JP2002260980A - 露光装置、露光方法およびデバイス製造方法 - Google Patents
露光装置、露光方法およびデバイス製造方法Info
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Abstract
するのを防ぐ。 【解決手段】 露光光源1の露光光は、引き回し光学系
2、照明光学系3a〜3d、投影光学系4を経てウエハ
Wを露光する。上記光学系はガス供給装置16から供給
される不活性ガスを充填した密閉容器14内に収容さ
れ、その不活性ガス導入口側と排出口側には開閉式バル
ブ15a、15bが配設される。これらを、ガス供給系
の制御から独立して制御するコントローラ19を設ける
ことで、例えばガス供給停止等の場合に、自動的にバル
ブ開閉動作を行なって密閉容器14内の不活性ガスを密
封し、外気等の侵入を防ぐ。
Description
製造に好適に用いられる露光装置、露光方法およびデバ
イス製造方法に関するものである。
化、高集積化への要求はますます高まっている。また、
半導体デバイスの生産性の向上を図るため、露光時間等
の短縮が要求されている。このため、回路パターンを加
工するリソグラフィ技術においては、パターンの微細化
および露光時間の短縮化を図るために短波長で強力な照
度が得られる遠紫外線やエキシマレーザ光を光源とする
露光装置を用いることが一般的となっている。
露光光の照射により、照明光学系や投影光学系を構成し
ているレンズ等光学部材周辺のガスが活性化され、この
ために不純物が発生しやすくなり、レンズ面等が汚染さ
れて曇りが生じ、露光光の照度劣化等による製品歩留り
の低下が問題となっている。
等光学部材を密閉容器に収容し、該密閉容器に不活性ガ
ス等を充填、置換、または常時流通させることで、容器
内部の不純物濃度を低減させて光学レンズ等の汚染を防
ぐ方法が提案されている。
使用される個々のレンズはレンズ保持部材に固定されて
おり、この固定方法として、押え環等金属部材を用いて
レンズをレンズ保持部材に固定する押え環方式や、接着
剤によってレンズをレンズ保持部材に固定する接着方式
が一般的に用いられている。
能が求められる半導体露光装置に使用される投影光学系
等においては、押え環方式ではレンズに大きな応力を与
え、レンズ面を変形させるため高精度な光学性能が得ら
れないという理由で、レンズをレンズ保持部材に接着固
定する方式が広く採用されている。
ば、光学レンズ等を収容する密閉容器に導入口と排出口
をそれぞれ少なくとも1つ備え、これを通じて不活性ガ
ス等を充填、置換、または流通させることで容器内部の
光学レンズ等の汚染を防止しようとするものであるが、
工場設備の停止や、装置のトラブル、メンテナンス、あ
るいは装置搬送等のために不活性ガス等の供給が停止す
ると、容器の排出口側から空気中のアンモニウムイオン
(NH4 +)や硫酸イオン(SO4 2- )またはそれらの化
合物あるいは有機ガス等の不純物が容器内部に侵入す
る。このような汚染物質が、露光光の照射によって光化
学反応的に容器内部のレンズ等光学部材に付着すると、
これが原因でレンズ面等の汚染が経時的に進行してしま
うという未解決の課題があった。
等が原因で密閉容器内の圧力が上昇した場合は、レンズ
等の光学部材に歪みが発生して光学性能が劣化してしま
うという問題もあった。
を再稼働させる場合、再度不活性ガス等を充填、置換、
または流通させて密閉容器内の不純物濃度を低減させる
工程が必要であるため、リカバリータイムを多大に費や
し、しかも、不活性ガス等の消費量が増大するという問
題があった。
課題に鑑みてなされたものであり、工場設備の停止、事
故あるいはメンテナンス等のために、投影光学系等を収
容する容器に対する不活性ガスの供給が停止された場合
でも、容器内部が空気中の不純物で汚染される等のトラ
ブルを簡単に回避できる露光装置、露光方法およびデバ
イス製造方法を提供することを目的とするものである。
め、本発明の露光装置は、露光光によって基板を露光す
