JP2002258651A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2002258651A
JP2002258651A JP2001058757A JP2001058757A JP2002258651A JP 2002258651 A JP2002258651 A JP 2002258651A JP 2001058757 A JP2001058757 A JP 2001058757A JP 2001058757 A JP2001058757 A JP 2001058757A JP 2002258651 A JP2002258651 A JP 2002258651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が(したがって制御も)簡単でウォーム
アップ時間も短くて済み、熱効率も悪くはならない定着
装置を提供する。 【解決手段】 加圧回転体20の軸線方向における両端
部22の熱伝導率が中央部21の熱伝導率に比べて大き
い。加圧回転体は高熱伝導性の軸23の回りに装着され
た弾性体で構成され、その両端部22がソリッドゴム、
中央部21がスポンジゴムで構成されている。加圧回転
体の中央部表面を低熱伝導樹脂で被覆してもよいし、両
端部表面を高熱伝導性樹脂で被覆してもよい。加圧回転
体には、その軸線方向における両端部と中央部とに接触
する伝熱ローラを圧接させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて用紙等の記録材にトナー画像を形成することのでき
るプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置
に用いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いて用紙等の
記録材(以下単に用紙という)上にトナー画像を形成す
る画像形成装置は、回転駆動される感光体と、この感光
体に露光して表面に静電潜像を形成する露光手段と、前
記静電潜像を現像してトナー画像となす現像手段と、そ
のトナー画像を用紙に転写させる転写手段と、この転写
手段によりトナー画像が転写された用紙を通過させつつ
加熱して用紙上にトナー画像を定着させる定着装置とを
有している。
【0003】従来の一般的な定着装置は、加熱される加
熱回転体(例えば、加熱ローラや加熱ベルト)とこの加
熱回転体に圧接されている加圧回転体(例えば加圧ロー
ラ)とを備えており、これら両回転体によって、通過す
る用紙を挟圧しつつ加熱し、用紙上のトナー画像を用紙
上に溶融定着させるようになっている。
【0004】このような定着装置においては、両回転
体、特に加熱回転体の軸線方向における温度分布が均一
であることが望まれるが、両回転体の圧接部を用紙が通
過することで、両回転体における用紙との接触部(中央
部)においては用紙(およびトナー)に熱が奪われ、非
接触部(端部)においては用紙に熱が奪われないため、
特に、連続して定着動作が行われると、中央部に比べて
端部の温度が著しく上昇し、結果として、両回転体の軸
線方向における温度分布を均一に維持することが困難に
なるという問題がある。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、従来、次のような技術がすでに提案されている。 (1)加熱回転体の軸線方向に関して異なる発熱分布を
もつ発熱体を複数用意し、定着時の加熱回転体の温度分
布に応じて、作動させる発熱体を変更する。 (2)加熱回転体(例えば加熱ローラ)の断面積を大き
くすることで軸線方向における熱伝導性および熱容量を
高め、温度分布の均一化を図る。 (3)図6に示すように、加圧ローラ2に対し、小サイ
ズの用紙幅lの両外側にのみ当接する放熱ロール3を設
け、加圧ローラ2における小サイズの用紙幅lの両外側
の部位を放熱させる(特公平3−6506号)。なお、
図6において、1は加熱ロールである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
は、それぞれ次のような問題がある。 (1)加熱回転体の軸線方向に関して異なる発熱分布を
もつ発熱体を複数用意し、定着時の加熱回転体の温度分
布に応じて作動させる発熱体を変更する技術では、構造
