JP2002260902A - チップ形ptcサーミスタ - Google Patents

チップ形ptcサーミスタ

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JP2002260902A
JP2002260902A JP2001059606A JP2001059606A JP2002260902A JP 2002260902 A JP2002260902 A JP 2002260902A JP 2001059606 A JP2001059606 A JP 2001059606A JP 2001059606 A JP2001059606 A JP 2001059606A JP 2002260902 A JP2002260902 A JP 2002260902A
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JP
Japan
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electrode
conductive polymer
sub
main electrode
main
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JP2001059606A
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English (en)
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Hideki Tanaka
秀樹 田中
Koichi Morimoto
光一 森本
Kiyoshi Ikeuchi
揮好 池内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正の温度係数特性を有する導電性ポリマを用
いたチップ形PTCサーミスタにおいて、素子の対向電
極面積を小さくすることなく、抵抗値上昇率の大きなチ
ップ形PTCサーミスタを提供することを目的とする。 【解決手段】 PTC特性を有する導電性ポリマ11
と、導電性ポリマ11の第1面の一部を含んで設けた第
1の電極13aと、導電性ポリマ11の第1面に対向す
る第2面の少なくとも一部を含むとともに導電性ポリマ
11の第1面まで設けられた第2の電極13bと、第1
の電極13aと第2の電極13bとの間の導電性ポリマ
11の第1面に設けた溝14とを備え、同一平面に設け
られた電極間の導電性ポリマ11に溝14が設けられて
いることにより、同一平面内での電流経路を制限でき、
抵抗値上昇率の大きなチップ形サーミスタを提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正の温度係数(P
ositive Temperature Coeff
icient、以下「PTC」と記す)特性を有する導
電性ポリマを用いたチップ形PTCサーミスタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】PTCサーミスタは過電流保護素子とし
て使用でき、電気回路に過電流が流れると、PTC特性
を有する導電性ポリマが自己発熱し、導電性ポリマが熱
膨張して高抵抗に変化し、電流を安全な微小領域まで減
衰させるものである。
【0003】以下、従来のチップ形PTCサーミスタに
ついて説明する。
【0004】従来のチップ形PTCサーミスタとして
は、特表平9−503097号公報に示されているよう
に、PTC特性を有する抵抗体から成り、第1面、第2
面を有し、第1面と第2面との間を通る開口を規定する
PTC抵抗素子と、前記開口の内部に位置し、PTC素
子の第1面、第2面との間を通り、上記PTC素子に固
定される横方向の導電部材と、上記PTC素子の第1面
に固定され、上記横方向の導電部材へ物理的かつ電気的
に接続される第1層状導電部材とを有するチップ形PT
Cサーミスタが開示されている。図12(a)は従来の
チップ形PTCサーミスタを示す断面図、図12(b)
は同上面図である。図12(a)、図12(b)におい
て、1はPTC特性を有する導電性特性を有する導電性
ポリマよりなる抵抗体であり、2a,2b,2c,2d
は金属箔よりなる電極、3a,3bはスルーホールによ
る開口部、4a,4bはスルーホールによる開口部3
a,3bの内部に形成され、電極2aと2dおよび電極
2bと2cを電気的に接続するめっきによる導電部材で
ある。
【0005】また、本発明者らは、上記従来のチップ形
PTCサーミスタに対して、実装時のはんだ付け部の外
観検査が容易で、かつフローはんだ付けを可能にするた
めに、PTC特性を有する導電性ポリマと、前記導電性
ポリマの第1面に位置する第1の主電極および第1の副
電極と、前記導電性ポリマの第1面に対向する第2面に
位置する第2の主電極と第2の副電極と、前記導電性ポ
リマの一方の側面および対向する側面に形成された第1
および第2の側面電極とを有するチップ形PTCサーミ
スタを考案している。
【0006】図13(a)〜(c)はそれぞれこのチッ
プ形PTCサーミスタの斜視図、断面図および分解斜視
図である。
