JP4253871B2 - チップ形ptcサーミスタの製造方法 - Google Patents

チップ形ptcサーミスタの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正の温度係数(Positive Temperature Coefficient、以下「PTC」と記す)特性を有する導電性ポリマを用いたチップ形PTCサーミスタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PTCサーミスタは過電流保護素子として使用でき、電気回路に過電流が流れると、PTC特性を有する導電性ポリマが自己発熱し、導電性ポリマのシートが熱膨張してPTCサーミスタ自体が高抵抗値に変化し、電流を安全な微小領域まで減衰させるものである。
【0003】
以下、従来のチップ形PTCサーミスタについて説明する。
【0004】
従来のチップ形PTCサーミスタとしては、特開昭61−10203号公報に示されているように複数の導電性ポリマのシートと電極とが交互に積層され、対向する側面に引出し部を備えたチップ形PTCサーミスタが開示されている。
【0005】
ここで、複数の導電性ポリマのシートと電極とを交互に積層しているのは、電極の対向面積を増やすことでチップ形PTCサーミスタ自体の抵抗値を小さくし、より大きな電流に対応できるようにするためである。
【0006】
図10は従来のPTCサーミスタの断面図である。
【0007】
図10において、1a,1b,1cは導電性ポリマのシートである。2a,2b,2c,2dは電極で、この電極2a,2b,2c,2dは導電性ポリマのシート1a,1b,1cの始端および終端にギャップ3を交互に有し、かつ電極2aが最上層に位置するように導電性ポリマのシート1a,1b,1cと交互に積層することにより積層体4としている。5a,5bは引出し部で、積層体4の側面に、電極2a,2b,2c,2dの一端と電気的に接続するように設けられている。
【0008】
次に、従来のチップ形PTCサーミスタについて、製造方法の概略を簡単に説明する。
【0009】
まず、導電性ポリマのシート1a,1b,1cを作製する。
【0010】
次に、この導電性ポリマのシート1a,1b,1cと電極2a,2b,2c,2dとを導電性ポリマのシート1a,1b,1cの始端および終端にギャップ3を交互に有し、かつ電極2aが最上層になるように交互に積層する。
【0011】
次に、加熱加圧成形(このとき上下方向に圧力を加える)によって、導電性ポリマのシート1a,1b,1cを軟化あるいは溶融させて、電極2a,2b,2c,2dと導電性ポリマのシート1a,1b,1cとを一体的に固着し積層体4を形成する。
【0012】
最後に、積層体4の側面に導電性ペーストを塗布し、引出し部5a,5bを形成することにより、従来のチップ形PTCサーミスタを製造するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
量産性を向上させるためにチップ形PTCサーミスタを一度に複数個作製する場合、複数の素子をパターン形成した電極箔と、導電性ポリマのシートとを、導電性ポリマのシートの始端、終端にギャップを交互に有し、かつ電極箔が最上層と最下層になるように交互に積層した後、加熱加圧成形し、個片状に切断することになる。この場合、電極箔に形成された複数の素子は、個片状に切断されたときのチップ形PTCサーミスタにおける上記従来の技術で説明した電極に相当するものである。
【0014】
従来のチップ形PTCサーミスタにおいては、加圧時における圧力によって導電性ポリマのシートが、導電性ポリマのシートと電極箔が接する面に沿う方向の外側へ伸ばされ、この伸ばされる力が導電性ポリマのシートと接している電極箔にも伝わるため、複数のパターンを形成することによって強度的に弱くなっている電極箔(特に内部に挟み込まれている電極箔は両側の導電性ポリマのシートから力を受ける)が、破れて位置ずれを起こす。
【0015】