るための露光光学系と、該露光光学系の光学部材を収容
する容器と、該容器の導入口からガスを供給するための
ガス供給系と、前記容器の排出口に接続された排気設備
と、前記ガス供給系を制御するガス制御手段と、前記容
器の前記導入口を開閉する導入口側開閉式バルブと、前
記容器の前記排出口を開閉する排出口側開閉式バルブ
と、前記導入口側開閉式バルブと前記排出口側開閉式バ
ルブを、前記ガス制御手段から独立して開閉制御するバ
ルブ開閉制御手段を有することを特徴とする。
学系をそれぞれ個別に収容する複数の容器が設けられて
いるとよい。
ルブと排出口側開閉式バルブを連動して開閉するタイミ
ングを変更自在であるとよい。
めの圧力調整装置が設けられているとよい。
する検知装置が設けられており、該検知装置の出力がバ
ルブ開閉制御手段に導入されるとよい。
るための圧力緩和装置を有するとよい。
て、ガスの供給停止時に、容器の導入口側開閉式バルブ
と排出口側開閉式バルブを同時に閉じる工程を有するこ
とを特徴とする。
に、容器の導入口側開閉式バルブを排出口側開閉式バル
ブより所定時間早く閉じる工程を有する露光方法でもよ
い。
開始時に、容器の排出口側開閉式バルブを導入口側開閉
式バルブより所定時間早く開く工程を有する露光方法で
もよい。
器の導入口と排出口にそれぞれ導入口側開閉式バルブと
排出口側開閉式バルブを配設し、両者の開閉動作を、ガ
ス供給系を制御するガス制御手段から独立して行なうた
めのバルブ開閉制御手段を設ける。事故やメンテナンス
等のためにガスの供給が停止された場合に、バルブ開閉
制御手段によって、両開閉式バルブの開閉動作を同時に
行なうことで、容器内に不活性ガス等を密封し、外気の
侵入によるレンズ等の汚染を防ぐ。
イミングを他方より所定時間遅らせることで、容器内部
の異常な圧力上昇を簡単に回避することができる。
いて説明する。
示すもので、この露光装置は、露光光を発生する露光光
源1と、露光光学系を構成する引き回し光学系2、照明
光学系3a、3b、3c、3d、マスクとしてのレチク
ルR、および投影光学系4と、基板であるウエハWを搭
載するウエハステージ5とを備えている。
び引き回し光学系2を除く露光装置の本体部は、一定温
度に制御されたチャンバ6内に収納されている。
nm)、ArF(波長193nm)、F2 (波長157
nm)等の紫外域のパルス光を発するエキシマレーザを
用いる。なお、エキシマレーザの代わりに水銀ランプの
i線(波長365nm)等を露光光源として用いてもよ
い。
し光学系2を介してチャンバ6へと入射する。引き回し
光学系2を介在させることで、露光光源1をチャンバ6
から離れた任意の位置に設置可能となる。引き回し光学
系2を出射した露光光は折り返しミラー7で折り曲げら
れ、ビーム整形レンズ系8を通過することにより露光に
最適なビーム断面形状に整形され、再び、折り返しミラ
ー9により折り曲げられる。次に、ズームレンズ系10
により必要な大きさに拡大され、フライアイレンズ11
に入射して、その出射側面に二次光源面を構成してい
る。その後、露光光はリレーレンズ系12を通過し、折
り返しミラー13で折り曲げられてレチクルRを均一に
照射し、投影光学系4によりレチクルRの像をウエハス
テージ5に保持されたウエハWに投影露光する。
b、3c、3dおよび投影光学系4は一つの密閉された
容器である密閉容器14内に収容されている。密閉容器
14は、容器内部にガス供給系等を導入するための導入
口と、排気設備に接続された排出口を有し、それぞれ導
入口側開閉式バルブと排出口側開閉式バルブである開閉
式バルブ15a、15bが配設されている。
7aや流量調整弁17bで圧力や流量を所定の値に調整
したガスである不活性ガスを配管18を通して密閉容器
14に供給するガス供給系が設けられている。
ン等が考えられる。もしくは、各光学系のレンズの曇り
の原因となる物質を含まない清浄乾燥空気(クリーンド
ライエア)でもよい。
き回し光学系2、照明光学系3a〜3d、投影光学系4
