
調光フィルタ11を通過した光を均等に混色するミラー
トンネル12と、搬送機構13aや図示を省略するフィ
ルムマスク等が備えられてフィルム1を所定の読取り位
置に位置させるフィルムマスクユニット13と、フィル
ム1の駒画像を光電変換するためのCCDラインセンサ
ユニット14と、フィルム1の画像をCCDラインセン
サユニット14上に結像させるためのレンズ15と、光
路を90度屈曲させるためのミラー16と、CCDライ
ンセンサユニット14の出力信号を増幅及びA/D変換
等する処理回路17と、その処理回路17の出力信号に
基づいて画像露光装置EPのための露光用データを生成
すると共にフィルムスキャナFS内の各部の作動を制御
するスキャナ制御部18と、仕上がりプリント画像をシ
ミュレートしたシミュレート画像や各種の制御用の情報
を表示するモニタ19と、スキャナ制御部18に対して
露光条件の手動設定等を入力操作するための操作卓20
とが設けられている。
【0013】CCDラインセンサユニット14は、約5
000個のCCD素子をフィルム1の幅方向に配列した
CCDラインセンサを3列に並べて備えており、各CC
Dラインセンサの受光面には夫々赤色、緑色、青色のカ
ラーフィルタが形成されて、フィルム1の駒画像を色分
解して検出する。フィルムスキャナFSでは、フィルム
マスクユニット13にフィルム1がセットされると、搬
送機構13aにてフィルム1の搬送が開始され、駒画像
が順次読み取られて、赤色、緑色、青色毎のデジタル画
像データとしてスキャナ制御部18に出力される。
【0014】スキャナ制御部18では、処理回路17か
ら入力された画像データによってプリントを作成した場
合に得られるであろうシミュレート画像を演算して求
め、それをモニタ19に表示する。オペレータは、この
モニタ19上のシミュレート画像を観察して、適正な画
像が得られていなければ、操作卓20から露光条件の修
正入力操作を行う。スキャナ制御部18は、処理回路1
7から入力された画像データとその修正入力とに従って
予め設定された演算条件で露光用データを生成する。
尚、詳細な説明は省略するが、フィルムスキャナFSに
は、光磁気ディスクやCD−ROM等の各種の記憶媒体
を読み取る読取り装置が備えられており、フィルム1の
駒画像以外にも、それらの媒体に記録された画像データ
に基づいてプリントを作製することができる。
【0015】〔画像露光装置EPの構成〕画像露光装置
EPは、図4にその外観を示すように、フィルムスキャ
ナFSとは別体で構成され、印画紙2に画像を露光する
画像露光ユニット25と、画像露光ユニット25にて露
光された印画紙2を現像処理する現像処理部26と、印
画紙マガジン5から引き出された印画紙2を現像処理部
26へ搬送する印画紙搬送系PTと、現像処理部26に
て現像された印画紙2をオーダ毎に分類するためのソー
タ3と、現像処理部26から排出された印画紙2をソー
タ3へ搬送するコンベア4と、これら各部を制御する露
光制御部27とが設けられている。
【0016】更に、印画紙搬送系PTの搬送経路の途中
には、印画紙マガジン5から引き出された長尺の印画紙
2を設定プリントサイズに切断するカッタ28と、その
カッタ28で切断され一列で搬送される印画紙2を複数
の搬送列に振り分けるための振り分け装置29が備えら
れている。画像露光ユニット25は、搬送移動される印
画紙2に対して、赤色,緑色及び青色のレーザビームを
ライン状に走査することで画像を露光形成するいわゆる
レーザ露光式の露光装置を内蔵しているが、いわゆるP
LZT光シャッタ方式や液晶シャッタ方式、更にはCR
T方式等の露光ユニットを採用しても良い。
【0017】〔画像露光装置EPの筐体内の配置構成〕
画像露光装置EPの筐体正面側に備えられた観音開き式
の正面側扉30の内部における機器の配置を正面視で概
略的に示す図1のように、正面側扉30の内方には、装
置下端に印画紙マガジン5を装填するためのマガジン収
納部MLが左右一対に配置され、左右一対のマガジン収
納部MLの間の空間には、前記印画紙搬送系PTの一部
を構成し前記振り分け装置29や複数の搬送ローラ24
a等を収納する露光前搬送ユニット32が配置され、正
面視で右側のマガジン収納部MLの上部には、前記露光
制御部27を収納する制御ボックス34が配置されてい
る。露光前搬送ユニット32の上部には、画像露光ユニ
ット25による露光箇所において印画紙2を搬送する露
光搬送ユニット33が配置され、制御ボックス34の上
部には、前記画像露光ユニット25が配置されている。
露光搬送ユニット33にも複数の搬送ローラ24b等が
収納されている。
【0018】露光搬送ユニット33及び画像露光ユニッ
ト25の上部には、画像露光ユニット25にて露光され
た印画紙2を露光搬送ユニット33から受け取って搬送