や制御が複雑化し、機器の故障を招きやすい。 (2)加熱回転体(例えば加熱ローラ)の断面積を大き
くすることで軸線方向における熱伝導性および熱容量を
高め、温度分布の均一化を図る技術では、加熱回転体の
熱容量が大きくなるため、ウォームアップ時間(加熱回
転体が所定温度に達するまでの立ち上がり時間)が長く
なり、結果としてエネルギーの無駄が多くなる。 (3)図6に示した、加圧ローラ2に対し、小サイズの
用紙幅lの両外側にのみ当接する放熱ロール3を設け、
加圧ローラ2における小サイズの用紙幅lの両外側の部
位を放熱させる技術では、放熱量が多くなるため、熱効
率が悪くなる。
【0007】この発明の目的は、以上のような問題を解
決し、構造が(したがって制御も)簡単でウォームアッ
プ時間も短くて済み、熱効率も悪くはならない定着装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の定着装置は、加熱回転体とこの加熱回
転体に圧接されている加圧回転体とを備えた定着装置に
おいて、前記加圧回転体の軸線方向における両端部の熱
伝導率が中央部の熱伝導率に比べて大きいことを特徴と
する。請求項2記載の定着装置は、請求項1記載の定着
装置において、前記加圧回転体は、高熱伝導性の軸と、
この高熱伝導性の軸の回りに装着された弾性体とで構成
され、その軸線方向における両端部が高熱伝導ゴムで構
成され、中央部が低熱伝導ゴムで構成され、かつ両ゴム
の硬度が略同一に構成されていることを特徴とする。請
求項3記載の定着装置は、請求項2記載の定着装置にお
いて、前記両端部がソリッドゴムで構成され、中央部が
スポンジゴムで構成されていることを特徴とする。請求
項4記載の定着装置は、請求項1記載の定着装置におい
て、前記加圧回転体は、その軸線方向における中央部表
面が低熱伝導樹脂で被覆されていることを特徴とする。
請求項5記載の定着装置は、請求項1記載の定着装置に
おいて、前記加圧回転体は、その軸線方向における両端
部表面が高熱伝導性樹脂で被覆されていることを特徴と
する。請求項6記載の定着装置は、請求項1〜5のうち
いずれか1項に記載の定着装置において、前記加圧回転
体には、その軸線方向における両端部と中央部とに接触
する伝熱ローラが圧接されていることを特徴とする。
【0009】
【作用効果】請求項1記載の定着装置によれば、加熱回
転体とこの加熱回転体に圧接されている加圧回転体とを
備えた定着装置において、前記加圧回転体の軸線方向に
おける両端部の熱伝導率が中央部の熱伝導率に比べて大
きくなっているので、両端部においては用紙と接触しな
くても熱が逃げやすくなる。したがって、連続して定着
動作が行われた場合でも、中央部に比べて端部の温度が
著しく上昇するということがなくなり、結果として、両
回転体の軸線方向における温度分布を均一に維持するこ
とが容易になる。そして、加圧回転体の軸線方向におけ
る両端部の熱伝導率を中央部の熱伝導率に比べて大きく
するだけでよいので、複数の発熱体を用意する必要がな
くなり、構造および制御が簡単で、機器の故障も生じ難
くなる。また、加熱回転体の断面積を大きくする必要も
なくなるので、ウォームアップ時間が短くて済む。さら
に、図6に示したような放熱ロール3を設ける必要もな
いので、熱効率もそれほど悪くはならない。すなわち、
この請求項1記載の定着装置によれば、構造が(したが
って制御も)簡単でウォームアップ時間も短くて済み、
熱効率も悪くはならないという効果が得られる。請求項
2記載の定着装置によれば、請求項1記載の定着装置に
おいて、前記加圧回転体は、高熱伝導性の軸と、この高
熱伝導性の軸の回りに装着された弾性体とで構成され、
その軸線方向における両端部が高熱伝導ゴムで構成さ
れ、中央部が低熱伝導ゴムで構成され、かつ両ゴムの硬
度が略同一に構成されているので、さらに次のような作
用効果が得られる。すなわち、加熱回転体の両端部から
加圧回転体の両端部における高熱伝導ゴム部に伝達され
た熱は、高熱伝導性の軸を介して加圧回転体の中央部へ
環流されることとなる。したがって、両回転体の軸線方
向における温度分布を均一に維持することが一層容易に
なる。また、弾性体の軸線方向における両端部が高熱伝
導ゴムで構成され、中央部が低熱伝導ゴムで構成されて
いるにもかかわらず、両ゴムの硬度が略同一に構成され
ているので、加熱回転体と加圧回転体との圧接部におけ
るその圧接力が軸線方向において略均一となり、定着ム