を一つの密閉容器14内に密封し、ガス供給装置16か
ら供給される不活性ガス等を容器内部に充填、置換ある
いは常時流通させることで、露光光によって活性化され
る化学物質等による各光学系内のレンズ等の光学部材の
汚染を防ぎ、光学性能の低下を回避する。
記のガス供給系を制御する装置制御部等のガス制御手段
から独立して制御するためのバルブ開閉制御手段である
コントローラ19が設けられており、設備電源の停止
や、装置トラブル、あるいはメンテナンスや装置輸送等
のためにガス供給系を停止したときに、直ちに両開閉式
バルブ15a、15bを互いに連動して自動的に閉じる
ことで、密閉容器14の不活性ガスを密封し、外部の雰
囲気の化合物や有機ガス等の不純物が容器内部へ侵入す
るのを防ぐように構成されている。
は、密閉容器14へ不活性ガスを供給する配管18内の
状態を検知する検知装置20の情報をコントローラ19
へ出力する。コントローラ19は検知装置20からの情
報をもとに密閉容器14の導入口および排出口に配置さ
れた開閉式バルブ15a、15bを互いに連動して同時
に閉じるように制御する。
同様に、検知装置20が配管18内の状態を検知して、
その情報をコントローラ19へ出力し、コントローラ1
9は検知装置20からの情報をもとに密閉容器14の導
入口および排出口に配置された開閉式バルブ15a、1
5bを連動して同時に開くように制御する。
の不活性ガスの供給が停止する以外に、装置の稼働中に
意図的に不活性ガスの供給を停止および開始させる場合
が考えられる。このような場合も、装置本体部等から直
接不活性ガス等の供給停止および開始の信号をコントロ
ーラ19へ出力し、コントローラ19が密閉容器14の
導入口および排出口に配置された開閉式バルブ15a、
15bを連動して同時に開閉するように構成すること
で、各光学系のレンズ等の汚染を防止することができ
る。
口および排出口の開閉式バルブ15a、15bを連動し
て自動で閉じるように構成するとよい。
置20としては、例えば配管内の不活性ガスの圧力や流
量をセンサで検知するものが考えられる。また、検知装
置20は配管18内に限らず、光学系が収容された密閉
容器14内でもよい。
アの供給により開閉動作を行なうエアオペレートバルブ
や、電気の給電により開閉を行なう電磁バルブ等が好適
であり、いずれの場合も、所定のエアや電気を供給した
時に開き、所定値以下の時は閉じるノーマルクローズタ
イプを用いる。
や、装置のトラブル、メンテナンス、装置搬送等により
不活性ガス等の供給が停止する場合、あるいは、意図的
に不活性ガス等の供給を停止および開始する場合に、こ
の状態を検知して密閉容器の導入口および排出口に配置
された開閉式バルブを互いに連動して同時開閉すること
により、レンズ等が収容された密閉容器内の不活性ガス
等を封止状態にして、外気の侵入による光学レンズ等の
汚染を確実に回避できる。
および排出口の開閉式バルブを連動して自動で閉じる機
能を持たせることで、停電時等の光学レンズ等の汚染を
回避することができる。
引き回し光学系2、照明光学系3a、3b、3c、3d
および投影光学系4を、それぞれ分離した容器である密
閉容器24a〜24fに収容し、各密閉容器に、導入口
側開閉式バルブおよび排出口側開閉式バルブである開閉
式バルブ25a、25bを配置したものであり、各密閉
容器24a〜24fにはガス供給装置16から図示しな
い圧力調整弁や流量調整弁等で圧力や流量を任意に調整
した不活性ガスを検知装置30を有する配管28を通し
て供給している。
系3a〜3d、投影光学系4、ウエハステージ5、ガス
供給装置16、コントローラ19等は第1の実施の形態
と同様であるので同一符号で表わし、説明は省略する。
し光学系2、照明光学系3a、3b、3c、3dおよび
投影光学系4をそれぞれ分離した密閉容器24a〜24
fで収容した理由を述べる。
えば引き回し光学系2の部品を交換する場合、第1の実
施の形態では引き回し光学系2を含む照明光学系3a、
3b、3c、3dおよび投影光学系4のすべてがひとつ
