JP2002260304A - 印刷用トレイ及びオフセット印刷機 - Google Patents

印刷用トレイ及びオフセット印刷機

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JP2002260304A
JP2002260304A JP2001055147A JP2001055147A JP2002260304A JP 2002260304 A JP2002260304 A JP 2002260304A JP 2001055147 A JP2001055147 A JP 2001055147A JP 2001055147 A JP2001055147 A JP 2001055147A JP 2002260304 A JP2002260304 A JP 2002260304A
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disk
printing
tray
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radially outward
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Application number
JP2001055147A
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English (en)
Inventor
Akihiro Takizawa
彰博 滝沢
Masaki Takeshita
正樹 竹下
Junichi Otaka
順一 大高
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Shinano Kenshi Co Ltd
Original Assignee
Shinano Kenshi Co Ltd
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Packaging For Recording Disks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で多様な外形形状を有するディス
クを収容して位置決め保持できる印刷用トレイを提供す
る。 【解決手段】 印刷面となるディスク面3aと同等の高
さの平坦面4aを有するトレイ本体4と、トレイ本体4
にディスク面3aを平坦面4aに揃えて収容する単数又
は複数設けられた収容凹部5と、収容凹部5に収容され
るディスク3のディスク孔3bに嵌合して該ディスク3
を径方向外側へ押圧して位置決めする位置決め機構6と
を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は印刷用のディスクを
載置して印刷機へ搬送され、該ディスクを載置したまま
ディスク面に印刷が行われる印刷用トレイ及び該印刷ト
レイを用いて印刷を行うオフセット印刷機に関する。
【0002】
【従来技術】近年、パーソナルコンピュータや音響機器
などの普及に伴ない、音楽などを記憶させたコンパクト
ディスク(CD)や各種データや制御プログラムなどを
記憶させたCD−ROMなどのディスクが利用されてい
る。
【0003】一般にディスクは、透明なプラスチック基
材(ポリカーボネート)の表面にピットと呼ばれる凹凸
を形成することでデータが書き込まれており、該記録面
には反射層として金属薄膜(アルミニウム薄膜)が積層
形成されている。金属薄膜層の上にはUV保護層を設け
てその表面にラベルなどが貼着されている。ラベル面に
は印刷が可能で、記憶情報の読取は透明なプラスチック
基材側からレーザー光を照射して行われる。
【0004】従来ディスクのラベルに印刷する方式とし
ては、例えばディスクを回転動作するターンテーブル上
の収容部に吸着保持されたまま或いはコンベアなどの搬
送装置に設けられたセットプレート上に吸着保持された
まま回転動作しながら、マゼンタ、イエロー、シアン、
ブラックの各色インク像をスクリーン印刷或いはオフセ
ット印刷を行ってはUV乾燥させる工程を繰り返しなが