ラのない良好な定着状態が得られることとなる。請求項
3記載の定着装置によれば、請求項2記載の定着装置に
おいて、前記両端部がソリッドゴムで構成され、中央部
がスポンジゴムで構成されているので、加圧回転体にお
ける両端部と中央部との熱伝導率の差を好適につけるこ
とができる。請求項4記載の定着装置によれば、請求項
1記載の定着装置において、前記加圧回転体は、その軸
線方向における中央部表面が低熱伝導樹脂で被覆されて
いる構成となっているので、軸線方向における両端部の
熱伝導率が中央部の熱伝導率に比べて大きくなっている
加圧回転体を簡単な構成で得ることができる。請求項5
記載の定着装置によれば、請求項1記載の定着装置にお
いて、前記加圧回転体は、その軸線方向における両端部
表面が高熱伝導性樹脂で被覆されている構成となってい
るので、軸線方向における両端部の熱伝導率が中央部の
熱伝導率に比べて大きくなっている加圧回転体を簡単な
構成で得ることができる。請求項6記載の定着装置によ
れば、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の定着装
置において、前記加圧回転体には、その軸線方向におけ
る両端部と中央部とに接触する伝熱ローラが圧接されて
いるので、加熱回転体の両端部から加圧回転体の両端部
における高熱伝導部に伝達された熱は、伝熱ローラを介
して加圧回転体の中央部へ環流されることとなる。した
がって、両回転体の軸線方向における温度分布を均一に
維持することが一層容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明に係る定着装置の第
1の実施の形態の要部を示す概略正断面図である。同図
に示すように、この定着装置は、加熱回転体10とこの
加熱回転体10に圧接されている加圧回転体20とを備
えており、加圧回転体20の軸線方向(図1において左
右方向)における両端部22,22の熱伝導率が中央部
21の熱伝導率に比べて大きいことを特徴としている。
【0011】加熱回転体10は、金属製のパイプ11
と、その表面に被覆された弾性層12とを備えた加熱ロ
ーラで構成されており、パイプ11の両端部が軸受け1
3によって、定着装置のフレーム(図示せず)に回転可
能に支持されている。パイプ11の内部には、発熱手段
であるヒータ14が挿通されており、このヒータ14に
よって加熱回転体10が加熱される。加熱回転体10
は、その一端にギア15が固定されており、このギア1
5が図示しないモータを有する駆動機構のギアに噛み合
っていることによって回転駆動される。
【0012】加圧回転体20は、高熱伝導性(例えば金
属製)の軸23と、この高熱伝導性の軸23の回りに装
着された弾性体(21,22)とを有する加圧ローラで
構成され、その軸線方向における両端部22,22が高
熱伝導ゴムで構成され、中央部21が低熱伝導ゴムで構
成されている。両ゴム21,22の硬度は略同一に構成
されている。例えば、両端部22,22は、ソリッドゴ
ムで構成し、中央部21はスポンジゴムで構成する。加
圧回転体20は、軸23の両端部が軸受け24によって
回転可能に支持されており、この軸受け24が、図示し
ない付勢機構により加熱回転体10へ向けて付勢されて
いることで加熱回転体10に圧接され、加熱回転体10
に従動して回転する。
【0013】以上のような定着装置は、加熱回転体10
と加圧回転体20との圧接部Nに、図示しない転写手段
でトナー画像が転写された用紙を図1の紙面と直交する
方向に通過させつつ加熱することで用紙上にトナー画像
を定着させる。図1において、用紙の通過範囲(通紙領
域)をPで示してある。この通紙領域の幅Pは、上記中
央部21の幅と略一致させてある。
【0014】以上のような定着装置によれば、次のよう
な作用効果が得られる。 (a)加熱回転体10とこの加熱回転体10に圧接され
ている加圧回転体20とを備え、加圧回転体20の軸線
方向における両端部22の熱伝導率が中央部21の熱伝
導率に比べて大きくなっているので、両端部22におい
ては用紙と接触しなくても熱が逃げやすくなる。したが
って、連続して定着動作が行われた場合でも、中央部2
1に比べて端部22の温度が著しく上昇するということ
がなくなり、結果として、両回転体10,20の軸線方
向における温度分布を均一に維持することが容易にな
る。そして、加圧回転体20の軸線方向における両端部