【0007】図13(a)〜(c)において、5はポリ
エチレン等の高分子材料にカーボンブラック等の導電性
粒子が混在されたシート状の導電性ポリマである。6
a,6b,6c,6dは金属箔よりなる電極であり、7
a,7bは電極6aと6dおよび6bと6cを電気的に
接続するめっきによる側面電極である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチップ形PTCサーミスタの構造では、耐電圧特性
を上げるために抵抗値上昇率の大きい導電性ポリマ材料
を使用する場合に、主要な電流経路である電極2a,2
cの間だけでなく、同一平面上にある電極2a,2bの
間、または電極2c,2dの間にも電流経路が存在する
ため、過電流が流れた際の素子の抵抗値上昇率を大きく
できないという課題を有していた。また、同一平面上に
ある電極間の電流経路を制限するため、電極2a,2b
の間、および、電極2c,2dの間の間隔を広げると、
素子の対向電極面積が小さくなり、素子の抵抗値が高く
なるという課題を有していた。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、素子の対向電極面積を小さくすることなく、抵抗値
上昇率の大きなチップ形PTCサーミスタを提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチップ形PTCサーミスタは、PTC特性を
有する導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1面の一
部を含んで設けた第1の電極と、前記導電性ポリマの第
1面に対向する第2面の少なくとも一部を含むとともに
前記導電性ポリマの第1面まで設けられた第2の電極
と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の前記導電
性ポリマの第1面に溝または穴または孔を設けたもの
で、この構成によれば、素子に過電流が流れた際の抵抗
値上昇率を大きくでき、耐電圧を高くできるという作用
を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、PTC特性を有する導電性ポリマと、前記導電性ポ
リマの第1面の一部を含んで設けた第1の電極と、前記
導電性ポリマの第1面に対向する第2面の少なくとも一
部を含むとともに前記導電性ポリマの第1面まで設けら
れた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極と
の間の前記導電性ポリマの第1面に設けた溝、穴または
孔とを有することを特徴とするチップ形PTCサーミス
タであり、第1面上にある第1の電極と第2の電極との
間の前記導電性ポリマに空間を設けて、同一面内の電極
間の電流経路を制限するとともに、前記空間近傍の前記
導電性ポリマの膨張を容易にすることにより、過電流が
流れた際の素子の抵抗値上昇率を大きくすることができ
るという作用を有するものである。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、PTC
特性を有する導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1
面に位置する第1の主電極と、前記第1の主電極と同じ
面に位置し、かつ前記第1の主電極と独立した第1の副
電極と、前記導電性ポリマの第1面に対向する第2面に
位置する第2の主電極と、前記第2の主電極と同じ面に
位置し、かつ前記第2の主電極と独立した第2の副電極
と、少なくとも前記導電性ポリマの第1の側面に設けら
れ、かつ前記第1の主電極と前記第2の副電極とを電気
的に接続する第1の側面電極と、少なくとも前記導電性
ポリマの第1の側面に対向する第2の側面に設けられ、
かつ前記第1の副電極と前記第2の主電極とを電気的に
接続する第2の側面電極と、前記第1の主電極と前記第
1の副電極との間の前記導電性ポリマPTCの第1面、
または、前記第2の主電極と前記第2の副電極との間の
前記導電性ポリマの第2面のいずれか一方、もしくは両
方に設けた溝、穴または孔を有することを特徴とするチ
ップ形PTCサーミスタであり、製品の両側の側面に電
極を有することによってプリント基板への実装の信頼性
を高くすることができ、かつ、同一平面上にある主電極
と副電極との間の前記導電性ポリマに空間を設けて同一
面内の電極間の電流経路を制限するとともに、前記空間
近傍の前記導電性ポリマの膨張を容易にすることによ
り、過電流が流れた際の素子の抵抗値上昇率を大きくす
ることができるという作用を有するものである。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、PTC
特性を有する導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1
面に位置する第1の主電極と、前記第1の主電極と同じ
面に位置し、かつ前記第1の主電極と独立した第1の副
電極と、前記導電性ポリマの第1面に対向する第2面に
位置する第2の主電極と、前記第2の主電極と同じ面に
位置し、かつ前記第2の主電極と独立した第2の副電極