する第1露光後搬送ユニット45,第2露光後搬送ユニ
ット46及び第3露光後搬送ユニット47が配置されて
いる。第1〜第3露光後搬送ユニット45,46,47
にも、他の搬送ユニットと同様に複数の搬送ローラ24
cが収納され、露光搬送ユニット33等と同様に印画紙
搬送系PTの一部を構成する。画像露光装置EPの筐体
上部側には、これら第1〜第3露光後搬送ユニット4
5,46,47に対して保守作業を行うための上部側扉
31が備えられており、図4に示すように、水平軸心周
りに揺動開閉される。上部側扉31の形状は、上記第1
〜第3露光後搬送ユニット45,46,47が周囲の筐
体の上面よりも上方に突出した位置に配置されている関
係もあって、画像露光装置EPの外方側に向かって凸と
なる形状に形成されている。
【0019】上部側扉31は、図1及び図2に示すよう
に、画像露光装置EPの筐体側に形成されている上部側
扉31用の開口を覆うための扉側導電部材50に、画像
露光装置EPの外表面側において扉側導電部材50を覆
う樹脂製カバー51を固定して構成されている。扉側導
電部材50は、樹脂製カバー51に比べて単純化された
形状であるので金属板(例えば、鉄板)をいわゆる板金
加工して形成されている。樹脂製カバー51の端縁部
は、この部分を拡大して側方視の断面図として示す図3
(a)や、斜視図として示す図3(b)のように、平板
の縦壁50aの周囲に、金属板を階段状に屈曲形成した
アングル部材50bが溶接されて構成されている。
【0020】上述の上部側扉31の構成に対応して、画
像露光装置EPの筐体側に、上部側扉31の閉じ状態に
おいて、扉側導電部材50の端縁部と近接する筐体側導
電部材52が備えられている。筐体側導電部材52は、
図2に示すように、全体として長方形の枠体として形成
され、筐体に備えられた他の金属カバー等と確実に固定
されて、上部側扉31の開口を形成している。筐体側導
電部材52の詳細な構造は、図3(a),図3(b)に
示すように、長方形の枠体を構成する各辺が金属板を階
段状に屈曲形成することにより作製され、それら各辺の
長手方向端部を互いに溶接した構造となっている。
【0021】筐体側導電部材52の上部は、図3
(a),(b)に示すように、それの表面が扉側導電部
材50と筐体側導電部材52との接近離間方向に沿うよ
うに配置された平板状部分52aを備えるように形成さ
れ、更に、その平板状部分52aの基端側に、平板状部
分52aと略直交する状態で基端側板材52bが連設さ
れる形となっている。上部側扉31を筐体側導電部材5
2を備えた筐体に対して閉じ操作すると、図3(a)に
示すように、扉側導電部材50の端縁部は、縦壁50a
の下端部とアングル部材50bとによって断面がコの字
状の形状を形成して、前記平板状部分52aを挟み、更
に、基端側板材52bが前記コの字状部分の先端に対向
する向きで配置される位置関係となる。扉側導電部材5
0の端縁部と筐体側導電部材52とが上記のような位置
関係となることで、扉側導電部材50の端縁部と筐体側
導電部材52とが、上部側扉31が閉じた状態で、扉側
導電部材50の端縁部と筐体側導電部材52との間に形
成される電磁波の進行経路が屈曲する状態で蛇行する形
状となっている。
【0022】〔電磁波の遮蔽効果の測定〕次に、上部側
扉31付近を上述のように構成したときの電磁波の遮蔽
効果について、実際の測定結果に基づいて説明する。上
部側扉31付近を上述のように構成したときの電磁波の
遮蔽効果を、EMI規格の一つである『EN5502
2』に従って電磁波ノイズのレベルを測定した結果を表
1に示す。
【表1】 又、比較のために、扉側導電部材50からアングル部材
50bを取り除き、更に、扉側導電部材50の縦壁50
aの下端付近と筐体側導電部材52の平板状部分52a
との間にソフトシールドガスケットを密着させることに
よって、電磁波の遮蔽構造を構成した場合の同条件での
測定結果を表2に示す。
【表2】 表1の測定結果と表2の測定結果を比較すると、本発明
の実施の形態にかかる電磁波遮蔽構造は、ソフトシール
ドガスケットを使用することによって相当程度の電磁波
の遮蔽効果を有する表2の結果と同程度の良好な結果を
示している。尚、表1や表2の結果は、上部側扉31を
含む筐体の性能試験が主目的であるので、筐体内部の機
器の電磁波の発生自体を抑制する対策は十分には施して
おらず、これらの対策を施すことによって画像露光装置
EPから漏れ出る電磁波のレベルは更に抑制される。
又、詳細な説明は省略するが、画像露光装置EPの筐体
正面側の正面側扉30についても上記と同様の電磁波遮
蔽構造が適用されている。
【0023】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1) 上記実施の形態では、本発明を適用する電子機
