JP2002260605A - 円筒型電池 - Google Patents

円筒型電池

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JP2002260605A JP2001058816A JP2001058816A JP2002260605A JP 2002260605 A JP2002260605 A JP 2002260605A JP 2001058816 A JP2001058816 A JP 2001058816A JP 2001058816 A JP2001058816 A JP 2001058816A JP 2002260605 A JP2002260605 A JP 2002260605A
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一成 大北
Hideo Hagino
秀雄 萩野
Atsuhiro Funabashi
淳浩 船橋
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Ikuro Yonezu
育郎 米津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池缶の内部に巻き取り電極体が収容され、
巻き取り電極体の発生電力を電極端子機構から外部に取
り出すことが可能な円筒型電池において、エネルギー密
度を従来よりも増大させる。 【解決手段】 本発明の円筒型電池においては、電池缶
を構成する蓋体12に、電池缶の内部へ向かって突出する
ボス部15が形成されると共に、該ボス部15を貫通するね
じ孔16が開設され、該ねじ孔16には、その貫通方向の全
長に亘って内ねじが形成され、該内ねじに対して、ガス
排出弁13のねじ部14がねじ込まれている。該ねじ孔16
は、ガス排出弁13のねじ部14をねじ込んだときに充分な
シール性を得ることが出来る所定の長さに形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池缶内に発電要
素となる巻き取り電極体が収容されて、該巻き取り電極
体が発生する電力を外部へ取り出すことが可能な円筒型
電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロードレベリング用の電源等とし
て、容量の大きな円筒型二次電池が使用されている。こ
の様な円筒型二次電池は、例えば図4及び図5に示す如
く、円筒体(41)の両端部に蓋体(42)(42)を溶接固定して
なる円筒状の電池缶(4)の内部に、巻き取り電極体(2)
を収容して構成されている。両蓋体(42)(42)には、正負
一対の電極端子機構(8)(8)が取り付けられており、巻
き取り電極体(2)と各電極端子機構(8)とが、複数の集
電タブ(3)を介して互いに接続されて、巻き取り電極体
(2)が発生する電力を一対の電極端子機構(8)(8)から
外部に取り出すことが可能となっている。電池缶(4)内
の巻き取り電極体(2)は、電解質を溶媒に溶解してなる
電解液に浸漬されている。又、蓋体(42)には圧力開閉式
のガス排出弁(13)(13)が取り付けられている。
【0003】巻き取り電極体(2)は、正極と、非水電解
液が含浸されたセパレータと、負極とを重ね合わせ、こ
れらを渦巻状に巻回して構成されている。正極及び負極
からは夫々複数本の集電タブ(3)が引き出され、図5に
示す様に、極性が同じ複数本の集電タブ(3)の先端部(3
1)が1つの電極端子機構(8)に接続されている。
【0004】両電極端子機構(8)(8)はそれぞれ、電池
缶(4)の蓋体(42)の中央部を貫通して取り付けられたネ
ジ部材からなる電極端子(81)を具え、該電極端子(81)の
基端部には鍔部(87)が形成されている。蓋体(42)の内面
及び中央孔(48)には、絶縁板(65)が装着されており、蓋
体(42)と電極端子(81)の間の電気的絶縁性が保たれると
共に、蓋体(42)と集電タブ(3)の間の電気的接触が防止
されている。電極端子(81)には、電池缶(4)の外側から
絶縁パッキング(94)及びワッシャ(95)が嵌められると共
に、ナット(96)が螺合している。そして、ナット(96)を
締め付けて、電極端子(81)の鍔部(87)と蓋体(42)の間に
絶縁板(65)を挟圧して固定すると共に、電極端子(81)の
鍔部(87)とワッシャ(95)によって絶縁パッキング(94)を
狭圧することにより、シール性を保っている。更に、電
極端子(81)の鍔部(87)にはOリング(65)が設置されてお
り、電極端子(81)の鍔部(87)と絶縁板(65)の接触面のシ
ール性を確実なものとしている。又、蓋体(42)の裏面に