22の熱伝導率を中央部21の熱伝導率に比べて大きく
するだけでよいので、発熱体14を複数用意する必要が
なくなり、構造および制御が簡単で、機器の故障も生じ
難くなる。また、加熱回転体10の断面積を大きくする
(例えばパイプ11を肉厚にする)必要もなくなるの
で、ウォームアップ時間が短くて済む。さらに、図6に
示したような放熱ロール3を設ける必要もないので、熱
効率もそれほど悪くはならない。すなわち、この実施の
形態の定着装置によれば、構造が(したがって制御も)
簡単でウォームアップ時間も短くて済み、熱効率も悪く
はならないという効果が得られる。 (b)加圧回転体20は、高熱伝導性の軸23と、この
高熱伝導性の軸23の回りに装着された弾性体21,2
2とで構成され、その軸線方向における両端部22が高
熱伝導ゴムで構成され、中央部21が低熱伝導ゴムで構
成され、かつ両ゴム21,22の硬度が略同一に構成さ
れているので、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、加熱回転体10の両端部10a(図1参照)
から加圧回転体20の両端部22における高熱伝導ゴム
部に伝達された熱は、高熱伝導性の軸23を介して矢印
aで示すように加圧回転体20の中央部21へ環流され
ることとなる。したがって、両回転体10,20の軸線
方向における温度分布を均一に維持することが一層容易
になる。また、弾性体の軸線方向における両端部22が
高熱伝導ゴムで構成され、中央部21が低熱伝導ゴムで
構成されているにもかかわらず、両ゴム21,22の硬
度が略同一に構成されているので、加熱回転体10と加
圧回転体20との圧接部Nにおけるその圧接力が軸線方
向において略均一となり、定着ムラのない良好な定着状
態が得られることとなる。 (c)両端部22をソリッドゴムで構成し、中央部21
をスポンジゴムで構成すると、加圧回転体20における
両端部22と中央部21との熱伝導率の差を好適につけ
ることができる。
【0015】<第2の実施の形態>図2は本発明に係る
定着装置の第2の実施の形態の要部を示す概略正断面図
である。図2において、上記第1の実施の形態と同一部
分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。こ
の実施の形態の特徴は、加圧回転体20の軸線方向にお
ける中央部25bの表面が低熱伝導樹脂26で被覆され
ている点にある。高熱伝導性(例えば金属製)の軸23
の回りに装着する弾性体25は、高熱伝導ゴム(例えば
ソリッドゴム)で構成し、その中央部25bのみを低熱
伝導樹脂26で被覆することによって、両端部25aの
熱伝導率を中央部25bの熱伝導率に比べて大きくす
る。この実施の形態によっても、上記第1の実施の形態
による(a)と同様な作用効果が得られる。また、加圧
回転体20は、高熱伝導性の軸23と、この高熱伝導性
の軸23の回りに装着された弾性体25とで構成され、
その軸線方向における中央部25bの表面が低熱伝導樹
脂26で被覆されているので、加熱回転体10の両端部
10a(図2参照)から加圧回転体20の両端部25a
における高熱伝導ゴム部に伝達された熱が、高熱伝導性
の軸23を介して矢印aで示すように加圧回転体20の
中央部25bへ環流されることとなる。したがって、両
回転体10,20の軸線方向における温度分布を均一に
維持することが一層容易になる。また、弾性体25全体
が同一材料(高熱伝導ゴム)で構成されているので、加
熱回転体10と加圧回転体20との圧接部Nにおけるそ
の圧接力が軸線方向において略均一となり、定着ムラの
ない良好な定着状態が得られることとなる。さらに、中
央部25bの表面を低熱伝導樹脂26で被覆する構成で
あるので、軸線方向における両端部25aの熱伝導率が
中央部25bの熱伝導率に比べて大きな加圧回転体を簡
単な構成で得ることができる。
【0016】<第3の実施の形態>図3は本発明に係る
定着装置の第3の実施の形態の要部を示す概略正断面図
である。図3において、上記第1の実施の形態と同一部
分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。こ
の実施の形態の特徴は、加圧回転体20の軸線方向にお
ける両端部表面が高熱伝導性樹脂28で被覆されている
点にある。高熱伝導性(例えば金属製)の軸23の回り
に装着する弾性体27は、低熱伝導ゴム(例えばシリコ