このように電極箔が破れて位置ずれを起こした状態で個片状に切断した場合、切断された個片状のチップ形PTCサーミスタにおいては、ギャップの位置が側面の引出し部側にずれて、電極ショート(引出し部(側面電極)と電極とがショート)を起こしたり、ギャップの距離が短くなって、過電流が流れても高抵抗値に変化せず電流を減衰させることができないという不具合や、電極の対向面積が大幅に少なくなり、所定の電流が流せないという不具合が発生していた。
【0016】
なお、電極箔が破れて位置ずれを起こすことを防ぐために、加熱加圧成形後に電極箔の複数の素子をエッチングによりパターン形成する方法も考えられるが、この方法では内部に挟み込まれている電極箔に複数の素子をパターン形成することはできない。
【0017】
このことから、積層構造にすることでより大きな電流に対応でき、かつ一度に複数個のチップ形PTCサーミスタを作製するためには、加熱加圧成形などにより複数枚の導電性ポリマのシートと電極箔とを一体的に固着する前に、少なくとも内部に挟み込まれる電極箔には複数の素子をパターン形成しておく必要があると言える。
【0018】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、より大きな電流に対応するために、複数枚の導電性ポリマのシートと電極箔とを積層構造にし、一度に複数個のチップ形PTCサーミスタを作製する場合において、電極ショートなどを起こすことにより過電流が流れても電流を減衰させることができなかったり、電極対向面積の減少により、所定の電流が流せないという不具合が発生することのないチップ形PTCサーミスタを生産性良く製造できるチップ形PTCサーミスタの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のチップ形PTCサーミスタの製造方法は、PTC特性を有する導電性ポリマのシートにこの導電性ポリマのシートの加圧時における伸びの逃がし部を複数形成する工程と、電極箔に複数の素子をパターン形成する工程と、前記逃がし部を形成した複数枚の導電性ポリマのシートと前記複数の素子をパターン形成した複数枚の電極箔とを交互に重ねて電極箔が最上層と最下層に位置するように積層し加熱加圧成形により一体化して積層体を形成する工程と、前記一体化した積層体に開口部を設ける工程と、前記開口部を設けた積層体の上下面に保護コートを形成する工程と、前記保護コートを形成した積層体に側面電極を形成する工程と、前記側面電極を形成した積層体を個片状に切断する工程とを備え、前記複数の逃がし部において1つの逃がし部の長手方向と他の逃がし部の長手方向とが互いに垂直となるように構成するとともに、前記導電性ポリマのシートと電極箔とを積層したときに前記導電性ポリマのシートに形成した逃がし部が前記電極箔にパターン形成した複数の素子と重ならないようにしたもので、この製造方法によれば、より大きな電流に対応するために、複数枚の導電性ポリマのシートと電極箔とを積層構造にし、一度に複数個のチップ形PTCサーミスタを作製する場合において、電流ショートなどを起こすことにより過電流が流れても電流を減衰させることができなかったり、電極対向面積の減少により所定の電流が流せないという不具合が発生することのないチップ形PTCサーミスタを生産性良く製造できるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、PTC特性を有する導電性ポリマのシートにこの導電性ポリマのシートの加圧時における伸びの逃がし部を複数形成する工程と、電極箔に複数の素子をパターン形成する工程と、前記逃がし部を形成した複数枚の導電性ポリマのシートと前記複数の素子をパターン形成した複数枚の電極箔とを交互に重ねて電極箔が最上層と最下層に位置するように積層し加熱加圧成形により一体化して積層体を形成する工程と、前記一体化した積層体に開口部を設ける工程と、前記開口部を設けた積層体の上下面に保護コートを形成する工程と、前記保護コートを形成した積層体に側面電極を形成する工程と、前記側面電極を形成した積層体を個片状に切断する工程とを備え、前記複数の逃がし部において1つの逃がし部の長手方向と他の逃がし部の長手方向とが互いに垂直となるように構成するとともに、前記導電性ポリマのシートと電極箔とを積層したときに前記導電性ポリマのシートに形成した逃がし部が前記電極箔にパターン形成した複数の素子