の密閉容器14に収容されているため、照明光学系3
a、3b、3c、3dや投影光学系4まで不活性ガスの
供給が停止してしまう。その結果、レンズ等の曇りの原
因となる物質が密閉容器14内へ侵入した場合に、汚染
物が広範囲に拡散してしまい、被害が増大する。加え
て、装置を再稼働させる時のリカバリータイムを多大に
費やし、また、不活性ガス等の消費量を増大させてしま
う。
は、引き回し光学系2、照明光学系3a、3b、3c、
3dおよび投影光学系4をそれぞれ分離した密閉容器2
4a〜24fで収容し、各密閉容器の導入口および排出
口に開閉式バルブ25a、25bを配置したもので、不
活性ガス等の供給を停止する領域を必要最小限に抑え、
その他の供給可能な領域には引き続き不活性ガス等の供
給を行なうことで、レンズ等の汚染範囲を最小限に抑え
るとともに、装置再稼働までのリカバリータイムを短縮
し、不活性ガス等の消費量も低減することができる。
するものである。第1、第2の実施の形態では、導入口
側の開閉式バルブ15a、25aと排出口側の開閉式バ
ルブ15b、25bの同時開閉動作によって発生する密
閉容器内の圧力上昇が原因で、レンズ等に歪みが発生し
光学性能が劣化してしまう問題があった。
うに、例えば、一端にレンズRを保持する保持部材Hを
有する密閉容器34の導入口および排出口に配置した開
閉式バルブ35a、35bの開閉動作を、図1、図2の
コントローラ19と同様の図示しないコントローラによ
って、図4の制御フローおよび図5に示すタイミングで
制御する。
へ供給する不活性ガスの配管38内の状態を検知する検
知装置40がガスの圧力または流量を検知して、その情
報をコントローラへ出力する(ステップS1、ステップ
S11)。
もとに密閉容器34の導入口および排出口に配置された
開閉式バルブ35a、35bの開閉動作のタイミングを
出力する(ステップS2、ステップS12)。
に不活性ガス等の供給を開始する場合では、図4の
(a)および図5の(a)に示すように、排出口側の開
閉式バルブ35bを導入口側の開閉式バルブ35aより
もΔT1だけ早く開けるように制御する(ステップS
3、ステップS4)。
では、図4の(b)および図5の(b)に示すように、
導入口側の開閉式バルブ35aを排出口側の開閉式バル
ブ35bよりもΔT2だけ先に閉じるように制御する
(ステップS13、ステップS14)。この導入口側と
排出口側のバルブ開閉動作の時間差ΔT1、ΔT2は、
密閉容器34内のレンズRが汚染されないように、例え
ば0.5秒〜1.0秒程度であることが好ましい。
の開閉式バルブ35bの開閉動作タイミングを任意に設
定する方法としては、開閉式バルブ35a、35bにエ
アを供給することで開閉するエアオペレートバルブを用
いて、開閉式バルブを開閉させるパイロットエア配管経
路中に流量調整バルブ等の可変抵抗を配置し、パイロッ
トエアが開閉式バルブに到達するまでの時間を導入口側
と排出口側で変化させることで導入口側の開閉式バルブ
35aと排出口側の開閉式バルブ35bの開閉時間差Δ
T1、ΔT2を任意に設定する方法や、開閉式バルブ3
5a、35bに電気を給電することで開閉する電磁バル
ブを用いて、各開閉式バルブを開閉させる電気信号を出
力する調整式のタイマーをコントローラ内に設け、該タ
イマーにより導入口側の開閉式バルブ35aと排出口側
の開閉式バルブ35bの開閉時間差ΔT1、ΔT2を任
意に設定する方法等がある。
により配管内の不活性ガス等の圧力が密閉容器34内の
レンズ固定に影響を及ぼす許容値以上に上昇した場合
に、検知装置40がコントローラへ異常信号を出力して
導入口側の開閉式バルブ35aを排出口側の開閉式バル
ブ35bよりもΔT2だけ先に閉じるように制御するこ
とが可能である。
に発生する密閉容器内の圧力上昇や不活性ガス等の供給
圧力の異常上昇が原因で、レンズ等に歪みが発生し光学
性能が劣化してしまうという問題を簡単かつ確実に回避
できる。
す。これは、図3の装置と同様に各光学系を個別に収容