もOリング(63)が設置されており、絶縁板(65)と蓋体(4
2)の接触面のシール性を確実なものとしている。
【0005】ガス排出弁(13)は、そのねじ部(44)を蓋体
(42)に開設されたねじ孔(46)にねじ込んで取り付けられ
ており、電池缶(4)の内圧が所定の圧力を越えたときに
動作して、電池缶(4)の外部へ圧力を開放するものであ
る。尚、ガス排出弁(13)のねじ部(44)と蓋体(42)のねじ
孔(46)の間には十分なシール性が必要であり、そのため
に、ガス排出弁(13)のねじ部(44)と蓋体(42)のねじ孔(4
6)の間の接触面積を拡大する必要がある。そこで、蓋体
(42)を厚く形成して、ガス排出弁(13)のねじ部(44)と蓋
体(42)のねじ孔(46)の長さを十分に大きなものとしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二次電池の
大容量化に伴なって、二次電池の体積や重量が大きくな
り、この結果、二次電池を設置するために大きなスペー
スが必要となり、又、電池重量も問題となっている。そ
こで、電池の小型化及び軽量化が要望されているが、こ
のためには、二次電池の単位体積当り(或いは単位重量
当り)のエネルギー、即ちエネルギー密度の増大を図る
必要がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、従来よりも大き
なエネルギー密度を有する円筒型電池を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る円筒型電池に
おいては、円筒体の開口部に蓋体を固定してなる電池缶
の内部に、正極と負極の間にセパレータを介在させてこ
れらを渦巻き状に巻き取って構成される巻き取り電極体
が収容され、前記蓋体には、巻き取り電極体が発生する
電力を外部へ取り出すための電極端子機構が取り付けら
れている。ここで、前記蓋体には、電池缶の内部へ向か
って突出する少なくとも1つのボス部が形成されると共
に、該ボス部を貫通するねじ孔が開設され、該ねじ孔に
は、その貫通方向の全長に亘って内ねじが形成され、該
内ねじに対して、電池缶の内圧が所定の圧力を越えたと
きに開放されるガス排出弁のねじ部がねじ込まれてい
る。
【0009】上記本発明の円筒型電池においては、蓋体
にボス部を貫通して開設されているねじ孔と、該ねじ孔
にねじ込まれるガス排出弁のねじ部は、両者の間に十分
なシール性を確保するべく、それぞれ従来と同じ長さに
形成される。即ち、本発明の蓋体は、ボス部が形成され
ている領域の厚さが従来の蓋体の厚さと同じとなる様に
作製される。ところで、電池のエネルギー密度を規定す
ることとなる電池の容積は、電池缶の外径と全長によっ
て決まり、電池缶の全長は、蓋体の厚さによって左右さ
れる。従って、蓋体を出来るだけ薄く形成することによ
って、エネルギー密度を増大させることが出来る。上記
本発明の円筒型二次電池においては、蓋体のボス部形成
領域以外の領域の厚さが、電池缶の全長を左右すること
となり、該厚さはボス部形成領域の厚さ、即ち従来の蓋
体の厚さよりも小さいので、電池エネルギーが従来と同
じであれば、エネルギー密度は従来よりも大きいものと
なる。
【0010】尚、本発明の円筒型電池の組立において、
電池缶内に電解液を注入するために蓋体にねじ孔(注液
孔)を開設する場合にも、前記ガス排出弁をねじ込むた
めのねじ孔と同じく、蓋体のボス部形成領域にねじ孔が
開設され、該ねじ孔に対し、封口栓のねじ部がねじ込ま
れる。
【0011】本発明の具体的構成においては、前記蓋体
の内面を覆って絶縁板が設置され、該絶縁板には、その
中央部に、前記電極端子機構が貫通する断面円形の貫通
孔が開設されると共に、該貫通孔の側方には、前記ボス
部が嵌合する凹部が形成されている。該具体的構成にお
いては、蓋体のボス部に絶縁板の凹部が嵌合して、絶縁
板の蓋体に対する相対回転が阻止されているので、例え
ば電池に対して振動が加わった場合にも、絶縁板が回転
して蓋体のねじ孔を塞ぐ虞れはなく、従って、ガス排出
弁の動作に支障は生じない。尚、前記絶縁板の材質とし
ては、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、セ
ラミックの何れかを用いることが可能である。
【0012】
【発明の効果】本発明の円筒型電池によれば、従来より
も大きなエネルギー密度を得ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を円筒型リチウム二
次電池に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説
明する。本発明に係る円筒型リチウム二次電池は、図4