らフルカラー印刷が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した印
刷方式では、ディスクの外形形状が円形から矩形(長方
形、正方形など)に変わったり、或いはハート形などの
ように様々に変化した場合に、ターンテーブルの各収容
部やコンベア上の各セットプレートなどと吸着装置との
接続を切り離しながら、逐一交換しなければならず、印
刷製品の多様化に迅速に対応できない。また、ディスク
の搭載部が予め複数形成されているため、これらの保守
点検に手間取りメンテナンス作業にも時間と労力を要す
る。
【0006】これに対して、ディスクを製品毎に収容す
る収容部を設けたカード状の印刷用トレイを用いて、該
印刷用トレイごと既存のオフセット印刷機ヘ搬送して印
刷を行うことにより、ディスクの外形形状が多様化して
も迅速に対応可能となり、メンテナンス作業も容易とな
る。
【0007】しかしながら、ディスクを収容した印刷用
トレイを用いてオフセット印刷を行う場合、マゼンタ、
イエロー、シアン、ブラックの各色インク像を印刷する
度に印刷用トレイを印刷機へ供給、UV乾燥、排出を繰
り返し行うため、ディスクを位置ずれしないように保持
することが要求される。特に円形のディスクを印刷する
場合には、方向性を認定し難いため、位置ずれやセット
ミスがあっても判別し難い。また、通常大量のディスク
に印刷するため、印刷用トレイ自体の耐久性も要求され
る。例えば、トレイ本体の収容凹部にディスクを収容し
て搬送する場合、発泡材(多孔質材)や不織布などが敷
設された収容凹部にディスクを吸着して保持するとして
も繰り返し使用に耐えられず耐久性に劣る。また、ディ
スクの外周側より板バネなどに押さえるとしても、ディ
スクの外周面の形状は一様ではないため位置決めするの
は難しいのが実情である。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、簡易な構成で多様な外形形状を有するディスクを
収容して位置決め保持でき、耐久性を有する印刷用トレ
イ及び該印刷用トレイを用いてディスク面に高品位画像
を印刷可能なオフセット印刷機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、印刷用のディス
クを載置して印刷機へ搬送され、該ディスクを載置した
ままディスク面に印刷が行われる印刷用トレイにおい
て、印刷面となるディスク面と同等の高さの平坦面を有
するトレイ本体と、トレイ本体にディスク面を平坦面に
揃えて収容する単数又は複数設けられた収容凹部と、収
容凹部に収容されるディスクのディスク孔に嵌合して該
ディスクを径方向外側へ押圧して位置決めする位置決め
機構とを具備したことを特徴とする。また、位置決め機
構は、収容凹部に設けられディスクのディスク孔に嵌合
するフレーム本体と、フレーム本体に設けられディスク
孔の内壁を径方向外側へ押圧する固定手段とが設けられ
ていることを特徴とする。また、フレーム本体は、周面
の複数箇所に面取りされた取付け面と、その両側に径方
向外側に延設されたガイド部とを備え、付勢手段は一端
が取付け面に取付固定され他端が押動用駒に取付けられ
た弾性部材を備えており、該弾性部材により押動用駒は
常時ガイド部に沿って径方向外側へ付勢されていること
を特徴とする。また、弾性部材は、フレーム本体の周面
に複数箇所に均等に形成された取付け面に放射状に設け
られており、押動用駒の押圧面はR形状に面取りされて
いることを特徴とする。
【0010】また、他の手段としては、印刷用のディス
クを載置して印刷機へ搬送され、該ディスクを載置した
ままディスク面に印刷が行われる印刷用トレイにおい
て、印刷面となるディスク面と同等の高さの平坦面を有
するトレイ本体と、トレイ本体にディスク面を平坦面に
揃えて収容する単数又は複数設けられた収容凹部と、収
容凹部に収容されるディスクのディスク孔に嵌合して該
ディスクを径方向外側へ押圧すると共にディスク面の上
側に突出させてディスクの浮き上がりを押さえる位置決
め機構とを備えたことを特徴とする。また、位置決め機
構は、収容凹部に設けられディスクのディスク孔にディ