する容器である密閉容器54a〜54fを設けるととも
に、ガス供給装置16からの配管58に圧力調整装置6
1を配備することで、バルブ開閉時の各密閉容器内の圧
力上昇を防止する構成である。
に、ガス供給系の圧力調整弁17aや流量調整弁17b
の下流側に配設され、密閉容器54a〜54fの排出口
側の開閉式バルブ55bに接続される排気系に連通して
おり、配管58内の不活性ガス等の圧力が密閉容器内の
レンズ固定等に影響を及ぼす程の許容値以上に上昇した
場合に、その余圧を排気系に排出することで、密閉容器
内の圧力上昇を防止する。
系3a〜3d、投影光学系4、ウエハステージ5、ガス
供給装置16、コントローラ19等は第1の実施の形態
と同様であるので同一符号で表わし、説明は省略する。
態と同様に開閉式バルブ55a、55bの開閉動作タイ
ミングを制御する。ガス供給装置16等の異常により配
管58内の不活性ガスの圧力が異常上昇した場合は、圧
力調整装置61によって密閉容器54a〜54f内の圧
力上昇を防止することができる。
や検知装置60、コントローラ19のトラブルにより、
バルブ開閉動作ができなくなった場合でも、圧力調整装
置61が密閉容器内の圧力上昇を防止するので、装置の
安全性が向上するという利点がある。
からの信号で圧力調整弁17aと流量調整弁17bを電
気的に制御することで、ガス供給装置16からの圧力や
流量が経時的に変化しても、常時所定の圧力、流量で各
密閉容器内へガスを供給することが可能である。
置稼働中に意図的に不活性ガス等の供給を停止および開
始する場合は、圧力調整弁17aと流量調整弁17bを
用いて行なうことができるという長所もある。
に制御を行なう電動レギュレーターやマスフローメータ
ー等を用いるとよい。
空機を使用するのが一般的であるが、ここで問題となる
のは高度差による気圧変化により密閉容器内部と外部に
圧力差が生じ、密閉容器が膨張、収縮することでレンズ
等の光学部材に歪みが発生し光学性能が劣化してしまう
ことである。
収縮を抑制するために不活性ガスの排気系に図8に示す
圧力緩和装置62を配設するとよい。圧力緩和装置62
は、排出口以外に供給口、あるいは密閉容器54aの任
意の場所に容器内部と外部が通じるポートを設け、そこ
に配置してもよい。
レス製のジャバラ風船等を用いる。このような圧力緩和
装置を配置することで、高度が上がり密閉容器外部の気
圧が低くなった場合は、密閉容器内部の膨張した不活性
ガス等が圧力緩和装置に流入するためジャバラ風船が膨
らむ。この状態から高度が下がると、圧力緩和装置に流
入した不活性ガス等が密閉容器内部へ戻るためジャバラ
風船がしぼむ。このようにして、密閉容器内部と外部の
圧力差を低減することができる。
器54aの排出口に搬送用フィルタ63を配置したもの
である。搬送用フィルタ63は排出口以外に供給口、あ
るいは密閉容器54aの任意の場所に容器内部と外部が
通じるポートを設け、そこに配置してもよい。
侵入するアンモニウムイオン(NH 4 +)や硫酸イオン
(SO4 2- )、またはそれらの化合物あるいは有機ガス
を除去できるフィルタである。搬送用フィルタ63を配
置することで密閉容器54a内部の気密性を保持できな
くなるが、密閉容器内部と外部が搬送用フィルタ63を
介して通じているので、搬送中の密閉容器内部と外部の
圧力差を低減することができる。
イス製造方法の実施例を説明する。図10は半導体デバ
イス(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは液晶パ
ネルやCCD等)の製造フローを示す。ステップ1(回
路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステ
ップ2(マスク製作)では設計した回路パターンを形成
した原版であるマスクを製作する。ステップ3(ウエハ
製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ
5(組立)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製
されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、
アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッ
ケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステッ
プ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイ
スの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。
こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出
荷(ステップ7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
ので、以下に記載するような効果を奏する。
等の導入口および排出口に開閉式バルブを配置し、導入
口側の開閉式バルブと排出口側の開閉式バルブの開閉動
作を互いに連動させてほぼ同時に行なうことで、工場設
備の停止や装置のトラブル、メンテナンス、装置搬送等
により不活性ガス等の供給が停止する場合や意図的に不
活性ガス等の供給を停止および開始する場合に、密閉容
器内に不活性ガスを密封し、外気等の侵入によるレンズ
等の汚染を防止する。また、装置再稼働までのリカバリ
ータイムの短縮や、不活性ガス等の消費量の低減にも貢
献できる。
学系をそれぞれ分離した密閉容器で収容し、各密閉容器
の導入口および排出口に開閉式バルブを配置すれば、装
置のトラブルやメンテナンスなどの際に不活性ガス等の
供給を停止する領域を必要最小限に抑え、その他の供給
可能な領域には引き続き不活性ガス等の供給を行なうこ
とで、レンズ等の汚染範囲を最小限に抑えることができ
る。また、装置再稼働までのリカバリータイムを短縮
し、不活性ガス等の消費量も低減することができる。
グを導入口側と排出口側で任意に可変制御することによ
り、バルブ開閉動作時に発生する密閉容器内の圧力上昇
を防ぎ、このような容器内部の圧力上昇や不活性ガス等
の供給圧力の異常上昇が原因で、光学系のレンズ等に歪
みが発生して光学性能が劣化してしまう等のトラブルを
防止できる。
ための圧力調整装置を不活性ガス等の配管経路中に併用
して配置し、また圧力調整と流量調整を電気的に制御す
ることで、より安全な装置を供給することが可能とな
る。
力緩和装置や搬送用フィルタを配置することで、密閉容
器内部と外部の圧力差を抑制し、レンズ等の歪みによる
光学性能の劣化を回避できる。
である。
である。
る。
フローチャートである。
ミングを示すグラフである。
である。
る。
力緩和装置を示す図である。
送用フィルタを説明する図である。
る。
る。
容器 15a、15b、25a、25b、35a、35b、5
5a、55b 開閉式バルブ 16 ガス供給装置 18、28、38、58 配管 19 コントローラ 20、30、40、60 検知装置 61 圧力調整装置 62 圧力緩和装置 63 搬送用フィルタ
Claims (23)
- 【請求項1】 露光光によって基板を露光するための露
光光学系と、該露光光学系の光学部材を収容する容器
と、該容器の導入口からガスを供給するためのガス供給
系と、前記容器の排出口に接続された排気設備と、前記
ガス供給系を制御するガス制御手段と、前記容器の前記
導入口を開閉する導入口側開閉式バルブと、前記容器の
前記排出口を開閉する排出口側開閉式バルブと、前記導
入口側開閉式バルブと前記排出口側開閉式バルブを、前
記ガス制御手段から独立して開閉制御するバルブ開閉制
御手段を有する露光装置。 - 【請求項2】 露光光学系が、引き回し光学系、照明光
学系および投影光学系を有することを特徴とする請求項
1記載の露光装置。 - 【請求項3】 引き回し光学系、照明光学系および投影