に示す従来の円筒型リチウム二次電池と同様の外観を有
しており、図1に示す様に、円筒体(11)の両端部に蓋体
(12)(12)を溶接固定して、円筒状の電池缶(1)が構成さ
れ、該電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)が収容さ
れている。尚、図1においては、一方の蓋体(12)の周辺
の構成のみを示しているが、他方の蓋体の周辺の構成も
同様である。
【0014】各蓋体(12)には電極端子機構(9)が取り付
けられており、巻き取り電極体(2)と電極端子機構(9)
とが、複数の集電タブ(3)を介して互いに接続されて、
巻き取り電極体(2)が発生する電力を一対の電極端子機
構(9)(9)から外部に取り出すことが可能となってい
る。電池缶(1)内の巻き取り電極体(2)は、電解質を溶
媒に溶解してなる電解液に浸漬されている。
【0015】各蓋体(12)には、その裏面から電池缶(1)
の内部に向かって突出する2つのボス部(15)(15)が形成
されると共に、各ボス部(15)を貫通してねじ孔(16)が開
設され、該ねじ孔(16)には、その全長に亘って内ねじが
形成されており、該内ねじに対して、ガス排出弁(13)の
ねじ部(14)がねじ込まれている。又、各蓋体(12)の裏面
及び中央孔(18)には、絶縁板(61)が装着されている。該
絶縁板(61)には図3に示す如く、蓋体(12)に突設した2
つのボス部(15)(15)と対応する位置に、2つの凹部(64)
(64)が形成され、これらの凹部(64)(64)に蓋体(12)のボ
ス部(15)(15)が嵌合している。該絶縁板(61)によって、
蓋体(12)と電極端子(91)の間の電気的絶縁性が保たれる
と共に、蓋体(12)と集電タブ(3)の間の電気的接触が防
止されている。
【0016】巻き取り電極体(2)は、従来と同様に、帯
状の正極と、非水電解液が含浸された帯状のセパレータ
と、帯状の負極とを重ね合わせ、これらを渦巻状に巻回
して構成されている。正極及び負極からはそれぞれ、図
1の如く複数本の集電タブ(3)が引き出され、極性が同
じ複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が1つの電極端子
機構(9)に接続されている。
【0017】各電極端子機構(9)は、電池缶(1)の蓋体
(12)の中央孔(18)を貫通して取り付けられたネジ部材か
らなる電極端子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部に
は鍔部(97)が形成されている。電極端子(91)には、電池
缶(1)の外側から絶縁パッキング(94)及びワッシャ(95)
が嵌められると共に、ナット(96)が螺合している。そし
て、ナット(96)を締め付けて、電極端子(91)の鍔部(97)
と蓋体(12)の間に絶縁板(61)を挟圧して固定すると共
に、電極端子(91)の鍔部(97)とワッシャ(95)によって絶
縁パッキング(94)を狭圧することにより、シール性を保
っている。更に、電極端子(91)の鍔部(97)にはOリング
(62)が設置されており、電極端子(91)の鍔部(97)と絶縁
板(61)の接触面のシール性を確実なものとしている。
又、蓋体(12)の裏面にもOリング(63)が設置されてお
り、絶縁板(61)と蓋体(12)の接触面のシール性を確実な
ものとしている。
【0018】上記本実施例の円筒型リチウム二次電池に
おいて、蓋体(12)のボス部(15)を貫通して形成されてい
るねじ孔(16)と、該ねじ孔(16)にねじ込まれるガス排出
弁(13)のねじ部(14)とは、両者の間に充分なシール性を
得るべく、従来と同じく所定の長さに形成されている。
即ち、蓋体(12)のボス部(15)が形成された領域の厚さ
は、従来の蓋体の厚さと同じである。従って、蓋体(12)
のボス部形成領域以外の領域の厚さは、従来の蓋体の厚
さよりも小さくなる。この結果、電池缶(1)の全長は従
来よりも短くなり、電極端子(91)の突出長さが従来と同
じ場合、両電極端子の先端間の距離と電池缶の断面積と
の積で表わされる電池の体積(以下、公称体積という)
は、従来よりも小さくなる。更に、蓋体(12)は、ボス部
形成領域以外の領域が従来の蓋体よりも薄く形成されて
いるので、蓋体(12)の重量は従来の蓋体よりも小さくな
る。従って、電池の重量は従来の電池よりも小さくな
る。
【0019】図2(a)(b)は、本実施例の二次電池に用
いられている蓋体(12)と、従来の二次電池の蓋体(42)の
断面形状を比較したものである。図2(a)に示す様に、
蓋体(12)のボス部(15)が形成された領域の厚さtは、図