スク面より突出して嵌合するフレーム本体と、前記フレ
ーム本体に設けられ前記ディスク孔の内壁を径方向外側
へ押圧すると共にディスクを押さえる固定手段とを備え
ている。また、フレーム本体は、周面の複数箇所に面取
りされた取付け面と、その両側に径方向外側に延設され
たガイド部とを備え、固定手段は一端が取付け面に取付
固定され他端が押動用駒に取付けられた弾性部材を備え
ており、該弾性部材により押動用駒が常時ガイド部に沿
って径方向外側へ付勢されていることを特徴とする。ま
た、弾性部材は、フレーム本体の周面に複数箇所に均等
に形成された取付け面に放射状に設けられており、押動
用駒の押圧面はディスク面上に突出した突面形状に形成
されていることを特徴とする。
【0011】また、上述した印刷用トレイの収容凹部に
ディスクが収容されたままブランケット胴と圧胴とのニ
ップ部を通過する際にディスク面に印刷が行われるオフ
セット印刷機においては、ディスク面より突出した位置
決め機構に対向するブランケットに凹部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0012】上記印刷用トレイの構成によれば、印刷面
となるディスク面と同等の高さの平坦面を有するトレイ
本体の収容凹部にディスクを収容する際に、位置決め機
構がディスクのディスク孔に嵌合して該ディスクを径方
向外側へ押圧して位置決めするので、繰り返し印刷され
るディスクを高精度に位置決め保持できるうえに、ディ
スクの外形形状やサイズが変わっても印刷用トレイを変
えるだけで迅速に対応でき、メンテナンス作業も軽減す
ることができる。
【0013】また、印刷用トレイの他の構成として、位
置決め機構はディスク孔に嵌合して該ディスクを径方向
外側へ押圧すると共にディスク面の上側に突出させてデ
ィスクの浮き上がりを押さえる場合には、ディスクを径
方向に位置決め固定するのみならず上下方向の位置ずれ
も防止できるので、繰り返し印刷においてディスクの位
置決め性を向上させることができる。また、印刷用トレ
イの収容凹部にディスクが収容されたままブランケット
胴と圧胴とのニップ部を通過する際にディスク面に印刷
が行われるオフセット印刷機においては、ディスク面よ
り突出した位置決め機構に対向するブランケットに凹部
が形成されているので、ディスクの位置決めを高精度に
行って高品位画像の印刷が行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る印刷用トレイ
の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1(a)(b)は位置決め機構の平面図及び矢印A−
A断面図、図2(a)(b)は印刷用トレイの平面図及
び矢印B−B断面図、図3は印刷用トレイを用いて印刷
を行う場合の印刷装置の説明図、図4(a)(b)は他
例に係る位置決め機構の平面図及び矢印C−C断面図、
図5(a)(b)は他例に係る印刷用トレイの平面図及
び矢印D−D断面図である。
【0015】先ず、図3を参照して印刷用トレイを用い
た印刷装置の概略構成について説明する。1はオフセッ
ト印刷機であり、版胴にインキ像を形成し、該インキ像
を版胴1aからブランケット胴1bに転写し、該ブラン
ケット胴1bと圧胴1cとの間に搬送された被印刷物に
インキ像を転写する。このようなオフセット印刷機1が
M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K
(ブラック)などのUV硬化性の各色インキ毎に直列に
配設されて印刷ユニットが形成されている。印刷ユニッ
トには例えば無端ベルト状に形成されて周回する搬送コ
ンベア15が設けられており、該搬送コンベア15に載
置されて印刷用トレイ2が搬送され、一色毎にインキ像
がブランケット1bより印刷用トレイ2に載置されたデ
ィスク3の上面に印刷され、UV乾燥を行う工程を繰り
返してディスク面に印刷が行われるようになっている。
【0016】印刷用トレイ2は搬送コンベア15に1枚
ずつ供給され、次いでディスク3が印刷用トレイ2上に
供給されて位置決めされたまま、各色オフセット印刷機