と重ならないようにしたもので、この製造方法によれば、導電性ポリマのシートにこの導電性ポリマのシートの加圧時における伸びの逃がし部を形成しているため、加圧時にこの導電性ポリマのシートは、導電性ポリマのシートと電極箔が接する面に沿う方向の外側だけでなく、この導電性ポリマのシート自体に設けられた逃がし部にも伸ばされるため、導電性ポリマのシートの移動する距離を短くでき、その結果、導電性ポリマのシートが伸ばされる力を弱めることができるため、導電性ポリマのシートと接し、かつこの伸ばされる力が伝わる電極箔に働く力も弱くなり、これにより電極箔が破れて位置ずれを起こすのを防止することができる。また、前記導電性ポリマのシートと電極箔とを積層したときに前記導電性ポリマのシートに形成した逃がし部が前記電極箔にパターン形成した複数の素子と重ならないようにしているため、逃がし部の有無による複数の素子間における加熱加圧成形条件のばらつきを小さくでき、これにより製品ごとの特性、形状のばらつきを小さくできるとともに、加圧時に導電性ポリマのシートが逃がし部の全てに伸びきらずに導電性ポリマのシートに逃がし部が若干残ったとしても、この逃がし部の残った部分の上下の電極箔にはパターン形成した複数の素子は存在していないため、導電性ポリマのシートにおける若干残った逃がし部によってチップ形PTCサーミスタ自体の抵抗値が高くなり、大きな電流に対応できなくなるということも防ぐことができるという作用を有するものである。
【0021】
請求項に記載の発明は、導電性ポリマのシートを約4等分するように略十字状の逃がし部を形成し、かつ電極箔における前記導電性ポリマのシートの略十字状の逃がし部と重ならない部分に複数の素子をパターン形成したもので、この製造方法によれば、請求項1と同じ作用に加えて、導電性ポリマのシートが略十字状の逃がし部によって縦にも横にも伸びるため、導電性ポリマのシートと電極箔が接する面に沿う方向の外側に対しては、縦にも横にも伸びる導電性ポリマのシートの移動距離をさらに短くできる。この結果、導電性ポリマのシートが伸ばされる力をさらに弱めることができるため、導電性ポリマのシートと接し、かつこの伸ばされる力が伝わる電極に働く力もさらに弱くなり、これにより電極箔が破れて位置ずれを起こすことを確実に防止できるという作用を有するものである。
【0022】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるチップ形PTCサーミスタについて図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1(a)は本発明の実施の形態1におけるチップ形PTCサーミスタの斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A′線断面図である。
【0024】
図1(a)(b)において、11は導電性ポリマのシートで、結晶性ポリマである高密度ポリエチレンと導電性粒子であるカーボンブラックとの混合物からなりPTC特性を有する。3枚の導電性ポリマのシート11は、主電極12a,12c及び第1,第2の内層主電極15a,15cと交互に積層され、第1の主電極12aが最上層に位置する。12aは第1の主電極で、最上面に位置する導電性ポリマのシート11の上面に接している。12bは第1の副電極で、第1の主電極12aとギャップをおいて同じ面に位置している。12cは第2の主電極で、最下面に位置する導電性ポリマのシート11の下面に接している。12dは第2の副電極で、前記第2の主電極12cとギャップをおいて同じ面に位置している。12a,12b,12c,12dはそれぞれ電解銅箔等の電極箔からなる。13aは第1の側面電極で、この第1の側面電極13aは導電性ポリマのシート11の一方の側面全面、及び前記第1の主電極12aの端縁部と第2の副電極12dの端縁部とに回り込むように設けられ、かつ第1の主電極12aと前記第2の副電極12d及び第1の内層副電極15b、第2の内層主電極15cと電気的に接続されるもので、ニッケルめっきからなる。