2(b)に示す従来の円筒型リチウム二次電池の蓋体(42)
の厚さt′と等しいので、上述の如く、ねじ孔における
シール性は従来と同様に充分なものとなる。これに対
し、蓋体(12)のボス部(15)が形成されていない領域の厚
さhは、従来の蓋体(42)の厚さt′より小さくなる。こ
こで、電池缶の全長を左右することとなる蓋体の寸法
は、本実施例においては図2(a)に示す寸法aであり、
従来においては図2(b)に示す寸法eとなり、寸法aは
寸法eよりも小さくなる。従って、電池缶の全長は従来
よりも短くなり、この結果、電極端子の突出長さが従来
と同じ場合には、電池の公称体積は従来よりも小さくな
り、エネルギー密度が従来よりも増大するのである。
【0020】又、本実施例の円筒型リチウム二次電池に
おいては、図3に示す如く、蓋体(12)のボス部(15)(15)
が絶縁板(61)の凹部(64)(64)に嵌合して、絶縁板(61)の
回り止めが施されているので、電池に振動が加わった場
合にも、絶縁板(61)が回転する虞れはなく、従って、蓋
体(12)のねじ孔(16)が絶縁板(61)により塞がれてガス排
出弁(13)の動作に支障が生じることはない。
【0021】次に、上記円筒型リチウム二次電池の製造
方法について説明する。 [正極の作製]正極活物質としてのリチウム複合酸化物
(LiNi0.7Co0.3)と、導電剤としての炭素
と、結着剤であるポリフッ化ビニリデンとを、重量比が
90:5:5となるように混合する。この混合物に、N
−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えてスラリーを
調製し、このスラリーを、正極集電体としてのアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布し、15
0℃で2時間の真空乾燥を施して、正極を得る。
【0022】[負極の作製]結着剤であるポリフッ化ビニ
リデンをNMPに溶解させて、NMP溶液を調製する。
そして、黒鉛粉末とハードカーボン粉末とポリフッ化ビ
ニリデンの重量比が76:19:5となる様に、黒鉛粉
末とハードカーボン粉末とNMP溶液とを混練して、ス
ラリーを調製する。このスラリーを、負極集電体として
の銅箔の両面にドクターブレード法により塗布し、15
0℃で2時間の真空乾燥を施して、負極を得る。
【0023】[電解液の調製]エチレンカーボネートとジ
エチルカーボネートを体積比1:1で混合した溶媒にL
iPFを1mol/Lの割合で溶解して、電解液を調
製する。
【0024】[巻き取り電極体の作製]正極の表面にア
ルミニウム製の複数本の集電タブを接続すると共に、負
極の表面に銅製の複数本の集電タブを接続する。そし
て、正極と負極の間にイオン透過性のポリエチレン製微
多孔膜からなるセパレータを挟んで、巻き取り電極体を
作製する。
【0025】[電池の組立]図1に示す様に、巻き取り
電極体(2)を円筒体(11)内に収容し、正極側及び負極側
の集電タブ(3)の先端部(31)を、それぞれ正極側及び負
極側の電極端子(91)の鍔部(97)の裏面に溶接する。次
に、各蓋体(12)の裏面及び中央孔(18)にOリング(63)を
介して絶縁板(61)を装着する。続いて、電極端子(91)の
鍔部(97)にOリング(62)を嵌め込み、鍔部(97)の表面と
蓋体(12)の裏面の間に絶縁板(61)を挟み込む様にして、
電極端子(91)の先端部を蓋体(12)の中央孔(18)に挿通す
る。そして、電極端子(91)に絶縁パッキング(94)とワッ
シャ(95)を嵌めると共に、ナット(96)を螺合せしめた
後、筒体(11)の各開口部に蓋体(12)を溶接固定する。続
いて、蓋体(12)の一方のねじ孔(16)にガス排出弁(13)を
取り付け、他方のねじ孔(16)から電池缶(1)内に電解液
を注入した後、該ねじ孔(16)にガス排出弁(13)をねじ込
んで、本実施例の円筒型リチウム二次電池を組み立て
る。尚、前記絶縁板の材質としては、フッ素樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、セラミックの何れかを用い
ることが可能である。
【0026】次の様にして、上記実施例の円筒型リチウ
ム二次電池(発明電池1、発明電池2)と比較電池とを作
製し、性能を確認する実験を行なった。発明電池1 電池缶をアルミニウム製、絶縁板をフッ素樹脂製とし
て、図1に示す円筒型リチウム二次電池(発明電池1)を
作製した。電池缶の直径は64mm、長さは290mm
であり、蓋体の直径は64mmであった。両電極端子の
先端間の長さ(以下、電池長さという)は、312mmで
あった。
【0027】発明電池2 絶縁板をポリエチレン製としたこと以外は発明電池1と