光学系をそれぞれ個別に収容する複数の容器が設けられ
ていることを特徴とする請求項2記載の露光装置。 - 【請求項4】 容器が、導入口と排出口以外に開口部を
持たない密閉容器であることを特徴とする請求項1ない
し3いずれか1項記載の露光装置。 - 【請求項5】 容器内部にガスを充填または流通させる
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の
露光装置。 - 【請求項6】 バルブ開閉制御手段が、導入口側開閉式
バルブと排出口側開閉式バルブを連動して開閉すること
を特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の露光
装置。 - 【請求項7】 バルブ開閉制御手段が、導入口側開閉式
バルブと排出口側開閉式バルブを連動して開閉するタイ
ミングを変更自在であることを特徴とする請求項6記載
の露光装置。 - 【請求項8】 ガス供給系のガスの圧力上昇を制御する
ための圧力調整装置が設けられていることを特徴とする
請求項1ないし7いずれか1項記載の露光装置。 - 【請求項9】 ガス供給系のガスの圧力または流量を検
知する検知装置が設けられており、該検知装置の出力が
バルブ開閉制御手段に導入されることを特徴とする請求
項1ないし8いずれか1項記載の露光装置。 - 【請求項10】 導入口側開閉式バルブおよび排出口側
開閉式バルブのうちの少なくとも一方が、エアオートバ
ルブであることを特徴とする請求項1ないし9いずれか
1項記載の露光装置。 - 【請求項11】 エアオートバルブの配管に、導入口側
と排出口側で開閉動作に時間差を設定するための流量調
整手段が配設されていることを特徴とする請求項10記
載の露光装置。 - 【請求項12】 導入口側開閉式バルブおよび排出口側
開閉式バルブのうちの少なくとも一方が、電磁バルブで
あることを特徴とする請求項1ないし11いずれか1項
記載の露光装置。 - 【請求項13】 電磁バルブに開閉信号を出力するタイ
ミングを調整するためのタイマーが設けられていること
を特徴とする請求項12記載の露光装置。 - 【請求項14】 容器が、容器内部と外気の圧力差を緩
和するための圧力緩和装置を有することを特徴とする請
求項1ないし13いずれか1項記載の露光装置。 - 【請求項15】 圧力緩和装置がジャバラ風船を有する
ことを特徴とする請求項14記載の露光装置。 - 【請求項16】 容器が、アンモニウムイオン、硫酸イ
オン、これらの化合物および有機ガスのうちの少なくと
も1つを除去するフィルタを有することを特徴とする請
求項1ないし15いずれか1項記載の露光装置。 - 【請求項17】 ガスが、不活性ガスまたはクリーンド
ライエアであることを特徴とする請求項1ないし16い
ずれか1項記載の露光装置。 - 【請求項18】 露光光が、エキシマレーザから発生さ
れた光であることを特徴とする請求項1ないし17いず
れか1項記載の露光装置。 - 【請求項19】 請求項1ないし18いずれか1項記載
の露光装置において、ガスの供給停止時に、容器の導入
口側開閉式バルブと排出口側開閉式バルブを同時に閉じ
る工程を有する露光方法。 - 【請求項20】 請求項1ないし18いずれか1項記載
の露光装置において、ガスの供給停止時に、容器の導入
口側開閉式バルブを排出口側開閉式バルブより所定時間
早く閉じる工程を有する露光方法。 - 【請求項21】 請求項1ないし18いずれか1項記載
の露光装置において、ガスの供給開始時に、容器の排出
口側開閉式バルブを導入口側開閉式バルブより所定時間
早く開く工程を有する露光方法。 - 【請求項22】 請求項1ないし18いずれか1項記載
の露光装置によって基板を露光する工程を有するデバイ
ス製造方法。 - 【請求項23】 請求項19ないし21いずれか1項記
載の露光方法によって基板を露光する工程を有するデバ
イス製造方法。
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