13bは第2の側面電極で、この第2の側面電極13bは第1の側面電極13aに対向する導電性ポリマのシート11の他方の側面全面、及び第1の副電極12bの端縁部と第2の主電極12cの端縁部とに回り込むように設けられ、かつ第1の副電極12bと第2の主電極12c及び第1の内層主電極15a、第2の内層副電極15dと電気的に接続されるもので、ニッケルめっきからなる。14aは第1の保護コートで、第1の主電極12a、第1の副電極12b、及びそれらの間のギャップのうち第1,第2の側面電極13a,13bに覆われていない面に設けられている。14bは第2の保護コートで、第2の主電極12c、第2の副電極12d、及びそれらの間のギャップのうち第1,第2の側面電極13a,13bに覆われていない面に設けられている。第1,第2の保護コート14a,14bはエポキシ混合アクリル系樹脂からなる。15aは第1の内層主電極で、第1の主電極12aと第2の主電極12cとの間に平行になるように設けられ、かつ第2の側面電極13bと電気的に接続されている。15bは第1の内層副電極で、第1の内層主電極15aとギャップをおいて同じ面に位置し、かつ第1の側面電極13aと電気的に接続されている。15cは第2の内層主電極で、第1の内層主電極15aと第2の主電極12cとの間に平行に設けられ、かつ第1の側面電極13aと電気的に接続されている。15dは第2の内層副電極で、第2の内層主電極15cとギャップをおいて同じ面に位置し、かつ第2の側面電極13bと電気的に接続されている。前記第1の内層主電極15a,第1の内層副電極15b,第2の内層主電極15c,第2の内層副電極15dは、それぞれ電解銅箔などの電極箔からなる。
【0025】
以上のように構成されたチップ形PTCサーミスタについて、本発明の実施の形態1におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0026】
図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)及び図4(a)(b)は、本発明の実施の形態1におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図である。
【0027】
まず、結晶化度70〜90%の高密度ポリエチレン42重量%と、ファーネス法で製造した平均粒径58nm、比表面積38m2/gのカーボンブラック57重量%と、酸化防止剤1重量%とを約170℃に加熱した2本熱ロールにより約20分間混合し、そして前記混合物を2本熱ロールからシート状で取り出し、金型プレスにより、このシートを所定の外形に切断するとともに、約4等分するように略十字形状の加圧時の逃がし部22を形成することにより、図2(a)に示す厚みが約0.16mmのシート状の導電性ポリマのシート21を作製する。
【0028】
このように、金型プレスを用いれば簡単に逃がし部22を形成できるという効果がある。
【0029】
次に、図2(a)の導電性ポリマのシート21と同じ外形の電解銅箔(約80μm)からなる電極箔23に、金型プレスによりコの字形の切削部が連続するように穴をあけ、複数の素子24をパターン形成する。
【0030】
なお、複数の素子24は、コの字形の切削部に囲まれた部分である。
【0031】
次に、図2(c)に示すように、3枚の導電性ポリマのシート21と4枚の電極箔23とを、導電性ポリマのシート21の逃がし部22と電極箔23の複数の素子24とが重ならないように、かつ電極箔23の一枚が最上層に位置し、さらにコの字形の切削部の向きが交互になるように重ね、温度150℃、真空度約30Torr、面圧力約50kg/cm2で約1分間の真空熱プレスにより加熱加圧成形し、図3(a)に示す一体化した積層体25を得る。その後、一体化した積層体25を熱処理(110℃〜120℃で1時間)した後、電子線照射装置内で電子線を約40Mrad照射し、高密度ポリエチレンの架橋を行う。
【0032】
次に、図3(b)に示すように、積層体25に打抜きプレスまたはダイシングなどにより、素子24を挟むように細長い一定間隔の開口部26を形成する。
【0033】
次に、図3(c)に示すように、積層体25の上下面に開口部26の周辺を除いて、エポキシ混合アクリル系のUV硬化と熱硬化との併用硬化型樹脂をスクリーン印刷し、UV硬化炉で片面ずつ仮硬化し、その後、熱硬化炉で両面同時に本硬化を行って保護コート27を形成する。