ンゴム)で構成し、その両端部のみを高熱伝導性樹脂2
8で被覆することによって、両端部の熱伝導率を中央部
27bの熱伝導率に比べて大きくする。この実施の形態
によっても、上記第1の実施の形態による(a)と同様
な作用効果が得られる。また、加圧回転体20は、高熱
伝導性の軸23と、この高熱伝導性の軸23の回りに装
着された弾性体27とで構成され、その軸線方向におけ
る両端部のみが高熱伝導性樹脂28で被覆されているの
で、加熱回転体10の両端部10a(図3参照)から加
圧回転体20の両端部における高熱伝導性樹脂28に伝
達された熱が、高熱伝導性の軸23を介して矢印aで示
すように加圧回転体20の中央部27bへ環流されるこ
ととなる。したがって、両回転体10,20の軸線方向
における温度分布を均一に維持することが一層容易にな
る。また、弾性体27全体が同一材料(低熱伝導ゴム)
で構成されているので、加熱回転体10と加圧回転体2
0との圧接部Nにおけるその圧接力が軸線方向において
略均一となり、定着ムラのない良好な定着状態が得られ
ることとなる。さらに、両端部のみを高熱伝導性樹脂2
8で被覆する構成であるので、軸線方向における両端部
の熱伝導率が中央部27bの熱伝導率に比べて大きな加
圧回転体を簡単な構成で得ることができる。
【0017】<第4の実施の形態>図4は本発明に係る
定着装置の第4の実施の形態の要部を示す概略正断面図
である。図4において、上記第1の実施の形態と同一部
分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。こ
の実施の形態の特徴は、加圧回転体20に対して、その
軸線方向における両端部22と中央部21とに接触する
伝熱ローラ30が圧接されている点にある。伝熱ローラ
30は、高熱伝導性(例えば金属製)の材料で構成され
ている。伝熱ローラ30は、その両端部が軸受け31に
よって回転可能に支持されていて、この軸受け31が、
図示しない付勢機構により加圧回転体20へ向けて付勢
されていることで加圧回転体20に圧接されているとと
もに加圧回転体20を加熱回転体10に圧接させてお
り、加圧回転体20に従動して回転する。なお、加圧回
転体20はその両端を図示しない軸受け部材で支持して
もよいし、あるいはその両側面20aに接触するガイド
体を設けて、軸線方向への移動を規制する構成としても
よい。この実施の形態によっても、上記第1の実施の形
態による(a)と同様な作用効果が得られる。また、加
圧回転体20には、その軸線方向における両端部22と
中央部21とに接触する伝熱ローラ30が圧接されてい
るので、加熱回転体10の両端部10aから加圧回転体
20の両端部22における高熱伝導部に伝達された熱
は、伝熱ローラ30を介して矢印aで示すように加圧回
転体20の中央部21へ環流されることとなる。したが
って、両回転体10,20の軸線方向における温度分布
を均一に維持することが一層容易になる。なお、上記各
実施の形態と同様、軸23を設けてもよい。
【0018】<第5の実施の形態>図5は本発明に係る
定着装置の第5の実施の形態の要部を示す概略正断面図
である。図5において、上記第3の実施の形態(図3)
と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付して
ある。この実施の形態が上記第3の実施の形態と異なる
点は、軸23’を両端部にのみ設けた点にあり、その他
の点に変わりはない。したがって、この実施の形態にお
ける加圧回転体20は、基本的には低熱伝導ゴム27に
よる中実のローラで構成されており、その両端部のみが
高熱伝導性樹脂28で被覆されているこの実施の形態に
よっても、上記第1の実施の形態による(a)と同様な
作用効果が得られる。また、弾性体27全体が同一材料
(低熱伝導ゴム)で構成されているので、加熱回転体1
0と加圧回転体20との圧接部Nにおけるその圧接力が
軸線方向において略均一となり、定着ムラのない良好な
定着状態が得られることとなる。さらに、両端部のみを
高熱伝導性樹脂28で被覆する構成であるので、軸線方
向における両端部の熱伝導率が中央部27bの熱伝導率
に比べて大きな加圧回転体を簡単な構成で得ることがで
きる。
【0019】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。例えば、上記実施の形態では、加熱回転体とし
