JP2002258580A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2002258580A
JP2002258580A JP2001058885A JP2001058885A JP2002258580A JP 2002258580 A JP2002258580 A JP 2002258580A JP 2001058885 A JP2001058885 A JP 2001058885A JP 2001058885 A JP2001058885 A JP 2001058885A JP 2002258580 A JP2002258580 A JP 2002258580A
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JP2001058885A
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Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
Shinji Imagawa
眞司 今川
Hiroshi Kono
浩史 河野
Tomoe Matsuoka
朋枝 松岡
Kiyoshi Takato
潔 高東
Takashi Usui
孝 臼井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色画像形成時または単色画像形成時に関わ
らず、搬送ベルトの最上流に位置する画像形成部で形成
される画像の色濃度を同じにする。 【解決手段】 所定間隔で複数並設され、感光体、感光
体の表面を均一に帯電させる帯電器、帯電した感光体に
静電画像を露光する露光器及び露光された静電画像を現
像して単色のトナー像を形成する現像器を有する画像形
成部と、各画像形成部に接触可能に配置された搬送ベル
トを有し、搬送ベルトにより転写材を各画像形成部の転
写位置に順次搬送し、単色画像形成時に、搬送ベルトを
搬送方向の最上流に位置する画像形成部に接触させ、か
つ下流に位置する他の画像形成部から離間する搬送部
と、各画像形成部により形成された複数色のトナー像を
転写材に順次転写する転写部と、多色画像形成時と単色
画像形成時とで前記搬送ベルトの搬送速度を変化させる
搬送制御部とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多色画像形成装置に
関し、詳しくは、多色画像形成と単色画像形成が可能な
タンデム方式の多色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、事務機器のカラー指向に応えて多
色画像形成装置が広く利用されるようになった。この多
色画像形成装置としては、例えば、単一感光体方式と多
段感光体方式(タンデム方式)がある。単一感光体方式
の多色画像形成装置は、単一感光体上に1色毎のトナー
像を形成し、これを転写材(用紙)に順次重ねるので、
転写材が感光体に対し複数回往復搬送され、かつ3つま
たは4つの現像器を交互に切り替えて単一感光体に接触
させ、これに3色または4色のトナーを順次供給するた
め、単色の場合に比較して3倍または4倍の画像形成時
間がかかることになる。
【0003】これに対し、タンデム方式の多色画像形成
装置は、例えば、4つの感光体を一定間隔で並設し、各
感光体上にイエロー色のトナー、マゼンタ色のトナー、
シアン色のトナー、及びブラック色のトナーをそれぞれ
供給する各現像器を接触させ、各色のトナー像を形成
し、搬送ベルトにより転写材を各感光体の転写位置に接
触するように搬送し、各色のトナー像を転写材に順次転
写している。
【0004】従来のタンデム方式の多色画像形成装置
は、単色画像形成時においても、多色画像形成時と同様
に、搬送ベルトを全ての感光体に接触する状態に位置さ
せる構成となっており、不必要な色のトナーの混入によ
る画像の色品位の低下を招いたり、感光体の寿命を短く
する等の問題があった。また、転写材を搬送する搬送ベ
ルトのトナー汚れを防止することができないという問題
があった。
【0005】この問題を改善する従来技術として、例え
ば、特開平6−258914号公報の記載によれば、無
端状の搬送ベルトの中途部を各画像形成部の各感光体に
対向するように張設し、その搬送ベルトを、多色画像形
成時には各感光体の全てに接触し、単色画像形成時には
その色の画像形成を行う画像形成部に対応した感光体に
のみ接触するようにベルトの形状は変化させずに変位さ
せる構成にしたことにより、搬送ベルトを単色画像形成
時には、画像形成に関与しない画像形成部の感光体と搬
送ベルトとの接触を避けることができるので、画像の色
品位の向上及び感光体の長寿命化を可能として画像形成
装置が提案されている。
【0006】また、特開平10−198121号公報の
記載によれば、複数並設された画像形成部の転写位置に