同様にして、図1に示す円筒型リチウム二次電池(発明
電池2)を作製した。電池長さは、312mmであっ
た。
【0028】比較電池 図2(b)に示す断面形状を有する従来の蓋体及び絶縁板
を用いて、図5に示す比較電池を作製した。電池長さ
は、314mmであった。
【0029】電池電力容量の測定及びエネルギー密度の
算出 上記発明電池1、発明電池2及び比較電池のエネルギー
密度を次の様にして算出した。先ず各電池に対し、1
0.1Aの定電流で8時間の充電、又は電池電圧が4.2
Vになるまで充電を行なう。次に、10.1Aの定電流
で電池電圧が2.7Vになるまで各電池を放電して、電
池電力容量を測定した。そして、この測定結果から各電
池のエネルギー密度を算出した。
【0030】測定結果 各電池のエネルギー密度を表1に示す。
【表1】
【0031】表1から明らかな様に、発明電池1及び発
明電池2は、比較電池よりもエネルギー密度が大きくな
っている。これは、発明電池1及び発明電池2の蓋体の
厚さが比較電池よりも小さく、発明電池1及び発明電池
2の公称体積が比較電池よりも小さくなったからであ
る。
【0032】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、図6に示す如く、電池缶
(1)の蓋体(12)に、電解液を注入するための注液孔(ね
じ孔)が開設され、該注液孔に封口栓(49)をねじ込んで
封口した円筒型電池に対して、本発明を実施することも
可能であり、この場合にも同様に、蓋体のボス部形成領
域に注液孔が開設され、該注液孔の内ねじに対し、封口
栓(49)のねじ部がねじ込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒型電池の要部を表わす断面図
である。
【図2】該円筒型電池の蓋体と従来の円筒型電池の蓋体
を比較した断面図である。
【図3】本発明に係る円筒型電池において、蓋体から絶
縁板を取り外した状態を示す斜視図である。
【図4】従来の円筒型電池の外観を示す斜視図である。
【図5】従来の円筒型電池の要部を表わす断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示す円筒型電池の外観を
示す斜視図である
【符号の説明】
(1) 電池缶 (12) 蓋体 (13) ガス排出弁 (14) ねじ部 (15) ボス部 (16) ねじ孔 (61) 絶縁板 (9) 電極端子機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船橋 淳浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA03 BB05 CC02 CC05 5H012 AA01 BB02 JJ03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の開口部に蓋体を固定してなる電
    池缶の内部に、正極と負極の間にセパレータを介在させ
    てこれらを渦巻き状に巻き取って構成される巻き取り電
    極体が収容され、前記蓋体には、巻き取り電極体が発生
    する電力を外部へ取り出すための電極端子機構が取り付
    けられている円筒型電池において、前記蓋体には、電池
    缶の内部へ向かって突出する少なくとも1つのボス部が
    形成されると共に、該ボス部を貫通するねじ孔が開設さ
    れ、該ねじ孔には、その貫通方向の全長に亘って内ねじ
    が形成され、該内ねじに対して、電池缶の内圧が所定の
    圧力を越えたときに開放されるガス排出弁のねじ部、若
    しくは該ねじ孔を封口するための封口栓のねじ部がねじ
    込まれていることを特徴とする円筒型電池。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の内面を覆って絶縁板が設置さ
    れ、該絶縁板には、その中央部に、前記電極端子機構が
    貫通する断面円形の貫通孔が開設されると共に、該貫通
    孔の側方には、前記ボス部が嵌合する凹部が形成されて
    いる請求項1に記載の円筒型電池。
  3. 【請求項3】 前記絶縁板は、フッ素樹脂、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、セラミックの何れかの材質を用い
    て形成される請求項2に記載の円筒型電池。
JP2001058816A 2001-03-02 2001-03-02 円筒型電池 Expired - Fee Related JP3706547B2 (ja)

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