1へ搬送されて印刷が行われる。印刷が行われたディス
ク3は、印刷用トレイ2より回収され、印刷用トレイ2
には新たなディスク3が供給されて同様の印刷動作が繰
り返し行われる。印刷用トレイ2としては、取扱性、搬
送性を考慮してアルミ板などの金属板やガラスエポキシ
樹脂板などのプラスチック板が好適に用いられる。金属
板が用いられる場合には、表面にテフロン(登録商標)
コーティングなどの表面処理が施されているのが好まし
い。
【0017】次に、印刷用トレイ2の構成について図1
及び図2を参照して詳細に説明する。図2において、印
刷用トレイ2は印刷用のディスク3を載置して印刷ユニ
ットへ搬送され、該ディスク2を載置したままディスク
面3aに印刷が行われる。
【0018】4はトレイ本体であり、印刷面となるディ
スク面3aと同等の高さの平坦面4aを有する。5は収
容凹部であり、トレイ本体4にディスク面3aを平坦面
4aにほぼ揃えて収容する。ディスク3が収容凹部5に
収容された状態で、ディスク3の外周縁部が平坦面4a
より若干上側となるように収容されているのが好まし
い。収容凹部5はディスク外形の合わせて円形に形成さ
れているが他の形状でも良い。また、収容凹部5は1箇
所に限らず複数箇所に設けても良い。また、収容凹部5
には、収容されるディスク3の中心側の非記憶エリアに
対応する部位にシリコンシート5aが敷設されている。
このシリコンシート5aは、ディスク3の非記憶エリア
に吸着して位置ずれを防止している。また、ディスク3
の記憶エリアに対応する部位には凹凸面を有するシリコ
ンシート5bが敷設されている。このシリコンシート5
bはディスク3の記憶エリアが傷付くのを防止すると共
にディスク3の位置ずれを防止している。尚、収容凹部
5ディスク3の中心側の非記憶エリアには、3箇所に貫
通孔4cが穿孔されているが、これは印刷が終了した後
ディスク3を収容凹部5より取り出す際にディスク3の
吸着状態を解放するための予備孔として用いられる。
【0019】6は位置決め機構であり、収容凹部5に収
容されるディスク3のディスク孔3bに嵌合して該ディ
スク3を径方向外側へ押圧して位置決めする。図1にお
いて、位置決め機構6は、収容凹部5に設けられディス
ク3のディスク孔3bに嵌合するフレーム本体7と、該
フレーム本体7に設けられディスク孔3bの内壁を径方
向外側へ押圧する固定手段8とを備えている。
【0020】フレーム本体7は、周面の複数箇所に面取
りされた取付け面7aと、その両側に径方向外側に延設
されたガイド部7bとを備えている。フレーム本体7
は、トレイ本体4の平坦面4aと共にブランケット胴に
押圧され、しかもUV光(紫外光)照射されるためこれ
らに対する耐久性が要求され、例えばガラス繊維強化タ
イプのプラスチック材や耐UV光性を有するプラスチッ
ク材などにより一体成形されている。固定手段8の一例
としては弾性部材(例えばコイルバネ)9が設けられて
おり、一端が取付け面7aに取付固定され他端が押動用
駒10に取付けられている。押動用駒10は弾性部材9
により常時ガイド部7bに沿って径方向外側へ付勢され
ている。弾性部材9は、フレーム本体7の周面に複数箇
所(本実施例では5箇所)に均等に形成された取付け面
7aに放射状に設けられており、押動用駒10の押圧面
10aはR形状に面取りされている。この押動用駒10
は、ポリカーボネートなどの樹脂材よりなるディスク孔
3bの内壁面を押圧して位置決めする。押動用駒10の
材質としては、樹脂材や金属材など様々な材質のものが
用いられる。
【0021】また、フレーム本体7は中心部に、内壁面
にねじ山が形成された金属製の円筒状スリーブ11が嵌
め込まれている。フレーム本体7はトレイ本体4の収容
凹部5に設けられた嵌合孔12に円筒状スリーブ11を
嵌合させ、収容凹部5と反対面側からねじ13によりね
じ止めされて固定されている。よって、ねじ13を外す
ことで、位置決め機構6がフレーム本体7に一体となっ
て収容凹部5より取り外し可能になっている。また、図
1(b)の破線に示すように、フレーム本体7の印刷面
側は、保護シート14に覆われていてもよい。これによ
り、UV光の照射によりフレーム本体7や押動用駒10