て加熱ローラを採用してあるが、加熱ベルトを採用した
場合にもこの発明は適用することができる。また、上記
各実施の形態は、適宜その構成を組み合わせることも可
能である。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜6記載のいずれの定着装置に
よっても、構造が(したがって制御も)簡単でウォーム
アップ時間も短くて済み、熱効率も悪くはならないとい
う効果が得られる。さらに、請求項2記載の定着装置に
よれば、両回転体の軸線方向における温度分布を均一に
維持することが一層容易になり、また、定着ムラのない
良好な定着状態が得られることとなる。請求項3記載の
定着装置によれば、加圧回転体における両端部と中央部
との熱伝導率の差を好適につけることができる。請求項
4記載の定着装置によれば、軸線方向における両端部の
熱伝導率が中央部の熱伝導率に比べて大きくなっている
加圧回転体を簡単な構成で得ることができる。請求項5
記載の定着装置によれば、軸線方向における両端部の熱
伝導率が中央部の熱伝導率に比べて大きくなっている加
圧回転体を簡単な構成で得ることができる。請求項6記
載の定着装置によれば、両回転体の軸線方向における温
度分布を均一に維持することが一層容易になる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置の第1の実施の形態の要
部を示す概略正断面図。
【図2】本発明に係る定着装置の第2の実施の形態の要
部を示す概略正断面図。
【図3】本発明に係る定着装置の第3の実施の形態の要
部を示す概略正断面図。
【図4】本発明に係る定着装置の第4の実施の形態の要
部を示す概略正断面図。
【図5】本発明に係る定着装置の第5の実施の形態の要
部を示す概略正断面図。
【図6】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 加熱ローラ(加熱回転体) 20 加圧ローラ(加圧回転体) 21 中央部(低熱伝導ゴム) 22 両端部(高熱伝導ゴム) 23 高熱伝導性の軸 26 低熱伝導樹脂 28 高熱伝導性樹脂 30 伝熱ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱回転体とこの加熱回転体に圧接され
    ている加圧回転体とを備えた定着装置において、 前記加圧回転体の軸線方向における両端部の熱伝導率が
    中央部の熱伝導率に比べて大きいことを特徴とする定着
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧回転体は、高熱伝導性の軸と、
    この高熱伝導性の軸の回りに装着された弾性体とで構成
    され、その軸線方向における両端部が高熱伝導ゴムで構
    成され、中央部が低熱伝導ゴムで構成され、かつ両ゴム
    の硬度が略同一に構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記両端部がソリッドゴムで構成され、
    中央部がスポンジゴムで構成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧回転体は、その軸線方向におけ
    る中央部表面が低熱伝導樹脂で被覆されていることを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧回転体は、その軸線方向におけ
    る両端部表面が高熱伝導性樹脂で被覆されていることを
    特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧回転体には、その軸線方向にお
    ける両端部と中央部とに接触する伝熱ローラが圧接され
    ていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1
    項に記載の定着装置。
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JP2010091666A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Canon Inc 像加熱装置

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