【0034】
次に、図4(a)に示すように、保護コート27が形成されていない部分と開口部26の内壁に、スルファミン酸ニッケル浴中で約60分間、電流密度約4A/dm2の条件で、約30μmのニッケルめっきからなる側面電極28を形成する。
【0035】
最後に、図4(a)の積層体25をダイシングにより個片状に分割し、図4(b)に示す本発明のチップ形PTCサーミスタ29を作製する。
【0036】
以上のように製造することによって、導電性ポリマのシート21が略十字形状の逃がし部22により縦にも横にも伸びるため、導電性ポリマのシート21と電極箔23が接する面に沿う方向の外側に対しては、縦にも横にも伸びる導電性ポリマのシート21の移動距離を短くできる。この結果、導電性ポリマのシート21が伸ばされる力を非常に弱めることができるため、導電性ポリマのシート21と接し、かつこの伸ばされる力が伝わる電極箔23に働く力も非常に弱くなり、これにより電極箔23が破れて位置ずれを起こすことを確実に防止できるものである。この結果、より大きな電流に対応するために、複数枚の導電性ポリマのシート21と電極箔23とを積層構造にし、一度に複数個のチップ形PTCサーミスタを作製する場合において、生産されたチップ形PTCサーミスタは電極ショートなどを起こすことにより過電流が流れても電流を減衰させることができなかったり、電極対向面積の減少により所定の電流が流せないという不具合が発生することがないため、生産時の歩留まりが良くなり、これによりチップ形PTCサーミスタを生産性良く製造できるものである。
【0037】
また、導電性ポリマのシート21に形成した逃がし部22と、電極箔23にパターン形成した複数の素子24が重ならないようにしているため、逃がし部22の有無による複数の素子間における加熱加圧成形条件のばらつきを小さくでき、これにより製品ごとの特性、形状のばらつきを小さくできるという効果が得られ、また加圧時に導電性ポリマのシート21が逃がし部22の全てに伸びきらずに導電性ポリマのシート21に逃がし部22が若干残ったとしても、この逃がし部22の残った部分の上下の電極箔23にはパターン形成した複数の素子24は存在していないため、導電性ポリマのシート21における若干残った逃がし部22によってチップ形PTCサーミスタ自体の抵抗値が高くなり、大きな電流に対応できなくなるということも防ぐことができる。
【0038】
なお、略十字状の逃がし部22を導電性ポリマのシート21の略中央部に形成して、導電性ポリマのシート21を約4等分したのは、略十字形状の逃がし部22が導電性ポリマのシート21の一部分に偏ると、その偏った部分から離れた導電性ポリマのシート21の加圧時における移動距離が、逃がし部22を設けない場合とほぼ等しくなって、電極箔23が破れて位置ずれを起こすことを防ぐ効果が少なくなるためである。
【0039】
チップ形PTCサーミスタは、過電流が流れたときなどに保護動作(導電性ポリマのシートが熱膨張して高抵抗に変化)する部品である。より大きな電流に対応するためや、消費電力を小さくするためなどの理由から、通常の通電状態では、素子の抵抗値は低いことが要望されている。この低抵抗化の一つの手段として、積層構造により電極の対向面積を増やすといった方法がある。
【0040】
以下に、本発明において、積層構造のチップ形PTCサーミスタを一度に複数個製作するときに、導電性ポリマのシート21に加圧時の逃がし部22を形成し、また電極箔23に複数の素子24をパターン形成し、そして逃がし部22と複数の素子24とが重ならないようにしたことによる効果について説明する。
【0041】
本発明の実施の形態1に記載した製造方法で、温度150℃、真空度約30Torr、面圧力約50kg/cm2で約1分間の真空熱プレスにより加熱加圧成形した場合と、その比較例として、図5(a)〜(c)に示すように導電性ポリマのシート41に逃がし部を形成せずに、真空熱プレス(本発明の実施の形態1と同条件)により加熱加圧成形した場合と、図6(a)〜(c)に示すように導電性ポリマのシート51に逃がし部を形成せず、かつ電極箔53への複数の素子54のパターン形成を連続的にして、真空熱プレス(本発明の実施の形態1と同条件)により加熱加圧成形した場合の積層体をそれぞれ10個ずつ作製した。