が劣化するのを防止したり、印刷用のインキの侵入を防
いで、位置決め機構6の耐久性を向上させることができ
る。ちなみに、本実施例の位置決め機構6はおよそ2万
回以上の印刷に耐えられるぐらいの耐久性を有する。
【0022】また、例えば、印刷用トレイを供給回収す
る場合や、乾燥工程などにおいてエレベータ装置などに
適合させるため、トレイ本体4の搬送方向両側にはガイ
ド部4bが形成されていても良い。また、トレイ本体4
の収容凹部5に印刷用のディスク3が位置決めされて収
容されたまま印刷ユニットの各色オフセット印刷機へ複
数回搬送されてカラー印刷が行われる。
【0023】上記印刷用トレイ2を用いて印刷を行うこ
とで、トレイ本体4の収容凹部5にディスク3を収容す
る際に、位置決め機構6がディスク3のディスク孔3b
に嵌合して該ディスク3を径方向外側へ押圧して位置決
めするので、繰り返し印刷されるディスク3を高精度に
位置決め保持できるうえに、ディスク3の外形形状に関
係なく収容凹部5内で高精度に位置決め保持することが
できる。また、ディスク3の外形形状やサイズが変わっ
ても印刷用トレイ2を変えるだけで迅速に対応でき、メ
ンテナンス作業も軽減することができる。
【0024】次に、印刷用トレイ2の他例について図4
(a)(b)を参照して説明する。尚、図1(a)
(b)と同一部材には同一番号を付して説明を援用する
ものとする。以下、図1(a)(b)と異なる構成を中
心に説明する。トレイ本体4に設けられた収容凹部5に
は、該収容凹部5に収容されるディスク3のディスク孔
3bに嵌合して該ディスク3を径方向外側へ押圧すると
共にディスク3の浮き上がりを押さえてして位置決めす
る位置決め機構16が設けられている。収容凹部5に設
けられたフレーム本体17は、ディスク3のディスク孔
3bにディスク面3aより突出して嵌合するようになっ
ている。また、固定手段18は、フレーム本体17に設
けられディスク孔3bの内壁を径方向外側へ押圧すると
共にディスク面3aを押さえるようになっている。尚、
収容凹部5にはディスク3を取り出す際に該ディスク3
の吸着状態を解放するための貫通孔4cが穿孔されてい
る。
【0025】固定手段18の一例としては弾性部材(例
えばコイルバネ)9が設けられており、一端が取付け面
17aに取付固定され他端が押動用駒10に取付けられ
ている。押動用駒10は弾性部材9により常時ガイド部
17bに沿って径方向外側へ付勢されている。弾性部材
9は、フレーム本体17の周面に複数箇所(本実施例で
は5箇所)に均等に形成された取付け面17aに放射状
に設けられている(図4(a)参照)。押動用駒10の
押圧面10aは、ディスク面3a上に突出した突面形状
に形成されており、この押圧面10aのうち下面側に臨
むテーパー面部10bがディスク孔3bのエッジ部に当
接してディスク3の浮き上がりを押さえるようになって
いる(図4(b)参照)。尚、ディスク3の浮き上がり
を防止するのは、テーパー面部10bに限らずディスク
面3aに係止する係止部(爪部、フランジ部など)であ
っても良い。即ち、ディスク孔3bのエッジ部を押さえ
ても良いし、ディスク面3aの周縁部を押さえるように
しても良い。
【0026】また、フレーム本体17は中心部に、内壁
面にねじ山が形成された金属製の円筒状スリーブ19が
嵌め込まれている。この円筒状スリーブ19の外壁面に
は、収容凹部5の底部に設けられた凹部5cに収容され
る鍔状のフランジ部19aが形成されている。フレーム
本体17はトレイ本体4の収容凹部5に設けられた嵌合
孔20に円筒状スリーブ19を嵌合させると共に凹部5
cに鍔状のフランジ部19aを収容させて、収容凹部5
と反対面側からねじ21によりねじ止めされて固定され
ている。即ち、ねじ21とフランジ部19aとでトレイ
本体4を挟み込むことで位置決め機構16が収容凹部5
に固定されている。よって、ねじ21を外すことで、位
置決め機構16がフレーム本体17に一体となって収容
凹部5より取り外し可能になっている。
【0027】また、上述した印刷用トレイ2の収容凹部
5にディスク3が収容されたまま、オフセット印刷機1
のブランケット胴1bと圧胴1cとのニップ部を通過す