と、少なくとも前記導電性ポリマの第1の側面に設けら
れ、かつ前記第1の主電極と前記第2の主電極とを電気
的に接続する第1の側面電極と、少なくとも前記導電性
ポリマの第1の側面に対向する第2の側面に設けられ、
かつ前記第1の副電極と前記第2の副電極とを電気的に
接続する第2の側面電極と、前記導電性ポリマの内部に
位置して前記第1、第2の主電極に平行に設けられた奇
数の内層主電極と、前記内層主電極と同じ面に位置し、
かつこの内層主電極と独立した奇数の内層副電極とを備
え、前記第1の主電極に対向する前記内層主電極は前記
第2の側面電極に電気的に接続し、かつ前記第1の主電
極に対向する前記内層主電極と同じ面に位置する前記内
層副電極は前記第1の側面電極に電気的に接続し、さら
に隣り合う前記内層主電極および内層副電極は前記第1
の側面電極と前記第2の側面電極に交互に電気的に接続
してなるチップ形PTCサーミスタにおいて、前記第1
の主電極と前記第1の副電極との間の前記導電性ポリマ
の第1面に設けた溝、穴もしくは孔、または、前記第2
の主電極と前記第2の副電極との間の前記導電性ポリマ
の第2面に設けた溝、穴もしくは孔、または、前記内層
主電極と内層副電極との間の前記導電性ポリマに設けた
空間のうち、少なくとも一つを有することを特徴とする
チップ形PTCサーミスタであり、積層構造によって電
極面積を大きくすることにより、素子の抵抗値を小さく
することができ、かつ、同一平面上にある主電極と副電
極との間の前記導電性ポリマに空間を設けて同一面内の
電極間の電流経路を制限するとともに、前記空間近傍の
前記導電性ポリマの膨張を容易にすることにより、過電
流が流れた際の素子の抵抗値上昇率を大きくすることが
できるという作用を有するものである。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、PTC
特性を有する導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1
面に位置する第1の主電極と、前記第1の主電極と同じ
面に位置し、かつ前記第1の主電極と独立した第1の副
電極と、前記導電性ポリマの第1面に対向する第2面に
位置する第2の主電極と、前記第2の主電極と同じ面に
位置し、かつ前記第2の主電極と独立した第2の副電極
と、少なくとも前記導電性ポリマの第1の側面に設けら
れ、かつ前記第1の主電極と前記第2の副電極とを電気
的に接続する第1の側面電極と、少なくとも前記導電性
ポリマの第1の側面に対向する第2の側面に設けられ、
かつ前記第1の副電極と前記第2の主電極とを電気的に
接続する第2の側面電極と、前記導電性ポリマの内部に
位置して前記第1、第2の主電極に平行に設けられた偶
数の内層主電極と、前記内層主電極と同じ面に位置し、
かつこの内層主電極と独立した偶数の内層副電極とを備
え、前記第1の主電極に対向する前記内層主電極は前記
第2の側面電極に電気的に接続し、かつ前記第1の主電
極に対向する前記内層主電極と同じ面に位置する前記内
層副電極は前記第1の側面電極に電気的に接続し、さら
に隣り合う前記内層主電極および内層副電極は前記第1
の側面電極と前記第2の側面電極に交互に電気的に接続
してなるチップ形PTCサーミスタにおいて、前記第1
の主電極と前記第1の副電極との間の前記導電性ポリマ
の第1面に設けた溝、穴もしくは孔、または、前記第2
の主電極と前記第2の副電極との間の前記導電性ポリマ
の第2面に設けた溝、穴もしくは孔、または、前記内層
主電極と内層副電極との間の前記導電性ポリマに設けた
空間のうち、少なくとも一つを有することを特徴とする
チップ形PTCサーミスタであり、積層構造によって電
極面積を大きくすることにより、素子の抵抗値を小さく
することができ、かつ、同一平面上にある主電極と副電
極との間の前記導電性ポリマに空間を設けて同一面内の
電極間の電流経路を制限するとともに、前記空間近傍の
前記導電性ポリマの膨張を容易にすることにより、過電
流が流れた際の素子の抵抗値上昇率を大きくすることが
できるという作用を有するものである。
【0015】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1におけるチップ形PTCサーミスタについて、図面
を参照しながら説明する。
【0016】図1(a)は本発明の実施の形態1におけ
るチップ形PTCサーミスタの斜視図、図1(b)は図
1(a)のA−A線断面図である。
【0017】図1(a)、図1(b)において、11は
結晶性ポリマである高密度ポリエチレンと導電性粒子で
あるカーボンブラック等との混合物からなる直方体形状
をしたPTC特性を有する導電性ポリマである。12a
は導電性ポリマ11の第1面に位置する第1の内部電極
であり、12bは導電性ポリマ11の第1面に対向する
第2面に位置する第2の内部電極であり、それぞれ銅あ
るいはニッケル等の金属箔からなる。13aは第1の内
部電極12aを覆うように設けられたニッケルめっき層
からなる第1の外部電極であり、13bは導電性ポリマ
11の第1の側面および第2の内部電極12bを覆うよ
うに設けられたニッケルめっき層からなる第2の外部電
極である。14は第1の外部電極13aと第2の外部電