【0042】
上記積層体の内部に挟み込まれた電極箔23の破れを確認するために、X線透過装置を用いて観察したところ、本発明の実施の形態1に記載した製造方法で真空熱プレスをした場合は、10個中10個とも電極箔23に破れなどが発生することはなく、良品の積層体25を10個中10個形成することができた。しかし、図5(a)〜(c)に示すように導電性ポリマのシート41に逃がし部を形成せずに、真空熱プレスをした場合は、10個中8個において内部に挟み込まれている電極箔43に破れが発生し、良品の積層体は10個中2個しか形成することができなかった。また、図6(a)〜(c)に示すように導電性ポリマのシート51に逃がし部を形成せず、かつ電極箔53への素子のパターン形成を連続的(素子の数は同数)にして、真空熱プレスした場合についても、10個中7個において内部に挟み込まれている電極箔53に破れが発生し、良品の積層体は10個中3個しか形成することができなかった。また、真空熱プレス時の面積圧力を弱くしていくと、電極箔23に破れが発生する割合は減少する傾向にあったが、この場合は加圧力の不足により導電性ポリマのシート21と電極箔23とが剥離するなどといった加熱加圧成形不良が生じてきた。
【0043】
以上のことから、積層構造のチップ形PTCサーミスタを一度に複数個作製するときに、導電性ポリマのシート21に逃がし部22を形成し、また電極箔23に複数の素子24を形成し、かつ逃がし部22と複数の素子24とが重ならないようにすることは非常に効果的であると言える。
【0044】
なお、上記本発明の実施の形態1では導電性ポリマのシート21を約4等分するように、略十字形状の逃がし部22を形成したものについて説明したが、導電性ポリマのシート21を約2等分あるいは約8等分などとするように逃がし部22を形成したり、導電性ポリマのシート21を金型プレスにより打ち抜かずに、窪みを形成することによって逃がし部22としてもよい。
【0045】
また、本発明の実施の形態1においては、作業性を考慮して導電性ポリマのシート21を約4等分するように略十字状の逃がし部22を形成したが、4枚のほぼ同形状の導電性ポリマのシート21を2枚の電極箔23の間に、縦横2枚ずつ配置し、かつそれぞれの導電性ポリマのシート21間に隙間が出来るように形成する方法でも同様の効果が得られる。
【0046】
そしてまた、積層数についても、上記本発明の実施の形態1では3枚の導電性ポリマのシート21と4枚の電極箔23を用いて積層体25を形成したが、より多く、または少なく積層する場合でも同様の効果が得られるものである。
【0047】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0048】
構造については、図1に示した本発明の実施の形態1と同じであるから説明を省略し、同じ符号を付ける。
【0049】
図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)及び図9(a)(b)は、本発明の実施の形態2におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図である。
【0050】
本発明の実施の形態2と本発明の実施の形態1との相違点は、図7(a)において導電性ポリマのシート31に形成される加圧時における逃がし部32を、複数の素子34と1対1で対応するように丸孔状に複数形成した点である。その他については本発明の実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。なお符号は、導電性ポリマのシートを31、逃がし部を32、電極箔を33、素子を34、積層体を35、開口部を36、保護コートを37、側面電極を38、チップ形PTCサーミスタを39とする。
【0051】