転写材を順次搬送する搬送ベルトを、常に一定のテンシ
ョンが作用し、転写条件が変わることなく任意の画像形
成部から離間することができる画像形成装置が提案され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、タンデム方式の
多色画像形成装置は、上流側に位置する画像形成部で一
旦転写材上に転写された未定着トナーが、すぐ下流側に
位置する画像形成部で奪われてしまい、下流側に位置す
る画像形成部で形成される画像の色ほど濃度が高くなっ
て正しい色相が得られないという問題がある。このた
め、下流側に位置する画像形成部に対し上流側に位置す
る画像形成部から供給されるトナー量を多めに設定して
いる。
【0008】しかしながら、特開平6−258914号
公報及び特開平10−198121号公報に記載のタン
デム方式の画像装置は、最上流以外の他の画像形成部が
離間している単色画像形成時にも、同じトナー量の供給
条件をそのまま使用したことにより、単色画像形成時の
トナー量が多くなり、トナー像の色濃度が濃くなる。こ
のため、多色画像形成時と単色画像形成時とで、搬送ベ
ルトの最上流に位置する画像形成部で形成される画像に
色濃度差が生じて画像の色品位を低下させるという問題
がある。
【0009】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
のであり、例えば、単色画像形成が可能なタンデム方式
の多色画像形成装置において、多色画像形成時と単色画
像形成時とで、搬送ベルトの搬送速度を変化させ、搬送
ベルトの最上流に位置する画像形成部から転写されるト
ナー像の転写効率を変化させることにより、多色画像形
成時と単色画像形成時とで、搬送ベルトの最上流に位置
する画像形成部で形成される画像の色濃度差を無くすこ
とができる多色画像形成装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定間隔で複
数並設され、感光体、感光体の表面を均一に帯電させる
帯電器、帯電した感光体に静電画像を露光する露光器及
び露光された静電画像を現像して単色のトナー像を形成
する現像器を有する画像形成部と、各画像形成部に接触
可能に配置された搬送ベルトを有し、搬送ベルトにより
転写材を各画像形成部の転写位置に順次搬送し、単色画
像形成時に、搬送ベルトを搬送方向の最上流に位置する
画像形成部に接触させ、かつ下流に位置する他の画像形
成部から離間する搬送部と、各画像形成部により形成さ
れた複数色のトナー像を転写材に順次転写する転写部
と、多色画像形成時と単色画像形成時とで前記搬送ベル
トの搬送速度を変化させる搬送制御部とを備えたことを
特徴とする多色画像形成装置である。
【0011】本発明によれば、単色画像形成が可能なタ
ンデム方式の多色画像形成装置において、多色画像形成
時と単色画像形成時とで、搬送ベルトの搬送速度を変化
させ、搬送ベルトの最上流に位置する画像形成部から転
写されるトナー像の転写効率を変化させることにより、
多色画像形成時と単色画像形成時とで、搬送ベルトの最
上流に位置する画像形成部で形成される画像の色濃度差
を無くすことができる。
【0012】前記搬送制御部は、多色画像形成時に前記
搬送ベルトの搬送速度を単色画像形成時よりも低く設定
する構成にしてもよい。この構成によれば、多色画像形
成時には感光体の周速度に対して搬送ベルトの搬送速度
が低下するのでトナー像の転写効率を増加し、単色画像
形成時には感光体の周速度に対して搬送ベルトの搬送速
度が増加するのでトナー像の転写効率が低下する。よっ
て、多色画像形成時と単色画像形成時において、搬送ベ
ルトの最上流に位置する画像形成部で形成される画像の
色濃度差を無くすことができる。
【0013】前記搬送制御部による多色画像形成時と単
色画像形成時における前記搬送ベルトの搬送速度の変化
に応じて前記露光器による前記感光体に対する露光速度
を変化させる露光制御部をさらに備えた構成にしてもよ
い。この構成によれば、多色画像形成時と単色画像形成
時とで搬送ベルトの搬送速度が変化しても、感光体に形
成されるトナー画像が伸縮しないので、多色画像形成時
または単色画像形成時に関わらず、伸縮しない画像を転
写材に転写することができる。
【0014】前記搬送ベルトの最上流に位置する画像形
成部が、黒色のトナー像を形成するよう構成してもよ
い。この構成によれば、搬送ベルトの最上流に位置する
画像形成部により多色画像形成時に得られる画像の黒色
濃度と単色画像形成時に得られる画像の黒色濃度を同じ
することができる。さらに、多色画像形成時と単色画像
形成時に適当な色濃度を得るための適量のトナーが供給
され、かつ黒色の単色画像形成時には感光体の静電画像
を現像するトナー量が減少する方向に調整されるので、
よく使用する黒色トナーの無駄な消費を防止することが
できる。