極13bとの間の導電性ポリマ11の第1面に設けられ
た溝である。以上のように構成されたチップ形PTCサ
ーミスタについて、次に本発明の実施の形態1における
チップ形PTCサーミスタの製造方法について図面を参
照しながら説明する。
【0018】図2(a)〜(c)、図3(a)〜
(c)、図4(a)〜(c)は、本発明の実施の形態1
におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工
程図である。
【0019】まず、結晶化度70〜95%の高密度ポリ
エチレン42重量%と、ファーネス法で製造した平均粒
径40〜90nm、比表面積20〜50m2/gのカー
ボンブラック57重量%と、酸化防止剤1重量%とを約
170℃に加熱した2本熱ロールにより約20分間混合
し、そして前記混合物を2本熱ロールからシート状で取
り出し、図2(a)に示す厚みが約0.16mmのシー
ト状の導電性ポリマ21を作製した。
【0020】次に、約80μmの電解銅箔に金型プレス
によりパターン形成を行い、図2(b)に示す内部電極
22a,22bを作製した。ここで用いた電解銅箔は銅
箔の表面を電解質で粗面化したもので、このような内部
電極22a,22bを用いることによって、シート状の
導電性ポリマ21と内部電極22a,22bとの接着強
度が増し、接着面の剥がれが起こりにくくなるものであ
る。
【0021】図2(b)の23は後工程で個片状に分割
したときに第1の外部電極13aと第2の外部電極13
bを独立させるためのギャップを形成する溝であり、2
4a,24bは個片状に分割するときに、電解銅箔を切
断する部分を減らし、分割時の電解銅箔のダレやバリを
無くするためと、電解銅箔を切断することにより側面へ
の電解銅箔の断面が露出し、電解銅箔が酸化したり、実
装時にはんだによるショートが起こるのを防ぐための溝
である。
【0022】次に、図2(c)に示すように、シート状
の導電性ポリマ21の上下に内部電極22a,22bを
重ね、温度175℃、真空度約20Torr、面圧力約
75kg/cm2で約1分間の真空熱プレスにより加熱
加圧成形し、一体化した図3(a)に示す第1のシート
25を作製した。
【0023】その後、一体化したシート25を熱処理
(110℃〜120℃で1時間)した後、電子線照射装
置内で電子線を約40Mrad照射し、高密度ポリエチ
レンの架橋を行った。
【0024】次に、図3(b)に示すように、ダイシン
グにより、細長い一定間隔の穴または孔26を所望のチ
ップ形PTCサーミスタの長手方向の幅を残して形成し
た。
【0025】次に、図3(c)に示すように、穴または
孔26を形成したシート25の上面の溝23を覆うよう
に、めっきレジストをスクリーン印刷し、UV硬化炉で
片面ずつ硬化してめっきレジスト膜27を形成した。
【0026】次に、図4(a)に示すようにシート25
のめっきレジスト膜27が形成されていない部分と穴ま
たは孔26の内壁に、スルファミン酸ニッケル浴中で約
100分間、電流密度約4A/dm2の条件でニッケル
めっきを行った後、めっきレジストを除去して、約50
μmのニッケルめっき層からなる外部電極28を形成し
た。
【0027】次に、図4(b)に示すようにシート25
のギャップを形成する溝23の導電性ポリマ21にダイ
シングによって溝29を形成した。なお、溝29を形成
する手段として、レーザトリミングを用いてもよい。
【0028】その後、図4(b)に示すシート25をダ
イシングにより個片に分割し、図4(c)に示す本発明
のチップ形PTCサーミスタ30を作製した。
【0029】本製品は、第1面を下側にして第1の外部
電極および第1面に設けられた第2の外部電極のそれぞ
れ少なくとも一部がランド上に乗るようにプリント基板
に実装することで、第1の外部電極と第2の外部電極と
の間の導通が得られる。
【0030】以下に、本発明において、素子の対向電極
面積を小さくすることなく、抵抗値上昇率の大きなチッ
プ形PTCサーミスタを提供するために、第1の外部電
極13aと第2の外部電極13bとの間の導電性ポリマ
11の第1面に溝14を設けたことの効果について説明
する。
【0031】この実施の形態1に記載した構成のチップ
形PTCサーミスタと、その比較例として、溝14を設
けていない構成のチップ形PTCサーミスタを作製し
た。
【0032】実施の形態1および比較例の抵抗温度特性
を図14に示す。この図14に示すように、比較例より
も実施の形態1の方が抵抗値変化率が大きいことがわか
った。
【0033】以上のことから、抵抗値上昇率の大きなチ
ップ形PTCサーミスタを提供するために、第1の外部
電極13aと第2の外部電極13bとの間の導電性ポリ
マ11の第1面に溝14を設けたことは非常に効果的で
あると言える。
【0034】なお、実施の形態1では、溝29を形成す
るためにダイシングあるいはレーザトリミングを用いた
が、予め導電性ポリマ21をパターン状に打ち抜いたも
のを内部電極22a,22bと加熱加圧成形してもよ
い。
【0035】また、溝14の形状を、穴、長穴、あるい
は電極の一部を貫通した孔の形状としても同様の効果が
得られる。