この製造方法によれば、本発明の実施の形態1と同じ効果に加えて、導電性ポリマのシート31に形成された複数の丸孔状の逃がし部32と、電極箔33にパターン形成した複数の素子34とが1対1で対応するようにしているため、導電性ポリマのシート31および電極箔33のほぼ全面をチップ形PTCサーミスタの個片として使用でき、一度により多くのチップ形PTCサーミスタを製造でき、さらに取り数の大幅アップによるコスト低減、及び資源の有効活用が可能である。また、複数の逃がし部32を孔で構成しているため、金型プレスなどにより簡単に形成できるものである。
【0052】
以下に、本発明において、積層構造のチップ形PTCサーミスタを一度に複数個製作するときに、導電性ポリマのシート31に複数の丸孔状の逃がし部32を形成し、また電極箔33に複数の素子34を形成し、かつ複数の丸孔状の逃がし部32と複数の素子34とが1対1で対応するように交互に重ねるようにしたことによる効果について説明する。
【0053】
本発明の実施の形態2に記載した製造方法で、温度150℃、真空度約30Torr、面圧力約50kg/cm2で約1分間の真空熱プレス(本発明の実施の形態1と同条件)により加熱加圧成形した積層体35を10個作製した。そして、積層体35の内部に挟み込まれた電極箔33の破れを確認するために、X線透過装置を用いて観察したところ、10個中10個とも電極箔33に破れなどが発生することはなく、良品の積層体35を10個中10個形成することができた。
【0054】
この比較例として、導電性ポリマのシート31に複数の丸孔状の逃がし部32を形成せずに、真空熱プレス(本発明の実施の形態1と同条件)した場合は、10個中10個とも内部に挟み込まれた電極箔33に破れが発生し、10個中10個すべてが不良という結果となった。
【0055】
また、本発明の実施の形態1に記載した製造方法では、1つの積層体35からチップ形PTCサーミスタを48素子作製することができるのに対して、本発明の実施の形態2に記載した製造方法では、同じ大きさ、形状の積層体35からチップ形PTCサーミスタを88素子作製することができるもので、取り数の大幅アップが図れるものである。
【0056】
以上のことから、積層構造のチップ形PTCサーミスタを複数個作製するときに、導電性ポリマのシート31のほぼ全面に複数の丸孔状の逃がし部32を形成し、また電極箔33のほぼ全面に複数の素子のパターン34を形成し、かつ導電性ポリマのシート31と電極箔33とを複数の丸孔状の逃がし部32と複数の素子34とが1対1で対応するように交互に重ねることは非常に効果的であると言える。
【0057】
なお、本発明の実施の形態2では、複数の逃がし部32を丸孔状に形成したが、矩形状の孔、あるいは円形や矩形状の窪みなどであっても同様の効果を得ることができるものである。
【0058】
また、複数の逃がし部32と複数の素子34とは1対1で対応するようにしたが、1対2や1対3、あるいは2対1などでも構わない。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明のチップ形PTCサーミスタの製造方法は、PTC特性を有する導電性ポリマのシートにこの導電性ポリマのシートの加圧時における伸びの逃がし部を複数形成する工程と、電極箔に複数の素子をパターン形成する工程と、前記逃がし部を形成した複数枚の導電性ポリマのシートと前記複数の素子をパターン形成した複数枚の電極箔とを交互に重ねて電極箔が最上層と最下層に位置するように積層し加熱加圧成形により一体化して積層体を形成する工程と、前記一体化した積層体に開口部を設ける工程と、前記開口部を設けた積層体の上下面に保護コートを形成する工程と、前記保護コートを形成した積層体に側面電極を形成する工程と、前記側面電極を形成した積層体を個片状に切断する工程とを備え、前記複数の逃がし部において1つの逃がし部の長手方向と他の逃がし部の長手方向とが互いに垂直となるように構成するとともに、前記導電性ポリマのシートと電極箔とを積層したときに前記導電性ポリマのシートに形成した逃がし部が前記電極箔にパターン形成した複数の素子と重ならないようにしたもので、この製造方法によれば、導電性ポリマのシートにこの導電性ポリマのシートの加圧時における伸びの逃がし部を形成しているため、加圧時にこの導電性ポリマのシートは、導電性ポリマのシートと電極箔が接する面に沿う方向の外側だけでなく、この導電性ポリマのシート自体に設けられた逃がし部にも伸ばされるため、導電性ポリマのシートの移動する距離を短くでき、その結果、導電性ポリマのシートが伸ばされる力を弱めることができるため、導電性ポリマのシートと接し、かつこの伸ばされる力が伝わる電極箔に働く力も弱くなり、これにより電極箔が破れて位置ずれを起こすのを防止することができる。