【0015】多色画像形成時と単色画像形成時とで前記
感光体の周速度を変化させる感光体制御部をさらに備え
た構成にしてもよい。この構成によれば、多色画像形成
時と単色画像形成時とで、感光体の周速度を変化させ、
搬送ベルトの最上流に位置する画像形成部から転写され
るトナー像の転写効率を変化させることにより、搬送ベ
ルトの最上流に位置する画像形成部で形成される画像の
色濃度差を無くすことができる。
【0016】前記感光体制御部は、多色画像形成時に前
記感光体の周速度を単色画像形成時よりも高く設定する
よう構成してもよい。この構成によれば、多色画像形成
時には搬送ベルトの搬送速度に対して感光体の周速度が
増加するのでトナー像の転写効率を増加し、単色画像形
成時には搬送ベルトの搬送速度に対して感光体の周速度
が低下するのでトナー像の転写効率が低下する。よっ
て、多色画像形成時と単色画像形成時において、搬送ベ
ルトの最上流に位置する画像形成部で形成される画像の
色濃度差を無くすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて
本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。
【0018】図1は本発明の一実施例による多色画像形
成装置の構成を示すブロック図である。図1において、
多色画像形成装置は、B(ブラック)、C(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)の画像を形成する4組
の画像形成部1、搬送部2、4組の転写部3、定着部
4、給紙部5、排紙部6、主制御部7から構成されてい
る。
【0019】主制御部7は、例えば、CPU(中央処理
装置)、動作手順のプログラムを記憶しているROM
(読み出し専用メモリ)、一時的なデータ等を記憶する
RAM(書き込み読み出し可能なメモリ)、I/O(入
出力インターフェイス)、CPUを起動するためのクロ
ック発振器などから構成され、ROMに記憶された各種
制御プログラムにより多色画像形成装置の全体を制御す
る。
【0020】主制御部7は、画像形成制御部71、搬送
制御部72、転写制御部73、定着制御部74、給紙制
御部75、排紙制御部76として機能し、画像形成部1
〜排紙部6を制御する。さらに、画像形成制御部71
は、感光体制御部71a、帯電制御部71b、露光制御
部71c、現像制御部71dとして機能する。
【0021】また、主制御部7は、I/Oを介して、C
PU、コードバッファ、CGメモリ、イメージメモリ及
びI/Oを有するパソコンやワープロなどの外部端末と
接続され、外部端末から送信されたデータを受信して各
画像形成部1にて画像形成するよう構成されている。
【0022】各画像形成部1は、感光体1a、帯電器1
b、露光器1c、現像器1d、クリーニング器1e、除
電器1fなどから構成され、搬送部2の搬送ベルトに対
向して所定間隔で並設されている。タンデム方式のため
多色画像形成装置は、B(ブラック)、C(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色の画像を形成す
る画像形成部1から構成される。本実施例では、黒色の
トナー像を形成する画像形成部1が、搬送部2の搬送ベ
ルトの最上流に配置されているものとする。
【0023】感光体1aは、例えば、ドラム状のアルミ
材などからなり、感光体制御部71aの制御により、感
光体モータ、モータドライバなどからなる感光体駆動部
を介して予め設定された周速度で回転するよう構成され
ている。帯電器1bは、例えば、高電圧発生回路などか
らなり、帯電制御部71bの制御により、感光体1aの
表面を均一に帯電させるよう構成されている。
【0024】露光器1cは、例えば、レーザ、ポリゴン
ミラー、レーザ/ミラードライバなどからなり、露光制
御部71cの制御により、帯電した感光体1aを露光し
静電画像を形成する。また、露光制御部71cは、多色
画像形成時と単色画像形成時における搬送ベルトの搬送
速度の変化に応じて露光器1cによる感光体1aに対す
る露光速度を変化させるよう構成されている。
【0025】現像器1dは、例えば、現像ローラ、現像
ローラモータ、カラートナーを充填するトナーボック
ス、設定されたトナー量を供給するトナー供給機などか
らなり、現像制御部71dの制御により、感光体1aに
露光された静電画像を現像して単色のトナー像を形成す
るよう構成されている。
【0026】クリーニング器1eは、例えば、ブレー
ド、ブレードドライバなどからなり、ブレードにより残
留トナーや紙粉をクリーニングする。除電器1fは、例
えば、除電ランプ、ランプドライバなどからなり、除電
ランプにより感光体1aの表面の電位を一定にする。
【0027】搬送部2は、例えば、画像形成部1に接触
可能に配置されたループ構造の搬送ベルト、搬送ロー
ラ、テンションローラ、スプリング、搬送モータ、モー