【0036】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2におけるチップ形PTCサーミスタについて、図面
を参照しながら説明する。
【0037】図5(a)は本発明の実施の形態2におけ
るチップ形PTCサーミスタの斜視図、図5(b)は図
5(a)のA−A線断面図である。
【0038】図5(a)、図5(b)において、31は
結晶性ポリマである高密度ポリエチレンと導電性粒子で
あるカーボンブラック等との混合物からなる直方体形状
をしたPTC特性を有する導電性ポリマである。32a
は導電性ポリマ31の第1面に位置する第1の主電極で
あり、32bは第1の主電極32aと同じ面に位置し、
かつ第1の主電極32aと独立した第1の副電極であ
り、32cは導電性ポリマ31の第1面に対向する第2
面に位置する第2の主電極であり、32dは第2の主電
極32cと同じ面に位置し、かつ第2の主電極32cと
独立した第2の副電極であり、それぞれ銅あるいはニッ
ケル等の金属箔からなる。33aは導電性ポリマ31の
第1の側面および第1の主電極32aの端縁部と第2の
副電極32dとに回り込むように設けられ、かつ第1の
主電極32aと第2の副電極32dとを電気的に接続す
るニッケルめっき層からなる第1の側面電極であり、3
3bは第1の側面電極33aに対向する導電性ポリマ3
1の第2の側面および第2の主電極32cの端縁部と第
1の副電極32bとに回り込むように設けられ、かつ第
2の主電極32cと第1の副電極32bとを電気的に接
続するニッケルめっき層からなる第2の側面電極であ
る。34aは第1の主電極32aと第1の副電極32b
の間の導電性ポリマ31の第1面に設けられた溝であ
る。34bは第2の主電極32cと第2の副電極32d
の間の導電性ポリマ31の第2面に設けられた溝であ
る。35a,35bは導電性ポリマ31の第1面と第2
面の最外層に設けられたエポキシ混合アクリル系樹脂か
らなる第1、第2の保護コートである。
【0039】以上のように構成されたチップ形PTCサ
ーミスタについて、次に製造方法を図面を参照しながら
説明する。
【0040】図6(a)〜(c)、図7(a)〜
(c)、図8(a)〜(c)は、本発明の実施の形態2
におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工
程図である。
【0041】まず、実施の形態1と同様にして、図6
(a)に示す導電性ポリマ41を作製した。
【0042】次に、約80μmの電解銅箔に金型プレス
によりパターン形成を行い、図6(b)に示す電極42
を作製した。図6(b)の43は後工程で個片状に分割
したときに主電極と副電極を独立させるためのギャップ
を形成する溝であり、44は個片状に分割するときに、
電解銅箔を切断する部分を減らし、分割時の電解銅箔の
ダレやバリを無くするためと、電解銅箔を切断すること
により側面への電解銅箔の断面が露出し、電解銅箔が酸
化したり、実装時にはんだによるショートが起こるのを
防ぐための溝である。
【0043】次に、図6(c)に示すように、シート状
の導電性ポリマ41の上下に電極42を重ね、温度17
5℃、真空度約20Torr、面圧力約75kg/cm
2で約1分間の真空熱プレスにより加熱加圧成形し、一
体化した図7(a)に示すシート45を作製した。
【0044】その後、一体化したシート45を熱処理
(110℃〜120℃で1時間)した後、電子線照射装
置内で電子線を約40Mrad照射し、高密度ポリエチ
レンの架橋を行った。
【0045】次に、図7(b)に示すように、ダイシン
グにより、細長い一定間隔の穴または孔46を所望のチ
ップ形PTCサーミスタの長手方向の幅を残して形成し
た。
【0046】次に、図7(c)に示すように、穴または
孔46を形成したシート45の上下面に穴または孔46
の周辺を除いて、エポキシ混合アクリル系のUV硬化と
熱硬化との併用硬化型樹脂をスクリーン印刷し、UV硬
化炉で片面ずつ仮硬化し、その後、熱硬化炉で両面同時
に本硬化を行って保護コート47を形成した。
【0047】次に、図8(a)に示すようにシート45
の保護コート47が形成されていない部分と穴または孔
46の内壁に、スルファミン酸ニッケル浴中で約40分
間、電流密度約4A/dm2の条件で、約20μmのニ
ッケルめっき層からなる側面電極48を形成した。
【0048】次に、図8(b)に示すように第1、第2
の主電極32a,32cと第1、第2の副電極32b,
32dの間にダイシングによって溝49を設ける。な
お、溝49を設ける手段として、レーザトリミングを用
いてもよい。
【0049】その後、図8(b)に示すシート45をダ
イシングにより個片に分割し、図8(c)に示す本発明
のチップ形PTCサーミスタ50を作製した。
【0050】なお、実施の形態2では、溝49を形成す
るためにダイシングあるいはレーザトリミングを用いた
が、予め導電性ポリマ41をパターン状に打ち抜いたも
のを電極42と加熱加圧成形してもよい。
【0051】また、溝34a,34bを、穴、長穴、あ
るいは主電極の一部を貫通した孔の形状としても同様の
効果が得られる。
【0052】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3におけるチップ形PTCサーミスタについて、図面