従って、本発明の製造方法においては、より大きな電流に対応するために、複数枚の導電性ポリマのシートと電極箔とを積層構造にし、一度に複数個のチップ形PTCサーミスタを作製した場合において、電極ショートなどを起こすことにより過電流が流れても電流を減衰させることができなかったり、電極対向面積の減少により所定の電流が流せないという不具合が発生することのないチップ形PTCサーミスタを生産性良く提供できるという有利な効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施の形態1におけるチップ形PTCサーミスタの斜視図
(b)(a)におけるA−A′線断面図
【図2】 (a)〜(c)同チップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図
【図3】 (a)〜(c)同チップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図
【図4】 (a)(b)同チップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図
【図5】 (a)〜(c)積層体形成方法の比較例を示す工程図
【図6】 (a)〜(c)積層体形成方法の比較例を示す工程図
【図7】 (a)〜(c)本発明の実施の形態2におけるチップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図
【図8】 (a)〜(c)同チップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図
【図9】 (a)(b)同チップ形PTCサーミスタの製造方法を示す工程図
【図10】 従来のチップ形PTCサーミスタの断面図
【符号の説明】
11,21,31 導電性ポリマのシート
12a 第1の主電極
12b 第1の副電極
12c 第2の主電極
12d 第2の副電極
13a 第1の側面電極
13b 第2の側面電極
14a 第1の保護コート
14b 第2の保護コート
15a 第1の内層主電極
15b 第1の内層副電極
15c 第2の内層主電極
15d 第2の内層副電極
22,32 逃がし部
23,33 電極箔
24,34 素子
25,35 積層体
26,36 開口部
27,37 保護コート
28,38 側面電極
29,39 チップ形PTCサーミスタ

Claims (2)

  1. PTC特性を有する導電性ポリマのシートにこの導電性ポリマのシートの加圧時における伸びの逃がし部を複数形成する工程と、電極箔に複数の素子をパターン形成する工程と、前記逃がし部を形成した複数枚の導電性ポリマのシートと前記複数の素子をパターン形成した複数枚の電極箔とを交互に重ねて電極箔が最上層と最下層に位置するように積層し加熱加圧成形により一体化して積層体を形成する工程と、前記一体化した積層体に開口部を設ける工程と、前記開口部を設けた積層体の上下面に保護コートを形成する工程と、前記保護コートを形成した積層体に側面電極を形成する工程と、前記側面電極を形成した積層体を個片状に切断する工程とを備え、前記複数の逃がし部において1つの逃がし部の長手方向と他の逃がし部の長手方向とが互いに垂直となるように構成するとともに、前記導電性ポリマのシートと電極箔とを積層したときに前記導電性ポリマのシートに形成した逃がし部が前記電極箔にパターン形成した複数の素子と重ならないようにしたことを特徴とするチップ形PTCサーミスタの製造方法。
  2. 導電性ポリマのシートを約4等分するように略十字状の逃がし部を形成し、かつ電極箔における前記導電性ポリマのシートの略十字状の逃がし部と重ならない部分に複数の素子をパターン形成することを特徴とする請求項1記載のチップ形PTCサーミスタの製造方法。
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