器として画像露光装置EPを例示しているが、例えば、
レーザプリンタ等の各種の電子機器に適用可能である。 (2) 上記実施の形態では、本発明の電磁波遮蔽構造
を適用する対象として、揺動開閉式の扉を例示している
が、扉の開閉の形式は種々変更可能であり、例えば、扉
を筐体側に備えたフックに掛け外しするだけで開閉を行
うような単純な構成の扉に本発明を適用することもでき
る。
【0024】(3) 上記実施の形態では、筐体側導電
部材52の平板状部分52aを、扉側導電部材50のコ
の字状部分で挟むように配置して電磁波遮蔽構造を構成
しているが、例えば、扉側導電部材50の端縁部と筐体
側導電部材52とを、板金加工にて断面が波形となるよ
うに形成して、上部側扉31を閉じた状態では、両者の
山と山、谷と谷とが重なるように配置し、電磁波の進行
経路を蛇行させるように構成する等、扉側導電部材50
及び筐体側導電部材52の具体的な形状は種々変更可能
である。 (4) 上記実施の形態では、筐体側導電部材52の平
板状部分52aを、扉側導電部材50のコの字状部分で
挟むように配置して電磁波遮蔽構造を構成しているが、
これとは逆に、扉側導電部材50に上記実施の形態にお
ける平板状部分52aに相当するものを備え、筐体側導
電部材52に上記実施の形態におけるコの字状部分に相
当するものを備えて構成しても良い。更に、両方の導電
部材に上記コの字状の部分を備えても良い。 (5) 上記実施の形態では、上部側扉31を扉側導電
部材50と樹脂製カバー51とによって構成している
が、上部側扉31全体を板金加工にて構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像露光装置内部
の配置説明図
【図2】本発明の実施の形態にかかる扉の構成図
【図3】本発明の実施の形態にかかる要部拡大図
【図4】本発明の実施の形態にかかる画像露光装置の外
観斜視図
【図5】本発明の実施の形態にかかる写真焼付装置のブ
ロック構成図
【符号の説明】 31 扉 50 扉側導電部材 52 筐体側導電部材 51 樹脂製カバー 52a 平板状部分 52b 基端側板材 EP 画像露光装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な扉が筐体に備えられた電子機
    器から外部に放射される電磁波を遮蔽するための電子機
    器用の電磁波遮蔽構造であって、 前記扉に、前記筐体側に形成されている前記扉用の開口
    を覆うための扉側導電部材が備えられ、 前記筐体側に、前記扉の閉じ状態において、前記扉側導
    電部材の端縁部と近接する筐体側導電部材が備えられ、 前記扉側導電部材の端縁部と前記筐体側導電部材とが、
    前記扉が閉じた状態で、前記扉側導電部材の端縁部と前
    記筐体側導電部材との間に形成される電磁波の進行経路
    が蛇行する形状に形成されて構成されている電子機器用
    の電磁波遮蔽構造。
  2. 【請求項2】 前記扉は、前記扉側導電部材が板金加工
    にて形成されると共に、前記電子機器の外表面側におい
    て前記扉側導電部材を覆う樹脂製カバーを備えて構成さ
    れている請求項1記載の電子機器用の電磁波遮蔽構造。
  3. 【請求項3】 前記扉が、前記電子機器の外方側に向か
    って凸となる形状に形成されている請求項2記載の電子
    機器用の電磁波遮蔽構造。
  4. 【請求項4】 前記扉が揺動開閉式に構成され、 前記扉側導電部材の端縁部と前記筐体側導電部材とのう
    ちの一方の導電部材は、表面がそれらの導電部材の接近
    離間方向に沿うように配置された平板状部分を備えて形
    成され、他方の導電部材は、前記扉の閉じ状態におい
    て、前記平板状部分を挟むように断面がコの字状に形成
    されて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の電子機器用の電磁波遮蔽構造。
  5. 【請求項5】 前記一方の導電部材は、前記平板状部分
    の基端側に、前記扉の閉じ状態において、前記他方の導
    電部材のコの字状部分の先端に対向する向きで配置され
    る基端側板材が連設されて構成されている請求項4記載
    の電子機器用の電磁波遮蔽構造。
  6. 【請求項6】 前記電子機器は、写真感光材料に画像を
    露光する画像露光装置である請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の電子機器用の電磁波遮蔽構造。
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