を参照しながら説明する。
【0053】図9(a)は本発明の実施の形態3におけ
るチップ形PTCサーミスタの斜視図、図9(b)は図
9(a)のA−A線断面図である。
【0054】図9(a)、図9(b)において、51は
結晶性ポリマである高密度ポリエチレンと導電性粒子で
あるカーボンブラック等との混合物からなる直方体形状
をしたPTC特性を有する導電性ポリマである。52a
は導電性ポリマ51の第1面に位置する第1の主電極で
あり、52bは第1の主電極52aと同じ面に位置し、
かつ第1の主電極52aと独立した第1の副電極であ
り、52cは導電性ポリマ51の第1面に対向する第2
面に位置する第2の主電極であり、52dは第2の主電
極52cと同じ面に位置し、かつ第2の主電極52cと
独立した第2の副電極であり、それぞれ銅あるいはニッ
ケル等の金属箔からなる。53aは導電性ポリマ51の
第1の側面および第1の主電極52aの端縁部と第2の
副電極52dとに回り込むように設けられ、かつ第1の
主電極52aと第2の副電極52dとを電気的に接続す
るニッケルめっき層からなる第1の側面電極であり、5
3bは第1の側面電極53aに対向する導電性ポリマ5
1の第2の側面および第2の主電極52cの端縁部と第
1の副電極52bとに回り込むように設けられ、かつ第
2の主電極52cと第1の副電極52bとを電気的に接
続するニッケルめっき層からなる第2の側面電極であ
る。54aは、導電性ポリマ51の内部に位置して第
1、第2の主電極52a,52cに平行に設けられ、第
2の側面電極53bと電気的に接続された第1の内層主
電極、54bは第1の内層主電極54aと同じ面に位置
し、かつこの第1の内層主電極54aと独立し第1の側
面電極53aと電気的に接続された第1の内層副電極で
あり、54cは、導電性ポリマ51の内部に位置して第
1、第2の主電極52a,52cに平行に設けられ、第
1の側面電極53aと電気的に接続された第2の内層主
電極、54dは第2の内層主電極54cと同じ面に位置
し、かつこの第2の内層主電極54cと独立し第2の側
面電極53bと電気的に接続された第2の内層副電極で
あり、そしてこれらは銅あるいはニッケル等の金属箔か
らなるものである。55aは第1の主電極52aと第1
の副電極52bとの間の導電性ポリマ51の第1面に設
けられた溝であり、55bは第2の主電極52cと第2
の副電極52dとの間の導電性ポリマ51の第2面に設
けられた溝であり、55cは第1の内層主電極54aと
第1の内層副電極54bとの間に設けられた導電性ポリ
マ51の第3の側面から第4の側面に貫通した孔であ
り、55dは第2の内層主電極54cと第2の内層副電
極54dとの間に設けられた導電性ポリマ51の第3の
側面から第4の側面に貫通した孔である。56a,56
bは導電性ポリマ51の第1面と第2面の最外層に設け
られたエポキシ混合アクリル系樹脂からなる第1、第2
の保護コートである。
【0055】以上のように構成されたチップ形PTCサ
ーミスタについて、次に製造方法を図面を参照しながら
説明する。
【0056】図10(a),(b)、図11(a),
(b)は、本発明の実施の形態3におけるチップ形PT
Cサーミスタの製造方法を示す工程図である。
【0057】本発明の実施の形態2と同様に図10
(a)に示すシート状の導電性ポリマ61および電極6
2を作製した。次に図10(b)に示すようにシート状
の導電性ポリマ61に金型プレスによりパターン形成を
行い、内層用のシート状導電性ポリマ63を作製した。
次に図11(a)に示すようにシート状の導電性ポリマ
61,63および電極62を交互に重ね、加熱加圧成形
して図11(b)に示す第1のシート64を作製する。
以下、本実施の形態2と同様に製造し、本発明のチップ
形サーミスタを作製した。
【0058】なお、実施の形態3では内層主電極が2枚
の場合について示したが、内層主電極が1枚、あるいは
3枚以上の場合にも同様の効果が得られる。
【0059】また、孔55c,55dを一方の開口部が
閉じた穴の形状あるいは両方の開口部が閉じた空孔の形
状にしても同等の効果が得られる。
【0060】次に、本発明においてチップ形PTCサー
ミスタの十分な抵抗値上昇率を得るために、主電極と副
電極との間の導電性ポリマに溝、穴または孔を設けたこ
との必要性について説明する。
【0061】本発明の実施の形態3に記載した製造方法
で、第1の主電極52aと第1の副電極52bの間、第
2の主電極52cと第2の副電極52dの間の導電性ポ
リマ51に溝55a,55bを設け、かつ、内層主電極
54a,54cと内層副電極54b,54dの間の導電
性ポリマに孔55c,55dを設けたサンプルと設けな
いサンプルをそれぞれ作製した。
【0062】第1の主電極52aと第1の副電極52b
の間、第2の主電極52cと第2の副電極52dの間の
導電性ポリマ51に溝55a,55bを設け、かつ、内
層主電極54a,54cと内層副電極54b,54dの
間の導電性ポリマ51に孔55c,55dを設けたこと
による抵抗値上昇率の違いを確認するために、サンプル
をそれぞれ5個ずつプリント基板に実装し、恒温槽中で