タドライバ、ベルト離間カム、カムドライバなどからな
り、搬送制御部72の制御により、搬送ベルトにより転
写材を各画像形成部1の転写位置に順次搬送する。
【0028】また、搬送部2は、ベルト離間カムにより
単色画像形成時に、搬送ベルトを搬送方向の最上流に位
置する画像形成部1(黒色のトナー像を形成する画像形
成部)に搬送ベルトを接触させ、かつ下流に位置する他
の画像形成部1から離間するよう構成されている。
【0029】搬送制御部72は、多色画像形成時と単色
画像形成時とで感光体1aの周速度に対して搬送ベルト
の搬送速度を異ならせ、多色画像形成時に単色画像形成
時よりも低く設定するよう構成されている。
【0030】転写部3は、例えば、転写ローラ、転写用
電源、転写ローラモータ、モータドライバなどからな
り、転写制御部73の制御により、各画像形成部1によ
り形成された複数色のトナー像を転写材に順次転写する
よう構成されている。
【0031】定着部4は、例えば、ヒータを組み込んだ
定着ローラ、定着ローラモータ、モータドライバなどか
らなり、定着制御部74の制御により、転写材に転写さ
れたトナー像を順次加熱しながら色重ねして転写材に定
着するよう構成されている。
【0032】給紙部5は、例えば、ピックアップロー
ラ、フィードローラ、ローラモータ、モータドライバ、
給紙カセットなどからなり、給紙制御部75の制御によ
り、給紙部5は、給紙カセットからピックアップローラ
により転写材が1枚づつ持ち上げられ、フィードローラ
により搬送ベルトに送出されるよう構成されている。
【0033】排紙部6は、例えば、フィードローラ、ロ
ーラモータ、モータドライバ、排紙給紙トレイなどから
なり、排紙制御部76の制御により、定着された転写材
を給紙トレイに排出する。
【0034】図2は本実施例による単色画像形成時の感
光体に対する搬送ベルトの位置関係を示す断面図であ
る。図2において、図1と同じ構成要素は同符号を記
す。2aは搬送ベルト、2bは搬送ローラ、2cはテン
ションローラ、3aは転写ローラを示す。図2に示すよ
うに、搬送部2は、単色画像形成時において、ベルト離
間カム(図示しない)により、搬送ベルト2aを搬送方
向の最上流に位置する画像形成部1(黒色のトナー像を
形成する画像形成部)の感光体1a(B)に接触させ、
かつ下流に位置する他の画像形成部1の感光体1a
(C)〜1a(Y)から離間するよう構成されている。
【0035】図3は本実施例による感光体の周速度と搬
送ベルトの搬送速度との周速度比に対する転写効率を示
す図である。感光体1aの周速度をVa、転写材を搬送
する搬送ベルトの搬送速度Vbとし、感光体1aの周速
度Vaと搬送ベルトの搬送速度Vbとの周速度比γ=V
a/Vbとして、横軸に感光体1aの周速度Vaと搬送
ベルトの搬送速度Vbとの周速度比γ、縦軸に転写材に
対するトナー像の転写効率〔%〕を表す。
【0036】本実施例では、周速度比γを変化させるた
め、感光体の周速度Vaを一定にし、搬送制御部72の
制御により、ループ構造の搬送ベルトが張架された搬送
ローラの回転速度を変化させた。
【0037】搬送ベルトの搬送速度Vbが感光体の周速
度Vaよりも速い状態:周速度比γ<1.0では、転写
効率は98〔%〕に近づく。 搬送ベルトの搬送速度Vbが感光体の周速度Vaが等し
い状態:周速度比γ=1.0では、転写効率は80
〔%〕になる。 搬送ベルトの搬送速度Vbが感光体の周速度Vaよりも
遅い状態:周速度比γ>1.0では、転写効率は98
〔%〕に近づく。
【0038】図3に示すように、周速度比γ=1.0の
とき、つまり、感光体の周速度Vaと搬送ベルトの搬送
速度Vbが等しくすると、転写効率は80〔%〕にな
り、感光体の周速度Vaに対して搬送ベルトの搬送速度
Vbを異ならせ、周速度比γ<1.0または速度比γ>
1.0にすると、転写効率は98〔%〕に近づくことか
ら、感光体1aの周速度Vaと搬送ベルトの搬送速度V
bの周速度比γ(Va/Vb)を異ならせば、転写効率
が向上することは明らかであるが、搬送ベルトの搬送速
度Vbを何れの方向に異ならせば転写効率に対してより
効率的に作用するか以下に考察する。
【0039】図4は本実施例による感光体の周速度と搬
送ベルトの搬送速度との相対速度比に対する転写中抜け
率を示す図である。図4において、白丸は表面印刷時で
の転写抜け率を示し、黒丸は表面印刷後、いったん定着
して転写材を反転させて裏面を印刷したときの転写抜け
率を示す。白丸で示す表面印刷時に比較して、黒丸で示
す裏面印刷時に転写中抜けが多く発生しているのは、定
着により転写材が乾燥して抵抗が上昇したためである。
【0040】感光体の周速度Vaと搬送ベルトの搬送速
度Vbが等しいとき、つまり周速度比γ=1の場合、相
対速度比((Vb−Va)/Vb)が0となる。感光体
の周速度Vaに対して搬送ベルトの搬送速度Vbが遅い
とき、つまり周速度比γ>1の場合、相対速度比((V