る際にディスク面3aに印刷が行われる(図3参照)。
ブランケット胴1bに巻回されて装着されるブランケッ
ト1dには、ディスク面3aより突出するフレーム本体
17に対向する部位に凹部1eが形成されている(図4
(b)参照)。これによって、ディスク面3aとの段差
を吸収して印刷画像の抜けやかすれの発生を防止し、高
品位画像を印刷可能になっている。
【0028】上記各実施例は、ディスク3の外形形状が
円形の場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば図5(a)(b)に示すように矩形状
であっても良く、更にハート形など他の形状で合っても
良い。トレイ本体4には軽量化を図るために貫通孔4d
が形成されていても良い。
【0029】また、位置決め機構6、16の弾性部材9
はフレーム本体7、17の周囲に均等に5箇所に設けた
が、この数を増減させることは可能であり、押動用駒1
0の形状も接触面積を広く取るためマッシュルーム形状
などであっても良く、トレイ本体4の収納凹部5への取
付けはねじ13、21に限らず、他の方式でも良い。例
えば、トレイ本体4にプラスチック板が用いられる場合
には、フレーム本体7、17を収納凹部5に接着剤など
に接合しても良い等、発明の精神を逸脱しない範囲内で
さらに多くの改変を施し得るのはもちろんのことであ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明は前述したように、トレイ本体の
収容凹部にディスクを収容する際に、位置決め機構がデ
ィスクのディスク孔に嵌合して該ディスクを径方向外側
へ押圧して位置決めするので、繰り返し印刷されるディ
スクを高精度に位置決め保持できるうえに、ディスクの
外形形状に関係なくディスクを収容凹部内で高精度に位
置決め保持することができる。また、ディスクの外形形
状やサイズが変わっても印刷用トレイを変えるだけで迅
速に対応でき、メンテナンス作業も軽減することができ
る。また、位置決め機構は、フレーム本体に設けられデ
ィスク孔の内壁を径方向外側へ押圧すると共にディスク
の浮き上がりを押さえる場合には、ディスクを径方向に
位置決め固定するのみならず上下方向の位置ずれも防止
できるので、繰り返し印刷する場合でもディスクの位置
決めが確実に行える。また、上記印刷用トレイを用いて
ディスク面に印刷が行われるオフセット印刷機において
は、ディスク面より突出するフレーム本体に対向するブ
ランケットに凹部が形成されているので、ディスクの位
置決めを高精度に行って高品位画像の印刷が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】位置決め機構の平面図及び矢印A−A断面図で
ある。
【図2】印刷用トレイの平面図及び矢印B−B断面図で
ある。
【図3】印刷用トレイを用いて印刷を行う印刷装置の説
明図である。
【図4】位置決め機構の平面図及び矢印C−C断面図で
ある。
【図5】他例に係る印刷用トレイの平面図及び矢印D−
D断面図である。
【符号の説明】
1 オフセット印刷機 1a 版胴 1b ブランケット胴 1c 圧胴 1d ブランケット 1e、5c 凹部 2 印刷用トレイ 3 ディスク 3a ディスク面 3b ディスク孔 4 トレイ本体 4a 平坦面 4b ガイド部 4c 貫通孔 5 収容凹部 5a、5b シリコンシート 6、16 位置決め機構 7、17 フレーム本体 7a、17a 取付け面 7b、17b ガイド部 8、18 固定手段 9 弾性部材 10 押動用駒 11、19 円筒状スリーブ 12、20 嵌合孔 13、21 ねじ 14 保護シート 15 搬送コンベア 19a フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大高 順一 長野県上田市中央6−15−26 シナノケン シ株式会社内 Fターム(参考) 2C059 DD06 DD09 DD13 3E036 AA08 CA10 5D121 AA03 JJ02 JJ05 JJ09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用のディスクを載置して印刷機へ搬