25℃から150℃まで2℃/分で上昇させ各温度でサ
ンプルの抵抗値を測定した。その結果、溝および貫通孔
を設けた場合には、設けない場合と比較して、125℃
到達抵抗値が大きくなっていることが確認できた。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明のチップ形PTCサ
ーミスタは、PTC特性を有する導電性ポリマと、前記
導電性ポリマの第1面の一部を含んで設けた第1の電極
と、前記導電性ポリマの第1面に対向する第2面の少な
くとも一部を含むとともに前記導電性ポリマの第1面ま
で設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2
の電極との間の前記導電性ポリマの第1面に溝、穴また
は孔を設けたもので、この構成によれば、第1面上にあ
る第1の電極と第2の電極との間の前記導電性ポリマに
空間を設けて、同一面内の電極間の電流経路を制限する
とともに、前記空間近傍の導電性ポリマの膨張を容易に
することにより、過電流が流れた際の素子の抵抗値上昇
率を大きくすることができるという効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1におけるチップ形
PTCサーミスタの斜視図 (b)図1(a)におけるA−A線断面図
【図2】(a)〜(c)同製造方法を示す工程図
【図3】(a)〜(c)同製造方法を示す工程図
【図4】(a)〜(c)同製造方法を示す工程図
【図5】(a)本発明の実施の形態2におけるチップ形
PTCサーミスタの斜視図 (b)図5(a)におけるA−A線断面図
【図6】(a)〜(c)同製造方法を示す工程図
【図7】(a)〜(c)同製造方法を示す工程図
【図8】(a)〜(c)同製造方法を示す工程図
【図9】(a)本発明の実施の形態3におけるチップ形
PTCサーミスタの斜視図 (b)図9(a)におけるA−A線断面図
【図10】(a),(b)同製造方法を示す工程図
【図11】(a),(b)同製造方法を示す工程図
【図12】(a)従来のチップ形PTCサーミスタの断
面図 (b)図12(a)の上面図
【図13】(a)他の従来例を説明するチップ形PTC
サーミスタの斜視図 (b)図13(a)におけるA−A線断面図 (c)同分解斜視図
【図14】本発明の実施の形態1におけるチップ形PT
Cサーミスタと比較例のチップ形PTCサーミスタの抵
抗温度特性図
【符号の説明】
11,31,51 導電性ポリマ 12a 第1の内部電極 12b 第2の内部電極 13a 第1の外部電極 13b 第2の外部電極 14 溝 32a,52a 第1の主電極 32b,52b 第1の副電極 32c,52c 第2の主電極 32d,52d 第2の副電極 33a,53a 第1の側面電極 33b,53b 第2の側面電極 34a,34b,55a,55b 主電極と副電極との
間の導電性ポリマに設けられた溝 54a 第1の内層主電極 54b 第1の内層副電極 54c 第2の内層主電極 54d 第2の内層副電極 55c,55d 内層主電極と内層副電極との間の導電
性ポリマに設けられた孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池内 揮好 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E034 AA07 AB01 AC09 DA02 DB01 DC03 DC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PTC特性を有する導電性ポリマと、前
    記導電性ポリマの第1面の一部を含んで設けた第1の電
    極と、前記導電性ポリマの第1面に対向する第2面の少
    なくとも一部を含むとともに前記導電性ポリマの第1面
    まで設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第
    2の電極との間の前記導電性ポリマの第1面に設けた
    溝、穴または孔とを有することを特徴とするチップ形P
    TCサーミスタ。
  2. 【請求項2】 直方体形状をなしかつPTC特性を有す
    る導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1面に位置す
    る第1の主電極と、前記第1の主電極と同じ面に位置し
    かつ前記第1の主電極と独立した第1の副電極と、前記
    導電性ポリマの第1面に対向する第2面に位置する第2
    の主電極と、前記第2の主電極と同じ面に位置しかつ前
    記第2の主電極と独立した第2の副電極と、少なくとも
    前記導電性ポリマの第1の側面に設けられかつ前記第1
    の主電極と前記第2の副電極とを電気的に接続する第1
    の側面電極と、少なくとも前記導電性ポリマの第1の側
    面に対向する第2の側面に設けられかつ前記第1の副電
    極と前記第2の主電極とを電気的に接続する第2の側面
    電極と、前記第1の主電極と前記第1の副電極との間の
    前記導電性ポリマの第1面、または、前記第2の主電極
    と前記第2の副電極の間の前記導電性ポリマの第2面の