b−Va)/Vb)がマイナス側になる。感光体の周速
度Vaに対して搬送ベルトの搬送速度Vbが速いとき、
つまり周速度比γ<1の場合、相対速度比((Vb−V
a)/Vb)がプラス側になる。
【0041】また、図4に示すように、相対速度比が0
の場合は、転写中抜けが極めて多いが、感光体の周速度
Vaに対して搬送ベルトの搬送速度Vbの速度差をもた
せることにより転写中抜けが急激に減少する。図4から
明らかなように相対速度比がマイナス側、すなわち搬送
速度Vbを遅らせたほうが転写中抜けが少なくなる。つ
まり、搬送ベルトの搬送速度Vbを感光体1aの周速度
Vaに対して1%以上遅らせれば、転写効率が高くなる
ことが解る。
【0042】従って、再転写現象による画像の色濃度の
低下を考慮しなければならない単色画像形成時には、転
写工程でのトナーの転写量を増加させる方向とするため
に、感光体の周速度に対して搬送ベルトの搬送速度を減
少させる方向、搬送ベルトの搬送速度の相対速度がマイ
ナス側に設定する。
【0043】一方、再転写現象による画像の色濃度の低
下を考慮する必要のない単色画像形成時には、転写工程
でのトナーの転写量を減少させる方向とするために、両
者の相対速度差を減少する方向、搬送ベルトの搬送速度
を増加することによって相対速度差を0に近づける方向
の設定とする。よって、多色画像形成時には単色画像形
成時よりも搬送ベルトの搬送速度を低く設定することが
好ましい。
【0044】図5は本実施例による感光体の周速度と搬
送ベルトの搬送速度との相対速度比に対する印字伸縮率
とジッタの関係を示す図である。図5において、印字伸
縮率は感光体上のトナー像が転写材上でどの程度伸び縮
みしたかを表し、ジッタは搬送ベルトの搬送速度の変動
による印字長の変動を表している。
【0045】図5に示すように、印字伸縮率は相対速度
比((Vb−Va)/Vb)に比例して変化する。これ
に対し、ジッタは速度差の小さい領域では少ないが、6
%を越えると急激に大きくなっている。ジッタが5%を
越えると印字品位の低下を認識できるため、速度差は6
%までとなる。
【0046】従って、転写中抜けを減少させるために感
光体1aの周速度Vaと搬送ベルトの搬送速度Vbとの
相対速度比を無闇に大きくすることはジッタによる印字
品位の低下を招くので得策でない。感光体1aの周速度
Vaに対して搬送ベルトの搬送速度Vbを1〜6%遅ら
せることで転写中抜けとジッタのない安定した転写像が
得られる。
【0047】本実施例では、例えば、多色画像形成時に
おいて、搬送制御部72は、搬送ベルトの搬送速度Vb
を感光体1aの周速度Vaより1〜6%遅らせるよう
に、感光体1aの周速度Vaを117mm/s、搬送ベ
ルトの搬送速度Vbを114mm/sと設定し、相対速
度比を約−3%となるように、搬送ベルトの搬送速度V
bを制御した。黒色の単色像形成時には、相対速度比を
約−3%から0に近づけるように制御する。
【0048】図5に示すように、相対速度比を約−3%
に設定すると、転写材上の印字は、約2%縮むので、転
写材上に正常なサイズの印字を得るためには、感光体1
a上の回転方向に対して、102.04%(=1/0.9
8)倍のトナー像を形成すればよいことになる。
【0049】そこで、露光制御部71cは、露光器1c
のレーザ/ミラードライバを制御して、感光体1a上に
トナー像の露光速度を2%低下する。例えば、ポリゴン
ミラーの回転速度を低下すると、主走査方向にも画像が
伸びてしまうため、レーザ/ミラードライバ内に設けた
主走査方向の基準クロックの水晶発振器の周波数を2%
上昇させた。この結果、転写中抜けもなく、伸び縮みの
ない正常なトナー像を得ることができた。
【0050】前記実施例では感光体の周速度Vaを基準
に、露光器1cの露光速度を落とすことにより感光体1
a上に所定の長さのトナー像を形成したが、この方式で
は搬送ベルトの搬送速度Vbと露光速度を共に変更する
必要があり変更内容が大掛かりとなる。
【0051】そこで別の実施例として、搬送ベルトの搬
送速度Vb、露光器1cの露光速度はそのままで、感光
体1aの周速度Vaを117mm/sから119mm/
sになるように感光体モータの回転速度を変更した。こ
の結果、前記実施例より少ない変更内容でも同等の効果
が得られた。この場合、搬送ベルトの周速度Vbは11
7mm/sとする。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、単色画像形成が可能な
タンデム方式の多色画像形成装置において、多色画像形
成時と単色画像形成時とで、搬送ベルトの搬送速度を変
化させ、搬送ベルトの最上流に位置する画像形成部から
転写されるトナー像の転写効率を変化させることによ
り、多色画像形成時と単色画像形成時とで、搬送ベルト
の最上流に位置する画像形成部で形成される画像の色濃
度差を無くすことができる。よって、搬送ベルトの最上