    送され、該ディスクを載置したままディスク面に印刷が
    行われる印刷用トレイにおいて、 印刷面となるディスク面と同等の高さの平坦面を有する
    トレイ本体と、 前記トレイ本体にディスク面を平坦面に揃えて収容する
    単数又は複数設けられた収容凹部と、 前記収容凹部に収容されるディスクのディスク孔に嵌合
    して該ディスクを径方向外側へ押圧して位置決めする位
    置決め機構とを具備したことを特徴とする印刷用トレ
    イ。
  2. 【請求項2】 位置決め機構は、収容凹部に設けられデ
    ィスクのディスク孔に嵌合するフレーム本体と、前記フ
    レーム本体に設けられ前記ディスク孔の内壁を径方向外
    側へ押圧する固定手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1記載の印刷用トレイ。
  3. 【請求項3】 フレーム本体は、周面の複数箇所に面取
    りされた取付け面と、その両側に径方向外側に延設され
    たガイド部とを備え、固定手段は一端が前記取付け面に
    取付固定され他端が押動用駒に取付けられた弾性部材を
    備えており、該弾性部材により前記押動用駒が常時前記
    ガイド部に沿って径方向外側へ付勢されていることを特
    徴とする請求項2記載の印刷用トレイ。
  4. 【請求項4】 弾性部材は、フレーム本体の周面に複数
    箇所に均等に形成された取付け面に放射状に設けられて
    おり、押動用駒の押圧面はR形状に面取りされているこ
    とを特徴とする請求項3記載の印刷用トレイ。
  5. 【請求項5】 印刷用のディスクを載置して印刷機へ搬
    送され、該ディスクを載置したままディスク面に印刷が
    行われる印刷用トレイにおいて、 印刷面となるディスク面と同等の高さの平坦面を有する
    トレイ本体と、 前記トレイ本体にディスク面を平坦面に揃えて収容する
    単数又は複数設けられた収容凹部と、 前記収容凹部に収容されるディスクのディスク孔に嵌合
    して該ディスクを径方向外側へ押圧すると共にディスク
    面の上側に突出させてディスクの浮き上がりを押さえる
    位置決め機構とを備えたことを特徴とする印刷用トレ
    イ。
  6. 【請求項6】 位置決め機構は、収容凹部に設けられデ
    ィスクのディスク孔にディスク面より突出して嵌合する
    フレーム本体と、前記フレーム本体に設けられ前記ディ
    スク孔の内壁を径方向外側へ押圧すると共にディスクを
    押さえる固定手段とを備えていることを特徴とする請求
    項5記載の印刷用トレイ。
  7. 【請求項7】 フレーム本体は、周面の複数箇所に面取
    りされた取付け面と、その両側に径方向外側に延設され
    たガイド部とが形成されており、固定手段は一端が前記
    取付け面に取付固定され他端が押動用駒に取付けられた
    弾性部材を備えており、該弾性部材により前記押動用駒
    が常時前記ガイド部に沿って径方向外側へ付勢されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の印刷用トレイ。
  8. 【請求項8】 弾性部材は、フレーム本体の周面に複数
    箇所に均等に形成された取付け面に放射状に設けられて
    おり、押動用駒の押圧面はディスク面上に突出した突面
    形状に形成されていることを特徴とする請求項7記載の
    印刷用トレイ。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れかに記載の印刷用ト
    レイの収容凹部にディスクが収容されたままブランケッ
    ト胴と圧胴とのニップ部を通過する際にディスク面に印
    刷が行われるオフセット印刷機において、前記ディスク
    面より突出した位置決め機構に対向するブランケットに
    凹部が形成されていることを特徴とするオフセット印刷
    機。
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