    いずれか一方、もしくは両方に設けた溝、穴または孔を
    有することを特徴とするチップ形PTCサーミスタ。
  3. 【請求項3】 直方体形状をなしかつPTC特性を有す
    る導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1面に位置す
    る第1の主電極と、前記第1の主電極と同じ面に位置し
    かつ前記第1の主電極と独立した第1の副電極と、前記
    導電性ポリマの第1面に対向する第2面に位置する第2
    の主電極と、前記第2の主電極と同じ面に位置しかつ前
    記第2の主電極と独立した第2の副電極と、少なくとも
    前記導電性ポリマの第1の側面に設けられかつ前記第1
    の主電極と前記第2の主電極とを電気的に接続する第1
    の側面電極と、少なくとも前記導電性ポリマの第1の側
    面に対向する第2の側面に設けられかつ前記第1の副電
    極と前記第2の副電極とを電気的に接続する第2の側面
    電極と、前記導電性ポリマの内部に位置して前記第1、
    第2の主電極に平行に設けられた奇数の内層主電極と、
    前記内層主電極と同じ面に位置しかつこの内層主電極と
    独立した奇数の内層副電極とを備え、前記第1の主電極
    に対向する前記内層主電極は前記第2の側面電極に電気
    的に接続し、かつ前記第1の主電極に対向する前記内層
    主電極と同じ面に位置する前記内層副電極は前記第1の
    側面電極に電気的に接続し、さらに隣り合う前記内層主
    電極および内層副電極は前記第1の側面電極と前記第2
    の側面電極に交互に電気的に接続してなるチップ形PT
    Cサーミスタにおいて、前記第1の主電極と前記第1の
    副電極との間の前記導電性ポリマの第1面に設けた溝、
    穴もしくは孔、または、前記第2の主電極と前記第2の
    副電極との間の前記導電性ポリマの第2面に設けた溝、
    穴もしくは孔、または、前記内層主電極と内層副電極と
    の間の前記導電性ポリマに設けた空間のうち、少なくと
    も一つを有することを特徴とするチップ形PTCサーミ
    スタ。
  4. 【請求項4】 直方体形状をなしかつPTC特性を有す
    る導電性ポリマと、前記導電性ポリマの第1面に位置す
    る第1の主電極と、前記第1の主電極と同じ面に位置し
    かつ前記第1の主電極と独立した第1の副電極と、前記
    導電性ポリマの第1面に対向する第2面に位置する第2
    の主電極と、前記第2の主電極と同じ面に位置し、かつ
    前記第2の主電極と独立した第2の副電極と、少なくと
    も前記導電性ポリマの第1の側面に設けられかつ前記第
    1の主電極と前記第2の副電極とを電気的に接続する第
    1の側面電極と、少なくとも前記導電性ポリマの第1の
    側面に対向する第2の側面に設けられかつ前記第1の副
    電極と前記第2の主電極とを電気的に接続する第2の側
    面電極と、前記導電性ポリマの内部に位置して前記第
    1、第2の主電極に平行に設けられた偶数の内層主電極
    と、前記内層主電極と同じ面に位置し、かつこの内層主
    電極と独立した偶数の内層副電極とを備え、前記第1の
    主電極に対向する前記内層主電極は前記第2の側面電極
    に電気的に接続し、かつ前記第1の主電極に対向する前
    記内層主電極と同じ面に位置する前記内層副電極は前記
    第1の側面電極に電気的に接続し、さらに隣り合う前記
    内層主電極および内層副電極は前記第1の側面電極と前
    記第2の側面電極に交互に電気的に接続してなるチップ
    形PTCサーミスタにおいて、前記第1の主電極と前記
    第1の副電極との間の前記導電性ポリマの第1面に設け
    た溝、穴もしくは孔、または、前記第2の主電極と前記
    第2の副電極との間の前記導電性ポリマの第2面に設け
    た溝、穴もしくは孔、または、前記内層主電極と内層副
    電極との間の前記導電性ポリマに設けた空間のうち、少
    なくとも一つを有することを特徴とするチップ形PTC
    サーミスタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005038826A1 (ja) * 2003-10-21 2005-04-28 Tyco Electronics Raychem K.K. Ptc素子および蛍光灯用スタータ回路
US7435910B2 (en) 2000-02-25 2008-10-14 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed circuit board

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JPWO2005038826A1 (ja) * 2003-10-21 2007-02-01 タイコ エレクトロニクス レイケム株式会社 Ptc素子および蛍光灯用スタータ回路

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