流に位置する画像形成部で形成される画像の色画質の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による多色画像形成装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施例による単色画像形成時の感光体に対す
る搬送ベルトの位置関係を示す断面図である。
【図3】本実施例による感光体の周速度と搬送ベルトの
搬送速度との周速度比に対する転写効率を示す図であ
る。
【図4】本実施例による感光体の周速度と搬送ベルトの
搬送速度との相対速度比に対する転写中抜け率を示す図
である。
【図5】本実施例による感光体の周速度と搬送ベルトの
搬送速度との相対速度比に対する印字伸縮率とジッタの
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 1a 感光体 1b 帯電器 1c 露光器 1d 現像器 1e クリーニング器 1f 除電器 2 搬送部 2a 搬送ベルト 2b 搬送ローラ 2c テンションローラ 3 転写部 3a 転写ローラ 4 定着部 5 給紙部 6 排紙部 7 主制御部 71 画像形成制御部 71a 感光体制御部 71b 帯電制御部 71c 露光制御部 71d 現像制御部 72 搬送制御部 73 転写制御部 74 定着制御部 75 給紙制御部 76 排紙制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 384 G03G 21/00 384 (72)発明者 河野 浩史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松岡 朋枝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高東 潔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 臼井 孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA17 DA18 DA20 EB04 ED02 ED04 ED16 ED24 EE03 EE04 EE06 FA28 FA35 2H030 AB02 AD07 AD17 BB02 BB13 BB44 BB53 BB63 BB71

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で複数並設され、感光体、感光
    体の表面を均一に帯電させる帯電器、帯電した感光体に
    静電画像を露光する露光器及び露光された静電画像を現
    像して単色のトナー像を形成する現像器を有する画像形
    成部と、各画像形成部に接触可能に配置された搬送ベル
    トを有し、搬送ベルトにより転写材を各画像形成部の転
    写位置に順次搬送し、単色画像形成時に、搬送ベルトを
    搬送方向の最上流に位置する画像形成部に接触させ、か
    つ下流に位置する他の画像形成部から離間する搬送部
    と、各画像形成部により形成された複数色のトナー像を
    転写材に順次転写する転写部と、多色画像形成時と単色
    画像形成時とで前記搬送ベルトの搬送速度を変化させる
    搬送制御部とを備えたことを特徴とする多色画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記搬送制御部は、多色画像形成時に前
    記搬送ベルトの搬送速度を単色画像形成時よりも低く設
    定することを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記搬送制御部による多色画像形成時と
    単色画像形成時における前記搬送ベルトの搬送速度の変
    化に応じて前記露光器による前記感光体に対する露光速
    度を変化させる露光制御部をさらに備えたことを特徴と
    する請求項1記載の多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ベルトの最上流に位置する画像
    形成部が、黒色のトナー像を形成することを特徴とする
    請求項1記載の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 多色画像形成時と単色画像形成時とで前
    記感光体の周速度を変化させる感光体制御部をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記感光体制御部は、多色画像形成時に
    前記感光体の周速度を単色画像形成時よりも高く設定す
    ることを特徴とする請求項5記載の多色画像形成装置。
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